JPH09155991A - 空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

空気入りタイヤの製造方法

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JPH09155991A
JPH09155991A JP7320708A JP32070895A JPH09155991A JP H09155991 A JPH09155991 A JP H09155991A JP 7320708 A JP7320708 A JP 7320708A JP 32070895 A JP32070895 A JP 32070895A JP H09155991 A JPH09155991 A JP H09155991A
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carcass
ply
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cord
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/48Bead-rings or bead-cores; Treatment thereof prior to building the tyre
    • B29D2030/487Forming devices for manufacturing the beads

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  • Tyre Moulding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】カーカスコードを蛇行配列させたカーカスプラ
イと、カーカスコードに連続するビードコードを螺旋巻
きたビードコアとを具えることによりビード耐久性を高
めるとともに軽量化に貢献しうる空気入りタイヤを、能
率良く形成することができる。 【解決手段】主成形フォーマ30の外周面にインナーラ
イナーゴムシート31を巻回するインナーライナ取付け
工程21と、前記主成形フォーマ30の両側で交互に折
返しつつ周回させることにより筒状プライ基体32をイ
ンナーライナーゴムシート31上に形成するカーカスプ
ライ成形工程22と、前記カーカスコード10と連なる
ビードコード14をプライ基体32の両側部分に螺旋巻
きするビード成形工程23と、前記ビードコア5を設け
たプライ基体32にビードエーペックスゴム8を含むタ
イヤ形成部材33を接合させる接合工程24と、前記主
成形フォーマ30を膨張させてタイヤ本体6をうる膨張
工程25とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビード部耐久性を
高めるとともに軽量化を達成しうる空気入りタイヤの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用車用、重荷重車用等の種々の空気入
りタイヤは、一般に、カーカスの両端をビードコアの廻
りで巻上げて固定しており、またその巻上げ高さは、充
填内圧及び負荷荷重に対してのカーカスの吹き抜けを防
止し固定を確実化するために、通常、リムフランジ高さ
より大に設定されている。
【0003】しかしながら、空気入りタイヤは接地する
際、図20に示すように、リムフランジfより上方のビ
ード部の部分aがタイヤ軸方向外方に倒れこむように変
形するため、カーカスプライbの巻上げ部b1には曲げ
/圧縮の応力が繰り返して作用し、その応力が巻上げ部
b1外端に集中する。また巻上げ部b1外端では、カー
カスコードが切断部として途切れるため周囲のゴムとの
接着性に劣り、従って、前記応力集中と相まって、巻上
げ部b1外端でコード/ゴム間のルースが早期に生じ、
またこれが起点となってカーカスのセパレーションへと
進行するなど、ビード部損傷を発生させやすいという問
題がある。特にこのようなビード部損傷は、トレッド部
の剛性増加によって逆にビード部の変形度合が高まるラ
ジアル構造のタイヤ、及び負荷荷重が高くタイヤ変形自
体が大となる重荷重車用のタイヤにおいて発生する傾向
にある。
【0004】従って、従来このような損傷に対しては、
ビードエーペックスゴムのゴム量を増やすことによって
クッション性を高め、ルースに至る時間をのばしたり、
又ビードコアcの廻り及び巻上げ部b1の内側、外側等
にコード補強層を設けることによってビード部aの剛性
を高め、変形量自体を減じる対策が取られてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのもの
では、特に、負荷荷重が高い重荷重用タイヤにおいて損
傷防止効果が不十分であり、また前記ビード部のボリュ
ウム増加に起因して、タイヤ重量が増し燃費性を損ねる
ものでもあった。
【0006】このような状況に鑑み研究を積重ねた結
果、本発明者は、カーカスコードをプライ両端で順次U
字に折返して蛇行状に配列させたカーカスプライを用
い、しかもこのカーカスコードと実質的に連続するビー
ドコードをカーカスプライ上で螺旋巻きしてビードコア
を形成することによってビード耐久性を大巾に向上でき
しかも軽量化に貢献しうることを究明し得た。そしてこ
のような構造の空気入りタイヤを形成するために、新規
なタイヤの製造方法が必要になった。
【0007】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、カーカスコードを、円筒状の主成形フォーマの両側
で交互に折返しつつ周回させることにより筒状のプライ
基体を形成するカーカスプライ成形工程と、カーカスコ
ードに連なるビードコードをプライ基体の両側部分で螺
旋巻きするビード成形工程とを具えることを基本とし
て、カーカスプライ両端におけるコードとゴムとの接着
性を高めかつプライ両端に作用する応力を低減させうる
とともに軽量化を達成しうる空気入りタイヤの製造方法
の提供を目的としたものであります。
【0008】請求項2記載の発明は、サイドウオールゴ
ムとタイヤ主部との貼着を能率化しうる空気入りタイヤ
の製造方法の提供を目的としたものであります。
【0009】請求項3記載の発明は、ビードコア強度を
別途高めることができ、カーカスプライ及び上ビードコ
ア部に低モジュラスコードを採用することを可能とする
空気入りタイヤの製造方法の提供を目的としたものであ
ります。
【0010】請求項4記載の発明は、カーカスプライ両
端を種々な巻上げ構造で終端しうる空気入りタイヤの製
造方法の提供を目的としたものであります。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1
記載の発明は、トレッド部からタイヤ両側のサイドウォ
ール部をへてビードコアを有するビード部に至るタイヤ
本体を通るカーカスを具える空気入りタイヤの製造方法
であって、円筒状をなすとともにトロイド状に膨張可能
な主成形フォーマの外周面にインナーライナーゴムシー
トを巻回するインナーライナ取付け工程、前記インナー
ライナーゴムシートの外周面でカーカスコードを前記主
成形フォーマの両側で交互に折返しつつ周回させること
によりカーカスプライの筒状のプライ基体を形成するカ
ーカスプライ成形工程、前記カーカスコードと連なるビ
ードコードをプライ基体の両側部分に1以上の段数で小
巾に螺旋巻きすることによりビードコアを形成するビー
ド成形工程、前記ビードコアを設けたプライ基体にビー
ドエーペックスゴムを含むタイヤ形成部材を互いに接合
させる接合工程、及び前記主成形フォーマを膨張させて
前記タイヤ本体をうる膨張工程を含むことを特徴として
います。
【0012】又、請求項2記載の発明は、前記膨張工程
において、サイドフォーマの膨張によりサイドウオール
ゴムをタイヤ主部に貼着することを特徴としています。
【0013】又、請求項3記載の発明は、前記カーカス
プライ成形工程に先立ち、ビードコードの螺旋巻きによ
ってカーカスプライの半径方向内側に下ビードコア部を
形成する下ビードコア部成形工程を含むことを特徴とし
ています。
【0014】又、請求項4記載の発明は、前記ビード成
形工程において、プライ基体の両側縁を、ビードコアの
タイヤ軸方向外端若しくはこの外端から内方に控えて、
又は外端から外方にはみ出させてビードコアを形成する
ことを特徴としています。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の空気入りタイヤの
製造方法の一実施例を、この製造方法によって形成され
る空気入りタイヤとともに、図面に基づき説明する。図
1において空気入りタイヤ1は、本発明の製造方法によ
って形成される、本例では重荷重用ラジアルタイヤであ
って、トレッド部2と、このトレッド部2の両端からタ
イヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部3
と、各サイドウォール部3の内方端に位置しかつ環状の
ビードコア5により補強されるビード部4とを有するト
ロイド状のタイヤ基体6を具える。またビード部4、4
間には、このタイヤ本体6を通るカーカス7が架け渡さ
れるとともに、該カーカス6の半径方向外側かつトレッ
ド部2内方には、強靱なベルト層9が配される。
【0016】前記ベルト層9は、少なくとも1枚のベル
トプライ、本例では、カーカス側からトレッド面2Sに
向かって順に配される第1、第2、第3、第4のベルト
プライ9A〜9Dの4枚からなり、例えば第1のベルト
プライ9Aは、ベルトコードをタイヤ赤道Cに対して6
0〜70度程度の角度で配列するとともに、第2、第
3、第4のベルトプライ9B〜9Dは10〜25度程度
の角度でベルトコードを配列している。なお第2、第3
のベルトプライ9B、9C間でタイヤ赤道Cに対するコ
ードの傾斜方向が相違し、これによってなるトラス構造
によりベルト剛性を高め、強いタガ効果を有してトレッ
ド部2を補強する。
【0017】前記ベルトコードとしては、例えばスチー
ル、芳香族ポリアミド、全芳香族ポリエステル、高弾性
ポリエチレン等の高モジュラスの繊維コードが使用で
き、各ベルトコードはプライ外端で切断されて途切れる
とともに、例えば、第1のベルトプライ9Aを第3のベ
ルトプライ9Cと略同巾かつ第2のベルトプライ9Bよ
り巾狭とすることによって外端位置を夫々違えている。
なお最小巾となる第4のベルトプライ9Dは、内側のベ
ルトプライ9A〜9C、及びカーカス7を保護するブレ
ーカとしても機能する。またベルト層9の両端部はカー
カス7からしだいに離間し、この離間部分に比較的軟質
のクッションゴム42を充填する。
【0018】また前記カーカス7は、カーカスコード1
0をタイヤ赤道Cに対して75〜90度の角度で配列す
る1枚以上、本例では、1枚のカーカスプライ11から
なり、前記タイヤ本体6を通ってビードコア5、5間に
跨るトロイド状の主部11Aと、前記ビードコア5の半
径方向内面である底面を通ってビードコア5の回りで、
本例では、タイヤ軸方向の内から外に巻上げられる巻上
げ部11Bとを具える。なお前記巻上げ部11Bは、ビ
ードコア5から半径方向外方に向かって先細状にのびる
ビードエーペックスゴム8の外側面に沿って立上がり、
ビードベースラインBLからの巻上げ高さH1をビード
エーペックス高さH2より小、本例では、リムフランジ
Fの高さHFより小としている。なおビードベースライ
ンBLとは、ビード底面であるビードベース4Sのタイ
ヤ軸方向外端点を通るタイヤ軸方向の線であり、適用リ
ムのリム径選定の基準線をなす。
【0019】ここでカーカスプライ11は、その主部1
1Aと巻上げ部11Bとを展開して図4に示すように、
カーカスプライ11の一方の外側縁E1で周方向に等間
隔で並ぶn個の折返し点Li(I=1,,n)と、他方の外側
縁E2で並ぶn個の折返し点Ri(I=1,,n)とを有し、
カーカスコード10を、両側の折返し点をRi-1、Li-
1、Ri、Li、Ri+1、Li+1の順序で交互にしかも
折返し点を周方向に順次進めながら折返した蛇行配列の
折返しカーカスプライとしている。この折返しカーカス
プライは、プライ巾5cm当りのコード打込み数が18
〜40本/5cm程度であって、またカーカスコード1
0は、少なくとも主部11Aにおいて、互いに交差する
ことなく実質的に平行に配列する。もし交差する時、せ
ん断力が発生してコード破断を招来する。
【0020】なおプライ外側縁E1、E2が、図3に示
すように、タイヤ両側部分であるビード部4又はサイド
ウオール部3、本例ではビード部4で巻上げられて途切
れることによって、前記折返し点Ri、Liはタイヤ両
側部分で周方向に配列する。
【0021】前記カーカスプライ11は、1本以上、数
本のカーカスコード10を用いて形成することができ、
前記図4には2本のコード10A、10Bを用いた例が
示されている。この時、カーカスプライ11の各外側縁
E1、E2に2n個の点要素Pを周方向に等間隔で配置
し、2つの点要素Pで夫々一つの折返し点を構成する。
すなわち一方のカーカスコード10Aは、2つの点要素
Pごとに折返しが繰り返される蛇行配列をなし、また他
方のカーカスコード10Bは、前記一方のカーカスコー
ド10Aに対して周方向に1/2ピッチ、すなわち1つ
の点要素分だけ位相をずらせて、2つの点要素Pごとに
折返しを繰り返す。これによって各カーカスコード10
A、10Bは、少なくとも主部11Aにおいて平行配列
する。
【0022】図5には、3本のカーカスコード10A、
10B、10Cを用いてカーカスプライ11を形成する
場合が示されており、この時、各外側縁E1、E2に3
n個の点要素Pを配置し、各カーカスコード10A、1
0B、10Cを3つの点要素Pごとの折返しによって蛇
行配列させるとともに、各コードの蛇行を、1/3ピッ
チづつ、すなわち1つの点要素分だけ位相をずらせる。
これによって各カーカスコード10A、10B、10C
の平行配列を達成する。
【0023】また前記カーカスプライ11を2枚以上m
枚とする時には、カーカスコード10の前記蛇行配列を
周方向にm周繰り返す。またバイアス構造のタイヤを形
成するときには、図6に示すように、カーカスコード1
0を、タイヤ赤道Cに対して35〜60度の、例えば左
上がりのコード角度を有して折返し点Li、Ri間で蛇行
配列させた下のカーカスプライ11Lを構成し、2周目
において、35〜60度の右上がりのコード角度で引き
続き蛇行配列して上のカーカスプライ11Uを構成す
る。
【0024】前記ビードコア5は、ビード部4における
カーカスプライ11上、すなわち半径方向外側で、上ビ
ードコード14を周方向に1以上の段数で螺旋巻きさせ
てなる所謂シングルワインドタイプの上ビードコア部5
Aを少なくとも有し、前記上ビードコード14は、前記
カーカスコード10とは実質的に連続する連続コード1
5で形成している。すなわち前記図4に示すように、蛇
行配列の連続コード15がその配列終了位置J1から螺
旋巻きに連続的に移行し、カーカスプライ11と上ビー
ドコア部5Aとを構成する。
【0025】ここで、「実質的に連続する」とは、上ビ
ードコード14とカーカスコード10とが途切れのない
1本のコードで連続するか、又は上ビードコード14と
カーカスコード10との途切れ部を接着、溶接等によっ
て一体に接続させて連続することを意味しする。なお、
蛇行配列から螺旋巻きへの移行領域J以外の領域におい
て、上ビードコード14が螺旋巻きの途中で材料切れ等
で途切れた際、及びカーカスコード10が蛇行配列の途
中で途切れた際には、この途切れ端付近から新たなコー
ドを接着処理等を施すことなく続けて螺旋巻及び蛇行配
列させることができ、この時、新たなコードは途切れ前
のコードと同じものを用いることが必要である。また接
着、溶接等によって一体接続する時には、要求によっ
て、上ビードコード14とカーカスコード10との材
質、太さ、撚り構造等を違えても良い。
【0026】本例では、ビードコア5は、前記上ビード
コア部5Aのみから形成されており、このビードコア5
又は上ビードコア部5Aは、その断面形状として、図2
に示す偏平な六角形状の他、図7(A)〜(F)に示す
正方形、長方形、台形、平行四辺形等を含む四角形状、
三角形状、六角形状、円形状等の種々なものが採用でき
る。
【0027】前記連続コード15として、ナイロン、レ
ーヨン、ポリエステル、ビニロン、芳香族ポリアミド、
全芳香族ポリエステル、高弾性ポリエチレン等の有機繊
維コード、及びスチール等の金属繊維コードが使用でき
るが、ビード/リム間の嵌合を確実化し、リムずれ及び
これに起因する発熱、さらにはビードベース5Sの変形
を抑制するために、コードの初期引張り弾性率Eを15
00kgf/mm2 以上とすることが好ましい。なお初期引
張り弾性率Eは、JIS L1017に規定される初期
引張抵抗度から換算した弾性率を意味する。
【0028】このように、本願では、カーカスコード1
0をプライ外側縁E1、E2で交互にU字に折曲げた蛇
行配列としているため、図8(A)、(B)に示すよう
に、充填内圧等によりカーカスコード10に作用する引
張り力TAに対しては、U字の内側のゴムG1を圧縮す
る負荷が対抗し、ビード変形により作用する圧縮力TB
に対しては、前記内側のゴムG1を引張る負荷が対抗し
て、夫々折曲げ先端と外側ゴムG2との間の応力を低減
する。しかもU字によってこの応力自体も分散する。さ
らにカーカスコード10と上ビードコード14とを連続
させるため、接着力に劣りかつ応力集中によって強度の
弱所となるコードの切断端がビード部4から排除され
る。
【0029】その結果、カーカス7の吹き抜けを防止し
ながら前記巻上げ高さH1をリムフランジ高さHFより
小に設定でき、ビード耐久性の向上と大幅な軽量化とを
達成できる。また巻上げ高さH1をリムフランジ高さH
Fより大とした時にも、従来のコード補強層の形成を排
除しながら外側縁E1、E2のコードルースを効果的に
抑制でき、同様にビード耐久性の向上と軽量化とを達成
しうる。
【0030】前記ビードコア4としては、前記上ビード
コア部5Aに加えて、図9(A)に示すようにカーカス
プライ11の半径方向内側で、下ビードコード16を周
方向に1以上の段数で螺旋巻きさせてなるシングルワイ
ンドタイプの下ビードコア部5Bを付設することがで
き、これによってコア強度、コア剛性を高め、リムとの
嵌合力を向上させうる。また上、下のビードコア部5
A、5B間で巻上げ部11Bを挟持できるため、カーカ
スの吹き抜け防止にも役立つ。前記下ビードコード16
は、前記連続コード15と連続させることができるが、
非連続の別コードで形成することもでき、例えば下ビー
ドコア部5Bを従来のスチールコードを用いて形成した
ときには、前記連続コード15に、例えばナイロン、ポ
リエステル等、初期引張り弾性率Eが1500kgf/mm
2 未満の低モジュラスコードを使用しても、必要なリム
嵌合力を確保できる。
【0031】なおビードコア4としては、前記下ビード
コア部5Bに代えて、例えばスチールコード等のコード
4〜6本を平行に引き揃えてゴム被覆した帯材を巻き重
ねたいわゆるテープビードタイプのコア体5Cを用いる
こともでき、またこのようなテープビードタイプのコア
体5Cは、前記上ビードコア部5A底面とカーカスプラ
イ11との間に付設してもよい。
【0032】また前記巻上げ部11Bとしては、本例の
如く、前記図2及び図9(A)に示すように、前記上ビ
ードコア部5Aの底面を通ってこの上ビードコア部5A
からタイヤ軸方向外側にはみ出すはみ出し部17を半径
方向外方に巻上げ、その外側縁E1、E2を、上ビード
コア部5A若しくはビードエーペックスゴム8の外側面
に沿わせて終端させる他、図9(B)に示すように、巻
上げ方向が逆向き、すなわち上ビードコア部5Aからタ
イヤ軸方向内側にはみ出すはみ出し部17を半径方向外
方に巻上げ、ビードエーペックスゴム8等の内側面に沿
わせて終端させることもできる。
【0033】また巻上げ部11Bとしては他に、図9
(C)に示すように、ビードコア5の底面上で終端する
か、同図に一点鎖線で示すように、この外側縁E1、E
2をビードコア5の側面からタイヤ軸方向にややはみ出
して終端させてもよい。
【0034】また巻上げ部11Bのさらに他の例として
は、ビードコア5が上ビードコア部5Aと、下ビードコ
ア部5B及び/又はコア体5Cとによって構成されると
き、巻上げ部11Bの外側縁E1、E2を、これら5A
と5B又は5Cとの間であるビードコア5内で終端す
る。詳しくは、図10(A)に示すように、上ビードコ
ア部5Aの底面上で終端する巻上げ部11Bの外側縁E
1、E2を上ビードコア部5Aと下ビードコア部5Aと
の間、若しくはコア体5Cとの間で挟み込む。又は、図
10(B)に示すように、上ビードコア部5Aを半径方
向内側の下コア部分5A1と外側の上コア部分5A2と
に分割し、上ビードコア部5Aの底面を通ってタイヤ軸
方向外側にはみ出すはみ出し部17を半径方向外方に巻
上げ、その外側縁E1、E2を、コア部分5A1、5A
2間で挟み込んで終端させる。又はコア部分5A1、5
A2の何れか一方を前記コア体5Cで形成し、このコア
体5Cと他方のコア部分との間で挟み込んで終端させ
る。
【0035】また巻上げ部11Bのさらに他の例として
は、図11(A)に示すように、上ビードコア部5Aか
らタイヤ軸方向にはみ出すはみ出し部17を半径方向外
方に巻上げ、その外側縁E1、E2を、前記上ビードコ
ア部5Aとビードエーペックスゴム8との間で挟み込ん
で終端させるか、若しくは図11(B)に示すように、
前記上ビードコア部5Aとビードエーペックスゴム8と
の間を通り抜けてカーカス主部11Aとビードエーペッ
クスゴム8との間で挟み込んで終端させる。
【0036】なお前記巻上げ部11Bの構造の中で、外
側縁E1、E2を挟み込んで終端するものは、外側縁E
1、E2でのコードルース及び吹き抜けを確実に防止で
きる。
【0037】次に、このような空気入りタイヤの製造方
法を説明する。空気入りタイヤの製造方法は、図12〜
14に示すように、 ・主成形フォーマ30の外周面にインナーライナーゴム
シート31を巻回するインナーライナ取付け工程21
と、 ・前記インナーライナーゴムシート31の外周面でカー
カスプライ11形成用の筒状のプライ基体32を形成す
るカーカスプライ成形工程22と、 ・連続コード15の螺旋巻によってプライ基体32の両
側部分にビードコア5、5を形成するビード成形工程2
3と、 ・プライ基体32にタイヤ形成部材33を互いに接合さ
せる接合工程24と、 ・前記主成形フォーマ30を膨張させて未加硫のタイヤ
本体6をうる膨張工程25とを含み、本例では各工程2
1〜25がこの順序で行なわれる。
【0038】前記主成形フォーマ30は、内圧充填によ
ってトロイド状に膨張するブラダーを具える円筒ドラム
34の両端に、ビードコア固定用のビードロック35を
介して、拡縮径可能な円板状のフランジ36を配設して
おり、該フランジ36の外端には、コード折返し用の前
記点要素Pを構成する突起36Aが円周方向に等間隔で
配列する。また前記主成形フォーマ30の両側にも、膨
張可能なブラダーを有するサイドフォーマ37が同芯に
配される。
【0039】従って、インナーライナ取付け工程21で
は、図12(A)に示すように、両側の突起36A、3
6A間においてインナーライナーゴムシート31を、主
成形フォーマ30の外周面上で円筒状に巻回する。
【0040】またカーカスプライ成形工程22では、図
12(A)及び図15に示すように、本例では、2本の
連続コード15A、15Bを別々に保持する一対のボビ
ン39A、39Bを用い、これらを前記フランジ36よ
り軸方向外側の一方端位置Y1と他方端位置Y2との間
で、軸芯40と平行かつ互い逆方向にすれ違いさせなが
ら往復走行させる。また各ボビン39A、39Bが各位
置Y1、Y2で方向転換するごとに、前記主成形フォー
マ30は、2Pのピッチ間隔で間欠回転を繰り返す。こ
れによって連続コード15A、15Bは、両側の折返し
点Li、Riで交互にしかもこの折返し点Li、Riを
周方向に進めながら順次折返し、主成形フォーマ30の
周回回数に応じた層数の筒状のプライ基体32を形成す
る。
【0041】この時、連続コード15A、15Bは、両
側の突起36A、36A間では交差することなく互いに
平行配列できる。また必要層数、本例では1層のプライ
基体32の形成を完了したボビン39A、39Bは前記
位置Y1、Y2で待機するとともに、プライ基体32の
外周面上に、薄肉のインスレーションゴムシート(図示
しない)を貼着し、前記インナーライナーゴムシート3
1との間で連続コード15A、15Bを被覆してコード
の配列乱れを防止する。なお連続コード15A、15B
には予め、ゴム又は接着剤でコーティングすることが好
ましいが、プライ基体32形成後に、その外周面若しく
は前記インナーライナーゴムシート31の内周面にコー
ティングしてもよい。
【0042】またビード成形工程23では、図13
(A)及び図16に示すように、各ボビン39A、39
Bを、前記位置Y1、Y2より軸方向内側のビードコア
形成位置Y3、Y4まで移動させ、その後、各ボビン3
9A、39Bのコア巾Wでの往復移動と主成形フォーマ
30の連続回転とによって、連続コード15A、15B
を多段に螺旋巻きしてプライ基体32外周面上の両側部
分に、上ビードコア部5Aであるビードコア5を形成す
る。なお連続コード15A、15Bの螺旋巻きは、ビー
ドコア5のタイヤ軸方向内側、外側何れの側から巻き始
めても良い。
【0043】なお、1本の連続コード15を用いる時に
は、一方側のビードコア5を形成するのに必要な長さ部
分を余して、カーカスプライ11及び他方側のビードコ
ア5を連続して形成し、しかる後、前記余した長さ部分
を用いて一方側のビードコア5を形成する。また3本以
上N本の連続コード15を用いるときには、カーカスプ
ライ11を形成した後、N/2本のコードで一方側、他
方側のビードコア5を夫々形成する。奇数の時には、1
本のコードを前記配列終了位置J1近傍で終端させる
他、(N−1)/2本と、(N+1)/2本との組合わ
せでビードコア5を夫々形成する。なおフォーマの構造
及び制御の簡易化、ビード耐久性の向上の観点からは、
2本の連続コード15を用いることが望ましい。
【0044】また接合工程24では、図13(B)に示
すように、前記ビードコア5を設けたプライ基体32
に、ビードエーペックスゴム8、クッションゴム42な
どであるタイヤ形成部材33を互いに接合させる。この
時サイドフォーマ37上にはサイドウオールゴム41が
配される。前記接合に際しては、前記タイヤ形成部材3
3とプライ基体32とを、ローラ等によって軽く押圧す
ることが好ましい。
【0045】また膨張工程25では、図14に示すよう
に、ベルト層9とトレッドゴム43とを一体化した円筒
状のトレッドリング44を、プライ基体32の半径方向
外方に離間させて待機せしめ、しかる後、前記主成形フ
ォーマ30のブラダー30A及びサイドフォーマ37の
ブラダー37Aを夫々膨張させる。
【0046】この時、ブラダー30Aの膨張につれビー
ドコア5、5間でトロイド状に膨満するプライ基体32
は、トレッドリング44と圧接してタイヤ主部6Aを形
成する。またビードコア5のタイヤ軸方向外端から外方
にはみ出すプライ基体32のはみ出し部17は、前記ブ
ラダー37Aの膨張につれてサイドウオールゴム41と
ともに巻上げられ、前記タイヤ主部6Aに貼着されて、
前記図2及び図9(A)に示すビード構造のタイヤ本体
6を形成する。なお膨張工程25に先駆けて、前記フラ
ンジ36が縮径し、前記円筒ドラム34より半径方向内
側に控えることによって、はみ出し部17を開放してそ
の巻上げを可能とする。
【0047】なお前記ビード成形工程23において、は
み出し部17を設けることなく連続コード15A、15
Bをプライ基体32外端に略整一して巻回してもよい。
すなわちプライ外側縁E1、E2を、ビードコア5のタ
イヤ軸方向外端と整一又はこの外端からやや内方に控え
させることによって、前記図9(C)に示すビード構造
のタイヤ本体6を形成できる。
【0048】また前記接合工程24に先駆けて、サイド
フォーマ37のブラダー37Aを膨張させ、はみ出し1
7をビードコア5の上面に至り巻上げた後、ビードエー
ペックスゴム8の貼設を含む接合工程24を行なっても
良く、これによって前記図11(A)、(B)に示すビ
ード構造のタイヤ本体6を形成できる。
【0049】また図17に示すように、前記カーカスプ
ライ成形工程22に先駆けて、インナーライナーゴムシ
ート31上で、下ビードコード16を螺旋で巻回する下
ビードコア部成形工程26を施してもよく、これによっ
て下ビードコア部5Bを自在に付設することができる。
この時、下ビードコード16としては、前記連続コード
15と連続する同一コード又は、非連続の別コードを用
いうる。また下ビードコア部成形工程26に代え、前記
コードの帯材を巻き重ねてテープビードタイプのコア体
5Cを形成するテープビード成形工程を行なっても良
い。
【0050】また図18に示すように、前記ビード成形
工程23において、プライ基体32上に連続コード15
を半分程度の段数で螺旋巻きして下コア部分5A1を形
成し、かつサイドフォーマ37の膨張によってはみ出し
17を下コア部分5A1上に巻上げた後、さらに連続コ
ード15を螺旋巻きして上コア部分5A2を形成しても
よい。これによって、前記図10(B)に示すビード構
造のタイヤ本体6を形成できる。また前記ビード成形工
程23の途中でテープビード成形工程を施すことによっ
て、コア部分5A1、5A2の何れか一方をコア体5C
で形成してもよい。
【0051】また図19は、前記図9(B)に示すビー
ド構造の形成手段を示す。図に示すごとく、ビードロッ
ク35、35間でインナーライナーゴムシート31を形
成するとともに、ビードロック35上でビードコア5を
形成する。またビードコア5には、その内側面からイン
ナーライナーゴムシート31上をのびるビードエーペッ
クスゴム8が配されるとともに、これらの上に、カーカ
スプライ成形工程22によるプライ基体32を形成す
る。従って、ビード成形工程23では、本例では、プラ
イ基体32の内周面側に、このプライ基体32に先駆け
てビードコア5を形成する。またビードロック35及び
フランジ36が半径方向内側に控える位置Y5まで縮径
した後、はみ出し部17を外から内に巻上げる巻上げ工
程26が施される。しかる後、クッショゴム42などの
他のタイヤ形成部材33を配置しかつ押圧等によって接
合する接合工程24、及び膨張工程25が順次行われ
る。
【0052】またカーカスプライ成形工程22によっ
て、前記図6の如きバイアス構造のカーカスプライ11
を形成することもでき、この時、接合工程24の際、ト
レッドリング44に代えてカーカスプライに近いコード
角度のブレーカ及びトレッドゴムをタイヤ形成部材33
の一つとして、プライ基体32の中央に夫々接合する。
そして膨張工程25によって、ブレーカ及びトレッドゴ
ムをプライ基体32とともに一体にトロイド状に膨満さ
せ、バイアス構造のタイヤ本体6を形成する。なお、ビ
ード剛性を上げて操縦安定性を向上するために、ビード
部4には、有機繊維又は金属繊維コードからなる補強層
を追加することが可能である。
【0053】
【実施例】前記製造方法を用いてタイヤサイズが11R
22.5である図1に示す構成の重荷重用ラジアルタイ
ヤを表1、2の仕様にて試作するとともに、試供タイヤ
のビード耐久性(ビード損傷)、ビード発熱性、ビード
ベース変形性、及びタイヤ重量についてテストし比較し
た。
【0054】テスト条件は次の通りである。 1)ビード発熱性:試供タイヤをサイズ22.5×8.
25の15°深底リムに装着し、充填内圧8.00ks
c、負荷荷重9000kg、速度20km/hの条件下
でドラム上を走行させ、走行距離が1000km毎にビ
ード部の表面温度を測定してその平均値を従来品1を1
00とする指数で表示した。数値が小さいほど低発熱で
あり、優れている。
【0055】2)ビード耐久性(ビード損傷):前記条
件下でドラム上を5000km走行させたタイヤを解体
し、プライルースの有無を調査した。表1中、○印はプ
ライルースが起らなかったことを示し、△印はカーカス
プライの巻上げ部の端部でルースが発生したことを示
し、×印はカーカスのセパレーションが発生したことを
示す。
【0056】3)ビードベース変形性:図2に一点鎖線
で示すように、前記条件下でドラム上を5000km走
行させたタイヤのビードベースのトウ部分tの浮上がり
変形の変形高さhaを測定し、走行前のタイヤを100
とした指数で表示した。数値が大きいほど変形が小であ
り、優れている。
【0057】4)タイヤ重量:各試供タイヤの重量を従
来品を100とする指数で表示した。数値が小さいほど
軽量でであり、優れている。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】表1、2に示すように、本願の製造方法を
用いて形成した実施例のタイヤは、ビードコア及びカー
カスに、例えばナイロン、ポリエステル等の低モジュラ
スのコードを用いたときにも、従来のスチールコードを
用いたタイヤより、ビード発熱性及びビードベース変形
性の点では劣るものの、ビード耐久性(ビード損傷)を
向上させることができる。特に初期引張り弾性率が15
00kgf/mm2 以上のコードを用いたときには、ビード
発熱性、ビードベース変形性についても、スチールコー
ド(初期引張り弾性率が略19000kgf/mm2 )の従
来タイヤと同レベル若しくはそれ以上の性能を確保でき
る。
【0061】
【発明の効果】本発明の空気入りタイヤの製造方法は、
叙上の如く構成しているため、カーカスコードを蛇行配
列させたカーカスプライと、カーカスコードに連続する
ビードコードを螺旋巻きたビードコアとを具え、ビード
耐久性を高めるとともに軽量化に貢献しうる新規な構造
の空気入りタイヤを、能率良く形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法によって形成される空気入り
タイヤの一実施例を示す断面図である。
【図2】そのビード部を拡大して示す部分断面図であ
る。
【図3】カーカスのコード配列をビードコアとともに示
す斜視図である。
【図4】カーカスコードの蛇行配列の一例を示す略線図
である。
【図5】カーカスコードの蛇行配列の他の例を示す略線
図である。
【図6】カーカスコードの蛇行配列のさらに他の例を示
す略線図である。
【図7】(A)〜(F)は、ビードコアの断面形状の一
例を示す略断面図である。
【図8】(A)、(B)は、カーカスプライの作用を説
明する略断面図である。
【図9】(A)〜(C)は、本願によって形成されうる
ビード構造の一例を示す略断面図である。
【図10】(A)、(B)は、本願によって形成されう
るビード構造の他の例を示す略断面図である。
【図11】(A)、(B)は、本願によって形成されう
るビード構造のさらに他の例を示す略断面図である。
【図12】(A)、(B)は、インナーライナ取付け工
程及びカーカスプライ成形工程を説明する略線図であ
る。
【図13】(A)、(B)は、ビード成形工程及び接合
工程を説明する略線図である。
【図14】膨張工程を説明する略線図である。
【図15】カーカスプライ成形工程を説明する略斜視図
である。
【図16】ビード成形工程を説明する略斜視図である。
【図17】下ビードコア部成形工程を説明する略断面図
である。
【図18】カーカスプライ両端の巻上げ工程の一例を説
明する略断面図である。
【図19】カーカスプライ両端の巻上げ工程の他の例を
説明する略断面図である。
【図20】タイヤ変形時にビード部に作用する応力を説
明する略断面図である。
【符号の説明】
2 トレッド部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 5A 上ビードコア部 5B 下ビードコア部 6 タイヤ本体 6A タイヤ主部 7 カーカス 8 ビードエーペックスゴム 10、10A、10B、10C カーカスコード 11 カーカスプライ 14 ビードコード 21 インナーライナ取付け工程 22 カーカスプライ成形工程 23 ビード成形工程 24 接合工程 25 膨張工程 26 下ビードコア部成形工程 30 主成形フォーマ 31 インナーライナーゴムシート 32 プライ基体32 33 タイヤ形成部材 37 サイドフォーマ 41 サイドウオールゴム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部からタイヤ両側のサイドウォー
    ル部をへてビードコアを有するビード部に至るタイヤ本
    体を通るカーカスを具える空気入りタイヤの製造方法で
    あって、 円筒状をなすとともにトロイド状に膨張可能な主成形フ
    ォーマの外周面にインナーライナーゴムシートを巻回す
    るインナーライナ取付け工程、 前記インナーライナーゴムシートの外周面でカーカスコ
    ードを前記主成形フォーマの両側で交互に折返しつつ周
    回させることによりカーカスプライの筒状のプライ基体
    を形成するカーカスプライ成形工程、 前記カーカスコードと連なるビードコードをプライ基体
    の両側部分に1以上の段数で小巾に螺旋巻きすることに
    よりビードコアを形成するビード成形工程、 前記ビードコアを設けたプライ基体にビードエーペック
    スゴムを含むタイヤ形成部材を互いに接合させる接合工
    程、及び前記主成形フォーマを膨張させて前記タイヤ本
    体をうる膨張工程を含むことを特徴とする空気入りタイ
    ヤの製造方法。
  2. 【請求項2】前記膨張工程において、前記主成形フォー
    マの両側に設けられたサイドフォーマの膨張によりサイ
    ドウオールゴムがタイヤ主部に貼着されることを特徴と
    する請求項1記載の空気入りタイヤの製造方法。
  3. 【請求項3】前記ビードコアは、カーカスプライの半径
    方向外側の上ビードコア部と内側の下ビードコア部とを
    有し、前記カーカスプライ成形工程に先立ち、前記カー
    カスコードに連なり又は非連続のビードコードを1以上
    の段数で小巾に螺旋巻きすることにより前記下ビードコ
    ア部を形成する下ビードコア部成形工程を含むことを特
    徴とする請求項1記載の空気入りタイヤの製造方法。
  4. 【請求項4】前記ビード成形工程において、前記プライ
    基体の両側縁を、ビードコアのタイヤ軸方向外端若しく
    はこの外端から内方に控えて、又はビードコアのタイヤ
    軸方向外端から外方にはみ出させてビードコアを形成す
    ることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤの製
    造方法。
  5. 【請求項5】前記カーカスプライ成形工程は、前記ビー
    ドコア間をのびるプライ主部において、カーカスコード
    が交わることなく実質的に平行に配列させたことを特徴
    とする請求項1記載の空気入りタイヤの製造方法。
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