JPH09159567A - 密封容器の内圧検査装置 - Google Patents

密封容器の内圧検査装置

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JPH09159567A
JPH09159567A JP32208595A JP32208595A JPH09159567A JP H09159567 A JPH09159567 A JP H09159567A JP 32208595 A JP32208595 A JP 32208595A JP 32208595 A JP32208595 A JP 32208595A JP H09159567 A JPH09159567 A JP H09159567A
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JP
Japan
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internal pressure
sealed container
box body
box
sensor
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Withdrawn
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JP32208595A
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English (en)
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Hideo Ito
英雄 伊東
Saburo Ito
三郎 伊藤
Fumihiko Usui
文彦 臼井
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密封容器の内圧検査装置において、密封容器
の内圧検査を効率的に行うことを課題とする。 【解決手段】 上面または下面の少なくとも一方で箱材
を重ね合わせて形成された箱体内に複数の密封容器が縦
置きに並べられて箱詰めされるとともに、これら密封容
器入り箱体を搬送しながら密封容器の内圧を検査する密
封容器の内圧検査装置であって、搬送路に載置された箱
体を所定の方向に移送する搬送機構と、移送される箱体
の箱材が重なり合って接合された重なり部の向きを判別
する向き検出センサと、箱体上面から密封容器までの距
離に基づいて密封容器の内圧を検出する複数の内圧セン
サと、向き検出センサおよび内圧センサに電気的に接続
され向き検出センサの出力に基づいて内圧センサで検出
された重なり部に位置する密封容器の内圧を補正する制
御部とを備えている技術が採用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、箱詰めされた密封
容器の内圧検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内容物が充填されて巻締めされた窒素充
填缶を、段ボール製の箱体の内部に収納し、箱体の開口
部を閉塞した後、箱体の上方から缶の内圧を検査し、窒
素充填量の適否を確認する方法が提案されている。例え
ば、特開昭63−302337号公報および特開平7−
110282号公報には、近接センサから缶の上端面ま
での距離を測定し、缶の上端面の凹凸度合いを算出し、
内圧を測定する内圧検査装置が示されている。こうした
装置によれば、段ボール製の箱体に詰められた状態でも
缶の上端面の凹凸、すなわち内圧を精度良く知ることが
できるという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
密封容器の内圧検査装置には、以下のような課題が残さ
れている。上記段ボール製の箱体1は、図10に示すよ
うに、通常、内部の缶2を包む段ボールの端部が重なり
合わされて接合される重なり部1aを有しているので、
この重なり部1aに位置する缶2aは、その底部で底の
段ボールを一定量凹ませるとともにその高さ位置が他の
缶2と異なってしまっていた。このため、前記近接セン
サにより検出された缶2aのデータを上記高さの差だけ
補正する必要があった。従来は、この補正を行うため
に、予め箱体1の重なり部1aを一定方向に向けて上記
内圧検査装置に設置し、常に一定方向に位置する缶のみ
を補正するか、検査される箱体1の重なり部1aがどち
ら側に位置するかを目視で検査毎に調べなければならな
いという手間が生じていた。
【0004】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、密封容器の内圧検査を効率的に行うことができる
密封容器の内圧検査装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載の密封容器の内圧検査装置では、上面または下面
の少なくとも一方で箱材を重ね合わせて形成された箱体
内に複数の密封容器が縦置きに並べられて箱詰めされる
とともに、これら密封容器入り箱体を搬送しながら前記
密封容器の内圧を検査する密封容器の内圧検査装置であ
って、搬送路に載置された前記箱体を所定の方向に移送
する搬送機構と、移送される前記箱体の箱材が重なり合
って接合された重なり部の向きを判別する向き検出セン
サと、前記箱体上面から密封容器までの距離に基づいて
密封容器の内圧を検出する複数の内圧センサと、前記向
き検出センサおよび内圧センサに電気的に接続され向き
検出センサの出力に基づいて内圧センサで検出された重
なり部に位置する密封容器の内圧を補正する制御部とを
備えている技術が採用される。
【0006】この密封容器の内圧検査装置では、搬送機
構によって搬送路上を移送される箱体の重なり部の向き
を、向き検出センサにより判別し、さらに、内圧センサ
により箱体上面から密封容器までの距離に基づいて内圧
を検出するとともに、上記向き検出センサに検出された
箱体の重なり部の向きによって補正すべき密封容器を判
別し、該密封容器に対して得られた内圧の測定値を制御
部で補正することによって、全ての密封容器の内圧が高
精度で測定される。
【0007】請求項2記載の密封容器の内圧検査装置で
は、請求項1記載の密封容器の内圧検査装置において、
前記搬送路は、その両側にガイド壁が設けられ、一方の
ガイド壁は、前記箱体を押圧して他方のガイド壁側に寄
せる押圧ガイド機構を備える技術が採用される。
【0008】この密封容器の内圧検査装置では、押圧ガ
イド機構により箱体を他方のガイド壁に寄せた状態とす
ることから、前記向き検出センサおよび内圧センサと箱
体に収納されている密封容器との相対位置のずれが生じ
難くなり、より高精度で箱体の向きの判別および密封容
器の内圧測定が可能となる。
【0009】請求項3記載の密封容器の内圧検査装置で
は、請求項2記載の密封容器の内圧検査装置において、
前記押圧ガイド機構は、一方のガイド壁に沿って列設さ
れた上下方向に軸線を有する複数の軸と、これらの軸に
それぞれ回転可能に支承され前記箱体を押圧する円筒状
のローラとを備えている技術が採用される。
【0010】この密封容器の内圧検査装置では、複数の
回転可能なローラによって移送される箱体を押圧するの
で、箱体は一方のガイド壁に当接しても移送速度が低下
したり留まることが無く、移送方向にスムーズに搬送さ
れるとともに、搬送時において箱体側面の凹みや変形が
生じ難いとともに、箱体内での密封容器の位置ずれが生
じ難い。
【0011】請求項4記載の密封容器の内圧検査装置で
は、前記各ローラは、その外径が前記密封容器の外径よ
り小さく設定されるとともに、互いの距離が密封容器の
外径より小さく設定されている技術が採用される。
【0012】この密封容器の内圧検査装置では、箱体内
の一つの密封容器に少なくとも2つのローラが当接して
押圧することから、密封容器および箱体の側面に加わる
押圧力が分散されて、これら側面の変形等がさらに生じ
難くなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
1から図9を参照しながら説明する。これらの図にあっ
て、符号10は箱体、11は導入部、12は検査部、1
3は分岐部、14は合格品ストック部、15は再検査品
ストック部を示している。
【0014】本形態の密封容器の内圧検査装置は、図1
および図2に示すように、缶(密封容器)2を収納した
箱体10を導入して一定方向に誘導する導入部11と、
該導入部11から箱体10を受け取って、その内部に収
納された缶2の内圧を検査する検査部12と、該検査部
12の下流側に配設され上記検査結果により箱体10を
分別する分岐部13と、該分岐部13から下流側に分岐
して配設される合格品ストック部14および再検査品ス
トック部15とを主体として構成されている。
【0015】前記箱体10は、図3に示すように、缶2
が短尺方向に5列、長尺方向に6列毎に配された30本
入りの段ボール(箱材)製のケースであり、上面には、
段ボールの重なり部10a側に寄せて配されたマークM
が印刷されている。該マークMは、周囲の色に対して異
なる色または濃淡が顕著に異なる色で付されている。
【0016】前記導入部11は、箱体10を移送する搬
送路である導入ローラコンベア20と、これを支持する
脚21と、箱体10を誘導する導入ガイドバー22およ
び導入ガイド壁23とを備えている。導入ローラコンベ
ア20は、多数の搬送用ローラ20aを互いに平行に配
置して構成されたもので、各搬送用ローラ20aは、駆
動源に連結されたベルトなどの任意の手段で回転させら
れるようになっている。
【0017】導入ガイドバー22および導入ガイド壁2
3は、それぞれ導入部11の上流側および下流側に配設
され、導入ローラコンベア20上に箱体10の短尺側の
幅より若干広く離間して互いに対向状態に配されるとと
もに、導入部11に沿って支持部材22aおよび支持部
材23aで固定されている。導入ガイド壁23には、図
4から図6に示すように、一方の導入ガイド壁23に取
り付けられ、箱体10を押圧して他方の導入ガイド壁2
3側に寄せる押圧ガイド機構24が複数設けられてい
る。
【0018】これらの押圧ガイド機構24は、一方の導
入ガイド壁23に沿って支持アーム25に取り付けられ
て列設された上下方向に軸線を有する複数の軸26と、
これらの軸26にそれぞれ回転可能に支承され箱体10
を押圧する円筒状の樹脂製押圧用ローラ27と、該押圧
用ローラ27を軸26とともに導入部11の内方に向け
て付勢するバネ28とを備えている。該バネ28は、前
記支持アーム25に取り付けられたシャフト29に軸支
されている。
【0019】この押圧ガイド機構24は、箱体10を押
圧していない状態では、押圧ガイド機構24の先端部、
すなわち押圧用ローラ27と、他方の導入ガイド壁23
との距離が、箱体10の短尺側の幅より若干狭く設定さ
れているとともに、前記先端部を下流側に向け、導入ガ
イド壁23に対して斜めに配されている。
【0020】さらに、各押圧用ローラ27は、その外径
が缶2の外径より小さく設定されるとともに、互いの距
離が缶2の外径より小さく設定されている。なお、本形
態では、箱体10の側面(すなわち、長尺側に並んだ6
個の缶2)に計10個の押圧用ローラ27が当接するよ
うに配されているとともに、52.85mm以上の缶2
の外径に対して、押圧用ローラ27の外径は20mmに
設定されている。
【0021】前記検査部12は、図7、図8および図9
に示すように、脚21と、これによって支持されている
ベルトコンベア30(搬送機構)と、該ベルトコンベア
30の上流側に配設され箱体10の向きを判別する向き
検出センサ31と、ベルトコンベア30の中間部に配設
され箱体10中の缶2までの距離を測定しこれら缶2の
内圧を測定する5個の内圧センサ32と、箱体10を誘
導する検査ガイド壁33とを備えている。
【0022】ベルトコンベア30は、無端環状に構成さ
れたベルト34と、該ベルト34を回転駆動する駆動ロ
ーラ35と、該駆動ローラ35を連結ベルト34を介し
て駆動する駆動モータ36とを備え、導入部11から移
送される箱体10をその移動量を制御しながら下流側へ
搬送するものである。なお、駆動モータ36は、これを
制御する制御部Cと電気的に接続されている。検査ガイ
ド壁33は、ベルトコンベア30の両側に支持部材33
aによって立設され、一方の検査ガイド壁33には、導
入ガイド壁23と同様に、押圧ガイド機構24が取り付
けられている。
【0023】なお、導入ガイドバー22、導入ガイド壁
23および検査ガイド壁33は、それぞれ導入側の先端
部が漸次広がるテーパ状に形成されているとともに、こ
れら先端部以降は、それぞれ一定幅に設定されている。
また、導入ガイドバー22、導入ガイド壁23および検
査ガイド壁33の前記一定幅部分は、導入ガイドバー2
2、導入ガイド壁23、検査ガイド壁33の順に幅が狭
くなるように配され、検査ガイド壁33の押圧ガイド機
構24が、導入ガイド壁23の場合より強く箱体10を
押圧するように設定されている。
【0024】向き検出センサ31は、一方の検査ガイド
壁33の外側に立設された垂直支持管31aと、該垂直
支持管31aの上端に一端が固定され水平かつベルト3
4上に向けて延びた水平支持管31bと、該水平支持管
31bの先端部にベルト34に向けて取り付けられた色
判別センサ部31cと、該色判別センサ部31cに一端
が電気的に接続され前記垂直支持管31aおよび水平支
持管31bの内部に挿通されて配線されるとともに他端
が制御部Cに接続されたコード31dとを備えている。
【0025】また、色判別センサ部31cは、両検査ガ
イド壁33の中心線より一方の検査ガイド壁33側に寄
った所定の位置に配されている。色判別センサ部31c
は、ベルト34上を移送される箱体10の上面における
所定位置の色または色の濃淡等を測定し前記マークMが
色判別センサ部31cの直下を通過したか否かの情報を
制御部Cへ伝達して箱体10の向きを判別するものであ
る。
【0026】各内圧センサ32は、ベルト34の上方に
架設されたスタンド部材40に取付部材41によってそ
れぞれ固定され、ベルト34の幅方向に一列に箱体10
中の缶2のピッチと同じだけ互いに離間されて配されて
いる。各内圧センサ32は、取付部材41に取り付けら
れ上下に軸線を有する貫通孔42aが形成されたセンサ
ブロック42と、前記貫通孔42aに挿通され渦電流式
の変位センサSを下端部に設けた円柱状のセンサシャフ
ト43と、該センサシャフト43の下端部側面を覆って
取り付けられセンサシャフト43と同一軸線を有する開
口部44aが形成された角状のセンサカバー44とを備
えている。
【0027】各取付部材41は、図8に示すように、ス
タンド部材40の水平部分に水平リニアスライド部材4
0aを介して取り付けられ、スタンド部材40の水平部
分に沿って移動可能とされているとともに、検査時にお
いてはネジ40bによって設定位置に固定されている。
センサブロック42は、それぞれ取付部材41の側部に
垂直リニアスライド部材41aを介して上下動可能に取
り付けられている。また、センサブロック42の上面に
は、取付部材41の上部に固定されたスプリング式プッ
シャー41bの下端部が当接状態とされている。
【0028】また、センサブロック42には、センサシ
ャフト43を上下動自在に保持するネジを操作するため
のレバー45が設けられ、各センサカバー44の下端の
位置を同一水平面内に配置するように設定されている。
【0029】さらに、各センサシャフト43は、下方に
配される箱体10中の缶2と同一の軸線を有するように
配されるとともに、各センサカバー44の高さ位置は、
その下端が下方に配される箱体10の高さに対して若干
低く設定されている。また、各センサカバー44内の変
位センサSの下端は、センサカバー44が箱体10に接
する位置とほぼ同一位置に収納されている。また、セン
サブロック42の下端周縁は、下端内方に向けて傾斜す
る勾配状に形成されている。
【0030】なお、各内圧センサ32は、前記制御部C
と電気的に接続され、該制御部Cは各内圧センサ32か
ら送られる検出値を、前記向き検出センサ31から送ら
れる箱体10の向きの情報に基づいて補正を行うととも
に、各缶2の内圧を検出してその良否を判別する。
【0031】前記分岐部13は、図1に示すように、箱
体10を移送する分岐部ローラコンベア46と、これを
支持する脚21と、導入ガイドバー22と同様の構成を
有し分岐部ローラコンベア46の一方側のみ設けられる
分岐部ガイドバー47と、検査部12で内圧検査を行っ
た箱体10のうち再検査品と判断された箱体10を再検
査品ストック部15へと押し出すリジェクトシリンダ4
8とを備えている。
【0032】分岐部ガイドバー47は、導入ガイドバー
22と同様の構成を有するが、分岐部13の中間部で離
間して分割され、この部分にリジェクトシリンダ48が
配されている。該リジェクトシリンダ48は、エアシリ
ンダによる押出装置であって、分岐部ガイドバー47の
側面に平行に配された押出板48aと、該押出板48a
を先端に固定したピストン(図示せず)とから構成され
る。また、リジェクトシリンダ48は、前記制御部Cと
電気的に接続され、内圧センサ32による缶2の内圧検
査結果に基づいて制御部Cから送られる信号で動作す
る。
【0033】前記合格品ストック部14は、検査部12
および分岐部13の延長上に連結され、箱体10を移送
する合格側ローラコンベア50と、これを支持する脚2
1と、導入ガイドバー22と同様の構成を有し箱体10
を誘導する合格側ガイドバー51とを備えている。合格
側ローラコンベア50は、下流側に向けて漸次低くなる
ように傾斜して配され、載置された合格品の箱体10が
自重によって下流に移送されるようになっている。
【0034】前記再検査品ストック部15は、分岐部1
3の他方側に検査部12と直交して連結され、箱体10
を移送する再検査側ローラコンベア52と、これを支持
する脚(図示せず)と、両側に箱体10を誘導する再検
査側ガイドバー53とを備えている。再検査側ガイドバ
ー53は、導入ガイドバー22と同様の構成を有すると
ともに、互いの距離が分岐部13との連結部分から漸次
狭まり、下流側で箱体10の長尺辺より若干広い幅に設
定されている。なお、各図における矢印方向が、箱体1
0の移送方向となる。
【0035】次に、本発明に係る内圧検査装置の一形態
における缶2の内圧検査方法について、〔導入工程〕、
〔向き判別工程〕、〔検査工程〕および〔振り分け工
程〕に分けて説明する。
【0036】〔導入工程〕まず、導入部11の導入ロー
ラコンベア20上に上流側から長尺辺を該導入ローラコ
ンベア20と平行にした状態で箱体10を移載する。該
箱体10は、回転駆動された導入ローラコンベア20に
よって導入ガイドバー22に誘導されながら下流側に移
送される。
【0037】導入部11の下流端部まで移送された箱体
10は、押圧ガイド機構24の押圧用ローラ27に側面
が当接するとともに、該押圧用ローラ27によって他方
の導入ガイド壁23に押し付けられた状態で搬送され
る。このとき、移送される箱体10は、導入部11の幅
方向において位置決めされる。
【0038】〔向き判別工程〕導入部11から検査部1
2上に箱体10が移載された後、駆動モータ36を作動
させてベルトコンベア30を駆動するとともに、箱体1
0を下流側に移送する。そして、箱体10が向き検出セ
ンサ31の下方を通過すると、色判別センサ部31cの
直下における箱体10上面の色または色の濃淡が検出さ
れる。
【0039】このとき、箱体10のマークMが色判別セ
ンサ部31cの直下を通過した場合は、マークMが周囲
の色と異なる色または濃淡が顕著に異なる色で付されて
いるので、該マークMを容易に認識でき、向き検出セン
サ31が設置された一方側に重なり部10aが向いてい
ることが制御部Cにおいて判別される。逆に、箱体10
のマークMが色判別センサ部31cの直下を通過せず、
マークMが検出されなかった場合は、他方側に重なり部
10aが向いていることが判別される。
【0040】〔検査工程〕箱体10は、向き検出センサ
31の下方を通過した後、ベルトコンベア30によって
さらに内圧センサ32の下方に移送される。このとき、
運ばれる箱体10は、センサカバー44を押し上げてそ
の下に入り込み、押し上げられたセンサカバー44は、
センサブロック42とともに該センサブロック42に当
接するスプリング式プッシャー41bの下端部を押し上
げる。したがって、箱体10は、スプリング式プッシャ
ー41bの押圧力が伝達されたセンサカバー44によっ
て下方に適度に押圧された状態となる。
【0041】さらに、図示しない位置センサ等によって
箱体10の位置を逐次検出するとともに、ベルトコンベ
ア30を一定速度で駆動制御する。このとき、箱体10
の短尺方向に並ぶ各列の缶2がそれぞれ5個の内圧セン
サ32の直下を通過する際に軸線が前記内圧センサ32
と同一となる位置を通過するように、箱体10が移送さ
れる。
【0042】上記箱体10が内圧センサ32下を通過す
る際に、内圧センサ32によって前記各列の缶2の距離
を順次測定するとともにこれらの距離から各缶2の内圧
を検出する。このとき、予め向き検出センサ31によっ
て判別しておいた箱体10の向きに基づいて一方側若し
くは他方側の缶2の検出値を補正する。すなわち、箱体
10の重なり部10aが一方側に向いていると判断され
た場合は、最も一方側に位置する缶2の検出値を補正
し、逆に他方側に重なり部10aが向いていると判断さ
れた場合は、最も他方側に位置する缶2の検出値を補正
する。このように測定した缶2の上面までの距離が基準
範囲値よりも外れた場合には、制御部Cにより当該箱体
10を不良と判断する。
【0043】〔振り分け工程〕検査終了後、ベルトコン
ベア30によって検査部12から分岐部13上に箱体1
0を移載するとともに、分岐部ローラコンベア46によ
って下流側に搬送する。このとき、押出板48aの位置
まで搬送された箱体10は、前記検査工程の缶2の内圧
検査結果に基づいてリジェクトシリンダ48によって合
格品ストック部14または再検査品ストック部15に振
り分けられる。
【0044】すなわち、内圧不良缶が存在しなかった場
合は、この箱体10は、分岐部ローラコンベア46によ
って合格品ストック部14へと移送される。逆に、内圧
不良缶が存在すると判断された場合は、制御部Cにより
リジェクトシリンダ48が作動されるとともに、箱体1
0は押出板48aによって押し出されるとともに、再検
査品ストック部15へと移載される。
【0045】本形態の缶2の内圧検査装置では、ベルト
コンベア30によってベルト34上を移送される箱体1
0の向きを、向き検出センサ31により判別し、さら
に、内圧センサ32を箱体10上から当接させた状態で
缶2までの距離を測定するとともに、向き検出センサ3
1に検出された箱体10の向きによって補正すべき缶2
を判別して該缶2に対して得られた内圧の検出値を補正
することによって、全ての缶2の内圧が高精度で測定さ
れる。
【0046】また、押圧ガイド機構24により箱体10
を他方の検査ガイド壁33に寄せた状態とすることか
ら、向き検出センサ31および内圧センサ32と箱体1
0に収納されている缶2との相対位置のずれが生じ難く
なり、より高精度で箱体10の向きの判別および缶2の
内圧測定が可能となる。
【0047】さらに、複数の押圧用ローラ27によって
移送される箱体10を押圧するので、箱体10は一方の
導入ガイド壁23または検査ガイド壁33に当接しても
移送速度が低下したり留まることが無く、移送方向にス
ムーズに搬送されるとともに、搬送時において箱体10
側面の凹みや変形が生じ難いとともに、箱体10内での
缶2の位置ずれが生じ難い。また、箱体10内の一つの
缶2に少なくとも2つの押圧用ローラ27が当接して押
圧することから、缶2および箱体10の側面に加わる押
圧力が分散されて、これら側面の変形等がさらに生じ難
くなる。
【0048】なお、本発明は、次のような実施形態をも
含むものである。 (1)内圧センサ32として、渦電流式の変位センサを
用いたが、これに限らず、仮に性能が満足できるもので
あれば、超音波センサや静電容量形センサ等の他の種類
のセンサでもよい。要は、箱体10を通して缶2までの
距離を測定できるセンサであればよい。
【0049】(2)密封容器として缶2を例示したが、
他の容器の内圧検査にも応用が可能である。特に、2ピ
ース缶の場合、下端面(ボトム側)は上端面(蓋側)に
くらべ缶内面側に凹んでいるので、缶が上下反転してケ
ース詰めされると、内圧センサから缶までの距離が長く
なる。したがって、本形態の装置により、逆さ缶の検出
も可能となる。また、シーマーにより缶胴と蓋を巻き締
める工程で、座屈缶が発生することがあり、この場合に
は、缶の高さが低くなる。したがって、本形態の装置に
より、座屈缶の検知も可能である。また、本形態では、
窒素充填缶等の加圧缶を収納する箱体に適用したが、他
の缶を収納する箱体に適用しても構わない。例えば、3
ピース缶等の減圧缶を収納した箱体に適用して缶のバキ
ューム度測定に用いてもよい。
【0050】(3)向き検出センサ31として、箱体1
0の上面に付けられたマークMの色または色の濃淡を検
出して判別するセンサを用いたが、移送される箱体10
の向きを判別可能であるならば他の種類のセンサでも構
わない。例えば、箱体10の表面の特定箇所に凹凸部分
等を形成しておき、移送される該箱体10の表面上に接
触させた物理的なセンサで凹凸部分の有無を検出し箱体
10の向きを判別するものでもよい。
【0051】(4)内圧センサ32は、缶2を5列×6
個(30個)収納する箱体10に対応して5個設置され
ているが、検査する箱体に収納された缶の個数および配
置によってその個数及び位置を変更しても構わない。例
えば、缶を4列×6個(24個)収納する箱体を検査す
る場合には、内圧センサ32を一つ取り外した4つで検
査してもよい。この場合、水平リニアスライド部材40
aによって内圧センサ32を水平方向に移動し、設定位
置においてネジ40bにより固定することにより位置の
調整を行う。
【0052】(5)本形態は、缶の製造工程におけるオ
フライン構成としての検査装置であるが、オンライン上
に設置しても構わない。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する。 (1)請求項1記載の密封容器の内圧検査装置によれ
ば、移送される箱体の重なり部の向きを向き検出センサ
により検出し、内圧センサにより密封容器までの内圧を
検出するとともに、検出された箱体の向きに基づいて測
定値を制御部で補正すべき密封容器を自動的に判別する
ことにより、全ての密封容器の内圧を高精度で測定する
ことができるとともに、箱体の向きを変えたり、目視に
よって向きを判断する必要がないことから、検査作業の
高効率化を図ることができる。
【0054】(2)請求項2記載の密封容器の内圧検査
装置によれば、押圧ガイド機構により箱体を他方のガイ
ド壁に寄せて位置決めするため、向き検出センサおよび
内圧センサと検査対象の密封容器とのずれが生じ難くな
り、より高精度で箱体の向きの判別および密封容器の内
圧測定をすることができるとともに、振動等による検査
への影響を低減することができる。
【0055】(3)請求項3記載の密封容器の内圧検査
装置によれば、複数のローラによって箱体を押圧するの
で、箱体が移送方向にスムーズに搬送され、箱体側面に
凹みや変形を与え難く、箱体および密封容器の良好な外
観を維持することができるとともに、箱体内における密
封容器の位置ずれの発生を抑制することができる。
【0056】(4)請求項4記載の密封容器の内圧検査
装置によれば、箱体内の一つの密封容器に少なくとも2
つのローラが当接することにより、密封容器および箱体
の側面に加わる押圧力が分散されて、これら側面の変形
等をさらに防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る密封容器の内圧検査装置の一形態
を示す平面図である。
【図2】本発明に係る密封容器の内圧検査装置の一形態
を示す正面図である。
【図3】本発明に係る密封容器の内圧検査装置の一形態
における箱体を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る密封容器の内圧検査装置の一形態
における導入ガイド壁を示す拡大平面図である。
【図5】図4のX−X矢視断面図である。
【図6】本発明に係る密封容器の内圧検査装置の一形態
における押圧ガイド機構を示す拡大図である。
【図7】本発明に係る密封容器の内圧検査装置の一形態
における検査部を示す正面図である。
【図8】本発明に係る密封容器の内圧検査装置の一形態
における内圧センサを示す正面図である。
【図9】本発明に係る密封容器の内圧検査装置の一形態
における検査部を示す平面図である。
【図10】密封容器として缶が収納された箱体を示す断
面図である。
【符号の説明】
2 缶 10 箱体 10a 重なり部 20 導入ローラコンベア 23 導入ガイド壁 24 押圧ガイド機構 27 押圧用ローラ 28 バネ 30 ベルトコンベア 31 向き検出センサ 31c 色判別センサ部 32 内圧センサ 33 検査ガイド壁 43 センサシャフト 46 分岐部ローラコンベア 50 合格側ローラコンベア 52 再検査側ローラコンベア C 制御部 M マーク S 変位センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面または下面の少なくとも一方で箱材
    を重ね合わせて形成された箱体内に複数の密封容器が縦
    置きに並べられて箱詰めされるとともに、これら密封容
    器入り箱体を搬送しながら前記密封容器の内圧を検査す
    る密封容器の内圧検査装置であって、 搬送路に載置された前記箱体を所定の方向に移送する搬
    送機構と、 移送される前記箱体の箱材が重なり合って接合された重
    なり部の向きを判別する向き検出センサと、 前記箱体上面から密封容器までの距離に基づいて密封容
    器の内圧を検出する複数の内圧センサと、 前記向き検出センサおよび内圧センサに電気的に接続さ
    れ向き検出センサの出力に基づいて内圧センサで検出さ
    れた重なり部に位置する密封容器の内圧を補正する制御
    部とを備えていることを特徴とする密封容器の内圧検査
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の密封容器の内圧検査装置
    において、 前記搬送路は、その両側にガイド壁が設けられ、 一方のガイド壁は、前記箱体を押圧して他方のガイド壁
    側に寄せる押圧ガイド機構を備えることを特徴とする密
    封容器の内圧検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の密封容器の内圧検査装置
    において、 前記押圧ガイド機構は、一方のガイド壁に沿って列設さ
    れた上下方向に軸線を有する複数の軸と、 これらの軸にそれぞれ回転可能に支承され前記箱体を押
    圧する円筒状のローラとを備えていることを特徴とする
    密封容器の内圧検査装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の密封容器の内圧検査装置
    において、 前記各ローラは、その外径が前記密封容器の外径より小
    さく設定されるとともに、互いの距離が密封容器の外径
    より小さく設定されていることを特徴とする密封容器の
    内圧検査装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7757550B2 (en) * 2008-09-17 2010-07-20 Orange Electronics Co., Ltd. Valve stem with an adjustable tire pressure detector
JP2010185887A (ja) * 2003-12-26 2010-08-26 Universal Seikan Kk 内圧検査装置および内圧検査方法
WO2017065036A1 (ja) * 2015-10-14 2017-04-20 東洋製罐株式会社 内圧検査システム
CN110031913A (zh) * 2019-03-21 2019-07-19 杭州中粮制罐有限公司 一种修边机的断环检测装置及检测方法

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