JPH09159731A - 半導体集積回路装置のテスト回路およびそのテスト方法 - Google Patents

半導体集積回路装置のテスト回路およびそのテスト方法

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JPH09159731A
JPH09159731A JP7320538A JP32053895A JPH09159731A JP H09159731 A JPH09159731 A JP H09159731A JP 7320538 A JP7320538 A JP 7320538A JP 32053895 A JP32053895 A JP 32053895A JP H09159731 A JPH09159731 A JP H09159731A
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signal
circuit
delay
integrated circuit
delay time
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JP7320538A
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Kenichi Imamiya
賢一 今宮
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遅延時間の長短に応じた動作の検証を可能に
するとともに、集積回路化された後に、チップレベルで
遅延時間を再検証でき、遅延時間に、真に最適な値を求
めることを可能にする半導体集積回路装置のテスト回路
を提供すること。 【解決手段】 所定の遅延時間の他、外部からの遅延時
間規定信号a、 /aに応じて遅延時間を任意に変更する
遅延時間規定回路3-0、3-1、3-2、…を複数有し、遅
延時間規定回路3-0、3-1、3-2の各入力ノードを、セ
ット信号SET0、SET1、SET2、…によって順次活性化さ
せ、制御信号群CLK0、CLK1、CLK2、CLK3を順次発生させ
ていくセット・リセット・フリップフロップ1-0、1-
1、1-2、1-3、…を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遅延回路の列で
動作がコントロ−ルされる半導体集積回路装置のテスト
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の遅延回路列の回路図で
ある。図10に示す遅延回路列は、各遅延回路毎に順
次、半導体集積回路をコントロールするために必要な信
号群を発生させていくものである。
【0003】図10に示すように、遅延回路列の初段に
は、セット・リセット・フリップフロップ(以下RSF
/Fと称す)1が配置されている。RSF/F1は、セ
ット信号SET に応答して、制御信号CLK0を出力する。制
御信号CLK0は、遅延回路101に入力される。遅延回路
101は、制御信号CLK0を、時間T0遅らせ、制御信号
CLK1として出力する。制御信号CLK1は、遅延回路103
に入力される。遅延回路103は、制御信号CLK1を、時
間T1遅らせ、制御信号CLK2として出力する。制御信号
CLK2は、遅延回路105に入力される。遅延回路105
は、制御信号CLK2を、時間T2遅らせ、制御信号CLK3と
して出力する。
【0004】図11は、図10に示す遅延回路列の動作
を示す動作波形図である。図11に示すように、RSF
/F1のセット端子Sに、制御信号SET が入力される
と、RSF/F1から出力される制御信号CLK0が、
“0”レベルから“1”レベルになる。これが遅延回路
101、103、105を通り、それぞれの遅延時間に
従って制御信号CLK1、CLK2、CLK3が“0”レベルから
“1”レベルとなる。このようにして、遅延回路列から
出力された制御信号CLK1、CLK2、CLK3、集積回路を制御
する制御回路に入力され、集積回路の遅延時間に従った
動作を実現させる。
【0005】図12は、制御回路を示す図で、(a)図
はNAND型パルス信号発生回路の回路図、(b)図は
AND型パルス信号発生回路の回路図である。図13
は、図12(a)および(b)に示す回路の動作波形図
である。
【0006】図12(a)に示すNAND型パルス信号
発生回路は、図13に示す通り、制御信号CLK1が立ち上
がる時刻から、制御信号CLK2の反転信号BCLK2 が立ち下
がる時刻(なお、この時刻は、制御信号CLK2の立ち上が
る時刻とほぼ同じと考えてよい)まで、“0”レベルの
パルス信号φA(NAND)を出力する。即ち、NAN
D型パルス発生回路は、遅延時間T1の間、信号を出力
する。
【0007】図12(b)に示すAND型パルス信号発
生回路も同様に、図13に示す通り、制御信号CLK1が立
ち上がる時刻から、制御信号CLK2の反転信号BCLK2 が立
ち下がる時刻まで、“1”レベルのパルス信号φA(A
ND)を出力する。
【0008】このように、図10に示す遅延回路列を有
する半導体集積回路装置では、いったんRSF/F1が
セットされると、制御信号CLK1、CLK2、CLK3がそれぞれ
所定の時間ずつ遅れて自動的に発生されていく。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来、遅延回路列の遅
延時間は、机上での回路設計により、最適な値に設計さ
れる。そして、設計された最適な値は、半導体チップの
中に、設計された遅延時間が得られるような抵抗R、容
量Cを持つ遅延段として、作りつけられる。よって、従
来、遅延時間は固定である。このように、遅延時間は固
定であるために、遅延時間の長短に応じた動作の検証は
行うことができなかった。
【0010】また、集積回路が、大規模化、複雑化する
につれて、机上での設計によって期待した通りの回路パ
フォーマンスが、チップレベルでも再現できているのか
否かが、微妙になり始めてきている。
【0011】この発明は、上記の点に鑑みて為されたも
ので、その第1の目的は、遅延時間の長短に応じた動作
の検証を可能にするとともに、集積回路化された後に、
チップレベルで遅延時間を再検証でき、遅延時間に、真
に最適な値を求めることを可能にする半導体集積回路装
置のテスト回路を提供することにある。
【0012】また、第2の目的は、遅延時間の長短に応
じて集積回路の動作を検証する半導体集積回路装置のテ
スト方法を提供することにある。また、第3の目的は、
集積回路の動作を止めた状態で、集積回路の状態を検証
する半導体集積回路装置のテスト方法を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、この発明では、遅延部を含む回路の列を有
し、前記遅延部を含む回路それぞれの入力ノードを活性
化させて、前記遅延部に設定された遅延時間に応じた時
間差を持って信号群を自動的に順番に発生させ、順番に
発生された前記信号群を用いて集積回路を自動的に動作
させていく第1の手段と、前記遅延部を含む回路それぞ
れの入力ノードを、前記遅延部に設定された遅延時間に
関わりなく、任意なタイミングで活性化させて、活性化
させるタイミングに応じた時間差を持って前記信号群を
任意なタイミングで発生させ、任意なタイミングで発生
された前記信号群を用いて集積回路を任意に動作させて
いく第2の手段とを具備することを特徴としている。
【0014】上記第2の目的を達成するために、この発
明では、遅延部を含む回路の列を有し、前記遅延部を含
む回路それぞれの入力ノードを活性化させて、前記遅延
部に設定された遅延時間に応じた時間差を持って信号群
を自動的に順番に発生させ、順番に発生された前記信号
群を用いて集積回路を自動的に動作させていく半導体集
積回路装置のテスト方法であって、前記遅延部を含む回
路それぞれの入力ノードを、前記遅延部に設定された遅
延時間に関わりなく、任意なタイミングで活性化させ
て、活性化させるタイミングに応じた時間差を持って前
記信号群を任意なタイミングで発生させ、任意なタイミ
ングで発生された前記信号群により前記遅延時間を変化
させ、遅延時間の長短に応じた前記集積回路の動作を検
証することを特徴としている。
【0015】上記第3の目的を達成するために、この発
明では、遅延部を含む回路の列を有し、前記遅延部を含
む回路それぞれの入力ノードを活性化させて、前記遅延
部に設定された遅延時間に応じた時間差を持って信号群
を自動的に順番に発生させ、順番に発生された前記信号
群を用いて集積回路を自動的に動作させていく半導体集
積回路装置のテスト方法であって、前記遅延部を含む回
路それぞれの入力ノードを、前記遅延部に設定された遅
延時間に関わりなく、任意なタイミングで活性化させ
て、活性化させるタイミングに応じた時間差を持って前
記信号群を任意なタイミングで発生させ、任意なタイミ
ングで発生された前記信号群により前記集積回路の動作
を止め、動作を止めたままの状態で前記集積回路の内部
に発生している信号の状態を検証することを特徴として
いる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて説明する。この説明に際し、全ての図面におい
て、同一の部分には同一の参照符号を付し、重複する説
明は避けることにする。
【0017】図1は、この発明の一実施の形態に係るテ
スト回路を備えた半導体集積回路装置のブロック図であ
る。図1に示すように、所定の遅延時間を持つ遅延時間
規定回路(3-0、3-1、3-2、…)の列と、遅延時間規
定回路それぞれの入力ノードに接続され、各入力ノード
をセット信号によって順次活性化させて、図示せぬ半導
体集積回路をコントロールするために必要な制御信号群
CLK0、CLK1、CLK2、CLK3、…を順次発生させていく、セ
ット・リセット・フリップフロップ(1-0、1-1、1-
2、1-3、…)の列とを有している。
【0018】図2および図3はそれぞれ、遅延時間規定
回路の回路図である。図2は奇数段の遅延時間規定回路
(3-0、3-2、…)の回路を示し、図3は偶数段の遅延
時間規定回路(3-1、3-3、…)の回路を示している。
【0019】図2および図3それぞれに示すように、遅
延時間規定回路(以下、単に規定回路という)3-nは、
制御信号CLKnが入力され、入力された制御信号CL
Knを、所定の遅延時間Tn、遅延させて遅延信号DC
LKnを出力する遅延段5と、3つの入力を有し、それ
ぞれに遅延信号DCLKn、制御信号CLKn、および
テストモード信号 /TEST(先頭の /は反転信号を示
す符号“バー”である。)が入力され、これら3つの信
号の論理積を反転させた信号TCLKnを出力するNA
ND型ゲート回路7を有する。これらの回路要素により
構成される回路は、主に実使用時に活性になる実使用回
路である。遅延段5によって得られる遅延時間Tnは、
例えば図4に示すような抵抗Rと、容量Cとによる遅延
回路を用いて規定されている。このため、遅延段5の遅
延時間Tnは固定である。固定の遅延時間Tnの値は、
机上での回路設計により、少なくとも回路設計時におい
ては、最適である、と判断された値に決められる。
【0020】また、規定回路3-nには、上記実使用回路
の他、この実使用回路を、テストモード時など、実使用
回路をパスさせたいときに、任意にパスするためのバイ
パス回路が設けられている。バイパス回路は、次の回路
要素により構成されている。
【0021】図2および図3にそれぞれ示すように、バ
イパス回路は、3つの入力を有し、それぞれに制御信号
CLKn、テストモード信号TEST、および遅延時間
規定信号aあるいはその規定信号aの逆相信号である逆
相規定信号 /aが入力され、これら3つの信号の論理積
を反転させた信号τCLKnを出力するNAND型ゲー
ト回路9を有している。
【0022】規定信号aと逆相規定信号 /aとは、規定
回路3-nの列に交互に入力されるようになっている。こ
の一実施の形態では、奇数段の規定回路3-0、3-2、…
のNANDゲート回路9には規定信号aが入力され、偶
数段の規定回路3-1、3-3、…のNANDゲート回路9
には逆相規定信号 /aが入力される。
【0023】ここで、規定信号aおよびその逆相規定信
号 /aは、テストモード時に使用される信号である。こ
の一実施の形態では、規定信号a、 /aは互いにトグル
され、規定回路3-nの遅延時間は、上記トグルされる周
期に応じて、遅延段5の遅延時間Tnとは異なった、任
意の遅延時間τnに設定できるようになっている。
【0024】さらに、規定回路3-nには、実使用回路と
バイパス回路とのどちらか一つを選んで、選ばれた回路
の出力を、規定回路3-nの出力に接続する選択回路が設
けられている。
【0025】図2および図3にそれぞれ示すように、選
択回路は、2つの入力を有し、それぞれに信号TCLK
n、および信号τCLKnが入力され、これら2つの信
号の論理積を反転させた信号SETnを出力するNAN
D型ゲート回路11を有している。
【0026】図5は、半導体集積回路をコントロールす
るためのパルス信号を発生させるパルス信号発生回路の
回路図である。一実施の形態に係る装置が発する制御信
号群を受けて、半導体集積回路をコントロールする信号
を発生させる回路の一つの例として、制御信号CLK1と制
御信号CLK2とを使ってパルス信号を発生するパルス信号
発生回路を説明する。
【0027】なお、半導体集積回路をコントロールする
信号を発生させる回路は、半導体集積回路をコントロー
ルする信号を発生するものであれば良く、図5に示すパ
ルス信号発生回路に限られるものではない。
【0028】図5の(a)図はNAND型パルス信号発
生回路の回路を示し、(b)図はAND型パルス信号発
生回路の回路を示している。図5(a)に示すように、
NAND型パルス信号発生回路は、2つの入力を有し、
それぞれに図1に示すRSF/F1-1から出力された制
御信号CLK1、および図1に示すRSF/F1-2から出力
された制御信号CLK2の反転信号BCLK2 が入力され、これ
ら2つの信号の論理積の反転をさせ、パルス出力φA
(NAND)を出力するNANDゲート回路15を有し
ている。
【0029】また、図5(b)に示すように、AND型
パルス信号発生回路は、2つの入力を有し、それぞれに
図1に示すRSF/F1-1から出力された制御信号CLK
1、および図1に示すRSF/F1-2から出力された制
御信号CLK2の反転信号BCLK2 が入力され、これら2つの
信号の論理積を出力させ、パルス出力φA(AND)を
出力するANDゲート回路17を有している。
【0030】次に、この発明の一実施の形態に係るテス
ト回路を備えた半導体集積回路装置の動作について説明
する。まず、テストモード信号TESTが“L”レベル
のときの動作、即ち、実使用時、あるいは実使用時を再
現して動作を検証している時などの動作について説明す
る。
【0031】図6は、テストモード信号TESTが
“L”レベルのときの動作波形図である。図6に示すよ
うに、まず、第1のRSF/F1-0のセット端子Sに、
第1のセット信号SET0が入力される。RSF/F1-0
は、セット信号SET0に応答し、その出力端子Qの出力レ
ベルを変化させ、第1の制御信号CLK0を出力する。
【0032】出力された制御信号CLK0は、第1の規定回
路3-0に入力される。規定回路3−0は、入力された制
御信号CLK0に応答し、制御信号CLK0を、遅延段5に
設定された遅延時間T0だけ遅延させた第2のセット信
号SET1を出力する。
【0033】出力されたセット信号SET1は、第2のRS
F/F1-1のセット端子Sに入力される。RSF/F1
-1は、入力されたセット信号SET1に応答し、その出力端
子Qの出力レベルを変化させることで、第2の制御信号
CLK1を出力する。
【0034】出力された制御信号CLK1は、第2の規定回
路3-1に入力される。規定回路3-1は、入力された制御
信号CLK1に応答し、制御信号CLK1を、遅延段5に設定さ
れたの遅延時間T1だけ遅延させた第3のセット信号SE
T2を出力する。
【0035】出力されたセット信号SET2は、第3のRS
F/F1-2のセット端子Sに入力される。RSF/F1
-2は、入力されたセット信号SET2に応答し、その出力端
子Qの出力レベルを変化させることで、第3の制御信号
CLK2を出力する。
【0036】以下、このような動作を、規定回路3-2、
…、RSF/F1-3、…で順次行うことによって、制御
信号CLK3以降の制御信号が順次、遅延段5に設定された
所定の遅延時間づつ遅れながら、自動的に発生されてい
く。
【0037】このように発生された制御信号群のうち、
制御信号CLK1とCLK2とを、図5に示されるパルス信号発
生回路に入力したときには、図8(a)に示すようなパ
ルス信号φA(NAND)およびφA(AND)が得ら
れる。
【0038】制御信号群CLK0、CLK1、CLK2、CLK3、…の
発生を終えるときには、RSF/F1-0、1-1、1-2、
1-3、…それぞれのリセット端子Rに、リセット信号RE
SETを入力する。これにより、それぞれの出力端子Qの
出力レベルが初期の状態にリセットされ、制御信号群CL
K0、CLK1、CLK2、CLK3、…の発生が終了される。
【0039】次に、テストモード信号TESTが“H”
レベルのときの動作、即ち、遅延時間を任意に変化させ
て動作を検証している時の動作について説明する。図7
は、テストモード信号TESTが“H”レベルのときの
動作波形図である。
【0040】図7に示すように、まず、時刻t1におい
て、テストモード信号TESTを、“L”レベルから
“H”レベルにする。テストモード信号TESTが
“H”レベルになると、図2および図3に示すバイパス
回路のNAND型ゲート回路9が活性となる。一方、実
使用回路のNAND型ゲート回路7は非活性となって、
他の入力信号、即ち遅延信号DCLKn、制御信号CL
Knの入力レベルに関わらず、常に“H”レベルを出力
するようになる。
【0041】次に、時刻t2において、RSF/F1-0
のセット端子Sに、セット信号SET0が入力される。RS
F/F1-0は、セット信号SET0に応答し、その出力端子
Qの出力レベルを変化させ、制御信号CLK0を出力する。
【0042】出力された制御信号CLK0は、規定回路3-0
に入力される。規定回路3-0は、入力された制御信号CL
K0に応答してセット信号SET1を出力する。このとき、セ
ット信号SET1が出力されるタイミングは、時刻t3に示
すように、規定信号aを“L”レベルから“H”レベル
にしたときである。つまり、規定回路3-0による遅延時
間τ0は、セット信号SET0を入力した時刻t2から、規
定信号aを“L”レベルから“H”レベルにした時刻t
3までとなる。規定信号aを“L”レベルから“H”レ
ベルにするタイミングは任意である。したがって、遅延
時間は、遅延段5に設定された遅延時間T0でなく、任
意な遅延時間τ0に設定されることになる。よって、規
定回路3-0は、制御信号CLK0を、任意な遅延時間τ0だ
け遅延させたセット信号SET1を出力する。
【0043】出力されたセット信号SET1は、RSF/F
1-1のセット端子Sに入力される。RSF/F1-1は、
入力されたセット信号SET1に応答し、その出力端子Qの
出力レベルを変化させることで、制御信号CLK1を出力す
る。
【0044】出力された制御信号CLK1は、規定回路3-1
に入力される。規定回路3-1は、入力された制御信号CL
K1に応答してセット信号SET2を出力する。このとき、セ
ット信号SET2が出力されるタイミングは、時刻t4に示
すように、規定信号aを“H”レベルから“L”レベル
にしたときである。つまり、規定回路3-1による遅延時
間τ1は、規定信号aを“L”レベルから“H”レベル
にした上記時刻t3から、規定信号aを再び“H”レベ
ルから“L”レベルに戻した時刻t4までとなる。この
タイミングもまた任意である。よって、規定回路3-1
は、制御信号CLK1を、任意な遅延時間τ1だけ遅延させ
たセット信号SET2を出力する。
【0045】出力されたセット信号SET2は、RSF/F
1-2のセット端子Sに入力される。RSF/F1-2は、
入力されたセット信号SET2に応答し、その出力端子Qの
出力レベルを変化させることで、制御信号CLK2を出力す
る。
【0046】出力された制御信号CLK2は、規定回路3-2
に入力される。規定回路3-2は、入力された制御信号CL
K2に応答してセット信号SET3を出力する。このとき、セ
ット信号SET3が出力されるタイミングは、時刻t5に示
すように、規定信号aを“L”レベルから“H”レベル
にしたときである。よって、規定回路3-2による遅延時
間τ2は、時刻t4から時刻t5までであり、時刻t5
のタイミングは任意である。よって、規定回路3-2は、
制御信号CLK2を、任意な遅延時間τ2だけ遅延させたセ
ット信号SET3を出力する。
【0047】以下、このような動作を、規定回路3-2以
降の図示せぬ規定回路、RSF/F1-3、…で順次行う
ことによって、制御信号CLK3以降の制御信号は、順次、
規定信号aをトグルさせることによって、トグルさせる
タイミングに応じ、任意に遅延されながら、自動的に発
生されていく。
【0048】このように発生された制御信号群のうち、
制御信号CLK1とCLK2とを、図5に示されるパルス信号発
生回路に入力したときには、図8(b)、または(c)
に示すようなパルス信号φA(NAND)およびφA
(AND)が得られる。
【0049】図8(b)に示す波形は、遅延時間τ1
を、遅延段5に設定された遅延時間T1よりも短くした
ときのもので、図8(c)に示す波形は、遅延時間τ1
を、遅延段5に設定された遅延時間T1よりも長くした
ときのものである。
【0050】このような上記一実施の形態に係る装置で
は、制御信号群CLK0、CLK1、CLK2、CLK3、…を、規定信
号aをトグルすることでも発生することができる。しか
も、トグルのタイミングを変えることで、制御信号群CL
K0、CLK1、CLK2、CLK3、…間の遅延時間を、遅延段5に
設定された遅延時間Tn以外に、任意に変えることがで
きる。よって、動作の検証として、遅延時間の長短に応
じた動作の検証を、新たに行うことができる。
【0051】また、集積回路化され、シリコンチップに
作り込まれた後からでも、遅延時間を変化させることが
できるので、チップレベルで遅延時間を再検証でき、遅
延時間に、真に最適な値を求めることが可能となる。こ
こで、チップレベルで求められた、真に最適な遅延時間
は、次に設計製造される半導体集積回路装置への情報と
してフィードバックすることができる。フィードバック
されたチップレベルでの情報を基に遅延時間を設計修正
し、再製造された半導体集積回路装置では、その回路パ
フォーマンスを、期待通りのパフォーマンスに、より近
づけていくことができる。
【0052】この発明を、有効に使用することができる
半導体集積回路装置の一つの例は、NAND型EEPR
OMである。図9はNAND型EEPROMを説明する
ための図で、(a)図は回路図、(b)図はデータ書き
込み時の動作波形図である。
【0053】図9に示すNAND型EEPROMでは、
データ書き込み時に、書き込みパルスと呼ばれるデータ
の書き込み時間が規定されている。(b)図において書
き込みパルスは、参照符号(program pulse) により示さ
れている。
【0054】この発明をNAND型EEPROMに適用
すれば、図9(b)に示す書き込みパルス(program pul
se) の長短に応じた動作の検証、あるいはチップレベル
での書き込みパルスの最適値の検証など、多くの利点を
得ることができる。
【0055】また、上記一実施の形態に係る装置では、
遅延時間の任意な設定の他、次のような検証もできる。
制御信号CLK0、CLK1、CLK2、CLK3、…などを基にして作
られる、例えば図5に示すパルス信号φAは、瞬間的に
発生するものである。この瞬間的な時間の間に、集積回
路では、動作に必要な信号が様々に発生される。机上の
設計では、当然ではあるが、瞬間的な時間の間に、動作
に必要な信号が全て発生されるように設計される。
【0056】しかし、問題は、集積回路化し、シリコン
チップに作りつけられたとき、期待通りに、全ての信号
が発生されているか否かである。集積回路が動作が、異
常なとき、様々な信号のうち、どこかの信号が発生され
ていないことが考えられる。このとき、どの信号が発生
されていないかを知ることができれば、改良、または修
正の情報として役立つのである。ところが、瞬間的な時
間の間に、どの信号が発生されていないかを特定するこ
とは困難である。特定が不可能なことが、ほとんどであ
る。
【0057】この点、上記一実施の形態に係る装置で
は、規定信号aのトグルを止めることで、制御信号CLKn
のうち、どれかを出力させ続けることができる。つま
り、規定信号aのトグルを止めることで、集積回路の動
作を止められるのである。従来では、集積回路の動作を
止めることができないので、パルス信号φAの“H”レ
ベル、あるいは“L”レベルのパルス期間は、瞬間的に
過ぎ去ってしまう。しかし、上記一実施の形態に係る装
置では、規定信号aのトグルを止めることで、パルス信
号φAの“H”レベル、あるいは“L”レベルのパルス
期間を、任意に延長させることができる。パルス期間
を、任意に延長している間に、信号の発生状態を調べる
ことで、発生されていない信号を特定することができ
る。
【0058】例えば図9に示したNAND型EEPRO
Mを例に上げると、書き込みパルスφWの期間に、昇圧
電位VPPが、完全に出力されているか、あるいは昇圧
電位VPPと接地電位VSSとの中間にある電位VM
が、完全に出力されているかなどのモニターが可能にな
る。
【0059】規定信号aを、再びトグルさせると、集積
回路は再び動作する。このような動作制御を、集積回路
を破壊することなく、自由に行うことができる。また、
規定信号aが供給される回路内配線を、何等かの外部ピ
ンに接続しておくと、このピン1つに規定信号aを外部
から与えるだけで上記検証作業を行うことができ、簡便
である。さらにチップをパッケージに封入した後でも、
上記検証作業を行うことも可能になる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、遅延時間の長短に応じた動作の検証を可能にすると
ともに、集積回路化された後に、チップレベルで遅延時
間を再検証でき、遅延時間に、真に最適な値を求めるこ
とを可能にする半導体集積回路装置のテスト回路と、遅
延時間の長短に応じて集積回路の動作を検証する半導体
集積回路装置のテスト方法と、集積回路の動作を止めた
状態で、集積回路の状態を検証する半導体集積回路装置
のテスト方法とをそれぞれ提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施の形態に係るテスト回
路を備えた半導体集積回路装置のブロック図。
【図2】図2は遅延時間規定回路の回路図。
【図3】図3は遅延時間規定回路の回路図。
【図4】図4は遅延段の回路図。
【図5】図5はパルス信号発生回路を示す図で、(a)
図はNAND型パルス信号発生回路の回路図、(b)図
はAND型パルス信号発生回路の回路図。
【図6】図6はテストモード信号TESTが“L”レベ
ルのときの動作波形図。
【図7】図7はテストモード信号TESTが“H”レベ
ルのときの動作波形図。
【図8】図8はパルス信号発生回路の動作波形を示す図
で、(a)図は遅延段に設定された遅延時間によって動
作させたときの動作波形図、(b)図は遅延段に設定さ
れた遅延時間よりも遅延時間を短くして動作させたとき
の動作波形図、(c)図は遅延段に設定された遅延時間
よりも遅延時間を長くして動作させたときの動作波形
図。
【図9】図9はNAND型EEPROMを説明するため
の図で、(a)図は回路図、(b)図はデータ書き込み
時の動作波形図。
【図10】図10は従来の遅延回路列の回路図。
【図11】図11は従来の遅延回路列の動作波形図。
【図12】図12はパルス信号発生回路を示す図で、
(a)図はNAND型パルス信号発生回路の回路図、
(b)図はAND型パルス信号発生回路の回路図。
【図13】図13はパルス信号発生回路の動作波形図。
【符号の説明】
1-0、1-1、1-2、1-3…セット・リセット・フリップ
フロップ、3-0、3-1、3-2…遅延時間規定回路、5…
遅延段、7、9、11…NAND型ゲート回路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遅延部を含む回路の列を有し、 前記遅延部を含む回路それぞれの入力ノードを活性化さ
    せて、前記遅延部に設定された遅延時間に応じた時間差
    を持って信号群を自動的に順番に発生させ、順番に発生
    された前記信号群を用いて集積回路を自動的に動作させ
    ていく第1の手段と、 前記遅延部を含む回路それぞれの入力ノードを、前記遅
    延部に設定された遅延時間に関わりなく、任意なタイミ
    ングで活性化させて、活性化させるタイミングに応じた
    時間差を持って前記信号群を任意なタイミングで発生さ
    せ、任意なタイミングで発生された前記信号群を用いて
    集積回路を任意に動作させていく第2の手段とを具備す
    ることを特徴とする半導体集積回路装置のテスト回路。
  2. 【請求項2】 前記第2の手段は、前記遅延部を含む回
    路の入力ノードをセット信号によって順次活性化させ、
    前記信号群を順番に発生させていく入力ノード活性化回
    路の列を含み、 前記遅延部を含む回路の初段の入力ノードを活性化させ
    る初段の入力ノード活性化回路は、他の回路から出力さ
    れる信号によって活性化され、 前記遅延部を含む回路の第2段以降の入力ノードをそれ
    ぞれ活性化させる第2段以降の入力ノード活性化回路
    は、前段の遅延部を含む回路から出力される信号によっ
    て活性化されることを特徴とする請求項1に記載の半導
    体集積回路装置のテスト回路。
  3. 【請求項3】 前記遅延部を含む回路はそれぞれ、入力
    ノードと出力ノードとを前記遅延部を介して接続する第
    1の信号経路と、 前記第1の信号経路とは別に、入力ノードと出力ノード
    とを外部からの入力される信号に応じて接続が許可され
    る接続許可手段を介して接続する第2の信号経路とを有
    することを特徴とする請求項2に記載の半導体集積回路
    装置のテスト回路。
  4. 【請求項4】 前記第1の信号経路を活性化していると
    き、前記第2の信号経路を非活性とし、前記第2の信号
    経路を活性化しているとき、前記第1の信号経路を非活
    性とすることを特徴とする請求項3に記載の半導体集積
    回路装置のテスト回路。
  5. 【請求項5】 前記遅延部を含む回路はそれぞれ、入力
    ノードが活性化された時刻から出力ノードを活性化する
    までの時刻までを、前記遅延部に設定された遅延時間に
    応じて設定する動作を、前記第1の信号経路を介して行
    い、 入力ノードが活性化された時刻から出力ノードを活性化
    するまでの時刻までを、前記遅延部に設定された遅延時
    間に関わりなく、前記外部から入力される信号に応じて
    任意に設定する動作を、前記第2の信号経路を介して行
    うことを特徴とする請求項4に記載の半導体集積回路装
    置のテスト回路。
  6. 【請求項6】 遅延部を含む回路の列を有し、前記遅延
    部を含む回路それぞれの入力ノードを活性化させて、前
    記遅延部に設定された遅延時間に応じた時間差を持って
    信号群を自動的に順番に発生させ、順番に発生された前
    記信号群を用いて集積回路を自動的に動作させていく半
    導体集積回路装置のテスト方法であって、 前記遅延部を含む回路それぞれの入力ノードを、前記遅
    延部に設定された遅延時間に関わりなく、任意なタイミ
    ングで活性化させて、活性化させるタイミングに応じた
    時間差を持って前記信号群を任意なタイミングで発生さ
    せ、任意なタイミングで発生された前記信号群により前
    記遅延時間を変化させ、遅延時間の長短に応じた前記集
    積回路の動作を検証することを特徴とする半導体集積回
    路装置のテスト方法。
  7. 【請求項7】 遅延部を含む回路の列を有し、前記遅延
    部を含む回路それぞれの入力ノードを活性化させて、前
    記遅延部に設定された遅延時間に応じた時間差を持って
    信号群を自動的に順番に発生させ、順番に発生された前
    記信号群を用いて集積回路を自動的に動作させていく半
    導体集積回路装置のテスト方法であって、 前記遅延部を含む回路それぞれの入力ノードを、前記遅
    延部に設定された遅延時間に関わりなく、任意なタイミ
    ングで活性化させて、活性化させるタイミングに応じた
    時間差を持って前記信号群を任意なタイミングで発生さ
    せ、任意なタイミングで発生された前記信号群により前
    記集積回路の動作を止め、動作を止めたままの状態で前
    記集積回路の内部に発生している信号の状態を検証する
    ことを特徴とする半導体集積回路装置のテスト方法。
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