JPH09158819A - エンジンの点火時期制御装置 - Google Patents

エンジンの点火時期制御装置

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JPH09158819A
JPH09158819A JP7323338A JP32333895A JPH09158819A JP H09158819 A JPH09158819 A JP H09158819A JP 7323338 A JP7323338 A JP 7323338A JP 32333895 A JP32333895 A JP 32333895A JP H09158819 A JPH09158819 A JP H09158819A
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JP
Japan
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knocking
ignition timing
octane number
engine
frequency
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Application number
JP7323338A
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English (en)
Inventor
Masahiro Sato
正博 佐藤
Shigemi Ozaki
重美 尾崎
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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Publication date
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料(ガソリン)の性状を、始動直後の早期
段階で精度良く判別することができ、燃料(ガソリン)
の性状に対応した点火時期制御を可能にする。 【解決手段】 始動直後のノッキング強度算出手段とノ
ッキング発生の判定手段を持ち、その判定結果により燃
料(ガソリン)の性状を判別する判別手段を備え、その
判別結果によりエンジンの点火時期を調整し、燃料(ガ
ソリン)の性状に応じた点火時期でエンジンの制御をし
てなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの点火時
期制御装置に関し、特に、使用燃料のオクタン価に応じ
てエンジンの点火時期を調整することが可能なエンジン
の点火時期制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、日本国内で販売され、エンジンに
使用される燃料(ガソリン)の性状は、リサーチ法のオ
クタン価で、90〜91のレギュラーガソリン(以下、
レギュラーと云う)と、それよりも98〜100とオク
タン価が高いプレミアムガソリン(以下、ハイオクと云
う)に分類できる。
【0003】エンジンを搭載した自動車においては、通
常、前記ガソリン性状に合わせてエンジンの点火時期を
マッチングさせ、これによって、高出力でノッキングが
発生しない最適点火時期を設定している。エンジンのノ
ッキングは、燃焼室内の端末部の未燃ガスの自己発火に
より燃焼室内のガスが振動を起こし、該振動がエンジン
の機関本体に伝われる現象である。
【0004】そして、前記ノッキング現象は、機関の発
生エネルギの損失(出力低下)や機関各部への衝撃、さ
らには、燃費の低下等を招くため、できるだけ回避する
のが望ましく、そのためには、ノッキングの発生を正確
に検出することが不可欠である。前記ノッキングの発生
の検出手段として、エンジンに付設した振動検出センサ
の出力信号の中から5〜12kHzの範囲の単一の共鳴
周波数成分だけをバンドパスフィルタを用いて分離し、
その出力の積分値がバックグランドレベルより大きくな
ったか否でノッキングの発生を検出するもの(特開昭58
ー45520号公報)、あるいは、複数の共鳴周波数成分を取
り出してノッキングの検出を行うもの(特開平3−47449
号公報)等ある。
【0005】ノッキングの発生は、使用する燃料(ガソ
リン)のオクタン価(着火遅れ時間)によって左右さ
れ、エンジンの点火時期設定は、使用燃料に応じて設定
していることは前述した(当該エンジン用に使用燃料を
予め設定し、使用される燃料のオクタン価に応じて点火
時期を設定している)が、近年は、使用燃料の指定をせ
ずに、給油した燃料のオクタン価に応じて点火時期を高
オクタン価側、または、低オクタン価側に切り替える方
法、あるいは、ハイオク指定エンジンにレギュラーを給
油してしまった場合に点火時期をレギュラー用に切替え
る手段等が提案(特公平3−50906号公報、特公平
4−4465号公報、特公平4−5824公報)されて
おり、該手段によって、ノッキング制御によりノッキン
グの有無を判定し、それに応じて調整される点火時期の
変移量からガソリン性状を見分ける手法が取られて、高
出力、低燃費と共に、低オクタン価燃料給油時の安全性
の確保も同時に配慮されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに従来技術におけるオクタン価に応じた点火時期の調
整は、ノッキング制御によるノッキングの発生を検出
(ノッキングの有無を判定)し、それに応じて調整され
る点火時期の変移量からガソリン性状を見分け、その結
果に応じて点火時期を使用中のガソリン性状(オクタン
価)用に合わせた点火時期に切り替えるのが主な手段で
ある。
【0007】しかし、そのノッキング制御におけるノッ
キング検出は、車両走行において高アクセル開度運転、
あるいは、高エンジン回転運転等のエンジンに対して高
負荷運転状態にならないとノッキング制御が始まらない
こと、及び、ノッキングが連続して発生して点火遅角量
が一定値を越えないと低オクタン価側の点火時期に切り
替わらないこと等の制御上の問題点がある。
【0008】前記問題点は、一旦激しいノッキングを経
験した後に、初めて、低オクタン価側の点火時期に切り
替わることを意味し、運転者に不快感を与えるばかりで
なく、エンジンの故障を引き起こしかねないばかりか、
排気ガスの排出性能にも影響を及ぼしたりすることにな
る。このように、現状のノッキング制御に依存する使用
燃料のオクタン価判定にはおのずと限界があるものであ
って、別性状のガソリンを給油後のエンジン始動直後
に、オクタン価判別を行い、通常走行中になったら、直
ちに使用ガソリン性状に適応した点火時期に調整された
状態となる様な、新しいオクタン価判定技術が必要にな
って来ていると云える。
【0009】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、エンジンに
使用される燃料(ガソリン)の性状を、エンジン始動の
直後の早期段階で精度良く判別することができると共
に、該判別した燃料(ガソリン)の性状に対応したエン
ジンの点火時期制御を可能にする制御装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
本発明のエンジンの点火時期制御装置は、燃焼状態セン
サと、該燃焼状態センサの出力信号に含まれる周波数成
分を分析する周波数分析手段と、該周波数分析手段の出
力信号に基づきノッキング強度を演算するノッキング強
度演算手段と、該演算結果と予め設定したノッキング検
出用所定値とによってノッキングを検出するノッキング
検出手段とを備えると共に、更に、エンジンの完爆状態
を判定する完爆状態判定手段と、該完爆判定後の所定期
間内にノッキング強度を検出する始動時ノッキング強度
検出手段と、該検出結果から使用燃料のオクタン価の判
別を行なうオクタン価判別手段と、該判別されたオクタ
ン価毎に点火時期調整を行なうオクタン価対応点火時期
調整手段とを備えたことを特徴としている。
【0011】また、前記始動時ノッキング強度検出手段
は、前記完爆判定後の所定期間中における前記オクタン
価判別手段での判別結果が高オクタン価判定中である時
に分析した周波数成分と、この周波数成分を用いて更新
されバックアップメモリ内に格納されるバックグランド
レベルとを比較し、該比較結果から始動時のノッキング
強度検出を行ない、かつ、前記始動時ノッキング強度検
出手段は、前記完爆判定後の所定期間内における初期期
間に分析される周波数成分と後期期間に分析される周波
数成分とを比較手段によって比較し、該比較結果から始
動時のノッキング強度検出を行なうと共に、前記始動時
ノッキング強度検出手段は、前記完爆判定後の所定期間
内において分析される周波数成分に対して分析周波数毎
に定められた重み係数を反映させ、該反映後の周波数成
分から早期点火による過進角ノッキングに対応したノッ
キング強度を検出する過進角ノッキング強度検出手段を
備えていることを特徴としている。
【0012】更に、前記オクタン価判別手段は、前記始
動時ノッキング強度検出手段で同一傾向のノッキング強
度検出結果を所定回数以上連続して判別した場合に、オ
クタン価を判別し、通常運転時の前記ノッキング検出手
段での点火時期調整量によりオクタン価を判別する通常
運転時オクタン価判別手段を更に備えており、両オクタ
ン価判別手段の判別結果を相互更新し合う相互更新手段
を備えたことを特徴としていると共に、前記オクタン価
判別手段によるオクタン価判別結果は、バックアップメ
モり内に格納されることを特徴している。
【0013】前述の如く構成された本発明に係るエンジ
ンの点火時期制御装置は、燃焼状態センサの出力信号の
内の所定周波数成分を分析してノッキング強度を演算
し、該演算結果の値と予め設定しておいたノッキング検
出用所定値とによりノッキングを検出するべく制御を行
う一方、エンジン始動時のエンジンの完爆状態を判定
し、エンジンが完爆であることを判定後の所定期間内
に、始動時のノッキング強度を検出し、該検出されたノ
ッキング強度から使用燃料のオクタン価の判別を行い、
該判別されたオクタン価毎に点火時期の調整を行うもの
である。
【0014】このため、エンジンに使用される燃料(ガ
ソリン)の性状を、給油等の始動直後の早期段階で、精
度良く判別することができるので、燃料(ガソリン)の
性状に対応した点火時期への切替え、もしくは、点火時
期の調整精度を向上させることができる。
【0015】
【実施例】以下、図面により本発明の実施の形態につい
て説明する。本実施の形態は、エンジンの燃料であるガ
ソリンの性状の判定のために、ガソリン性状(オクタン
価)の差でノッキング限界点火時期が異なることに着目
し、ノッキング発生の有無を、従来からあるノッキング
強度によるノッキング判定をするノッキング制御の原理
を用いることで実現している。
【0016】まず始めに、本実施の形態の基になるノッ
キング制御でのノッキングの発生の有無の判定の原理に
ついて説明する。エンジンの振動には、多くの振動成分
が含まれている。例えば、ピストンの摩擦、クランク軸
の回転、弁の作動などによる振動成分などである。更
に、これらの振動成分はエンジン状態によって変化す
る。
【0017】エンジンにノッキングが発生すると、ノッ
キングに特有な振動が発生する。ノッキングの発生の有
無の判定は、振動センサが検出するエンジンの全体の振
動からノッキングに特有な振動を分離することによって
なされる。以下、本実施の形態の中心となるノッキング
の検出方法について詳細に説明する。
【0018】まず、本実施の形態においては、振動セン
サの出力に含まれる複数の共鳴周波数成分を複合的に用
いたものをすべてノック指数と定義する。図1は、エン
ジンのノッキング周波数モード、すなわち、ノッキング
発生時にエンジン特有の周波数に現れるパワースペクト
ル(ノッキング成分)に関する法則(Draper式)
を示している。エンジンのノッキング共鳴振動周波数
は、音速に比例し、エンジンのシリンダ径に反比例す
る。音速は燃焼速度であり、これは燃焼温度などにより
変化する。共鳴振動周波数は、共鳴振動5個のモードに
別れ、ノッキングのパワースペクトルは、図1に示すよ
うにf10〜f11の分布になる。
【0019】図2は、ノッキングが発生していない時の
振動センサの出力の周波数成分の解析結果とノッキング
が発生した時の振動センサの出力の周波数成分の解析結
果を示したものである。図2(a)は、ノッキングが発
生している場合を実線で示し、ノッキングが発生してい
ない場合を破線で示している。ノッキングが発生してい
る場合は、ノッキングが発生していない場合に比して各
々の共鳴周波数成分、すなわち、周波数毎の振動強度
(パワースペクトル)が大きくなっていることが理解で
き、ノッキングの発生によって各共鳴周波数帯での振動
強度が大きくなっていることがわかる。
【0020】本実施の形態では、ノッキング有り無し
は、振動強度のシグナルとノイズの比(S/N比)で前
記ノック指数を求めており、各検出周波数毎にノッキン
グ無し時の振動強度(バックグランドレバル)を過去に
検出したノック周波数成分を基に平均化処理にて作成し
ている。図2(b)は、図2(a)で求めた周波数成分
を基に各周波数毎のS/Nを示したものである。ノッキ
ング無しの状態であれば、S/Nは、理論上で1.0に
なり、ノッキングが発生していればそれ以上になる。該
S/N値を複数個加算することによって明確にノッキン
グの有無を現すことができ、これをノック指数としてい
る。
【0021】また、ノック指数を用いると、バッググラ
ンド振動に対してノッキングの発生による特有な周波数
成分の構成が考慮されるので、バックグラウンド振動が
大きくなってもノッキング発生の有無が判定できる。た
だし、S/N値でなくS−N値(差分)でも良く、この
場合、バックグランド振動を配慮する必要はあるが、反
面ではパワースペクトルの絶対値での比較が可能とな
る。
【0022】図3は、本実施の形態の点火装置を含むエ
ンジン及びエンジン制御装置の全体構成図である。エン
ジン7のシリンダ7aには、吸気管6と排気管8とが接
続配置されると共に、前記シリンダ7aの上部のヘッド
部7bには、点火プラグ15、吸気弁7c、及び、排気
弁7dが配備されている。エアクリーナ1の入口部より
吸い込まれた空気は、ダクト3、絞弁を有するスロット
ルセンサ5、及び、吸気管6を通りエンジン7のシリン
ダ7a内に吸入される。吸入空気量は、ダクト3に設け
られた熱線式空気流量計2によって検出され、該検出信
号は、コントロールユニット9に入力されるている。
【0023】一方、燃料は、燃料タンク(図示省略)か
ら吸入管6に配置されたインジェクタ16で噴射され、
該吸入管6内の吸入通路で吸入空気と混合され、エンジ
ン7のシリンダ7a内に供給される。該混合気は、エン
ジン7内のシリンダ7a内のピストン7eで圧縮され、
前記点火プラグ15により着火された爆発後に、排気管
8から排出される。排気管8には、排気センサ11が設
けられており、該排気センサ11での検出信号はコント
ロールユニット9に入力される。
【0024】前記点火コイル13で発生した高電圧は、
分配器14によって各気筒に分配され、点火プラグ15
に供給される。機種によっては分配器方式ではなく点火
プラグに直接点火コイルを搭載したダイレクト点火シス
テムDIS方式でも良い。エンジン7の回転状態は、ク
ランク角センサ12によって検出され、クランク角セン
サ12は1回転毎の絶対位置を示すRef信号、及び、
該絶対位置からの所定角度移動した位置を示すPOS信号
を出力する。Ref信号及びPOS信号は、コントロール
ユニット9に入力される。エンジン7には振動を検出す
る振動センサ17が取りつけており、該振動センサの検
出信号は、同様に、コントロールユニット9に入力され
る。
【0025】コントロールユニット9は、前記各センサ
からの信号に基づいて燃料供給量及び点火時期等を演算
し、インジェクタ16及び点火コイル13に制御信号を
出力する。図4は、コントロールユニット9の構成概念
図である。コントロールユニット9は、CPU20、A
/D変換器21、ROM22、入力I/O23、RAM
24、DPRAM25、出力I/O26、及び、バス3
7で構成される制御用ブロック34と、CPU29、ポ
ート27、タイミング回路28、A/D変換器30、R
OM31、RAM32、クロック33、オペレーショナ
ル回路38、増幅率切り替え回路39、及び、バス36
で構成されるノッキング検出用ブロック35とに分けら
れる。ここで、CPU20とCPU29のデータの交換
は、デュアルポートRAMであるDPRAM25を通じ
てなされる。
【0026】熱線式流量計2によって検出された吸入空
気量Qa は、A/D変換器21によってディジタル値に
変換され、CPU20に取りこまれる。また、クランク
角センサ12によって検出されるRef信号及びPOS信
号は、入力I/O23を通じてCPU20に取り込まれ
る。CPU20は、ROM22に保持しているプログラ
ムに従って演算処理し、演算結果は、出力I/O26に
燃料噴射量を意味する燃料噴射時間信号Ti 、点火時期
信号θign としての各々のアクチュエータに伝えられ
る。演算処理中の必要なデータ保持は、RAM24によ
ってなされる。
【0027】一方、タイミング回路28は、オペレーシ
ョン回路38が上死点(Top DeadCenter)を示すTD
C信号を発生すると、CPU20がポート27に入力し
た内容に従って、クロック33の発生する周期信号を分
周してサンプリング信号を発生する。サンプリング信号
が発生すると、A/D変換器30は、振動センサ15の
出力信号をディジタル値に変換する。
【0028】また、A/D変換器の前段でセンサ出力を
一定電圧範囲内に収めるために増幅率切り替え回路39
にて検出信号を増幅処理を行っている。ノッキングを検
出するための振動センサ17は、従来のものは13KH
z付近で共振するが、本実施の形態では、少なくとも1
8〜20KHzまでの共鳴周波数成分を得るために、1
8KHz以上で共振するものを用いている。
【0029】CPU29は、ROM31に保持している
プログラムに従いサンプリングされたディジタル値をR
AM32に格納すると共に、後述する本実施の形態のフ
ローチャートによって格納したデータに基づいて周波数
分析し、ノッキングの発生の有無の判定をする。ノッキ
ングの発生の有無の判定結果は、DPRAM25を介し
てCPU20に伝えられる。
【0030】図5は、本実施の形態の制御装置の制御概
要を示した制御ブロック図である。該制御ブロックは、
コントロールユニット9内に燃焼状態センサ17からの
信号を入力し、その後、コントロールユニット9内での
演算処理によってノッキングを検出し、該検出結果に基
づいて点火装置13〜15へ出力する点火時期調整手段
を、具体的手段毎にブロックとして示したものである。
【0031】コントロールユニット9内の前記制御ブロ
ックにおいて、信号入力手段30、39は、前記A/D
変換器等であり、実際にマイコンでの処理が行われるの
は、ブロック400〜418で示されている各手段であ
る。まず、燃焼状態センサ17からの信号は、信号入力
手段30、39によってデジタル値に変換される。
【0032】通常のノッキング検出手段は、ノッキング
制御領域判定手段406で現在の運転状態がノッキング
制御領域内であると判定した場合には、周波数分析手段
400においてセンサ入力値を周波数分析手段(FFT
等)によりノッキングの周波数成分を算出し、ノッキン
グ強度演算手段401でノッキング強度を演算する。ノ
ッキング検出手段402では、このノッキング強度と予
めメモリ内に記憶してあるノッキング検出用所定値40
7との比較によりノッキングを検出し、次の点火時期調
整手段403で点火時期の遅角量を算出する。基本点火
時期は、予めメモリ内に記憶されている点火時期データ
405から求められ、これとノッキングによる遅角量と
により点火時期制御手段404で点火時期が決定され、
点火装置13〜15に出力されて点火が実施される。
【0033】本実施の形態のエンジンの点火時期制御装
置は、エンジンの始動時、該始動時から所定期間内であ
る場合には、始動時周波数分析手段408に移行し、周
波数分析を実行する。この周波数分析結果は始動時ノッ
キング強度検出手段409にて処理され、ノッキング強
度を算出する。この処理を実行する期間は始動後期間計
測手段413にて決められ、始動時周波数分析手段40
8へ移行するトリガ及び始動後期間計測手段413の計
測開始のトリガは、完爆判定手段412にて行われる。
【0034】また、この始動時ノッキング強度検出手段
409では、ノッキング強度と始動時ノッキング検出用
所定値415とにより始動時ノッキング発生状態を検知
し、この発生の状態からオクタン価判別手段410にて
使用燃料(ガソリン)のオクタン価を判別する。該判別
結果は、判別結果記憶手段418にてメモリ内に記憶さ
れる。
【0035】このオクタン価判別結果によりオクタン価
対応点火時期調整手段411で点火時期の調整量がきま
り、該調整量は前記点火時期制御手段404に反映され
る。なお、始動時のノッキング強度検出には、メモリ内
に予め定められているノッキング強度算出用データ(固
定値)415を用いても良いが、精度向上のためには、
B.G.J記憶手段416、高オクタン価時B.G.J算出手段
417のようにオクタン価が高オクタン価であり、ノッ
キングが発生しえない時の周波数分析であるバックグラ
ンドレベルを求め、これをメモリ内に更新させ、ノッキ
ング強度検出手段409で用いることにより、更に、正
確なノッキング強度算出が可能になる。
【0036】以上の制御ブロック図における制御内容の
具体的なフローチャートは図13(9図)などにより後
述する。次に、CPU20による本実施の形態の特に特
徴とする制御手段を反映していない基本的な点火時期の
演算動作を図6のフローチャートを用いて説明する。該
フローチャートの動作は、一定時間周期、例えば、10
msec毎に起動される。ステップ201では、RAM2
4内に設定された所定のレジスタからエンジン回転数N
及び吸入空気量Qを読みこむ。ステップ202では、単
位回転数あたりの吸入空気量Q/Nを演算し、更にQ/
Nから燃料噴射時間幅Ti を算出し、燃料供給のために
ROM22内に保持している基本点火時期マップから基
本点火時期θbaseを求める。ステップ203で後に示す
図1のフローチャートにより判定したノックフラグ(kn
ockflag )の内容によってノッキングの発生の有無の判
定をする。ノッキングが発生していれば、ステップ21
3に進み、該ステップ213で点火時期θadv から所定
の遅角量Δθret を減算する。なお、この減算によって
点火時期が遅角(リタード)される。ステップ214
で、ノッキング発生により、遅角させた点火時期を所定
の回転、例えば、50と比較すること(ステップ20
5)で、リカバーするベースを決定する。カウントデー
タAを初期化してステップ208に進む。
【0037】一方、ステップ203でノッキングが発生
していないと判定されれば、ステップ204で、カウン
トデータAを1つカウントアップする。カウントデータ
Aはノッキング発生により遅角された点火時期θadv を
進角量Δθadv だけリカバーする時間になったかを判定
するために用いられる。ステップ205で、カウントデ
ータAが所定値50に等しくなったか否かを判断する。
該図6に示すフローは10msec 毎に起動されるので、
カウントデータAが50に等しくなるときは、カウント
データAが初期化されてから0.5秒が経過したときで
あり、0.5秒経過毎にリカバーされる。ステップ20
5で、カウントデータAが50に等しくなっていなけれ
ばステップ206に進む。ステップ206で、遅角値θ
adv に所定の進角量 Δθadv 加算する。この加算によ
り点火時期がリカバーされることになる。
【0038】次に、ステップ208で基本点火時期θba
seに前記のごとく求めた点火時期θadvを加えることに
より点火時期θignを演算する。ステップ209で、エ
ンジン回転数N及び単位回転数当たりの吸入空気量Q/
Nに応じて、最大進角値θresを求める。最大進角値θr
es は、ROM31内に格納されている最大進角値マッ
プから読みだすことによってなされる。ステップ210
では、点火時期θign が最大進角値θres を超えたかを
判断する。超えていなければステップ211に進む。最
大進角値θres を超えていると、進角しすぎているの
で、ステップ211で最大進角値θresを点火時期θign
とする。
【0039】最後に点火時期θign が設定された後に、
ステップ212でエンジン状態に応じて、ディレイ時間
td ,サンプリング点数ns ,分周比ts をポート27
に出力する。なお、分周比ts によって振動センサの出
力のディジタル値のサンプリング周期が決まり、サンプ
リング点数ns によってサンプリング点数が決まる。
【0040】このようにして複数の共鳴周波数成分から
ノッキングを検出して点火時期を制御することで、機関
のノッキングを回避することが可能となる。ここで、本
実施の形態における点火タスクの改善点について説明す
る。本実施の形態に基づく、オクタン価性状を判別した
場合の点火時期への反映には、”基本点火時期(θba
se)マップの切り替え”または”点火時期(θig
n)の遅角補正”が考えられる。
【0041】前者の場合(基本点火時期)、図6のステ
ップ202のマップ検索が、図7の内容に変更される。
ステップ220、221にてハイオクの判定をした場
合、ステップ222へ進む。ステップ222では、現在
の運転状態(N、Q)をRAM24より読み出して、そ
れに対応したθbaseHをステップ223で選択す
る。
【0042】同様に、ステップ220、221にてレギ
ュラーの判定をした場合、ステップ224、225でθ
baseRを選択し、ステップ226でθbaseHま
たはθbaseRをθbaseとしてセットする。一
方、後者の場合(点火時期の遅角補正)、図6のステッ
プ208のθignセットが図8のフローに変更され
る。ステップ220、221で、ハイオクの判定をした
場合、何も処理されず次ステップに移行するが、レギュ
ラーと判定した場合、ステップ227にてレギュラーで
の過進角分相当の遅角補正量θregをRAM24から
読みだし、ステップ228でθignにより減算する。
【0043】これにより、レギュラーガソリン給油時に
おいても、最適な点火時期でエンジンの制御が可能にな
る。次に、本実施の形態のベースになるノッキング制御
でのCPUによるノッキング発生の有無の判定処理の動
作を、図9を用いて説明する。図9のフローチャート
は、爆発サイクル毎に実行されるもので、CPUに割込
みをかけて起動される。
【0044】ステップ101では振動センサ17からの
出力信号がA/D変換器で変換されたA/D変換値が取
り込まれる。次に、ステップ102では、A/D変換さ
れた振動センサ17の信号を周波数分析する。この周波
数分析は高速フーリェ変換やウォルシフーリェ変換とい
った手法で行われる。
【0045】この後、ステップ103で周波数分析され
た信号のうち、共鳴周波数を含む周波数帯を複数個選択
する。本実施の形態では8個の共鳴周波数が選択され
る。ステップ103で周波数が選択されると、ステップ
114にて選択周波数fiはディジタル演算で発生する
量子化誤差の影響を排除するため、またノッキング検出
に貢献しないノイズレベルのfiを除外する意味で限界
成分fLMTiと比較する。
【0046】ステップ114にてfLMTi以上であれ
ば次ステップの104へ進むが、fLMTiよりも小さ
ければ、ステップ115へ進み、その周波数におけるS
/N比SNiは、ノック検出に貢献しないノッキング発
生していないと意味の値に置換(実施の形態では理論値
である1に置換)し、更に、ステップ116で、その周
波数のfiをfLMTiに置換し、ステップ104のS
Ni演算処理を飛び越し、ステップ105へ移る。
【0047】ステップ114で、fLMTi以上であっ
たとき、ステップ104へ移る。これは、図1に示した
Draper式で記載したとおりの燃焼状態で共鳴周波
数が変動し、ノッキングとは言えない程度のfi変動が
BGLiに影響を及ぼし、ノッキング検出感度低下や誤
判定を招いてしまうことを防止するためである。BGL
iはステップ110で示す通りfiの加重平均値であ
る。
【0048】次に、ステップ104で振動強度を表わす
S/N比を選択周波数毎に求める。つまり、複数の選択
周波数(f1……fi )、本実施の形態例ではf1……
f8と、これに対応した周波数のバックグラウンドレベ
ル(BGL1、……BGLi )、本実施の形態ではBG
L1、……BGL8を求め、各周波数毎のS/N比SN
i =fi /BGLi を求める。
【0049】したがって、本実施の形態では、SN1=
f1/BGL1,……,SN8=f8/BGL8が求め
られる。次に、ステップ105でこれら選択された周波
数のうちS/N比が大きい順にm個、本実施の形態では
5個を抽出してノック強度を求める。このノック強度を
求める式は、例えば、 で表わされるようにS/N比を加算して求められる。
【0050】ステップ106では、ノック判定のための
所定値とステップ105で求められたノック強度が比較
され、ステップ105で求められたノック強度が大きい
と判断されるとノッキングが生じたとしてステップ10
7でノッキングが検出される。その後、ステップ108
でノッキング発生を示すノックフラグに“1”をセット
する。このノックフラグは、別に起動される点火制御タ
スクで用いられる。
【0051】一方、ステップ106でノック強度が所定
値より小さいと判断されると、ノッキングが生じていな
いとしてステップ109で各バックグラウンドレベルB
GLi が予め定めた限界値、ここではバックグランドレ
ベルの下限リミッタBGLMTi より大きいかどうかが
判断される。本実施例では、BGL1……BGL8に対
してBGLMT1……BGLMT8が比較される。
【0052】ステップ109で、バックグラウンドレベ
ルが下限リミッタBGLMTi より大きいと判断、つま
り、正常のバックグラウンドレベルと判断されるとステ
ップ110でバックグラウンドレベルBGLi の更新が
行われる。該バックグラウンドレベルBGLi の更新
は、選択された周波数の振動強度をフィルタ処理して求
められる。具体的には、各々の選択された周波数毎にB
GLi =BGLi×(1−α)+fi×αで求められる。
【0053】逆に、ステップ109でバックグラウンド
レベルBGLi が下限リミッタBGLMTi より小さい
と判断し、つまり、異常バックグラウンドレベルと判断
されると、ステップ111でリミッタ値をセットして次
回のステップ104のBGLi として用いる。ステップ
110、111にて求められたBGLiはステップ11
2にてRAM32にストアされ、次回のSNi演算のB
GLiに用いる。
【0054】但し、fLMTiを用いた場合には、本B
GLMTiは使用しなくとも良い。次に、ステップ11
3ではノックフラグを“0”にセットする。以上の処理
でノック検出ルーチンが終了するが、このルーチンでセ
ットされたノックフラグが、点火制御タスクで使用され
ることになる。ちなみに、ステップ104は、前記した
とおり、図10の通りの内容に変更しても良い。
【0055】また、前記ノッキング検出は、図11に示
す全運転領域の内で、特に、ノッキングを抑制したい領
域であるノッキング制御領域内のみに限定し、図中の
(A)から(F)は、一連の運転状態の流れを、横軸を
エンジン回転数、縦軸をエンジン負荷として表わしたも
のである。(A)は始動状態、(B)はアイドリング状
態、(D)はノッキング領域突入時、(E)はノッキン
グ領域時、及び、(F)はノッキング制御離脱時をそれ
ぞれ表わしている。
【0056】なお、ノッキング領域をこの様に高負荷領
域に限定する理由としては、低負荷時はノッキング発生
頻度が極少ないこと、低負荷時はノックスペクトルが小
さくノイズ混入などによりノッキング誤検出の危険性が
あること、およびノッキング判定値の多面化(高負荷、
低負荷による切り分け)によるデータ数増加を抑制する
ことなどがあげられる。
【0057】従って、現行ノッキング制御を基にガソリ
ン性状を判別しようとした場合、ガソリン性状の判別が
完了する前にこのノッキング制御領域に入ってしまい、
激しいノッキングが発生し、エンジンに損害を加えるこ
とになり大変危険である。よって、このノッキング制御
領域に入る前に、ガソリン性状判別は完了させておくこ
とが望ましく、本実施の形態では、エンジン始動時(完
爆直後)において、本性状判別を行うこととする。
【0058】図12は、エンジンが始動してからアイド
リング状態で安定するまでのタイムチャートであり、上
から順に、スタータのON/OFF状態、点火時期、及
び、ノックスペクトル(周波数成分:f8〜f1)であ
る。ノックスペクトルは、スタータOFF後の完爆判定
時より演算が開始される。この後エンジン回転数が上昇
し、アイドル回転数設定値に安定することになる。
【0059】このエンジン回転数上昇時において、点火
時期のエンジン回転数補正が入り点火時期も進角側に行
く。これはハイオクガソリン用にマッチングされたもの
であり、レギュラーガソリンを給油した場合は、点火時
期に網掛部の様な点火時期アンマッチ(点火時期の過進
角)がおこり、この回転上昇時に過進角によるノッキン
グが発生することになる。
【0060】このノッキングを周波数分析手段にて分析
すると、図中のノッキングスペクトルf8〜f1にな
り、ノッキング発生時にはノッキング無しの時に較べノ
ックスペクトルが大きく増加している。本実施の形態で
は、該始動時のノッキング発生を利用し、ガソリン性状
判定を行うものである。
【0061】図13は、本実施の形態のガソリン性状判
定手段の一例を示したものである。まず、ステップ30
0で、クランク角センサ12からの信号であるRefと
Posを入力し、ステップ301で気筒番号を認識す
る。Ref信号の幅は各気筒毎に異なりこの幅の中に入
力されるPos数で気筒を判別する。これにより点火時
期制御が開始可能になり、また、ノッキングセンサ17
からの入力信号による周波数分析処理が開始可能にな
る。
【0062】次いで、ステップ302に移行するが、こ
の点火数カウント処理は後述する始動後の何点火分のノ
ックスペクトルを用いてノッキング強度計算を実施する
か、もしくは何点火連続で、ノッキング判定をしたかの
計測用に用いられる。ステップ303では、ノックセン
サからの入力信号の読み込み処理を行い、ステップ30
4で、その読み込み値を用いて周波数分析(ここでは、
高速フーリエ変換処理:FFT)をノッキング検出周波
数分fi(ここでは8本分:i=1〜8)毎に行う。
【0063】ステップ305、306は、後で用いるバ
ックグランドレベルHRBGLとノッキング判定用しき
い値HRSLをメモリから読み出す処理である。ステッ
プ307は、前述のfiとHRBGLを用いて両者の比
(S/N比)HRSNiを各検出周波数毎に求めるステ
ップである。本ステップは、図14に示すステップ31
7に差し替えてもかまわない。
【0064】ステップ308は、ステップ307で求め
たHRSNiの内、大きい方からh個加算してノッキン
グ強度HRSを求めるステップであり、ステップ309
で該HRSと前記のHRSLとを比較し、該HRSが大
きければ今回の点火でノッキング有り(Y)、小さけれ
ば今回の点火でノッキング無し(N)とし、それぞれス
テップ312、310に分岐する。
【0065】ステップ309でノッキング無しと判定さ
れた場合、ステップ311でガソリン性状はハイオクで
あると判定する。一方、ノッキングありの場合は、ステ
ップ312で一旦ノッキング有り判定を行ない、その後
の点火で連続ノッキング発生回数CKがステップ313
で判定しきい値であるHRKを越えた場合に、ステップ
315で、レギュラーであると判定する。これはセンサ
信号のノイズ混入などの外乱による誤検出要因を排除す
るためであり、連続発生回数がHRK以下で継続停止し
た場合、ステップ311へ移行する。
【0066】なお、連続ノッキング発生回数CKに関し
ては、図21の通りであり、ノッキングが発生する毎に
連続ノッキング発生回数カウンタを1つずつインクリメ
ントしていき、CKのカウンタはノッキング無しと判定
された時にクリアする。CK>HRKとなった時点でガ
ソリン性状はオクタン価が低い、即ち、レギュラーであ
ると判定する。
【0067】この結果は、ステップ316にてRAM2
4内のバックアップメモリに格納され、次回始動時に用
いられるばかりではなく、コントロールユニット電源の
瞬停時などの不慮の事故に備える目的がある。なお、こ
のステップ316は、省略してもかまわない。図16
は、前記判定時に用いるHRBGLの更新方法である。
ハイオク判定時(図13のステップ311)のみにおい
て、ステップ320でHRBGL(new)は、周波数
分析値fiとメモリ格納値HRBGL(old)との加
重平均処理により演算され、各周波数毎に順次更新され
る。その後ステップ321にてバックアップメモリ内に
格納される。
【0068】次に、図17は、本実施の形態におけるガ
ソリン性状判定手段の他の例を示している。まず、図1
3で説明した時と同様に、ステップ300でクランク角
センサ12からの信号であるRefとPosを入力し、
ステップ301で気筒番号を認識する。
【0069】以下同様にステップ325〜327に移行
するが、ここでステップ325は、始動後完爆判定後の
所定期間内の前半部分(ノッキングが発生しやすい期
間)の点火数カウントを行うステップであり、また、後
述するステップ330は、始動後完爆判定後の所定期間
内の後半部分(ノッキングが発生しづらい期間)の点火
数カウントを行うステップである。本実施の形態では、
それぞれの期間においてステップ334及びステップ3
35のノッキング強度演算を行い、その比較手段(図1
8のステップ342)によりガソリン性状の判別を行う
ことにする。
【0070】まず、ステップ325〜ステップ327
で、点火数カウントI=1〜C1までの点火における各
周波数毎に周波数分析が行われ、ステップ328ではI
=1〜C1期間中のfiの周波数毎の平均化処理が行わ
れる。これを一旦FFiと置く。次に、ステップ329
でディレイ期間設定を行い、ノッキングが発生するか否
か、不確定なI=C1+1〜C2までの期間(ディレイ)
が経過後、ステップ330へ移行する。ここからのステ
ップ330〜333は、前記ステップ325〜328と
略同等であり、I=C2+1〜C3までの期間中のfiの
周波数毎の平均化処理が行われる。演算結果はFRiと
する。
【0071】以下フローAに移行するが、A以降は、図
18に示されている。図18において、ステップ336
は、後で説明するガソリン性状判別用のしきい値HRS
Lをメモリ内から読み出すステップである。ステップ3
37では前記のステップ334、335で演算したFF
iとFRiとのS/N比HRSNiを演算し、このHR
SNiを次ステップ338で大きい方からh個加算し、
ノッキング強度HRSとする。
【0072】ノッキング強度HRSは、次のステップ3
39において、前記ガソリン性状判別用のしきい値HR
SLと比較される。レギュラー時には両者の差は大きく
なり、ハイオク時には、差は小さい為、しきい値HRS
Lで容易に判別でき(図21参照)、HRS>HRSL
ならばステップ340へ、HRS≦HRSLならばステ
ップ341へ移行し、ガソリン性状判別は終了する。こ
の結果は、ステップ316でRAM24内のバックアッ
プメモリに格納する。
【0073】また、ステップ337は、図19のステッ
プ343の差分を用いた方式を用いても良い。次に、本
実施の形態の更に他の例について説明する。この例は、
基本的に前記最初の例と同様であるが、始動時のガソリ
ン性状が低オクタン価の時に発生するノッキングの周波
数特性が図20の如く高周波数側のスペクトル成分が大
きくなるという現象を利用したものである。
【0074】始動時のノッキング発生の原因は、燃料の
吸気管内の輸送遅れなどによるオーバーリーンによるも
のと、ガソリンが低オクタン価にも係わらず点火時期設
定がハイオクベースの過進角になっているものに大別で
きる。即ち、始動時のノッキング発生の原因が、オーバ
ーリーン(スペクトルは低周波数成分が大きい)による
ものか、ガソリンが低オクタン価による過進角によるも
のなのかをスペクトル周波数分布が異なることを利用し
て判別する。
【0075】ここで、本実施の形態の周波数分析手段
は、本来のノッキング制御でも用い、ソフトウエアの演
算負荷抑制、及び、制御ロジックの複雑化抑制を目的
に、特定周波数帯域のみに限定した周波数分析処理とせ
ず、高周波成分のみを抽出するソフトフィルタ的な周波
数別の重み係数を準備して、高周波成分を特徴とする過
進角ノッキングを判別することにする。
【0076】図22は、本実施の形態の制御フローを示
したものである。基本的には、前記図13と同様であ
り、ここでは相違点のみの説明とし、全体の説明は省略
する。ステップ300〜304は、図13と同一であ
り、ステップ350で先ほど述べた高周波成分のみを抽
出する周波数別の重み係数Gをメモリ内から読み出す。
この重み係数Gは、図23の様な設定とし、ステップ3
51でfiとGとの乗算により低周波数側のスペクトル
成分を排除し、高周波数成分のみを有効とし、GFiを
算出する。
【0077】ステップ352でノッキング強度を計算
し、全周波数成分の加算処理を実行し、ノッキング強度
KGFを求める。前述している大きい方から数個の加算
処理でもかまわないが、周波数全体の中での高周波成分
の強度分布を明確にするために全周波数成分の加算処理
とする。次にステップ353に進み、過進角ノッキング
を判定する判定しきい値GSLをメモリ内から読み出
し、ステップ354で、KGFとGSLとの比較を実施
する。
【0078】KGF≦GSLならば、過進角ノッキング
は発生していないと判断し、ステップ356、311へ
移行し、使用しているガソリン性状は、ハイオクである
と判別する。KGF>GSLならば、過進角ノッキング
が発生しているとして、ステップ313で以降の連続発
生回数カウント処理、及び、ステップ314で連続発生
回数判定処理を実行し、連続発生回数がHRKよりも多
ければ、ステップ315でガソリン性状をレギュラーで
あると判定する。
【0079】ステップ311又はステップ315の結果
は、バックアップメモリ内に格納され、本フローは終了
する。以上は、ガソリン性状の異なったガソリンの給油
時に、エンジンを一旦停止することを前提に記載してき
たが、実際の運転者の中には給油中の窓の開閉が煩わし
いなどの理由でエンジンを停止せずに給油を行う人もい
る。この様な場合、前記の手法では、ガソリン性状判別
の意味を成さない場合がある。よって以下に示すような
実施の形態を提案する。
【0080】該実施の形態は、通常の運転中も、始動時
にもガソリン性状を判別できる手法であり、その実施フ
ローを図24に示す。図24は、通常運転時の点火時期
制御フローのステップ213から続くものであり、ステ
ップ213からステップ360に進む。ステップ360
は、通常運転中のノッキング検出で、点火時期に反映さ
れる遅角量θadv(=θadv+Δθret)が、所定
値SLRET以上遅角したかどうか(θadv<(−S
LRET))を判定するステップであり、遅角量が少な
い場合にはガソリンが低オクタン価側に移行した(レギ
ュラーガソリンが給油され、オクタン価が低オクタン価
になった)と判定し、ステップ364で判別結果をハイ
オクとする。一方、ステップ360にて遅角量が多い場
合はステップ361に進み、ステップ361で判別結果
をレギュラーとする。なお、本実施の形態では示してい
ないが、この他にθadvが所定値以上進角したら、オ
クタン価が高くなった(ハイオクガソリンが給油されオ
クタン価が高オクタン価になった)と判別する判別手段
を備えておくと良い。
【0081】それぞれで判別されたガソリン性状判別結
果は、既に始動時のガソリン性状の判別結果(バックア
ップ値)と比較される。ステップ361、364での判
別結果を始動時に判別しバックアップされている判別結
果と比較するステップがステップ362、365であ
る。詳細なフロー説明は省略するが、該フローで通常運
転時の判別結果と始動時の判別結果とが異なっていた場
合には、ステップ363、366で、通常運転時の判別
結果に判別結果を書き換えることとする。この後、始動
時の判別結果がこの値と異なるかどうかは、前述した始
動時のガソリン性状判別手段の判別結果に依存するもの
とし、即ち判別結果は最新の判別情報に更新されること
になる。
【0082】以上により、エンジンを停止せずに給油し
たとしても正確なガソリン性状判定が行われることにな
り、最適な点火時期調整が実行できる。以上、本発明の
いくつかの実施の形態について詳述したが、本発明は、
前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された発明の精神を逸脱しない範囲で、設計
において種々の変更ができるものである。
【0083】例えば、ハイオクまたはレギュラーの判別
結果は、バックアップメモリ内に記憶してある。これに
より次回の始動時に、その判別結果に応じた点火時期を
設定できるメリットはあるが、次回始動時のノッキング
判定時に別性状のガソリンであったとしたらガソリン性
状判別結果は、その都度更新する必要があるので、バッ
クアップ値は、最新の判別情報に置き換えられるものと
するのが良い。
【0084】また、本実施の形態で使用している数種の
判定しきい値に関する設定手段としては、気筒毎、周波
数毎、エンジン回転数域毎、エンジン負荷毎などで個別
に設定できるものであり、1点の共通データとしても構
わない。
【0085】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、本発
明による内燃機関の点火時期制御装置は、始動後の早期
段階で燃料(ガソリン)の性状を検出できるために、ノ
ッキング制御領域に突入する際には、既に、燃料(ガソ
リン)の性状による点火時期補正が終了しており、エン
ジンに与える損害を未然に防止できると共に、運転者へ
の不快感を取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンに発生する共鳴振動周波数の説明図。
【図2】エンジンのノック発生時と発生していない時の
振動強度を示す図。
【図3】本発明の一実施の形態のエンジン全体のシステ
ム構成図。
【図4】図3のエンジン制御装置(コントロールユニッ
ト)の構成図。
【図5】図3のエンジン制御装置の制御ブロック図。
【図6】エンジンの点火演算を示す基本的フローチャー
ト。
【図7】ガソリン性状判別後の点火時期調整手段を示す
フローチャート。
【図8】ガソリン性状判別後の点火時期調整の他の手段
を示すフローチャート。
【図9】図3の実施の形態の基本となるノッキング制御
のノッキング検出フローチャート。
【図10】図9の部分変更のフローチャート。
【図11】エンジンのノッキング制御領域を示す図。
【図12】エンジンの始動時におけるノッキング発生時
のタイミングチャート。
【図13】図3の実施の形態の制御フローチャート。
【図14】図13の部分変更のフローチャート。
【図15】ガソリン性状判定しきい値とノッキング強度
との関係を示す図。
【図16】バックグランドレベルの更新フローチャー
ト。
【図17】図3の実施の形態の制御フローチャート(前
半部)。
【図18】図3の実施の形態の制御フローチャート(後
半部)。
【図19】図18の部分変更のフローチャート。
【図20】過進角ノッキングの周波数分布を示す図
【図21】ノッキングの連続発生回数カウンタの動作タ
イミングチャート
【図22】図3の本実施の形態の制御フローチャート。
【図23】周波数別重み係数の設定例を示す図
【図24】図3の本実施の形態の通常運転時判定手段と
組み合せた場合の制御フローチャート。
【符号の説明】
1.エアクリーナ 2.熱線式空気流量計 3.ダクト 5.スロットルセンサー 6.吸気管 7.エンジン 8.排気管 9.コントロールユニット 11.空燃比を測る空燃比センサ 12.クランク角センサー 13.点火コイル 14.ディストリビュータ 15.点火プラグ 16.燃料噴射弁 17.燃焼状態センサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼状態センサと、該燃焼状態センサの
    出力信号に含まれる周波数成分を分析する周波数分析手
    段と、該周波数分析手段の出力信号に基づきノッキング
    強度を演算するノッキング強度演算手段と、該演算結果
    と予め設定したノッキング検出用所定値とによってノッ
    キングを検出するノッキング検出手段とを備えたエンジ
    ンの点火時期制御装置において、 エンジンの完爆状態を判定する完爆状態判定手段と、該
    完爆判定後の所定期間内にノッキング強度を検出する始
    動時ノッキング強度検出手段と、該検出結果から使用燃
    料のオクタン価の判別を行なうオクタン価判別手段と、
    該判別されたオクタン価毎に点火時期調整を行なうオク
    タン価対応点火時期調整手段とを備えたことを特徴とす
    るエンジンの点火時期制御装置。
  2. 【請求項2】 前記始動時ノッキング強度検出手段は、
    前記完爆判定後の所定期間中における前記オクタン価判
    別手段での判別結果が高オクタン価判定中である時に分
    析した周波数成分と、この周波数成分を用いて更新され
    バックアップメモリ内に格納されるバックグランドレベ
    ルとを比較し、該比較結果から始動時のノッキング強度
    検出を行なうことを特徴とする請求項1に記載のエンジ
    ンの点火時期制御装置。
  3. 【請求項3】 前記始動時ノッキング強度検出手段は、
    前記完爆判定後の所定期間内における初期期間に分析さ
    れる周波数成分と後期期間に分析される周波数成分とを
    比較手段によって比較し、該比較結果から始動時のノッ
    キング強度検出を行なうことを特徴とする請求項1に記
    載のエンジンの点火時期制御装置。
  4. 【請求項4】 前記始動時ノッキング強度検出手段は、
    前記完爆判定後の所定期間内において分析される周波数
    成分に対して分析周波数毎に定められた重み係数を反映
    させ、該反映後の周波数成分から早期点火による過進角
    ノッキングに対応したノッキング強度を検出する過進角
    ノッキング強度検出手段を備えていることを特徴とする
    請求項1記載のエンジンの点火時期制御装置。
  5. 【請求項5】 前記オクタン価判別手段は、前記始動時
    ノッキング強度検出手段で同一傾向のノッキング強度検
    出結果を所定回数以上連続して判別した場合に、オクタ
    ン価を判別することを特徴とする請求項1に記載のエン
    ジンの点火時期制御装置。
  6. 【請求項6】 前記オクタン価判別手段は、通常運転時
    の前記ノッキング検出手段での点火時期調整量によりオ
    クタン価を判別する通常運転時オクタン価判別手段を更
    に備えており、両オクタン価判別手段の判別結果を相互
    更新し合う相互更新手段を備えたことを特徴とする請求
    項1に記載のエンジンの点火時期制御装置。
  7. 【請求項7】 前記オクタン価判別手段によるオクタン
    価判別結果は、バックアップメモり内に格納されること
    を特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のエ
    ンジンの点火時期制御装置。
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