JPH09156080A - 画像検査方法および画像検査装置 - Google Patents
画像検査方法および画像検査装置Info
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- JPH09156080A JPH09156080A JP7315128A JP31512895A JPH09156080A JP H09156080 A JPH09156080 A JP H09156080A JP 7315128 A JP7315128 A JP 7315128A JP 31512895 A JP31512895 A JP 31512895A JP H09156080 A JPH09156080 A JP H09156080A
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Abstract
価で小型のセンサおよびデータ処理装置を用いて、フィ
ルタによる3原色の色分解を行った場合とほぼ同等に、
各色に対して均等で高感度に画像検査を行う。 【解決手段】 青色LEDによる光を被検査物体に照射
し、その画像を読み取って、シアン以外の他のインキに
よる基準画像と比較することによってイエロー・マゼン
タ・ブラックのインキによる画像の検査を行い、赤色L
EDによる光を被検査物体に照射し、その画像を読み取
って、イエローとマゼンタのインキ以外の他のインキに
よる基準画像と比較することによって、シアン・ブラッ
クのインキによる画像の検査を行う。
Description
ラー画像を読み取って被検査物体の画像を検査する方法
およびその装置に関する。
像を検査する場合など、色がついた被検査物体の画像を
検査する場合、従来はすべての色に対して発光スペクト
ルを持つ白色光源を用いてモノクロの光学センサで受光
して処理する方法と、B(青),G(緑),R(赤)の
3つのフィルタによって3原色に分解し、それぞれの色
ごとにデータを処理する方法とがあった。
ロの光学センサによる各色に対する感度について考える
と、例えば黄色のインキの場合、黄色はその補色である
青色に近い光を吸収するが、赤および緑の光は反射す
る。従って、白色光源で照明してモノクロの光学センサ
で受光すると、白地に黄色の画像では、例えば黒と白の
ようなコントラストが得られない。黄色の感度を上げる
ためには、青のスペクトルの強い(青色に偏った)光を
照射すればよいが、その場合にはシアン(藍)に対する
感度が低下する。このように白色または特定の色に偏っ
た照明光を照射し、モノクロの光学センサで受光して
も、すべての色に対して均等な感度を得ることはできな
い。よって従来のモノクロの光学センサによる画像検査
では、各色の感度が低いまま妥協して使っていた。
る方法では、各色に対する感度を高めることができる
が、前者の方法に比較して、センサおよび画像検査装置
内のデータ処理装置(処理能力)がそれぞれ3倍必要で
あり、一般に装置が高価且つ大型であった。
よる各色に対する感度の低下を防止し、且つ3原色に分
解して各色ごとにデータ処理を行うことなく、モノクロ
光学センサを用いた方法に近い、廉価で小型のセンサお
よびデータ処理装置を用いて、フィルタによる3原色の
色分解を行った場合とほぼ同等に、各色に対して均等で
高感度に画像検査を行う方法および装置を提供すること
にある。
アンのインキに比較してイエローとマゼンタのインキに
より強く吸収されることと、赤色光がイエローとマゼン
タのインキに比較してシアンのインキにより強く吸収さ
れることを利用して、この2色の照射光を被検査物体に
照射し、それぞれの光による基準画像と読み取った画像
との比較によって被検査物体の画像を検査できることを
見いだしたものであり、この発明の画像検査方法は、請
求項1に記載の通り、シアンのインキに比較してイエロ
ーとマゼンタのインキにより強く吸収される光を被検査
物体に照射し、該被検査物体の画像を読み取って、シア
ンのインキ以外の他のインキによる基準画像と比較する
ことによって、イエローとマゼンタのインキによる画像
の比較を行い、イエローとマゼンタのインキに比較して
シアンのインキにより強く吸収される光を被検査物体に
照射し、該被検査物体の画像を読み取って、イエローと
マゼンタのインキ以外の他のインキによる基準画像と比
較することによって、シアンのインキによる画像の比較
を行い、両比較によって被検査物体の画像を検査する。
またこの発明の画像検査装置は、請求項2に記載の通
り、被検査物体の画像と基準画像とを比較して被検査物
体の画像を検査する装置であって、シアンのインキ以外
の他のインキによる第1の基準画像と、イエローとマゼ
ンタのインキ以外の他のインキによる第2の基準画像と
をそれぞれ記憶する第1・第2の基準画像記憶手段と、
光源からの被検査物体における反射光の画像を読み取る
画像読取手段と、シアンのインキに比較してイエローと
マゼンタのインキにより強く吸収される光を発する第1
の光源と、イエローとマゼンタのインキに比較してシア
ンのインキにより強く吸収される光を発する第2の光源
と、この第1・第2の光源光を被検査物体に選択的に照
射させる光源制御手段と、前記画像読取手段の読み取っ
た第1の光源光の照射による画像および第2の光源光の
照射による画像を前記第1・第2の基準画像にそれぞれ
比較する画像比較手段とを設ける。
とマゼンタのインキにより強く吸収される光の光源とし
て青色LEDを用い、イエローとマゼンタのインキに比
較してシアンのインキにより強く吸収される光の光源と
して赤色LEDを用いれば、図12に示すように、波長
470nmの青色LEDによる青色光を照射して被検査
物体の画像を読み取れば、イエロー,マゼンタ,ブラッ
クの各インキによる画像が読み取られ、波長660nm
の赤色LEDによる赤色光を照射して被検査物体の画像
を読み取れば、シアンとブラックのインキによる画像が
読み取られる。これにより、ブラックは勿論、イエロ
ー、マゼンタおよびシアンのすべての色について均等で
高い感度で検出できる。例えば印刷物に対してブラッ
ク,イエローまたはマゼンタのいずれかのインキによる
汚れが生じていれば、青色光を照射した状態で読み取っ
た画像と、シアンのインキ以外の他(イエロー,マゼン
タ,ブラック)のインキによる基準画像と比較すること
によって、その汚れが確実に検出でき、例えば印刷物に
対してブラックまたはシアンのいずれかのインキによる
汚れが生じていれば、赤色光を照射した状態で読み取っ
た画像と、イエローとマゼンタのインキ以外の他(シア
ン,ブラック)のインキによる基準画像と比較すること
によって、その汚れが確実に検出できる。尚、請求項
1,2ではイエローとマゼンタの色分離ができないた
め、例えば印刷物の画像の検査において、黄色地にマゼ
ンタの汚れがあっても、それは検知できない。しかしそ
のような条件となる確率は非常に小さく、実用上問題と
はならない。
像読み取り手段が基準とする画像を読み取ったときの画
像を基準画像とするため、請求項3に記載の通り、前記
画像読取手段は基準画像が形成されている物体における
反射光の画像をも読み取るものとし、前記第1の基準画
像記憶手段は、基準画像が形成されている物体に第1の
光源光が照射されているときに前記画像読取手段により
読み取られた画像を記憶し、前記第2の基準画像記憶手
段は、基準画像が形成されている物体に第2の光源光が
照射されているときに前記画像読取手段により読み取ら
れた画像を記憶するものとする。
の基準画像を設けずに、1つの基準画像のみを用いて画
像の検査を行うために、請求項4に記載の通り、シアン
のインキに比較してイエローとマゼンタのインキにより
強く吸収される光を基準画像が形成されている物体に照
射して第1の画像を読み取り、イエローとマゼンタのイ
ンキに比較してシアンのインキにより強く吸収される光
を基準画像が形成されている物体に照射して第2の画像
を読み取って、第1の画像と第2の画像の各画素につい
て受光量としての値の低い方をその画素の代表値として
基準画像を求め、シアンのインキに比較してイエローと
マゼンタのインキにより強く吸収される光を被検査物体
に照射して第1の画像を読み取り、イエローとマゼンタ
のインキに比較してシアンのインキにより強く吸収され
る光を被検査物体に照射して第2の画像を読み取って、
第1の画像と第2の画像の各画素について受光量として
の値の低い方をその画素の代表値として被検査物体の画
像を求め、該被検査物体の画像と前記基準画像とを比較
する。またこの発明の画像検査装置は、請求項5に記載
の通り、被検査物体の画像と基準画像とを比較して被検
査物体の画像を検査する装置であって、シアンのインキ
以外の他のインキによる第1の基準画像と、イエローと
マゼンタのインキ以外の他のインキによる第2の基準画
像との各画素について受光量としての値の低い方をその
画素の代表値として基準画像を求めて記憶する基準画像
記憶手段と、光源からの被検査物体における反射光の画
像を読み取る画像読取手段と、シアンのインキに比較し
てイエローとマゼンタのインキにより強く吸収される光
を発する第1の光源と、イエローとマゼンタのインキに
比較してシアンのインキにより強く吸収される光を発す
る第2の光源と、この第1・第2の光源光を被検査物体
に選択的に照射させる光源制御手段と、前記画像読取手
段の読み取った第1の光源光の照射による画像と第2の
光源光の照射による画像の各画素について受光量として
の値の低い方をその画素の代表値として被検査物体の画
像を求めて、前記基準画像と比較する画像比較手段とを
設ける。
ローとマゼンタのインキにより強く吸収される光を物体
に照射して読み取った第1の画像とイエローとマゼンタ
のインキに比較してシアンのインキにより強く吸収され
る光を物体に照射して読み取った第2の画像との各画素
について受光量としての値の低い方をその画素の代表値
として求めたため、モノクロでありながら、ブラックは
勿論イエロー,マゼンタ,シアンの各色について高い感
度で画像検査を行うことができる。尚、請求項4,5で
は、モノクロの画像を求めた後ではイエローまたはマゼ
ンタとシアンとの区別がつかないため、例えば印刷物の
画像の検査において、黄色地にシアンの汚れがあって
も、それは検知できない。しかしそのような条件となる
確率は非常に小さく、実用上問題とはならない。
像読み取り手段が基準画像が形成されている物体を読み
取ることによって基準画像を形成するために、請求項6
に記載の通り、前記画像読取手段は基準画像が形成され
ている物体における反射光の画像をも読み取るものであ
り、前記基準画像記憶手段は、基準画像が形成されてい
る物体に第1の光源光が照射されているときに前記画像
読取手段により読み取られた画像と基準画像が形成され
ている物体に第2の光源光が照射されているときに前記
画像読取手段により読み取られた画像との各画素につい
て受光量としての値の低い方をその画素の代表値として
基準画像を求めて記憶する。
の被検査物体について画像の検査を行うため、請求項7
に記載の通り、前記光源制御手段は第1・第2の光源光
を交互に被検査物体に照射し、前記画像読取手段は、同
一の被検査物体について第1の光源光による画像と第2
の光源光による画像とを読み取る。
御手段は第1・第2の光源光を交互に被検査物体に照射
し、前記画像読取手段は、複数の被検査物体について第
1の光源光による画像と第2の光源光による画像とを交
互に読み取る。特に、印刷物の画像検査においては、印
刷機の中で版胴にインクが飛び散って印刷物が汚れる場
合に、隣接する印刷紙の同一箇所に繰り返しインクの汚
れが発生するため、このように同一の印刷物に対して画
像検査を行わずとも、異なった被検査物体について第1
と第2の光源光を交互に照射して画像の読み取りを行っ
ても、インクの汚れなどを確実に検出できる。
画像検査装置の構成を図1〜図5に示す。
との関係を示す図である。同図に示すように、印刷装置
1より流れ出る印刷紙2はガイドローラ3を通る。この
ガイドローラ3に沿ってセンサ部5を配置している。ガ
イドローラ3にはその一定回転角度ごとにパルスを発生
するロータリーエンコーダ4を設けている。画像検査処
理部6はロータリーエンコーダ4からの信号に同期し
て、センサ部5に設けた赤色LEDと青色LEDを所定
のタイミングで駆動するとともにフォトダイオードアレ
イの受光信号を読み取り、画像検査処理を行う。
成を示す図である。同図に示すように、センサ部5の内
部にはLEDアレイ11、発光側レンズ12、反射板1
5を設けていて、LEDアレイ11の光をガイドローラ
3に沿って移動する印刷紙2に照射する。またセンサ部
5にはフォトダイオードアレイ13と受光側レンズ14
を設けていて、印刷紙2表面の反射光を検出する。この
ように反射板15を設けたことにより、照明光量を低下
させずにセンサ部5を小型化している。
ある。同図において、Rは赤色LED、Bは青色LED
である。このように赤色LEDと青色LEDを交互に直
線上に配列している。発光側レンズ12はシリンドリカ
ルレンズであるので、この発光側レンズ12は赤色LE
Dと青色LEDの光を印刷紙の走行方向に集光し、印刷
紙の走行方向に直角な方向には比較的広く照射する。こ
れによって、赤色LEDのみが点灯している場合、印刷
紙2表面がLEDアレイの配列方向に直線状に均一に赤
色光で照明され、青色LEDのみが点灯している場合、
印刷紙2表面がLEDアレイの配列方向に直線状に均一
に青色光で照明される。
イ13と受光側レンズ14とによりそれぞれのフォトダ
イオードが読み取る範囲を示す図である。フォトダイオ
ードアレイ13には受光側レンズ14とは別に個別に集
光レンズを設けていて、それらの集光レンズとシリンド
リカルレンズである受光側レンズ14との作用によっ
て、フォトダイオードアレイ13の配列方向に長い楕円
形の領域を読み取る。従って、印刷紙が図4において手
前方向に搬送しつつ例えばロータリーエンコーダ4から
出力される1パルスごとに赤色LEDと青色LEDを交
互に点灯させ、フォトダイオードの出力信号を入力する
と、同図の(A)に示すように、印刷紙面上のシアン・
ブラックの画像(以下これを「CBL画像」という。)
と、イエロー・マゼンタ・ブラックの画像(以下これを
「YMBL画像」という。)とがラインごとに交互に読み
取られることになる。
出力される1パルスごとに赤色LEDを照射するととも
にCBL画像を読み取り、続けて青色LEDを点灯させて
YMBL画像を読み取る場合には、図4の(B)のように
CBL画像とYMBL画像の画素の位置がほとんど一致する
ことになる。
分の印刷紙の搬送を検出するためにのみ用い、図4の
(C)のように1頁分にわたって赤色LEDを点灯させ
てCBL画像を読み取り、続く次の頁で青LEDを点灯さ
せてYMBL画像を読み取るようにしてもよい。
ク図である。同図において制御回路67はロータリーエ
ンコーダ4から出力される信号を基に各部のタイミング
制御を行う。光源切換回路66はセンサ部5の赤色LE
Dと青色LEDを選択的に駆動する。ADコンバータ6
1は、センサ部5のフォトダイオードアレイから順次そ
れぞれのフォトダイオードの受光量に応じたアナログ信
号をシリアルに入力するとともにディジタルデータに変
換する。基準CBL画像メモリ62は、赤色LEDが点灯
しているときにフォトダイオードアレイより読み取った
信号のディジタルデータを各ラインごとに記憶し、1頁
分に相当するシアン・ブラックの画像を記憶する。基準
YMBL画像メモリ63は、青色LEDが点灯していると
きにフォトダイオードアレイより読み取った信号のディ
ジタルデータを各ラインごとに記憶し、1頁分に相当す
るイエロー・マゼンタ・ブラックの画像を記憶する。切
替回路64は基準となる印刷紙が搬送されているときで
赤色LEDが点灯しているとき、ADコンバータ61の
出力データが基準CBL画像メモリ62に書き込まれるよ
うに選択し、また青色LEDが点灯しているときに、A
Dコンバータ61の出力データが基準YMBL画像メモリ
63に書き込まれるように選択する。差分演算回路68
は検査対象の印刷紙が搬送されているとき、ADコンバ
ータ61の出力データと基準CBL画像メモリ62または
基準YMBL画像メモリ63の該当ラインのデータとの差
分を求める。切替回路64は検査対象の印刷紙が搬送さ
れているときにはADコンバータ61の出力データを差
分演算回路68へ与える。また切換回路65は検査対象
の印刷紙が搬送されていて、且つ赤色LEDが点灯して
いるとき、基準CBL画像メモリ62を選択し、青色LE
Dが点灯しているときには基準YMBL画像メモリ63を
選択する。これにより差分演算回路68はCBL画像とY
MBL画像についてそれぞれ基準データとの差分を求め
る。判定回路69は差分値が予め定めたしきい値を超え
た時、検査対象の印刷紙に汚れまたは欠損があるものと
して、その判定結果を出力する。
基準CBL画像および基準YMBL画像のデータをメモリに
書き込む際、および検査対象のCBL画像データまたは検
査対象のYMBL画像データを読み取る際、図4の(A)
に示したように、ロータリーエンコーダ4から出力され
るパルスごとに赤色LEDと青色LEDを交互に点灯さ
せて読み取るか、図4の(B)に示したように、ロータ
リーエンコーダから出力されるパルスごとに先ず赤色L
EDを点灯させてCBL画像データを読み取り、続けて青
色LEDを点灯させてYMBL画像データを読み取るよう
にしてもよい。さらに、図4の(C)に示したように、
ロータリーエンコーダは単に1頁分の印刷紙の搬送を検
出するためにのみ用い、1頁分にわたって赤色LEDを
点灯させてCBL画像(基準CBL画像または検査対象のC
BL画像データ)を読み取り、続く次の頁で青LEDを点
灯させてYMBL画像(基準YMBL画像データまたは検査
対象のYMBL画像データ)を読み取るようにしてもよ
い。
の構成を図6に示す。
ンコーダ4から出力される信号を基に各部のタイミング
制御を行う。光源切換回路66はセンサ部5の赤色LE
Dと青色LEDを選択的に駆動する。ADコンバータ6
1は、センサ部5のフォトダイオードアレイから順次そ
れぞれのフォトダイオードの受光量に応じたアナログ信
号をシリアルに入力するとともにディジタルデータに変
換する。CBL画像用データバッファ71は1ライン分の
CBL画像データを一時記憶する。最小値回路72はCBL
画像用データバッファ71に一時記憶された1ライン分
のCBL画像データと、それに続けて読み取られたYMBL
画像データとを各画素毎に比較を行い、値の小さな方を
採用して1ライン分のデータとして出力する。基準画像
メモリ73は基準となる印刷紙が搬送されているときに
求めた1ページ分の画像データを記憶する。切替回路6
4は基準となる印刷紙が搬送されているとき最小値回路
72の出力値が基準画像メモリ73に書き込まれるよう
に選択し、検査対象の印刷紙が搬送されているとき最小
値回路72の出力を差分演算回路68へ与えるように切
り替える。差分演算回路68は検査対象の印刷紙が搬送
されているとき、最小値回路72の出力データと基準画
像メモリ73の該当ラインのデータとの差分を求める。
判定回路69は差分値が予め定めたしきい値を超えた
時、検査対象の印刷紙に汚れなどがあるものとして、そ
の判定結果を出力する。
の構成を図7〜図9に示す。
図である。同図においてCPU81はROM82に予め
書き込んだプログラムを実行する。RAM83は基準画
像データおよび検査対象の画像データの記憶領域などの
ワーキングエリアとして用いる。ADコンバータ84は
フォトダイオードアレイ13より出力される各フォトダ
イオードの受光量に応じたレベルの信号をシリアルに受
け取るとともに順次ディジタルデータに変換する。CP
U81はADコンバータ84からデータを読み取り、基
準画像データまたは検査対象の画像データとして処理す
る。LEDドライバ86はLEDアレイ12のうち赤色
LEDまたは青色LEDを選択的に駆動する。CPU8
1はI/Oポート85を介してLEDドライバ86を制
御する。ブザー88および警告灯89は異常検出時に駆
動されるものであり、CPU81は検査対象である印刷
紙にインクの汚れなどを検知すればI/Oポート87を
介してブザー88および警告灯89を制御する。割り込
み制御回路90はロータリーエンコーダ4から出力され
る信号を受けてCPU81へ割り込みをかける。表示器
92は印刷紙面のパターンを表示するとともに汚れなど
の発生箇所を表示するために用い、CPU81は表示コ
ントローラ91内の表示用メモリに表示用データを書き
込むことによってそれらの表示を行う。
手順を示すフローチャートである。まずロータリーエン
コーダによる割り込みを禁止状態とし、基準画像読み取
り完了フラグF1をリセットし、さらに何ライン分の画
像を読み取ったかをカウントするためのラインカウンタ
LCをクリアする。その後、割り込み禁止を解除し、ラ
インカウンタLCが1頁分に相当するNに達するまで待
つ。後述するように、この期間に1頁分の基準画像デー
タが読み込まれる。ラインカウンタLCがNに達すれ
ば、ラインカウンタLCを再びクリアし、基準画像読み
取り完了フラグF1をセットする。その後、再びライン
カウンタLCが1頁分に相当するNに達するのを待つ。
ラインカウンタLCがNに達すればLCを再度クリア
し、画像検査結果を出力する。以降、1頁に相当する分
だけ印刷紙が搬送されるごとに検査結果を出力する。
るパルスによる割り込み処理の手順を示すフローチャー
トである。上記基準画像読み取り完了フラグF1がリセ
ット状態のときには、まず赤色LEDを点灯して1ライ
ン分の基準CBL画像データを記憶する。続いて赤色LE
Dを消灯し、青色LEDを点灯して同様に基準YMBL画
像データを記憶する。その後青色LEDを消灯する。そ
して、1ライン分の基準CBL画像と1ライン分の基準Y
MBL画像の各画素ごとに、受光量としての値の低い方を
その画素の代表値として求め、これをそのラインの基準
画像データとして記憶する。その後、ラインカウンタL
Cを1インクリメントして割り込み処理を終了する。基
準画像読み取り完了フラグF1がリセット状態である間
は、ロータリーエンコーダのパルスによる割り込み処理
ごとに1ライン分の基準画像データを記憶し、この処理
を図8に示したように、ラインカウンタLCが1頁分に
相当するNに達するまで繰り返すことによって1頁分の
基準画像データをメモリ上に作成する。その後、基準画
像読み取り完了フラグF1がセットされるので、以降の
割り込み処理では、まず赤色LEDを点灯し、1ライン
分のCBL画像データを読み取り、赤色LEDを消灯し、
続いて青色LEDを点灯して1ライン分のYMBL画像デ
ータを読み取り、青色LEDを消灯する。その後、1ラ
イン分のCBL画像データとYMBL画像データの各画素ご
とに受光量としての値の低い方をその画素の代表値とし
て1ライン分の画像データを求め、さらにすでに求めて
いる基準画像データの該当ラインのデータとの差分値を
求める。そして、この1ライン分の各画素ごとの差分値
が予め定めたしきい値を超えるか否かを判定し、超える
場合には、その画素にインキの汚れまたは欠損などある
ものとして、その検出結果を記憶する。その後、ライン
カウンタLCを1インクリメントして割り込み処理を終
了する。基準画像読み取り完了フラグF1がセット状態
である間、上記処理を繰り返し行うことによって、図8
に示したようにメインルーチンでラインカウンタLCが
1頁分に相当するNに達するごとに、その頁についての
検査結果の内容を出力する。
の構成を図10および図11を基に説明する。制御部の
構成としては第3の実施形態として図7に示したものと
同様であり、CPUの処理手順のみが異なる。図10は
メインルーチンの処理手順を示すフローチャートであ
り、まずロータリーエンコーダからのパルスによる割り
込みを禁止し、フラグF1およびF2をそれぞれリセッ
トする。ここでフラグF1は上述したものと同様に基準
画像読み取り完了フラグであり、F2は赤色LEDが点
灯している状態であるか、青色LEDが点灯している状
態であるかを区別するためのフラグである。(F2がリ
セット状態のとき赤色LEDの点灯状態、F2がセット
状態のとき青色LEDの点灯状態を示す。)その後、赤
色LEDを点灯し、ラインカウンタLCをクリアする。
続いて割り込み禁止を解除し、ラインカウンタLCがN
に達するのを待つ。この間に1頁分の基準CBL画像のデ
ータが読み取られることになる。ラインカウンタLCが
Nに達すれば、フラグF2をセットし、赤色LEDを消
灯し、青色LEDを点灯し、さらにラインカウンタLC
をクリアし、LCが再び1頁分に相当するNに達するの
を待つ。これによりこの期間に次の1頁分の基準YMBL
画像のデータが読み取られることになる。LCがNに達
すれば基準画像読み取り完了フラグF1をセットし、フ
ラグF2をリセットし、青色LEDを消灯し、赤色LE
Dを点灯する。そしてラインカウンタLCをクリアし、
LCがNに達するのを待つ。この期間に検査対象の1頁
分のCBL画像データが読み取られることになる。LCが
Nに達すればフラグF2をセットし、赤色LEDを消灯
し、青色LEDを点灯し、ラインカウンタLCをクリア
し、LCがNに達するのを待つ。この期間に次の頁につ
いての検査対象のYMBL画像データが読み取られること
になる。その後、検査結果を出力する。このようにして
頁ごとにCBL画像データとYMBL画像データを交互に読
み取って画像検査を行う。
スによる割り込み処理の手順を示すフローチャートであ
る。まず、フラグF1がリセット状態で且つフラグF2
がリセット状態のとき、1ライン分の基準CBL画像デー
タを読み取り、ラインカウンタLCを1インクリメント
する。フラグF1,F2がともにリセット状態の期間
は、このようにして1ラインごとに基準CBL画像データ
を読み取り、これを1頁分続けることによって1頁分の
基準CBL画像データをメモリ上に作成する。同様にフラ
グF1がリセット状態でフラグF2がセット状態のとき
には、1ライン分の基準YMBL画像データを読み取り、
ラインカウンタLCを1インクリメントする。このよう
にして1ラインごとに基準YMBL画像データを読み取
り、割り込み処理を1頁分繰り返すことによって、基準
YMBL画像のデータをメモリ上に作成する。フラグF1
がセット状態でフラグF2がリセット状態のときには、
1ライン分のCBL画像データを読み取り、すでに求めて
いる基準CBL画像データのうち該当ラインのデータとの
差分値を求める。そして、各画素ごとに差分値としきい
値との比較を行い、しきい値を超える差分値が生じれば
その画素を記憶する。これを1頁分繰り返すことによっ
て、1頁分についてCBL画像についての検査を行う。同
様にフラグF1がセット状態でフラグF2がセット状態
のとき、1ライン分のYMBL画像データを読み取り、す
でに求めている基準YMBL画像データのうち該当ライン
のデータとの差分値を求める。そして、各画素ごとに差
分値としきい値との比較を行い、しきい値を超える差分
値が生じればその画素を記憶する。これを1頁分繰り返
すことによって、1頁分についてYMBL画像についての
検査を行う。このようにして2頁ごとにYMCBLの各イ
ンキに対する画像検査を行う。
および請求項2,3に係る画像検査装置によれば、2つ
の光源を用いてイエロー,マゼンタ,シアン,ブラック
の各インキによる画像が読み取られ、すべての色につい
て均等で高い感度で検査できる。しかも3原色に分解し
て各色ごとにデータ処理を行うことなく、モノクロ光学
センサを用いた方法に近い、廉価で小型のセンサおよび
データ処理装置を用いることができる。
よび請求項5,6に係る画像検査装置によれば、シアン
のインキに比較してイエローとマゼンタのインキにより
強く吸収される光を物体に照射して読み取った第1の画
像と、イエローとマゼンタのインキに比較してシアンの
インキにより強く吸収される光を物体に照射して読み取
った第2の画像との各画素について受光量としての値の
低い方をその画素の代表値として求めたため、モノクロ
でありながら、ブラックは勿論イエロー,マゼンタ,シ
アンの各色について高い感度で画像検査を行うことがで
きる。
ば、同一の被検査物体について各色の画像の検査を行う
ことになるため、各被検査物体毎に画像の検査を行うこ
とができる。
ば、各被検査物体ごとに第1の光源光のよる画像と第2
の光源光による画像とを交互に読み取ればよいため、単
位時間当たりのデータ処理量が著しく削減され、装置が
小型で廉価となる。
を示す図である。
る。
例を示す図である。
すブロック図である。
すブロック図である。
すブロック図である。
PUの処理手順を示すフローチャートである。
PUの処理手順を示すフローチャートである。
CPUの処理手順を示すフローチャートである。
CPUの処理手順を示すフローチャートである。
トルとの関係を示す図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 シアンのインキに比較してイエローとマ
ゼンタのインキにより強く吸収される光を被検査物体に
照射し、該被検査物体の画像を読み取って、シアンのイ
ンキ以外の他のインキによる基準画像と比較することに
よって、イエローとマゼンタのインキによる画像の比較
を行い、 イエローとマゼンタのインキに比較してシアンのインキ
により強く吸収される光を被検査物体に照射し、該被検
査物体の画像を読み取って、イエローとマゼンタのイン
キ以外の他のインキによる基準画像と比較することによ
って、シアンのインキによる画像の比較を行い、両比較
によって被検査物体の画像を検査することを特徴とする
画像検査方法。 - 【請求項2】 被検査物体の画像と基準画像とを比較し
て被検査物体の画像を検査する装置であって、 シアンのインキ以外の他のインキによる第1の基準画像
と、イエローとマゼンタのインキ以外の他のインキによ
る第2の基準画像とをそれぞれ記憶する第1・第2の基
準画像記憶手段と、光源からの被検査物体における反射
光の画像を読み取る画像読取手段と、シアンのインキに
比較してイエローとマゼンタのインキにより強く吸収さ
れる光を発する第1の光源と、イエローとマゼンタのイ
ンキに比較してシアンのインキにより強く吸収される光
を発する第2の光源と、この第1・第2の光源光を被検
査物体に選択的に照射させる光源制御手段と、前記画像
読取手段の読み取った第1の光源光の照射による画像お
よび第2の光源光の照射による画像を前記第1・第2の
基準画像にそれぞれ比較する画像比較手段とを設けたこ
とを特徴とする画像検査装置。 - 【請求項3】 前記画像読取手段は基準画像が形成され
ている物体における反射光の画像をも読み取るものであ
り、前記第1の基準画像記憶手段は、基準画像が形成さ
れている物体に第1の光源光が照射されているときに前
記画像読取手段により読み取られた画像を記憶し、前記
第2の基準画像記憶手段は、基準画像が形成されている
物体に第2の光源光が照射されているときに前記画像読
取手段により読み取られた画像を記憶するものである請
求項2に記載の画像検査装置。 - 【請求項4】 シアンのインキに比較してイエローとマ
ゼンタのインキにより強く吸収される光を基準画像が形
成されている物体に照射して第1の画像を読み取り、イ
エローとマゼンタのインキに比較してシアンのインキに
より強く吸収される光を基準画像が形成されている物体
に照射して第2の画像を読み取って、第1の画像と第2
の画像の各画素について受光量としての値の低い方をそ
の画素の代表値として基準画像を求め、 シアンのインキに比較してイエローとマゼンタのインキ
により強く吸収される光を被検査物体に照射して第1の
画像を読み取り、イエローとマゼンタのインキに比較し
てシアンのインキにより強く吸収される光を被検査物体
に照射して第2の画像を読み取って、第1の画像と第2
の画像の各画素について受光量としての値の低い方をそ
の画素の代表値として被検査物体の画像を求め、該被検
査物体の画像と前記基準画像とを比較することを特徴と
する画像検査方法。 - 【請求項5】 被検査物体の画像と基準画像とを比較し
て被検査物体の画像を検査する装置であって、 シアンのインキ以外の他のインキによる第1の基準画像
と、イエローとマゼンタのインキ以外の他のインキによ
る第2の基準画像との各画素について受光量としての値
の低い方をその画素の代表値として基準画像を求めて記
憶する基準画像記憶手段と、光源からの被検査物体にお
ける反射光の画像を読み取る画像読取手段と、シアンの
インキに比較してイエローとマゼンタのインキにより強
く吸収される光を発する第1の光源と、イエローとマゼ
ンタのインキに比較してシアンのインキにより強く吸収
される光を発する第2の光源と、この第1・第2の光源
光を被検査物体に選択的に照射させる光源制御手段と、
前記画像読取手段の読み取った第1の光源光の照射によ
る画像と第2の光源光の照射による画像の各画素につい
て受光量としての値の低い方をその画素の代表値として
被検査物体の画像を求めて、前記基準画像と比較する画
像比較手段とを設けたことを特徴とする画像検査装置。 - 【請求項6】 前記画像読取手段は基準画像が形成され
ている物体における反射光の画像をも読み取るものであ
り、前記基準画像記憶手段は、基準画像が形成されてい
る物体に第1の光源光が照射されているときに前記画像
読取手段により読み取られた画像と基準画像が形成され
ている物体に第2の光源光が照射されているときに前記
画像読取手段により読み取られた画像との各画素につい
て受光量としての値の低い方をその画素の代表値として
基準画像を求めて記憶するものである請求項5に記載の
画像検査装置。 - 【請求項7】 前記光源制御手段は第1・第2の光源光
を交互に被検査物体に照射し、前記画像読取手段は、同
一の被検査物体について第1の光源光による画像と第2
の光源光による画像とを読み取るものである請求項2,
3,5,6のいずれかに記載の画像検査装置。 - 【請求項8】 前記光源制御手段は第1・第2の光源光
を交互に被検査物体に照射し、前記画像読取手段は、複
数の被検査物体について第1の光源光による画像と第2
の光源光による画像とを交互に読み取るものである請求
項2,3,5,6のいずれかに記載の画像検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31512895A JP3280213B2 (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | 画像検査方法および画像検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31512895A JP3280213B2 (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | 画像検査方法および画像検査装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09156080A true JPH09156080A (ja) | 1997-06-17 |
JP3280213B2 JP3280213B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=18061748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31512895A Expired - Lifetime JP3280213B2 (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | 画像検査方法および画像検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3280213B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19990045495A (ko) * | 1997-11-22 | 1999-06-25 | 아키라 하라 | 옵티컬 칼러 센서 및 칼러 프린트 검사 장치 |
EP0950894A2 (en) * | 1998-04-15 | 1999-10-20 | Baldwin-Japan Ltd. | Optical sensor |
EP0952438A2 (en) * | 1998-04-23 | 1999-10-27 | Tokyo Kikai Seisakusho Ltd. | Printed image inspection apparatus |
-
1995
- 1995-12-04 JP JP31512895A patent/JP3280213B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19990045495A (ko) * | 1997-11-22 | 1999-06-25 | 아키라 하라 | 옵티컬 칼러 센서 및 칼러 프린트 검사 장치 |
EP0950894A2 (en) * | 1998-04-15 | 1999-10-20 | Baldwin-Japan Ltd. | Optical sensor |
EP0950894A3 (en) * | 1998-04-15 | 2000-02-23 | Baldwin-Japan Ltd. | Optical sensor |
EP0952438A2 (en) * | 1998-04-23 | 1999-10-27 | Tokyo Kikai Seisakusho Ltd. | Printed image inspection apparatus |
EP0952438A3 (en) * | 1998-04-23 | 2002-06-12 | Tokyo Kikai Seisakusho Ltd. | Printed image inspection apparatus |
US6456733B1 (en) | 1998-04-23 | 2002-09-24 | Tokyo Kikai Seisakusho, Ltd. | Printed image inspection apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3280213B2 (ja) | 2002-04-30 |
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