JP3797750B2 - 多層ブロー容器 - Google Patents

多層ブロー容器 Download PDF

Info

Publication number
JP3797750B2
JP3797750B2 JP14870797A JP14870797A JP3797750B2 JP 3797750 B2 JP3797750 B2 JP 3797750B2 JP 14870797 A JP14870797 A JP 14870797A JP 14870797 A JP14870797 A JP 14870797A JP 3797750 B2 JP3797750 B2 JP 3797750B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
ethylene
layer
surface layer
feeling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14870797A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10315359A (ja
Inventor
澄夫 高橋
省次 月田
卓親 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP14870797A priority Critical patent/JP3797750B2/ja
Publication of JPH10315359A publication Critical patent/JPH10315359A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3797750B2 publication Critical patent/JP3797750B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多層ブロー容器に関し、詳しくは、ガラス製化粧瓶等に見られるのと同様のフロスト(艶消し)感を有するプラスチック製容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、フロスト感を有するガラス製容器は、化粧品等の容器(瓶など)として高級感、重厚感があるため広く使用されているが、ガラス製容器は重量があり、コストも高く、また落下時に割れやすく衝撃性に劣るという難点があった。そこで近年、これらガラス製容器の軽量化、耐衝撃性向上、低コスト化等を図る狙いから、プラスチック容器化の検討が進められている。
その場合、ガラスのフロスト感をプラスチック製容器に付与するための試みとして、一般に成形金型のキャビティー面を粗面化させる加工処理が考えられるが、それらに要する加工費用が必要となる上、さらに容器表面への転写性が十分に得られないという問題がある。
また、プラスチック製容器の樹脂原料としては、透明性、剛性と耐衝撃性との強度バランス、耐薬品性等の特性に比較的優れるポリプロピレンが主に検討されており、ポリプロピレンの表面フロスト感を向上させるべくさらにポリエチレンなどの他の熱可塑性樹脂を加えて改質する方法が行われている。
【0003】
しかしながら、これらの改質組成物で容器の表面層を形成する方法では、フロスト感の改良効果は認められるものの、ガラス製容器のフロスト感とは異なり、高級感、重厚感に乏しく、またポリプロピレン樹脂のブロー容器はポリエチレン樹脂、特に高密度ポリエチレンに比べ成形性(ドローダウン性、ピンチオフ強度等)の低下、冷却時の結晶化のし難さによる生産サイクルの低下、落下衝撃強度の低下等や改質による製造コストの上昇を招くという問題があった。一方、ポリプロピレン樹脂容器の品質向上のためにポリエチレン系樹脂との積層体を用いることも考えられるが、通常のポリプロピレンとは接着性が悪く、無水マレイン酸等のグラフト変性系ポリオレフィン接着樹脂あるいはポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂を混合した樹脂を層間に介在させる必要があった。このため成形装置が複雑(3層以上が必要となる)になり、接着用樹脂の使用も必要なことから生産コストが大幅にアップする問題もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ガラス製容器と同様のフロスト感が付与され、かつ耐衝撃強度、剛性などの一般物性や成形性に優れたポリエチレン樹脂を主層とする多層プラスチック製容器を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、特定のエチレン−プロピレンブロック共重合体にて表層を形成した多層容器をブロー成形により成形することで、単なる低光沢だけではなく良好なフロスト感を有し、かつ、ポリエチレン系樹脂とも充分な接着強度を有するプラスチック製容器が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、表層と主層とを含む積層体により形成される多層ブロー成形による容器であって、前記表層が、メルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)が0.05〜10g/10分、常温キシレン可溶分が5〜40wt%で、かつ前記常温キシレン可溶分のゲルパーミエーションクロマトグラフィーによる重量平均分子量(Mw)が30万〜100万であるエチレン−プロピレンブロック共重合体からなり、前記主層がメルトフローレート(190℃、2.16kg荷重)0.05〜10g/10分のエチレン単独重合体、又はエチレンが50モル%以上のエチレン−α−オレフィン共重合体からなるポリエチレン樹脂からなることを特徴とする多層ブロー容器を提供するものである。
【0006】
本発明によれば、高耐衝撃性、軽量性、低コスト性等のプラスチック成形容器が有する基本的な性能、特にブロー成形容器としての基本的な品質性能を損なうことなく、ガラス製瓶と同様のフロスト感に優れたプラスチック製容器を得ることができる。
従来から例えば高級感、重厚感を有するフロスト容器はガラス製に限られていたが、本発明によりブロー成形容器として優れた性能を有するポリエチレン樹脂を主層として利用出来る上、耐衝撃性向上、軽量化、低コスト化が図れるため、産業上の有用性は非常に高いと言える。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
本発明の多層ブロー容器は、容器の表面(外側)を構成する表層と、該表層の内側にあって容器を主として構成する層である主層とを含む積層体で形成されている。
【0008】
(1)表層
本発明の多層ブロー容器の表層は、結晶性ポリプロピレン部分とエチレン−プロピレンランダム共重合部分とを含有するエチレン−プロピレンブロック共重合体であって、ASTM−D−1238に準拠して測定されるメルトフローレート(230℃、2.16kg荷重:以下、「MFR−1」という。)が0.05〜10g/10分、好ましくは0.3〜5g/10分のものからなる。
MFR−1が0.05g/10分未満では、一般に成形性が低下する傾向にあり、特にブロー成形が難しくなり、仮に成形できたとしてもメルトフラクチャー等が発生しフロスト感以前に容器としての商品価値を損ねることがある。またMFR−1が10g/10分を超えると光沢値が高くなり、目的とするフロスト感が出ないため好ましくない。
【0009】
さらに前記エチレン−プロピレンブロック共重合体は、常温でのキシレン可溶分(以下、「CXS」という。)、具体的には2gの試料を沸騰キシレン300g中に20分間浸漬して溶解させた後、室温で冷却し、それによって析出した固相をガラスフィルターで濾過後、濾液を濃縮、乾燥して求めた固相成分の重量分率が、該ブロック共重合体全体に対し5〜40wt%、好ましくは10〜30wt%である。
CXS成分は、前記ブロック共重合体中のゴム成分に対応するものであり、このCXSが5wt%未満であると、目的とするフロスト感が得られず、主層に用いるポリエチレン樹脂との層間強度が低く容易に剥離する。また容器としての衝撃強度も十分なものが得られない。逆に40wt%を超えると、フロスト感の向上効果が飽和し、かつ製造コスト的に不利となり、さらにゲル発生による外観悪化の問題や剛性の低下等の弊害が生じるため好ましくない。
【0010】
また、CXS成分の重量平均分子量(Mw)は、上記のガラスフィルターで濾過(通過)した溶解物を別途濃縮乾燥し、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(オルトジクロロベンゼン溶液中、140℃にて測定。:以下、「GPC」という。)に供して測定したもので、30万〜100万、好ましくは50万〜80万である。この重量平均分子量が30万未満であると、目的とするフロスト感の効果的な発現が認められず好ましくない。逆に100万以上では、ゲル発生による外観悪化の問題を生じやすくなり好ましくない。
【0011】
尚、赤外スペクトル分析法により測定されるCXS中のエチレン含量はCXS全体に対し20〜80wt%の範囲にあることが、衝撃強度やゲル発生防止の観点から望ましい。また、赤外スペクトル分析法により測定されるエチレン−プロピレンブロック共重合体中に占めるエチレン含量は3〜30wt%、より好ましくは5〜30wt%であることが、主層に用いるポリエチレン樹脂との層間強度及び衝撃強度やゲル発生防止の観点から望ましい。
【0012】
このようなエチレン−プロピレンブロック共重合体は、高立体規則性重合触媒を用いてスラリー重合、気相重合、あるいは液相塊状重合により製造されるものであり、重合方式としてはバッチ重合、連続重合のどちらの方式も採用することができるが、CXSの重量平均分子量が30万以上であるブロック共重合体をゲル発生の問題なく効果的に製造するには、バッチ重合方式がより好ましい。
また、エチレン−プロピレンブロック共重合体を製造するに際しては、結晶性ポリプロピレン部分とエチレン−プロピレンランダム共重合部分のうちどちらの部分を先に重合してもよいが、最初にプロピレンの単独重合によって結晶性ポリプロピレン部分を形成し、次にエチレン−プロピレンランダム共重合部分を形成したものが本発明においては好ましい。
【0013】
具体的な方法としては、塩化マグネシウムに四塩化チタン、有機ハライド及び有機珪素化合物を接触させて形成した固体成分に、有機アルミニウム化合物成分を組み合わせた触媒を用いてプロピレンの単独重合を行い、次いで、プロピレンとエチレンとのランダム共重合を行うことによって製造できる。また、このエチレン−プロピレンブロック共重合体は、本発明の効果を損なわない範囲内で他の不飽和化合物、例えばブテン−1等のα−オレフィンや、酢酸ビニルのようなビニルエステル等を含有する三元以上の共重合体であってもよく、さらにこれらの共重合体の混合物であってもよい。
【0014】
上記エチレン−プロピレンブロック共重合体には、使用目的や用途に応じて、従来からこの分野で慣用されている各種助剤成分、例えば酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、中和剤、帯電防止剤、流動改良剤、核剤等の添加剤、あるいは他に有機系顔料、無機系顔料等の着色剤を直接又は樹脂ベースのマスターバッチの形で添加することができる。
【0015】
(2)主層
本発明の多層ブロー容器の主層は、ポリエチレン樹脂からなる。ここで主層とは、容器を形成する主たる層をいい、通常は全厚みの50%以上を占める内層とする。
本発明の容器において主層として用いられるポリエチレン樹脂は、メルトフローレート(190℃、2.16kg荷重:以下、「MFR−2」という。)が0.05〜10g/10分、好ましくは0.1〜3.0g/10分のものからなる。MFR−2が0.05g/10分未満では、一般に成形性が低下する。またMFR−2が10g/10分を超えるとドローダウンが激しくなり、成形が不安定となり好ましくない。
【0016】
このようなポリエチレン樹脂としては、具体的には、エチレン単独重合体、又はエチレンが50モル%以上のエチレン−α−オレフィン共重合体が挙げられる。具体的なポリエチレン樹脂としてはチーグラー型、フィリップス型触媒のようなマルチサイドタイプ及びカミンスキー型(通称メタロセン)触媒のシングルサイトタイプを用いたイオン重合ポリエチレン、またラジカル重合によって得られるポリエチレン等が挙げられる。これらポリエチレン樹脂の中には比較的分子量分布が狭くブロー成形性等に劣る樹脂も挙げられるが、このような場合には2種以上のポリエチレン樹脂をブレンドして使用することも出来る。
ポリエチレン樹脂の中ではブロー成形性、剛性、耐衝撃強度等に優れる高密度ポリエチレンが好ましい。
高密度ポリエチレンの密度は、0.940g/cm3以上であることが好ましく、0.940g/cm3〜0.970g/cm3であることが更に好ましい。
【0017】
上記ポリエチレン樹脂には、使用目的や用途に応じて、従来からこの分野で慣用されている各種助剤成分、例えば酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、中和剤、帯電防止剤、流動改良剤、核剤等の添加剤、あるいは他に有機系顔料、無機系顔料等の着色剤を直接又は樹脂ベースのマスターバッチの形で添加することができる。
【0018】
(3)積層体
本発明の多層ブロー容器を構成する積層体の厚みは特に限定されないが、好ましくは100〜2500μm、より好ましくは700〜1500μmである。層構成としては、表層は積層体全体の厚みの1〜50%、好ましくは1〜30%、特に好ましくは1〜20%を占める層厚みを有するのが望ましい。また、主層は積層体全体の厚みの50〜99%、好ましくは70〜99%、特に好ましくは80〜99%を占める層厚みを有するのが望ましい。
【0019】
また、前記積層体には、本発明の目的を逸脱しない限り、前記表層と主層以外の層を含めることもできる。例えば、主層と表層との間などに、EVOH(エチレン−ビニルアルコール共重合体)等のガスバリヤー樹脂や、バリヤー樹脂と表層もしくは主層との接着を目的とする接着樹脂層(例えば無水マレイン酸等の不飽和化合物でグラフト変性されたポリオレフィン等からなる層)を設けることもできる。また、容器製造コスト低減の観点から、再生樹脂材料を使用した再生層を設けてもよい。
【0020】
(4)容器の成形
本発明の容器は、多層ブロー成形により得られるものである。すなわち、前述したエチレン−プロピレンブロック共重合体からなる層とポリエチレン樹脂からなる層とで構成される多層のパリソンを用い、公知の多層ブロー成形法及び設備装置によって成形することにより得ることができる。このように高分子量のCXS成分を有する成形材料を用いて多層ブロー成形を行うと、ダイスから押し出した際に表面に微少な凹凸が生じ、良好なフロスト感が得られる。
ブロー成形は、通常、押出機タイプの中空成形機にて樹脂材料を加熱溶融させ、ダイより多層溶融パリソンを押し出し、次いで金型でパリソンをはさみ、内部に空気等の流体を吹き込むことにより行われる。
【0021】
(5)多層ブロー容器
本発明の多層ブロー容器の大きさは特に限定されないが、50〜2000cc程度が好ましい。
本発明の多層ブロー容器はフロスト感に優れ、例えばJIS−Z8741に準拠し入射角60°にて測定した光沢値が10%以下とすることができる。また、容器の形状は特に限定されず、例えば化粧品、食品、医薬品等を収容するものとして用いることができる。又、内層に添加剤を混入させないポリエチレン樹脂を用いる事ができる。これにより、内容液への添加剤の混入がさけられ、衛生性が向上する。
【0022】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。
実施例1
多層容器の表層の材料として、MFR−1が1.2g/10分、CXS成分が14.2wt%、該CXSのGPCによるMwが49万のエチレン−プロピレンブロック共重合体(エチレン含量:12wt%)を用い、主層の材料として、MFR−2が0.35g/10分、密度0.949g/cm3の高密度ポリエチレンを用いた。
表層用押出機にて前記エチレン−プロピレンブロック共重合体を、主層用押出機にて前記高密度ポリエチレンをそれぞれ可塑化し、温度210℃で連続的に合流させて二層溶融パリソンとし、続いて金型内でブロー成形することにより楕円状の底面を有する偏平容器(長径7.5cm×短径4.5cm×高さ22cm:容量500cc)を得た。
【0023】
この容器の平均肉厚(胴部)は約1100μmで、表層約150μm、主層約950μmであった。この容器の側面平面部からサイズ4cm×4cmの試験片を切り取り、JIS−Z8741に準拠し日本電色工業(株)製グロスメーターにて入射角60°にて測定した光沢値は7%であった。また、容器の側面平面部からサイズ1cm×15cmの試験片を切り出し、前記エチレン−プロピレンブロック共重合体と、高密度ポリエチレンが積層されている界面に切込みを入れ、両層を支持して引張試験機(引張速度は50mm/min)にて剥離させ、その剥離強度を測定したところ、600gであった。
【0024】
実施例2
容器の表層の材料として、MFR−1が5.0g/10分、CXS成分が8.3wt%、該CXSのGPCによるMwが55万のエチレン−プロピレンブロック共重合体を用い、主層には実施例1と同じ高密度ポリエチレンを用いて、実施例1と同様の方法で多層容器を得た。
得られた多層容器の平均肉厚(胴部)は約1100μmで、表層約100μm、主層約1000μmであった。同じく容器の側面平面部を切り取り測定した光沢値は6%、また剥離強度は500gであった。
【0025】
実施例3
容器の表層の材料として実施例1で用いたのと同じエチレン−プロピレンブロック共重合体を用い、主層を形成するポリエチレン樹脂として、MFR−2が0.35g/10分、密度が0.953g/cm3の高密度ポリエチレンである日本ポリケム(株)製、商品名ノバテックHD「HB332E」(ノバテックは登録商標)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で多層容器を得た。
得られた多層容器について、実施例1と同様に容器の側面平面部を切り取り測定した光沢値は8%、また剥離強度は600gであった。
これら実施例1〜3の容器については、明らかに樹脂製とわかる白っぽさもなく、通常10%以下の光沢値と400g以上の剥離強度を有し、目的のガラス製容器のフロスト感をよく再現していることが認められた。
【0026】
比較例1
容器の表層の材料として、MFR−1が14g/10分、CXS成分が7.2wt%、該CXSのGPCによるMwが21万のエチレン−プロピレンブロック共重合体を用いた以外は、実施例1と同様の方法で多層容器を得た。
得られた多層容器について、実施例1と同様に容器の側面平面部を切り取り測定した光沢値は85%、また剥離強度は450gであり、目的とするフロスト感は得られなかった。
【0027】
比較例2
表層の材料として、MFR−1が2.5g/10分、CXS成分が4.8wt%、該CXSのGPCによるMwが55万のエチレン−プロピレンブロック共重合体を用いた以外は、実施例1と同様の方法で多層容器を得た。このものについて、実施例1と同様に容器の側面平面部を切り取り測定した光沢値は60%、また剥離強度は150gであり、目的とするフロスト感、剥離強度は得られなかった。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、従来の成形加工技術及び設備を用いて、ガラス製容器と同等のフロスト感を有し且つ樹脂製とわかるような白っぽさがない、高級感、重厚感を備え、かつ、耐衝撃強度、剛性などの一般物性や成形性に優れたポリエチレン樹脂を主層とする多層プラスチック製容器が得られる。これにより、化粧瓶等に用いられる容器の耐衝撃性向上、軽量化、低コスト化を図ることができる。

Claims (3)

  1. 表層と主層とを含む積層体により形成される多層ブロー成形による容器であって、前記表層が、メルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)が0.05〜10g/10分、常温キシレン可溶分が5〜40wt%で、かつ前記常温キシレン可溶分のゲルパーミエーションクロマトグラフィーによる重量平均分子量(Mw)が30万〜100万であるエチレン−プロピレンブロック共重合体からなり、前記主層がメルトフローレート(190℃、2.16kg荷重)0.05〜10g/10分のエチレン単独重合体、又はエチレンが50モル%以上のエチレン−α−オレフィン共重合体からなるポリエチレン樹脂からなることを特徴とする多層ブロー容器。
  2. 前記ポリエチレン樹脂が、密度0.940g/cm3以上の高密度ポリエチレンである請求項1に記載の多層ブロー容器。
  3. JIS−Z8741に準拠し入射角60°にて測定した光沢値が10%以下である請求項1または2に記載の多層ブロー容器。
JP14870797A 1997-05-22 1997-05-22 多層ブロー容器 Expired - Fee Related JP3797750B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14870797A JP3797750B2 (ja) 1997-05-22 1997-05-22 多層ブロー容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14870797A JP3797750B2 (ja) 1997-05-22 1997-05-22 多層ブロー容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10315359A JPH10315359A (ja) 1998-12-02
JP3797750B2 true JP3797750B2 (ja) 2006-07-19

Family

ID=15458808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14870797A Expired - Fee Related JP3797750B2 (ja) 1997-05-22 1997-05-22 多層ブロー容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3797750B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4565481B2 (ja) * 2000-06-08 2010-10-20 株式会社ジェイエスピー ポリプロピレン系樹脂発泡体/ポリオレフィン系樹脂多層体、容器本体、包装容器及び食品包装体
JP4770098B2 (ja) * 2001-09-26 2011-09-07 凸版印刷株式会社 多層プラスチック容器
JP2007176505A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Yoshino Kogyosho Co Ltd 合成樹脂製カップ状容器
JP5115919B2 (ja) * 2007-01-31 2013-01-09 株式会社吉野工業所 合成樹脂製チューブ体の表面加飾方法
KR101981317B1 (ko) 2010-04-12 2019-08-28 옴야 인터내셔널 아게 블로우 성형 조성물

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10315359A (ja) 1998-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5346950A (en) Resin composition
JP3270056B2 (ja) 樹脂成形体
EP0548420B1 (en) A frosted container
EP2743293B1 (en) Easy tear polypropylene film without notch
EP1952970B1 (en) Use of polypropyplene having long chain branching to broaden the processing window in the injection strech blow molding
KR101333450B1 (ko) 다층 블로우 용기 및 그 제조 방법
HU220096B (hu) Statisztikus propilén kopolimereket tartalmazó készítmények, eljárás ezek előállítására, valamint ilyeneket tartalmazó többrétegű hővel köthető lemezek
EP0792914A1 (en) Polyolefin composition and article molded therefrom
EP0770644A1 (en) Transparent impact-resistant molded articles
EP2331321B1 (en) Polyolefin composition
JP5086509B2 (ja) 熱収縮性のシール可能な多層フィルム
AU2007292139A1 (en) Multilayered stretched hollow material
JP3797750B2 (ja) 多層ブロー容器
JP3745474B2 (ja) 多層ブロー容器
EP0659815B1 (en) Polypropylene films suitable for packaging
JP6098221B2 (ja) 多層中空容器
JP3356479B2 (ja) ポリオレフィン組成物
JP4406493B2 (ja) 低光沢ブロー成形品
JP2000204175A (ja) プロピレン系樹脂シ―トおよびそれを用いた成形体
JP3543466B2 (ja) 二軸延伸ブロー成形品およびその製造方法
JPH0732556A (ja) ポリプロピレン製ブロー積層体およびその製造方法
JP2001181455A (ja) 中空成形用樹脂組成物および中空成形容器
JP3737217B2 (ja) マット調ポリプロピレン二軸延伸複合フィルム
JP2004210863A (ja) シート成形用プロピレン系樹脂組成物及びそれを用いて構成されるシート
JPH0732557A (ja) ポリプロピレン積層シートまたはフィルムおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040511

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100428

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100428

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110428

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110428

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120428

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120428

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130428

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees