JP2001058617A - 密封容器の密封不良検査方法および装置 - Google Patents

密封容器の密封不良検査方法および装置

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JP2001058617A
JP2001058617A JP11238322A JP23832299A JP2001058617A JP 2001058617 A JP2001058617 A JP 2001058617A JP 11238322 A JP11238322 A JP 11238322A JP 23832299 A JP23832299 A JP 23832299A JP 2001058617 A JP2001058617 A JP 2001058617A
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NIKKA KENSA KIKAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カップ容器などのシール不良検査をオンライ
ンでできるようにし、また、加熱食品などの収容に用い
られ初期内圧が異なっても密封容器の密封不良を適確に
判定することができるようにする。 【解決手段】 密封容器の内圧を昇圧させることによっ
て膨出した面までの距離と、前記膨出面を圧下させ圧下
後の前記膨出面までの距離との差分によって密封不良検
査をなすように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は密封容器の密封不良
検査方法および装置に係り、主として容器本体とその蓋
体からなり、内部に飲食物が封入される密閉容器のシー
ル不良の検出に有効な密封不良検査方法および装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、スナック食品などの容器として
用いられているカップ容器は、容器本体の開口部をシー
ル蓋によって密封して構成されている。このようなカッ
プ容器に対し、衛生安全上の見地から、シールの不良や
ピンホールの存在の有無を検査することが必要となって
いる。このようなカップ容器に代表される密封容器の密
封不良検査のための従来の技術としては、特開平2−7
7633号公報に記載されているものが存在する。
【0003】この公報に記載されている発明は、接合部
を有する密封容器の密封不良検出方法であって、前記密
封容器の、前記接合部を含まない壁面の外側のみの気圧
を増大することによって、前記壁面が内部に陥没した場
合に、当該陥没寸法を検出し当該陥没寸法が所定寸法よ
りも大であるときは、前記密封容器に密封不良が生じて
いると判断するものである。
【0004】すなわち、例えばカップ容器に適用した場
合は、シール蓋の上面部にシール部分を避けて加圧チャ
ンバを当接し、チャンバ内に圧気を送ってシール蓋を加
圧し、これによって蓋が陥没するが、シール不良であれ
ば陥没量が大きく、シールが良好であれば殆ど陥没しな
いことを利用して、この陥没量を測定することによって
シールの良否判定を行なうようにしているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
技術では、加圧チャンバ内に高圧の空気を供給するため
の空気供給手段を必要としていたため、装置全体が複雑
化すると共に高価格化していた。また、空気を供給する
ために時間を要し、検出時間が長くなる虞があった。こ
のため、オフライン下でバッチ処理を行なうを得ず、製
造ラインにオンラインに検査装置を配置することができ
ない欠点があった。
【0006】また、従来の検査方法では、容器蓋部分を
空気加圧した後の蓋陥没量を計測しているが、特に加熱
食品などを充填している密封容器では、内圧にばらつき
があり、蓋の陥没量の絶対値が必ずしもシール不良を示
す指標とはならないため、良品を不良として検出する問
題もあった。更に、容器蓋が大破している場合には、蓋
が変位しないことがあり、やはりこの場合にも不良品判
定ができなくなる問題も生じている。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に着目してな
されたもので、製造ラインでオンライン検査ができ、ま
た、加熱食品などの収容に用いられ初期内圧が異なって
も密封容器の密封不良を適確に判定することができる密
封容器の密封不良検査方法および装置を提供することを
目的とする。更に、密封容器が大破した状態でも、これ
を不良品として確実に検出することができる密封容器の
密封不良検査方法および装置を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る密封容器の密封不良検査方法は、密封
容器の内圧を昇圧させることによって膨出した面までの
距離と、前記膨出面を圧下させ圧下後の前記膨出面まで
の距離との差分によって密封不良検査をなすように構成
した。この場合において、前記膨出面の圧下を間欠的に
多段回に分けて行ない、あるいは前記膨出面の圧下を所
定時間継続して行なうようにすることができる。
【0009】また、本発明に係る密封容器の密封不良検
査方法として、密封容器の内圧を昇圧させることによっ
て膨出した面までの距離と、この昇圧前の前記膨出面に
相当する面までの距離との差分により前記密封容器の大
破検査をなすように構成できる。
【0010】更に、密封容器の内圧を昇圧させることに
よって膨出した面までの距離と、前記膨出面を圧下させ
圧下後の前記膨出面までの距離との差分によって密封不
良検査をなすとともに、前記密封容器の内圧を昇圧させ
る前に予め前記膨出面に相当する面までの距離を計測
し、前記内圧の昇圧後の当該膨出面に相当する面までの
距離の差分によって前記密封容器の大破検査をなすよう
にしてもよい。
【0011】より具体的には、容器本体とシール蓋とか
らなる密封容器のシール不良を検査する密封不良検査方
法であって、容器本体の側面を押圧して内圧を昇圧さ
せ、これによって膨出したシール蓋を押圧し、このシー
ル蓋の押圧前後の高さ寸法の差分を求め、当該差分値が
設定閾値より大きいときにシール不良として検出するよ
うにすればよい。
【0012】本発明に係る密封容器の密封不良検査装置
は、密封容器の内圧を昇圧させる手段と、この昇圧手段
によって膨出する面を圧下する手段と、膨出する面に対
向され前記圧下手段による圧下の前後において膨出面ま
での距離を測定する手段と、前記圧下手段による圧下前
後の前記膨出面までの距離の差分を演算し密封不良の判
別をなす判別手段とを有してなることを特徴としてい
る。
【0013】また、密封容器の内圧を昇圧させる手段
と、この昇圧手段の前後において当該昇圧手段によって
膨出する面までの距離を測定する手段と、昇圧手段の前
後の測定距離に基づき前記密封容器の大破状態を検出す
る判別手段とを備えた装置構成としてもよい。
【0014】更に、密封容器の内圧を昇圧させる手段
と、この昇圧手段の前後において当該昇圧手段によって
膨出する面までの距離を測定する手段と、前記昇圧手段
による昇圧領域にて前記膨出面を圧下する手段と、当該
圧下の前後において膨出面までの距離を測定する手段と
を備え、前記昇圧手段による昇圧の前後の測定距離に基
づき前記密封容器の大破状態を判別するとともに、前記
圧下手段による圧下前後の前記膨出面までの距離の差分
を演算し密封不良の判別をなす判別手段とを備えた密封
容器の密封不良検査装置とすることも可能である。
【0015】また、具体的には、密封容器の搬送コンベ
アと、これにより搬送される密封容器の側面を加圧し内
圧を昇圧させる側面コンベアと、この側面コンベアによ
る搬送領域にて前記密封容器の上面を押圧する圧下ロー
ラと、前記側面コンベアの上流位置に置かれ前記密封容
器の上面までの距離を計測する第1のセンサと、前記圧
下ローラの前後位置におかれ圧下ローラによる圧下前後
における密封容器の上面までの距離を計測する第2、第
3のセンサとを有し、前記各センサの計測信号を入力
し、第1、第2のセンサ信号に基づいて密封容器の大破
判別をなすとともに、第2、第3のセンサ信号に基づい
て密封容器の密封不良の判別をなす判別手段を備えた構
成とした密封不良検査装置とすればよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る密封容器の
密封不良検査方法および装置の具体的実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。まず、図2を参照して密封
容器の密封検査の原理を説明する。図2(1)は検査の
ための装置構成の概念平面図であり、同図(2)はその
正面図である。この装置はカップ容器のシール不良やピ
ンホールの有無を検出し選別する装置である。
【0017】検査対象となっているカップ容器10は、
アルミ箔の包材から形成され可撓性のあるカップ型の容
器本体12と、同様にアルミ箔の包材からなるフィルム
からなるシール蓋14から構成されている。容器本体1
2の開口縁にシール蓋14をシールすることにより、充
填されている食品などを密封するようにしている。
【0018】このようなカップ容器10を起立状態で搬
送するコンベア16が設けられ、また、この搬送途中で
カップ容器10の側面を圧迫する側面コンベア18が一
対設けられている。カップ容器10は搬送されながら側
面コンベア18の領域で挟まれ、内圧が高くなる。これ
によりシール蓋14が上部に盛り上がって膨出する。側
面圧下領域で、搬送されるカップ容器10のシール蓋1
4を、搬送路の上部に配列した1個もしくは複数個の加
圧ローラ20で押圧すれば、内部の気体はカップ容器1
0にシール不良部分や、ピンホールがあると、そこから
外部に漏れ出る。したがって、上面加圧ローラ20によ
る加圧領域の前段に置かれた距離センサ22bによりシ
ール蓋14の高さを検出し、加圧領域の後段に置かれた
距離センサ22cによるシール蓋14の高さを検出する
と、密封不良の場合はシール蓋14の高さの変化は大き
く、密封良好の場合には変化がないか、あるいは小さ
い。カップ容器10の内圧を昇圧させた状態で、距離セ
ンサ22b、22cでシール蓋14の膨出の度合いを距
離の差分として検出するため、カップ容器10の初期内
圧の状況、すなわちシール蓋14の高さのバラツキに左
右されることはない。
【0019】ところで、カップ容器10に大きな破れ
や、シール部分の周長の20%以上のシール不良がある
と、シール蓋加圧領域の前段に置かれた距離センサ22
bで検査するとき、既に大きく凹んでいる場合がある。
このときには、シール蓋加圧領域の後段のセンサ22c
で検出された値との差分が小さくなって、良品と判別す
る可能性がある。そこで、側面コンベア18によるカッ
プ容器10の内部昇圧前の上流域にて距離センサ22a
を配置し、このセンサ22aにより検出されたシール蓋
14の高さと、前記側面コンベア18による加圧直後の
位置に置かれた前記距離センサ22bによる検出高さと
の差分を求め、その差の少ないカップ容器10は大破部
分があるものとして、不良処理を行なうようにしてい
る。これはカップ容器10が大破していれば、側面を加
圧しても一気に内部の気体が抜けるため、シール蓋14
が上部に盛り上がらないことを利用している。
【0020】なお、最上流の距離センサ22aと次段の
距離センサ22bの間に、カップ容器10のシール蓋1
4を押圧する加圧ローラ24を配置しているが、これは
カップ容器10が側面コンベア18によって挟まれた際
に、搬送コンベア16から浮き上がってしまう可能性が
あるので、カップ容器10の底を搬送コンベア16の搬
送面に密着させるためである。
【0021】カップ容器10は側面コンベア18より排
出されるが、良品の場合はそのまま後段の工程に搬送す
るラインに流れ、不良品の場合は、不良選別エアジェッ
ト26によりライン側方に設けられた不良品受箱28に
排出させるようにしている。
【0022】このように、本発明は、検査対象のカップ
容器10を側面加圧方式により内圧を昇圧した状態でシ
ール蓋14を押圧すると、シール不良部分から強制排気
されることを利用し、シール蓋14の押圧領域の前後で
シール蓋14の高さが変化の有無を検出するようにして
いる。これにより、カップ容器10の初期の内圧にバラ
ツキがあっても、これに左右されること無く、確実にシ
ール不良やピンホールの有無を検出することができる。
また、カップ容器10のシール蓋14に長いカッティン
グ傷が存在しているような場合には、上記の方法のみで
は不良品を判別できないので、これを予め側面加圧する
前のシール蓋高さと、側面加圧後のシール蓋高さを比較
し、内部昇圧によって蓋が膨出しなければ大破している
ものとして取り除くことができる。
【0023】このような一連の工程は、カップ容器10
を搬送しながら処理できるので、製品製造ライン中にお
いて、オンラインで検査することを可能としている。特
に、加熱食品をカップ容器10に充填するような製造ラ
インでは、食品熱によりカップ容器10の内圧に大きな
バラツキが存在するので、この初期内圧に影響を受けず
にシール不良などを正確に検出できるので有用である。
【0024】ここで、側面コンベア18による側面圧迫
後に、上部に配列された複数の加圧ローラ20でシール
蓋14を間欠的に押圧するようにしている。このように
すれば、搬送されるカップ容器10の搬送間隔が一定で
なくても押圧させることができる。この押圧領域を長く
すれば、すなわち加圧ローラ20の数を増せばピンホー
ルの検出精度を上げることができる。同様に加圧ローラ
20を搬送経路にしたがって可動させて連続押圧するよ
うに構成すれば検出精度を上げることが可能である。
【0025】
【実施例】以下に、密封容器の密封不良検査方法および
装置の具体的実施例を図1、図3〜図7を参照して説明
する。図1は本発明の特徴を表している実施形態に係る
密封容器の密封不良検査装置の要部構成を示し、良品検
査状態と不良品検査状態のそれぞれを示す正面構成図で
あり、図3〜図5は検査装置の全体構成を示している。
【0026】これらの図に示すように、実施例に係る検
査装置は、装置フレーム30によって支持され水平に設
定され検査対象のカップ容器10を移送する搬送コンベ
ア16を備えている。これはベルトコンベア構造とさ
れ、搬送面にカップ容器10を立てて移送させるように
なっている。この搬送コンベア16の側縁部に沿って搬
送されるカップ容器10の両側からその側面を圧迫する
一対の側面コンベア18が設置されている。側面コンベ
ア18は、図3に示しているように、ベルトを平面視で
台形状に巻き掛けており、短辺部分32が搬送コンベア
16のベルト側縁に沿って走行するように設定され、一
対の短辺部分32でカップ容器10の側面を挟んで圧迫
させ、カップ容器10の内圧を昇圧させるようにしてい
る。したがって、この短辺部分32の搬送領域がカップ
側面加圧区間Lとなる。そして、一対の側面コンベア1
8の斜辺部によって、入り側と出側に側面圧迫領域への
導入口34と排出口36とを形成させている。
【0027】上記カップ側面加圧区間Lにおいて、搬送
するカップ容器10のシール蓋14を押圧するための上
面加圧ローラ20が複数配列されている。これはカップ
容器10の側面を加圧することによって膨出するシール
蓋14部分を積極的に押圧するもので、多数のローラ群
によって構成されている。各上面加圧ローラ20はカッ
プ容器10の搬送ラインを回転方向とする自由回転ロー
ラによって構成され、支持ブラケット38を取付架台4
0に対してスプリングダンパ42を介して取り付けてい
る。上面加圧ローラ20のローラ下端の高さは、カップ
容器10のシール蓋14を確実に押圧するようにその蓋
高さ位置よりは低くなるように設定され、カップ容器1
0の通過の際にスプリングダンパ42の作用で容器本体
12の開口縁を乗り上げ、次いでシール蓋14を下方に
押圧して若干食い込むように設定されている。したがっ
て、カップ容器10は搬送経路において、上面加圧ロー
ラ20群によって多段階にわたって連続的にシール蓋1
4への押圧をなす。
【0028】また、側面コンベア18によるカップ側面
加圧区間Lにおいて、上記上面加圧ローラ20群の前後
端位置には、第2の距離センサ22bと第3の距離セン
サ22cがカップ容器10のシール蓋14に対面するよ
うに、前記取付架台40に取付支持されている。このセ
ンサ22b、22cは、カップ容器10がアルミ箔の包
材によって形成されていることを利用して、渦電流式磁
気センサによって構成し、対面するシール蓋14との間
の距離を計測するようにしている。
【0029】一方、側面コンベア18によるカップ側面
加圧区間Lの上流側の導入口34部分には、前述した距
離センサ22b、22cと同様な第1の距離センサ22
aがやはり取付架台40に支持されており、カップ容器
10が側面加圧される前の状態でシール蓋14までの距
離を測定するようにしている。この第1距離センサ22
aは前述した第2距離センサ22bとの共同で、カップ
容器10に大破状態があるか否かを検出するためのもの
である。
【0030】なお、第1距離センサ22aと第2距離セ
ンサ22bとの間には、前述した上面加圧ローラ20と
同様な構造の加圧ローラ24が設けられ、これはカップ
容器10が側面コンベア18により側面が圧迫されたと
き、搬送コンベア16から浮き上がることを防止するた
めのものである。したがって、加圧ローラ24はカップ
側面加圧区間L内に配置されている。
【0031】装置フレーム30の上部には、装置の操作
をなすためのスイッチ類が搭載された操作パネル44が
配置されているが、この操作パネル44を装備するコン
トローラ46が設備されている。このコントローラ46
には、上述の各距離センサ22(22a、22b、22
c)の計測信号を入力するとともに、計測信号からカッ
プ容器10の密封不良を検出する判別手段(図示せず)
が内蔵されている。この判別手段による判定処理を図1
を参照して説明する。図1(1)はカップ容器10が良
品として判定される場合の様相を示し、同図(2)は不
良品として判定される場合の様相を示している。
【0032】カップ容器10が搬送コンベア16によっ
て移送されてくると、最初に第1距離センサ22aによ
ってカップ容器10の初期高さA、A’(ダッシュ付き
符号は図1(2)の計測信号に相当する。以下同じ)が
計測される。次いでカップ容器10は側面コンベア18
によるカップ側面加圧区間Lに入り、内圧が昇圧され、
カップ容器10のシール蓋14が膨出する。この昇圧直
後、まず加圧ローラ24によってカップ容器10の底面
が搬送コンベア16の搬送面に当接されるように高さ調
整が行なわれ、次いで第2距離センサ22bによりシー
ル蓋14までの距離C、C’(カップ高さB、B’)が
計測される。その後は、上面加圧ローラ20群により間
欠的にシール蓋14が加圧され、内圧を更に高くするよ
うな処理が行なわれる。そして、カップ側面加圧区間L
の終端にて第3距離センサ22cがシール蓋14までの
距離D、D’を計測する。このような計測データがコン
トローラ46に入力されると、内蔵された判別手段は以
下の判定を行なう。
【0033】すなわち、まず、「C−A」や「C’−
A’」を演算して予め設定されている閾値としての設定
値1と比較される。また、同様に「C−D」や「C’−
D’」を演算して設定値2と比較される。良品は「C−
A」が設定値1より大きく、大破のある不良品の「C’
−A’」は設定値1より小さくなることで判別する。ま
た、良品は「C−D」が設定値2より小さく、シール不
良もしくはピンホールのある不良品は「C’−D’」が
設定値2より大きくなることで判別する。
【0034】この判定処理により不良品として判定され
たカップ容器10は、カップ側面加圧区間Lより排出さ
れた直後、図2に示した不良選別用エアジェット26の
作動により、不良品受箱28に排出され、ライン上から
取り除かれるのである。良品として判定されたカップ容
器10は連続して搬送コンベア16によって継続搬送さ
れ、後工程に送られる。
【0035】なお、実施例において、側面コンベア18
は検査対象のカップ容器10の容器本体12が逆錐形状
となっていることが多いことに鑑み、圧迫面を傾斜させ
ることができるようになっている。この構造を図6に示
す。側面コンベア18の支持フレーム48が装置フレー
ム30に対してピン結合50されており、角度調整ハン
ドル52によって支持フレーム48の傾斜角度を調整で
きるようにしている。これによって、カップ容器10の
側面傾斜量に合わせて角度調整し、カップ側面を全面圧
迫できるようにしている。
【0036】また、カップ容器10の昇圧は、一対の側
面コンベア18によって挟み込むことで行われるが、圧
迫量を調整できるように、コンベア間隔を調整できるよ
うにしている。これは図7に示しているように、両コン
ベア18の各支持フレーム48にスクリュウシャフト5
4を挿通連結し、これを間隔調整ハンドル56によって
回転操作することで、スクリュウシャフト54に螺合し
ている支持フレーム48を接離させて行なうようにして
いる。
【0037】このような実施例によれば、カップ容器1
0のシール不良を初期の内圧によってシール蓋14の高
さにバラツキがあっても、これを側面圧迫により平準化
し、その後に膨張したシール蓋14を押圧して、押圧前
後の蓋高さ変位を差分として検出してシール不良の判定
をなしているので、確実な検査が実施できる。また、シ
ール蓋14が殆どシールされていなかったり、大破して
いるような場合には、上記のみでは適確な検査ができな
いが、本実施例では、カップ側面圧迫する前後でシール
蓋14の膨出の有無を検出して判別するので、これもピ
ンホール検査に先立って予め検出することができるの
で、その有用性は極めて高い。
【0038】なお、上述した説明では、カップ容器10
を対象として検査する例について説明したが、これはカ
ップ容器に限定されず、シール蓋部分のシール漏れの検
査のみではなく、カップ容器本体12のピンホールやシ
ール不良をも検査できるのはいうまでもない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、密封容
器の内圧を昇圧させることによって膨出した面までの距
離と、前記膨出面を圧下させ圧下後の前記膨出面までの
距離との差分によって密封不良検査をなすように構成し
たので、製造ラインでオンライン検査ができ、また、加
熱食品などの収容に用いられ初期内圧が異なっても密封
容器の密封不良を適確に判定することができるという優
れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る検査装置による良品検
査状態と不良品検査状態の説明図である。
【図2】本発明の原理を示す検査装置の概念構成の平面
図と同正面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る検査装置の平面構成図
である。
【図4】本発明の実施形態に係る検査装置の正面構成図
である。
【図5】本発明の実施形態に係る検査装置の側面構成図
である。
【図6】本発明の実施形態に係る検査装置の容器側面加
圧コンベアの断面構成図である。
【図7】同コンベアの拡幅機構の説明断面図である。
【符号の説明】
10 カップ容器 12 容器本体 14 シール蓋 16 搬送コンベア 18 側面コンベア 20 上面加圧ローラ 22a 第1距離センサ 22b 第2距離センサ 22c 第3距離センサ 24 加圧ローラ 26 不良選別用エアジェット 28 不良品受箱 30 装置フレーム 32 側面コンベア短辺部分 34 導入口 36 排出口 38 支持ブラケット 40 取付架台 42 スプリングダンパ 44 操作パネル 46 コントローラ 48 支持フレーム 50 ピン結合 52 角度調整ハンドル 54 スクリュウシャフト 56 間隔調整ハンドル

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密封容器の内圧を昇圧させることによっ
    て膨出した面までの距離と、前記膨出面を圧下させ圧下
    後の前記膨出面までの距離との差分によって密封不良検
    査をなすことを特徴とする密封容器の密封不良検査方
    法。
  2. 【請求項2】 前記膨出面の圧下を間欠的に多段回に分
    けて行なうことを特徴とする請求項1に記載の密封容器
    の不良検査方法。
  3. 【請求項3】 前記膨出面の圧下を所定時間継続して行
    なうことを特徴とする請求項1に記載の密封容器の密封
    不良検査方法。
  4. 【請求項4】 密封容器の内圧を昇圧させることによっ
    て膨出した面までの距離と、この昇圧前の前記膨出面に
    相当する面までの距離との差分により前記密封容器の大
    破検査をなすことを特徴とする密封容器の密封不良検査
    方法。
  5. 【請求項5】 密封容器の内圧を昇圧させることによっ
    て膨出した面までの距離と、前記膨出面を圧下させ圧下
    後の前記膨出面までの距離との差分によって密封不良検
    査をなすとともに、前記密封容器の内圧を昇圧させる前
    に予め前記膨出面に相当する面までの距離を計測し、前
    記内圧の昇圧後の当該膨出面に相当する面までの距離の
    差分によって前記密封容器の大破検査をなすこと特徴と
    する密封容器の密封不良検査方法。
  6. 【請求項6】 容器本体とシール蓋とからなる密封容器
    のシール不良を検査する密封不良検査方法であって、容
    器本体の側面を押圧して内圧を昇圧させ、これによって
    膨出したシール蓋を押圧し、このシール蓋の押圧前後の
    高さ寸法の差分を求め、当該差分値が設定閾値より大き
    いときにシール不良として検出することを特徴とする密
    封容器の密封不良検査方法。
  7. 【請求項7】 密封容器の内圧を昇圧させる手段と、こ
    の昇圧手段によって膨出する面を圧下する手段と、膨出
    する面に対向され前記圧下手段による圧下の前後におい
    て膨出面までの距離を測定する手段と、前記圧下手段に
    よる圧下前後の前記膨出面までの距離の差分を演算し密
    封不良の判別をなす判別手段とを有してなることを特徴
    とする特徴とする密封容器の密封不良検査装置。
  8. 【請求項8】 密封容器の内圧を昇圧させる手段と、こ
    の昇圧手段の前後において当該昇圧手段によって膨出す
    る面までの距離を測定する手段と、昇圧手段の前後の測
    定距離に基づき前記密封容器の大破状態を検出する判別
    手段とを備えてなることを特徴とする密封容器の密封不
    良検査装置。
  9. 【請求項9】 密封容器の内圧を昇圧させる手段と、こ
    の昇圧手段の前後において当該昇圧手段によって膨出す
    る面までの距離を測定する手段と、前記昇圧手段による
    昇圧領域にて前記膨出面を圧下する手段と、当該圧下の
    前後において膨出面までの距離を測定する手段とを備
    え、前記昇圧手段による昇圧の前後の測定距離に基づき
    前記密封容器の大破状態を判別するとともに、前記圧下
    手段による圧下前後の前記膨出面までの距離の差分を演
    算し密封不良の判別をなす判別手段とを備えてなること
    を特徴とする密封容器の密封不良検査装置。
  10. 【請求項10】 密封容器の搬送コンベアと、これによ
    り搬送される密封容器の側面を加圧し内圧を昇圧させる
    側面コンベアと、この側面コンベアによる搬送領域にて
    前記密封容器の上面を押圧する圧下ローラと、前記側面
    コンベアの上流位置に置かれ前記密封容器の上面までの
    距離を計測する第1のセンサと、前記圧下ローラの前後
    位置におかれ圧下ローラによる圧下前後における密封容
    器の上面までの距離を計測する第2、第3のセンサとを
    有し、前記各センサの計測信号を入力し、第1、第2の
    センサ信号に基づいて密封容器の大破判別をなすととも
    に、第2、第3のセンサ信号に基づいて密封容器の密封
    不良の判別をなす判別手段を備えた特徴とする密封容器
    の密封不良検査装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009113844A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Ajinomoto Co Inc 薄弱フィルムによる包装製品の包装不良検査方法及び装置
JP2009249004A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Nissin Electronics Co Ltd 円筒状容器包装製品の封止不良検査方法および検査装置
CN104290971A (zh) * 2014-10-22 2015-01-21 尚宝泰机械科技(昆山)有限公司 一种桶装方便面密封性的检测机构

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