JPH09155364A - 廃水処理方法 - Google Patents

廃水処理方法

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JPH09155364A
JPH09155364A JP7322797A JP32279795A JPH09155364A JP H09155364 A JPH09155364 A JP H09155364A JP 7322797 A JP7322797 A JP 7322797A JP 32279795 A JP32279795 A JP 32279795A JP H09155364 A JPH09155364 A JP H09155364A
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JP
Japan
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wastewater
catalyst
waste water
ammonia nitrogen
present
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JP7322797A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kawagoe
博 川越
Toshikatsu Mori
利克 森
Kenji Baba
研二 馬場
Yukio Murai
行男 村井
Akio Tanaka
明雄 田中
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Hitachi Ltd
Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Plant Technologies Ltd
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Publication date
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  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
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  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 火力発電所処理プラント廃水、下水道処理設
備廃水、アミン製造プラント廃水、し尿処理設備廃水、
食品製造プラント廃水などに含有する高濃度アンモニア
態窒素を触媒を用いかつ低温低圧の環境下で処理するこ
とのできる廃水処理方法を提供する。 【解決手段】 第一活性成分として、Pt、Pd、R
h、Au、Ag、Ruから選ばれた少なくとも一種の金
属と、第二活性成分としてMn、Co、Ni、Fe、C
e、V、Moから選ばれた少なくとも一種の酸化物と、
好ましくは活性炭である導電性担体との混合物からなる
廃水浄化触媒に対して、アンモニア態窒素を分解するの
に必要な理論酸素量の2.0倍以上の酸素量の存在下で
廃水を接触させる。本廃水処理方法は廃水処理プラント
の高濃度アンモニア態窒素の酸化分解塔等に設置されて
有効に実施される。本発明によれば、廃水からのアンモ
ニア態窒素の除去を容易かつ確実に行うことができ、環
境浄化の向上に大きく寄与することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば火力発電所
廃水、下水処理設備廃水、アミン製造プラント廃水、食
品製造プラント廃水、し尿処理設備廃水などの廃水中に
含有する高濃度アンモニア態窒素を除去するための新規
な廃水処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、廃水に含まれる高濃度アンモニア
態窒素を除去することが重要な課題となってきており、
そのための触媒及び該触媒を使用した廃水処理方法とし
て、例えば特開昭61−222588号公報に記載され
たもののように、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、
オスミウム、イリジウム、白金及び金の一種または二種
と、チタニア、ジルコニア、アルミナ、シリカ、アルミ
ナ−シリカ、活性炭、あるいはニッケル、ニッケル−ク
ロム、ニッケル−クロム−アルミニウム、ニッケル−ク
ロム−鉄等の担体に担持してなる触媒を用い、該触媒
を、廃水中のアンモニアをN2 までに分解するのに必要
な理論酸素量の1〜1.5倍の酸素量の存在下で、か
つ、オートクレーブ、流通反応器などの特殊反応容器内
において250℃程度の高温及び高圧条件下で使用し
て、廃水を湿式熱分解して処理するものが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来用い
られてきた廃水処理触媒及びそれによる廃水処理方法
は、高温、高圧下という特殊環境下でのみ有効に触媒反
応を奏するものであり、廃水処理施設をそのような高温
高圧条件に整えることが必要とされている。本発明の目
的は、触媒を用いた廃水処理方法の持つ上記のような問
題点を解決し、特に廃水中に含有する高濃度アンモニア
態窒素を比較的低温である100℃〜200℃の温度範
囲でありかつ低圧の環境下において極めて効率良く除去
することのできる廃水処理触媒を持つ廃水処理方法を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、導電性担体
と、第一活性成分として、Pt、Pd、Rh、Au、A
g、Ruから選ばれた少なくとも一種以上の金属と、第
二活性成分としてMn、Co、Fe、Ni、Ce、V、
Moから選ばれた少なくとも一種以上の酸化物、との混
合物とからなる触媒に対して、アンモニア態窒素を分解
するのに必要な理論酸素量が2.0以上の酸素存在下で
アンモニア態窒素を含有する廃水を接触させることによ
り、100℃〜200℃、2×106 パスカル以下のよ
うな低温低圧の環境下においても、効率良く高濃度アン
モニア態窒素が除去されること、並びに、該触媒は熱処
理によって触媒活性の回復が極めて顕著であることを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、廃水中に含有するア
ンモニア態窒素を除去する廃水処理方法であって、導電
性担体と、第一活性成分としてPt、Pd、Rh、A
u、Ag、Ruから選ばれた少なくとも一種以上の金属
と、第二活性成分としてMn、Co、Fe、Ni、C
e、V、Moから選ばれた少なくとも一種以上の酸化物
との混合物からなる廃水浄化触媒に対して、アンモニア
態窒素を分解するのに必要な理論酸素量が2.0以上の
酸素存在下で廃水を接触させることを特徴とする廃水処
理方法を開示する。
【0006】本発明による廃水処理触媒により有効に除
去されるアンモニア態窒素としては、アンモニウムイオ
ン、アミン化合物、アミド化合物、アミノ酸化合物、等
がある。アミン化合物としては第一アミン、第二アミ
ン、第三アミンアンモニウム塩のいずれであってもよ
く、特に限定されない。さらに、具体的にはメチルアミ
ン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、プロピルアミ
ン、エタノ−ルアミン、アニリン、ピリジン等の芳香族
や複素環化合物等が挙げられる。
【0007】アミド化合物としては、ホルムアミド、ア
セトアミド、メチルプロピオンアミド、エチルホルムア
ミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等
が挙げられる。アミノ酸化合物としては、グリシン、ア
ラニン、ロイシン、システイン、アスパラギン酸、グル
タミン酸、アルギニン等芳香族、脂肪族等を包含する。
【0008】本発明により処理されるアンモニア態窒素
を含有する廃水としては、例えば、火力発電所処理プラ
ント廃水、下水道処理設備廃水、アミン製造プラント廃
水、し尿処理設備廃水、食品製造プラント廃水などが挙
げられる。廃水のpHとしては、1.0〜8.0のいず
れの範囲でもよく特に限定されない。本発明者らの実験
によれば、廃水中に存在するアンモニア態窒素を分解す
るのに必要な理論酸素量2.0倍の酸素量の存在下で廃
水を接触させることが必要であり、好ましくは2.5〜
12倍量の酸素が反応に存在することが必要である。実
験では、2.0倍量以下ではアンモニウムイオンの酸化
分解が十分でなく、また、12倍量以上では副生成物の
硝酸イオンが増大した。
【0009】本発明に用いる廃水処理触媒の好ましい態
様では、導電性担体として活性炭が用いられ、好ましく
はその表面層が、第一活性成分としてPt、Pd、R
h、Au、Ag、Ruから選ばれた少なくとも一種以上
の金属と、第二活性成分としてMn、Co、Fe、N
i、Ce、V、Moから選ばれた少なくとも一種以上の
酸化物と、活性炭との混合物層とされる。
【0010】本発明の廃水処理触媒は、高濃度アンモニ
ア態窒素を除去後も、熱処理によって触媒活性は回復
し、初期と同等の除去性能が認められるようになる。好
ましくは、本発明に用いる廃水処理触媒は、導電性担体
に対し第一活性成分であるPt、Pd、Rh、Au、A
g、Ruを0.1〜20重量%の割合で含むのが良く、
0.1%以下では除去活性が低く、また、20%以上で
は活性成分が凝集して除去活性が低くなる。また、第一
活性成分の金属と第二活性成分であるMn、Co、F
e、Ni、Ce、V、Moのモル比は90:10〜1
0:90の割合であることが好ましい。この範囲におい
て廃水処理触媒の除去活性が高くなり、この範囲外では
除去活性が低くなる。
【0011】本発明に用いる廃水処理触媒の第一活性成
分であるPt、Pd、Rh、Au、Ag、Ruは還元状
態で用いられる。還元手段としては乾式還元法と湿式還
元法がある。乾式還元法では水素含有ガス気流中で還元
することにより得られる。湿式還元法では触媒調製時に
活性成分に混合して焼成することにより得られる。還元
剤としては、砂糖、蟻酸、蓚酸、アルコール化合物等、
焼成時に分解して水素が発生するものであればよく、特
に限定されない。
【0012】本発明に用いる廃水処理触媒を調製する手
段としては、導電性担体に通常の混合法、浸漬法、沈殿
法、沈着法により前記第1の活性成分と第2の活性成分
とを混合することで調製できる。これらの廃水処理触媒
の形状としては粒状、ハニカム状、板状、金網状、三次
元網目状等があるが特に限定されない。本発明の廃水処
理方法において、該アンモニア態窒素を含有する廃水を
廃水処理触媒に接触させる温度は100℃〜200℃の
温度範囲であってよく、100℃以下または200℃以
上ではアンモニア態窒素の除去性能は低下する。
【0013】本発明の廃水処理方法において、該アンモ
ニア態窒素を含有する廃水を廃水処理触媒に接触させる
圧力は2×106 パスカル以下であってよく、2×10
6 パスカル以上では高濃度アンモニア態窒素の除去性能
は低下する。本発明に用いる廃水処理触媒においては、
高濃度アンモニア態窒素を除去して性能が低下した廃水
処理触媒を100℃〜200℃の範囲で熱処理すること
により著しく触媒活性を回復することができる。
【0014】本発明に用いる廃水処理触媒はアンモニア
態窒素の除去に用いられるものであるが、その反応は酸
化分解反応である。アンモニア態窒素及びアミン類は次
式に従って反応が進行しほとんど窒素に変換される。 2NH4 ++2O2 =N2 +4H2O 2NH4 ++2.5O2 =NO3 -+H2O NH4 ++1.5O2 =NO2 -+H2
【0015】本発明による廃水処理触媒の触媒反応メカ
ニズムは次ぎのように考えられる。活性炭のような導電
性担体は電子を保有しておりその表面層に貴金属(第1
の活性成分)が存在することにより該貴金属表面に電子
が移動し、触媒表面が活性化される。それにより、液相
中の酸素は該貴金属表面に吸着活性化する。一方、液相
中のアンモニアイオンは導電性担体の卑金属の酸化物
(第2の活性成分)表面に吸着活性化する。活性化され
たアンモニウムイオンと酸素が互いに攻撃してアンモニ
ウムイオンを分解する。
【0016】本発明によれば、高濃度アンモニア態窒素
を除去して性能が低下した廃水処理触媒を、廃水処理触
媒充填層の運転を休止したままの状態で、短時間熱処理
することにより廃水処理触媒の除去性能を極めて効率良
く回復させることが可能である。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施例を述べるが、本発明は
これらの実施例になんら限定されるものではない。先
ず、次のような本発明触媒と比較例触媒を作成した。本発明触媒A 0.5mm〜1.0mmに破砕された活性炭の粉末10
gを200℃でよく乾燥させた。ジニトロジアンミン白
金硝酸溶液(Pt=50g/L)3.3ccを10cc
の蒸留水に希釈溶解した溶液を該活性炭担体10gに含
浸させた。次いで、水素(2%)窒素混合ガス気流中で
乾燥(120℃、1時間)、焼成(200℃、2時間)
した。活性炭担体に対して、Ptとして1.5重量%で
ある。
【0018】次いで、硝酸マンガン(Mn(NO3)3
2O)0.22gと砂糖1gを蒸留水に溶解した溶液
を前記Pt付き活性炭担体に含浸させた。それを窒素気
流中で乾燥(120℃、1時間)、焼成(200℃、2
時間)して、完成触媒とした。この触媒はMnO2 −P
t−活性炭であり、Pt/MnO2 モル比で50/50
である。この触媒をAとする。
【0019】本発明触媒B 硝酸マンガンの変わりに硝酸コバルト(Co(NO3)2
6H2O)0.22gを使用した以外は本発明触媒Aと
同様にして完成触媒を得た。この触媒はCoO−Pt−
活性炭であり、Pt/CoOモル比で50/50であ
る。この触媒をBとする。
【0020】本発明触媒C 硝酸マンガンの変わりに硝酸鉄(Fe(NO3)2 9H2
O)0.31gを使用した以外は本発明触媒Aと同様に
して完成触媒を得た。この触媒はFe23−Pt−活性
炭であり、Pt/Fe23 モル比で50/50であ
る。この触媒をCとする。
【0021】本発明触媒D 硝酸マンガンの変わりに硝酸ニッケル(Ni(NO3)2
6H2O)0.22gを使用した以外は本発明触媒Aと
同様にして完成触媒を得た。この触媒はNiO−Pt−
活性炭であり、Pt/NiOモル比で50/50であ
る。この触媒をDとする。
【0022】本発明触媒E 硝酸マンガンの変わりに硝酸セリウム(Ce(NO3)2
6H2O)0.33gを使用した以外は本発明触媒Aと
同様にして完成触媒を得た。この触媒はCeO 2 −Pt
−活性炭であり、Pt/CeO2 モル比で50/50で
ある。この触媒をEとする。
【0023】本発明触媒F 硝酸マンガンの変わりにメタバナジン酸アンモニウム
(NH4 VO3 )0.1gを使用した以外は本発明触媒
Aと同様にして完成触媒を得た。この触媒はV25−P
t−活性炭であり、V25/Ptモル比で50/50で
ある。この触媒をFとする。
【0024】本発明触媒G 硝酸マンガンの変わりにモリブデン酸アンモニウム
((NH4)6 Mo7 24・H2O)0.14gを使用し
た以外は本発明触媒Aと同様にして完成触媒を得た。こ
の触媒はMoO3 −Pt−活性炭であり、Pt/MoO
3 のモル比で50/50である。この触媒をGとする。
【0025】比較例触媒 0.5mm〜1.0mmに破砕されたチタニア担体の粉
末10gを500℃でよく乾燥させた。硝酸ルテニウム
溶液(Ru=50g/L)3.3ccを7ccの蒸留水
に希釈溶解した溶液を該チタニア担体10gに含浸させ
た。次いで、酸化雰囲気で乾燥(120℃、1時間)、
焼成(500℃、2時間)して触媒を得た。チタニア担
体に対して、Ruとして1.5重量%である。なお、こ
の触媒はRu−TiO2 (公知例触媒)である。この触
媒を比較例触媒Hとする。
【0026】実施例1 本発明触媒A〜G及び比較例触媒Hのそれぞれについ
て、内径16mmのステンレス反応管内に設置した。廃
水中の高濃度アンモニア態窒素の模擬廃水として硫酸ア
ンモニウム((NH4)2 SO4 、2g/L)を蒸留水中
に混合した。硫酸アンモニウム溶液を空気と混合して反
応管内に流通させて、酸化分解反応を行った。硫酸アン
モニウムの反応量からアンモニウムイオン除去率を求め
た。反応条件は以下の通りである。
【0027】反応温度:200℃、液空間速度:6/h
(単位時間当り、触媒単位体積当りに通過する溶液の供
給量)、反応圧力:2×106 パスカル、理論酸素量に
対する供給酸素の倍量:2 表1に実施例触媒A〜Gと比較例触媒Hとの性能比較を
示す。表1からも明らかなように、本発明触媒A〜Gは
比較例触媒Hに比べアンモニウムイオンの除去性能が高
いことが確認された。
【0028】
【表1】
【0029】実施例2 本発明触媒Aの場合と同様にして、下記の本発明触媒を
得た。 本発明触媒I触媒 MnO2−Pd−活性炭 本発明触媒J触媒 CoO−Pd−活性炭 本発明触媒K触媒 Fe23−Pd−活性炭 本発明触媒L触媒 MnO2−Rh−活性炭 本発明触媒M触媒 CoO−Rh−活性炭 本発明触媒N触媒 Fe23−Rh−活性炭 本発明触媒O触媒 MnO2−Au−活性炭 本発明触媒P触媒 CoO−Au−活性炭 本発明触媒Q触媒 Fe23−Au−活性炭 本発明触媒R触媒 MnO2−Ag−活性炭 本発明触媒S触媒 CoO−Ag−活性炭 本発明触媒T触媒 Fe23−Ag−活性炭 本発明触媒U触媒 MnO2−Ru−活性炭
【0030】各本発明触媒は活性炭担体に対して、P
d、Rh、Auとして1.5重量%であり、貴金属/卑
金属モル比で50/50である。表2に本発明触媒I〜
Uと比較例触媒Hとの性能比較を示す。反応条件は実施
例1と同じである。表2からも明らかなように、本発明
触媒は比較例触媒Hに比べアンモニウムイオンの除去性
能が高いことが確認された。
【0031】
【表2】
【0032】実施例3 本発明触媒AにおけるPtの含有量を0.1〜20重量
%の範囲に変化させて調製し、実施例1の実験方法によ
りアンモニウムイオンの除去率を求めた。その結果を表
3に示す。
【0033】実施例4 本発明触媒AにおけるPtとMnのモル比を90:10
〜10:90の範囲に変化させて調製し、実施例1の実
験方法によりアンモニウムイオンの除去率を求めた。そ
の結果を表4に示す。表3、表4の結果からも明らかな
ように調製条件を変えても、アンモニウムイオンの除去
性能が高いことが確認された。
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】実施例5 本発明触媒A及び比較例触媒H用いて、実施例1の実験
方法により温度を50℃、100℃、150℃、200
℃に変化させてアンモニウムイオンの除去率を求めた。
その結果を図1に示す。図1の結果からも明らかなよう
に反応温度を変えても、比較例触媒Hに比べてアンモニ
ウムイオンの除去性能が高いことが確認された。但し、
A触媒の場合に50℃においては除去率はかなり低下す
るのが分かった。
【0037】実施例6 実施例触媒Aを用いて、実施例1の実験方法によりO2
/NH4 + を変化させて、アンモニウムイオンの除去率
を求めた。その結果を図2に示す。図2の結果からも明
らかなようにO2/NH4 + が2より低い範囲でのアンモ
ニウム除去効率は大きく低下すること、また、O2/N
4 + を変えても比較例触媒Hに比べてアンモニウムイ
オンの除去率が高いことが示された。
【0038】実施例7 本発明触媒Aを用いて、実施例1の実験方法により、反
応圧力を変化させて、アンモニウムイオンの除去率を求
めた。その結果を図3に示す。図3からも明らかなよう
に、反応圧力2×106 パスカル程度あるいはそれ以下
であっても、比較例触媒に比べて高いアンモニウムイオ
ン除去率を示しており、本発明の有効性が確認された。
【0039】実施例8 本発明触媒Aについて、還元前と還元後におけるPtの
還元状態を調べた。図4にその結果を示す。Ptが酸化
状態では束縛エネルギーは大きくなり、還元されると小
さくなる。図4によれば、除去活性が高かった触媒還元
後では束縛エネルギーが小さくなっており触媒表面のP
tは還元状態にあることがわかる
【0040】実施例9 本発明触媒Aをアンモニア酸化分解塔に充填して使用し
た例を示す。内径200mmのアンモニア酸化分解塔に
本発明の廃水処理触媒を設置し、100時間のパイロッ
ト試験を実施した。廃水処理条件は以下の通りである。 廃水の組成:廃水のpH:5.3、アンモニア態窒素:
2g/L。 廃水処理量:1000L/h、触媒形状:2〜4mm、
触媒量:200L。 液空間速度:5/h、反応温度:200℃、反応圧力:
2×106 パスカル、理論酸素量に対する供給酸素の倍
量:3。 その結果、100時間後における酸化分解塔出口のアン
モニウムイオンの除去率は99%であり、除去性能の高
いことが確認された。
【0041】実施例10 本発明触媒Aを火力発電所廃水処理設備のアンモニウム
イオン酸化分解塔に充填して使用した例を示す。高濃度
アンモニア態窒素を含有する廃水中の懸濁固形物を蓄積
除去する沈殿工程と、沈殿工程後の廃水にアルカリを添
加してpHを調整する第1pH調整工程と、廃水中の有
機物及び重金属イオンを吸着除去する吸着工程と、吸着
工程後に残留する高濃度アンモニア態窒素に酸化剤を添
加して酸化分解する酸化分解工程と、酸化分解工程後の
廃水にアルカリを添加してpHを調整する第2pH調整
工程、との一連の工程を備えた火力発電所廃水処理設備
において、前記酸化分解工程に本発明触媒1のA触媒を
使用した。運転条件は以下の通りである。
【0042】廃水処理量:500m3/h、触媒形状:
2〜4mm、触媒充填量:500m3、液空間速度:1
/h、反応温度:200℃、反応圧力:2×106 パス
カル、理論酸素量に対する供給酸素の倍量:4。 また、各工程での除去性能は以下の如くである。高濃度
アンモニア態窒素含有廃水は沈殿工程に導入されて廃水
中の懸濁固形物が蓄積除去される。廃水のpHは1.9
であり、廃水の組成は、懸濁固形物として9g/L、N
2 + として2g/L、有機物として0.4g/L、重
金属イオンとしてFeが9g/L、Niが0.9g/
L、Alが0.1g/L、Vが0.03g/L、Znが
0.03g/Lであった。沈殿工程出口の廃水の組成は
懸濁固形物が0.1g/Lとなった。
【0043】懸濁固形物除去後の廃水は第1pH調整工
程に導入される。ここではアルカリ剤が添加され廃水の
pH6.8に調整される。pH調整後の廃水は吸着工程
に導入され、廃水中に残留する有機物、重金属イオンを
吸着除去する。吸着工程後の廃水の組成は、懸濁固形物
が0.01g/L、NH4 + が1.5g/L、有機物が
0.1g/L、Fe、Ni、A 、V、Znが<0.0
1g/Lとなった。
【0044】吸着除去後の廃水は酸化剤と混合され酸化
分解工程に導入される。酸化分解工程では、反応温度2
00℃において、廃水中のアンモニア態窒素、有機物は
ほぼ完全に酸化分解され、0.06g/Lとなった。一
方、重金属イオンは0.009g/Lまで除去された。
生成物は主に窒素ガス及び硫酸イオンが生成される。こ
の場合、廃水のpHは低下するので第2pH調整工程に
導入される。ここではアルカリ剤が添加されpHは>7
に調整され浄化廃水となる。その結果、1000時間後
における酸化分解塔出口のアンモニウムイオンの除去率
は97%であり、除去性能の高いことが確認された。
【0045】
【発明の効果】本発明による廃水処理方法によれば、低
温低圧の環境下で高濃度アンモニア態窒素を効率よく除
去することができ、かつ、長時間高いアンモニウムイオ
ン除去効果を得ることができる。それにより、環境浄化
の向上に大きく寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】反応温度とアンモニウムイオン除去率との関係
を示すグラフ。
【図2】O2/NH4 + とアンモニウムイオン除去率との
関係を示すグラフ。
【図3】反応圧力とアンモニウムイオン除去率との関係
を示すグラフ。
【図4】本発明触媒における還元前と還元後におけるP
tの還元状態を示すグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬場 研二 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 村井 行男 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 (72)発明者 田中 明雄 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃水中に含有するアンモニア態窒素を除
    去する廃水処理方法であって、導電性担体と、第一活性
    成分としてPt、Pd、Rh、Au、Ag、Ruから選
    ばれた少なくとも一種以上の金属と、第二活性成分とし
    てMn、Co、Fe、Ni、Ce、V、Moから選ばれ
    た少なくとも一種以上の酸化物との混合物からなる廃水
    浄化触媒に対して、アンモニア態窒素を分解するのに必
    要な理論酸素量の2.0倍以上の酸素量の存在下で廃水
    を接触させることを特徴とする廃水処理方法。
  2. 【請求項2】 該導電性担体が活性炭であることを特徴
    とする請求項1記載の廃水処理方法。
  3. 【請求項3】 200℃以下の温度で該廃水を通過させ
    ることを特徴とする請求項1記載の廃水処理方法。
  4. 【請求項4】 該導電性担体に対し、第一活性成分の含
    有率は0.1〜20重量%の割合であり、かつ、第一活
    性成分と第二活性成分のモル比が90:10〜10:9
    0割合で含有する廃水浄化触媒を用いることを特徴とす
    る請求項1記載の廃水処理方法。
  5. 【請求項5】 処理する廃水が、火力発電所廃水、下水
    処理設備廃水、アミン製造プラント廃水、食品製造プラ
    ント廃水、し尿処理設備廃水のいずれかである請求項1
    記載の廃水処理方法。
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