JPH09159295A - 冷凍装置の制御装置 - Google Patents

冷凍装置の制御装置

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JPH09159295A
JPH09159295A JP31778695A JP31778695A JPH09159295A JP H09159295 A JPH09159295 A JP H09159295A JP 31778695 A JP31778695 A JP 31778695A JP 31778695 A JP31778695 A JP 31778695A JP H09159295 A JPH09159295 A JP H09159295A
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JP
Japan
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compressor
way valve
refrigerant
temperature
output
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Application number
JP31778695A
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English (en)
Inventor
Shigeto Yamaguchi
成人 山口
Akira Fujitaka
章 藤高
Shinji Watanabe
伸二 渡辺
Yuichi Kusumaru
雄一 薬丸
Yoshinori Kobayashi
義典 小林
Kanji Haneda
完爾 羽根田
Hironao Numamoto
浩直 沼本
Yukio Watanabe
幸男 渡邊
Toshio Wakabayashi
寿夫 若林
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外気温度が低下した場合に、圧縮機内の冷媒
と冷凍機油が二相分離状態となり、冷凍機油の粘度が低
下するために、冷凍機油の潤滑性能を向上させて、摺動
部の潤滑不良による圧縮機の破損を防止する。 【解決手段】 圧縮機1に三方弁7と、室外熱交換器3
には外気温度を検出して出力する外気温度検出器8を設
置し、冷暖房の各運転起動時に外気温度検出器8から出
力される外気温度と設定値とを比較して制御信号を出力
する第一の比較手段、三方弁7が動作している時間を測
定して出力する三方弁制御時間検出器7aから出力され
る値と設定値とを比較して制御信号を出力する第二の比
較手段、三方弁7のON/OFFを制御する出力モード
を記憶したルモリ22、前記第一、第二の比較手段から
発生する制御信号によりメモリ22の出力モードの一つ
を選択する選択手段と、メモリ22の出力モードに従い
三方弁7のON/OFFを制御する出力手段を有するも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒に非相溶の冷
凍機油を用いた冷凍装置および冷凍装置の制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境保護の立場から、オゾン
層を破壊するフロンに対する規制が強化されてきてお
り、特に破壊力が大きなCFC(クロロフルオロカーボ
ン)については1995年末に全廃が決定しており、ま
た破壊力が比較的小さなHCFC(ハイドロクロロフル
オロカーボン)についても1996年より総量規制が開
始され、将来的には全廃されることが決定している。従
って、冷媒としてフロンを用いた機器について、その代
替冷媒の開発が進められており、オゾン層を破壊しない
HFC(ハイドロフルオロカーボン)が検討されている
が、冷凍機や空調機に用いられているHCFCの代替冷
媒として単独で用いることのできるものはHFCの中に
は見あたらず、従って2種類以上のHFC系冷媒を混合
させた非共沸の混合冷媒が有望視されている。
【0003】従来の冷凍装置には、圧縮機内の摺動部の
潤滑性を保つため、冷媒と良く溶け合う相溶性の冷凍機
油を使うことが必須とされてきた。エステル系オイルは
HFC系冷媒を混合させた非共沸混合冷媒と相溶性があ
るため、HFC系混合冷媒を用いた場合の冷凍機油の候
補としてあげられているが、エステル系オイルは吸湿性
が強いため、水分管理を怠ると冷凍装置内で冷凍機油が
加水分解を起こしたり、異物と化学反応を起こし易いた
め圧縮機メカの摩耗等によって冷凍能力およびCOP
(成績係数)が低下する。また、HCFC系冷媒はCl
を含むため冷媒自体に潤滑性能があるが、HFC系冷媒
にはないため潤滑性は全て冷凍機油に依存することにな
るため、冷凍機油の選定は重要な問題である。
【0004】そこで、HFC系の混合冷媒を用いた冷凍
装置の冷凍機油として、非相溶の冷凍機油(例えばアル
キルベンゼン油)についても現在見直され、検討が行わ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、HFC系混
合冷媒を用いた冷凍装置の冷凍機油として、非相溶の冷
凍機油(例えばアルキルベンゼン油)を用いた場合、圧
縮機の温度が低下したときに、冷媒と冷凍機油が二相分
離(冷媒と冷凍機油が溶け合わない状態)を起こして冷
凍機油の粘度が低下するために、潤滑性能が低下して摺
動部の潤滑不良を起こし、圧縮機を破損させる課題を有
していた。
【0006】本発明は上記従来例の課題を解決するもの
で、圧縮機内の冷媒と冷凍機油の二相分離を防ぎ、摺動
部の潤滑性を向上させることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の冷凍装置の制御装置は、冷媒に非相溶の冷凍
機油を用いた圧縮機、四方弁、室外熱交換器、減圧器、
室内熱交換器を環状に連結して冷媒回路を構成し、前記
圧縮機の吐出側に一端を接続し、他端を前記圧縮機の吸
入側に接続した三方弁を有するバイパス回路を配設し、
前記三方弁のON/OFFを制御する三方弁制御手段、
前記室外熱交換器に外気温度を検出して出力する外気温
度検出手段を設置し、冷暖房の各運転起動時に前記外気
温度検出手段から出力される外気温度と設定値とを比較
して制御信号を出力する第一の比較手段と、前記三方弁
制御手段が動作している時間を測定して出力する三方弁
制御時間検出手段と、前記三方弁制御時間検出手段から
出力される値と設定値とを比較して制御信号を出力する
第二の比較手段と、前記弁三方弁制御手段のON/OF
Fを制御する出力モードを記憶した記憶手段と、前記第
一、第二の比較手段から発生する制御信号により前記記
憶手段の出力モードの一つを選択する選択手段と、前記
記憶手段の出力モードに従い前記三方弁制御手段のON
/OFFを制御する出力手段を有するものである。
【0008】また、本発明の他の冷凍装置の制御装置
は、冷媒に非相溶の冷凍機油を用いた圧縮機、四方弁、
室外熱交換器、減圧器、室内熱交換器を環状に連結して
冷媒回路を構成し、前記圧縮機の吐出側に一端を接続
し、他端を前記圧縮機の吸入側に接続した三方弁を有す
るバイパス回路を配設し、前記三方弁のON/OFFを
制御する三方弁制御手段、前記圧縮機に圧縮機の温度を
検出して出力する圧縮機温度検出手段を設置し、冷暖房
の各運転時に前記圧縮機温度検出手段から出力される圧
縮機温度と設定値とを比較して制御信号を出力する比較
手段と、前記弁三方弁制御手段のON/OFFを制御す
る出力モードを記憶した記憶手段と、前記比較手段から
発生する制御信号により前記記憶手段の出力モードの一
つを選択する選択手段と、前記記憶手段の出力モードに
従い前記三方弁制御手段のON/OFFを制御する出力
手段を有するものである。
【0009】また、本発明の他の冷凍装置の制御装置
は、冷媒に非相溶の冷凍機油を用いた圧縮機、四方弁、
室外熱交換器、減圧器、室内熱交換器を環状に連結して
冷媒回路を構成し、前記圧縮機の吐出側に一端を接続
し、他端を前記圧縮機の吸入側に接続した三方弁を有す
るバイパス回路を配設し、前記二方弁のON/OFFを
制御する三方弁制御手段、前記圧縮機の温度を検出して
出力する圧縮機温度検出手段と前記圧縮機内の圧力を検
出して出力する圧縮機内圧力検出手段を設置し、冷暖房
の各運転時に前記圧縮機内圧力検出手段より検出された
値から冷媒の飽和温度を演算して出力する演算手段と、
前記演算手段により出力された値と前記圧縮機温度検出
手段から検出された値と前記圧縮機飽和温度検出手段か
ら出力される値を比較して制御信号を出力する比較手段
と、前記三方弁制御手段のON/OFFを制御する出力
モードを記憶した記憶手段、前記比較手段から発生する
制御信号により前記記憶手段の出力モードの一つを選択
する選択手段と、前記記憶手段の出力モードに従い前記
三方弁制御手段のON/OFFを制御する出力手段を有
するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、上記手段により次のよ
うな作用を有する。
【0011】即ち、外気温度検出手段により検出した外
気温度と設定値とを比較して制御信号を出力する第一の
比較手段、三方弁制御時間検出手段から出力される値と
設定値とを比較して制御信号を出力する第二の比較手段
と、三方弁制御手段を有することで、外気温度が低下し
たときに、圧縮機内で冷媒が凝縮液化し、冷媒と冷凍機
油が二相分離(溶け合わない)状態であると考えられる
条件では、三方弁をONにしてバイパス回路を開にする
ことにより、高温のガス冷媒が直接圧縮機に吸入される
ために、低下した圧縮機シェル温度が上昇し、凝縮液化
した冷媒が蒸発するため、起動時の粘性の低い冷凍機油
が、圧縮機摺動部に流れ込み、潤滑不良低下による破損
を防ぎ、最適な起動時の運転の実現を図ることができ
る。
【0012】また、圧縮機温度検出手段により検出した
圧縮機温度と設定値とを比較して制御信号を出力する比
較手段、三方弁制御手段を有することで、圧縮機シェル
温度が低下したときに、圧縮機内で冷媒が凝縮液化し、
冷媒と冷凍機油が二相分離(溶け合わない)状態である
と考えられる条件では、三方弁をONにしてバイパス回
路を開にすることにより、高温のガス冷媒が直接圧縮機
に吸入されるために速やかに、低下した圧縮機シェル温
度が上昇し、凝縮液化した冷媒が蒸発するため、粘性の
低い冷凍機油が圧縮機摺動部に流れ込み、潤滑不良低下
による破損を防ぎ、最適な運転の実現を図ることができ
る。
【0013】また、圧縮機温度検出手段により検出した
圧縮機温度と演算手段から出力される圧縮機内圧力の飽
和温度を比較し制御信号を出力する比較手段と、三方弁
制御手段を有することで、圧縮機シェル温度が低下した
ときに、圧縮機内で冷媒が凝縮液化し、冷媒と冷凍機油
が二相分離(溶け合わない)状態であると考えられる条
件では、三方弁をONにしてバイパス回路を開にするこ
とにより、高温のガス冷媒が直接圧縮機に吸入されるた
めに速やかに、低下した圧縮機シェル温度が上昇し、凝
縮液化した冷媒が蒸発するため、粘性の低い冷凍機油の
圧縮機摺動部に流れ込み、潤滑不良低下による破損を防
ぎ、最適な運転の実現を図ることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1〜4を
参考に説明する。
【0015】図1は、本発明の第1の実施例における冷
凍サイクル図である。同図において、1は圧縮機、2は
四方弁、3は室外熱交換器、4は減圧器、5は逆止弁、
6は室内熱交換器であり、これらは順に環状に連結され
ている。7はバイパス回路とメイン回路を切替える三方
弁であり、8は外気温度を検出する外気温度検出器で、
7aは三方弁7がONしている(バイパス回路接続)状
態の時間を検出する三方弁制御時間検出器である。10
はマイクロコンピュータ(以下LSIと称す)であり、
入力回路20、CPU21、メモリ22、出力回路23
を有している。入力回路20には、三方弁制御時間検出
器7aの出力と外気温度検出器8の出力がA/D変換器
9を通じて入力され、出力回路23の出力により三方弁
7のON/OFFを制御する。
【0016】ここで、図3に示すブロック図と図2に示
す電子制御回路図について説明する。図2の外気温度検
出器8は外気温度を検出して出力する外気温度検出手段
であり、図2のLSI10のメモリに外気温度検出手段
により検出された値と設定値とを比較し制御信号を出力
する第一の比較手段と、三方弁制御時間検出手段から検
出された値と設定値とを比較し制御信号を出力する第二
の比較手段と、三方弁7のON/OFFを制御する出力
モードを記憶した記憶手段と、第一、第二の比較手段か
ら発生する出力信号により、前記記憶手段の出力モード
の一つを選択する選択手段に相当する。上記構成におい
て、冷凍装置運転起動前の制御回路の構成と動作を図4
を参考に説明する。図4はLSI10のメモリ22に記
憶された冷凍装置のプログラムを示すフローチャートで
ある。このフローチャートから判るように、本発明にお
いては、外気温度が低下したときに、圧縮機内で冷媒が
凝縮液化し、冷媒と冷凍機油が二相分離(溶け合わな
い)状態で潤滑性能が低下していると考えられる条件下
においてのみ三方弁7のON/OFFを制御する。
【0017】冷凍装置運転前の運転停止中の状態におい
て、リモコン等の外部スイッチにより、冷凍装置がON
されると、図4のステップ30が実行されて、タイマ計
測t=0にリセットされ、ステップ31に進み、外気温
度検出器により外気温度Tgが検出された後、ステップ
32で外気温度Tgと設定温度T1(例:20度)との
比較演算により、Tg<T1であれば「YES」の判定
がなされステップ33に進む。Tg>T1であれば「N
O」の判定がなされステップ30に戻る。ステップ33
ではメモリ22内蔵の選択手段により記憶回路の第一の
出力モードが選択され、出力回路23により制御信号が
出力され三方弁7がONされ、ステップ34に進み、三
方弁制御時間検出器により時間tが検出された後、ステ
ップ35で、加熱時間tと設定時間t1(例:3分)の
比較演算により、t>t1であれば「YES」の判定が
なされステップ36に進む。t<t1であれば「NO」
の判定がなされステップ34に戻る。ステップ36では
タイマ計測t=0リセットされ、ステップ37において
メモリ22内蔵の選択手段により記憶回路の第二の出力
モードが選択され、出力回路23により制御信号が出力
され三方弁7がOFFされ冷凍サイクルの回路がメイン
に切替えられる。
【0018】即ち、起動時に圧縮機内で冷媒が凝縮液化
し、冷媒と冷凍機油が二相分離(溶け合わない)状態に
よる粘度の低下で、潤滑性能が低下しているかどうかを
判断し、三方弁のON/OFFの制御を決定してある。
【0019】このように、冷媒に非相溶の冷凍機油を用
いた場合でも、外気温度が低下したときに、圧縮機内で
冷媒が凝縮液化し、冷媒と冷凍機油が二相分離(溶け合
わない)状態であると考えられる条件では、三方弁をO
Nにしてバイパス回路を開にして冷媒を流し、吐出高温
ガスを直接、圧縮機吸入戻して圧縮機のシェル温度を上
昇させることにより、凝縮液化した冷媒を速やかに蒸発
させて、冷凍機油の潤滑性能を向上させて、圧縮機摺動
部の潤滑不良による破損を防ぎ、最適な運転と冷凍サイ
クル制御の実現を図ることができる。
【0020】次に、本発明の第2の実施例について、図
5〜8を参考に説明する。図5は本発明の第2の実施例
における冷凍サイクル図である。
【0021】第1の実施例と異なるのは、外気温度検出
器8と三方弁制御時間検出器7aの代わりに、圧縮機温
度を検出して出力する圧縮機温度検出器11を使用した
ことである。
【0022】本発明においては、起動時に圧縮機の温度
が低下したときに、圧縮機内で冷媒が凝縮液化し、冷媒
と冷凍器油が二相分離(溶け合わない)状態による粘度
の低下で、潤滑性能が低下しているかどうかを判断し、
三方弁7のON/OFFを制御する。
【0023】冷凍装置運転前の運転停止中の状態におい
て、リモコン等の外部スイッチにより冷凍装置がONさ
れると、図8のステップ70が実行されて、圧縮機温度
検出器11により圧縮機温度Tsが検出された後、ステ
ップ71で圧縮機温度Tsと設定温度T4(例:25
度)との比較演算により、Ts<T4であれば「YE
S」の判定がなされステップ72に進む。Ts>T4で
あれば「NO」の判定がなされステップ70に戻る。ス
テップ72ではメモリ22内蔵の選択手段により記憶回
路の第一の出力モードが選択され、出力回路23により
制御信号が出力され三方弁7がONされステップ73へ
進む。
【0024】ステップ73で圧縮機温度検出器11によ
り圧縮機温度Tsが検出された後、ステップ74では圧
縮機温度Tsと設定温度T4+α(例:30度)との比
較演算により、Ts>T4+αであれば「YES」の判
定がなされ二相分離状態であると判断し、ステップ75
に進む。Ts<T4+αであれば「NO」の判定がなさ
れ二相分離状態であると判断し、ステップ73に戻る。
【0025】ステップ75では、メモリ22内蔵の選択
手段により記憶回路の第二の出力モードが選択され、三
方弁7がOFFされ、冷凍サイクルの回路がメインに切
替えられた後、ステップ70に戻る。
【0026】このように、冷媒に非相溶の冷凍機油を用
いた場合でも、圧縮機温度が低下したときに、圧縮機内
で冷媒が凝縮液化し、冷媒と冷凍機油が二相分離(溶け
合わない)状態であると考えられる条件では、三方弁を
ONにしてバイパス回路を開にして冷媒を流し、吐出高
温ガスを直接、圧縮機吸入に戻して圧縮機のシェル温度
を上昇させることにより、凝縮液化した冷媒を速やかに
蒸発させて、冷凍機油の潤滑性能を向上させて、圧縮機
摺動部の潤滑不良による破損を防ぎ、外気温度の変化に
影響されず確実に、最適な運転と冷凍サイクル制御の実
現を図ることができる。
【0027】次に、本発明の第3の実施例について、図
9〜12を参考に説明する。図9は本発明の第3の実施
例における冷凍サイクル図である。
【0028】第2の実施例と異なるのは、圧縮機内圧力
検出器1が圧縮機内の圧力を検出して出力する圧縮機内
圧力検出手段であり、メモリ22に圧縮機内圧力検出手
段より出力された値から、飽和温度を算出したことであ
る。
【0029】本発明においては、起動時に圧縮機の温度
が低下したときに、圧縮機内圧力に対する飽和温度と冷
媒温度の比較より、冷媒と冷凍機油が二相分離(溶け合
わない)状態による粘度の低下で、潤滑性能が低下して
いるかどうかを判断し、三方弁7のON/OFFを制御
する。
【0030】冷凍装置運転前の運転停止中の状態におい
て、リモコン等の外部スイッチにより冷凍装置がONさ
れると、図12のステップ80が実行されて、圧縮機温
度検出器11により圧縮機温度Tsが検出された後、ス
テップ81に進み、圧縮機内圧力検出器12により圧縮
機内の圧力Psが出力され、ステップ82でCPU21
により圧力Psでの飽和温度Twが算出された後、ステ
ップ83に進み、ステップ83では圧縮機温度Tsと飽
和定温度Twとの比較演算により、Ts<Twであれば
「YES」の判定がなされステップ84に進む。Ts>
Twであれば「NO」の判定がなされステップ80に戻
る。ステップ84ではメモリ22内蔵の選択手段により
記憶回路の第一の出力モードが選択され、出力回路23
により制御信号が出力され三方弁7がONされ、同様に
ステップ85、86、87に進み、圧縮機温度Tsと圧
縮機内の圧力Psでの飽和温度Twが算出された後、ス
テップ88に進み、ステップ88では圧縮機温度Tsと
飽和定温度Twとの比較演算により、Ts>Tw+αで
あれば「YES」の判定がなされステップ89に進む。
Ts<Tw+αであれば「NO」の判定がなされステッ
プ85に戻る。ステップ89ではメモリ22内蔵の選択
手段により記憶回路の第二の出力モードが選択され、三
方弁7がOFFされステップ80に戻る。
【0031】このように、冷媒に非相溶の冷凍機油を用
いた場合でも、圧縮機温度が低下したときに、圧縮機内
の圧力から飽和温度を算出することで、圧縮機内で冷媒
が凝縮液化し、冷媒と冷凍機油が二相分離(溶け合わな
い)状態であると考えられる条件では、三方弁をONに
してバイパス回路を開にして冷媒を流し、吐出高温ガス
を直接、圧縮機吸入に戻して圧縮機のシェル温度を上昇
させることにより、凝縮液化した冷媒を速やかに蒸発さ
せ、冷凍機油の潤滑性能を向上させて、起動時に圧縮機
摺動部の潤滑不良による破損を防ぎ、外気温度の変化に
影響されず確実に、最適な起動時の運転と冷凍サイクル
制御の実現を図ることができる。
【0032】
【発明の効果】上記実施例からも明らかなように本発明
の冷凍装置の制御装置は、また、冷媒に非相溶の冷凍機
油を用いた場合でも、外気温度を検出するための外気温
度検出器と三方弁のON/OFFを制御する三方弁制御
装置を有することで、外気温度が低下したときに、圧縮
機内で冷媒が凝縮液化し、冷媒と冷凍機油が二相分離
(溶け合わない)状態による粘度の低下で、潤滑性能が
低下していると考えられる条件では、三方弁をONにし
てバイパス回路を開にして冷媒を流し、吐出高温ガスを
直接、圧縮機の吸入に戻して圧縮機のシェル温度を上昇
させることにより、凝縮液化した冷媒を速やかに蒸発さ
せて、冷凍機油の潤滑性能を向上させて、起動時に圧縮
機摺動部の潤滑不良による破損を防ぎ、最適な起動時の
運転と冷凍サイクル制御の実現を図ることが可能とな
る。
【0033】また、冷媒に非相溶の冷凍機油を用いた場
合でも、圧縮機温度を検出する圧縮機温度検出器と三方
弁のON/OFFを制御する三方弁制御装置を有するこ
とで、圧縮機温度が低下したときに、圧縮機内で冷媒が
凝縮液化し、冷媒と冷凍機油が二相分離(溶け合わな
い)状態による粘度の低下で、潤滑性能が低下している
と考えられる条件では、三方弁をONにしてバイパス回
路を開にして冷媒を流し、吐出高温ガスを直接、圧縮機
の吸入に戻して圧縮機のシェル温度を上昇させることに
より、外気温度に影響されずに、無駄なくより確実に効
率良く、凝縮液化した冷媒を速やかに蒸発させて、冷凍
機油の潤滑性能を向上させて、圧縮機摺動部の潤滑不良
による破損を防ぎ、最適な運転と冷凍サイクル制御の実
現を図ることが可能となる。
【0034】また、冷媒に非相溶の冷凍機油を用いた場
合でも、圧縮機温度を検出する圧縮機温度検出器と三方
弁のON/OFFを制御する三方弁制御装置を有し、圧
縮機内圧力検出器から飽和温度を算出することで、圧縮
機温度が低下したときに、圧縮機内で冷媒が凝縮液化
し、冷媒と冷凍機油が二相分離(溶け合わない)状態に
よる粘度の低下で、潤滑性能が低下していると考えられ
る条件では、三方弁をONにしてバイパス回路を開にし
て冷媒を流し、吐出高温ガスを直接、圧縮機吸入に戻し
て圧縮機のシェル温度を上昇させることにより、外気温
度に影響されずに、無駄なくより確実に精度良く、凝縮
液化した冷媒を速やかに完全に無くなるまで蒸発させ
て、冷凍機油の潤滑性能を向上させて、圧縮機摺動部の
潤滑不良による破損を防ぎ、最適な運転と冷凍サイクル
制御の実現を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷凍装置の制御装置の第1実施例を示
す冷凍サイクル図
【図2】第1実施例における電子制御回路図
【図3】第1実施例におけるブロック図
【図4】第1実施例におけるフローチャート
【図5】本発明の冷凍装置の制御装置の第2実施例を示
す冷凍サイクル図
【図6】第2実施例における電子制御回路図
【図7】第2実施例におけるブロック図
【図8】第2実施例におけるフローチャート
【図9】本発明の冷凍装置の制御装置の第3実施例を示
す冷凍サイクル図
【図10】第3実施例における電子制御回路図
【図11】第3実施例におけるブロック図
【図12】第3実施例におけるフローチャート
【符号の説明】
1 圧縮機 2 四方弁 3 室外熱交換器 4 減圧器 5 室内熱交換器 7 三方弁 7a 三方弁制御時間検出器 8 外気温度検出器 9 A/D変換器 10 LSI 11 圧縮機温度検出器 12 圧縮機内圧力検出器 20 入力回路 21 CPU 22 メモリ 23 出力回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 薬丸 雄一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小林 義典 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 羽根田 完爾 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 沼本 浩直 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 渡邊 幸男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 若林 寿夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷媒に非相溶の冷凍機油を用いた圧縮機、
    四方弁、室外熱交換器、減圧器、室内熱交換器を環状に
    連結して冷媒回路を構成し、前記圧縮機の吐出側に一端
    を接続し、他端を前記圧縮機の吸入側に接続した三方弁
    を有するバイパス回路を配設し、前記三方弁のON/O
    FFを制御する三方弁制御手段、前記室外熱交換器に外
    気温度を検出して出力する外気温度検出手段を設置し、
    冷暖房の各運転起動時に前記外気温度検出手段から出力
    される外気温度と設定値とを比較して制御信号を出力す
    る第一の比較手段と、前記三方弁制御手段が動作してい
    る時間を測定して出力する三方弁制御時間検出手段と、
    前記三方弁制御時間検出手段から出力される値と設定値
    とを比較して制御信号を出力する第二の比較手段と、前
    記弁三方弁制御手段のON/OFFを制御する出力モー
    ドを記憶した記憶手段と、前記第一、第二の比較手段か
    ら発生する制御信号により前記記憶手段の出力モードの
    一つを選択する選択手段と、前記記憶手段の出力モード
    に従い前記三方弁制御手段のON/OFFを制御する出
    力手段により構成した冷凍装置の制御装置。
  2. 【請求項2】冷媒に非相溶の冷凍機油を用いた圧縮機、
    四方弁、室外熱交換器、減圧器、室内熱交換器を環状に
    連結して冷媒回路を構成し、前記圧縮機の吐出側に一端
    を接続し、他端を前記圧縮機の吸入側に接続した三方弁
    を有するバイパス回路を配設し、前記三方弁のON/O
    FFを制御する三方弁制御手段、前記圧縮機に圧縮機の
    温度を検出して出力する圧縮機温度検出手段を設置し、
    冷暖房の各運転時に前記圧縮機温度検出手段から出力さ
    れる圧縮機温度と設定値とを比較して制御信号を出力す
    る比較手段と、前記弁三方弁制御手段のON/OFFを
    制御する出力モードを記憶した記憶手段と、前記比較手
    段から発生する制御信号により前記記憶手段の出力モー
    ドの一つを選択する選択手段と、前記記憶手段の出力モ
    ードに従い前記三方弁制御手段のON/OFFを制御す
    る出力手段により構成した冷凍装置の制御装置。
  3. 【請求項3】冷媒に非相溶の冷凍機油を用いた圧縮機、
    四方弁、室外熱交換器、減圧器、室内熱交換器を環状に
    連結して冷媒回路を構成し、前記圧縮機の吐出側に一端
    を接続し、他端を前記圧縮機の吸入側に接続した三方弁
    を有するバイパス回路を配設し、前記三方弁のON/O
    FFを制御する三方弁制御手段、前記圧縮機の温度を検
    出して出力する圧縮機温度検出手段と前記圧縮機内の圧
    力を検出して出力する圧縮機内圧力検出手段を設置し、
    冷暖房の各運転時に前記圧縮機内圧力検出手段より検出
    された値から冷媒の飽和温度を演算して出力する演算手
    段と、前記演算手段により出力された値と前記圧縮機温
    度検出手段から検出された値と前記圧縮機飽和温度検出
    手段から出力される値を比較して制御信号を出力する比
    較手段と、前記三方弁制御手段のON/OFFを制御す
    る出力モードを記憶した記憶手段、前記比較手段から発
    生する制御信号により前記記憶手段の出力モードの一つ
    を選択する選択手段と、前記記憶手段の出力モードに従
    い前記三方弁制御手段のON/OFFを制御する出力手
    段により構成した冷凍装置の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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