JPH09154851A - 双極子電気手術用処置器具 - Google Patents

双極子電気手術用処置器具

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JPH09154851A
JPH09154851A JP7344791A JP34479195A JPH09154851A JP H09154851 A JPH09154851 A JP H09154851A JP 7344791 A JP7344791 A JP 7344791A JP 34479195 A JP34479195 A JP 34479195A JP H09154851 A JPH09154851 A JP H09154851A
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博 久木
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研 西川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】第一導電性線条体及び第二導電性線条体の回
転、捩れを抑え、導電性線条体間の短絡及び導電性線条
体のスペーサーからの脱落を防止し、安定して操作を行
うことができる双極子電気手術用処置器具を提供する。 【解決手段】チューブ、第一導電性線条体、第二導電性
線条体、導電性線条体操作部及びスペーサーを有する双
極子電気手術用処置器具であって、スペーサーが電気絶
縁体からなるものであって2本の導電性線条体を嵌入す
るための2個の孔を有し、2個の孔の先端側には導電性
線条体の固定しろを設け、2本の導電性線条体の先端部
には線条体長軸に対して垂直な方向に突起を設け、2本
の導電性線条体をスペーサーの2個の孔にそれぞれ嵌入
し、突起を固定しろに嵌合して接着することにより、チ
ューブの遠位端に2本の導電性線条体が電気的絶縁状態
で繋がれたループを形成してなる双極子電気手術用処置
器具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、双極子電気手術用
処置器具に関する。さらに詳しくは、本発明は、操作時
における導電性線条体の回転及び捩れを抑え、導電性線
条体間の短絡及び導電性線条体のスペーサーからの脱落
を防止することができる双極子電気手術用処置器具に関
する。
【0002】
【従来の技術】電気手術用処置器具は、高周波の電気的
エネルギーを利用した手術器具であり、生体に電撃を与
えることなく生体組織を電気的に切開し、手術時の出血
を少なくすることができるので、近年広く用いられるよ
うになっている。電気手術用処置器具は、器具の先端に
設けられた電極と生体組織間における高周波の電気的エ
ネルギーによる作用を利用するもので、単極子電気手術
用処置器具と双極子電気手術用処置器具とがある。単極
子電気手術用処置器具は、生体組織の切断力に優れ、切
断したときの出血が少ないという利点を有するものであ
るが、所要電力が500W程度と高いので、切断される
生体組織の範囲が広く、そのため生体組織の細部の切断
には適していない。これに対して、双極子電気手術用処
置器具は、低い所要電力で稼働でき、切断される生体組
織の範囲が狭いので、生体組織の細部の切断に適してい
る。双極子電気手術用処置器具としては、チューブのル
ーメン内を長軸方向に滑動可能な第一導電性線条体と第
二導電性線条体とを有し、絶縁性スペーサーを用いて第
一導電性線条体の先端と第二導電性線条体の先端とを繋
ぎ、ループを形成させたものが知られている(特開平2
−291850号公報、特開平4−241853号公
報、特開平4−325151号公報など)。このような
双極子電気手術用処置器具においては、第一導電性線条
体及び第二導電性線条体をルーメン内で滑動させ、チュ
ーブの遠位端から露出する第一導電性線条体及び第二導
電性線条体をチューブのルーメン内に収納するとき、チ
ューブの遠位端から露出する第一導電性線条体及び第二
導電性線条体が回転し、捩れるので、第一導電性線条体
と第二導電性線条体とが短絡する、さらに、導電性線条
体がスペーサーの孔の中で回転するので接着層が破壊さ
れ、導電性線条体がスペーサーから脱落するという問題
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、第一導電性
線条体及び第二導電性線条体の回転、捩れを抑え、導電
性線条体間の短絡及び導電性線条体のスペーサーからの
脱落を防止し、安定して操作を行うことができる双極子
電気手術用処置器具を提供することを目的としてなされ
たものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、導電性線条体の
先端部に導電性線条体長軸に対して垂直な方向に突き出
した突起を設け、スペーサーに導電性線条体を嵌入する
ための孔を設け、且つ、孔の先端側に導電性線条体の固
定しろを設けて導電性線条体を接着することにより、導
電性線条体の回転及び捩れを抑制し、脱落を防止し得る
ことを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明は、チューブ、第一導電性
線条体、第二導電性線条体、導電性線条体操作部及びス
ペーサーを有する双極子電気手術用処置器具であって、
(1)チューブは、近位端から遠位端に連通するルーメン
を有するものであり、(2)第一導電性線条体及び第二導
電性線条体は、チューブのルーメン内で長軸方向に滑動
可能にチューブ近位端から遠位端に挿通され、且つ、チ
ューブの遠位端から該導電性線条体の先端部が露出し得
るようにされており、該導電性線条体の先端部には導電
性線条体長軸に対して垂直な方向に突き出した突起が設
けられており、(3)第一導電性線条体と第二導電性線条
体とは電気的に絶縁されており、(4)導電性線条体操作
部は、チューブの近位端側に設置され、第一導電性線条
体の後端及び第二導電性線条体の後端と接続され、第一
導電性線条体及び第二導電性線条体をチューブ長軸方向
に滑動させる機構を有し、(5)スペーサーは、電気絶縁
体からなるものであり、第一導電性線条体及び第二導電
性線条体を嵌入するための2個の孔を有し、該2個の孔
の先端側には導電性線条体の固定しろが設けられてお
り、(6)第一導電性線条体及び第二導電性線条体をスペ
ーサーの孔に嵌入し、孔の先端側から露出している導電
性線条体の先端部にある突起を固定しろに嵌合して接着
し、第一導電性線条体の先端及び第二導電性線条体の先
端が電気的に絶縁されて繋がっている双極子電気手術用
処置器具を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明を詳細に
説明する。図1は、本発明の双極子電気手術用処置器具
の部分断面図である。本発明の双極子電気手術用処置器
具は、チューブ1、第一導電性線条体2、第二導電性線
条体3、導電性線条体操作部4及びスペーサー5より形
成される。チューブは近位端6から遠位端7に連通する
ルーメン8を有し、ルーメン内に導電性線条体などが挿
通される。チューブの材質には特に制限はなく、ステン
レスのような金属類、あるいはポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、
ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホ
ンなどのプラスチック類を使用することができ、目的に
応じて適切な弾性率を有するものを選択することができ
る。 本発明の双極子電気手術用処置器具において、第一導電
性線条体及び第二導電性線条体はその長さがチューブよ
り長いものであり、チューブのルーメン内で長軸方向に
滑動可能にチューブの近位端から遠位端に挿通され、且
つ、チューブの遠位端から先端を露出するものである。
また、第一導電性線条体と第二導電性線条体は、互いに
電気的に絶縁される。2本の導電性線条体を互いに電気
的に絶縁する方法には特に制限はなく、例えば、チュー
ブが電気絶縁体である場合には、図1に示すように、チ
ューブルーメン内に樹脂チューブ9を挿通固定し、この
樹脂チューブに一方の導電性線条体を挿通し、他方の導
電性線条体をチューブルーメン内に挿通することによ
り、第一導電性線条体と第二導電性線条体を絶縁するこ
とができる。チューブが金属などの導電性材料からなる
場合には、チューブ内面を絶縁性材料でコーティングす
ることにより、電気絶縁体のチューブと同様に扱うこと
ができる。あるいは、チューブが導電性材料からなる場
合には、第一導電性線条体及び第二導電性線条体をそれ
ぞれ樹脂チューブに挿通することにより、若しくは、2
個のルーメンを有する樹脂チューブを用いてそれぞれの
ルーメンに導電性線条体を挿通することにより、又は、
導電性線条体の表面に絶縁皮膜層を設けることにより、
2本の導電性線条体を互いに電気的に絶縁することがで
きる。
【0006】本発明の双極子電気手術用処置器具におい
て、第一導電性線条体及び第二導電性線条体の材質は、
導電性材料であれば特に制限なく使用することができ、
このような導電性材料としては、例えば、金、銀、白
金、ニッケル、鉄、アルミニウム、錫、亜鉛などの金属
単体や、ステンレス鋼、ニクロムなどの合金などを挙げ
ることができる。導電性線条体の構造は、単線、撚線の
いずれであってもよく、撚線としては、単線からなる芯
線とこれを囲むコイルとからなるものが含まれる。導電
性線条体の外径は、手術部位により任意に選択すること
ができるが、通常は0.1〜1mm、好ましくは0.2〜
0.6mmのものが使用される。導電性線条体を挿通する
樹脂チューブの内径を、導電性線条体の外径より大きく
することにより、導電性線条体をルーメン内において長
軸方向に滑動可能とすることができる。導電性線条体を
挿通する樹脂チューブの材質には特に制限はなく、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ四フッ化エチ
レンなどを挙げることができる。本発明の双極子電気手
術用処置器具には、チューブの近位端側に設置され、第
一導電性線条体の後端及び第二導電性線条体の後端と接
続され、第一導電性線条体及び第二導電性線条体をチュ
ーブ長軸方向に滑動させる機構を有する導電性線条体操
作部4が設けられる。導電性線条体操作部の操作によ
り、導電性線条体をチューブルーメン内で滑動させ、遠
位端に露出している導電性線条体をルーメンから露出さ
せ、又はルーメン内に収納することができる。導電性線
条体操作部の構造は、2本の導電性線条体をチューブル
ーメン内で長軸方向に滑動させることができるものであ
れば特に制限なく使用することができ、例えば、図1に
示すような長軸方向に移動可能なレバー10と、これと
連動して長軸方向に移動する移動部材を具備するもので
あってもよく、あるいは、回動部材とこの回動部材の回
動に連動して長軸方向に移動する移動部材とを具備する
ものであってもよい。第一導電性線条体の後端及び第二
導電性線条体の後端は、さらに、端子11及びコード1
2を通じて高周波電流発生装置13と接続される。
【0007】本発明の双極子電気手術用処置器具におい
ては、チューブの遠位端から露出する第一導電性線条体
の先端及び第二導電性線条体の先端は、スペーサー5が
有する2個の孔にそれぞれ嵌入され、スペーサーを介し
て電気的に絶縁された状態で結合され、スペーサーとチ
ューブの遠位端の間にループ14を形成する。施術時に
おいては、先ず、導電性線条体操作部の操作により、導
電性線条体の先端のチューブの遠位端からの露出部を大
きくし、大きいループを形成する。次いで、ループをポ
リープなどの切除すべき患部の周辺に配置し、導電性線
条体をチューブルーメンに収納する方向に滑動し、ルー
プを小さくすることにより患部の回りに引き締め、高周
波電流発生装置を起動することにより、電気的エネルギ
ーで患部を切除する。本発明の双極子電気手術用処置器
具に用いるスペーサーは、電気絶縁体からなるものであ
り、第一導電性線条体の先端及び第二導電性線条体を嵌
入するための2個の孔を有し、さらにこれらの孔の先端
側に導電性線条体の固定しろを有する。図2は、本発明
の双極子電気手術用処置器具に用いるスペーサー及び導
電性線条体の先端部の一態様の斜視図である。本図にお
いては、理解を容易にするために、孔15、固定しろ1
6及び導電性線条体17の目視できない部分を点線で表
示する。スペーサーは、第一導電性線条体及び第二導電
性線条体を嵌入するための2個の孔15を有し、孔の先
端側には導電性線条体の固定しろ16が設けられる。導
電性線条体の先端部には、導電性線条体の長軸に対して
垂直な方向に突き出した突起18が設けられる。図3
は、図2に示した本発明の双極子電気手術用処置器具に
用いるスペーサーの四面図であり、図3(a)は正面図、
図3(b)は平面図、図3(c)は底面図、図3(d)は側面
図である。図4(a)は、本発明の双極子電気手術用処置
器具に用いるスペーサーの図3(b)のA−A線の断面図
であり、図4(b)は導電性線条体を嵌入した状態におけ
る図3(b)のA−A線に相当する部分の断面図である。
【0008】本発明の双極子電気手術用処置器具におい
て、導電性線条体の先端部に突起を設ける方法には特に
制限はなく、任意の公知の方法により突起を設けること
ができる。例えば、導電性線条体と同質又は異質の金属
で作製した突起部分を導電性線条体に溶接又は接着する
ことにより、突起を設けることができる。また、プラス
チックで作製した突起部分を導電性線条体に接着するこ
とにより、突起を設けることができる。あるいは、導電
性線条体の先端部を塑性加工などにより加工して、突起
を形成することができる。さらに、導電性線条体の先端
を折り曲げることにより、突起とすることができる。本
発明の双極子電気手術用処置器具において、導電性線条
体をスペーサーの孔に嵌入する方法には特に制限はな
く、例えば、先端部に突起を設けた導電性線条体の後端
を孔に嵌入し、導電性線条体をスペーサーの孔を通して
引くことにより、先端部の突起を固定しろに嵌合するこ
とができる。あるいは、突起を設けていない導電性線条
体の先端をスペーサーの孔に嵌入し、先端部に突起を設
けたのち、突起を固定しろに嵌合することができる。本
発明の双極子電気手術用処置器具に用いるスペーサーの
材質には特に制限はなく、適当な強度、耐熱性及び加工
性を有する電気絶縁材料を使用することができる。この
ような電気絶縁材料としては、例えば、アルミナ、ジル
コニアなどのセラミックス、ポリベンズイミダゾール、
ポリエーテルスルフォンなどの耐熱性プラスチックスな
どを挙げることができる。本発明の双極子電気手術用処
置器具に用いるスペーサーの大きさに特に制限はなく、
導電性線条体の外径などに応じて選択することができる
が、円の直径又は楕円の長径は通常は0.5〜5mm、好
ましくは1〜3mmであり、長さは通常は0.5〜5mm、
好ましくは1〜3mmである。
【0009】本発明の双極子電気手術用処置器具に用い
るスペーサーには、導電性線条体を嵌入するための2個
の孔15が設けられる。2個の孔は、第一導電性線条体
及び第二導電性線条体をそれぞれ嵌入することができる
柱形状の内面を有し、概ね平行であることが好ましい。
孔の内径は、導電性線条体が嵌入し得るよう、導電性線
条体の外径よりわずかに大きいことが好ましい。本発明
の双極子電気手術用処置器具に用いるスペーサーには、
孔の先端側に固定しろ16を設ける。固定しろは、孔の
先端側の口を囲む壁からなり、導電性線条体をスペーサ
ーの孔に嵌入する際に、図2及び図4(b)に示すよう
に、導電性線条体の先端部に導電性線条体の長軸に対し
て垂直な方向に突き出して設けられた突起を固定しろ内
の囲み壁のない方向に位置させることにより、突起は平
行して対立する壁に挟まれているので、導電性線条体の
自由回転が防止される。図2〜4に示した態様の楕円柱
形のスペーサーについて、固定しろの加工方法の一例を
説明する。楕円柱形のスペーサー材料の軸方向に、導電
性線条体の外径よりわずかに大きい2個の孔15を穿孔
する。次いで、孔の先端側の一定長さ部分について、ス
ペーサーの孔の直径とほぼ同じ長さの幅を有する空間
を、孔から周面方向に切削することにより固定しろ16
を作成することができる。本発明の双極子電気手術用処
置器具において、導電性線条体の先端部に設けられる突
起の幅は、固定しろの幅よりわずかに小さいことが好ま
しい。突起の幅と固定しろの幅の差を小さくすることに
より、導電性線条体は自由回転することがないので、導
電性線条体を安定して保持して捩れの発生を防ぎ、接着
部の破壊や、捩れによる短絡を防止することができる。
また、万一接着部が破壊しても、導電性線条体の先端は
突起のために孔を通過することがないので、導電性線条
体がスペーサーより脱落することがない。
【0010】本発明の双極子電気手術用処置器具におい
ては、スペーサーの固定しろにおいて、導電性線条体を
接着剤を用いて接着することにより固定する。導電性線
条体は、先端部に有する導電性線条体の長軸に対して垂
直な方向に突き出した突起により自由回転が抑制されて
いるが、接着剤により固定することによって、長軸方向
の移動を防ぐとともに、回転に対してもさらに確実な防
止が可能となる。使用する接着剤は電気絶縁性のもので
あれば特に制限はないが、エポキシ樹脂系接着剤、ポリ
イソシアネート系接着剤、架橋型アクリル接着剤など、
三次元架橋型の接着剤を好適に使用することができる。
図5(a)は、接着剤による導電性線条体のスペーサーへ
の固定の一態様を示す断面図である。本図では、図2に
示すスペーサーの孔に導電性線条体を嵌入し、導電性線
条体17の先端部にある突起18を固定しろに嵌合して
接着剤19により接着し、接着剤は固定しろを完全に埋
めている。図5(b)は、接着剤による導電性線条体のス
ペーサーへの固定の他の態様を示す断面図である。本図
では、接着剤19は固定しろを完全に埋めるとともに、
さらにスペーサーの上部に球面状に盛り上がった部分を
形成して固化し、滑らかな曲面を形成することによりス
ペーサーの体腔内への挿入を容易にしている。本発明の
双極子電気手術用処置器具に用いるスペーサーの形状
は、楕円柱形に限定されるものではなく、手術部位など
に応じて任意の形状のものを選ぶことができる。図6
は、本発明の双極子電気手術用処置器具に用いるスペー
サーの他の態様の斜視図である。本図においては、理解
を容易にするために、孔15及び固定しろ16の目視で
きない部分を点線で表示する。図6(a)は、円柱型スペ
ーサーであり、図6(b)は、弾丸型スペーサーであり、
図6(c)は、球形スペーサーであり、図6(d)は、傘型
スペーサーである。また、図6(e)は、円柱形スペーサ
ーにおいて、2個の固定しろの間の隔壁を削除し固定し
ろを一体化したものである。これらのスペーサーによっ
ても、本発明の効果を得ることができる。従来の双極子
電気手術用処置器具においては、導電性線条体がルーメ
ンから露出し、ループを形成している状態において、導
電性線条体が嵌入口近傍で歪みを生じ、この歪みを有す
る状態で導電性線条体をルーメン内に収納すると、ルー
プが小さくなるにつれ導電性線条体が回転し捩れを生じ
ていた。本発明の双極子電気手術用処置器具において
は、スペーサーの孔の先端側に固定しろを設け、導電性
線条体の長軸に対して垂直な方向に突き出した突起によ
り、固定しろ内で導電性線条体の回転を防止しているの
で、導電性線条体を回転する力が働いても、突起部分が
可動しろの壁部に当たり導電性線条体の回転を抑止す
る。そのため導電性線条体の歪みが小さく、回転や捩れ
が抑制され、短絡及び脱落を生じることがない。
【0011】
【発明の効果】本発明の双極子電気手術用処置器具は、
スペーサーの孔の先端側に固定しろを設け、導電性線条
体に設けた突起により導電性線条体の回転を防止するの
で、先端の露出及び収納の際に捩れが抑制され、導電性
線条体の短絡やスペーサーからの脱落を生じることな
く、安定した操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の双極子電気手術用処置器具の
部分断面図である。
【図2】図2は、本発明の双極子電気手術用処置器具に
用いるスペーサー及び導電性線条体の先端部の一態様の
斜視図である。
【図3】図3は、図2に示したスペーサーの四面図であ
る。
【図4】図4は、本発明の双極子電気手術用処置器具に
用いるスペーサー及び導電性線条体の先端部の断面図で
ある。
【図5】図5は、導電性線条体のスペーサーへの固定の
態様を示す断面図である。
【図6】図6は、本発明の双極子電気手術用処置器具に
用いるスペーサーの他の態様の斜視図である。
【符号の説明】
1 チューブ 2 第一導電性線条体 3 第二導電性線条体 4 導電性線条体操作部 5 スペーサー 6 近位端 7 遠位端 8 ルーメン 9 樹脂チューブ 10 レバー 11 端子 12 コード 13 高周波電流発生装置 14 ループ 15 孔 16 固定しろ 17 導電性線条体 18 突起 19 接着剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チューブ、第一導電性線条体、第二導電性
    線条体、導電性線条体操作部及びスペーサーを有する双
    極子電気手術用処置器具であって、(1)チューブは、近
    位端から遠位端に連通するルーメンを有するものであ
    り、(2)第一導電性線条体及び第二導電性線条体は、チ
    ューブのルーメン内で長軸方向に滑動可能にチューブ近
    位端から遠位端に挿通され、且つ、チューブの遠位端か
    ら該導電性線条体の先端部が露出し得るようにされてお
    り、該導電性線条体の先端部には導電性線条体長軸に対
    して垂直な方向に突き出した突起が設けられており、
    (3)第一導電性線条体と第二導電性線条体とは電気的に
    絶縁されており、(4)導電性線条体操作部は、チューブ
    の近位端側に設置され、第一導電性線条体の後端及び第
    二導電性線条体の後端と接続され、第一導電性線条体及
    び第二導電性線条体をチューブ長軸方向に滑動させる機
    構を有し、(5)スペーサーは、電気絶縁体からなるもの
    であり、第一導電性線条体及び第二導電性線条体を嵌入
    するための2個の孔を有し、該2個の孔の先端側には導
    電性線条体の固定しろが設けられており、(6)第一導電
    性線条体及び第二導電性線条体をスペーサーの孔に嵌入
    し、孔の先端側から露出している導電性線条体の先端部
    にある突起を固定しろに嵌合して接着し、第一導電性線
    条体の先端及び第二導電性線条体の先端が電気的に絶縁
    されて繋がっている双極子電気手術用処置器具。
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