JPH09155960A - 多層中空成形品 - Google Patents

多層中空成形品

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JPH09155960A
JPH09155960A JP34525195A JP34525195A JPH09155960A JP H09155960 A JPH09155960 A JP H09155960A JP 34525195 A JP34525195 A JP 34525195A JP 34525195 A JP34525195 A JP 34525195A JP H09155960 A JPH09155960 A JP H09155960A
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JP
Japan
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propylene
olefin
weight
hollow molded
molded article
Prior art date
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Pending
Application number
JP34525195A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirohisa Ishii
弘久 石井
Kunio Goda
邦雄 郷田
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
Priority to JP34525195A priority Critical patent/JPH09155960A/ja
Publication of JPH09155960A publication Critical patent/JPH09155960A/ja
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  • Laminated Bodies (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】オレフィン重合体組成物を最外層に、ブロック
共重合体を内層に用いた2層以上の樹脂層より構成され
た、外観が極めて優れ、同時に耐衝撃性、耐傷性に優れ
た多層中空成形品。 【解決手段】α−オレフィンの含有量が0.5〜5重量
%のプロピレン・α−オレフィン共重合体80〜95重
量%および、エチレン含有量が15〜34重量%、α−
オレフィン含有量が0〜25重量%のプロピレン・α−
オレフィン共重合体20〜5重量%からなる結晶融点
(Tm)が130〜160℃であるプロピレン・α−オ
レフィンブロック共重合体100重量部に対し、結晶融
点(Tm)が110〜127℃、密度が0.890〜0.
935g/cm3 の低密度ポリエチレン20〜1重量部
を配合してなるオレフィン重合体組成物(B)を最外層
とし、密度が0.89〜0.920g/cm3のエチレ
ン・プロピレンブロック共重合体を内層とする多層中空
成形品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層中空成形品に
関する。詳しくは、オレフィン重合体組成物を最外層
に、ブロック共重合体を内層に用いた2層以上の樹脂層
より構成された、外観(表面光沢)が極めて優れ、同時
に耐衝撃性、耐傷性に優れた多層中空成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】プロピレン系重合体を用いた中空成型品
は、剛性、耐熱性、衛生性、人体無毒性、耐水蒸気透過
性等の優れた特性を有しているが、酸素、窒素、炭酸ガ
ス等のガスバリア性の問題点を残しており、該問題点を
改善した中空成形品として、最外層及び内層にポリオレ
フィン系重合体、中間層にガスバリア性の優れた共重合
体を用いた多層構造を持つ中空成型品、つまり多層中空
成型品があり、清涼飲料、調味料、食用油等の食品用容
器として常用されている。該ガスバリア性の優れた共重
合体とは、例えばエチレン・ビニルアルコール共重合
体、ポリアミド等が用いられている。
【0003】しかしながら、該多層中空成型品の表面光
沢は低く、その改善が極めて重要な課題であった。該課
題の改善策として、例えば特開平2−215529号公
報に記載されているようにエチレン・プロピレンランダ
ム共重合体を多層中空成型品の最外層とすることが知ら
れているが、該多層中空成型品の表面光沢では市場が求
める表面光沢を満たしていない。その理由として、該多
層中空成型品を得る方法として、ブロー成型法が挙げら
れる。該ブロー成型法は、押出機から成形材料をチュー
ブ状に押し出し(以下パリソンと略記する。)これをた
だちに金型ではさみ、内部に空気(空気圧は一般に0.
49〜0.98MPa)を吹き込んで中空成形品を成型す
る方法である。この際に金型の壁面に加わる圧力は射出
成形の場合の圧力(9.8〜29.4MPa)に比べる
と極度に低い。このため射出成型法において実施されて
いる表面光沢改善を目的に金型壁面を鏡面仕上げにする
方法を行っても、溶融状態にあるパリソンと金型壁面と
の間から空気が逃げ切れずに多層中空成型品の表面に
「あばた」や「しわ」を発生させるため、逆に表面光沢
は低下する。この「あばた」や「しわ」を避けるために
ブロー成形用金型にはその壁面全体にサンドブラストを
かけて粗面化し、空気の逃げ路付けを行う。しかし、該
エチレン・プロピレンランダム共重合体は金型壁面の粗
面化を忠実に転写するから表面光沢の改善が限界に達し
てしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
プロピレン系重合体を用いた中空成型品の優れた性質を
生かしながら、残された問題点である表面光沢及び耐衝
撃性を大幅に改善し、商品価値を著しく高める表面光沢
を有し、生産性の良いオレフィン重合体組成物を用いた
多層中空成形品を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】以下に本発明の構成を
示す。 (1)2層以上の樹脂層より構成された多層中空成形品
において、α−オレフィンの含有量が0.5〜5重量%
のプロピレン・α−オレフィン共重合体(E)80〜9
5重量%および、エチレン含有量が15〜34重量%、
α−オレフィン含有量が0〜25重量%のプロピレン・
α−オレフィン共重合体(F)20〜5重量%からなる
結晶融点(Tm)が130〜160℃、メルトフローレ
ート(230℃;21.18N)が1〜30g/10m
inであるプロピレン・α−オレフィンブロック共重合
体(A)100重量部に対し、結晶融点(Tm)が11
0〜127℃、密度が0.890〜0.935g/cm3
の低密度ポリエチレン20〜1重量部を配合してなるメ
ルトフローレート(230℃;21.18N)が1〜3
0g/10minのオレフィン重合体組成物(B)を最
外層とし、密度が0.89〜0.920g/cm3、メ
ルトフローレート(230℃;21.18N)が0.3
〜3g/10minのエチレン・プロピレンブロック共
重合体(C)を内層とする多層中空成形品。
【0006】(2)前記1項記載のオレフィン重合体組
成物(B)100重量部に対して造核剤を0.1〜0.
8重量部を配合してなるメルトフローレート(230
℃;21.18N)が2〜30g/10minのオレフ
ィン重合体組成物(D)を最外層とする前記1項記載の
多層中空成形品。
【0007】(3)前記2項記載の造核剤がジベンジリ
デンソルビトール系化合物、芳香族カルボン酸金属塩
(ただし、金属はアルミニウムもしくはナトリウム)系
化合物もしくはフォスフェート系化合物である前記2項
記載の多層中空成形品。
【0008】(4)最外層の厚みが20〜100μmで
ある前記1項〜3項のいずれか1項記載の多層中空成形
品。
【0009】(5)プロピレン・α−オレフィンブロッ
ク共重合体(A)が、プロピレン・α−オレフィン共重
合体(E)の沸騰n−ペンタン抽出率(W1 ext)とエチ
レン含有率(W1 c2)が、W1 ext/W1 c2≦0.90の関
係を有し、プロピレン・α−オレフィン共重合体(E)
の極限粘度([η]PP)とプロピレン・α−オレフィン
共重合体(F)の極限粘土([η]RC)との間に0.5
≦[η]RC/[η]PP≦2.0の関係を有する、前記1
項記載のプロピレン・α−オレフィンブロック共重合体
(A)を用いた前記1項記載の多層中空成形品。
【0010】(6)プロピレン・α−オレフィンブロッ
ク共重合体(A)中のプロピレン・α−オレフィン共重
合体(F)の比率(WRC)と冷キシレン抽出率(W
RC(CXS))との間に(WRC(CXS))/(WRC)≧0.95
の関係を有する前記1項記載のプロピレン・α−オレフ
ィンブロック共重合体(A)を用いた前記1項記載の多
層中空成形品。
【0011】以下詳細に説明する。本発明で用いられる
ブロック共重合体(A)は、耐衝撃性、剛性、表面光沢
に優れる多層中空成型品が得られる点で炭素数3以外の
α−オレフィンの含有量が0.5〜5重量%のプロピレ
ン・α−オレフィンランダム共重合部(E)80〜95
重量%および、エチレン含有量が15〜34重量%、炭
素数4以上のα−オレフィン含有量が0〜25重量%の
プロピレン・α−オレフィンランダム共重合部(F)2
0〜5重量%からなるブロック共重合体である。好まし
くはエチレン含有量が0.5〜5重量%のプロピレン・
α−オレフィンランダム共重合部(E)80〜95重量
%および、エチレン含有量が15〜30重量%、1−ブ
テン含有量が1〜15重量%のプロピレン・α−オレフ
ィンランダム共重合部(F)20〜5重量%からなるブ
ロック共重合体、好ましくはエチレン含有量が0.5〜
4重量%、1−ブテン含有量が0.5〜1重量%のプロ
ピレン・α−オレフィンランダム共重合部(E)80〜
95重量%および、エチレン含有量が15〜30重量
%、1−ブテン含有量が1〜15重量%のプロピレン・
α−オレフィンランダム共重合部(F)20〜5重量%
からなるブロック共重合体である。
【0012】更に表面光沢が優れた多層中空容器が得ら
れる点で、プロピレン・α−オレフィン共重合体(E)
の沸騰n−ペンタン抽出率(W1 ext)とエチレン含有率
(W1 c2)が、好ましくはW1 ext/W1 c2≦0.90、更
に好ましくはW1 ext/W1 c2≦0.85の関係を有し、
プロピレン・α−オレフィン共重合体(E)の極限粘度
([η]PP)とプロピレン・α−オレフィン共重合体
(F)の極限粘度([η]RC)との間に好ましくは0.
5≦[η]RC/[η]PP≦2.0、更に好ましくは0.
5≦[η]RC/[η]PP≦1.5の関係を有する、プロ
ピレン・α−オレフィンブロック共重合体(A)を用い
ることができる。
【0013】更に表面光沢が極めて優れた多層容器が得
られる点で、プロピレン・α−オレフィンブロック共重
合体(A)中のプロピレン・α−オレフィン共重合体
(F)の比率(WRC)と冷キシレン抽出率
(WRC(CXS))との間に(WRC(CXS))/(WRC)≧0.
95の関係を有するプロピレン・α−オレフィンブロッ
ク共重合体(A)であることが好ましい。
【0014】該ブロック共重合体のメルトフローレート
(230℃;21.18N)は1〜30g/10min
であり、好ましくは3〜20g/10min、より好ま
しくは5〜15g/10minである。
【0015】ここでの結晶融点(Tm)とは走査型差動
熱量計を用いて窒素雰囲気中で10mgの試料を20℃
/minの速度で昇温させて得られる結晶の融解に伴う
吸熱カーブのピーク温度を示す。該ブロック共重合体の
結晶融点(Tm)は1個あるいは複数個存在する。複数
個存在する場合は、その最高融点が130〜160℃の
範囲である。結晶融点(Tm)が160℃を越えるもの
を用いた多層中空成形品は表面硬度は高いが衝撃性及び
光沢表面が低下し実用的に適さない。結晶融点(Tm)
が135℃ 未満のものを用いた多層中空成形品は表面
硬度が低下し、成形工程及び取り扱い工程で傷が付きや
すく不良率が増大し生産性が低下するため、本発明の目
的である表面光沢及び耐衝撃性に優れた多層中空成形品
として好ましくない。
【0016】該プロピレン・α−オレフィン共重合体
(F)の極限粘度([η]RC)の測定は該ブロック共重
合体の極限粘度([η]WHOLE)から、次式により算出
する。 [η]RC=〔[η]WHOLE−(1−WRC/100)−
[η]PP〕/(WRC/100)
【0017】該プロピレン・α−オレフィン共重合体
(F)のキシレン抽出率(WRC(CXS))の測定は、プロ
ピレン・α−オレフィンブロック共重合体(A)の冷キ
シレン抽出率(WWHOLE(CXS))及びプロピレン・α−オ
レフィン共重合体(E)(WPP(C XS))とから次式によ
り算出する。
【0018】(WRC(CXS))=(WWHOLE(CXS))−(1
−WRC/100)・(WPP(CXS)
【0019】該ブロック共重合体(A)の製造方法は、
主成分のプロピレンとコモノマーのエチレンあるいは炭
素数4以上のα−オレフィンとを、公知の重合方法で例
えばチグラー・ナッタ系触媒あるいは公知の還元型ない
し担持型等の高活性触媒を用いて比較的高い水素濃度、
比較的低い温度条件でスラリー重合あるいは気相重合に
てα−オレフィン含有量0.5〜5重量%のプロピレン
・α−オレフィンランダム共重合部を80〜95重量%
重合し、引き続いて公知の重合方法でエチレン含有量が
15〜34重量%のプロピレン・エチレンランダム共重
合部もしくはエチレン成分が15〜34重量%未満に加
え1−ブテンなどのα−オレフィンが0〜25重量%の
プロピレン・α−オレフィンからなる多元系ランダム共
重合部を20〜5重量%重合させることにより得ること
ができる。なおメルトフローレートは公知の水素添加量
により調節することができる。
【0020】該高活性触媒として、チタン含有固体触媒
成分、有機アルミニウム化合物及び有機ケイ素化合物を
組み合わせた触媒を例示できる。
【0021】本発明では中空成形品の表面光沢をより改
善するために、ブロック共重合体(A)に低密度ポリエ
チレンを配合したオレフィン重合体組成物(B)を中空
成形品の最外層に用いることができる。該低密度ポリエ
チレンとは、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDP
E)、あるいは高圧法のラジカル重合で得られたポリエ
チレンであり、エチレンを主成分とし、1−ブテン、1
−ヘキセンなどのα−オレフィンをチーグラー・ナッタ
触媒などを用い共重合させたエチレン共重合体、あるい
はエチレン単独重合体でありである。中でも直鎖状低密
度ポリエチレン(LLDPE)はブロック共重合体
(A)との相溶性に優れることから好ましく、その結晶
融点(Tm)が112〜127℃中でも115〜123
℃が好ましい。
【0022】該低密度ポリエチレンのメルトフローレー
ト(190℃;21.18N)は0.5〜30g/10
min、好ましくは3〜20g/10min、好ましく
は5〜15g/10minである。メルトフローレート
(190℃;21.18N)が0.5g/10min未
満あるいは30g/10minを超える低密度ポリエチ
レンはオレフィン重合体(A)との相溶性が悪いため適
さない。
【0023】該低密度ポリエチレンの配合量は、オレフ
ィン重合体(A)100重量部に対して25〜1重量部
の範囲、好ましくは10〜3重量部の範囲である。25
重量部を超えて配合した組成物を用いた多層中空成形品
は、表面高度が低下し成形工程及び取り扱い工程で傷が
付きやすく不良率が増大し生産性が低下する。また1重
量部未満を配合した組成物を用いた多層中空成形品では
外観改良効果が不足し本発明の目的を達しない。
【0024】該低密度ポリエチレンの密度は0.890
〜0.935g/cm3であり好ましくは0.895〜
0.922g/cm3、より好ましくは0.900〜0.
915g/cm3である。密度が0.935を超える中密
度もしくは高密度ポリエチレンを配合した組成物を用い
た多層中空成形品は、白色度が増し着色顔料の発色性及
びクリア感を低下させる。従って本発明のオレフィン重
合体組成物(B)に該中密度もしくは高密度ポリエチレ
ンを併用しようする場合には、組成物に対して1重量部
以下に制限しなければならない。
【0025】本発明では中空成形品の表面光沢をより改
善するために、ブロック共重合体(A)あるいはオレフ
ィン重合体組成物(B)に造核剤を配合したオレフィン
重合体組成物(D)を中空成形品の最外層に用いること
ができる。
【0026】該造核剤の中でもジベンジリデンソルビト
ール系化合物、もしくは4−第三ブチル安息香酸アルミ
ニウム塩及びナトリウム塩系化合物が好ましい。
【0027】該ジベンジリデンソルビトール系化合物と
しては、例えば1・3,2・4−ジベンジリデンソルビ
トール、1・3−ベンジリデン−2・4−p−メチルベ
ンジリデンソルビトール、1・3−ベンジリデン−2・
4−p−エチルベンジリデンソルビトール、1・3−p
−メチルベンジリデン−2・4−ベンジリデンソルビト
ール、1・3−p−エチルベンジリデン−2・4−ベン
ジリデンソルビトール、1・3−p−メチルベンジリデ
ン−2・4−p−エチルベンジリデンソルビトール、1
・3−p−エチルベンジリデン−2・4−p−メチルベ
ンジリデンソルビトール、1・3,2・4−ジ(p−メ
チルベンジリデン)ソルビトール、1・3,2・4−ジ
(p−エチルベンジリデン)ソルビトール、1・3,2
・4−ジ(p−n−プロピルベンジリデン)ソルビトー
ル、1・3,2・4−ジ(p−i−プロピルベンジリデ
ン)ソルビトール、1・3,2・4−ジ(p−n−ブチ
ルベンジリデン)ソルビトール、1・3,2・4−ジ
(p−s−ブチルベンジリデン)ソルビトール、1・
3,2・4−ジ(p−t−ブチルベンジリデン)ソルビ
トール、1・3,2・4−ジ(2’,4’−ジメチルベ
ンジリデン)ソルビトール、1・3,2・4−ジ(p−
メトキシベンジリデン)ソルビトール、1・3,2・4
−ジ(p−エトキシベンジリデン)ソルビトール、1・
3−ベンジリデン−2・4−p−クロルベンジリデンソ
ルビトール、1・3−p−クロルベンジリデン−2・4
−p−メチルベンジリデンソルビトール、1・3−p−
クロルベンジリデン−2・4−p−エチルベンジリデン
ソルビトール、1・3−p−メチルベンジリデン−2・
4−p−クロルベンジリデンソルビトール、1・3−p
−エチルベンジリデン−2・4−p−クロルベンジリデ
ンソルビトール、及び1・3,2・4−ジ(p−クロル
ベンジリデン)ソルビトールなどを例示でき、特に1・
3,2・4−ジベンジリデンソルビトール、1・3,2
・4−ジ(p−メチルベンジリデン)ソルビトール、1
・3,2・4−ジ(p−エチルベンジリデン)ソルビト
ール、1・3−p−クロルベンジリデン−2・4−p−
メチルベンジリデンソルビトール及び1・3,2・4−
ジ(p−クロルベンジリデン)ソルビトールが好まし
い。これらの化合物の単独使用はもち論のこと、2種以
上の化合物を併用することもできる。
【0028】該芳香族カルボン酸金属塩系化合物として
は例えば、安息香酸、o−トルイル酸、m−トルイル
酸、p−トルイル酸、p−t−ブチル安息香酸、p−t
−アミル安息香酸、p−t−オクチル安息香酸、o−メ
トキシ安息香酸、m−メトキシ安息香酸、アニス酸、ナ
フトエ酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ト
リメリト酸、ピロメリト酸、メリト酸、サリチル酸、ア
セチルサリチル酸および3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシ安息香酸のアルミニウム塩もしくはナトリウ
ム塩等を例示できる。特に3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシ安息香酸のアルミニウム塩およびナトリウ
ム塩が好ましい。
【0029】該フォスフェート系化合物としては例え
ば、ナトリウム−2,2´−メチレン−ビス(4,6−
ジ−t−ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム
−2,2´−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチ
ルフェニル)フォスフェート、リチウム−2,2´−メ
チレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォ
スフェート、リチウム−2,2´−エチリデン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォスフェート、
ナトリウム−2,2´−エチリデン−ビス(4−i−プ
ロピル−6−t−ブチルフェニル)フォスフェート、リ
チウム−2,2´−メチレン−ビス(4−メチル−6−
t−ブチルフェニル)フォスフェート、リチウム−2,
2´−メチレン−ビス(4−エチル−6−t−ブチルフ
ェニル)フォスフェート、カルシウム−ビス[2,2´
−チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)フ
ォスフェート]、カルシウム−ビス[2,2´−チオビ
ス(4−エチル−6−t−ブチルフェニル)フォスフェ
ート]、カルシウム−ビス[2,2´−チオビス(4,
6−ジ−t−ブチルフェニル)フォスフェート]、マグ
ネシウム−ビス[2,2´−チオビス(4,6−ジ−t
−ブチルフェニル)フォスフェート]、マグネシウム−
ビス[2,2´−チオビス(4−t−オクチルフェニ
ル)フォスフェート]、ナトリウム−2,2´−ブチリ
デン−ビス(4,6−ジ−メチルフェニル)フォスフェ
ート、ナトリウム−2,2´−ブチリデン−ビス(4,
6−ジ−t−ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリ
ウム−2,2´−t−ノニリデン−ビス(4,6−ジ−
メチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム−2,2
´−t−ノニリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフ
ェニル)フォスフェート、カルシウム−ビス[2,2´
−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)
フォスフェート]、マグネシウム−ビス[2,2´−メ
チレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォ
スフェート]、バリウム−ビス[2,2´−メチレン−
ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォスフェー
ト]、ナトリウム−2,2´−メチレン−ビス(4−メ
チル−6−t−ブチルフェニル)フォスフェート]、ナ
トリウム−2,2´−メチレン−ビス(4−エチル−6
−t−ブチルフェニル)フォスフェート]、ナトリウム
−(4,4´−ジメチル−6,6´−ジ−t−ブチル−
2,2´−ビフェニル)フォスフェート、カルシウム−
ビス[(4,4´−ジメチル−6,6´−ジ−t−ブチ
ル−2,2´−ビフェニル)フォスフェート、]ナトリ
ウム−2,2´−エチリデン−ビス(4−s−ブチル−
6−t−ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム
−2,2´−メチレン−ビス(4,6−ジ−メチルフェ
ニル)フォスフェート、ナトリウム−2,2´−メチレ
ン−ビス(4,6−ジ−エチルフェニル)フォスフェー
ト、カリウム−2,2´−エチリデン−ビス(4,6−
ジ−t−ブチルフェニル)フォスフェート、カルシウム
−ビス[2,2´−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t
−ブチルフェニル)フォスフェート]、マグネシウム−
ビス[2,2´−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−
ブチルフェニル)フォスフェート]、バリウム−ビス
[2,2´−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチ
ルフェニル)フォスフェート]、アルミニウム−トリス
[2,2´−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチル
フェニル)フォスフェート]、アルミニウム−トリス
[2,2´−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチ
ルフェニル)フォスフェート]、ナトリウム−ビス(4
−t−ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム−
ビス(4−t−メチルフェニル)フォスフェート、ナト
リウム−ビス(4−t−エチルフェニル)フォスフェー
ト、ナトリウム−ビス(4−i−プロピルフェニル)フ
ォスフェート、ナトリウム−ビス(4−t−オクチルフ
ェニル)フォスフェート、カリウム−ビス(4−t−ブ
チルフェニル)フォスフェート、カルシウム−ビス(4
−t−ブチルフェニル)フォスフェート、マグネシウム
−ビス(4−t−ブチルフェニル)フォスフェート、リ
チウム−ビス(4−t−ブチルフェニル)フォスフェー
ト及びアルミニウム−ビス(4−t−ブチルフェニル)
フォスフェートなどを例示でき、これらの化合物の単独
使用はもち論のこと、2種以上の化合物を併用すること
もできる。
【0030】また、本発明の最外層に使用するオレフィ
ン重合体組成物(B)及び(D)、に対しては、上述し
た成分に加えて酸化防止剤、耐候剤、紫外線吸収剤、帯
電防止剤、着色剤、金属石鹸、オレフィン系エラストマ
ー及びエチレン・プロピレンランダムコポリマーを本発
明の目的を損なわない範囲で配合することができる。
【0031】但し密度が0.935を超える中密度もし
くは高密度ポリエチレンを配合する場合には、組成物に
対して1重量部以下に制限しなければならない。本発明
のエチレン・プロピレンブロック共重合体(C)とは、
エチレン含有量が30〜70重量%及びプロピレン含有
量が70〜30重量%からなるエチレン・プロピレンラ
ンダム共重合部が5〜15重量%、及びプロピレン重合
部95〜85重量%からなるエチレン・プロピレンブロ
ック共重合体である。
【0032】該エチレン・プロピレンブロック共重合体
(C)の密度は0.90〜0.91g/cm3であり、メ
ルトフローレート(230℃;21.18N)は0.3
〜5g/10min、好ましくは0.6〜2g/10m
in、好ましくは0.8〜1.6g/10minであ
り、分子量分布は4〜12、好ましくは5〜8である。
メルトフローレート(230℃;21.18N)が0.
3g/10min未満では溶融時に粘度が大く、4g/
10minを超えるものはドローダウン性が大きく生産
性が大幅に低下し本発明の多層中成形品の成形に適さな
い。
【0033】本発明の多層中空成形品は、最外層および
エチレン・プロピレンブロック共重合体(C)よりなる
内層の他にポリオレフィン系樹脂、ガスバリヤー性樹脂
等の熱可塑性樹脂および接着剤、接着剤樹脂よりなる内
層を本発明の目的を損なわない範囲内で持つことができ
る。勿論、各内層の厚み及び全層の厚みは本発明の目的
を損なわない範囲であれば特に限定を要しない。
【0034】本発明のオレフィン重合体組成物(B)及
び(D)は上記の各成分を混合して得られる。これらの
各成分の混合は、例えばヘンシェルミキサー(商品
名)、スーパーミキサー(商品名)などの高速攪拌機付
混合機、リボンブレンダー、タンブラーなどの通常の混
合機を使用すればよい。また、溶融混合を必要する場合
には通常の単軸押出機または二軸押出機などを使用す
る。溶融混合温度は200〜300℃が一般的であり、
好ましくは230〜270℃である。
【0035】本発明の多層中空成形品を得る方法として
は、ダイレクトブロー成形法等があげられる。具体的に
は最外層と内層用の複数の押出機を組み合わあせたダイ
レクトブロー成形機の最外層用の押出機にオレフィン重
合体組成物(B)もしくは(D)を、内層用の押出機に
エチレン・プロピレンブロック共重合体(C)を投入し
多層のパリソンを溶融押出し、これをただちに50℃以
下に保ったブロー成形用金型で挟み、その内部に空気を
(空気圧は0.49〜0.98MPa)吹き込んで多層中
空成形品を得る事が例示できる。
【0036】本発明の最外層の厚みが20〜100μm
の多層中空成形品を得る方法としては、該ブロー成形機
において最外層及び内層用の押出機の押出量を調節する
方法が挙げられる。具体的には該厚みが20μm未満の
時は使用する押出機の全押出量に対して最外層用の押出
機の押出量の割合を増やし、100μmを超えるときに
は全押出量に対して最外層の押出機の押出量の割合を減
らす事が例示できる。
【0037】本発明の中空成形品が容器であることもで
きる。該容器は優れた表面光沢を有するため液状の食
品,日用品(液状石鹸等),一般工業用品等の保存容器
として優れる。
【0038】該容器を得る方法としては、具体的に該ブ
ロー成形機の成形用金型を容器成形用の金型に変更する
ことが例示できる。得られた多層中空容器及び多層成形
品は表面光沢及び耐衝撃性に優れた長所を活かして食
品、日用品、一般工業用など各種の用途に使用できる。
【0039】
【実施例】以下に実施例及び比較例によって本発明を更
に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により
制約されるものではない。なお以下の実施例及び比較例
で用いた特性の評価は下記方法で行った。
【0040】(1)結晶融点(Tm)は、結晶の融解に
伴なう吸熱カーブのピーク温度(単位:℃)で表わし、
走査型差動熱量計(略称:DSC)を用いて窒素雰囲気
下で10mgの試料を昇温速度20℃/分で室温(23
℃)より測定した。
【0041】(2)230℃メルトフローレート(略号
MFR−)はJIS K7210(1976)の試
験条件14(230℃,21.18N)に基づいて測定
した。(単位:g/10min)
【0042】(3)190℃メルトフローレート(略号
MFR−)はJIS K7210(1976)の試
験条件14(190℃,21.18N)に基づいて測定
した。(単位:g/10min)
【0043】(4)密度はJIS K7112(198
0)の試験条件のD法(密度勾配管法)に基づいて測定
した。(単位:g/cm3
【0044】(5)光沢度はJIS K7105(19
81)の試験条件(60度鏡面光沢度)に基づいて測定
した。 (単位:%)
【0045】(6)外観は目視にて中空成形品の表面を
観察、評価した。評価結果のG及びPは下記の意味を示
す。 G:アバタ、シワ、ダイマーク等が殆ど認められない。 P:アバタ、シワ、ダイマーク等が明らかに認められ
る。
【0046】(7)耐傷性は中空成形品同士を擦り合わ
せた後その表面を観察、評価した。評価結果のE,G及
びPは下記の意味を示す。 E:傷が殆ど認められないもの; G:微かに傷が発生するが実用的に殆ど問題ない; P:傷が目立つもの。
【0047】(8)耐衝撃性は水を600ccを入れ密栓
した中空成形品を10個用意し、5℃の低温室に8時間
以上放置した後に、1mの高さからコンクリート舗装面
にくり返し10回落下させ、破壊状況を観察、評価し
た。評価結果のA〜Eは下記の意味を示す。 A:くり返し10回の落下で中空成形品が全く割れな
い。 B:くり返し10回の落下で中空成形品の80%以上が
割れない。 C:くり返し5回の落下で中空成形品が全く割れず、1
0回までには全てが割れる。 D:くり返し5回までの落下で中空成形品の50%以上
が割れる。 E:くり返し1〜3回までの落下で中空成形品の全てが
割れる。
【0048】下記の実施例及び比較例に於いて用いられ
た重合体の略式表記は下記の通りである。 PP:エチレン含有量が1.6重量%のプロピレン・
エチレンランダム共重合部(イ)90重量%とエチレン
含有量が25重量%のプロピレン・エチレンランダム共
重合部(ロ)10重量%からなるMFRが1.07g
/10min、結晶融点(Tm)が152℃のブロック
共重合体(ハ)。後述の表3に詳細に記した。
【0049】PP:エチレン含有量が1.2重量%の
プロピレン・エチレンランダム共重合部90重量%とエ
チレン含有量が32重量%のプロピレン・エチレンラン
ダム共重合部10重量%からなるMFRが10.4g
/10min、結晶融点(Tm)が156℃のブロック
共重合体。
【0050】PP:エチレン含有量が2.4重量%の
プロピレン・エチレンランダム共重合部89重量%とエ
チレン含有量が24重量%および1−ブテン含有量が1
2重量%のプロピレン・エチレン・1−ブテンランダム
共重合部11重量%からなるMFRが2.7g/10
min、結晶融点(Tm)が142℃のブロック共重合
体。
【0051】PP:エチレン含有量が1.5重量%の
プロピレン・エチレンランダム共重合部89.1重量%
とエチレン含有量が50重量%のプロピレン・エチレン
ランダム共重合部10.7重量%からなるMFRが
1.9g/10min、結晶融点(Tm)が152℃の
ブロック共重合体。後述の表4に詳細に記した。
【0052】PP:エチレン含有量が2.6重量%の
プロピレン・エチレンランダム共重合部90重量%とエ
チレン含有量が47重量%のプロピレン・エチレンラン
ダム共重合部10重量%からなるMFRが1.8g/
10min、結晶融点(Tm)が144℃のブロック共
重合体
【0053】PP:エチレン含有量が2.5重量%、
MFRが8g/10min、結晶融点(Tm)が14
7℃のプロピレン・エチレンランダム共重合体。
【0054】PE:MFRが10g/10min、
密度が0.895g/cm3、結晶融点(Tm)が11
4℃の低密度ポリエチレン。 PE:MFRが20g/10min、密度が0.9
2g/cm3、結晶融点(Tm)が123℃の低密度ポ
リエチレン。
【0055】造核剤:1・3,2・4−ジベンジリデ
ンソルビトール。 造核剤:ナトリウム−2,2´−メチレン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォスフェート
【0056】(実施例1〜12及び比較例1〜7)PP
,PP,PP,PP,PP100重量部に対
してPP,PE,PE,造核剤,造核剤を後
述の表1,2に記載された重量部を配合し、さらに組成
物に対してトリス(2,4-ジ-t−ブチルフェニル)フォ
スファート0.05重量部、テトラキス[メチレン
(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシヒドロシンナメー
ト)]メタン0.05重量部、ステアリン酸カルシウム
0.1重量部を配合し、ヘンシェルミキサーを用いて混
合し、250℃に設定された押出機によって溶融混練押
出し、ペレット状の組成物を得た。
【0057】このペレット状の組成物をダイレクトブロ
ー成形機[(5Bー50,40,40型プラコー社
製)]の最外層用の押出機に供給し、内層用の押出機に
は、PPを供給して、最外層用の押出機の温度を19
0℃、内層用の押出機の温度を210℃に設定して二層
溶融パリソンを押出し、このパリソンを金型温度30℃
のブロー成形用金型内でブロー成形して容器である多層
中空成形品(胴部の平均肉厚が900μm、内容積が7
00mlの容器)を成形した。この多層中空成形品の各
層厚みは外層が80μm及び内層が820μmであっ
た。この多層中空成形品の特性を表1及び表2に示す。
【0058】表1に示す実施例1〜5の多層中空成形品
は比較例1〜6の多層中空成形品に比べ外観、耐傷性、
光沢度等、優れた特性を有いる。また、表2に示す実施
例6〜9は造核剤を配合した組成物を最外層に用いた多
層中空成形品であり耐傷性、光沢度に一層の改善が得ら
れた。
【0059】また実施例10〜11及び比較例8は、本
願発明のオレフィン重合体組成物(B)にPPを配合
した組成物を最外層に用いた多層中空成形品である。組
成物に対してエチレン・プロピレンランダム共重合体の
配合量を限定することにより本願発明の多層中空成形品
の持つ特性に与える影響は殆どない。比較例8はエチレ
ン・プロピレンランダム共重合体の配合量を組成物に対
して極度に多くしたもので、耐衝撃性の低下を起こし多
層中空成形品として好ましくない。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
【0063】
【表4】
【0064】
【発明の効果】本発明の多層中空成型品は、外観(表面
光沢)が極めて優れ、同時に耐衝撃性、耐傷性に優れる
という効果を発揮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 53/00 LLY C08L 53/00 LLY B29L 9:00 22:00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2層以上の樹脂層より構成された多層中空
    成形品において、α−オレフィンの含有量が0.5〜5
    重量%のプロピレン・α−オレフィン共重合体(E)8
    0〜95重量%および、エチレン含有量が15〜34重
    量%、α−オレフィン含有量が0〜25重量%のプロピ
    レン・α−オレフィン共重合体(F)20〜5重量%か
    らなる結晶融点(Tm)が130〜160℃、メルトフ
    ローレート(230℃;21.18N)が1〜30g/
    10minであるプロピレン・α−オレフィンブロック
    共重合体(A)100重量部に対し、結晶融点(Tm)
    が110〜127℃、密度が0.890〜0.935g/
    cm3 の低密度ポリエチレン20〜1重量部を配合して
    なるメルトフローレート(230℃;21.18N)が
    1〜30g/10minのオレフィン重合体組成物
    (B)を最外層とし、密度が0.89〜0.920g/
    cm3、メルトフローレート(230℃;21.18
    N)が0.3〜5g/10minのエチレン・プロピレ
    ンブロック共重合体(C)を内層とする多層中空成形
    品。
  2. 【請求項2】請求項1記載のオレフィン重合体組成物
    (B)100重量部に対して造核剤を0.1〜0.8重
    量部を配合してなるメルトフローレート(230℃;2
    1.18N)が2〜30g/10minのオレフィン重
    合体組成物(D)を最外層とする請求項1記載の多層中
    空成形品。
  3. 【請求項3】請求項2記載の造核剤がジベンジリデンソ
    ルビトール系化合物、芳香族カルボン酸金属塩(ただ
    し、金属はアルミニウムもしくはナトリウム)系化合物
    もしくはフォスフェート系化合物である請求項2記載の
    多層中空成形品。
  4. 【請求項4】最外層の厚みが20〜100μmである請
    求項1〜請求項3のいずれか1項記載の多層中空成形
    品。
  5. 【請求項5】プロピレン・α−オレフィンブロック共重
    合体(A)が、プロピレン・α−オレフィン共重合体
    (E)の沸騰n−ペンタン抽出率(W1 ext)とエチレン
    含有率(W1 c2)が、W1 ext/W1 c2≦0.90の関係を
    有し、プロピレン・α−オレフィン共重合体(E)の極
    限粘度([η]PP)とプロピレン・α−オレフィン共重
    合体(F)の極限粘土([η]RC)との間に0.5≦
    [η]RC/[η]PP≦2.0の関係を有する、請求項1
    記載のプロピレン・α−オレフィンブロック共重合体
    (A)を用いた請求項1記載の多層中空成形品。
  6. 【請求項6】プロピレン・α−オレフィンブロック共重
    合体(A)中のプロピレン・α−オレフィン共重合体
    (F)の比率(WRC)と冷キシレン抽出率
    (WRC(CXS))との間に(WRC(CXS))/(WRC)≧0.
    95の関係を有する請求項1記載のプロピレン・α−オ
    レフィンブロック共重合体(A)を用いた請求項1記載
    の多層中空成形品。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092043A (ja) * 2005-08-30 2007-04-12 Sumitomo Chemical Co Ltd プロピレン−エチレンブロック共重合体およびその成形体
JP2007092042A (ja) * 2005-08-30 2007-04-12 Sumitomo Chemical Co Ltd プロピレン−エチレンブロック共重合体およびその成形体
JP2020128493A (ja) * 2019-02-08 2020-08-27 三井化学株式会社 ポリプロピレン系組成物及びその成形体

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