JPH09160080A - 全光型光素子 - Google Patents
全光型光素子Info
- Publication number
- JPH09160080A JPH09160080A JP7320631A JP32063195A JPH09160080A JP H09160080 A JPH09160080 A JP H09160080A JP 7320631 A JP7320631 A JP 7320631A JP 32063195 A JP32063195 A JP 32063195A JP H09160080 A JPH09160080 A JP H09160080A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical
- light
- signal light
- aggregate
- optical element
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F3/00—Optical logic elements; Optical bistable devices
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/0126—Opto-optical modulation, i.e. control of one light beam by another light beam, not otherwise provided for in this subclass
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B82—NANOTECHNOLOGY
- B82Y—SPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
- B82Y20/00—Nanooptics, e.g. quantum optics or photonic crystals
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F2202/00—Materials and properties
- G02F2202/36—Micro- or nanomaterials
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Nonlinear Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Nanotechnology (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
- Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
- Photo Coupler, Interrupter, Optical-To-Optical Conversion Devices (AREA)
Abstract
凝集体から構成されるナノパーティクルを含む薄膜素子
を用いて、より高い解像度を得ることができる全光型光
素子を提供する。 【解決手段】 入射信号光1又は動作を補助するための
光2を、光機能分子凝集体として分散した、単一原子も
しくは単一分子から形成される単一種類もしくは複数種
類の化合物から形成される凝集体3を配置し、出射信号
光4を出力する。
Description
報処理を行う光機能素子に関するものである。更に詳し
くは、薄膜内に有機化合物の単分子およびこれらの集合
体・凝集体から構成されるナノパーティクルを含む薄膜
素子に関するものである。
タの概念が提唱されており、その概念に基づいた光演算
素子が提案・試作されている。これらの素子は、例え
ば、薄い平板状にした無機物結晶(LiNbO3 ,BB
O等)の前面に、部分的に光を遮光するマスクを設置し
て、信号光および制御光を入射して光演算を行うもので
ある。このマスクの遮光パターンを変えることにより、
種々の異なる演算方式を選択することが可能となる。
などでは、液晶を挟み込む2枚の基板ガラスの一方のガ
ラス板上に薄膜トランジスタ等の電子的駆動回路を微細
加工した透明電極を設置して、液晶の相変化を制御して
素子として機能させている。
来の光コンピュータ用の素子においては、単結晶を用い
ているために、素子の機能発現を司る物質は均一な系で
あり、マスク等を用いた空間的制限法により空間分解能
を実現しているが、マスクの有する空間分解能以下には
ならない。また、有機化合物をポリマー等のマトリック
ス中に単一分子分散した系においても、上記の制限は同
様であり、本質的には解決されていない。
を用いた素子におけるマスクは演算機能を担っている
が、その画素即ち、一つの機能を発現するのに必要なパ
ターンが単位面積当たりに含まれる数で画像などの信号
光の解像度が決定される。また、各々の画素間には相互
作用はなく、むしろ相互作用をしないという条件を課す
ことにより解像度が決定されている。
物の単分子およびこれらの集合体・凝集体から構成され
るナノパーティクルを含む薄膜素子を用いて、より高い
解像度を得ることができる全光型の全光型光素子を提供
することを目的とする。
成するために、 〔1〕入射された信号光の情報処理を、この信号光およ
び動作を補助するための光等の光のみを用いて行う機能
素子において、光機能分子凝集体として分散した、素子
内に単一原子もしくは単一分子から形成される単一種類
もしくは複数種類の化合物から形成される凝集体を設け
るようにしたものである。
いて、この素子内に分散した光機能分子凝集体が最小の
単位素子として機能し、画像処理を行う際の空間分解能
が信号光の波長で定まる回折限界では定まらずに、素子
内に分散された単一原子もしくは分子から形成される凝
集体の直径で定まり、この凝集体内もしくはこれら凝集
体間で情報処理を完結して行うようにしたものである。
光素子において、光機能素子の内、各単位凝集体内にお
いて、信号光により生成された単位凝集体内の電子準位
の光励起状態を信号入力(ON)状態とするようにした
ものである。 〔4〕上記〔1〕、〔2〕又は〔3〕記載の全光型光素
子において、光機能素子の内、各単位凝集体における信
号光に対する光応答が、信号光が入射してから出射する
までの時間内に、この単位凝集体内に留まらずに他の同
種のもしくは異種の分子等から構成される単位凝集体も
しくは単一分子に移動し、これらの凝集体等と協働的に
作用した後に信号光として出力されるようにしたもので
ある。
いて、前記単位凝集体内において、入射された信号光に
より生成された励起状態を信号入力状態とする光機能素
子の内、生成された励起状態を信号光とは異なる光、も
しくは電気入力信号により各単位凝集体もしくは単一分
子の間を移動させるようにしたものである。 〔6〕上記〔5〕記載の全光型光素子において、この素
子外部から信号光と同一もしくは異なる波長の光を1種
類もしくは2種類以上、同軸もしくはこれと異なる角度
から該素子平面に照射して、素子内における励起状態の
移動過程を素子外部から制御するようにしたものであ
る。
〔4〕、〔5〕又は〔6〕記載の全光型光素子におい
て、信号光により励起状態を生成する際に、信号光と同
一もしくは異なる波長を有する補助光を信号光と同軸も
しくは異なる角度からこの素子平面に照射して、励起状
態を生成するのに必要な信号光の強度を低減するように
したものである。
〔4〕、〔5〕、〔6〕又は〔7〕記載の全光型光素子
において、2枚の光学ガラス板もしくはこれと同等の表
面平滑度・表面平坦度等の光学的特性を有するプリズム
等の光学的に透明な基板に挟まれた構造を有し、且つこ
の基板間に設置された後に真空中において封止材を用
い、大気雰囲気より遮断した構造を有するようにしたも
のである。
いて、2枚の透明な基板の内の光が入射する側の片方の
基板上の試料に接触する面上に、信号光の散乱を生じな
い寸法である幅1μm程度から数10μm程度、厚さ数
10nmから数10μm程度、長さ10mmから数10
cm程度の寸法を持ち、各々平行かつ等間隔に配置され
た光遮断膜を有するようにしたものである。
いて、2枚の透明な基板の内の光が入射する側の片方の
基板上の試料に接触する面上に、信号光の散乱を生じな
い寸法である幅1μm程度から数10μm程度、厚さ数
10nmから数10μm程度、長さ10mmから数10
cm程度の寸法を持ち、各々平行かつ等間隔に配置され
た酸化チタン・酸化珪素の誘電体薄膜の交互堆積により
構成された波長選択性透過膜を設けるようにしたもので
ある。
素子において、平行且つ等間隔の光遮断膜、もしくは光
選択透過膜からなる薄膜の代わりに、信号光の散乱を生
じない寸法である幅1μm程度から数10μm程度、厚
さ数10nmから数10μm程度の薄膜を、微細加工に
より得られる任意のパターンに形成し、この素子面内に
おける励起状態の移動過程を制御するようにしたもので
ある。
おいて、分子凝集体を光機能凝集体として分散すると
き、その空間構造を規則的な配列、例えば3次元格子状
に分散配列を行うことにより、もしくは凝集体中分子の
方位をそろえることにより、素子内を伝播する信号光の
波面すなわち位相状態が出射時まで保存されるようにし
たものである。
において、前記光機能凝集体の内の一部もしくは全部の
光機能凝集体の電子の状態を、外部より入射された光と
は異なる光もしくは同等の効果を有する外部信号により
変化させ、入射された信号光の位相状態を制御して、位
相に関する情報を情報処理に用いるようにしたものであ
る。
れらの集合体・凝集体から構成されるナノパーティクル
を含む薄膜素子を用いて、より高い解像度を有する全光
型光素子を得ることができる。
動作を補助するための光2を、光機能分子凝集体として
分散した、単一原子もしくは単一分子から形成される単
一種類もしくは複数種類の化合物から形成される凝集体
3に入射し、出射信号光4を出力する。
集体3が最小の単位素子として機能し、画像処理を行う
際の空間分解能が、信号光の波長で定まる回折限界では
定まらずに、その素子内に分散された単一原子もしくは
分子から形成される凝集体3の直径で定まり、その凝集
体内もしくはこれら凝集体間で情報処理を完結して行
う。
体内において、信号光により生成された単位凝集体内の
電子準位の光励起状態を信号入力(ON)状態とする。 〔4〕その全光型光素子において、光機能素子の内、各
単位凝集体における信号光に対する光応答が、信号光が
入射してから出射するまでの時間内に、前記単位凝集体
内に留まらずに、他の同種のもしくは異種の分子等から
構成される単位凝集体もしくは単一分子に移動し、こら
らの凝集体等と協働的に作用した後に信号光として出力
される。
11が薄膜12内の単位凝縮体13に作用すると、光応
答は単位凝縮体14もしくは単一分子15に移動し、こ
れらの凝縮体等と協働的に作用した後に出射信号光1
6,17として出力される。 〔5〕この単位凝集体14内において、入射信号光11
により生成された励起状態を信号入力状態とする光機能
素子の内、生成された励起状態を信号光とは異なる光、
もしくは電気入力信号により各単位凝集体もしくは単一
分子の間を移動させることができる。
素子の内、この素子外部から入射光信号11と同一もし
くは異なる波長の光を1種類もしくは2種類以上、同軸
もしくはこれと異なる角度からこの素子平面に照射し
て、素子内における励起状態の移動過程を素子外部から
制御することができる。 〔7〕上記全光型光素子において、入射信号光11によ
り励起状態を生成する際に、信号光と同一もしくは異な
る波長を有する補助光を信号光と同軸もしくは異なる角
度からこの素子平面に照射して、励起状態を生成するの
に必要な信号光の強度を低減することができる。
光学ガラス板もしくはこれと同等の表面平滑度・表面平
坦度等の光学的特性を有するプリズム等の光学的に透明
な基板に挟まれた構造を有し、且つこの基板間に設置さ
れた後に真空中において封止材を用い、大気雰囲気より
遮断することができる。
内の光が入射する側の片方の基板上の試料に接触する面
上に信号光の散乱を生じない寸法である幅1μm程度か
ら数10μm程度、厚さ数10nmから数10μm程
度、長さ10mmから数10cm程度の寸法を持ち、各
々平行かつ等間隔に配置された光遮断膜を有するように
したものである。
の波長の光を完全に遮断するものであり、前述のような
寸法に微細加工できるものであれば、任意のものが使用
できる。具体的には、アルミニウム、金などの金属蒸着
膜、同スパッタリング膜、カーボンブラックなどの着色
材を電子線硬化型樹脂中に分散または溶解した塗工液を
塗工した後、電子線でパターニングし、ドライエッチン
グによって微細加工した膜などを好適に使用することが
できる。
枚の透明なガラス基板22,23内の光が入射する側の
片方の基板上の試料に接触する面上に、入射信号光20
(633nm+694nm)の散乱を生じない寸法であ
る幅1μm程度から数10μm程度、厚さ数10nmか
ら数10μm程度、長さ10mmから数10cm程度の
寸法を持ち、各々平行かつ等間隔に配置された光遮断膜
21を設ける。24は色素凝縮体+ポリマーからなる層
であり、図4において、光遮断膜21が配置されていな
い領域25は信号光による励起状態密度が大であり、光
遮断膜21が配置された領域26は信号光による励起状
態密度が小であり、励起状態の移動が矢印方向に行われ
る。
おいて、基板上に設置された光遮断膜21の代わりに、
図5に示すように、1種類以上の光選択透過膜を設け、
例えば、第1の光選択透過膜27は、例えば、波長63
3nmの信号光を選択的に透過し、励起光の波長が63
3nmの場合に対応する励起状態領域30を生じさせ、
一方、第2の光選択透過膜28は、例えば、波長488
nmの信号光を選択的に透過し、励起光の波長が488
nmの場合に対応する励起状態領域29を生じさせるも
のとする。
の特定の波長を、特定の波長選択性で透過させるもので
あり、前述のような寸法に微細加工できるものであれ
ば、任意のものが使用できる。具体的には、例えば、酸
化チタンおよび酸化珪素薄膜の交互累積によって構成さ
れた誘電体多層膜をエッチングして微細加工した膜、着
色材を電子線硬化型樹脂中に分散又は溶解した塗工液を
塗工した後、電子線でパターニングし、ドライエッチン
グによって微細加工した膜などを好適に使用することが
できる。
光型光素子において、平行且つ等間隔の光遮断膜、もし
くは光選択透過膜からなる薄膜の代わりに、信号光の散
乱を生じない寸法である幅1μm程度から数10μm程
度、厚さ数10nmから数10μm程度の薄膜を、微細
加工により得られる任意のパターンに形成し、この素子
面内における励起状態の移動過程を制御する。
1及び1〜10μm角の第1の光選択透過膜32、第2
の光選択透過膜33をパターニングする。 〔12〕上記〔1〕記載の全光型光素子において、分子
凝集体を光機能凝集体として分散するとき、その空間構
造を規則的な配列、例えば3次元格子状に分散配列を行
うことにより、もしくは凝集体中分子の方位をそろえる
ことにより、素子内を伝播する信号光の波面すなわち位
相状態が出射時まで保存される。
において、前記光機能凝集体の内の一部もしくは全部の
光機能凝集体の電子の状態を外部より入射された光とは
異なる光もしくは同等の効果を有する外部信号により変
化させ、入射された信号光の位相状態を制御して、位相
に関する情報を情報処理に用いる。以下、その具体的実
施例を順次説明する。
いて説明する。2枚の光学ガラス板の間に単一分散分子
および色素凝集体を含むポリマー薄膜を形成するには、
既に公知の事実として知られている方法を用いることが
できる(例えば、特開平6−306181号公報、特開
平6−263885号公報、特願平6−66706号、
特願平6−66707号)。
光(例えば、ガラス板上に作成された“A”という文字
の遮光マスクを透過した光)の後段に信号光に対してそ
の面法線が45度傾くように、且つ入射信号光と直交す
る方向から入射される動作を補助するための光に対して
も、その面法線が45度傾くように設置される。例え
ば、色素分子DODCI;3,3′−Diethylo
xadicarbocyanine Iodideを単
一分散分子として分散した場合、色素及びこの色素の凝
集体の吸収最大波長は580nmであるので、この中心
波長の前後20nm程度は不透過領域となるが、キセノ
ンランプから導かれた白色光線(340nm程度から8
00nm程度)を、レンズもしくは球面鏡から構成され
る集光光学系により、ビーム直径100μm程度に集光
して光学薄膜素子に照射し、更に動作を補助するための
光として、キセノンランプからの光を光学フィルターに
より分別して、波長580nm程度に最大強度を有する
光(5mW/cm2 )を照射する。
スペクトルの比較を図7に示す。この図に示すように、
概ね500nmから700nmの波長範囲で、動作補助
光の照射により透過率が減少しているのが観測され、動
作補助光の照射により光励起状態が生成されたことによ
る状態変化が検出されたことが明らかである。
いて説明する。この実施例では、白色光線をその強度が
時間の経過に依存しない定常光光源を用い、動作補助光
源を、例えば数ナノ秒のパルス幅を有するレーザー光源
とし、動作補助光の照射に対する時間応答を調べると、
動作補助光のパルス幅と同等の応答を示し、ナノ秒以下
の時間応答性が得られること、即ち光励起状態の生成時
間が動作補助光の照射中のみ該素子が動作状態にあるこ
とがわかった。
いて説明する。この実施例では、上記実施例1で用いた
マスクの代わりに、開口部の幅5μm、遮光部の幅5μ
m、長さ1cmのアルミニウム薄膜(厚さ0.5μm)
を光遮断膜として、実施例1、2と同様の実験を行った
ところ、実施例1より少ない光強度(1mW/cm2 )
で同等の実験結果を得た。この実験結果は開口部で生成
された光励起状態が遮光部へ拡散していくことにより観
測された現象であり、光励起状態がその励起状態分子に
留まらずに非励起状態分子に移動していくことを示して
いる。
いて説明する。この実施例では、上記実施例3で用いた
光遮断膜の代わりに、幅5μm、長さ1cmの第1の光
選択透過膜(光透過領域;中心波長580nm、透過
幅;40nm、580nmにおける透過率;95%)と
幅5μm、長さ1cmの第2の光選択透過膜(光透過領
域;中心波長514nm、透過幅;40nm、514n
mにおける透過率;95%)を交互に並べた構造を有す
る光選択透過膜を用いる。
法により作製した薄膜を、湿式エッチングもしくはドラ
イエッチングにより不要部分を削除することにより作製
される。このマスクを用い、実施例1、実施例2、実施
例3と同様の実験を行ったところ、図8に示すように、
光選択透過膜の領域の中心波長514nmで励起された
領域のほうが透過率の減少が大きかった。
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
よれば、有機化合物の単分子及びこれらの集合体・凝集
体から構成されるナノパーティクルを含む薄膜素子を用
いて、より高い解像度を有する全光型光素子を得ること
ができる。
行うシステム構成図である。
図である。
図である。
子の断面図である。
る全光型光素子の平面図である。
光強度との関係を示す図である。
光強度との関係を示す図である。
類の化合物から形成される凝集体 4,16,17 出射信号光 12 薄膜 13,14 単位凝縮体 15 単一分子 20 信号光 21,31 光遮断膜 22,23 ガラス基板 24 色素凝縮体+ポリマーからなる層 25 光遮断膜が配置されていない領域 26 光遮断膜が配置された領域 27,32 第1の光選択透過膜 28,33 第2の光選択透過膜
Claims (13)
- 【請求項1】 入射された信号光の情報処理を、該信号
光および動作を補助するための光等の光のみを用いて行
う機能素子において、光機能分子凝集体として分散し
た、該素子内に単一原子もしくは単一分子から形成され
る単一種類もしくは複数種類の化合物から形成される凝
集体を具備することを特徴とする全光型光素子。 - 【請求項2】 請求項1記載の全光型光素子において、
該素子内に分散した光機能分子凝集体が最小の単位素子
として機能し、画像処理を行う際の空間分解能が信号光
の波長で定まる回折限界では定まらずに、該素子内に分
散された単一原子もしくは分子から形成される凝集体の
直径で定まり、該凝集体内もしくはこれら凝集体間で情
報処理を完結して行うことを特徴とする全光型光素子。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の全光型光素子にお
いて、該素子の内、各単位凝集体内において、信号光に
より生成された単位凝集体内の電子準位の光励起状態を
信号入力(ON)状態とすることを特徴とする全光型光
素子。 - 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の全光型光素子
において、該素子の内、各単位凝集体における信号光に
対する光応答が、信号光が入射してから出射するまでの
時間内に、前記単位凝集体内に留まらずに他の同種のも
しくは異種の分子等から構成される単位凝集体もしくは
単一分子に移動し、これらの凝集体等と協働的に作用し
た後に、信号光として出力されることを特徴とする全光
型光素子。 - 【請求項5】 請求項4記載の全光型光素子において、
前記単位凝集体内において、入射された信号光により生
成された励起状態を信号入力状態とする光機能素子の
内、生成された励起状態を信号光とは異なる光、もしく
は電気入力信号により各単位凝集体もしくは単一分子の
間を移動させることを特徴とする全光型光素子。 - 【請求項6】 請求項5記載の全光型光素子において、
該素子外部から信号光と同一もしくは異なる波長の光を
1種類もしくは2種類以上、同軸もしくはこれと異なる
角度から該素子平面に照射して、素子内における励起状
態の移動過程を素子外部から制御することを特徴とする
全光型光素子。 - 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5又は6記載の
全光型光素子において、信号光により励起状態を生成す
る際に、信号光と同一もしくは異なる波長を有する補助
光を信号光と同軸もしくは異なる角度から該素子平面に
照射して、励起状態を生成するのに必要な信号光の強度
を低減することを特徴とする全光型光素子。 - 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6又は7記
載の全光型光素子において、2枚の光学ガラス板もしく
はこれと同等の表面平滑度・表面平坦度等の光学的特性
を有するプリズム等の光学的に透明な基板に挟まれた構
造を有し、且つ該基板間に設置された後に真空中におい
て封止材を用い大気雰囲気より遮断した構造を有するこ
とを特徴とする全光型光素子。 - 【請求項9】 請求項8記載の全光型光素子において、
2枚の透明な基板の内の光が入射する側の片方の基板上
の試料に接触する面上に信号光の散乱を生じない寸法で
ある幅1μm程度から数10μm程度、厚さ数10nm
から数10μm程度、長さ10mmから数10cm程度
の寸法を持ち、各々平行かつ等間隔に配置された光遮断
膜を有することを特徴とする全光型光素子。 - 【請求項10】 請求項8記載の全光型光素子におい
て、2枚の透明な基板の内の光が入射する側の片方の基
板上の試料に接触する面上に信号光の散乱を生じない寸
法である幅1μm程度から数10μm程度、厚さ数10
nmから数10μm程度、長さ10mmから数10cm
程度の寸法を持ち、各々平行かつ等間隔に配置された酸
化チタン・酸化珪素の誘電体薄膜の交互堆積により構成
された波長選択性透過膜を有することを特徴とする全光
型光素子。 - 【請求項11】 請求項9又は10記載の全光型光素子
において、平行且つ等間隔の光遮断膜、もしくは光選択
透過膜からなる薄膜の代わりに、信号光の散乱を生じな
い寸法である幅1μm程度から数10μm程度、厚さ数
10nmから数10μm程度の薄膜を、微細加工により
得られる任意のパターンに形成し、該素子面内における
励起状態の移動過程を制御することを特徴とする全光型
光素子。 - 【請求項12】 請求項1記載の全光型光素子におい
て、分子凝集体を光機能凝集体として分散するとき、そ
の空間構造を規則的な配列、例えば3次元格子状に分散
配列を行うことにより、もしくは凝集体中分子の方位を
そろえることにより、該素子内を伝播する信号光の波面
すなわち位相状態が出射時まで保存されることを特徴と
する全光型光素子。 - 【請求項13】 請求項12記載の全光型光素子におい
て、前記光機能凝集体の内の一部もしくは全部の光機能
凝集体の電子の状態を外部より入射された光とは異なる
光もしくは同等の効果を有する外部信号により変化さ
せ、入射された信号光の位相状態を制御して、位相に関
する情報を情報処理に用いることを特徴とする全光型光
素子。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32063195A JP3324026B2 (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 全光型光素子 |
EP96119540A EP0778486A3 (en) | 1995-12-08 | 1996-12-05 | Full optical type optical element |
KR1019960062469A KR100254838B1 (ko) | 1995-12-08 | 1996-12-06 | 전광형 광소자 |
US08/761,204 US5777776A (en) | 1995-12-08 | 1996-12-06 | Full optical type optical element |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32063195A JP3324026B2 (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 全光型光素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09160080A true JPH09160080A (ja) | 1997-06-20 |
JP3324026B2 JP3324026B2 (ja) | 2002-09-17 |
Family
ID=18123569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32063195A Expired - Lifetime JP3324026B2 (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 全光型光素子 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5777776A (ja) |
EP (1) | EP0778486A3 (ja) |
JP (1) | JP3324026B2 (ja) |
KR (1) | KR100254838B1 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7123359B2 (en) * | 1999-05-17 | 2006-10-17 | Arrowhead Center, Inc. | Optical devices and methods employing nanoparticles, microcavities, and semicontinuous metal films |
US6608716B1 (en) * | 1999-05-17 | 2003-08-19 | New Mexico State University Technology Transfer Corporation | Optical enhancement with nanoparticles and microcavities |
US6532317B2 (en) | 2000-04-17 | 2003-03-11 | Polyoptic Technologies, Inc. | Optical circuit board |
WO2002021202A1 (en) * | 2000-09-08 | 2002-03-14 | Steven Low | Optical switching device |
US20050135759A1 (en) * | 2003-12-22 | 2005-06-23 | Xingwu Wang | Optical fiber assembly |
JP2003228054A (ja) * | 2002-02-05 | 2003-08-15 | Mitsubishi Electric Corp | 液晶シャッターパネル及び光プリンタヘッド及び液晶シャッターパネルの製造方法 |
WO2004038349A1 (en) * | 2002-10-24 | 2004-05-06 | Purdue Research Foundation | Plasmonic and/or microcavity enhanced optical protein sensing |
US7298474B2 (en) * | 2003-10-24 | 2007-11-20 | Purdue Research Foundation | Plasmonic and/or microcavity enhanced optical protein sensing |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4166254A (en) * | 1977-10-03 | 1979-08-28 | Bell Telephone Laboratories, Incorporated | Switched diffraction grating |
US4471470A (en) * | 1977-12-01 | 1984-09-11 | Formigraphic Engine Corporation | Method and media for accessing data in three dimensions |
US4597638A (en) * | 1983-02-28 | 1986-07-01 | At&T Bell Laboratories | Nonlinear optical apparatus |
US4716449A (en) * | 1984-03-14 | 1987-12-29 | American Telephone And Telegraph Company At&T Bell Laboratories | Nonlinear and bistable optical device |
GB2211955B (en) * | 1987-11-04 | 1991-09-11 | Stc Plc | Optical logic device |
CN1064357A (zh) * | 1992-02-25 | 1992-09-09 | 中国科学院上海技术物理研究所 | 光晶体管 |
US5268785A (en) * | 1993-02-08 | 1993-12-07 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army | All-optical switch utilizing inversion of two-level systems |
US5472759A (en) * | 1993-12-16 | 1995-12-05 | Martin Marietta Corporation | Optical volume memory |
-
1995
- 1995-12-08 JP JP32063195A patent/JP3324026B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1996
- 1996-12-05 EP EP96119540A patent/EP0778486A3/en not_active Withdrawn
- 1996-12-06 KR KR1019960062469A patent/KR100254838B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1996-12-06 US US08/761,204 patent/US5777776A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5777776A (en) | 1998-07-07 |
KR970048861A (ko) | 1997-07-29 |
KR100254838B1 (ko) | 2000-05-01 |
EP0778486A3 (en) | 1998-06-17 |
JP3324026B2 (ja) | 2002-09-17 |
EP0778486A2 (en) | 1997-06-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2544218B1 (en) | Process for production of photoresist pattern | |
US6190016B1 (en) | Irradiation device for an alignment layer of a liquid crystal cell element | |
JP2003195201A (ja) | 光変調素子及び光変調素子アレイ並びにそれを用いた露光装置 | |
CN109273501B (zh) | 柔性基底及其制造方法、显示装置 | |
JPH09160080A (ja) | 全光型光素子 | |
KR101695293B1 (ko) | 레이저 패턴 마스크 및 이의 제조 방법 | |
US5231263A (en) | Liquid crystal mask type laser marking system | |
JPH11254752A (ja) | 露光素子 | |
JP2007052316A (ja) | 液晶装置用基板、液晶装置用基板の製造方法、液晶装置、投射型表示装置 | |
JP2007047251A (ja) | 光学素子の製造方法、投射型表示装置 | |
JPH0797216B2 (ja) | マスクの製造方法 | |
JPH11119439A (ja) | 液晶マスク式露光マーキング装置 | |
JP3175954B2 (ja) | 液晶表示素子およびその製造方法 | |
JP2001057329A (ja) | 超解像露光フィルターおよびパターン形成方法 | |
JPH11207171A (ja) | 有機汚染除去装置およびこれを用いた液晶表示装置の製造装置 | |
JP3751441B2 (ja) | 光学素子 | |
JPH05196921A (ja) | 画像表示装置 | |
JP3455791B2 (ja) | 光演算処理装置 | |
JP3021330B2 (ja) | 液晶カラーフィルタの溝加工方法 | |
NL9100095A (nl) | Werkwijze voor het vervaardigen van een kleurenfilter. | |
WO2014032304A1 (en) | Plasmonic nano-lithography based on attenuated total reflection | |
JP2008309985A (ja) | カラーフィルタ用フォトマスク及びそれを用いたカラーフィルタの製造方法 | |
JPS61210360A (ja) | レジストパタ−ン処理装置 | |
KR20030067944A (ko) | 반도체 노광 장치 | |
JP3458414B2 (ja) | 有機非線形光学素子及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20001205 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080705 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090705 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100705 Year of fee payment: 8 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100705 Year of fee payment: 8 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100705 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110705 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110705 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120705 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120705 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130705 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130705 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140705 Year of fee payment: 12 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |