JPH09156622A - 合成樹脂フィルム袋の破袋装置 - Google Patents
合成樹脂フィルム袋の破袋装置Info
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- JPH09156622A JPH09156622A JP34562595A JP34562595A JPH09156622A JP H09156622 A JPH09156622 A JP H09156622A JP 34562595 A JP34562595 A JP 34562595A JP 34562595 A JP34562595 A JP 34562595A JP H09156622 A JPH09156622 A JP H09156622A
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- Japan
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- synthetic resin
- resin film
- film bag
- bag
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- Refuse Collection And Transfer (AREA)
- Control And Other Processes For Unpacking Of Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 放射線汚染物質あるいは一般廃棄物などの固
形廃棄物を収容した可撓性の合成樹脂フィルム袋の破袋
を効率的且つ確実に行うことのできる装置の提供。 【解決手段】 この合成樹脂フィルム袋の破袋装置は、
合成樹脂フィルム袋2を載荷して移動させる搬送装置3
と、合成樹脂フィルム袋2をその刃先4cにより破袋す
る超音波式またはヒータ式のカッター手段4と、そのカ
ッター手段4を合成樹脂フィルム袋2の移動方向に平行
に揺動できるように支持する支持手段5とを備えてい
る。そして刃先4cは、合成樹脂フィルム袋2の移動に
追従してそれに切断線を入れる。
形廃棄物を収容した可撓性の合成樹脂フィルム袋の破袋
を効率的且つ確実に行うことのできる装置の提供。 【解決手段】 この合成樹脂フィルム袋の破袋装置は、
合成樹脂フィルム袋2を載荷して移動させる搬送装置3
と、合成樹脂フィルム袋2をその刃先4cにより破袋す
る超音波式またはヒータ式のカッター手段4と、そのカ
ッター手段4を合成樹脂フィルム袋2の移動方向に平行
に揺動できるように支持する支持手段5とを備えてい
る。そして刃先4cは、合成樹脂フィルム袋2の移動に
追従してそれに切断線を入れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電所その
他において排出される放射性廃棄物のような固形物を収
容した可撓性の合成樹脂フィルム袋の破袋装置に関す
る。
他において排出される放射性廃棄物のような固形物を収
容した可撓性の合成樹脂フィルム袋の破袋装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所などにおいては、各種作業
によって微量の放射性を含む固形の廃棄物が発生する
が、これらの廃棄物は種々の金属や非金属を含む不燃性
の固形物が殆どを占め、それに有機物などの可燃性の固
形物が少し含まれている。そしてこのような廃棄物は発
生の都度、ポリ塩化ビニールなどの可撓性の合成樹脂フ
ィルム袋に詰め、それをドラム缶や鉄箱に一時的に収容
保管する。そして放射性廃棄物を詰めたドラム缶や鉄箱
は、最終処分として安定保管するとき減容化のため裁断
してセメントで固形化されるが、その際、鉄等の金属と
可燃物やアルミニウム等の非鉄金属は別個に処理する必
要がある。そのために固形物を収容した合成樹脂フィル
ム袋をドラム缶や鉄箱から一旦取り出し、それを破って
内容物の仕分けを行ってから、対象物をそれぞれドラム
缶や鉄箱に再び収容する作業が必要である。そして大量
のドラム缶や鉄箱内の廃棄物を処理するとき、飛散する
ダスト等による作業者への被爆量をできるだけ減少させ
るために、合成樹脂フィルム袋の破袋を自動化すること
が望まれている。
によって微量の放射性を含む固形の廃棄物が発生する
が、これらの廃棄物は種々の金属や非金属を含む不燃性
の固形物が殆どを占め、それに有機物などの可燃性の固
形物が少し含まれている。そしてこのような廃棄物は発
生の都度、ポリ塩化ビニールなどの可撓性の合成樹脂フ
ィルム袋に詰め、それをドラム缶や鉄箱に一時的に収容
保管する。そして放射性廃棄物を詰めたドラム缶や鉄箱
は、最終処分として安定保管するとき減容化のため裁断
してセメントで固形化されるが、その際、鉄等の金属と
可燃物やアルミニウム等の非鉄金属は別個に処理する必
要がある。そのために固形物を収容した合成樹脂フィル
ム袋をドラム缶や鉄箱から一旦取り出し、それを破って
内容物の仕分けを行ってから、対象物をそれぞれドラム
缶や鉄箱に再び収容する作業が必要である。そして大量
のドラム缶や鉄箱内の廃棄物を処理するとき、飛散する
ダスト等による作業者への被爆量をできるだけ減少させ
るために、合成樹脂フィルム袋の破袋を自動化すること
が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来からゴミ焼却場な
どで一般に使用されている破袋装置は、刃付きコンベア
の上部に上下移動できる上刃を設け、該コンベアにより
移動される途中の合成樹脂フィルム袋を上刃と刃付きコ
ンベアとの間で引き裂く方式のものである。しかしこの
装置は構造が複雑で大型になり、また原子力発電所など
から発生する前記廃棄物は長尺物を含む不定型の固形物
であるため、このような従来の破袋装置では長尺物が装
置に引っ掛かる等の問題があり、そのまま使用すること
は困難である。そこで本発明はこのような問題を解決す
る新しい破袋装置を提供することを課題とするものであ
る。
どで一般に使用されている破袋装置は、刃付きコンベア
の上部に上下移動できる上刃を設け、該コンベアにより
移動される途中の合成樹脂フィルム袋を上刃と刃付きコ
ンベアとの間で引き裂く方式のものである。しかしこの
装置は構造が複雑で大型になり、また原子力発電所など
から発生する前記廃棄物は長尺物を含む不定型の固形物
であるため、このような従来の破袋装置では長尺物が装
置に引っ掛かる等の問題があり、そのまま使用すること
は困難である。そこで本発明はこのような問題を解決す
る新しい破袋装置を提供することを課題とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の合成樹
脂フィルム袋の破袋装置は、不定型な固形物を収容した
可撓性のものである。そしてこの装置は、合成樹脂フィ
ルム袋を載荷して移動させる搬送装置と、搬送装置によ
り移動される合成樹脂フィルム袋をその刃先により破袋
する超音波式またはヒータ式のカッター手段と、そのカ
ッター手段を合成樹脂フィルム袋の移動方向に平行に揺
動できるように支持する支持手段とを備えていることを
特徴とするものである。上記装置の好ましい実施の形態
においては、移動する合成樹脂フィルム袋の上部、横部
および下部の少なくとも1箇所を破袋できるように、カ
ッター手段とその支持手段が少なくとも1つずつ設けら
れる。
脂フィルム袋の破袋装置は、不定型な固形物を収容した
可撓性のものである。そしてこの装置は、合成樹脂フィ
ルム袋を載荷して移動させる搬送装置と、搬送装置によ
り移動される合成樹脂フィルム袋をその刃先により破袋
する超音波式またはヒータ式のカッター手段と、そのカ
ッター手段を合成樹脂フィルム袋の移動方向に平行に揺
動できるように支持する支持手段とを備えていることを
特徴とするものである。上記装置の好ましい実施の形態
においては、移動する合成樹脂フィルム袋の上部、横部
および下部の少なくとも1箇所を破袋できるように、カ
ッター手段とその支持手段が少なくとも1つずつ設けら
れる。
【0005】そしてさらに好ましくは、支持手段がフレ
ームと、そのフレームに取り付けられたヒンジ機構およ
びスプリング手段を有し、カッター手段がヒンジ機構に
より揺動自在に支持されると共に、移動してくる合成樹
脂フィルム袋にカッター手段の刃先がスプリング手段に
より押しつけられる。特に合成樹脂フィルム袋の下部を
破袋する場合においては、搬送装置が互いに所定間隔で
離反して並行する複数の搬送ベルトを有するベルトコン
ベアで構成され、移動する合成樹脂フィルム袋の下部破
袋用のカッター手段の刃先がその搬送ベルト間から上方
に突出できるようになされる。
ームと、そのフレームに取り付けられたヒンジ機構およ
びスプリング手段を有し、カッター手段がヒンジ機構に
より揺動自在に支持されると共に、移動してくる合成樹
脂フィルム袋にカッター手段の刃先がスプリング手段に
より押しつけられる。特に合成樹脂フィルム袋の下部を
破袋する場合においては、搬送装置が互いに所定間隔で
離反して並行する複数の搬送ベルトを有するベルトコン
ベアで構成され、移動する合成樹脂フィルム袋の下部破
袋用のカッター手段の刃先がその搬送ベルト間から上方
に突出できるようになされる。
【0006】
【作用】本発明の合成樹脂フィルム袋の破袋装置には、
超音波式またはヒータ式のカッター手段が使用されてい
るので、搬送装置で移動される合成樹脂フィルム袋にカ
ッター手段の刃先を軽く接触するだけでそれを切断して
破袋できる。しかも、そのカッター手段が支持手段によ
り合成樹脂フィルム袋の移動方向に平行に揺動できるよ
うに支持されているので、カッター手段の刃先と合成樹
脂フィルム袋との接触がスムーズで無理がなく、且つ接
触時間を長くとることができる。したがって本発明の合
成樹脂フィルム袋の破袋装置によれば、不定型な固形物
を収容した合成樹脂フィルム袋の破袋を効率よく確実に
行うことができる。さらに該装置は簡単な構造で設置ス
ペースも僅かでよく、保守も容易である。
超音波式またはヒータ式のカッター手段が使用されてい
るので、搬送装置で移動される合成樹脂フィルム袋にカ
ッター手段の刃先を軽く接触するだけでそれを切断して
破袋できる。しかも、そのカッター手段が支持手段によ
り合成樹脂フィルム袋の移動方向に平行に揺動できるよ
うに支持されているので、カッター手段の刃先と合成樹
脂フィルム袋との接触がスムーズで無理がなく、且つ接
触時間を長くとることができる。したがって本発明の合
成樹脂フィルム袋の破袋装置によれば、不定型な固形物
を収容した合成樹脂フィルム袋の破袋を効率よく確実に
行うことができる。さらに該装置は簡単な構造で設置ス
ペースも僅かでよく、保守も容易である。
【0007】
【発明の実施の形態】次に図面により本発明の実施の形
態を具体的に説明する。図1は本発明の破袋装置の1例
を示す正面図で、図2はその平面図である。これらの図
において、破袋装置1は不定型な固形物を収容した合成
樹脂フィルム袋2を載荷して移動させる搬送装置3と、
合成樹脂フィルム袋2を破袋する超音波式またはヒータ
式のカッター手段4と、そのカッター手段4を合成樹脂
フィルム袋2の移動方向に平行に揺動できるように支持
する支持手段5とを備えている。なおこの例では、合成
樹脂フィルム袋2の上部を破袋するために並列した複数
のカッター手段4(異なる作動状態として示した図の最
も左側とその右側に示された一対のもの)、合成樹脂フ
ィルム袋2の横部を破袋する左右一対のカッター手段4
(さらに右側に示されたもの)、合成樹脂フィルム袋2
の下部を破袋する左右一対のカッター手段4(最も右側
に示されたもの)の3種を備えている。しかし所望によ
り、これらの少なくとも1つまたは1種を備えるもので
もよい。
態を具体的に説明する。図1は本発明の破袋装置の1例
を示す正面図で、図2はその平面図である。これらの図
において、破袋装置1は不定型な固形物を収容した合成
樹脂フィルム袋2を載荷して移動させる搬送装置3と、
合成樹脂フィルム袋2を破袋する超音波式またはヒータ
式のカッター手段4と、そのカッター手段4を合成樹脂
フィルム袋2の移動方向に平行に揺動できるように支持
する支持手段5とを備えている。なおこの例では、合成
樹脂フィルム袋2の上部を破袋するために並列した複数
のカッター手段4(異なる作動状態として示した図の最
も左側とその右側に示された一対のもの)、合成樹脂フ
ィルム袋2の横部を破袋する左右一対のカッター手段4
(さらに右側に示されたもの)、合成樹脂フィルム袋2
の下部を破袋する左右一対のカッター手段4(最も右側
に示されたもの)の3種を備えている。しかし所望によ
り、これらの少なくとも1つまたは1種を備えるもので
もよい。
【0008】対象とする合成樹脂フィルム袋2として
は、例えば一般に家庭または工場で廃棄物収容用として
使用されているポリ塩化ビニールフィルムまたはシート
で作られた可撓性の合成樹脂フィルム袋がある。超音波
式のカッター手段4としては、一般に市販されている超
音波カッター(例えば超音波工業(株)製、超音波スラ
イサー)等を使用することができる。この超音波スライ
サーは超音波発生装置とそれに接続された刃部からな
り、刃部はナイフ式のものとロータリーブレード式(回
転可能な円板の刃)のものがあり、いずれも使用できる
が前者のほうがコンパクトであるので好ましい。またヒ
ータ式のカッター手段4としては、ニクロム線等の加熱
ヒータを内蔵したナイフ状のカッター(いわゆるヒータ
ナイフ)を使用することができる。そしてこれらカッタ
ー手段4は本体4aと刃部4bとを有し、刃部4bの先
端部に薄い刃先4cが形成されている。
は、例えば一般に家庭または工場で廃棄物収容用として
使用されているポリ塩化ビニールフィルムまたはシート
で作られた可撓性の合成樹脂フィルム袋がある。超音波
式のカッター手段4としては、一般に市販されている超
音波カッター(例えば超音波工業(株)製、超音波スラ
イサー)等を使用することができる。この超音波スライ
サーは超音波発生装置とそれに接続された刃部からな
り、刃部はナイフ式のものとロータリーブレード式(回
転可能な円板の刃)のものがあり、いずれも使用できる
が前者のほうがコンパクトであるので好ましい。またヒ
ータ式のカッター手段4としては、ニクロム線等の加熱
ヒータを内蔵したナイフ状のカッター(いわゆるヒータ
ナイフ)を使用することができる。そしてこれらカッタ
ー手段4は本体4aと刃部4bとを有し、刃部4bの先
端部に薄い刃先4cが形成されている。
【0009】上記カッター手段4は、支持手段5により
支持されている。上流側の二つの支持手段5は門型のフ
レーム5aと、そのフレーム5aに取り付けられたヒン
ジ機構5bとを有し、その1段目は自重により吊り下げ
られ、2段目はスプリング手段5cを有している。な
お、これらの門型のフレーム5aは搬送装置3の上部に
跨がって配置され、上部破袋用のカッター手段4を支持
するヒンジ機構5bは門型の水平部に取り付けられ、第
3段目の横部破袋用のカッター手段4を支持するヒンジ
機構5bは側板よりなる支持手段5の垂直部に取り付け
られる。カッター手段4はヒンジ機構5bに回転自在に
結合されることにより、合成樹脂フィルム袋2の移動方
向に平行に揺動できるようになされ、2段目以降のカッ
ター手段はフレーム5aとカッター手段4との間に連結
されたスプリング手段5cにより、1段目のカッター手
段4はその自重により、移動中の合成樹脂フィルム袋2
にその刃先4cが軽く押しつけられる。なお、カッター
手段4が比較的弱いスプリング手段5cにより回転復帰
する位置を規定するため、所望により支持手段5にスト
ッパ5dが設けられる。
支持されている。上流側の二つの支持手段5は門型のフ
レーム5aと、そのフレーム5aに取り付けられたヒン
ジ機構5bとを有し、その1段目は自重により吊り下げ
られ、2段目はスプリング手段5cを有している。な
お、これらの門型のフレーム5aは搬送装置3の上部に
跨がって配置され、上部破袋用のカッター手段4を支持
するヒンジ機構5bは門型の水平部に取り付けられ、第
3段目の横部破袋用のカッター手段4を支持するヒンジ
機構5bは側板よりなる支持手段5の垂直部に取り付け
られる。カッター手段4はヒンジ機構5bに回転自在に
結合されることにより、合成樹脂フィルム袋2の移動方
向に平行に揺動できるようになされ、2段目以降のカッ
ター手段はフレーム5aとカッター手段4との間に連結
されたスプリング手段5cにより、1段目のカッター手
段4はその自重により、移動中の合成樹脂フィルム袋2
にその刃先4cが軽く押しつけられる。なお、カッター
手段4が比較的弱いスプリング手段5cにより回転復帰
する位置を規定するため、所望により支持手段5にスト
ッパ5dが設けられる。
【0010】搬送装置3としては、例えばエンドレスベ
ルトとそれを駆動するプーリーを有するベルトコンベア
を使用することができる。なお図示の例は、合成樹脂フ
ィルム袋2の下部破袋用のカッター手段4を設けるため
に、特別な構造を有するベルトコンベアが使用されてい
る。すなわちこのベルトコンベアは、互いに所定間隔で
離反して並行する複数(この例では3つ)の搬送ベルト
3aを有するもので、その搬送ベルト3aの下方に設け
た下部破袋用のカッター手段4の刃先4cが搬送ベルト
3aの間隙から上方に突出するように構成されている。
ルトとそれを駆動するプーリーを有するベルトコンベア
を使用することができる。なお図示の例は、合成樹脂フ
ィルム袋2の下部破袋用のカッター手段4を設けるため
に、特別な構造を有するベルトコンベアが使用されてい
る。すなわちこのベルトコンベアは、互いに所定間隔で
離反して並行する複数(この例では3つ)の搬送ベルト
3aを有するもので、その搬送ベルト3aの下方に設け
た下部破袋用のカッター手段4の刃先4cが搬送ベルト
3aの間隙から上方に突出するように構成されている。
【0011】次に、上記装置の作用を説明すると、先ず
不定型な固形物を収容した合成樹脂フィルム袋2を搬送
装置3上に載荷する。合成樹脂フィルム袋2は図の左か
ら右へ移動され、最初に搬送装置3の最も上流側に設け
られた1段目の上部破袋用のカッター手段4に接触して
その上部が破袋される。すなわち、合成樹脂フィルム袋
2が図の左側に示した垂直状態のカッター手段4に接触
すると、その接触された部分が進行方向に直線状に切断
される。その際、カッター手段4は自重により吊り下げ
られ、合成樹脂フィルム袋2に押されて上方に回動しつ
つ最も軽い接触圧で袋を切断する。次いで2段目のカッ
ター手段4は、比較的弱いスプリング手段5cに下側に
押しつけられて図の右側のような傾斜状態になり、その
刃先4cが比較的軽い接触圧で合成樹脂フィルム袋2の
表面に接触する。そのため合成樹脂フィルム袋2に収容
されている内容物が不定型の固形物であっても、合成樹
脂フィルム袋2の表面に刃先4cが滑らかに追従し確実
に切断できる。そして合成樹脂フィルム袋2が通過した
後に、上部破袋用のカッター手段4は図の左側の状態に
戻る。
不定型な固形物を収容した合成樹脂フィルム袋2を搬送
装置3上に載荷する。合成樹脂フィルム袋2は図の左か
ら右へ移動され、最初に搬送装置3の最も上流側に設け
られた1段目の上部破袋用のカッター手段4に接触して
その上部が破袋される。すなわち、合成樹脂フィルム袋
2が図の左側に示した垂直状態のカッター手段4に接触
すると、その接触された部分が進行方向に直線状に切断
される。その際、カッター手段4は自重により吊り下げ
られ、合成樹脂フィルム袋2に押されて上方に回動しつ
つ最も軽い接触圧で袋を切断する。次いで2段目のカッ
ター手段4は、比較的弱いスプリング手段5cに下側に
押しつけられて図の右側のような傾斜状態になり、その
刃先4cが比較的軽い接触圧で合成樹脂フィルム袋2の
表面に接触する。そのため合成樹脂フィルム袋2に収容
されている内容物が不定型の固形物であっても、合成樹
脂フィルム袋2の表面に刃先4cが滑らかに追従し確実
に切断できる。そして合成樹脂フィルム袋2が通過した
後に、上部破袋用のカッター手段4は図の左側の状態に
戻る。
【0012】次に合成樹脂フィルム袋2は、それより下
流側の左右に設けられた3段目の一対の横部破袋用のカ
ッター手段4に接触し、その両横部が同様にして直線状
に切断される。さらに合成樹脂フィルム袋2が進行する
と、最も下流側に設けられた4段目の一対の下部破袋用
のカッター手段4に接触し、その下部が同様にして直線
状に切断される。上記のようにして合成樹脂フィルム袋
2は、その上下および左右に直線状の切断線が形成され
ることにより破袋され、破袋された合成樹脂フィルム袋
2は外部から引っ張るだけで簡単にちぎれて開き、収容
された内容物をそこから落下させる等により容易に取り
出すことができる。
流側の左右に設けられた3段目の一対の横部破袋用のカ
ッター手段4に接触し、その両横部が同様にして直線状
に切断される。さらに合成樹脂フィルム袋2が進行する
と、最も下流側に設けられた4段目の一対の下部破袋用
のカッター手段4に接触し、その下部が同様にして直線
状に切断される。上記のようにして合成樹脂フィルム袋
2は、その上下および左右に直線状の切断線が形成され
ることにより破袋され、破袋された合成樹脂フィルム袋
2は外部から引っ張るだけで簡単にちぎれて開き、収容
された内容物をそこから落下させる等により容易に取り
出すことができる。
【0013】以上の例では、カッター手段4としてヒー
タ式のものを使用する場合に、ヒータナイフ式のものを
示したが、例えば可撓性を有する細長いヒータを使用す
ることもできる。そのようなものとしては、ニクロム線
をチェーン状に形成した可撓性で紐状のヒータがある。
このヒータは、自重により合成樹脂フィルム袋2の表面
に接触して追従でき、搬送装置3により合成樹脂フィル
ム袋2が移動すると、ヒータはその移動に追従して揺動
する。なお、かかる可撓性を有する細長いヒータを上部
破袋用として使用する場合には、その支持手段5を構成
する門型のフレームを上下昇降可能に構成し、合成樹脂
フィルム袋2の通過毎にヒータを下降させるようにする
こともできる。次に、図3および図4は本発明の合成樹
脂フィルム袋の破袋装置の他の例であり、図1および図
2のそれと異なる点は、カッター手段4が超音波カッタ
ーで回転可能な円板の刃よりなり、それが合成樹脂フィ
ルム袋2に接触するとその接触圧で回転することであ
る。そのため、より小さな抵抗での破袋が可能となる。
タ式のものを使用する場合に、ヒータナイフ式のものを
示したが、例えば可撓性を有する細長いヒータを使用す
ることもできる。そのようなものとしては、ニクロム線
をチェーン状に形成した可撓性で紐状のヒータがある。
このヒータは、自重により合成樹脂フィルム袋2の表面
に接触して追従でき、搬送装置3により合成樹脂フィル
ム袋2が移動すると、ヒータはその移動に追従して揺動
する。なお、かかる可撓性を有する細長いヒータを上部
破袋用として使用する場合には、その支持手段5を構成
する門型のフレームを上下昇降可能に構成し、合成樹脂
フィルム袋2の通過毎にヒータを下降させるようにする
こともできる。次に、図3および図4は本発明の合成樹
脂フィルム袋の破袋装置の他の例であり、図1および図
2のそれと異なる点は、カッター手段4が超音波カッタ
ーで回転可能な円板の刃よりなり、それが合成樹脂フィ
ルム袋2に接触するとその接触圧で回転することであ
る。そのため、より小さな抵抗での破袋が可能となる。
【0014】
【発明の効果】以上のように構成した本発明の合成樹脂
フィルム袋の破袋装置は、超音波式またはヒータ式のカ
ッター手段を使用しているので、搬送装置で移動される
合成樹脂フィルム袋にカッター手段の刃先を軽く接触す
るだけで、それに切断線を形成して破袋することができ
る。しかも、そのカッター手段が支持手段により合成樹
脂フィルム袋の移動方向に平行に揺動できるように支持
されているので、カッター手段の刃先と合成樹脂フィル
ム袋との接触がスムーズで無理がなく、且つその接触時
間も長くとることができる。したがって本発明の合成樹
脂フィルム袋の破袋装置によれば、不定型な固形物を収
容した合成樹脂フィルム袋の破袋を効率よく確実に行う
ことができる。さらに該装置は、簡単な構造で設置スペ
ースも僅かでよく、保守も容易である。
フィルム袋の破袋装置は、超音波式またはヒータ式のカ
ッター手段を使用しているので、搬送装置で移動される
合成樹脂フィルム袋にカッター手段の刃先を軽く接触す
るだけで、それに切断線を形成して破袋することができ
る。しかも、そのカッター手段が支持手段により合成樹
脂フィルム袋の移動方向に平行に揺動できるように支持
されているので、カッター手段の刃先と合成樹脂フィル
ム袋との接触がスムーズで無理がなく、且つその接触時
間も長くとることができる。したがって本発明の合成樹
脂フィルム袋の破袋装置によれば、不定型な固形物を収
容した合成樹脂フィルム袋の破袋を効率よく確実に行う
ことができる。さらに該装置は、簡単な構造で設置スペ
ースも僅かでよく、保守も容易である。
【図1】本発明の合成樹脂フィルム袋の破袋装置の1例
を示す正面図。
を示す正面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】本発明の合成樹脂フィルム袋の他の破袋装置の
1例を示す正面図。
1例を示す正面図。
【図4】図3の平面図。
1 破袋装置 2 合成樹脂フィルム袋 3 搬送装置 3a 搬送ベルト 4 カッター手段 4a 本体 4b 刃部 4c 刃先 5 支持手段 5a フレーム 5b ヒンジ機構 5c スプリング手段 5d ストッパ
Claims (7)
- 【請求項1】 不定型な固形物を収容した可撓性の合成
樹脂フィルム袋2の破袋装置であって、合成樹脂フィル
ム袋2を載荷して移動させる搬送装置3と、該搬送装置
3により移動される合成樹脂フィルム袋2をその刃先4
cにより破袋する超音波式またはヒータ式のカッター手
段4と、該カッター手段4を合成樹脂フィルム袋2の移
動方向に平行に揺動できるように支持する支持手段5と
を備えた合成樹脂フィルム袋の破袋装置。 - 【請求項2】 移動する合成樹脂フィルム袋2の上部、
横部および下部の少なくとも1箇所を破袋できるよう
に、カッター手段4とその支持手段5が少なくとも1つ
ずつ設けられている請求項1の合成樹脂フィルム袋の破
袋装置。 - 【請求項3】 支持手段5がフレーム5aと、該フレー
ム5aに取り付けられたヒンジ機構5bおよびスプリン
グ手段5cを有し、カッター手段4が該ヒンジ機構5b
により揺動自在に支持されると共に、移動してくる合成
樹脂フィルム袋2にカッター手段4の刃先4cがスプリ
ング手段5cにより押しつけられる請求項1または請求
項2の合成樹脂フィルム袋の破袋装置。 - 【請求項4】 搬送装置3が互いに所定間隔で離反して
並行する複数の搬送ベルト3aを設けたベルトコンベア
で構成され、移動する合成樹脂フィルム袋2の下部破袋
用のカッター手段4の刃先4cがその搬送ベルト3a間
から上方に突出される請求項2または請求項3の合成樹
脂フィルム袋の破袋装置。 - 【請求項5】 カッター手段4が回転する円板状の刃か
らなる請求項2または請求項4の合成樹脂フィルム袋の
破袋装置。 - 【請求項6】 固形物が放射性廃棄物である請求項1〜
請求項5のいずれかの合成樹脂フィルム袋の破袋装置。 - 【請求項7】 固形物が一般ゴミよりなる廃棄物である
請求項1〜請求項5のいずれかの合成樹脂フィルム袋の
破袋装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34562595A JPH09156622A (ja) | 1995-12-07 | 1995-12-07 | 合成樹脂フィルム袋の破袋装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34562595A JPH09156622A (ja) | 1995-12-07 | 1995-12-07 | 合成樹脂フィルム袋の破袋装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09156622A true JPH09156622A (ja) | 1997-06-17 |
Family
ID=18377876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34562595A Pending JPH09156622A (ja) | 1995-12-07 | 1995-12-07 | 合成樹脂フィルム袋の破袋装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09156622A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6338829B1 (en) | 1998-02-18 | 2002-01-15 | Nec Corporation | Apparatus for breaking garbage bags |
CN103043271A (zh) * | 2011-10-11 | 2013-04-17 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于由薄膜袋取出无菌物品的装置及方法 |
KR20220141697A (ko) * | 2021-04-13 | 2022-10-20 | 주식회사 부전 | 연속식 폐기물 열분해 장치 및 방법 |
-
1995
- 1995-12-07 JP JP34562595A patent/JPH09156622A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6338829B1 (en) | 1998-02-18 | 2002-01-15 | Nec Corporation | Apparatus for breaking garbage bags |
CN103043271A (zh) * | 2011-10-11 | 2013-04-17 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于由薄膜袋取出无菌物品的装置及方法 |
KR20220141697A (ko) * | 2021-04-13 | 2022-10-20 | 주식회사 부전 | 연속식 폐기물 열분해 장치 및 방법 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051220 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060110 |
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