JPH09157314A - 含フッ素樹脂/(メタ)アクリル樹脂複合水性分散体 - Google Patents

含フッ素樹脂/(メタ)アクリル樹脂複合水性分散体

Info

Publication number
JPH09157314A
JPH09157314A JP34650995A JP34650995A JPH09157314A JP H09157314 A JPH09157314 A JP H09157314A JP 34650995 A JP34650995 A JP 34650995A JP 34650995 A JP34650995 A JP 34650995A JP H09157314 A JPH09157314 A JP H09157314A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monomer
aqueous dispersion
vinyl
meth
fluorine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34650995A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Inukai
宏 犬飼
Akihito Iida
晃人 飯田
Tatsuo Nishio
竜夫 西尾
Etsuzo Marumoto
悦造 丸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toagosei Co Ltd filed Critical Toagosei Co Ltd
Priority to JP34650995A priority Critical patent/JPH09157314A/ja
Publication of JPH09157314A publication Critical patent/JPH09157314A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】耐候性および耐水性に優れた含フッ素樹脂水性
分散体の開発 【解決手段】フルオロオレフィン、炭素数が2〜18の
直鎖状カルボン酸のビニルエステル、炭素数が4〜15
の分岐状カルボン酸のビニルエステル、親水性官能基を
有するモノオレフィンおよびその他の共重合可能な単量
体を、水性媒体中で乳化重合させて得られる含フッ素樹
脂水性分散体の存在下に、炭素数4〜12の長鎖状また
は分岐状アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルを必須成分とする単量体または単量体混合物
を乳化重合させて得られる含フッ素樹脂/(メタ)アク
リル樹脂複合水性分散体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐水性および耐候
性に優れた樹脂膜を形成する含フッ素樹脂水性分散体に
関するもので、本発明の水性分散体は各種の用途例えば
塗料として有用である。
【0002】
【従来の技術】塗料の分野において、耐候性および耐薬
品性等の特性に優れた塗膜の要求が強くなり、例えば、
特開昭57−34107号公報および特開昭61−57
609号公報に示されるような、水酸基を含有し有機溶
剤に可溶な含フッ素樹脂からなる組成物が、硬化型の耐
候性塗料として注目されている。しかしながら、人体へ
の有害性や地球環境保護の点から、前記組成物に含まれ
る有機溶剤の飛散が問題になっており、有機溶剤を使用
した塗料は望ましいものではなくなってきた。かかる観
点より、溶媒に水を使用した含フッ素水性塗料の開発が
精力的に進められており、先に、本発明者らは、フルオ
ロオレフィン単量体、炭素数が3〜6の直鎖状カルボン
酸のビニルエステル単量体、炭素数が4〜15の分岐状
カルボン酸のビニルエステル単量体、親水性官能基を有
するエチレン性不飽和単量体および必要によりその他共
重合可能な単量体を乳化重合させて得られる含フッ素樹
脂水性分散体が、塗膜の造膜性および耐汚染性に優れて
いることを見出した(特開平7−62289号公報)。
しかし、更に検討した結果、前記含フッ素樹脂水性分散
体より得られた塗膜は耐水性が必ずしも十分でないこと
がわかった。
【0003】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決すべく鋭意検討した結果、前記含フッ素樹脂水
性分散体の存在下に、特定構造の(メタ)アクリル酸エ
ステルを重合させて得られる含フッ素樹脂/(メタ)ア
クリル樹脂複合水性分散体から得られる塗膜が、耐候性
に優れるばかりでなく、高耐水性および高光沢を有する
ことを見出し本発明を完成した。すなわち本発明は、
(a)フルオロオレフィン単量体:30〜60モル%、
(b)炭素数が2〜18の直鎖状カルボン酸のビニルエ
ステル単量体:0〜20モル%、(c)炭素数が4〜1
5の分岐状カルボン酸のビニルエステル単量体:20〜
55モル%、(d)親水性官能基を有するモノオレフィ
ン単量体:0.01〜20モル%および(e)その他共
重合可能な単量体:0〜30モル%を、水性媒体中で乳
化重合させて得られる含フッ素樹脂水性分散体の存在下
に、(f)炭素数4〜12の直鎖状または分岐状アルキ
ル基を有する(メタ)アクリル酸エステルを必須成分と
する単量体または単量体混合物を乳化重合させて得られ
る含フッ素樹脂/(メタ)アクリル樹脂複合水性分散体
である。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳しく
説明する。まず本発明における含フッ素樹脂水性分散体
について説明する。本発明における(a)フルオロオレ
フィン単量体〔以下(a)単量体という〕としては、ク
ロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、
トリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、フ
ッ化ビニリデンおよびフッ化ビニルなどが例示され、取
扱いの容易さの点から好ましくはクロロトリフルオロエ
チレンである。
【0005】本発明における(b)炭素数が2〜18の
直鎖状カルボン酸のビニルエステル単量体〔以下(b)
単量体という〕としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニ
ル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ミリスチン
酸ビニル、パルミチン酸ビニルおよびステアリン酸ビニ
ルなどが例示される。得られる含フッ素樹脂水性分散体
の安定性の点から、好ましくは炭素数が3〜8の直鎖状
カルボン酸のビニルエステルであり、さらに好ましくは
プロピオン酸ビニルおよびカプロン酸ビニルである。
【0006】本発明における(c)炭素数が4〜15の
分岐状カルボン酸のビニルエステル〔以下(c)単量体
という〕としては、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニ
ル、2−エチルヘキサン酸ビニル、炭素数9のバーサチ
ック酸ビニルおよび炭素数10のバーサチック酸ビニル
などが例示される。ビニルエステルの難加水分解性の点
から、好ましくはピバリン酸ビニル、炭素数9のバーサ
チック酸ビニルおよび炭素数10のバーサチック酸ビニ
ルであり、より好ましくは炭素数9のバーサチック酸ビ
ニルである。
【0007】本発明における(d)親水性官能基を有す
るモノオレフィン単量体〔以下(d)単量体という〕と
しては、カルボキシル基、スルホン基、水酸基、アミノ
基、エポキシ基またはアルコキシシリル基を有し、かつ
オレフィン性不飽和二重結合を有する単量体である。カ
ルボキシル基を有する単量体としては、アクリル酸、メ
タクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フ
マル酸、ビニル酢酸およびその塩などが例示される。ス
ルホン基を有する単量体としては、ビニルスルホン酸、
スチレンスルホン酸、アリルスルホン酸および2−アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸などが例示
される。スルホン基を有する反応性乳化剤であるラテル
ムS−180シリーズ〔商品名:花王(株)製〕、アク
アロンHSシリーズ〔商品名:第一工業製薬(株)製〕
およびエレミノールJS−2〔商品名:三洋化成(株)
製〕も使用可能であり、それらはアンモニア、アミン、
金属イオンなどにより塩にして用いることもできる。水
酸基を有する単量体としては、メタクリル酸ヒドロキシ
エチルエステル、メタクリル酸ヒドロキシブチルエステ
ル、アクリル酸ヒドロキシエチルエステル、ヒドロキシ
ブチルビニルエーテル、ヒドロキシエチルアリルエーテ
ル、ヒドロキシエチルクロトネートおよびN−メチロー
ルアクリルアミドなどが例示される。アミノ基を有する
単量体としては、メタクリルアミド、アクリルアミド、
メタクリル酸ジエチルアミノエチルエステル、アクリル
酸ジメチルアミノエチルエステルおよびアミノプロピル
ビニルエーテルなどが例示される。エポキシ基を有する
単量体としては、メタクリル酸グリシジルエステル、グ
リシジルビニルエーテルおよびアリルグリシジルエーテ
ルなどが例示される。アルコキシシリル基を有する単量
体としては、メタクリル酸トリエトキシシリルプロピル
エステル、アクリル酸トリメトキシシリルプロピルエス
テル、トリエトキシビニルシランおよびトリメトキシシ
リルデカン酸ビニルなどが例示される。これらは1種ま
たは2種以上を併用しても良い。含フッ素樹脂水性分散
体の安定性の点から好ましくは、カルボキシル基、スル
ホン基およびアルコキシシリル基を有する単量体であ
り、より好ましくはアクリル酸、メタクリル酸、アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸またはその
塩、メタクリル酸トリエトキシシリルプロピルエステル
およびトリエトキシビニルシランである。
【0008】本発明における含フッ素樹脂水性分散体に
おいては、必要により(e)その他の単量体〔以下
(e)単量体という〕を共重合させることができる。か
かる単量体としては、塩化ビニリデンおよび塩化ビニル
などのハロゲン化オレフィン類、エチレン、プロピレン
およびイソブチレンなどのα−オレフィン類、エチルビ
ニルエーテルおよびブチルビニルエーテルなどのビニル
エーテル類、(メタ)アクリル酸メチルエステルおよび
(メタ)アクリル酸シクロヘキシルエステルなどの(メ
タ)アクリル酸エステル類、酢酸アリル、酪酸アリルお
よびエチルアリルエーテルなどのアリル化合物並びにス
チレンなどが例示される。
【0009】前記乳化重合させる各単量体の割合は
(a)単量体:30〜60モル%、(b)単量体:0〜
20モル%、(c)単量体:20〜55モル%、(d)
単量体:0.01〜20モル%および(e)単量体:0
〜30モル%〔ただし、(a)+(b)+(c)+
(d)+(e)=100)であり、好ましくは(a)単
量体:40〜55モル%、(b)単量体:0〜15モル
%、(c)単量体:35〜50モル%、(d)単量体:
0.1〜10モル%および(e)単量体:0〜20モル
%である。
【0010】(a)単量体が多いと得られる含フッ素樹
脂水性分散体の安定性が低下し、少ないと耐候性が低下
する。(b)単量体は塗装した塗膜の柔軟性の向上に寄
与するが、多いと含フッ素樹脂のガラス転移温度が低下
する。(c)単量体が多いと塗装時の造膜性が低下し、
少ないと含フッ素樹脂のガラス転移温度が低下する。
(d)単量体は含フッ素樹脂水性分散体の安定性を高め
るが、多いと親水性が大きくなり塗膜の耐水性が低下す
る。前記含フッ素樹脂のガラス転移温度は、夏場の高温
時に塗膜が軟化して、汚染物質の付着が大きくなること
を防止するために30℃以上が好ましく、45℃以上が
より好ましい。
【0011】本発明における含フッ素樹脂水性分散体
は、ラジカル型重合開始剤の存在下で前記単量体を水性
媒体中で乳化重合させる方法で得られる。乳化重合に使
用する乳化剤としては、アニオン系乳化剤/ノニオン系
乳化剤の併用が好ましく、アニオン系乳化剤としては、
パーフルオロオクタノイックアシドカリウム塩またはア
ンモニウム塩、パーフルオロオクタンスルホン酸ナトリ
ウム塩またはアンモニウム塩などのフッ素系アニオン乳
化剤、ラウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム、アルキルナフタレンスルホン酸ナ
トリウム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウムおよび
アルカンスルホン酸ナトリウムなどの炭化水素系アニオ
ン乳化剤が例示される。水性分散体粒子径の細かさの点
からフッ素系アニオン乳化剤およびドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウムが好ましい。ノニオン系乳化剤とし
てはポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール
脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレン脂肪酸エステルなどの炭化水素系ノニオン系
乳化剤、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加
体、モノヒドロポリフルオロアルキルエチレンオキサイ
ド付加体などのフッ素系ノニオン乳化剤、アクアロンR
Nシリーズ〔商品名:第一工業製薬(株)製〕などの反
応性乳化剤が使用できる。水性分散体粒子径の細かさと
コストの点から炭化水素系ノニオン乳化剤が好ましく、
ポリオキシエチレンアルキルエーテルおよびポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテルが好ましい。ラジカ
ル発生型重合開始剤としては、ジイソプロピルパーオキ
シジカーボネート、ターシャリーブチルパーオキシピバ
レート、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオ
キサイド、サクシニックアシドパーオキサドなどの過酸
化物、またはアゾビスイソブチロニトリル、アゾビスイ
ソバレロニトリル、アゾビスアミジノプロパン塩酸塩な
どのアゾ化合物、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム
などの無機過酸化物が例示される。レドックス重合をす
る場合には、還元剤として、亜硫酸水素ナトリウム、亜
硫酸ナトリウム、ロンガリットおよびアスコルビン酸な
どを併用することが好ましい。
【0012】重合条件としては、重合温度20〜100
℃程度かつ圧力1〜200kg/cm2で耐圧オートクレーブ
を用い、3〜40時間の反応時間で行うことが好まし
い。全単量体を初期にバッチ仕込みしてもよいし、重合
の進行と共に一部の単量体または単量体と乳化剤のプレ
エマルジョンを逐次添加してもよい。必要により、PH
調整剤として、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムおよ
びリン酸2−ナトリウムなどを加えてもよい。重合方法
は全ての単量体を混合し、一括して仕込んでも良いし重
合中に分割また連続して仕込んでも良い。また、
(a)、(c)、(d)および(e)の単量体を重合さ
せた後、(a)、(b)、(d)および(e)の単量体
を追加し重合させてコア/シェル構造にしても良い。
【0013】前記含フッ素樹脂の分子量は、GPCによ
るポリスチレン換算の数平均分子量で1,000〜5,
000,000であるのが好ましく、更に好ましくは5
0,000〜1,000,000である。1,000以
下では樹脂が脆く、5,000,000以上では造膜性
が低下する傾向を示す。得られる含フッ素水性分散体の
固形分は30〜60重量%が好ましく、40〜55重量
%がより好ましい。
【0014】次に、前記含フッ素樹脂水性分散体の存在
下に行う、(メタ)アクリル酸エステルを必須成分とす
る単量体または単量体混合物の乳化重合について説明す
る。前記含フッ素樹脂水性分散体の存在下に、(f)炭
素数が4〜12の直鎖状または分岐状アルキル基を有す
る(メタ)アクリル酸エステルを必須成分とする単量体
または単量体混合物〔以下(f)単量体という〕、重合
開始剤および水、さらに必要により乳化剤およびPH調
整剤などを添加し、混合後乳化重合させる。(f)単量
体を乳化重合させて得られる(メタ)アクリル樹脂は、
前記含フッ素樹脂との相溶性が良く、得られる塗膜を透
明にする特長がある。
【0015】(f)単量体のうち、必須の単量体である
炭素数4〜12の直鎖状または分岐状アルキル基を有す
る(メタ)アクリル酸エステル〔以下(f1 )単量体と
いう〕としては、メタクリル酸イソブチルエステル、メ
タクリル酸n−ブチルエステル、メタクリル酸tert
−ブチルエステル、メタクリル酸n−オクチルエステ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシルエステルおよびアク
リル酸ラウリルエステルなどが例示される。(f1 )単
量体と共に(f)単量体を構成する単量体〔以下
(f2 )単量体という〕としては、メタクリル酸メチル
エステル、メタクリル酸エチルエステル、メタクリル酸
シクロヘキシルエステル、メタクリル酸イソボルニルエ
ステル、アクリル酸メチルエステルおよびアクリル酸ス
テアリルエステルなどの(メタ)アクリル酸エステル
類、酢酸ビニルおよびプロピオン酸ビニルなどのビニル
エステル類およびスチレンなどが例示され、好ましくは
(メタ)アクリル酸エステル類である。さらに水性分散
体の安定性を高めるため、親水性官能基を有する単量体
〔以下(f3 )単量体という〕を(f)単量体の一部に
用いてもよい。(f3 )単量体としてアクリル酸、メタ
クリル酸、メタクリル酸ヒドロキシエチルエステルおよ
びメタクリル酸トリメトキシシリルプロピルエステルな
どが例示される。
【0016】前記単量体の仕込み比率は(f1 )単量
体:50重量%以上、(f2 )単量体:60重量%以下
および(f3 )単量体:10重量%以下が好ましく、よ
り好ましくは(f1 )単量体:60〜100重量%、
(f2 )単量体:0〜40重量%および(f3 )単量
体:0〜5重量%である。(f1 )単量体が少ないと塗
膜の透明性が充分発現しない。(f2 )単量体は複合分
散体の造膜性、ガラス転移温度を制御できる効果がある
が、多すぎると塗膜の透明性が充分発現しない。
(f3 )単量体は複合分散体の安定性を増す効果がある
が、多すぎると塗膜の透明性および耐水性が充分発現し
ない。
【0017】本発明における含フッ素樹脂と(メタ)ア
クリル樹脂の好ましい割合は、それらの合計量に対して
含フッ素樹脂:50〜95重量%、(メタ)アクリル樹
脂:5〜50重量%である。更に好ましくは60〜90
重量%と10〜40重量%である。(f)単量体は下記
条件で重合させることによりほぼ100%重合するの
で、含フッ素樹脂に対する(メタ)アクリル樹脂の割合
を任意とすることが可能である。重合開始剤としては、
アゾビスイソアミジノプロパン塩酸塩のごとき水溶性ア
ゾ化合物およびAPSのごとき過硫酸塩などが例示さ
れ、レドックス開始剤系を用いても良い。重合温度は、
通常40〜70℃が好適に用いられる。得られる含フッ
素樹脂/(メタ)アクリル樹脂複合水性分散体の固形分
は30〜55重量%が好ましい。
【0018】本発明における複合水性分散体を塗料とし
て使用する場合は、複合樹脂水性分散体に酸化チタン、
酸化鉄、フタロシアニンブルー、ベンジジンイエローお
よびキナクリドン等の顔料、ステンレス粉、アルミニウ
ム粉およびブロンズ粉等の金属粉、艶消し剤、顔料分散
剤、紫外線吸収剤、光安定剤、表面調整剤、増粘剤、防
かび剤、防錆剤および造膜助剤などの添加剤を加えても
よい。前記の方法により得られた塗料は、鋼板、ステン
レス、アルミ、コンクリート、モルタル、スレート、プ
ラスチックおよび木材等の基材に対し、スプレー、は
け、ロールおよびバーコーター等により塗装することが
できる。以下、実施例を挙げて、具体的に説明する。
【0019】
【実施例】
調製例1(含フッ素樹脂水性分散体の製造) 攪拌機を備えた1リットルのオートクレーブに純水20
6g、アニオン系乳化剤としてパーフルオロオクタノイ
ックアシドアンモニウム塩3.2gおよびドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム3.2g、ノニオン系乳化剤
としてポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルであ
るエマルゲン910〔商品名:花王(株)製〕10.9
gおよびエマルゲン930〔商品名:花王(株)製〕1
0.9g、単量体としてカプロン酸ビニル(以下VCp
という)25g、バーサチック酸ビニルであるベオバ9
〔商品名:シェル化学(株)製、以下V−9という〕9
8g、アクリル酸(以下AAという)2.6g、PH調
整剤として炭酸水素ナトリウム2.7g仕込み、脱気と
窒素置換を3回繰り返した後、脱気し、クロロトリフル
オロエチレン(以下CTFEという)170gを仕込ん
だ。40℃まで昇温後、1時間よく攪拌した後、重合開
始剤として過硫酸アンモニウム1.2gおよび還元剤と
して亜硫酸水素ナトリウム0.23gを圧入し重合を開
始した。その後3時間おきに過硫酸アンモニウム0.6
gおよび亜硫酸水素ナトリウム0.11gを追加し、1
0時間重合をおこなった。未反応のCTFEをパージ
し、オートクレーブを開放して、固形分が49%である
含フッ素樹脂水性分散体を得た。この時、含フッ素樹脂
の凝集物は観察されなかった。水性分散体中の含フッ素
樹脂の粒子径を測定したところ粒度分布は単分散であ
り、平均粒径は0.09μmであった。得られた水性分
散体の一部をメタノール中に投入し、洗浄後、乾燥させ
ることで分析用の樹脂を得た。得られた樹脂のGPCに
より測定したポリスチレン換算の数平均分子量は12
0,000であり、ガラス転移温度(以下Tgという)
は50℃であった。さらに樹脂のフッ素分析をおこなっ
たところ19.4重量%であり、1 H−NMR、13C−
NMRより、組成はCTFE/VCp/V−9/AA=
50/12/37/1(モル%)であることが確認され
た。
【0020】調製例2(含フッ素樹脂水性分散体の製
造) 単量体としてCTFE/V−9/ベオバ10〔商品名:
シェル化学(株)製、以下V−10という)/ピバリン
酸ビニル(以下VPvという)/メタクリル酸トリエト
キシシリルプロピルエステル(以下SiMという)/A
A=289g/82g/132g/23g/5.5g/
2.5g、純水386g、パーフルオロオクタノイック
アシドアンモニウム塩5.5g、エマルゲン910〔商
品名:花王(株)製〕12.4gおよびエマルゲン93
0〔商品名:花王(株)製〕12.4gに変えた以外、
調整例1と同様の方法で重合し、固形分が49重量%、
平均粒径0.10μmの含フッ素樹脂水性分散体を得
た。単離した含フッ素樹脂のフッ素原子および珪素原子
の分析値は19.3重量%および0.9重量%であり、
組成はCTFE/V−9/V−10/VPv/SiM/
AA=47.2/17.0/25.4/4.7/4.7
/1.0モル%であることが確認された。
【0021】実施例1 調整例1で得た含フッ素水性分散体100g(固形分4
9重量%)にメタクリル酸イソブチルエステル(以下I
BMAという)3.9g、メタクリル酸n−ブチルエス
テル(以下BMAという)15.2gおよびメタクリル
酸(以下MAAという)1.0gを仕込み、ホモジナイ
ザーで5,000rpmの攪拌で5分間乳化させた。前
記混合物をフラスコに移し、十分窒素置換した後、アゾ
ビスイソアミノプロパンの2塩酸塩0.27gを含む純
水25gを滴下し、重合を開始した。最初50℃で3時
間重合を行った後、60℃に昇温しさらに3時間重合を
続けた。得られた含フッ素樹脂/アクリル樹脂複合水性
分散体の固形分は49%であり、凝集は観察されなかっ
た。200メッシュの濾布を通して得た収量は142g
であった。分散体の粒子径を測定したところ粒度分布は
単分散であり、平均粒径は0.24μmであった。さら
に、得られた分散体の一部をメタノール中に投入し、洗
浄乾燥することで分析用の樹脂を得た。該樹脂のフッ素
分析をおこなったところ13.8重量%であり、含フッ
素樹脂/アクリル樹脂の比率は71/29(重量%)で
あると確認された。上記含フッ素樹脂/アクリル樹脂複
合水性分散液100部に、造膜助剤としてテキサノール
CS12〔商品名:チッソ(株)製〕を7部添加し、厚
さ2mmのガラス板上にキャストし、常温で一週間乾燥さ
せて得られた塗膜の透明性を目視で測定した。結果は、
後記表1に記載のとおりである。
【0022】次に、以下に示す調製を行い、塗料塗膜と
しての評価を行った。結果は、後記表2に記載のとおり
である。 白塗料の調整 ミルベース 酸化チタンCR97〔商品名:石原産業(株)製〕 100.0g SNディスパーザント5027〔商品名:サンノプコ(株)製〕 2.4g エマルゲン911〔商品名:花王(株)製〕 1.0g FSアンチフォーム013B〔商品名:ダウコーニング(株)製〕 の10重量%液 5.0g 水 45.5g 塗料配合 前記水性分散体(固形分47%に調製) 100.0g 上記ミルベース 28.1g エマルゲン930〔商品名:花王(株)製〕の30%液 1.6g テキサノールCS12〔商品名:チッソ(株)製〕 7.5g 25%アンモニア水 1.0g SNシックナー612〔商品名:サンノプコ(株)製〕 の5重量%液 2.2g プライマルTT615〔商品名:ローム&ハース(株)製〕 の10重量%液 1.5g
【0023】試験方法 1)60゜光沢 上記のとおり調整した白塗料を膜厚40μmでガラス板
上にバーコーターにより塗装し、一週間乾燥させた後、
JIS−K5400に準じて測定した。 2)耐候性 上記のとおり調整した白塗料を膜厚30μmでスレート
に直塗りし、常温1週間乾燥させた塗膜を、QUV(Q
パネル社製蛍光紫外線耐候性試験機)により、照射は6
3℃(4時間)および湿潤は50℃(湿度95%、4時
間)の条件で2,000時間試験を行い、試験後の60
度光沢保持率(%)を測定した。 3)耐水性 プライマーとしてアロンコートST〔商品名:東亞合成
(株)製〕を膜厚1mmでスレート板に塗装し、室温に
て1日放置後、さらに上記のとおり調整した白塗料を、
膜厚30μmでバーコーターにより塗装し、一週間乾燥
させた。水に4日間浸漬した後、1日乾燥後の状態を目
視で観察した。
【0024】実施例2 単量体をIBMA/BMA/メタクリル酸メチルエステ
ル(以下MMAという)=9.7g/6.8g/3.0
gに変更した以外、実施例1と同様の方法で重合させ、
固形分が49%である水性分散体を140g得た。この
時、凝集物は観察さなかった。分散体の粒子径を測定し
たところ粒度分布は単分散であり、平均粒径は0.21
μmであった。該樹脂のフッ素分析をおこなったところ
13.6重量%であり、含フッ素樹脂とアクリル樹脂の
重量比率は70/30(重量%)であると確認された。
次に、実施例1と同様に造膜助剤を添加して得られた塗
膜の透明性を測定し、さらに、実施例1と同様に白塗料
の調整を行った後、塗料塗膜としての評価を行った。結
果は、後記表1および表2に記載したとおりである。
【0025】実施例3 調整例2で得た含フッ素樹脂水性分散体100gを用
い、単量体をIBMA/BMA/SiM=9.5g/
9.5g/1.0gに変更した以外、実施例1と同様の
方法で重合し、固形分が48%である樹脂水性分散体を
138g得た。この時、凝集物は観察さなかった。水性
分散体中の樹脂の粒子径を測定したところ粒度分布は単
分散であり、平均粒径は0.18μmであった。該樹脂
のフッ素分析をおこなったところ13.5重量%であ
り、含フッ素樹脂とアクリル樹脂の重量比率は70/3
0(重量%)であった。次に、実施例1と同様に造膜助
剤を添加して得られた塗膜の透明性を測定し、さらに、
実施例1と同様に白塗料の調整を行った後、塗料塗膜と
しての評価を行った。結果は、後記表1および表2に記
載したとおりである。
【0026】実施例4 単量体をIBMA/BMA/MAA=20.5g/1
8.0g/1.5gに変更した以外、実施例1と同様の
方法で重合し、固形分が48%である樹脂水性分散体を
138g得た。この時、凝集物は観察さなかった。水性
分散体中の樹脂の粒子径を測定したところ粒度分布は単
分散であるが1μm以上に僅かに肩が認められた。平均
粒径は0.32μmであった。該樹脂のフッ素分析をお
こなったところ10.3重量%であり、含フッ素樹脂と
アクリル樹脂の重量比率は52/48(重量%)であっ
た。次に、実施例1と同様に造膜助剤を添加して得られ
た塗膜の透明性を測定し、さらに、実施例1と同様に白
塗料の調整を行った後、塗料塗膜としての評価を行っ
た。結果は、後記表1および表2に記載したとおりであ
る。
【0027】実施例5 単量体をIBMA/MAA=3.5g/16.5gに変
更した以外、実施例1と同様の方法で重合し、固形分が
49%である樹脂水性分散体を141g得た。この時、
凝集物は観察さなかった。水性分散体中の樹脂の粒子径
を測定したところ粒度分布は単分散であり、平均粒径は
0.26μmであった。該樹脂のフッ素分析をおこなっ
たところ13.5重量%であり、含フッ素樹脂とアクリ
ル樹脂の重量比率は70/30(重量%)であった。次
に、実施例1と同様に造膜助剤を添加して得られた塗膜
の透明性を測定し、さらに、実施例1と同様に白塗料の
調整を行った後、塗料塗膜としての評価を行った。結果
は、後記表1および表2に記載したとおりである。
【0028】
【表1】 透明性の評価 ○:透明、×:白濁
【0029】
【表2】 耐水性の評価 ○:異常なし、△:一部に皺、浮きが発生、×:白化
【0030】
【発明の効果】本発明の含フッ素樹脂/(メタ)アクリ
ル樹脂複合水性分散体から得られる塗膜は、耐候性のみ
ならず、高光沢および耐水性に優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸本 悦造 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成株式会社名古屋総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)フルオロオレフィン単量体:30〜
    60モル%、(b)炭素数が2〜18の直鎖状カルボン
    酸のビニルエステル単量体:0〜20モル%、(c)炭
    素数が4〜15の分岐状カルボン酸のビニルエステル単
    量体:20〜55モル%、(d)親水性官能基を有する
    モノオレフィン単量体:0.01〜20モル%および
    (e)その他共重合可能な単量体:0〜30モル%を、
    水性媒体中で乳化重合させて得られる含フッ素樹脂水性
    分散体の存在下に、(f)炭素数4〜12の直鎖状また
    は分岐状アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステ
    ルを必須成分とする単量体または単量体混合物を乳化重
    合させて得られる含フッ素樹脂/(メタ)アクリル樹脂
    複合水性分散体。
JP34650995A 1995-12-12 1995-12-12 含フッ素樹脂/(メタ)アクリル樹脂複合水性分散体 Pending JPH09157314A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34650995A JPH09157314A (ja) 1995-12-12 1995-12-12 含フッ素樹脂/(メタ)アクリル樹脂複合水性分散体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34650995A JPH09157314A (ja) 1995-12-12 1995-12-12 含フッ素樹脂/(メタ)アクリル樹脂複合水性分散体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09157314A true JPH09157314A (ja) 1997-06-17

Family

ID=18383911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34650995A Pending JPH09157314A (ja) 1995-12-12 1995-12-12 含フッ素樹脂/(メタ)アクリル樹脂複合水性分散体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09157314A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998048949A1 (fr) * 1997-04-30 1998-11-05 Daikin Industries, Ltd. Procede pour recouvrir la surface de resines synthetiques
EP0900833A1 (en) * 1997-09-08 1999-03-10 Rohm And Haas Company Polymer for improving the burnish response of a floor polish
WO2002010237A1 (fr) * 2000-07-27 2002-02-07 Asahi Glass Company, Limited Dispersion aqueuse de fluoropolymere
CN100396707C (zh) * 2005-08-16 2008-06-25 广东鸿昌化工有限公司 一种常温自交联含氟丙烯酸微乳液及其制备方法
WO2017213250A1 (ja) * 2016-06-09 2017-12-14 三菱ケミカル株式会社 水性樹脂分散体の製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998048949A1 (fr) * 1997-04-30 1998-11-05 Daikin Industries, Ltd. Procede pour recouvrir la surface de resines synthetiques
US6361865B1 (en) 1997-04-30 2002-03-26 Daikin Industries, Ltd. Method for surface-coating synthetic resins
EP0900833A1 (en) * 1997-09-08 1999-03-10 Rohm And Haas Company Polymer for improving the burnish response of a floor polish
US6548596B1 (en) 1997-09-08 2003-04-15 Rohm And Haas Company Polymer compositions
WO2002010237A1 (fr) * 2000-07-27 2002-02-07 Asahi Glass Company, Limited Dispersion aqueuse de fluoropolymere
US6806333B2 (en) 2000-07-27 2004-10-19 Asahi Glass Company, Limited Aqueous dispersion of fluorocopolymer
CN100396707C (zh) * 2005-08-16 2008-06-25 广东鸿昌化工有限公司 一种常温自交联含氟丙烯酸微乳液及其制备方法
WO2017213250A1 (ja) * 2016-06-09 2017-12-14 三菱ケミカル株式会社 水性樹脂分散体の製造方法
JPWO2017213250A1 (ja) * 2016-06-09 2019-04-04 三菱ケミカル株式会社 水性樹脂分散体の製造方法
US10851248B2 (en) 2016-06-09 2020-12-01 Mitsubishi Chemical Corporation Method for producing aqueous resin dispersion

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3227705B2 (ja) 含フッ素共重合体水性分散液
JP4325719B2 (ja) 含フッ素複合重合体粒子の水性分散体の製法、水性分散体および複合重合体粒子
JP2012082414A (ja) アクリル−フッ素複合重合体粒子および水性分散体
JP2782803B2 (ja) 含ふっ素共重合体水分散液
JPH09157314A (ja) 含フッ素樹脂/(メタ)アクリル樹脂複合水性分散体
JP2784652B2 (ja) 水性分散型防汚塗料
JPH11263936A (ja) 被覆用組成物
JPH05202260A (ja) 水性硬化性樹脂組成物
JP3146842B2 (ja) 含フッ素共重合体からなる水性塗料
JP2910220B2 (ja) フッ素樹脂水性分散体、その製造法、それを含有する樹脂組成物及びその組成物を被覆してなる物品
JP3166862B2 (ja) フッ素樹脂水性分散体及びその水性分散体を含む水性塗料組成物
JP2012025836A (ja) フッ素樹脂水性分散体および塗料組成物
JPH1161028A (ja) 水性含フッ素樹脂塗料用組成物
JP3303900B2 (ja) 含フッ素系重合体水性分散液、それを含有している水性塗料および塗装物品
JP2811721B2 (ja) フルオロオレフィン共重合体水性分散体
JPH11246639A (ja) 含フッ素樹脂水性分散体の製造方法
JP3366736B2 (ja) 水系架橋型塗料用重合体ラテックスおよびそのラテックスを用いた塗料組成物
JPH11166007A (ja) 含フッ素共重合体水性分散液の製造方法
JP2623680B2 (ja) セメント系基材の塗装方法
JPH11293178A (ja) 塗料用含フッ素樹脂水性分散体
JP2000212500A (ja) 含フッ素樹脂水性分散体の製造方法
JP2005036024A (ja) 水性塗料
JP2795600B2 (ja) フッ素樹脂塗料用組成物
JP3094744B2 (ja) 水性含フッ素樹脂塗料
JPH11140377A (ja) 塗料用含フッ素樹脂水性分散体