JPH09159433A - パレットの不良検査システム - Google Patents

パレットの不良検査システム

Info

Publication number
JPH09159433A
JPH09159433A JP31868395A JP31868395A JPH09159433A JP H09159433 A JPH09159433 A JP H09159433A JP 31868395 A JP31868395 A JP 31868395A JP 31868395 A JP31868395 A JP 31868395A JP H09159433 A JPH09159433 A JP H09159433A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pallet
wooden
detection
inspection
defect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31868395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3597283B2 (ja
Inventor
Kenji Yamagishi
賢治 山岸
Eiichi Hanamura
栄一 花村
Haruhiko Izawa
治彦 井沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kirin Brewery Co Ltd
Original Assignee
Kirin Brewery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kirin Brewery Co Ltd filed Critical Kirin Brewery Co Ltd
Priority to JP31868395A priority Critical patent/JP3597283B2/ja
Publication of JPH09159433A publication Critical patent/JPH09159433A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3597283B2 publication Critical patent/JP3597283B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Sorting Of Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パレットの検査を人手によらず行うことが出
来、しかもパレットの各部位に生じた種々の不良を自動
的に検査して不良部位が生じたパレットを分別すること
が出来る検査システムを提供することを目的とする。 【解決手段】 コンベアV1,V2と、このコンベアV
1,V2と直角方向に延びるコンベアV3,V4を備
え、コンベアV1の上流側にパレットが木製であるかプ
ラスチック製であるかを判別する判別装置Aが設置さ
れ、コンベアV1に沿って、裏ボード欠損検知装置B,
釘飛出し検査装置Cおよび長手方向側部欠損検知装置D
が設置され、コンベアV2に沿って長手方向がたつき検
知装置Eが設置され、コンベアV3に沿って、表・裏ボ
ード欠損検知装置Fと短手側部欠損検知装置Gが設置さ
れ、コンベアV4に沿って腐り検知装置H,ひび割れ検
知装置Jおよび短手方向がたつき検知装置Kが設置さ
れ、木製パレットPについて各検知装置による検査が行
われ、プラスチック製パレットP’については検知装置
による検査が選択的に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、物品を搬送する
ために使用されるパレットを検査して不良部位が生じた
パレットを分別するシステムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】積み上げられた段ボー
ル箱等をフォークリフトによって運搬するために使用さ
れるパレットには、板材やブロック等の木製部品が組み
合わされて製作される木製のものと、最近その使用が多
くなってきたプラスチック製のものとがある。
【0003】図61には、木製パレットPが示されてお
り、この木製パレットPは、表デッキボード1,表エッ
ジボード1A,裏デッキボード2,裏エッジボード2
A,長手けた板3,短手けた板4およびブロック5の各
木製部品が、それぞれ釘等によって固定されることによ
り組み立てられている。
【0004】この木製パレットPは、積み上げられた段
ボール箱や壜ケース等をそのままの状態でフォークリフ
トによって運搬するために使用されるものであり、表デ
ッキボード1および表エッジボード1A上に段ボール箱
や壜ケース等が積み上げられ、表エッジボード1Aと短
手けた板4の間または長手けた板3と裏エッジボード2
Aの間にフォークリフトのフォークが挿入されて持ち上
げられる。
【0005】上記のような木製パレットPは、その上に
可成りの重量のものが搭載され、かつ繰り返し使用され
るものであるから、釘の弛みや飛出し、木製部品のひび
割れ、腐りおよび欠損等、木製パレットPを構成する木
製部品に各種の不良部位が生じてくる。
【0006】また、プラスチック製パレットP’は、プ
ラスチックによって木製パレットPと同様の形状に成型
されたものであり、腐りや釘の弛みおよび飛出し等の不
良は生じないが、繰り返しの使用により欠損やひび割れ
が生じる場合がある。
【0007】このような不良部位が生じた木製パレット
Pやプラスチック製パレットP’がそのまま使用される
と、運搬に必要な強度を保持することが出来ず、フォー
クリフトによって持ち上げられた際に分解してしまった
り、その上に積み上げられた段ボール等が荷崩れを起こ
したり、さらにはパレットP上に積み上げられた製品を
損傷してしまったりするなどの虞がある。そして、この
ような不良部位が生じたパレットがパレタイザやデパレ
タイザ等の工場設備中を流れると、これら工場設備にト
ラブルを発生させる虞がある。
【0008】従って、このような不良パレットは、使用
前に排除しておく必要がある。従来は、このような不良
部位が生じたパレットの検査は、人間が目視によって行
っている。
【0009】しかしながら、パレットの不良部位の検査
は、人間の目視では判別が難しく見落しが生じる場合が
あり、また検査する人の個人差によって不良部位が生じ
たパレットが検査をパスしたりしなかったりする等、検
査にばらつきが生じる。このため、従来の目視による検
査では、不良部位が生じたパレットを完全に分別するの
が難しい。
【0010】さらに、このパレットの検査を人手によっ
て行う場合、専業の作業者を必要としその人件費が大き
な負担となり、また、重量物を人手によって移動させた
りしなければならないため重労働であり、作業効率が悪
いという問題がある。そして、一般にパレットはフォー
クリフトが動き回る工場や倉庫内に置いてあり、このよ
うなフォーク作業と隣合せの環境の中での作業は非常に
危険である。
【0011】この発明は、上記のような従来のパレット
の検査における問題点を解決するためになされたもので
ある。すなわち、この発明は、パレットの検査を人手に
よらず行うことが出来、しかもパレットの各部位に生じ
た種々の不良を自動的に検査して不良部位が生じたパレ
ットを分別することが出来る検査システムを提供するこ
とを目的とする。
【0012】さらに、この発明は、木製パレットとプラ
スチック製パレットを同じ検査ラインを流しながら、プ
ラスチック製パレットについて必要な検査を選択的に行
うことができる検査システムを提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1の発明によるパレットの不良検査システムは、物
品を搬送するために使用される木製パレットおよびプラ
スチック製パレットの不良部位を検査するパレットの不
良検査システムであって、パレットをその一方の側部と
平行な方向に搬送する第1搬送部材と、この第1搬送部
材の搬送方向と直角方向に延び第1搬送部材の下流側に
接続されて第1搬送部材によって搬送されてきたパレッ
トをその他方の側部と平行な方向に搬送する第2搬送部
材と、第1搬送部材と第2搬送部材の接続部に配置され
第1搬送部材によって搬送されてきたパレットをこのパ
レットの向きを変えることなく第2搬送部材に移載する
移載装置とを備え、第1搬送部材の上流側に搬送されて
くるパレットが木製であるかプラスチック製であるかを
判別する判別装置が設置され、搬送されてくる木製パレ
ットの裏面を構成するボードの欠損を検出する裏ボード
欠損検知装置と、搬送されてくる木製パレットの木製部
品を組み付ける釘の飛出しを検出する釘飛出し検査装置
と、搬送されてくる木製パレットおよびプラスチック製
パレットの搬送方向と平行な側部の欠損を検出する第1
側部欠損検知装置と、搬送されてくる木製パレットの搬
送方向と平行な側部を構成する木製部品のがたつきを検
出する第1がたつき検知装置が、判別装置の設置位置よ
りも下流側の第1搬送部材または第2搬送部材のうち一
方の搬送部材に沿って任意の順で設置され、搬送されて
くる木製パレットの表面および裏面を構成するボードの
欠損を検出する表・裏ボード欠損検知装置と、搬送され
てくる木製パレットおよびプラスチック製パレットの搬
送方向と平行な側部の欠損を検出する第2側部欠損検知
装置と、搬送されてくる木製パレットの搬送方向と平行
な側部の腐りを検出する腐り検知装置と、搬送されてく
る木製パレットの表面のひび割れを検出するひび割れ検
知装置と、搬送されてくる木製パレットの搬送方向と平
行な側部を構成する木製部品のがたつきを検出する第2
がたつき検知装置が、判別装置の設置位置よりも下流側
の第1搬送部材または第2搬送部材のうち他方の搬送部
材に沿って任意の順で設置され、判別装置によって搬送
されてくるパレットがプラスチック製パレットであると
判定された際に、このパレットが通過する際に、裏ボー
ド欠損検知装置、釘飛出し検査装置、第1がたつき検知
装置、表・裏ボード欠損検知装置、腐り検知装置および
第2がたつき検知装置がそれぞれ不作動にされることを
特徴としている。
【0014】上記第1の発明によるパレットの不良検査
システムは、第1搬送部材の上流側送り込まれたパレッ
トは、この第1搬送部材によってパレットの一方の側部
と平行な方向に搬送されて判別装置の位置まで来ると、
この判別装置によって木製パレットとプラスチック製パ
レットの判別が行われる。
【0015】この判別が終了した後、パレットは第1搬
送部材によって搬送されてこの第1搬送部材に沿って任
意の順に設置された裏ボード欠損検知装置,釘飛出し検
査装置、第1側部欠損検知装置および第1がたつき検知
装置、または、表・裏ボード欠損検知装置,第2側部欠
損検知装置,腐り検知装置,ひび割れ検知装置および第
2がたつき検知装置の設置位置を順次に通過してゆく。
【0016】このとき、判別装置においてプラスチック
製と判定されたパレットが通過する場合には、裏ボード
欠損検知装置,釘飛出し検査装置および第1がたつき検
知装置、または、表・裏ボード欠損検知装置,腐り検知
装置および第2がたつき検知装置は不作動にされる。
【0017】そして、第1搬送部材に沿って設置された
各検知部材によるパレットの不良検査が終了すると、第
1搬送部材によって搬送されてきたパレットが移載装置
によってその方向を変えることなく第2搬送部材に移載
される。この第2搬送部材に移載されたパレットは、パ
レットの他方の側部と平行な方向に搬送されながら、こ
の第2搬送部材に沿って任意の順に設置された裏ボード
欠損検知装置,釘飛出し検査装置、第1側部欠損検知装
置および第1がたつき検知装置、または、表・裏ボード
欠損検知装置,第2側部欠損検知装置,腐り検知装置,
ひび割れ検知装置および第2がたつき検知装置の設置位
置を順次に通過してゆく。
【0018】このとき、判別装置においてプラスチック
製と判定されたパレットが通過する場合には、裏ボード
欠損検知装置,釘飛出し検査装置および第1がたつき検
知装置、または、表・裏ボード欠損検知装置,腐り検知
装置および第2がたつき検知装置は不作動にされる。
【0019】以上のようにして、裏ボード欠損検知装置
によって木製パレットについてその裏面を構成するボー
ドの欠損の有無の検出が行われ、釘飛出し検査装置によ
って木製パレットについてその木製部品を組み付けるに
釘が飛び出しているか否かの検出が行われ、第1側部欠
損検知装置によって木製パレットについてその一方の側
部を構成する木製部品の欠損および飛び出しまたプラス
チック製パレットについてその一方の側面部の欠損の有
無の検出が行われ、第1がたつき検知装置によって木製
パレットについてこの木製パレットを構成する木製部品
間のがたつきの有無の検出が行われ、表・裏ボード欠損
検知装置によって木製パレットについてその表面および
裏面を構成するボードの欠損の有無の検出が行われ、第
2側部欠損検知装置によって木製パレットについてその
他方の側部を構成する木製部品の欠損および飛び出しま
たプラスチック製パレットについてその他方の側面部の
欠損の有無の検出が行われ、腐り検知装置によって木製
パレットについてその側部を構成する木製部品の腐りお
よび欠損の有無の検出が行われ、ひび割れ検知装置によ
って木製パレットおよびプラスチック製パレットについ
てその表面のひび割れの有無の検出が行われ、第2がた
つき検知装置によって木製パレットについてこの木製パ
レットを構成する木製部品間のがたつきの有無の検出が
行われる。
【0020】以上のようにして、パレットについて各検
知装置による検査が終了した後、パレットの何れかの部
位に不良があった場合には、例えばランプの点灯,ブザ
ーによる警報またはコンピュータのディスプレーへの表
示等の方法によりパレットの不良が作業者に知らされる
ことにより不良パレットの分別が行われる。
【0021】以上のように、上記第1の発明によるパレ
ットの不良検査システムによれば、パレットが互に直交
する二方向に搬送されながらパレットの各部位について
不良検査が人手によらず自動的に行われて、その検査結
果により不良部位が生じたパレットを分別することが出
来るとともに、木製パレットとプラスチック製パレット
を同じ検査ラインに流しながら、プラスチック製パレッ
トについて必要な検査を選択的に行うことができる。
【0022】前記目的を達成するための第2の発明によ
るパレットの不良検査システムは、第1の発明におい
て、判別装置が、第1搬送部材の側方において第1搬送
部材の搬送方向と平行に配列されかつ第1搬送部材によ
って搬送されてくるパレットの側部の中間位置に対向す
るように設置された一対の光電スイッチを備え、この一
対の光電スイッチの間の間隔が、木製パレットの表面と
裏面のボードを連結するブロックの幅よりも広くプラス
チック製パレットの表面と裏面のボードを連結するブロ
ック部の幅よりも狭くなるように設定されていることを
特徴としている。
【0023】上記第2の発明によるパレットの不良検査
システムは、一般に、木製パレットの表面と裏面のボー
ドを連結するブロックの幅がプラスチック製パレットの
表面と裏面のボードを連結するブロック部の幅よりも狭
くなるように設定されていることを利用し、搬送されて
きたパレットが木製パレットの場合には、一対の光電ス
イッチの発光側からの光が木製パレット内を通過し、プ
ラスチック製パレットの場合は、光電スイッチの発光側
からの光がプラスチック製パレットの表面と裏面のボー
ドを連結するブロック部に遮られることによって、光電
スイッチのオン・オフにより木製パレットとプラスチッ
ク製パレットの判別が行われる。
【0024】前記目的を達成するための第3の発明によ
るパレットの不良検査システムは、第1の発明におい
て、判別装置が、第1搬送部材の側方に第1搬送部材に
よって搬送されてくるパレットの側部の下縁部に対向す
るように設置された光電スイッチを備えていることを特
徴としている。
【0025】上記第3の発明によるパレットの不良検査
システムは、一般に、木製パレットの裏面を構成するボ
ードの間に隙間があるのに対しプラスチック製パレット
の下縁部は塞がれていることを利用したものであり、木
製パレットの場合には光電スイッチの発光側からの光が
木製パレットの裏面の隙間を通過するが、プラスチック
製パレットの場合は光電スイッチの発光側からの光がプ
ラスチック製パレットの側面に遮られることにより、光
電スイッチのオン・オフによって木製パレットとプラス
チック製パレットの判別が行われる。
【0026】前記目的を達成するための第4の発明によ
るパレットの不良検査システムは、第1の発明におい
て、裏ボード欠損検知装置が、第1搬送部材または第2
搬送部材の下方の搬送されてくる木製パレットの裏面を
構成するボードに対向する位置に搬送部材の搬送方向と
直交する軸を中心に揺動自在に配置されて上端部が搬送
されてくる木製パレットの裏面のボードに摺接されるレ
バーと、待機状態にあるレバーの側部に対向する位置に
設置された第1光電スイッチと、第1搬送部材または第
2搬送部材の搬送路の近傍に設置されてパレットの先端
部がレバーの上方位置に達したことを検知する第2光電
スイッチとを備えていることを特徴としている。
【0027】上記第4の発明によるパレットの不良検査
システムは、木製パレットが第1搬送部材または第2搬
送部材によって搬送されて来た際に、第2光電スイッチ
によって木製パレットの先端部が検知された後、木製パ
レットの裏面を構成するボードに欠損が生じていない場
合には、レバーの上端部が木製パレットの裏面のボード
に摺接して回動されることにより、第1光電スイッチの
発光側からの光が搬送部材の下方を通過するが、木製パ
レットの裏面を構成するボードに欠損が生じている場合
には、レバーが回動せず第1光電スイッチの発光側から
の光がレバーによって遮断されることにより、第1光電
スイッチのオン・オフによって裏ボードの欠損が検知さ
れる。
【0028】前記目的を達成するための第5の発明によ
るパレットの不良検査システムは、釘飛出し検査装置
が、第1搬送部材または第2搬送部材に隣接するように
配置された機枠に搬送されてくる木製パレットの所要の
面に対しこの木製パレットの搬送方向と直角方向にスラ
イド自在にかつ木製パレットの側に付勢された状態で取
り付けられた本体フレームと、この本体フレームに回転
自在に取り付けられ木製パレットの前記所要の面に押し
付けられてこの面上を転動する転動輪と、この転動輪の
回転軸の軸方向と平行な軸線を中心に本体フレームに回
動自在に取り付けられた検査部支持フレームと、この検
査部支持フレームに一体的に取り付けられ木製パレット
の前記所要の面と平行でかつこの所要の面に摺接される
検知面を有する検査部材と、この検査部材の検知面が木
製パレットの前記所要の面に押圧される方向に検査部支
持フレームを付勢する付勢部材と、本体フレームに取り
付けられて検査部材が木製パレットの前記所要の面に押
圧された状態からこの所要の面から離間する方向に回動
されたことを検知する検知部材とを備えていることを特
徴としている。
【0029】上記第5の発明によるパレットの不良検査
システムは、木製パレットが第1搬送部材または第2搬
送部材によって搬送されてくると、転動輪が木製パレッ
トの上面等の所要の面に乗り上げ、木製パレットの進行
に伴ってこの面上を転動して行く。このとき、木製パレ
ットの面の位置にばらつきがある場合には、本体フレー
ムが機枠に対し付勢力に抗してスライドすることにより
その相対的位置関係が調整される。
【0030】そして、転動輪が木製パレットの所要の面
に乗り上げた際に、検査部材の検知面が木製パレットの
所要の面に摺接され、木製パレットの移動に伴ってこの
所要の面に沿って摺動して行く。
【0031】このとき、木製パレットの所要の面に釘の
頭部が飛び出している場合には、検査部材の検知面がこ
の飛び出している釘の頭部に乗り上げて、これにより検
査部支持フレームが本体フレームに対し付勢部材に抗し
て転動輪の回転軸と平行な軸を中心に回動されると、こ
の検査部支持フレームの回動が検知部材によって検知さ
れる。
【0032】前記目的を達成するための第6の発明によ
るパレットの不良検査システムは、第1側部欠損検知装
置および第2側部欠損検知装置がそれぞれ、第1搬送部
材または第2搬送部材の側方部に配置され機枠に基端部
を軸支されて水平面内において回動自在なレバーと、機
枠に取り付けられてレバーを第1搬送部材または第2搬
送部材の搬送方向に対してほぼ直角方向に向くように位
置決めするとともに搬送部材の搬送方向下流側へのレバ
ーの回動を許容する位置決め部材と、レバーと機枠との
間に介装されてレバーを位置決め部材に当接する方向に
付勢する付勢部材と、レバーの先端部に第1搬送部材ま
たは第2搬送部材によって搬送されてくるパレットの任
意の部分の高さと同じ高さに位置されて鉛直軸を中心に
回転自在に取り付けられ、レバーが位置決め部材によっ
て位置決めされている状態で、一部が、搬送されて来る
パレットの前記任意の部分の側面よりも搬送部材の内側
に位置される検知ローラと、機枠に取り付けられてレバ
ーが位置決め部材によって第1搬送部材または第2搬送
部材の搬送方向に対してほぼ直角方向に向く位置に位置
決めされていることを検知する第1検知部材とを備えて
いることを特徴としている。
【0033】上記第6の発明によるパレットの不良検査
システムは、レバーが、その待機状態のときには、付勢
部材によって付勢されて位置決め部材に当接されること
により、搬送部材の搬送方向に対してほぼ直角方向に向
くように位置決めされている。
【0034】この状態で、搬送部材により木製パレット
またはプラスチック製パレットが搬送されてくると、こ
のパレットの任意の部分が良好な場合には、レバーの先
端部に取り付けられた検知ローラがこのパレットの任意
の部分の側面に乗り上げることによりレバーが付勢部材
に抗して搬送部材の搬送方向下流側に向って回動され
る。
【0035】しかしながら、搬送されてくるパレットの
任意の部分が欠損している場合には、検知ローラがこの
任意の部分の側面に乗り上げても、レバーが搬送部材の
搬送方向の下流側に向って回動されないか回動されても
ごく僅かしか回動されない。
【0036】第1検知部材によってこのレバーが搬送方
向下流側に回動されないか回動されてもごく僅かしか回
動されないことが検知された際に、パレットの任意の部
分に欠損が生じていると判定される。
【0037】前記目的を達成するための第7の発明によ
るパレットの不良検査システムは、第1側部欠損検知装
置および第2側部欠損検知装置がそれぞれ、機枠に取り
付けられて、第1搬送部材または第2搬送部材によって
搬送されてくる木製パレットまたはプラスチック製パレ
ットの任意の部分が正常位置に組み付けられているとき
にこのパレットの任意の部分に検知ローラが乗り上げる
ことによってレバーが回動する位置よりもさらにレバー
が搬送部材の搬送方向において下流側に回動されたこと
を検知する第2検知部材をさらに備えていることを特徴
としている。
【0038】上記第7の発明によるパレットの不良検査
システムは、搬送部材により木製パレットまたはプラス
チック製パレットが搬送されてくると、このパレットの
任意の部分が正常な位置に組み付けられている場合に
は、レバーの先端部に取り付けられた検知ローラがこの
パレットの任意の部分の側面に乗り上げることにより、
レバーがその待機位置から搬送部材の搬送方向の下流側
に向って所定位置まで回動される。
【0039】しかしながら、搬送されてくるパレットの
任意の部分が、がたつきにより正常な位置からパレット
の外方に飛び出しているような場合には、検知ローラが
このパレットの任意の部分の側面に乗り上げた際に、レ
バーが搬送部材の搬送方向の下流側に向って上記正常な
場合の所定位置よりもさらに搬送方向の下流側に回動さ
れる。
【0040】第2検知部材によって、レバーが正常な場
合の所定位置よりもさらに搬送方向の下流側に回動され
たことが検知された際に、パレットの任意の部分が外方
に飛び出していると判定される。
【0041】前記目的を達成するための第8の発明によ
るパレットの不良検査システムは、第1がたつき検知装
置および第2がたつき検知装置が、装置本体と、この装
置本体に対しスライド自在に取り付けられたスライド台
と、このスライド台に取り付けられ、スライド台が装置
本体に対して前進位置にスライドされた際にスライド台
とともに前進して木製パレットを構成する木製部品間の
隙間に進入し、対向する木製部品に押接されることによ
りこの木製部品に負荷を作用させて互いに離間する方向
に付勢自在な負荷作用部材と、この負荷作用部材を木製
部品に押接する方向に作動させる駆動部材と、装置本体
に設けられ、負荷作用部材により木製部品に負荷が作用
した際にこの木製部品の負荷作用点の変位があらかじめ
定められた所定の値よりも大きいときに検出信号を発生
する検出部材とを備えていることを特徴としている。
【0042】上記第8の発明のよるパレットの不良検査
システムは、検査対象物である木製パレットを搬送する
第1搬送部材または第2搬送部材の側方部に隣接して設
置され、待機状態において、スライド台および負荷作用
部材が後退位置に位置される。
【0043】木製パレットががたつき検査装置の前に位
置決めされると、スライド台が前進させることによっ
て、負荷作用部材が、木製パレットを構成する木製部品
間の隙間に進入させる。
【0044】次に、駆動部材の駆動によって負荷作用部
材が互いに対向する木製部品に押接され、これによっ
て、木製部品にこの木製部品を互いに離間させる方向に
負荷を作用させる。
【0045】このときに生じる木製部品の負荷作用点の
変位が検出部材によって検出されて、その変位が、あら
かじめ定められた所定の値よりも大きいときに、木製パ
レットにがたつきが生じていると判定される。
【0046】前記目的を達成するための第9の発明によ
るパレットの不良検査システムは、第8の発明におい
て、第1がたつき検知装置または第2がたつき検知装置
の負荷作用部材が、スライド台にこのスライド台のスラ
イド方向と直交する方向にスライド自在に取り付けられ
た加圧部材およびこの加圧部材と対向する位置において
スライド台にこのスライド台のスライド方向と直交する
方向にスライド自在に取り付けられた固定部材であり、
駆動部材が、加圧部材および固定部材にそれぞれ連結さ
れて加圧部材と固定部材とを互いに離間する方向にスラ
イドさせるシリンダ部材であることを特徴としている。
【0047】上記第9の発明によるパレットの不良検査
システムは、第8の発明の負荷作用部材を構成する加圧
部材および固定部材がシリンダ部材によって互いに離間
する方向にスライドされ、固定部材によって木製パレッ
トの互いに対向する木製部品のうち一方の木製部品を押
圧して固定し、加圧部材によって他方の木製部品に負荷
を作用させる。
【0048】前記目的を達成するための第10の発明に
よるパレットの不良検査システムは、第8の発明におい
て、第1がたつき検知装置または第2がたつき検知装置
の負荷作用部材が、スライド台にこのスライド台のスラ
イド方向と同一方向に延びる軸を中心に回転自在に取り
付けられ回転することによって両端が木製パレットの互
いに対向する木製部品に係合される回転体であり、駆動
部材が、回転体をその軸回りに回転させる回転駆動部材
であることを特徴としている。
【0049】上記第10の発明によるパレットの不良検
査システムは、第8の発明の負荷作用部材を構成する回
転部材を回転駆動部材によって回転させ、回転部材の両
端を木製パレットの互いに対向する木製部品に係合させ
て、回転部材の一端によって一方の木製部品を押圧して
固定し、回転部材の一端によって他方の木製部品に負荷
を作用させる。
【0050】前記目的を達成するための第11の発明に
よるパレットの不良検査システムは、第8ないし10の
発明の何れかにおいて、装置本体に固定された基台と、
この基台に対し接離自在な可動台と、基台に取り付けら
れ可動部が可動台に連結されてこの可動台を基台に対し
て接離させる駆動部材と、可動台に対し基台と反対側に
配置され可動台の基台に対する接離方向と同一方向に接
離自在に設けられた当接部と、この当接部と可動台との
間に介装されて当接部を可動台から離間する方向に付勢
するとともに駆動部材の可動台を基台から離間させる力
よりも大きい付勢力を有する付勢部材と、可動台に当接
部の接離方向に沿って軸線が延びるようにスライド自在
に取付けられるとともに当接部に連結されて当接部と一
体的にスライドされるスライド部材と、駆動部材を任意
の位置でロックするロック部材とを有する基準位置設定
機構をさらに備え、検出部材が基準位置設定機構の可動
台に取り付けられて、スライド部材の変位を検出するこ
とにより木製部品の負荷作用点の変位を検出することを
特徴としている。上記第11の発明によるパレットの不
良検査システムは、第8ないし10の発明の何れかにお
いて、検出部材が基準位置設定機構の可動台に取り付け
られていて、スライド部材の変位を検出することにより
木製パレットの木製部品の負荷作用点の変位を検出す
る。そして、負荷作用部材部材により木製パレットに負
荷作用部材を作用させる前に、駆動部材を駆動させて可
動部を介して可動台を基台から離間する方向にスライド
させ、当接部を木製パレットの変位検出部位に当接させ
る。このとき、当接部と可動台との間に介装されて当接
部を可動台から離間する方向に付勢する付勢部材の付勢
力が駆動部材の基台から可動台を離間させる力よりも大
きくなるように設定されているので、当接部が変位検出
対象物の変位検出部位に当接すると可動台の移動が停止
する。このとき、当接部が可動台に接近することはな
い。この状態でロック部材によって駆動部材をロックす
ることにより、可動台をその位置に固定する。この後、
木製パレットに負荷作用部材によって負荷を作用させる
と、負荷作用点の変位に伴って、当接部が付勢部材の付
勢力に抗して可動台に接近する方向に変位し、この当接
部の変位に伴ってスライド部材が可動台に対してスライ
ドし、このスライド部材の変位が検出部材によって検出
される。
【0051】前記目的を達成するための第12の発明に
よるパレットの不良検査システムは、表・裏ボード欠損
検知装置が、第1搬送部材または第2搬送部材の上方の
搬送されてくる木製パレットの表面を構成するボードに
対向する位置に搬送部材の搬送方向と直交する軸を中心
に揺動自在に配置されて下端部が搬送されてくる木製パ
レットの表面のボードに摺接される第1レバーと、待機
状態にある第1レバーの側部に対向する位置に設置され
た第1光電スイッチと、第1搬送部材または第2搬送部
材の下方の搬送されてくる木製パレットの裏面を構成す
るボードに対向する位置に搬送部材の搬送方向と直交す
る軸を中心に揺動自在に配置されて上端部が搬送されて
くる木製パレットの裏面のボードに摺接される第2レバ
ーと、待機状態にある第2レバーの側部に対向する位置
に設置された第2光電スイッチと、第1搬送部材または
第2搬送部材の搬送路の近傍に設置されてパレットの先
端部が第1レバーと第2レバーの設置位置に達したこと
を検知する第3光電スイッチとを備えていることを特徴
としている。
【0052】上記第12の発明によるパレットの不良検
査システムは、木製パレットが第1搬送部材または第2
搬送部材によって搬送されて来た際に、第3光電スイッ
チによって木製パレットの先端部が第1レバーと第2レ
バーの設置位置に達したことが検知された後、木製パレ
ットの表ボードまたは裏ボードに欠損が生じていない場
合には、第1レバーの下端部が表ボード上に乗り上げて
回動され、また第2レバーの上端部が裏ボード上に乗り
上げて回動されることにより、第1光電スイッチまたは
第2光電スイッチの発光側からの光が搬送部材の上方お
よび下方を通過し、木製パレットの表ボードまたは裏ボ
ードの何れかに欠損が生じている場合には、第1レバー
または第2レバーが回動せず、第1光電スイッチまたは
第2光電スイッチの発光側からの光が第1レバーまたは
第2レバーによって遮断されることにより第1光電スイ
ッチまたは第2光電スイッチがオン・オフされて、表ボ
ードまたは裏ボードに欠損が生じていることが検知され
る。
【0053】前記目的を達成するための第13の発明に
よるパレットの不良検査システムは、腐り検知装置が、
第1搬送部材または第2搬送部材の両側においてこの搬
送部材によって搬送されてきて所定位置に位置決めされ
た木製パレットの側部に対向する位置にそれぞれ設置さ
れ搬送部材の搬送方向に対して直角方向にスライドして
木製パレットに対して接離自在な検出部と、第1搬送部
材または第2搬送部材の両側に設置された検出部をそれ
ぞれ搬送部材の搬送方向に対して直角方向にスライドさ
せて互いに接近および離間させる駆動部材とを備え、検
出部が、第1搬送部材または第2搬送部材の搬送方向に
対して直角方向にスライド自在な支持本体と、この支持
本体に先端の針部が所定位置に位置決めされた木製パレ
ットの側に向けられるとともに検出部のスライド方向と
同一方向にスライド自在に取り付けられ支持本体が所定
位置に位置決めされた木製パレットに接近する方向にス
ライドされた際にこの木製パレットの側部に押接される
検査針と、この検査針と支持本体との間に介装されて検
査針を所定位置に位置決めされた木製パレットの方向に
付勢する付勢部材と、支持本体に取り付けられ支持本体
が木製パレットの方向にスライドされて検査針が木製パ
レットの側部に押接された際に検査針が支持本体に対し
相対的に支持本体のスライド方向と反対方向に所定量以
上スライドしなかったことを検知する検知部材とを有し
ていることを特徴としている。
【0054】上記第13の発明によるパレットの不良検
査システムは、第1搬送部材または第2搬送部材によっ
て搬送されてきた木製パレットがストッパ等の手段によ
って所定位置に位置決めされると搬送部材の両側に設置
された検出部が、木製パレットの側部に対向される。
【0055】この検査装置は、その待機状態のときに
は、搬送部材の両側の検出部間の間隔が広げられてお
り、各検出部の検査針の針部は、木製パレットの側部に
接触されていない。
【0056】木製パレットが検出部間に位置決めされる
と、駆動部材が駆動され、これによって、支持部材が木
製パレットに接近する側にスライドされ検出部間の間隔
が狭められることによって、各検出部の検査針の針部
が、それぞれ木製パレットの側部に押接される。
【0057】検査針の針部が木製パレットの側部に押接
されたとき、木製パレットを構成する木製部品に腐りや
欠損がない場合には、検査針が、それが押接された木製
部品からの押圧力によって付勢部材に抗して相対的に支
持部材のスライド方向と反対方向にスライドされ、この
検査針の所定量以上のスライドは検知部材によって検知
されず、木製パレットを構成する木製部品に腐りや欠損
が生じているとは判定されない。
【0058】検査針の針部が木製パレットの側部に押接
されたとき、木製パレットを構成する木製部品に腐りや
欠損が生じている場合には、検査針の針部が木製部品に
めり込み、このため検査針が支持部材に対して所定量以
上スライドされないので、これが検知部材によって検知
されて、木製パレットを構成する木製部品に腐りや欠損
が生じていると判定される。
【0059】前記目的を達成するための第14の発明に
よるパレットの不良検査システムは、第13の発明にお
ける腐り検知装置の検知部材が、支持本体に互いに向き
合うように取り付けられた発光素子および受光素子と、
検査針に一体的にスライドするように取り付けられ発光
素子と受光素子との間に介在されて発光素子と受光素子
との間を遮光するとともに支持本体が木製パレットの方
向にスライドされて検査針が木製パレットの側部に押接
されることにより検査針が付勢部材に抗して支持本体に
対し相対的に支持本体のスライド方向と反対方向に所定
量以上スライドした際に発光素子と受光素子との間の遮
光状態を解除する位置検出部材とを備えていることを特
徴としている。
【0060】上記第14の発明によるパレットの不良検
査システムは、上記第13の発明において、木製パレッ
トを構成する木製部品に腐りや欠損がない場合に、検査
針の針部が木製パレットの側部に押接され、検査針が付
勢部材に抗して相対的に支持部材のスライド方向と反対
方向にスライドされた際、位置検出部材が検査針ととも
にスライドされ、これによって、発光素子と受光素子と
の間の遮光状態が解除されて発光素子からの発光が受光
素子に受光される。この発光素子からの発光が受光素子
に受光されたときには、木製パレットを構成する木製部
品に腐りや欠損が生じているとは判定されない。
【0061】木製パレットを構成する木製部品に腐りや
欠損が生じている場合に、検査針の針部が木製部品にめ
り込み、このため検査針が支持部材に対して所定量以上
スライドされないので、位置検出部材が発光素子と受光
素子との間にありその間の遮光状態が解除されず発光素
子からの発光は受光素子に受光されない。これによっっ
て、木製パレットを構成する木製部品に腐りや欠損が生
じていると判定される。
【0062】前記目的を達成するための第15の発明に
よるパレットの不良検査システムは、ひび割れ検知装置
が、パレットを撮像することにより得られる撮像信号に
基づいてパレットのひび割れ検査を行なう検知装置であ
って、パレットの検査面を複数の検査領域に分割し、各
検査領域を代表する撮像信号の信号レベルを検出して対
応する量子化基準レベルを設定するとともにその量子化
基準レベルデータを出力する基準レベル設定手段と、量
子化基準レベルデータに基づいて各検査領域に対応する
撮像信号の量子化を行なってその量子化データを出力す
る量子化手段と、量子化データに基づいて検査領域の所
定位置の寸法測定を行ない寸法データを算出する寸法算
出手段および寸法データと基準値データとしての基準寸
法データを比較してパレットの検査面のひび割れの有無
の判定を行なう寸法判定手段を有している判定手段とを
備えていることを特徴としている。
【0063】上記第15の発明によるパレットの不良検
査システムは、基準レベル設定手段が、検査対象物の検
査面を複数の検査領域に分割し、各検査領域を代表する
撮像信号の信号レベルを検出して、対応する量子化基準
レベルを設定し、量子化基準レベルデータとして量子化
手段に出力する。
【0064】これにより量子化手段は、量子化基準レベ
ルデータに基づいて各検査領域に対応する撮像信号の量
子化を行なって量子化データを判定手段に出力する。判
定手段は、この量子化データに基づいて判定手段の寸法
算出手段が検査領域の所定位置の寸法測定を行なって寸
法データを算出し、寸法判定手段が、この寸法データと
基準値データとしての基準寸法データを比較することに
よりパレットの検査面のひび割れの有無の判定を行な
う。
【0065】
【発明の実施の形態】以下、この発明の最良と思われる
実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説
明において、単にパレットPというときは、木製パレッ
トPとプラスチック製パレットP’の双方を総称してい
るものとする。
【0066】図1は、パレットの不良検査システムのレ
イアウトを示す図である。このパレット不良検査システ
ム10は、L字状に配置されたコンベアに沿って、パレ
ットの各部位についての不良検知を個別に行う検知装置
が順に配置されているものである。
【0067】コンベアは、図2ないし4に示されるよう
に、図2において上下方向に延びるコンベアV1と、こ
のコンベアV1の下流側に直列に配置されたコンベアV
2と、コンベアV2の下流側の端部に接続されてこのコ
ンベアV2と直交する方向に延びるV3と、このコンベ
アV3の下流側に直列に配置されたコンベアV4からな
っている。
【0068】各コンベアV1ないしV4は、ぞれぞれチ
ェーンコンベアであり、図3および4に示されるよう
に、コンベアV1はモータM1によって、コンベアV2
はモータM2によって、コンベアV3はモータM3によ
って、さらにコンベアV4はモータM4によってそれぞ
れ個別に駆動されるようになっている。
【0069】コンベアV3の上流側端部(図2の左側端
部)には、一対のチェーンベルトv3の間に、パレット
の方向転換用リフタTが設置されている。この方向転換
用リフタTは、図5および6に示されるように、シリン
ダTSによって水平状態を維持したまま昇降されるテー
ブルT11と、このテーブルT11上においてその両側
部に設置されコンベアV3のチェーンベルトv3に対し
直交する方向に延びるとともにコンベアV2のチェーン
ベルトv2に対して直列するように配置された一対のチ
ェーンベルトv5と、テーブルT11上に設置されチェ
ーンT12および駆動シャフトT13を介してチェーン
ベルトv5を駆動するモータM5とから構成されてい
る。
【0070】検査対象であるパレットは、後述するよう
に、コンベアV1側から搬入され、コンベアV2,方向
転換用リフタTおよびコンベアV3を経て、コンベアV
4側から搬出されるようになっており、コンベアV1お
よびV2上においては、パレットはその長手方向に沿っ
て搬送され、コンベアV3およびV4上においてはパレ
ットはその短手方向に沿って搬送されるようになってい
る。
【0071】コンベアV1には、その上流側(図1の上
端側)の両側部に、木製パレットPとプラスチック製パ
レットP’を判別する判別装置Aが設置され、さらにこ
の判別装置Aの下流側に、裏ボード欠損検知装置B,釘
飛出し検査装置Cおよび長手方向側部欠損検知装置Dが
順に設置されている。
【0072】コンベアV2には、長手方向がたつき検知
装置Eが設置されている。コンベアV3には、方向転換
用リフタTの下流側に表・裏ボード欠損検知装置Fおよ
び短手側部欠損検知装置Gが設置されている。
【0073】コンベアV4には、その上流側に腐り検知
装置Hおよびひび割れ検知装置Jが設置され、さらにそ
の下流側に短手方向がたつき検知装置Kが設置されてい
る。 A) 判別装置Aは、木製パレットPとプラスチック製
パレットP’とを判別することにより、プラスチック製
パレットP’については、後述するように、長手方向ブ
ロック欠損検知装置D,短手ブロック欠損装置Gおよび
ひび割れ検知装置Iによる検査を選択的に行わせ、他の
検知装置の検査位置は素通りさせてこれらの検知装置に
よる検査を行わせないようにするものである。
【0074】この判別装置Aは、図7に示されるよう
に、それぞれ対になっている透過式光電スイッチASW
1とASW2が、それぞれコンベアV1を挟むように配
置されているものであり、この光電スイッチSW1と光
電スイッチSW2との間の間隔は、図8に示されるよう
に木製パレットPの中央部のブロック部5の幅よりも広
く、図9に示されるようにプラスチック製パレットP’
の中央部のブロック部5’よりも狭くなるように設定さ
れている。
【0075】これは、一般に、図8と図9を比較して分
かるように、木製パレットPのブロック5の幅よりもプ
ラスチック製パレットP’のブロック部5’の幅の方が
広く形成されていることを利用したものである。すなわ
ち、木製パレットPの場合には、光電スイッチASW1
およびASW2の発光側からの光が木製パレットP内を
通過して受光されることにより光電スイッチASW1お
よびASW2がオンするが、プラスチック製パレット
P’の場合は、光電スイッチASW1およびASW2の
発光側からの光がブロック部5’に遮られてオンしない
ので、この光電スイッチASW1,ASW2のオン・オ
フによって木製パレットPとプラスチック製パレット
P’の判別を行うものである。
【0076】なお、透過式の光電スイッチの代りに反射
式の光電スイッチを使用する場合には、コンベアV1の
片側に光電スイッチを配置しておけばよく、この場合に
は、反射式の光電スイッチは、木製パレットPの場合に
オフし、プラスチック製パレットP’の場合にオンする
ことになる。
【0077】B) 裏ボード欠損検知装置Bは、図10
および11に示されるように、コンベアV1の下方にお
いてコンベアV1の搬送方向と直交する方向に架け渡さ
れてその両端部を機枠BFに回転自在に支持されたシャ
フトB1と、コンベアV1によって搬送されてくる木製
パレットPの裏デッキボード2および裏エッジボード2
Aに対向する位置にそれぞれ配置され各々の中央部をシ
ャフトB1に貫通されることによって揺動自在な3対の
レバーB2と、機枠BFの待機状態にあるレバーB2に
対向する位置に取り付けられた光電スイッチBSW1
と、コンベアV1の上方に位置するように機枠BFに取
り付けられて木製パレットPの先端部がレバーB2の上
方位置に達したことを検知する光電スイッチBSW2を
備えている。
【0078】この裏ボード欠損検知装置Bは、木製パレ
ットPがコンベアV1によって搬送されて来た際に、光
電スイッチBSW2によって木製パレットPの先端部が
検知された後、裏デッキボード2および裏エッジボード
2Aに欠損が生じていない場合には、レバーB2の上端
部に取り付けられたローラB3がそれぞれこの裏デッキ
ボード2および裏エッジボード2Aに乗り上げて回動さ
れることにより、光電スイッチBSW1の発光側からの
光がコンベアV1の下方を通過してオンされるが、裏デ
ッキボード2または裏エッジボード2Aの何れかに欠損
が生じている場合には、何れかのレバーB2が回動せず
光電スイッチBSW1の発光側からの光がそのレバーB
2によって遮断されて光電スイッチBSW1がオンしな
いことにより、裏デッキボード2および裏エッジボード
2Aの欠損が検知される。
【0079】C) 釘飛出し検査装置Cは、図12に示
されるように、コンベアV1によって搬送される木製パ
レットPの搬送経路の上方に、木製パレットPの搬送方
向と直交する方向に梁C10が架け渡され、この梁C1
0の中央部に中央部釘検知機構CAが、さらにこの中央
部釘検知機構CAの両側に左側部釘検知機構CBおよび
右側部釘検知機構CCがそれぞれ吊り下げられた状態で
取り付けられている。
【0080】中央部釘検知機構CAは、図13ないし1
5に示されるように、梁C10に固定される固定プレー
トC20の両端部に一対のリニアボックスC21が固定
され、このリニアボックスC21にそれぞれリニアシャ
フトC22が鉛直向きにスライド自在に嵌挿されてい
て、このリニアシャフトC22の上端部に取り付けられ
たワッシャC23によってリニアボックスC21から抜
け落ちないようになっている。
【0081】一対のリニアシャフトC22の下端部に
は、架台C24が水平状態に取り付けられており、リニ
アシャフトC22のスライドによって水平状態を維持し
たまま上下動するようになっている。この架台C24と
リニアボックスC21間にはスプリングC25が、それ
ぞれリニアシャフトC22にその中心を挿通された状態
で介装されていて、架台C24を下方向に付勢してい
る。
【0082】架台C24の下部には、固定プレートC2
0と直交する方向に水平に延びる軸C26によって、断
面コ字状の本体フレームC27がその凹部を下向きにし
て揺動自在に吊り下げられている。
【0083】本体フレームC27には、水平方向でかつ
固定プレートC20と同一方向に延びるシャフトC28
が、本体フレームC27の両側部の前位置にそれぞれ取
り付けられた軸受C29によって回転自在に取り付けら
れており、このシャフトC28の両端部にそれぞれ転動
輪C30が取り付けられている。
【0084】本体フレームC27の中央部には、シャフ
トC28と平行に延びるシャフトC31が取り付けら
れ、本体フレームC27内において前後方向(図14の
左右方向)に延びるドッグ支持フレームC32がシャフ
トC31によって揺動自在に取り付けられている。この
ドッグ支持フレームC32は、前端部がシャフトC28
の上方を通って本体フレームC27の前方部に張り出し
ており、この本体フレームC27の前端部に形成された
壁部C27AにドッグC33が止めねじC34によって
固定されている。
【0085】ドッグC33は、図14から分るように、
下部の断面が略く字の形状になっていて、その屈曲部
(以下、当接部という)C33aが最も下側に位置して
木製パレットPの上面に当接されるように取り付けられ
ている。そして、このドッグC33の本体フレームC2
7の壁部C27Aへの取り付けは、ドッグC33の上部
に形成された上下方向に延びる長孔C33bに止めねじ
C34aが差し込まれることによって行われ、このとき
長孔C33bと止めねじC34との嵌合位置を調整する
ことによってドッグC33の取付け位置を上下に調整す
ることが出来るようになっている。
【0086】シャフトC28とシャフトC31の間にお
いて、本体フレームC27には、一対の押し圧調整ねじ
C35がシャフトC28およびシャフトC31の軸方向
に沿って並ぶように取り付けられており、これら押し圧
調整ねじC35とドッグ支持フレームC32の上面との
間にそれぞれスプリングC36が介装されていて、ドッ
グ支持フレームC32を下向きに付勢している。
【0087】このスプリングC36によるドッグ支持フ
レームC32への付勢力は、押し圧調整ねじC35を回
すことによって調整され、ドッグC33の当接部C33
aと木製パレットPの上面との接触圧が調整できるよう
になっている。
【0088】本体フレームC27の後部上面には、セン
サ支持ブラケットC37が立設されており、このセンサ
支持ブラケットC37の上端部に形成された横向きの長
孔C37aに近接センサC38が嵌合された状態で固定
されている。そして、長孔C37aへの嵌合位置を調整
することにより、近接センサC38の取付け位置を調節
することができる。
【0089】さらに、本体フレームC27の後部下面に
は、コ字形状の揺動アームC39がその下端部を揺動自
在に軸支されており、その揺動に伴って上端の検出部C
39aが近接センサC38の前方部に進退自在になって
いる。
【0090】揺動アームC39の下部とドッグ支持フレ
ームC32の後端部はリンクC40によって連結されて
いて、ドッグ支持フレームC32の揺動に伴って揺動ア
ームC39が揺動され、検出部C39aが近接センサC
38の前方部に進退するようになっている。
【0091】本体フレームC27の後部には、下向きに
螺合され先端部(下端部)がドッグ支持フレームC32
の後部上面に当接される初期位置調節ねじC41が取り
付けられており、この初期位置調節ねじC41を回すこ
とにより、ドッグ支持フレームC32およびドッグC3
3の初期位置を設定することができるようになってい
る。このドッグ支持フレームC32およびドッグC33
の初期位置は、揺動アームC39の検出部C39aが近
接センサC38によって検知される位置に位置されドッ
グC33が所定高さ以上に持ち上げられた際に近接セン
サC38の検知範囲から外れるように設定される。
【0092】図16および17には、中央部釘検知機構
CAの左側に配置される側部釘検知機構CBが示されて
いる。この左側部釘検知機構CBは、中央部釘検知機構
CAのドッグC33と同様にドッグ支持フレームC32
の前部に取り付けられたドッグC43が中央部釘検知機
構CAのドッグC33と比べて左側の転動輪C30より
も左側に張り出されていて、木製パレットPの上面に当
接される当接部C43aが左側の転動輪C30の左側に
位置されている。
【0093】そして、本体フレームC27の架台C24
に軸C26を介して連結されるアームC27Bの側部
に、ドッグC43と反対方向に水平に張り出すブラケッ
トC44が固定されている。
【0094】ブラケットC44の先端部と架台C24の
端部との間には、上端が架台C24の端部に螺合され下
端がブラケットC44にスライド自在に嵌挿されたボル
トシャフトC45が取り付けられ、このボルトシャフト
C45にその中心を嵌挿された状態でスプリングC46
がブラケットC44と架台C24との間に圧縮状態で介
装されている。このスプリングC46の付勢力によりブ
ラケットC44および本体フレームC27が軸C26を
中心にして図16において時計回り方向に付勢されて、
ドッグC43が水平状態に維持されるようになってい
る。
【0095】この左側部釘検知機構CBの他の部分の構
造は中央部釘検知機構CAと同様であり、同一の符号が
付してある。右側部釘検知機構CCは、図12に示され
るように、左側部釘検知機構CBと左右対称の構造にな
っていて、ドッグC53が右側の転動輪C30の右側に
張り出され、ブラケットC54,ボルトシャフトC55
およびスプリングC56が左側に配置されている他、構
造は左側部釘検知機構CBと同じである。
【0096】上記中央部釘検知機構CA,左側部釘検知
機構CBおよび右側部釘検知機構CCは、図12に示さ
れるように、コンベアV1によって短辺前面送り(図6
1において木製パレットPを矢印Xの方向に送る送り)
で木製パレットPを搬送した際に、各当接部C33a,
C43aおよびC53aが、それぞれ木製パレットPの
中央部および左右の側部に配置されたブロック5の上方
に位置されるように、梁10に取り付けられている。
【0097】次に、この釘飛出し検査装置Cの作動を説
明すると、中央部釘検知機構CAは、検査開始前に、ド
ッグC33が、その長孔C33bと止めねじC34との
嵌合位置が調整されることにより、検査面である木製パ
レットPの上面にドッグC33の当接部C33aが摺接
するようにその上下位置を調節される。
【0098】さらに、押し圧調整ねじC35によってス
プリングC36による付勢力が調整され、ドッグC33
の木製パレットPの上面上に突出する釘の頭部に対する
当接部C33aの押圧力が調節される。
【0099】そしてさらに、センサ支持ブラケットC3
7の長孔C37aと近接センサC38との嵌合位置の調
節によってまた初期位置調節ねじC41によるドッグ支
持フレームC32およびドッグC33の傾斜角度の調整
によって、検出部C39aと近接センサC38との相対
的位置関係が、当接部C33aが木製パレットPの上面
に当接しているときには検出部C39aが近接センサC
38の前方部に位置され釘が所定高さδ(この実施態様
においては1mm)以上飛び出していて後述するように揺
動アームC39が回動した際(図18参照)には検出部
C39aが近接センサC38の検出範囲から外れるよう
に調節される。
【0100】左側部釘検知機構CBおよび右側部釘検知
機構CCについても、それぞれ同様に各調節が行われ
る。上記調整完了後、木製パレットPがコンベアV1に
よって短辺前面送り(図61の矢印Xの方向)の状態で
梁C10の下方位置に搬送されてくると、図12に示さ
れるように、各中央部釘検知機構CA,左側部釘検知機
構CBおよび右側部釘検知機構CCの転動輪C30が木
製パレットPの表デッキボード1上に乗り上げ、木製パ
レットPの進行に伴って表デッキボード1上を転動して
行く。このとき、木製パレットPの高さのばらつきによ
る各釘検知機構との相対的位置関係は、それぞれリニア
シャフトC22がリニアボックスC21に対して上下に
スライドすることによって調整される。
【0101】そして、各釘検知機構が木製パレットPに
乗り上げた際に、中央部釘検知機構CAのドッグC33
が木製パレットPの中央部のブロック5の上方に、左側
部釘検知機構CBが左側のブロック5の上方に、さらに
右側部釘検知機構CCが右側のブロック5の上方にそれ
ぞれ位置され、それぞれのドッグC33,C43および
C53が、木製パレットPの移動に伴って表デッキボー
ド1上を摺動して行く(図61の矢印Y)。
【0102】このとき、図18に示されるように、木製
パレットPの上面に釘Nの頭部nが飛び出している時に
は、ドッグC33,C43またはC53がこの飛び出し
ている釘Nの頭部nに乗り上げて、これによりドッグ支
持フレームC32がシャフトC31を中心に図において
反時計方向に回動される。そして、このドッグ支持フレ
ームC32の反時計方向の回動により、揺動アームC3
9がリンクC40によって引っ張られて反時計方向に回
動され、この揺動アームC39の検出部C39aが近接
センサC38の検出範囲から外れる。
【0103】このように、揺動アームC39の検出部C
39aが近接センサC38の検出範囲から外れることに
よって、すなわち近接センサC38が検出部C39aを
検知している状態から検出部C39aを検知していない
状態に切り替わることによって、釘の飛出しが検出され
る。
【0104】ドッグC33,C43およびC53は、飛
び出している釘Nの頭部nを乗り越えると、元の状態に
復帰する。上記のように、各釘検知機構が木製パレット
Pに乗り上げた際に、中央部釘検知機構CAのドッグC
33が木製パレットPの中央部のブロック5の上方に、
左側部釘検知機構CBが左側のブロック5の上方に、さ
らに右側部釘検知機構CCが右側のブロック5の上方に
それぞれ位置されるので、それぞれのドッグC33,C
43およびC53が木製パレットPの移動に伴って表デ
ッキボード1の釘が打ち付けてある部分の上面を全て摺
動することになり、したがって、木製パレットPの上面
に打ち付けてある全ての釘について、その飛出しの検出
が行われることになる。
【0105】なお、図19に示されるように、パレット
Pの上面に傾斜θがあるような場合であっても、本体フ
レームC27が軸C26を中心に傾斜に従って回動する
ので、容易に木製パレットPの上面の状態に追従するこ
とができる。
【0106】以上のようにして、木製パレットPが梁C
10の下を通過し各釘検知機構による釘飛出しの検査が
終了すると、コンベアV1によって搬送されてくる次の
木製パレットPについて、同様に釘飛出し検査が行われ
る。
【0107】D) 長手方向側部欠損検知装置Dは、木
製パレットPおよびプラスチック製パレットP’の双方
についてその側部の欠損の検知を行い、さらに木製パレ
ットPについてはブロック5の飛出しを検知するもので
ある。なお、以下においては、木製パレットPを検査対
象として説明を行う。
【0108】図20および21において、検知機構D1
1およびD11’は、木製パレットPを搬送するコンベ
アV1の両側の互いに対向する位置に配置された一対の
支柱D10,D10’の上端部にそれぞれ取り付けられ
て、コンベアV1によって搬送されてくる木製パレット
Pの側部にそれぞれ対向されるようになっている。
【0109】検知機構D11と検知機構D11’は、左
右対称構造になっている点を除いては同一の構造である
ので、以下においては、図20および21においてコン
ベアV1の左側に配置された検知機構D11についての
み説明を行う。
【0110】検知機構D11は、図22および23に拡
大して示されるように、水平面内において回動自在とな
るように基端部を軸支された4本のレバーD12A,D
12B,D12CおよびD12Dを有している。
【0111】これらレバーD12A,D12B,D12
CおよびD12Dは、上下方向に所要の間隔を開けて互
いに平行に配置されていて、それぞれの基端部が支柱D
10に取り付けられたブラケットD13に鉛直向きに固
定されたD軸14に軸支されている。
【0112】レバーD12A,D12B,D12Cおよ
びD12Dの基端部には、それぞれ各レバーの長手方向
と直角向きでかつ木製パレットPの搬送方向の下流側に
水平に延びるアームD12a,D12b,D12cおよ
びD12dが一体成型若しくは固定されていて、レバー
D12A,D12B,D12CおよびD12Dと一体的
に回動するようになっている。
【0113】支柱D11のコンベアV1側の側面には、
上下方向に互いに平行に配置されてそれぞれ木製パレッ
トPの搬送方向に沿って水平に延びる5本のガイドフレ
ームD15A’,D15A,D15B,D15Cおよび
D15Dがその上流側の端部を固定されている。
【0114】各ガイドフレームD15A’とD15Aの
間にレバーD12Aが,ガイドフレームD15AとD1
5Bの間にレバーD12Bが、ガイドフレームD15B
とD15Cの間にレバーD12Cが、さらにガイドフレ
ームD15CとD15Dの間にレバーD12Dがそれぞ
れ介在された状態で、それぞれ直交するように互い違い
に交差しており、各ガイドフレームがその間に挟まれた
それぞれのレバーを、それぞれ水平方向にガイドするよ
うになっている。
【0115】アームD12aの先端部とガイドフレーム
D15Aの木製パレットPの搬送方向下流側端部との間
にスプリングD16Aが介装されていて、このスプリン
グD16AによりアームD12aおよびDレバー12A
が図22において反時計方向に回動される向きに付勢さ
れている。同様に、アームD12bの先端部とガイドフ
レームD15Bの下流側端部との間にスプリングD16
Bが介装され、アームD12cの先端部とガイドフレー
ムD15Cの下流側端部との間にスプリングD16Cが
介装され、さらにアームD12dの先端部とガイドフレ
ームD15Dの下流側端部との間にスプリングD16D
が介装されて、各スプリングによりそれぞれアームおよ
びレバーが図22において反時計方向に回動される向き
に付勢されている。
【0116】支柱D11のレバー側の側面にはゴム製ブ
ロックD17が固定されており、スプリングD16A,
D16B,D16CおよびD16Dに付勢されたレバー
D12A,D12B,D12CおよびD12Dが当接さ
れるようになっており、このゴム製ブロックD17に当
接された状態で、レバーD12A,D12B,D12C
およびD12Dが木製パレットPの搬送方向に対してそ
れぞれ直角向きになるように位置決めされる。
【0117】レバーD12Aの先端部には、木製パレッ
トPの長手けた板3の高さと同じ高さに位置するよう
に、検知ローラD18Aが鉛直軸D19Aによって回転
自在に取り付けられており、後述するように、コンベア
V1によって搬送されてきた木製パレットPの長手けた
板3の側面に乗り上げて転動するようになっている。
【0118】レバーD12Bの先端部には、木製パレッ
トPのブロック5の上部と同じ高さに位置するように、
検知ローラD18Bが鉛直軸D19Bによって回転自在
に取り付けられており、後述するように、コンベアV1
によって搬送されてきた木製パレットPのブロック5の
上部側面に乗り上げて転動するようになっている。
【0119】レバーD12Cの先端部には、木製パレッ
トPのブロック5の下部と同じ高さに位置するように、
検知ローラD18Cが鉛直軸D19Cによって回転自在
に取り付けられており、後述するように、コンベアV1
によって搬送されてきた木製パレットPのブロック5の
下部側面に乗り上げて転動するようになっている。
【0120】さらに、レバーD12Dの先端部には、木
製パレットPの短手けた板4の高さと同じ高さに位置す
るように、検知ローラD18Dが鉛直軸D19Dによっ
て回転自在に取り付けられており、後述するように、コ
ンベアV1によって搬送されてきた木製パレットPの短
手けた板4の側面に乗り上げて転動するようになってい
る。
【0121】ガイドフレームD15A’,D15A,D
15BおよびD15Cの内側側面のゴム製ブロックD1
7に当接されて待機位置にあるレバーD12A,D12
B,D12CおよびD12Dとそれぞれ対向する位置
に、光電スイッチDS1,DS2,DS3およびDS4
が取り付けられている。さらに、ガイドフレームD15
AおよびD15Bの内側側面の光電スイッチDS2およ
びDS3よりも木製パレットPの搬送方向に沿って下流
側に光電スイッチDS5およびDS6が取り付けられて
いて、後述するように、レバーD12BおよびD12C
が所定角度まで回動された際にこのレバーD12Bおよ
びD12Cに対向されるようになっている。
【0122】上記長手方向側部欠損検知装置Dは以下の
ように作動するが、下記の説明において、検知機構D1
1とD11’とはその作動が左右対称的になるだけで共
に同様であるので、主として検知機構D11について説
明を行う。また、木製パレットPを検査対象として説明
を行うが、検査対象がプラスチック製パレットP’の場
合であってもその作動は木製パレットPの場合と同様で
ある。
【0123】図22において、レバーD12A,D12
B,D12CおよびD12Dは、待機位置DAにおい
て、スプリングD16A,D16B,D16CおよびD
16Dに付勢されゴム製ブロックD17に当接されて木
製パレットPの搬送方向と直交する向きに位置されてい
る。
【0124】このとき、光電スイッチDS1,DS2,
DS3およびDS4によって、待機位置DAにある各レ
バーD12A,D12B,D12CおよびD12Dが検
知されており、各光電スイッチDS1,DS2,DS3
およびDS4が何れもオンしている。
【0125】この状態で、木製パレットPがその長手方
向(図61のX方向)に沿って搬送されてくると、この
木製パレットPの移動に伴って、検知機構D11の各検
知ローラD18A,D18B,D18CおよびD18D
が、それぞれ対応する長手けた板3,ブロック5の上部
および下部,短手けた板4に乗り上げて、それぞれの側
面に沿って転動する。コンベアV1の反対側に配置され
た検知機構D11’についても同様である。
【0126】木製パレットPがその長手方向に沿って搬
送される場合、長手けた板3の長手方向の側面が検知機
構D11およびD11’に対向されることになる。木製
パレットPの進行に伴って検知機構D11の検知ローラ
D18Aと検知機構D11’の検知ローラD18A’が
それぞれ木製パレットPの両側の長手けた板3の長手方
向の側面に乗り上げると、何れか一方の正常な長手けた
板3によって、レバーD12AまたはD12A’が図2
2に示される回動位置Bにまで回動され、検知機構D1
1の光電スイッチDS1または検知機構D11’の光電
スイッチDS1’がオフされる。この光電スイッチDS
1とDS1’がその何れか一方でもオフされると、ブロ
ック5の検知が開始される。
【0127】この検知開始のタイミングについて、木製
パレットPの両側の長手けた板3の何れにも欠損が生じ
ていた場合には検知が開始されないことになるが、両側
の長手けた板3に両方とも欠損が生じている場合はほと
んど無いので、問題は無い。
【0128】なお、木製パレットPが検知位置まで搬送
されてきたことを検知するセンサをコンベアV1の上方
または下方に設けることによって、欠損の検知を開始す
るようにしてもよいが、上記のように、木製パレットP
の両側から検知機構D11とD11’の連携によって検
知を開始するようにすることによって、センサの数を減
らすことが出来、装置の構造を簡略化することが出来
る。
【0129】検知開始後、ブロック5が正常な場合に
は、木製パレットPの移動に伴い検知ローラD18Bお
よびD18Cがブロック5上に乗り上げることによっ
て、レバーD12BおよびD12Cが図22の正常検知
位置DBまで回動され、レバーD12BおよびD12C
が光電スイッチDS2およびDS3の検知範囲から外れ
て、光電スイッチDS2およびDS3がオフされる。
【0130】しかしながら、ブロック5の上部または下
部に、図24に示されるように、腐りや破損によって欠
損Zが生じていると、レバーD12BまたはD12Cが
正常検知位置DBまで回動されず、また一度正常検知位
置DBまで回動した後、スプリングD16BまたはD1
8Cの付勢力によって待機位置DAに復帰して光電スイ
ッチDS2またはDS3の検知範囲に入るため、光電ス
イッチDS2またはDS3がオンしたままか一度オフし
た後に再びオンされる。
【0131】このとき、検知ローラD18Dが短手けた
板4に乗り上げてレバーD12Dが正常検知位置DBま
で回動されることにより光電スイッチDS4がオフされ
ていれば、光電スイッチDS2のオンによってブロック
5の上部に欠損が生じていると判定される。
【0132】また、同様に、検知開始後、光電スイッチ
DS4がオフされていれば、光電スイッチDS3のオン
によってブロック5の下部に欠損が生じていると判定さ
れる。
【0133】このブロック5の上部および下部の欠損の
判定を光電スイッチDS4がオフされていることを条件
に行うのは、木製パレットPの進行に伴って検知ローラ
D18BおよびD18Cがブロック5から外れた場合に
もレバーD12B,D12Cが待機位置DAに復帰して
光電スイッチDS2,DS3がオンされるので、この場
合にブロック5が欠損していると判定されるのを防止す
るためである。なお、この判定は、木製パレットPの長
手側の側面に露出される短手けた板4の短手側の側部に
欠損が生じていないことが条件であるが、この短手けた
板4の短手側の側部に欠損が生じている場合は、ほとん
ど無く、まれに欠損が生じていたとしても、微小な大き
さなので検出上の問題はない。
【0134】光電スイッチDS2およびDS3によって
検出される欠損の程度(図22の幅w)はレバーD12
B,D12Cの幅や光電スイッチDS2,DS3の取付
け位置を変更することによって任意に設定されるが、ブ
ロック5の欠損による木製パレットPの強度の低下を勘
案して、少なくとも30mm以上の欠損を検出するよう
にするのが好ましい。
【0135】ブロック5が、がた付き等により長手けた
板3および短手けた板4の側面から飛び出しており、こ
の飛び出しているブロック5によってレバーD12B,
D12Cが正常検知位置DBよりも図22においてさら
に時計方向に回動されて、それぞれ光電スイッチDS
5,DS6と対向する位置、すなわち光電スイッチDS
5,DS6の検知範囲に入る飛出し検知位置DCまで来
ると、光電スイッチDS5,DS6がオンする。
【0136】このように、検知開始後、光電スイッチD
S5,DS6がオンした場合に、ブロック5の飛出しが
生じていると判定される。検知開始後、長手けた板3に
欠損が生じている場合には、光電スイッチDS1がオン
したままとなっているか、または一旦オフした後に再度
オンされるので、この光電スイッチDS1のオンによっ
て長手けた板3に欠損が生じていると判定される。
【0137】木製パレットPが検知機構D11とD1
1’の間を通過するあいだに、以上のようにして、長手
方向側面のブロック5の欠損および飛出し、さらに長手
けた板3の欠損の検査が終了すると、コンベアV1によ
って搬送されてくる次の木製パレットPについて、同様
に検査が行われる。
【0138】E) 長手方向がたつき検知装置Eは、木
製パレットPの長手けた板3とブロック5との間のがた
つきを検知するものである。図25および26におい
て、がたつき検査装置E100は、台座E11,ガイド
シャフトE12,スライド台E13およびシリンダE1
4を備えており、スライド台E13の上フレームE13
Bと下フレームE13Cに鉛直向きに平行な4本のガイ
ドシャフトE15A,E15B,E15CおよびE15
Dが取り付けられている。
【0139】ガイドシャフトE15AおよびE15Bに
は、昇降板E101Aが、その後面両端部に固定された
一対のリニアベアリングE101aにそれぞれガイドシ
ャフトE15AおよびE15Bが挿通されることによっ
て、昇降自在に取り付けられており、さらにガイドシャ
フトE15CおよびE15Dには、昇降板E101B
が、その後面両端部に固定された一対のリニアベアリン
グE101bにそれぞれガイドシャフトE15Cおよび
E15Dが挿通されることによって、昇降自在に取り付
けられている。
【0140】昇降板E101AおよびE101Bには、
それぞれロータリ式エアシリンダE102AおよびE1
02Bが、その回転ロッドE102a,E102bが水
平になるようにかつ昇降板E101A,E101Bの前
方に突出するように、取付けられている。
【0141】ガイドシャフトE15AとE15Bおよび
ガイドシャフトE15CとE15Dの下端部には、昇降
板E101AおよびE101Bの下方に位置するよう
に、それぞればね取付け板E103AおよびE103B
がその両端部をそれぞれガイドシャフトに挿通された状
態で取り付けられている。
【0142】スライド台E13の下フレームE13Cの
前面には、それぞれガイドシャフトE15AとE15
B,ガイドシャフトE15CとE15Dの間にブロック
E104AおよびE104Bが固定されており、このブ
ロックE104A,E104Bの両端部にそれぞれ各一
対のねじシャフトE105が挿通されている。
【0143】各ねじシャフトE105の先端がそれぞれ
ばね取付け板E103A,E103Bの下面に固定され
ていて、各ねじシャフトE105がそれぞれブロックE
104A,E104Bに対して上下動されることによ
り、ばね取付け板E103AおよびE103Bの高さが
調整されるようになっている。
【0144】このばね取付け板E103A,E103B
と各昇降板E101A,E101Bとの間には、各ガイ
ドシャフトE15A,E15B,E15C,E15Dに
中心を挿通された状態で、各一対のばねE106が介装
されていて、昇降板E101A,E101Bをそれぞれ
水平状態に支持している。
【0145】ロータリ式エアシリンダE102A,E1
02Bの回転ロッドE102a,E102bにはそれぞ
れ加圧ドッグE107AおよびE107Bが同軸の状態
で取り付けられており、ロータリ式エアシリンダE10
2A,E102Bの駆動によって回転ロッドE102
a,E102bを中心に回転されるようになっている。
【0146】加圧ドッグE107A,E107Bは、図
25から分るように、円筒の上下を軸方向に沿って水平
にそれぞれ切り欠いた形状になっており、この切欠き部
E107a,E107bが加圧ドッグE107A,E1
07Bの待機状態において水平に位置されるようになっ
ている。
【0147】ロータリ式エアシリンダE102A,E1
02Bの後部には、リードスイッチE108a,E10
8bがそれぞれ取り付けられており、回転ロッドE10
2a,E102bの回転角度を検出するようになってい
る。
【0148】上記がたつき検査装置E100は、検査対
象物である木製パレットPを搬送するコンベアV2の側
方部に隣接して設置される。そして、待機状態におい
て、図26に示されるように、スライド台E13がガイ
ドシャフトE12に沿って後退位置に位置されている。
そして、加圧ドッグE107A,E107Bは、がたつ
き検査装置E100の前にコンベアV2によって搬送さ
れてきて位置決めされる木製パレットPの側部に対向す
るように位置されている。
【0149】そして、木製パレットPがコンベアV2に
よって搬送されてきてがたつき検査装置E100の前に
位置決めされると、以下のような手順によって、木製パ
レットPのがたつきの検査が行われる。
【0150】木製パレットPががたつき検査装置E10
0の前に位置決めされると、シリンダE14が作動され
てそのピストンロッドが伸張されることにより、スライ
ド台E13がガイドシャフトE12に沿ってスライドし
て前進される。これによって、図26に二点鎖線によっ
て示されるように、木製パレットPの裏エッジボード2
と長手けた板3との間に進入される。
【0151】そして、ロータリ式エアシリンダE102
A,E102Bが駆動されて加圧ドッグE107A,E
107Bが回転される。このとき、図28に示されるよ
うに、加圧ドッグE107A,E107Bの中心ES1
が木製パレットPの裏エッジボード2と長手けた板3の
中間位置ES2に対してオフセットしていても、加圧ド
ッグE107A,E107Bの回転によってその端部の
一方が裏エッジボード2の上面または長手けた板3の下
面に係合されると、回転に伴って木製パレットPからの
反力によって加圧ドッグE107A,E107Bおよび
ロータリ式エアシリンダE102A,E102Bが上方
向または下方向(図28においては下方向)に付勢さ
れ、昇降板E101A,E101BがばねE106のば
ね力に抗してガイドシャフトE15AないしE15Dに
沿って上下動(図28においては下降)して、加圧ドッ
グE107A,E107Bの中心ES1と木製パレット
Pの裏エッジボード2と長手けた板3の中間位置ES2
とが一致される。
【0152】このように、加圧ドッグE107A,E1
07Bの中心と木製パレットPの裏エッジボード2と長
手けた板3の中間位置とが一致すると、図29に示され
るように、加圧ドッグE107A,E107Bの両端
が、ともに裏エッジボード2の上面および長手けた板3
の下面に係合される。
【0153】このとき、長手けた板3や裏エッジボード
2にがたつきが発生していない場合には、加圧ドッグE
107A,E107Bは、長手けた板3および裏エッジ
ボード2によって阻止されてそれ以上回転することが出
来ない。この場合には、リードスイッチE108a,E
108bがオンされない。
【0154】長手けた板3や裏エッジボード2にがたつ
きが発生している場合には、加圧ドッグE107A,E
107Bが長手けた板3を持ち上げながらさらに回転さ
れ、この加圧ドッグE107A,E107Bの回転があ
らかじめ定めた所定の角度以上になると、リードスイッ
チE108a,E108bがオンされて、図示しないラ
ンプの点灯やブザーの作動等の手段により、長手けた板
3または裏エッジボード2のがたつきが検出される。
【0155】以上のような作動が終了すると、ロータリ
式エアシリンダE102A,E102Bが上記と逆の方
向に駆動されてもとの状態に戻され、加圧ドッグE10
7A,E107Bと長手けた板3および裏エッジボード
2との係合が解除される。次いで、シリンダE14が前
記と逆方向に作動されて、スライド台E13が後退され
ることにより、加圧ドッグE107A,E107Bが長
手けた板3と裏エッジボード2の間から抜き出される。
【0156】以上のように、コンベアV2によって搬送
されてくる木製パレットPについて、順次、がたつき検
査が行われる。 F) 表・裏ボード欠損検知装置Fは、コンベアV3上
をその短手方向に沿って搬送されてくる木製パレットP
の表デッキボード1,表エッジボード1Aおよび短手け
た板4の欠損を検知するものである。
【0157】この表・裏ボード欠損検知装置Fは、図3
0および31に示されるように、コンベアV3の上方に
おいてコンベアV3の搬送方向と直交する方向に架け渡
されてその両端部を機枠FFに回転自在に支持されたシ
ャフトF1と、コンベアV3によって搬送されてくる木
製パレットPの表デッキボード1および表エッジボード
1Aに対向する位置にそれぞれ配置され各々の中央部を
シャフトB1に貫通されることによって揺動自在な7対
のレバーF2と、それぞれのレバーF2の下端部に取り
付けられて後述するように表デッキボード1および表エ
ッジボード1A上に乗り上げてこれらのボード上を転動
するローラF3と、機枠FFの待機状態にあるレバーF
2に対向する位置に取り付けられた光電スイッチFSW
1と、コンベアV3の下方においてコンベアV3の搬送
方向と直交する方向に架け渡されてその両端部を機枠F
Fに回転自在に支持されたシャフトF4と、コンベアV
1によって搬送されてくる木製パレットPの短手けた板
4に対向する位置に配置され中央部をシャフトF4に貫
通されることによって揺動自在なレバーF5と、このレ
バーF5の上端部に取り付けられて後述するように短手
けた板4上に乗り上げてこのボード上を転動するローラ
F6と、機枠FFの待機状態にあるレバーF5およびF
7に対向する位置に取り付けられた光電スイッチFSW
2と、コンベアV3の上方に位置するように機枠FFに
取り付けられて木製パレットPの先端部がレバーF2と
レバーF5の間に達したことを検知する光電スイッチF
SW3を備えている。
【0158】この表・裏ボード欠損検知装置Fは、木製
パレットPがコンベアV3によって搬送されて来た際
に、光電スイッチFSW3によって木製パレットPの先
端部が検知された後、表デッキボード1,表エッジボー
ド1Aおよび短手けた板4に欠損が生じていない場合に
は、ローラF3およびF6がそれぞれ表デッキボード
1,表エッジボード1Aおよび短手けた板4上に乗り上
げてレバーF2およびF5が回動されることにより、光
電スイッチFSW1および光電スイッチFSW2の発光
側からの光がコンベアV3の上方および下方を通過して
それぞれオンされるが、表デッキボード1,表エッジボ
ード1Aまたは短手けた板4の何れかに欠損が生じてい
る場合には、レバーF2またはF5のうち何れかのレバ
ーが回動せず、光電スイッチFSW1またはFSW2の
発光側からの光がそのレバーF2またはF5によって遮
断されて光電スイッチFSW1またはFSW2がオンし
ないことにより、表デッキボード1,表エッジボード1
Aまたは短手けた板4に欠損が生じていることが検知さ
れる。
【0159】G) 短手側部欠損検知装置Gは、図1に
示されるように、長手方向側部欠損検知装置Dと構造お
よび作動が同一であるが、互いに対向する検知機構G1
1とG11’の各検知ローラG18A〜G18D,G1
8A’〜G18D’間の間隔が、それぞれの検知ローラ
が待機位置にあるときにおいて、木製木製パレットPお
よびプラスチック製パレットP’の長手方向の幅よりも
狭くなるように配置され、後述するように正常なパレッ
トがこの検知機構G11とG11’間に搬送されてきた
時に、各レバーG12A〜G12D,G12A’〜G1
2D’が回動されて検知ローラ間の間隔が押し広げられ
るようになっている。
【0160】この短手側部欠損検知装置Gは、木製パレ
ットPの短手方向の側面について検査を行う際に、短手
けた板4の長手側の側面が検知機構G11およびG1
1’に対向されることになる。
【0161】従って、木製パレットPの長手方向の側面
についての検査の場合と異なり、検知機構G11または
G11’のレバーG12DまたはG12D’によって短
手けた板4の存在が検知されることにより、検知が開始
される。
【0162】すなわち、木製パレットPの進行に伴って
検知機構G11の検知ローラG18Dと検知機構G1
1’の検知ローラG18D’が木製パレットPの両側の
短手けた板4の長手側側面に乗り上げて、何れか一方の
正常な短手けた板4によって、レバーG12DまたはG
12D’が回動位置GBまで回動され検知機構G11の
光電スイッチGS4(長手方向側部欠損検知装置Dの光
電スイッチDS4と同一構造であるため図示せず)また
は検知機構G11’の光電スイッチGS4’(長手方向
側部欠損検知装置Dの光電スイッチDS4’と同一構造
であるため図示せず)がオフされることにより、検知が
開始される。
【0163】そして、ブロック5の欠損は、前記の場合
と反対に、光電スイッチGS1(長手方向側部欠損検知
装置Dの光電スイッチDS1と同一構造であるため図示
せず)がオフされていることを条件に行われる。また、
レバーG12Dによって短手けた板4の側面の欠損の有
無が検知される。
【0164】上記の説明は、木製パレットPについて短
手側部の欠損検知を行う場合であるが、プラスチック製
パレットP’についても木製パレットPに対応する部分
に対して欠損の検知が行われる。
【0165】H) 腐り検知装置Hは、木製パレットP
のブロック5および裏デッキボード2の端面の腐り状態
を検知するものである。図32ないし34において、検
査装置の台座H11は、水平方向に延び互いに平行な一
対の水平フレームH11Aとこの水平フレームH11A
間に直角方向に架け渡されて水平フレームH11Aを連
結するそれぞれ一対の連結フレームH11BおよびH1
1Cから構成されている。
【0166】この台座H11の水平フレームH11A上
には、それぞれ等間隔に3本ずつの支柱H12A、H1
2Bが鉛直向きに固定されている。台座H11の一方の
側に固定された支柱H12Aの内側の上下部分に、水平
方向に延びる互いに平行な一対の支持フレームH13
A,H13A’が固定され、台座H11の他方の側に固
定された支柱H12Bの内側の上下部分に、水平方向に
延びる互いに平行な一対の支持フレームH13B,H1
3B’が固定されている。
【0167】支持フレームH13AおよびH13Bに
は、それぞれ4ヵ所にガイド輪H14AおよびH14B
が吊り下げられた状態でかつその回転軸が支持フレーム
H13A,H13Bの長手方向に対して直角向きになる
ように回転自在に取り付けられている。支持フレームH
13A’およびH13B’には、それぞれ4ヵ所のガイ
ド輪H14A,H14Bに対抗する位置に、ガイド輪H
14A’およびH14B’が上方向きにかつその回転軸
が支持フレームH13A’,H13B’の長手方向に対
して直角向きになるように回転自在に取り付けられてい
る。
【0168】支持フレームH13A,H13A’間に互
いに対向するように配置されたガイド輪H14Aおよび
H14A’のうち図32および33において右側の2対
のガイド輪の間に、スライドプレートH15Aが、その
上縁部と下縁部をガイド輪H14AとH14A’の溝に
それぞれ嵌合された状態で介装されており、ガイド輪H
14A,H14A’の回転によって支持フレームH13
A,H13A’と平行にスライドプレートH15Aがス
ライドするようになっている。
【0169】さらに、支持フレームH13B,H13
B’間に互いに対向するように配置されたガイド輪H1
4BおよびH14B’のうち図32および33において
右側の2対のガイド輪の間に、上記と同様に、スライド
プレートH15B(図34参照)が、その上縁部と下縁
部をガイド輪H14BとH14B’の溝にそれぞれ嵌合
された状態で介装されており、ガイド輪H14B,H1
4B’の回転によって支持フレームH13B,H13
B’と平行にスライドプレートH15Bがスライドする
ようになっている。
【0170】スライドプレートH15AとH15Bのそ
れぞれ内側には、フレームH16AおよびH16Bが、
スライドプレートH15A,H15Bのスライド方向と
平行にかつそれぞれの先端部が支持フレームH13A,
H13A’の端部よりも右側外方に突出した状態で固定
されている。
【0171】このフレームH16AとH16Bとは、こ
れらフレームの間に直角方向に架け渡された連結フレー
ムH17Aによって一体的に連結されている。フレーム
H16AとH16Bの外端部には、それぞれ鉛直向きに
支柱H18AおよびH18Bが固定されており、この支
柱H18AとH18Bの上端部には、水平向きでかつフ
レームH16AおよびH16Bのスライド方向と直角方
向に延びるように、検出部支持フレームH19が架け渡
されて固定されている。
【0172】この検出部支持フレームH19の両端部お
よび中央部の3ヵ所に、後述する検出部HSが配置され
固定されている。図32および33において左側の構造
は、上述した右側の構造と同様であり左右対称となるよ
うに構成されている。
【0173】すなわち、支持フレームH13A,H13
A’間に互いに対向するように配置されたガイド輪H1
4AおよびH14A’のうち図32および33において
左側の2対のガイド輪の間に、スライドプレートH15
A’が、その上縁部と下縁部をガイド輪H14AとH1
4A’の溝にそれぞれ嵌合された状態で介装されてお
り、ガイド輪H14A,H14A’の回転によって支持
フレームH13A,H13A’と平行にスライドプレー
トH15A’がスライドするようになっている。
【0174】さらに、支持フレームH13B,H13
B’間に互いに対向するように配置されたガイド輪H1
4BおよびH14B’のうち図32および33において
右側の2対のガイド輪の間に、上記と同様に、スライド
プレートH15B’が、その上縁部と下縁部をガイド輪
H14BとH14B’の溝にそれぞれ嵌合された状態で
介装されており、ガイド輪H14B,H14B’の回転
によって支持フレームH13B,H13B’と平行にス
ライドプレートH15B’がスライドするようになって
いる。
【0175】スライドプレートH15A’とH15B’
のそれぞれ内側には、フレームH16A’およびH16
B’が、スライドプレートH15A’,H15B’のス
ライド方向と平行にかつそれぞれの先端部が支持フレー
ムH13A,H13A’の端部よりも左側外方に突出し
た状態で固定されている。
【0176】このフレームH16A’とH16B’と
は、これらフレームの間に直角方向に架け渡された連結
フレームH17A’によって一体的に連結されている。
フレームH16A’とH16B’の外端部には、それぞ
れ鉛直向きに支柱H18A’およびH18B’が固定さ
れており、この支柱H18A’とH18B’の上端部に
は、水平向きでかつフレームH16A’およびH16
B’のスライド方向と直角方向に延びるように、検出部
支持フレームH19’が架け渡されて固定されている。
【0177】この検出部支持フレームH19’の両端部
および中央部の3ヵ所に、後述する検出部HS’が配置
され固定されている。台座H11の内側に配置された一
対のフレームH11C上にはポールH20が鉛直向きに
固定されており、このポールH20の上端部には回動レ
バーH21がその中央部を回動自在に軸支されている。
【0178】この回動レバーH21と連結フレームH1
7Aとの間には、連結アームH22が、その一端が回動
レバーH21の一方の先端部に回動自在に連結され他端
が連結フレームH17Aの下部中央に回動自在に連結さ
れた状態で介装されている。さらに、回動レバーH21
と連結フレームH17A’との間には、上記と同様に、
連結アームH22’が、その一端が回動レバーH21の
他方の先端部に回動自在に連結され他端が連結フレーム
H17A’の下部中央に回動自在に連結された状態で介
装されている。
【0179】連結フレームH17AとH17A’間に
は、シリンダH23が、そのシリンダ本体H23Aの後
端部が連結フレームH17Aの上部中央にピストンロッ
ドH23Bの先端部が連結フレームH17A’の上部中
央にそれぞれ連結された状態で介装されている。
【0180】次に、検出部HSおよびHS’の構造の説
明を行うが、検出部HSとHS’は逆向きに配置されて
いるのみで構成は全く同じなので、以下の説明は検出部
HSについてのみ行う。
【0181】図35および36において、検出部支持フ
レームH19は断面がコ字形のフレームであって、開放
部が検査装置H10の外側に向くように取り付けられて
おり、検出部HSは、このコ字形の検出部支持フレーム
H19内に開放部から挿入された状態で取り付けられて
いる。
【0182】検出部HSは、一対の断面コ字形のブラケ
ットH30が背中合せの状態で互いに固定され、各ブラ
ケットH30の外方に向って突出する一対のアームH3
0AおよびH30B間にそれぞれ3本の検査針H31
A,H31BおよびH31Cが、互いに平行になるよう
にかつアームH30AおよびH30Bを貫通した状態で
スライド自在に取り付けられている。
【0183】各検査針H31A,H31B,H31Cの
中央部にはそれぞれリングH32A,H32B,H32
Cがスライド自在に外嵌されており、これらリングH3
2A,H32B,H32Cと各検査針H31A,H31
B,H31Cの先端側に一体的に設けられたフランジH
31A’,H31B’,H31C’との間に、スプリン
グH33A,H33BおよびH33Cがそれぞれ検査針
H31A,H31B,H31Cに中心を貫通した状態で
介装されている。さらに、ブラケットH30の一方のア
ームH30Bに取り付けられて各検査針H31A,H3
1BおよびH31Cの後端部をスライド自在に支持する
軸受H34A,H34BおよびH34CとリングH32
A,H32B,H32Cとの間に、それぞれスプリング
H35A,H35BおよびH35Cが介装されている。
【0184】軸受H34A,H34BおよびH34C
は、その外周部にねじ部が形成されていて、このねじ部
がブラケットH30のアームH30Bに螺合されること
によってブラケットH30に取り付けられている。そし
て、軸受H34A,H34BおよびH34CをアームH
30Bに対して回転させることにより、検査針H31
A,H31BおよびH31Cに対してそれぞれ軸方向に
スライドさせることが出来る。
【0185】軸受H34A,H34BおよびH34Cを
回してアームH30Aに接近する側に移動させると、そ
れぞれスプリングH35A,H35BおよびH35Cが
圧縮されてその付勢力が強められる。また、軸受H34
A,H34BおよびH34Cを上記と反対側に回転させ
てアームH30Aから離間する側に移動させると、それ
ぞれスプリングH35A,H35BおよびH35Cの圧
縮が解除されていってその付勢力が弱められる。
【0186】これによって、後述する被検査物体の材質
等の状態によって腐りの状態が異なる場合に、その腐り
の状態に合せて検査針H31A,H31BおよびH31
Cの押圧力を適宜変更することが可能になる。
【0187】ブラケットH30のアームH30Bの外側
に突出した各検査針H31A,H31B,H31Cの後
端部(図35の左側端部)には、それぞれ位置検出子H
36A,H36BおよびH36Cが垂下された状態で取
り付けられている。位置検出子H36A,H36B,H
36Cは、図37に示されるように、中央側から順に外
側に位置するように配置されており、このため、位置検
出子H36AおよびH36BがL字状に屈曲された形状
になっている。
【0188】各位置検出子H36A,H36B,H36
Cの下端部は、アームH30Bの下部に取り付けられた
水平板H37に互いに平行に形成された溝H37a,H
37bおよびH37cに嵌挿されて、検査針H31A,
H31B,H31Cの移動に伴うそのスライドがガイド
されるようになっている。
【0189】ブラケットH30のアームH30Bの外側
縁下部には、アームH30Bの外面から検査針H31
A,H31B,H31Cの軸方向と平行に外方に突出す
るように、一対のセンサ取付けアームH38AおよびH
38Bが取付けられており、この一対のセンサ取付けア
ームH38A,H38B間に位置検出子H36A,H3
6B,H36Cの下端部が位置されている。
【0190】センサ取付けアームH38Aには発光素子
H39Aが取り付けられ、センサ取付けアームH38B
に受光素子H39Bが取り付けられていて、検査針H3
1A,H31B,H31Cが定位置に位置しているとき
には発光素子H39Aからの発光が位置検出子H36
A,H36B、H36Cの下端部に遮られるようになっ
ている。そして、後述するように、検査針H31A,H
31B,H31Cが木製パレットPの側部に押し当てら
れて位置検出子H36A,H36B,H36Cとともに
後退した際に、発光素子H39Aから発光される光が受
光素子H39Bによって受光されるようになっている。
【0191】各検出部HSおよびHS’は、検出部支持
フレームH19およびH19’に互いに対向するように
配置され、各検査針H31A,H31B,H31Cの先
端の針部H31a,H31b,H31cが検出部支持フ
レームH19,H19’を貫通して内側方向に突出する
ように取付けられている。
【0192】この検出部HS,HS’が検出部支持フレ
ームH19,H19’に取り付けられた状態で、各検出
部HS,HS’の検査針H31AおよびH31Bが、後
述するように、検出部支持フレームH19とH19’の
間に搬送されてきた木製パレットPのブロック5に対向
し、検査針H31Cが裏デッキボード2に対向するよう
に、各検査針H31A,H31B,H31Cの高さが設
定されている。
【0193】この検出部支持フレームH19,H19’
の内側壁面には、縦方向に2列に並んだ針部H31a,
H31b,H31cを挟むように、それぞれ一対のクッ
ションラバーH40,H40’が固定されている。な
お、針部H31a,H31b,H31cはそれぞれ検査
針H31A,H31B,H31Cの本体部に対して交換
可能になっている。
【0194】次に、上記腐り検知装置Hの作動を説明す
ると、腐り検知装置Hは、図33に示されるように、検
査対称である木製パレットPを搬送するコンベアV4の
下方に設置されていて、支柱H18A,H18Bと支柱
H18A’,H18B’の間にコンベアV4が位置され
る。
【0195】コンベアV4によって搬送されてきた木製
パレットPが図示しないストッパによって支柱H18
A,H18Bと支柱H18A’,H18B’の間に位置
されると、この状態で検出部支持フレームH19および
H19’にそれぞれ取り付けられた検出部HSおよびH
S’が、木製パレットPの側部に対向される。
【0196】この腐り検知装置Hは、その待機状態のと
きには、シリンダH23のピストンロッドH23Bがシ
リンダ本体H23Aから伸張されている。これによっ
て、フレームH16A,H16BとフレームH16
A’,H16B’の先端部がそれぞれ支持フレームH1
3A,H13A’および支持フレームH13B,H13
B’の両端部から外方に突出されて、検出部HSと検出
部HS’の間の間隔が広げられており、各検出部HS,
HS’の検査針H31A,H31B,H31Cの針部H
31a,H31b,H31cは、木製パレットPの側部
に接触されていない。
【0197】木製パレットPが検出部HSと検出部H
S’間に位置決めされると、シリンダH23が駆動され
ピストンロッドH23Bがシリンダ本体H23A内に引
き込まれる。これによって、フレームH16A,H16
BとフレームH16A’,H16B’がそれぞれ支持フ
レームH13A,H13A’および支持フレームH13
B,H13B’内に引き込まれ、検出部HSと検出部H
S’の間の間隔が狭められることによって、各検出部H
S,HS’の検査針H31A,H31B,H31Cの針
部H31a,H31b,H31cが、木製パレットPの
側部に押接される。
【0198】このフレームH16A,H16Bとフレー
ムH16A’,H16B’がそれぞれ支持フレームH1
3A,H13A’および支持フレームH13B,H13
B’内に引き込まれる際に、回動レバーH21と連結ア
ームH22およびH22’によって規制されることによ
り、フレームH16A,H16BとフレームH16
A’,H16B’の移動量は等しくなる。
【0199】検査針H31A,H31B,H31Cの針
部H31a,H31b,H31cが木製パレットPの側
部に押接されたとき、図38に示されるように、木製パ
レットPのブロック5および裏デッキボード2に腐りや
欠損がない場合には、検査針H31A,H31B,H3
1Cが、ブロック5および裏デッキボード2からの押圧
力によって、スプリングH33A,H33B,H33C
およびスプリングH35A,H35B,H35Cに抗し
て検出部支持フレームH19に押し込まれる方向すなわ
ち図38の左方向にスライドされる。
【0200】この検査針H31A,H31B,H31C
が全て検出部支持フレームH19に押し込まれる方向に
スライドされると、この検査針H31A,H31B,H
31Cのスライドにともなって位置検出子H36A,H
36B,H36Cが全て後方(図38の左方向)にスラ
イドされ、これによって、発光素子H39Aと受光素子
H39Bとの間の遮蔽物がなくなり、発光素子H39A
からの発光が受光素子H39Bに受光される。
【0201】したがって、シリンダH23の駆動後、受
光素子H39Bが受光したことが検知されたとき、木製
パレットPに腐りや欠損はないと判定される。検査針H
31A,H31B,H31Cの針部H31a,H31
b,H31cが木製パレットPの側部に押接されたと
き、図39に示されるように、木製パレットPのブロッ
ク5または裏デッキボード2に腐りや欠損が生じている
場合には、針部H31a,H31bまたはH31cのい
ずれかがブロック5や裏デッキボード2にめり込み、検
査針H31A,H31BまたはH31Cの何れかが検出
部支持フレームH19に押し込まれる方向にはスライド
されない(図39には、針部H31a,H31b,H3
1cの全てがブロック5や裏デッキボード2にめり込ん
でいる状態が示されている)。
【0202】したがって、位置検出子H36A,H36
BまたはH36Cの何れかが後方(図39の左方向)に
スライドされないことによって、発光素子H39Aと受
光素子H39Bとの間が遮蔽されたままとなっており、
発光素子H39Aからの発光は受光素子H39Bに受光
されない。
【0203】これによって、シリンダH23の駆動後、
発光素子H39Aからの発光が受光素子H39Bにより
受光されないとき、木製パレットPに腐りや欠損はない
と判定される。
【0204】木製パレットPのブロック5または裏デッ
キボード2に腐りや欠損が生じており、針部H31a,
H31b,H31cがブロック5および裏デッキボード
2にめり込み検出部支持フレームH19,H19’が木
製パレットPの側部に接触しようとする際に、クッショ
ンラバーH40,H40’が木製パレットPの側部に当
接してその衝突の衝撃が緩和される。
【0205】以上のような木製パレットPの腐り検出が
行われた後、シリンダH23が前記と逆方向に駆動さ
れ、シリンダ本体H23AからピストンロッドH23B
が繰り出される。これによって、フレームH16A,H
16BおよびフレームH16A’,H16B’が支持フ
レームH13A,H13A’および支持フレームH13
B,H13B’の両端から繰り出されて検出部HSとH
S’とが互いに離間する方向にスライドされ、検査針H
31A,H31B,H31Cと木製パレットPのブロッ
ク5および裏デッキボード2との接触状態が解除され
る。
【0206】このようにして、検査装置が待機状態に復
帰した後、ストッパによる木製パレットPの係止状態が
解除され、コンベアV4によって検査済の木製パレット
Pが搬出され、以後、同様の手順で木製パレットPの腐
り検査が行われる。
【0207】J) ひび割れ検知装置Jは、木製パレッ
トPの表デッキボード1および表エッジボード1A、な
らびにプラスチック製パレットP’の天面にひび割れが
生じているか否かを検知するものである。
【0208】なお、以下の説明は、木製パレットPを検
査する場合を例にとって行うが、プラスチック製パレッ
トP’についてもその検知方法は同様である。このひび
割れ検知装置Jは、図1に示されるように、腐り検知装
置Hの上方部に配置されている。
【0209】図40において、ひび割れ検知装置Jは、
木製パレットPの検査面J3を照明するための4個の照
明装置J4と、検査面J3を4つの副検査面J5-1〜J
-4に分割した場合に各副検査面J5-1〜J5-4を撮像
し第1〜第4撮像信号J6-1〜J6-4を出力する第1〜
第4カメラJ7-1〜J7-4と、キーボード等の図示しな
いデータ入力装置及びプリンタ等の図示しないデータ出
力装置を有し、第1〜第4撮像信号J6-1〜J6-4に基
づいて後述する各種画像処理を行なう画像処理装置J8
と、画像処理装置の処理結果等を表示するためのディス
プレイJ9と、検査時に第1〜第4カメラJ7-1〜J7
-4側からみて検査面J3の背景となる位置に配置されて
おり、黒色に着色された背景板J10を備えている。
【0210】図41において、木製パレットPの検査面
J3上には、検査対象となる表デッキボード1が確実に
検査できるように検査面J3を非対称(図では、4:
3)に分割する位置に設定されパレット搬送方向に平行
な第1仮想分割線JL1と検査面J3を対称(1:1)
に分割する位置に設定され第1仮想分割線JL1に直交
する第2仮想分割線L2の二つの仮想分割線により分割
された副検査面J5-1〜J5-4が設定されている。
【0211】そして、副検査面J5-1については第1カ
メラJ7-1により撮像され、副検査面J5-2については
第2カメラJ7-2により撮像され、副検査面J5-3につ
いては第3カメラJ7-3により撮像され、副検査面J5
-4については第4カメラJ7 -4により撮像されるように
なっている。
【0212】このように4つの副検査面J5-1〜J5-4
に分割し、各々対応するカメラJ7 -1〜J7-1で撮像す
るように構成した理由は、木製パレットPの検査面J3
を1台のカメラで撮像した場合に発生する分解能(処理
精度)の低下を防止するとともに、カメラ設置位置を木
製パレットPから離れた位置に設定する必要があるため
装置が大型化するのを防止するためである。
【0213】従って、副検査面の数は、必要な分解能、
装置の大きさ及びコストの観点等から任意に設定するこ
とが可能である。図42は、検査処理フローチャートを
示すものである。
【0214】コンベアV4により、検査対象である木製
パレットPが検査位置まで搬送され、4個の照明装置に
より木製パレットPの検査面J3が照明される。これと
並行して第1〜第4カメラJ7-1〜J7-4は、対応する
副検査面J5-1〜J5-4を撮像し第1〜第4撮像信号J
-1〜J6-4をそれぞれ画像処理装置J8に出力する。
これにより画像処理装置J8は、各表エッジボード1A
及び各表デッキボード1の半分の領域毎に基準量子化レ
ベルである基準二値化レベルを設定する(ステップS
1)。
【0215】この結果、木製パレットの場合に特有の新
品のパレットと劣化したパレット、または同一のパレッ
トでも吸水した場合と乾燥した場合のようにパレット毎
に表面の色が大きく異なる場合、あるいは、同一のボー
ドでも場所により表面の色が大きく異なる場合でも最適
な量子化(二値化)を行なえるのである。
【0216】より具体的には、図43に示されるよう
に、各表デッキボード1および表エッジボード1A毎に
色検知エリアを設け(図では、各ボード毎に4箇所づつ
設けている)、予め設定した初期基準二値化レベルに基
づいて色検知エリア内の画素を白ドット(初期基準二値
化レベルより高輝度)及び黒ドット(初期基準二値化レ
ベルより低輝度)に分類し、白ドット数及び黒ドット数
を算出し、前ドット数(=全画素数)に対する白ドット
数及び黒ドット数の比率から、例えば、白ドットの比率
が高い場合には“白”ボードと判別し、白ドットの比率
と黒ドットの比率がほぼ等しい場合には“灰”ボードと
判別し、黒ドットの比率が高い場合には“黒”ボードと
判別する。
【0217】次に“白”ボード、“灰”ボード、“黒”
ボードのそれぞれ毎に各部材の寸法を測定する(ステッ
プS2、S4、S6)。寸法測定の測定前提条件は、図
44に示されるように、木製パレットPの天面のボード
である表デッキボード1および表エッジボード1Aは3
枚の長手けた板3に取り付けられており、真上から撮像
している関係上、取付部位の判別は困難となっている。
【0218】このため、実際の寸法測定は、図44に示
される検査対象領域にのみ限定している。図45に、表
デッキボード1-1,1-2および表エッジボード1Aの寸
法測定説明図が示されている。
【0219】表デッキボード1-1,1-2および表エッジ
ボード1Aの寸法測定を行なう場合には、走査位置SC
1〜SC3において二値化した場合に、基準二値化レベ
ルよりも明るい領域に相当する値を“1”とし、基準二
値化レベルよりも暗い領域に相当する値を“0”とした
場合に、“1”が検出された部分をボード検出位置と
し、“0”が検出された部分(図中、斜線で示す)をボ
ード非検出位置として、“1”が連続して検出され、次
に“0”を検出した位置までの長さl1 〜l9 をボード
の寸法とする。
【0220】一方、“0”が連続して検出された部分
(図中、斜線で示す。)をボード非検出位置とする。こ
れにより、同一ボードに対応するボード長さの最大値と
最小値との差LDIFFを求める(ステップS3、S5、S
7)。
【0221】そして求めた差LDIFFが予め設定した許容
値内か否かを判別する(ステップS8)。ステップS8
の判別において、差LDIFFが予め設定した許容値を超え
た場合(ステップS8;No)には、当該パレットは不
良であると判別し(ステップS11)、判別理由ととも
に図示しないリジェクト装置に通知して処理を終了す
る。
【0222】より具体的には、表デッキボード1-1の場
合、最大値=l4、最小値=l6であるので、その差l
DIFFは、 lDIFF=l4−l6 となり、差lDIFFが許容値(例えば、20mm)を超え
るようであれば、ボードの欠損量が大きいとして不良と
判定する。
【0223】上記説明においては、ボードの欠損の場合
について説明したが、図46に示すように、ひび割れが
存在する場合にも同様の処理により検出することが可能
である。
【0224】この場合において、ひび割れ位置は、ボー
ド非検出位置と同様に取扱える(ひび割れのないボード
部分よりも暗く観察される)ので、長さl10及び長さl
11の差を求め、この差が許容値よりも大きければ不良と
判別される。
【0225】ところで、ステップS8の判別処理におい
ては、例えば、図47に示されるように、ボードが全体
的に均等に欠損している場合には、欠損を検出すること
ができない。
【0226】より具体的には、ボードが均等に欠損して
いる場合には、得られる長さl12〜l14はほぼ等しくな
り、最大値と最小値との差lDIFFは許容値以内となるか
らである。
【0227】測定した長さのうちの最小値が予め設定し
た下限値(例えば、80mm)以上か否かを判別し(ス
テップS9)、測定した長さのうちの最小値が下限値以
上である場合には、良品パレットと判別して(ステップ
S10)、処理を終了する。
【0228】ステップS9の判別において、測定した長
さのうちの最小値が下限値未満である場合には(ステッ
プS9;No)、当該パレットは不良であると判別し
(ステップS11)、判別理由とともに図示しないリジ
ェクト装置に通知して処理を終了する。
【0229】以上のように、木製パレットの検査を行な
う場合に、新品の状態と劣化した状態では表面の色が全
く異なっても正確に良否判定を行なえる。また、同一の
パレットにおいて一部の天板が新品に交換された場合等
においても、天板毎に基準二値化レベルを設定するの
で、天板の色が異なっても正確に良否判定を行なえる。
【0230】さらに、修理の際に欠損やひび割れを有す
るボードに代えて必ずしも規格通りのボードが取り付け
られていなくとも、当該取り付けられたボードの寸法を
自動的に測定して各パレットに対応して確実に良否判定
が行なえる。
【0231】なお、以上の実施例においては二値化を行
なって処理を行なっていたが、撮像画像をカラーとし、
多値化を行なって処理を行なうように構成することも可
能である。
【0232】K) 短手方向がたつき検知装置Kは、木
製パレットPの表エッジボード1Aとブロック5との間
のがたつきを検知するものである。図48および49に
おいて、がたつき検査装置K10の台座K11上に前後
方向に延び互いに平行な一対のガイドシャフトK12が
設置されており、この一対のガイドシャフトK12にス
ライド台K13の下部に取り付けられたガイド部K13
Aが外嵌されて、スライド台K13がガイドシャフトK
12上においてその軸方向にガイドされるようになって
いる。ガイド部K13AはそれぞれのガイドシャフトK
12につき2個ずつ設けられていて、スライド台K13
をがたつくこと無く水平方向にスムースにスライドさせ
るようになっている。
【0233】このスライド台K13の下方部にはシリン
ダK14が配置され、このシリンダK14の本体部が台
座K11に連結されピストンロッドがスライド台K13
に連結されていて、ピストンロッドの伸縮によってスラ
イド台K13がガイドシャフトK12上を前後にスライ
ドするようになっている。
【0234】スライド台K13はその前部に、水平方向
に延び鉛直面内において互いに平行な上フレームK13
Bと下フレームK13Cとを備えている。スライド台K
13の前部には、互いに平行にかつ鉛直向きに並べられ
た4本のガイドシャフトK15A,K15B,K15C
およびK15Dが、それぞれの上端部を上フレームK1
3Bの前壁面に下端部を下フレームK13Cの前壁面に
取り付けられることによって固定されている。
【0235】ガイドシャフトK15AおよびK15Bに
は、加圧ブラケット昇降フレームK16Aがその両端部
をそれぞれガイドシャフトK15AおよびK15Bに挿
通されることによって昇降自在に取り付けられており、
さらにガイドシャフトK15CおよびK15Dには、加
圧ブラケット昇降フレームK16Bがその両端部をそれ
ぞれガイドシャフトK15CおよびK15Dに挿通され
ることによって昇降自在に取り付けられている。
【0236】上フレームK13Bの上部には、加圧ブラ
ケット昇降フレームK16Aの上方に位置するようにシ
リンダ取付台K17が固定されている。このシリンダ取
付台K17には、シリンダK18がその軸方向が鉛直下
向きになるように取り付けられており、ピストンロッド
K18aの先端部が加圧ブラケット昇降フレームK16
Aの中央上部に連結されていて、シリンダK18の駆動
によって、加圧ブラケット昇降フレームK16Aがガイ
ドシャフトK15AおよびK15Bに沿って昇降するよ
うになっている。
【0237】加圧ブラケット昇降フレームK16Bの上
方にも、同様に、シリンダ取付台、シリンダがその軸方
向が鉛直下向きになるように取り付けられており、その
ピストンロッドの先端部が加圧ブラケット昇降フレーム
K16Bの中央上部に連結されていて、シリンダの駆動
によって、加圧ブラケット昇降フレームK16Bがガイ
ドシャフトK15CおよびK15Dに沿って昇降するよ
うになっているが、図面には、この加圧ブラケット昇降
フレームK16Bについての昇降機構は、後述する基準
位置設定機構K30の説明のため、その記載が省略され
ている。
【0238】加圧ブラケット昇降フレームK16AとK
16Bには、中央下部に加圧ブラケットK16aおよび
K16bが、それぞれその先端部を前方に突出した状態
で固定されている。
【0239】ガイドシャフトK15BおよびK15Cに
は、固定ブラケット昇降フレームK19がその両端より
も内側の部分をガイドシャフトK15BおよびK15C
によってに挿通されることによって昇降自在に取り付け
られている。
【0240】下フレームK13Cの下部には、固定ブラ
ケット昇降フレームK19の下方に位置するようにシリ
ンダ取付台K20が固定されており、このシリンダ取付
台K20にシリンダK21がその軸方向が鉛直上向きに
なるように取り付けられている。そして、このシリンダ
K21のピストンロッドK21aの先端部が固定ブラケ
ット昇降フレームK19の中央下部に連結されていて、
シリンダK21の駆動によって、固定ブラケット昇降フ
レームK19がガイドシャフトK15BおよびK15C
に沿って昇降するようになっている。
【0241】固定ブラケット昇降フレームK19には、
その両端の上部に固定ブラケットK19aおよびK19
bが、先端部を前方に突出した状態で、かつブラケット
昇降フレームK16Aの加圧ブラケットK16aおよび
ブラケット昇降フレームK16Bの加圧ブラケットK1
6bにそれぞれ対向するように、固定されている。
【0242】台座K11の上方前面の本体フレームK1
1Aの上部には、基準位置設定機構K30が取り付けら
れている。この基準位置設定機構K30は、このがたつ
き検査装置K10が二つの加圧ブラケットK16a,K
16bを備えているのに対応して、左右対象に配置され
た二組の変位検出部aを備えているが、図48には、シ
リンダK18AおよびピストンロッドK18aの取付け
状態を示すために、図面の右側に位置する一方の変位検
出部Kaを省略して示してある。以下において、変位検
出部Kaについては、図面左側に配置された検出部につ
いてのみ説明を行うが、図面右側の変位検出部Kaも同
一構造である。
【0243】基準位置設定機構K30は左右対称に構成
されており、本体フレームK11Aの上縁中央部に固定
された基盤K31の両側にそれぞれ一対のガイドシャフ
トK32が基板K31を貫通した状態で上下動自在に取
り付けられている。そして、ガイドシャフトK32の下
端に昇降板K33が固定され、このガイドシャフトK3
2によって昇降フレームK33が、基板K31に対して
平行状態を保持したまま上下方向にガイドされるように
なっている。
【0244】基板K31の上面には、一対のガイドシャ
フトK32の中間位置に、軸線方向がガイドシャフトK
32と平行になるようにシリンダK34が固定されてい
る。そして、このシリンダK34のピストンロッドK3
4Aが基板K31の下面から下向きに突出し、その下端
部が昇降フレームK33の上面中央部に固定されてい
て、このシリンダK34の作動により昇降フレームK3
3が基板K31に対して上下動されるようになってい
る。
【0245】昇降フレームK33の両端部にはそれぞれ
変位検出部Kaが設けられており、各変位検出部Ka
は、それぞれ昇降フレームK33を貫通した状態で上下
動自在に取り付けられた一対のガイドシャフトK35
と、この一対のガイドシャフトK35の下端に固定され
た昇降板K36とを備え、ガイドシャフトK35によっ
て昇降板K36が昇降フレームK33に対して平行状態
を保持したまま上下方向にガイドされるようになってい
る。
【0246】昇降板K36と昇降フレームK33との間
には、ばねK37が、それぞれ中心をガイドシャフトK
35に挿通された状態で介装されていて、昇降板K36
を昇降フレームK33に対して下方向に付勢している。
このばねK37のばね力KF1は、シリンダK34によ
って昇降フレームK33を下方向に押す力KF2よりも
大きくなるように設定されている(図53参照)。
【0247】昇降板K36には一対のガイドシャフトK
35の中間位置に、加圧ブラケットK16bの上方に位
置するように、ロッドK38が、ガイドシャフトK35
の軸方向と平行にかつ下端部が昇降板K36の下方に突
出した状態で固定されていて、このロッドK38の下端
に後述するように木製パレットPの上面に当接される当
接部K38Aが形成されている。
【0248】昇降フレームK33の上面の一対のガイド
シャフトK35の間に、センサ取付板K39が立設され
ており、このセンサ取付板K39の上端部に近接センサ
K40が取り付けられている。また、一対のガイドシャ
フトK35のうち一方のシャフトの上端に検出子K41
が取り付けられていて、この検出子K41がガイドシャ
フトK35の上昇に伴って近接センサK40に接近する
と、その上昇が近接センサK40によって検知されるよ
うになっている。
【0249】この近接センサK40によって検知される
までの検出子K41の上昇高さは、後述するように、木
製パレットPの表エッジボード1Aに負荷を与えた時の
表エッジボード1Aの浮上がり許容量に設定される。
【0250】上記がたつき検査装置K10の作動は、以
下の通りである。がたつき検査装置K10は、検査対象
物である木製パレットPを搬送するコンベアV4の側方
部に隣接して設置される。
【0251】そして、待機状態において、図49に示さ
れるように、スライド台K13がガイドシャフトK12
に沿って後退位置に位置され、ブラケット昇降フレーム
K16AおよびK16Bが下降位置に固定ブラケット昇
降フレームK19が上昇位置に位置されていて、加圧ブ
ラケットK16a,K16bと固定ブラケットK19
a,K19bがそれぞれ最も接近した状態になってい
る。さらに、基準位置設定機構K30の昇降フレームK
33は、上昇位置に位置されている。
【0252】さらに、加圧ブラケットK16a,K16
bと固定ブラケットK19a,K19bは、がたつき検
査装置K10の前にコンベアV4によって搬送されてき
て位置決めされる木製パレットPの側部に対向するよう
に位置されており、さらに基準位置設定機構K30が木
製パレットPの側部上面に対向するように位置されてい
る。
【0253】木製パレットPがベルトコンベアV4によ
って搬送されてきてがたつき検査装置K10の前に位置
決めされると、以下に説明するように、各シリンダが順
次作動されて、木製パレットPのがたつき検査が行われ
る。
【0254】木製パレットPががたつき検査装置K10
の前に位置決めされると、シリンダK14が作動されて
そのピストンロッドが伸張されることにより、スライド
台K13がガイドシャフトK12に沿ってスライドして
前進される。これによって、図50に示されるように、
加圧ブラケットK16a,K16bおよび固定ブラケッ
トK19a,K19bが、それぞれ木製パレットPの側
部中央に位置するブロック5を挟んで、表エッジボード
1Aと短手けた板4との間に進入される。
【0255】次に、シリンダK21が駆動されてそのピ
ストンロッドK21aが下向きに引き込まれることによ
り、固定ブラケット昇降フレームK19が下降される。
これによって、固定ブラケットK19aおよびK19b
が短手けた板4の上面に押接され、この短手けた板4が
下方向に付勢されることにより、木製パレットPがコン
ベアV4上に固定される。
【0256】次に、シリンダK34が駆動され、ピスト
ンロッドK34Aが下方に向って突き出されて、昇降フ
レームK33がガイドシャフトK32によってガイドさ
れながら水平状態を保ったまま下降される。そして、こ
の昇降フレームK33の下降によって、各変位検出部K
aのロッドK38の当接部K38Aが木製パレットPの
表エッジボード1Aの上面に当接される。
【0257】図53に、ロッドK38の当接部K38A
が木製パレットPの表エッジボード1Aの上面に当接さ
れている状態が示されており、このとき、シリンダK3
4が昇降フレームK33を下方向に押す力KF2は、前
述したように、ばねK37のばね力KF1よりも小さい
ので、当接部K38Aが下降して木製パレットPの表エ
ッジボード1Aに当接した際に、ばねK37が圧縮され
ることはない。
【0258】したがって、木製パレットPの表エッジボ
ード1Aの高さにばらつきがあっても、当接部K38A
が木製パレットPの上面に当接されると、昇降フレーム
K33と昇降板K36との間隔が変化することはなく、
昇降フレームK33の下降が停止するので、この昇降フ
レームK33の下降が停止した状態でシリンダK34を
ロックすることにより、後述するように、木製パレット
Pの表エッジボード1Aに負荷を作用させて変位を検出
する際の、検出基準位置が設定される。
【0259】上記のように、昇降フレームK33が下降
されシリンダK34がロックされた後、シリンダK18
が駆動されそのピストンロッドK18aが上向きに引き
込まれることにより、ブラケット昇降フレームK16A
およびK16Bが上昇される。
【0260】判別装置Aおよび各検知装置BないしKの
うち、判別装置A,長手方向がたつき検知装置E,腐り
検知装置H,ひび割れ検知装置Jおよび短手方向がたつ
き検知装置Kについては、検査対象であるパレットPが
所定の検査位置に停止されて検査が行われる。
【0261】このため、図1に示されるように、コンベ
アV1の搬送路内に、パレットPの先端部を係止してこ
のパレットPを判別装置Aの判定位置に位置決めするた
めのパレット位置決め機構N1が配置されており、コン
ベアV2の搬送路内に、パレットPの先端部を係止して
このパレットPを長手方向がたつき検知装置Eの検査位
置に位置決めするためのパレット位置決め機構N2が配
置されており、さらに、コンベアV4の搬送路内に、パ
レットPの先端部を係止してこのパレットPを腐り検知
装置Hおよびひび割れ検知装置Jの検査位置に位置決め
するためのパレット位置決め機構N3とパレットPを短
手方向がたつき検知装置Kの検査位置に位置決めするた
めのパレット位置決め機構N4がそれぞれ配置されてい
る。
【0262】さらにコンベアV3の搬送路内には、腐り
検知装置Hの手前側においてパレットPを待機させるた
めのパレット位置決め機構N5が配置されている。各パ
レット位置決め機構N1ないし5の構成は何れも同様で
あり、図54および55に示されるように、パレットP
が搬送されてきたことを検知する検知機構NAと搬送さ
れてきたパレットPの先端部に係合してパレットPを係
止する係止機構NBとから構成されている。
【0263】検知機構NAは、図56に示されるよう
に、コンベアVの搬送方向と直角方向でかつ水平方向に
延びるシャフトNA1に軸支されて回動自在なレバーN
A2と、このレバーNA2の先端部に直角向きに固定さ
れた検知板NA3を備え、レバーNA2の下端部とコン
ベアの機枠との間にばねNA4が介装されていて、待機
状態において、レバーNA2がばねNA4によって付勢
されることにより、検知板NA3がその上面をコンベア
の上流側に向けるようにして傾斜されてその先端部がコ
ンベアの搬送面の上方に突出されている。シャフトNA
1の下方においてコンベアの機枠には近接センサNAS
が取り付けられており、検知機構NAの待機状態におい
て、レバーNA2の下端部が近接センサNASの検知範
囲から外れるようになっている。
【0264】係止機構NBはシリンダNB1がそのピス
トンロッドNB2が鉛直上向きになるように配置されて
おり、このピストンロッドNB2の先端部にコンベアの
搬送方向と直角向きに延びる係止板NB3が取り付けら
れていて、シリンダNB1の作動により、係止板NB3
がコンベアの搬送面の上方に突出自在になっている。
【0265】このパレット位置決め機構N1ないしN5
は、図57に示されるように、コンベアによってパレッ
トPが搬送されて来てその先端部が検知板NA3に乗り
上げると、ばねNA4に抗して検知板NA3が倒される
ことによりレバーNA2が回動されて近接センサNAS
の検知範囲に入る。このようにして、近接センサNAS
がオンされることにより、パレットPが各検査位置に到
着したことが検知され、近接センサNASの検知信号に
よってシリンダNB1が作動され、係止板NB3がコン
ベアの搬送面の上方に突出される。そして、このコンベ
アの搬送面の上方に突出した係止板NB3に搬送されて
きたパレットPの先端部が係合することにより、パレッ
トPが各検知装置の検査位置に位置決めされる。
【0266】判別装置Aおよび各検知装置BないしKに
は、マイクロコンピュータを有する制御装置Rが接属さ
れている(図1参照)。この制御装置Rは、各検知装置
BないしKからの検知信号をうけてパレットの不良部位
の有無を判断するとともに、判別装置Aからの木製パレ
ットPとプラスチック製パレットP’との判別信号を受
けて、プラスチック製パレットP’の際に、長手方向側
部欠損検知装置D,短手側部欠損検知装置Gおよびひび
割れ検知装置Jを作動させ他の検知装置を不作動にする
かまたはこれらの検知装置からの検知信号を無視するよ
うに制御を行う。
【0267】次に、上記パレットの不良検査システムに
よるパレットの検査の手順を説明する。図1において、
コンベアV1の上流側(図の上方側)からコンベア上に
送り込まれたパレットPは、コンベアV1によってその
長手方向に沿って搬送され判別装置Aの位置まで来る
と、パレット位置決め機構N1によって判別装置Aの判
定位置に位置決めされる。そして、木製パレットPとプ
ラスチック製パレットP’の判別が行われ、その判別信
号が制御装置Rに入力される。
【0268】この判別が終了しパレット位置決め機構N
1による係止状態が解除されて判別装置Aを通過したパ
レットPは裏ボード欠損検知装置B,釘飛出し検査装置
Cおよび長手方向側部欠損検知装置Dの設置位置を順次
通過してゆく。
【0269】この通過の際に、判別装置Aにおいてプラ
スチック製パレットP’と判定されたパレットPが通過
する場合には、制御装置Rは判別装置Aからの判別信号
に基づいて裏ボード欠損検知装置Bおよび釘飛出し検査
装置Cは不作動にされるか、またはこれらの検知装置か
らの検知信号は無視する。
【0270】裏ボード欠損検知装置Bによって木製パレ
ットPについて裏デッキボード2および裏エッジボード
2Aの欠損の有無の検出が行われ、釘飛出し検査装置C
によって木製パレットPについて表デッキボード1およ
び表エッジボード1A上に釘が飛び出しているか否かの
検出が行われ、長手方向側部欠損検知装置Dによって木
製パレットPについてブロック5,短手けた板4および
長手けた板3の長手側側面の欠損および飛び出しが、ま
たプラスチック製パレットP’についてはその長手側側
面部の欠損の有無の検出が行われる。そして、これらの
検知装置からの検出信号は、制御装置Rに入力される。
【0271】次にパレットPは、長手方向がたつき検知
装置Eの位置まで来ると、パレット位置決め機構N2に
よって長手方向がたつき検知装置Eの検査位置に位置決
めされる。そして、この長手方向がたつき検知装置Eに
よって、木製パレットPについて長手けた板3と裏エッ
ジボード2A間のがたつきの有無が検出され、その検出
信号が制御装置Rに入力される。
【0272】長手方向がたつき検知装置Eによる検査が
終了したパレットPは、コンベアV2上からコンベアV
3上に送り込まれる。このとき、コンベアV2とコンベ
アV3の間に配置された方向転換用リフタTのテーブル
T11が上昇位置にあり、チェーンベルトv5がコンベ
アV2の搬送面と同じ高さに待機していて、コンベアV
2によって搬送されて来たパレットPがモータM5によ
って駆動されるチェーンベルトv5上に移載される。こ
のとき、コンベアV3の搬送面は、コンベアV2および
チェーンベルトv5の搬送面よりも少し低くなるように
設置されているために、パレットPの下面がコンベアV
3に引っ掛かることはない。
【0273】そして、パレットPが方向転換用リフタT
上に移載された後、シリンダTSが作動されてテーブル
T11が下降される。これによって、パレットPがコン
ベアV3上に載置され、チェーンベルトv5はパレット
Pの下面から離間する。これによって、それまでその長
手方向に沿って搬送されていたパレットPは、コンベア
V2に対して直角方向に配置されたコンベアV3によっ
て、以後、その短手方向に沿って搬送されることにな
る。
【0274】コンベアV3によって搬送されるパレット
Pが表・裏ボード欠損検知装置Fおよび短手側部欠損検
知装置Gの位置まで来ると、表・裏ボード欠損検知装置
Fによって木製パレットPについて表デッキボード1,
表エッジボード1Aおよび短手けた板4の欠損の有無の
検出が行われ、短手側部欠損検知装置Gによって木製パ
レットPについてそのブロック5,短手けた板4および
長手けた板3の短手側側面の欠損および飛び出しが、ま
たプラスチック製パレットP’についてはその短手側側
面部の欠損の有無の検出が行われる。そして、これらの
検知装置からの検出信号は、制御装置Rに入力される。
【0275】次に、パレットPが腐り検知装置Hおよび
ひび割れ検知装置Jの位置まで来ると、パレット位置決
め機構N3によってその検査位置に位置決めされる。そ
して、腐り検知装置Hによってブロック5および裏デッ
キボード2の腐りおよび欠損の有無が検出され、ひび割
れ検知装置Jによって木製パレットPについて表デッキ
ボード1および表エッジボード1Aのひび割れの有無の
検出が、またプラスチック製パレットP’について天板
部のひび割れの有無の検出が行われる。そして、これら
の検知装置からの検出信号は、制御装置Rに入力され
る。
【0276】パレットPがパレット位置決め機構N3の
解除後、短手方向がたつき検知装置Kの位置に来ると、
パレット位置決め機構N4によってその検査位置に位置
決めされる。
【0277】そして、短手方向がたつき検知装置Kによ
って、木製パレットPについて表エッジボード1Aと短
手けた板4間のがたつきの有無が検出され、その検出信
号が制御装置Rに入力される。
【0278】以上のようにして、パレットPについて各
検知装置による検査が終了した後、制御装置Rは、パレ
ットPに不良があった場合には、図示しないランプの点
灯,ブザーによる警報またはディスプレーへの表示等の
方法によりパレットPの不良が作業者に知らせて作業者
による不良パレットの分別を行わせるか、またコンベア
V4に分岐コンベアを連結することによって自動的に不
良パレットの分別を行わせる。
【0279】なお、各不良部位の検査の順序は任意でよ
く、従って、各検査装置の配置の順序は、それぞれパレ
ットPの長手方向および短手方向ごとにこの不良検査シ
ステムの設置スペースに合せて、任意に設定することが
できる。
【0280】また、長手方向がたつき検知装置Eと短手
方向がたつき検知装置Kはともに、木製パレットPの長
手方向と短手方向の何れの方向からもがたつきを検査で
きるので、木製パレットPの長手方向と短手方向からの
がたつき検査について、長手方向がたつき検知装置Eと
短手方向がたつき検知装置Kのどちらの装置を用いても
よい。
【0281】また、上記例においては、最初にパレット
Pをその長手方向に沿って搬送して不良検査を行ってい
るが、パレットPを最初にその短手方向に沿って搬送し
て検査を行うようにしてもよい。
【0282】この場合には、木製パレットPとプラスチ
ック製パレットP’との判別は、図58ないし60に示
されるように、判別装置A’の透過式光電スイッチAS
W1’とASW2’が、それぞれコンベアV1を挟むよ
うにかつ木製パレットPの裏デッキボード2と裏エッジ
ボード2Aの間で短手けた板4の下方の隙間に対向する
ように配置される。
【0283】これは、一般に、図59と図60を比較し
て分かるように、プラスチック製パレットP’の木製パ
レットPの裏デッキボード2と裏エッジボード2Aの間
に対応する部分が塞がれていることを利用したものであ
る。
【0284】すなわち、木製パレットPの場合には、光
電スイッチASW1’およびASW2’の発光側からの
光が木製パレットP内を通過して受光されることにより
光電スイッチASW1’およびASW2’がオンする
が、プラスチック製パレットP’の場合は、光電スイッ
チASW1’およびASW2’の発光側からの光がプラ
スチック製パレットP’の側面部に遮られてオンしない
ので、この光電スイッチASW1’,ASW2’のオン
・オフによって木製パレットPとプラスチック製パレッ
トP’の判別が行われる。
【0285】なお、透過式の光電スイッチの代りに反射
式の光電スイッチを使用する場合には、コンベアの片側
に光電スイッチを配置しておけばよく、この場合には、
反射式の光電スイッチは、木製パレットPの場合にオフ
し、プラスチック製パレットP’の場合にオンすること
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の一例を示す平面図であ
る。
【図2】同例のコンベアおよび方向転換用リフタの配置
を示す図である。
【図3】同例における上流側のコンベアと方向転換用リ
フタを示す側面図である。
【図4】同例における下流側のコンベアと方向転換用リ
フタを示す側面図である。
【図5】同例における方向転換用リフタを示す側面図で
ある。
【図6】同方向転換用リフタの平面図である。
【図7】同例における判別装置における光電スイッチの
配置を示す配置図である。
【図8】同判別装置による木製パレットの判別方法を示
す説明図である。
【図9】同判別装置によるプラスチック製パレットの判
別方法を示す説明図である。
【図10】同例における裏ボード欠損検知装置を示す正
面図である。
【図11】同裏ボード欠損検知装置の側面図である。
【図12】同例における釘飛出し検査装置を示す正面図
である。
【図13】同釘飛出し検査装置の中央部釘検知機構を示
す正面図である。
【図14】同中央部釘検知機構の側図である。
【図15】同中央部釘検知機構の後面図である。
【図16】同釘飛出し検査装置の左側部釘検知機構を示
す正面図である。
【図17】同左側部釘検知機構の側図である。
【図18】同釘飛出し検査装置の各釘検知機構の作動状
態を示す側面図である。
【図19】同釘飛出し検査装置の各釘検知機構がパレッ
トの上面の傾斜に従って傾斜している状態を示す正面図
である。
【図20】同例における長手方向側部欠損検知装置を示
す平面図である。
【図21】同長手方向側部欠損検知装置の正面図であ
る。
【図22】同長手方向側部欠損検知装置を拡大して示す
平面図である。
【図23】同長手方向側部欠損検知装置を拡大して示す
正面図である。
【図24】パレットのブロックの欠損状態を示す斜視図
である。
【図25】同例における長手方向がたつき検知装置を示
す正面図である。
【図26】同長手方向がたつき検知装置の側面図であ
る。
【図27】同長手方向がたつき検知装置の部分拡大図で
ある。
【図28】同長手方向がたつき検知装置の作動を説明す
るための作動説明図である。
【図29】同長手方向がたつき検知装置の作動を説明す
るための作動説明図である。
【図30】同例における表・裏ボード欠損検知装置を示
す正面図である。
【図31】同表・裏ボード欠損検知装置の部分拡大側面
図である。
【図32】同例における腐り検知装置を示す平面図であ
る。
【図33】図32をXXXIII−XXXIII線において見た図で
ある。
【図34】図33をXXXIV-XXXIV 線において見た図であ
る。
【図35】同腐り検知装置Hの検出部を示す側面図であ
る。
【図36】同検出部をその一部を断面して示す平面図で
ある。
【図37】同検出部の後面図である。
【図38】同検出部のパレットに腐りや欠損が生じてい
ない場合の作動状態を示す側面図である。
【図39】同検出部のパレットに腐りや欠損が生じてい
る場合の作動状態を示す側面図である。
【図40】同例におけるひび割れ検知装置Jの外観斜視
図である。
【図41】パレットの検査面の分割状態を示す説明図で
ある。
【図42】検査処理方法を示すフローチャートである。
【図43】基準二値化レベル設定の処理を示す説明図で
ある。
【図44】検査対象領域を示す説明図である。
【図45】ボード寸法検査の処理を示す説明図である。
【図46】ひび割れ検査の処理を示す説明図である。
【図47】ボード欠損検査の処理を示す説明図である。
【図48】同例における短手方向がたつき検知装置を示
す正面図である。
【図49】同短手方向がたつき検知装置の側面図であ
る。
【図50】同短手方向がたつき検知装置の作動を説明す
るための作動説明図である。
【図51】同短手方向がたつき検知装置の作動を説明す
るための作動説明図である。
【図52】同短手方向がたつき検知装置の作動を説明す
るための作動説明図である。
【図53】同短手方向がたつき検知装置における基準位
置設定機構の作動を説明するための作動説明図である。
【図54】同例におけるパレット位置決め機構を示す側
面図である。
【図55】同パレット位置決め機構の正面図である。
【図56】同パレット位置決め機構の検知機構を示す拡
大側面図である。
【図57】同検知機構の作動状態を示す拡大側面図であ
る。
【図58】同例においてパレットを短手方向から判別す
る判別装置における光電スイッチの配置を示す配置図で
ある。
【図59】同判別装置による木製パレットの判別方法を
示す説明図である。
【図60】同判別装置によるプラスチック製パレットの
判別方法を示す説明図である。
【図61】木製パレットを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 …表デッキボード(木製部品) 1A…表エッジボード(木製部品) 2 …裏デッキボード(木製部品) 2A…裏エッジボード(木製部品) 3 …長手けた板(木製部品) 4 …短手けた板(木製部品) 5 …ブロック(木製部品) A …判別装置 B …裏ボード欠損検知装置 C …釘飛出し検査装置 D …長手方向側部欠損検知装置(第1側部欠損検知装
置) E …長手方向がたつき検知装置(第1側部がたつき検
知装置) F …表・裏ボード欠損検知装置 G …短手側部欠損検知装置(第2側部欠損検知装置) H …腐り検知装置 J …ひび割れ検知装置 K …短手方向がたつき検知装置(第2側部がたつき検
知装置) V1,V2…コンベア(第1搬送部材) V3,V4…コンベア(第2搬送部材) T …方向転換用リフタ(移載装置) P …パレット P …木製パレット P’…プラスチック製パレット ASW1,ASW2,ASW1’,ASW2’…光電ス
イッチ B2…レバー BSW…光電スイッチ C10…梁(機枠) C20…固定プレート C21…リニアボックス C22…リニアシャフト C24…架台 C25…スプリング C26…軸 C27…本体フレーム C28…シャフト C30…転動輪 C31…シャフト C32…ドッグ支持フレーム(検査部支持フレーム) C33,C43,C53…ドッグ(検査部材) C33a,C43a,C53a…当接部(検知面) C35…押し圧調整ねじ(ねじ部材) C36…スプリング(ばね部材) C38…近接センサ(検知部材) D11,D11’…検査装置 D12A,D12B,D12C,D12D…レバー D16A,D16B,D16C,D16D…スプリング
(付勢部材) D17…ゴム製ブロック(位置決め部材) D18A,D18B,D18C,D18D…検知ローラ DS1,DS2,DS3,DS4,DS5,DS6…光
電スイッチ(検知部材) E100…がたつき検査装置 E102A,E102B…ロータリ式エアシリンダ E106…ばね E107A,E107B…加圧ドッグ E108a,E108b…リードスイッチ F2,F5…レバー FSW1,FSW2…光電スイッチ G11,G11’…検査装置 G12A,G12B,G12C,G12D…レバー G18A,G18B,G18C,G18D…検知ローラ H11…台座 H16A,H16B,H16A’,H16B’…フレー
ム(スライドフレーム) H19…検出部支持フレーム H23…シリンダ(駆動部材) H23A…シリンダ本体 H23B…ピストンロッド H30…ブラケット(支持本体) H31A,H31B,H31C…検査針 H31a,H31b,H31c…針部 H33A,H33B,H33C…スプリング(付勢部
材) H35A,H35B,H35C…スプリング(付勢部
材) H36A,H36B,H36C…位置検出子(位置検出
部材) H39A…発光素子 H39B…受光素子 H40,H40’…クッションラバー(クッション部
材) HS …検出部 J4…照明装置 J5-1〜J5-4…副検査面 J6-1〜J6-4…(第1〜第4)撮像信号 J7-1〜J7-4…(第1〜第4)カメラ J8…画像処理装置 J9…ディスプレイ K11…台座 K13…スライド台 K16A,K16B…ブラケット昇降フレーム K16a,K16b…加圧ブラケット K18…シリンダ K19…固定ブラケット昇降フレーム K21…シリンダ K30…基準位置設定機構 K31…基盤 K33…昇降フレーム K34…シリンダ K34A…ピストンロッド K35…ガイドシャフト K36…昇降板 K37…ばね K38A…当接部 K40…近接センサ K41…検出子 T11…テーブル TS…シリンダ v5…チェーンベルト

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を搬送するために使用される木製パ
    レットおよびプラスチック製パレットの不良部位を検査
    するパレットの不良検査システムであって、 パレットをその一方の側部と平行な方向に搬送する第1
    搬送部材と、 この第1搬送部材の搬送方向と直角方向に延び第1搬送
    部材の下流側に接続されて第1搬送部材によって搬送さ
    れてきたパレットをその他方の側部と平行な方向に搬送
    する第2搬送部材と、 第1搬送部材と第2搬送部材の接続部に配置され第1搬
    送部材によって搬送されてきたパレットをこのパレット
    の向きを変えることなく第2搬送部材に移載する移載装
    置とを備え、 第1搬送部材の上流側に搬送されてくるパレットが木製
    であるかプラスチック製であるかを判別する判別装置が
    設置され、 搬送されてくる木製パレットの裏面を構成するボードの
    欠損を検出する裏ボード欠損検知装置と、搬送されてく
    る木製パレットの木製部品を組み付ける釘の飛出しを検
    出する釘飛出し検査装置と、搬送されてくる木製パレッ
    トおよびプラスチック製パレットの搬送方向と平行な側
    部の欠損を検出する第1側部欠損検知装置と、搬送され
    てくる木製パレットの搬送方向と平行な側部を構成する
    木製部品のがたつきを検出する第1がたつき検知装置
    が、判別装置の設置位置よりも下流側の第1搬送部材ま
    たは第2搬送部材のうち一方の搬送部材に沿って任意の
    順で設置され、 搬送されてくる木製パレットの表面および裏面を構成す
    るボードの欠損を検出する表・裏ボード欠損検知装置
    と、搬送されてくる木製パレットおよびプラスチック製
    パレットの搬送方向と平行な側部の欠損を検出する第2
    側部欠損検知装置と、搬送されてくる木製パレットの搬
    送方向と平行な側部の腐りを検出する腐り検知装置と、
    搬送されてくる木製パレットの表面のひび割れを検出す
    るひび割れ検知装置と、搬送されてくる木製パレットの
    搬送方向と平行な側部を構成する木製部品のがたつきを
    検出する第2がたつき検知装置が、判別装置の設置位置
    よりも下流側の第1搬送部材または第2搬送部材のうち
    他方の搬送部材に沿って任意の順で設置され、 判別装置によって搬送されてくるパレットがプラスチッ
    ク製パレットであると判定されたとき、このパレットが
    通過する際に、裏ボード欠損検知装置、釘飛出し検査装
    置、第1がたつき検知装置、表・裏ボード欠損検知装
    置、腐り検知装置および第2がたつき検知装置がそれぞ
    れ不作動にされることを特徴とするパレットの不良検査
    システム。
  2. 【請求項2】 前記判別装置が、第1搬送部材の側方に
    おいて第1搬送部材の搬送方向と平行に配列されかつ第
    1搬送部材によって搬送されてくるパレットの側部の中
    間位置に対向するように設置された一対の光電スイッチ
    を備え、この一対の光電スイッチの間の間隔が、木製パ
    レットの表面と裏面のボードを連結するブロックの幅よ
    りも広くプラスチック製パレットの表面と裏面のボード
    を連結するブロック部の幅よりも狭くなるように設定さ
    れている請求項1に記載のパレットの不良検査システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記判別装置が、第1搬送部材の側方に
    第1搬送部材によって搬送されてくるパレットの側部の
    下縁部に対向するように設置された光電スイッチを備え
    ている請求項1に記載のパレットの不良検査システム。
  4. 【請求項4】 前記裏ボード欠損検知装置が、 第1搬送部材または第2搬送部材の下方の搬送されてく
    る木製パレットの裏面を構成するボードに対向する位置
    に搬送部材の搬送方向と直交する軸を中心に揺動自在に
    配置されて上端部が搬送されてくる木製パレットの裏面
    のボードに摺接されるレバーと、 待機状態にあるレバーの側部に対向する位置に設置され
    た第1光電スイッチと、 第1搬送部材または第2搬送部材の搬送路の近傍に設置
    されてパレットの先端部がレバーの上方位置に達したこ
    とを検知する第2光電スイッチと、 を備えている請求項1に記載のパレットの不良検査シス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記釘飛出し検査装置が、 第1搬送部材または第2搬送部材に隣接するように配置
    された機枠に搬送されてくる木製パレットの所要の面に
    対しこの木製パレットの搬送方向と直角方向にスライド
    自在にかつ木製パレットの側に付勢された状態で取り付
    けられた本体フレームと、 この本体フレームに回転自在に取り付けられ木製パレッ
    トの前記所要の面に押し付けられてこの面上を転動する
    転動輪と、 この転動輪の回転軸の軸方向と平行な軸線を中心に本体
    フレームに回動自在に取り付けられた検査部支持フレー
    ムと、 この検査部支持フレームに一体的に取り付けられ木製パ
    レットの前記所要の面と平行でかつこの所要の面に摺接
    される検知面を有する検査部材と、 この検査部材の検知面が木製パレットの前記所要の面に
    押圧される方向に検査部支持フレームを付勢する付勢部
    材と、 本体フレームに取り付けられて検査部材が木製パレット
    の前記所要の面に押圧された状態からこの所要の面から
    離間する方向に回動されたことを検知する検知部材と、 を備えている請求項1に記載のパレットの不良検査シス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記第1側部欠損検知装置および第2側
    部欠損検知装置がそれぞれ、 第1搬送部材または第2搬送部材の側方部に配置され機
    枠に基端部を軸支されて水平面内において回動自在なレ
    バーと、 機枠に取り付けられてレバーを第1搬送部材または第2
    搬送部材の搬送方向に対してほぼ直角方向に向くように
    位置決めするとともに搬送部材の搬送方向下流側へのレ
    バーの回動を許容する位置決め部材と、 レバーと機枠との間に介装されてレバーを位置決め部材
    に当接する方向に付勢する付勢部材と、 レバーの先端部に第1搬送部材または第2搬送部材によ
    って搬送されてくるパレットの任意の部分の高さと同じ
    高さに位置されて鉛直軸を中心に回転自在に取り付けら
    れ、レバーが位置決め部材によって位置決めされている
    状態で、一部が、搬送されて来るパレットの前記任意の
    部分の側面よりも搬送部材の内側に位置される検知ロー
    ラと、 機枠に取り付けられてレバーが位置決め部材によって第
    1搬送部材または第2搬送部材の搬送方向に対してほぼ
    直角方向に向く位置に位置決めされていることを検知す
    る第1検知部材と、 を備えている請求項1に記載のパレットの不良検査シス
    テム。
  7. 【請求項7】 機枠に取り付けられて、第1搬送部材ま
    たは第2搬送部材によって搬送されてくる木製パレット
    の前記任意の木製部品が正常位置に組み付けられている
    ときにこの任意の木製部品に検知ローラが乗り上げるこ
    とによってレバーが回動する位置よりもさらにレバーが
    搬送部材の搬送方向において下流側に回動されたことを
    検知する第2検知部材をさらに備えている請求項6に記
    載のパレットの不良検査システム。
  8. 【請求項8】 前記第1がたつき検知装置および第2が
    たつき検知装置が、 装置本体と、 この装置本体に対しスライド自在に取り付けられたスラ
    イド台と、 このスライド台に取り付けられ、スライド台が装置本体
    に対して前進位置にスライドされた際にスライド台とと
    もに前進して木製パレットを構成する木製部品間の隙間
    に進入し、対向する木製部品に押接されることによりこ
    の木製部品に負荷を作用させて互いに離間する方向に付
    勢自在な負荷作用部材と、 この負荷作用部材を木製部品に押接する方向に作動させ
    る駆動部材と、 装置本体に設けられ、負荷作用部材により木製部品に負
    荷が作用した際にこの木製部品の負荷作用点の変位があ
    らかじめ定められた所定の値よりも大きいときに検出信
    号を発生する検出部材と、 を備えている請求項1に記載のパレットの不良検査シス
    テム。
  9. 【請求項9】 前記負荷作用部材が、前記スライド台に
    このスライド台のスライド方向と直交する方向にスライ
    ド自在に取り付けられた加圧部材およびこの加圧部材と
    対向する位置においてスライド台にこのスライド台のス
    ライド方向と直交する方向にスライド自在に取り付けら
    れた固定部材であり、前記駆動部材が、加圧部材および
    固定部材にそれぞれ連結されて加圧部材と固定部材とを
    互いに離間する方向にスライドさせるシリンダ部材であ
    る請求項8に記載のパレットの不良検査システム。
  10. 【請求項10】 前記負荷作用部材が、前記スライド台
    にこのスライド台のスライド方向と同一方向に延びる軸
    を中心に回転自在に取り付けられ回転することによって
    両端が木製パレットの互いに対向する木製部品に係合さ
    れる回転体であり、前記駆動部材が、回転体をその軸回
    りに回転させる回転駆動部材である請求項8に記載のパ
    レットの不良検査システム。
  11. 【請求項11】 前記装置本体に固定された基台と、こ
    の基台に対し接離自在な可動台と、基台に取り付けられ
    可動部が可動台に連結されてこの可動台を基台に対して
    接離させる駆動部材と、可動台に対し基台と反対側に配
    置され可動台の基台に対する接離方向と同一方向に接離
    自在に設けられた当接部と、この当接部と可動台との間
    に介装されて当接部を可動台から離間する方向に付勢す
    るとともに駆動部材の可動台を基台から離間させる力よ
    りも大きい付勢力を有する付勢部材と、可動台に当接部
    の接離方向に沿って軸線が延びるようにスライド自在に
    取付けられるとともに当接部に連結されて当接部と一体
    的にスライドされるスライド部材と、駆動部材を任意の
    位置でロックするロック部材とを有する基準位置設定機
    構をさらに備え、 前記検出部材が基準位置設定機構の可動台に取り付けら
    れて、スライド部材の変位を検出することにより木製部
    品の負荷作用点の変位を検出する請求項8ないし10の
    何れかに記載のパレットの不良検査システム。
  12. 【請求項12】 前記表・裏ボード欠損検知装置が、 第1搬送部材または第2搬送部材の上方の搬送されてく
    る木製パレットの表面を構成するボードに対向する位置
    に搬送部材の搬送方向と直交する軸を中心に揺動自在に
    配置されて下端部が搬送されてくる木製パレットの表面
    のボードに摺接される第1レバーと、 待機状態にある第1レバーの側部に対向する位置に設置
    された第1光電スイッチと、 第1搬送部材または第2搬送部材の下方の搬送されてく
    る木製パレットの裏面を構成するボードに対向する位置
    に搬送部材の搬送方向と直交する軸を中心に揺動自在に
    配置されて上端部が搬送されてくる木製パレットの裏面
    のボードに摺接される第2レバーと、 待機状態にある第2レバーの側部に対向する位置に設置
    された第2光電スイッチと、 第1搬送部材または第2搬送部材の搬送路の近傍に設置
    されてパレットの先端部が第1レバーと第2レバーの設
    置位置に達したことを検知する第3光電スイッチと、 を備えている請求項1に記載のパレットの不良検査シス
    テム。
  13. 【請求項13】 前記腐り検知装置が、 第1搬送部材または第2搬送部材の両側においてこの搬
    送部材によって搬送されてきて所定位置に位置決めされ
    た木製パレットの側部に対向する位置にそれぞれ設置さ
    れ搬送部材の搬送方向に対して直角方向にスライドして
    木製パレットに対して接離自在な検出部と、 第1搬送部材または第2搬送部材の両側に設置された検
    出部をそれぞれ搬送部材の搬送方向に対して直角方向に
    スライドさせて互いに接近および離間させる駆動部材と
    を備え、 検出部が、第1搬送部材または第2搬送部材の搬送方向
    に対して直角方向にスライド自在な支持本体と、この支
    持本体に先端の針部が所定位置に位置決めされた木製パ
    レットの側に向けられるとともに検出部のスライド方向
    と同一方向にスライド自在に取り付けられ支持本体が所
    定位置に位置決めされた木製パレットに接近する方向に
    スライドされた際にこの木製パレットの側部に押接され
    る検査針と、この検査針と支持本体との間に介装されて
    検査針を所定位置に位置決めされた木製パレットの方向
    に付勢する付勢部材と、支持本体に取り付けられ支持本
    体が木製パレットの方向にスライドされて検査針が木製
    パレットの側部に押接された際に検査針が支持本体に対
    し相対的に支持本体のスライド方向と反対方向に所定量
    以上スライドしなかったことを検知する検知部材とを有
    している、 請求項1に記載のパレットの不良検査システム。
  14. 【請求項14】 前記検知部材が、支持本体に互いに向
    き合うように取り付けられた発光素子および受光素子
    と、検査針に一体的にスライドするように取り付けられ
    発光素子と受光素子との間に介在されて発光素子と受光
    素子との間を遮光するとともに支持本体が木製パレット
    の方向にスライドされて検査針が木製パレットの側部に
    押接されることにより検査針が付勢部材に抗して支持本
    体に対し相対的に支持本体のスライド方向と反対方向に
    所定量以上スライドした際に発光素子と受光素子との間
    の遮光状態を解除する位置検出部材とを備えている請求
    項13に記載のパレットの不良検査システム。
  15. 【請求項15】 前記ひび割れ検知装置が、パレットを
    撮像することにより得られる撮像信号に基づいてパレッ
    トのひび割れ検査を行なう検知装置であって、 パレットの検査面を複数の検査領域に分割し、各検査領
    域を代表する撮像信号の信号レベルを検出して対応する
    量子化基準レベルを設定するとともにその量子化基準レ
    ベルデータを出力する基準レベル設定手段と、 量子化基準レベルデータに基づいて各検査領域に対応す
    る撮像信号の量子化を行なってその量子化データを出力
    する量子化手段と、 量子化データに基づいて検査領域の所定位置の寸法測定
    を行ない寸法データを算出する寸法算出手段および寸法
    データと基準値データとしての基準寸法データを比較し
    てパレットの検査面のひび割れの有無の判定を行なう寸
    法判定手段を有している判定手段と、 を備えている請求項1に記載のパレットの不良検査シス
    テム。
JP31868395A 1995-12-07 1995-12-07 パレットの不良検査システム Expired - Fee Related JP3597283B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31868395A JP3597283B2 (ja) 1995-12-07 1995-12-07 パレットの不良検査システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31868395A JP3597283B2 (ja) 1995-12-07 1995-12-07 パレットの不良検査システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09159433A true JPH09159433A (ja) 1997-06-20
JP3597283B2 JP3597283B2 (ja) 2004-12-02

Family

ID=18101863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31868395A Expired - Fee Related JP3597283B2 (ja) 1995-12-07 1995-12-07 パレットの不良検査システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3597283B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1195600A2 (en) * 2000-09-21 2002-04-10 Phasor Limited Pallet testing
JP2009042193A (ja) * 2007-08-11 2009-02-26 Kao Corp パレット検査装置
US7958624B2 (en) * 2003-12-19 2011-06-14 Chep Technology Pty Limited Software and methods for automated pallet inspection and repair
KR101219554B1 (ko) * 2010-11-30 2013-01-11 (주)일지테크 자동차 차체부품용 자동 팔레트의 불량검출장치 및 그 검출방법
EP2667185A1 (en) * 2012-05-25 2013-11-27 Mecanica Cape, S.L. Method and system for the inspection of pallets
US8918976B2 (en) * 2002-12-10 2014-12-30 Chep Technology Pty Limited Automated digital inspection and associated methods
CN106315209A (zh) * 2016-08-29 2017-01-11 江苏华航威泰机器人科技有限公司 一种分拣单元运作方法
JP2017209775A (ja) * 2016-05-27 2017-11-30 ジェーシーシーエンジニアリング株式会社 パレット搬送装置
CN117225745A (zh) * 2023-11-13 2023-12-15 凯多智能科技(上海)有限公司 用于锂电池托盘的瑕疵检测设备及其工作方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4532390B2 (ja) * 2005-10-24 2010-08-25 アサヒビール株式会社 パレット検査装置
ES2939386T3 (es) * 2018-05-21 2023-04-21 Automatizacion Y Sist De Inspeccion En Linea Global S L Dispositivo y método para la clasificación de contenedores
KR101972791B1 (ko) * 2019-03-25 2019-04-29 오철규 선박 화물창 단열블록용 자동이송시스템
WO2024101011A1 (ja) * 2022-11-08 2024-05-16 東洋製罐グループホールディングス株式会社 パレット管理システム及びパレット検査方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1195600A2 (en) * 2000-09-21 2002-04-10 Phasor Limited Pallet testing
EP1195600A3 (en) * 2000-09-21 2004-03-03 Phasor Limited Pallet testing
US8918976B2 (en) * 2002-12-10 2014-12-30 Chep Technology Pty Limited Automated digital inspection and associated methods
US8881360B2 (en) 2003-12-19 2014-11-11 Chep Technology Pty Limited Software and methods for automated pallet inspection and repair
US7958624B2 (en) * 2003-12-19 2011-06-14 Chep Technology Pty Limited Software and methods for automated pallet inspection and repair
US10092987B2 (en) 2003-12-19 2018-10-09 Chep Technology Pty Limited Software and methods for automated pallet inspection and repair
JP2009042193A (ja) * 2007-08-11 2009-02-26 Kao Corp パレット検査装置
KR101219554B1 (ko) * 2010-11-30 2013-01-11 (주)일지테크 자동차 차체부품용 자동 팔레트의 불량검출장치 및 그 검출방법
EP2667185A1 (en) * 2012-05-25 2013-11-27 Mecanica Cape, S.L. Method and system for the inspection of pallets
JP2017209775A (ja) * 2016-05-27 2017-11-30 ジェーシーシーエンジニアリング株式会社 パレット搬送装置
CN106315209A (zh) * 2016-08-29 2017-01-11 江苏华航威泰机器人科技有限公司 一种分拣单元运作方法
CN117225745A (zh) * 2023-11-13 2023-12-15 凯多智能科技(上海)有限公司 用于锂电池托盘的瑕疵检测设备及其工作方法
CN117225745B (zh) * 2023-11-13 2024-01-26 凯多智能科技(上海)有限公司 用于锂电池托盘的瑕疵检测设备及其工作方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3597283B2 (ja) 2004-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3597283B2 (ja) パレットの不良検査システム
JP3568661B2 (ja) パレットの不良検査システム
US7697745B2 (en) Enclosure inspection method and apparatus thereof
KR101980860B1 (ko) 스프링 핀 선별장치
AU2016247024B2 (en) Article conveying system with diffuse illumination
US5714998A (en) Video inspection system for conveyors
US4877967A (en) Package inspecting apparatus
CN104535576B (zh) 一种顺光光源塑料托盘检损装置及方法
CN116998750A (zh) 一种烟叶定级分析研究筛选线及其筛选方法
JP2009042193A (ja) パレット検査装置
JP3614980B2 (ja) 農産物の外観検査方法及び装置
JP3668622B2 (ja) 物品検査方法及びその装置
JP3631819B2 (ja) 物品運搬用木製品のがたつき検査装置および方法
JP4417782B2 (ja) ベニヤ単板の検査方法
CN116331774B (zh) 一种出板输送装置及方法
CN114234875B (zh) 一种片状切割制品的宽度偏差检测方法
JP2001276748A (ja) 農産物の検査装置
JP2758550B2 (ja) 外観検査装置
KR102066147B1 (ko) 평판 분류기
JP2018146439A (ja) 内部品質評価システム及びトレイ
JPH0232564Y2 (ja)
JPH0986639A (ja) 物品運搬用木製品の不良検査装置および方法
JP2024038644A (ja) 金属検出機付き重量選別装置
JPH10141931A (ja) 板材の反り検査装置
JP3383238B2 (ja) 木製パレットの不良検出方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040430

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040813

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040908

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070917

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070917

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070917

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100917

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100917

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees