JPH09154546A - 藻入りふりかけ - Google Patents

藻入りふりかけ

Info

Publication number
JPH09154546A
JPH09154546A JP7324836A JP32483695A JPH09154546A JP H09154546 A JPH09154546 A JP H09154546A JP 7324836 A JP7324836 A JP 7324836A JP 32483695 A JP32483695 A JP 32483695A JP H09154546 A JPH09154546 A JP H09154546A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
alga
dried food
tastily
added
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7324836A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Koiso
博昭 小磯
Yasukuni Nakatsuji
康城 中辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON MONSANT KK
SANEI GEN F F I Inc
San Ei Gen FFI Inc
Original Assignee
NIPPON MONSANT KK
SANEI GEN F F I Inc
San Ei Gen FFI Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON MONSANT KK, SANEI GEN F F I Inc, San Ei Gen FFI Inc filed Critical NIPPON MONSANT KK
Priority to JP7324836A priority Critical patent/JPH09154546A/ja
Publication of JPH09154546A publication Critical patent/JPH09154546A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】製造工程中の加熱工程や保存期間中に異臭の発
生、味の変質化、色素の変色・退色などの変化を生ぜ
ず、又、製造時収率が良く、崩れにくいふりかけを提供
する。 【解決手段】ふりかけの製造中にスラウストキトリウム
及び、又は、シゾキトリウム属の菌体を含有させること
により、ふりかけの製造時及び保存期間中の品質の劣化
を防止し、ふりかけの顆粒を強固にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、藻入りふりかけに
関する。更に詳しくは、ふりかけにスラウストキトリウ
ム属(Thraustochytrium)及び又はシゾキトリウム(Schiz
ochytrium)属の菌体を添加することにより、保存安定性
が優れ、かつ、製造作業効率が改善された藻入りふりか
けに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
よりふりかけは、製造工程中の加熱工程や保存期間中
に、異臭の発生、フレーバーの香調の変化、色素の退色
及び変色、ビタミン類の分解などの品質の劣化を引き起
こし問題となる。また、ふりかけはその製造工程中にお
いて、造粒行程が含まれ、この行程で造粒した顆粒が壊
れ収率が低下する問題、あるいは、ふりかけを輸送・保
存中の振動により、ふりかけ中の顆粒が壊れる等の問題
がある。
【0003】食品の風味及び色調の変化を防止するため
には、アスコルビン酸、トコフェロール、ブチルヒドロ
キシアニソールなどの抗酸化作用を有する物質、あるい
はリン酸塩等の金属封鎖作用を有する物質を添加する方
法、あるいは、保存に用いる容器中に窒素不活性ガスを
充填する方法や、容器中の酸素を吸収する物質を別添す
る方法が用いられている。
【0004】一方、ふりかけの顆粒を強固なものとする
ために、プルラン、ゼラチン、アラビアガム、グァーガ
ム等の水溶性多糖類や、デキストリンなどの澱粉分解物
類を添加しているが、希望する強度の顆粒が得られるま
で、水溶性多糖類や澱粉分解物類を添加すると、ふりか
けの食感が糊状感を有し、また、フレーバーがマスキン
グされ、本来の食感、風味を得ることができなかった。
【0005】この様に前者は、ふりかけの風味及び色調
の変化を防止する方法、後者はふりかけの顆粒を強固に
する方法であり、従来は、ふりかけ構成成分の変化によ
る風味及び色調変化の防止と、ふりかけの顆粒を強固に
する方法は別々の方法が取られており、いずれの場合も
その効果が十分とはいえず、また、同一物質で両効果を
発揮する物質は未だなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者等は、ふ
りかけの構成成分の変化防止と顆粒の強固化を同時に満
たす方法を検討するうちに、スラウストキトリウム属及
び又はシゾキトリウム属の菌体を添加することにより、
ふりかけの構成成分の変化防止と顆粒の強固化が同時に
満たされることを見いだし本発明にいたった。
【0007】本発明のふりかけとしては、野菜類、玉
子、魚類、海苔、ゴマ、塩、茶、わさび等の天然原料
と、香辛料、調味料、香料、色素等を混合し、押し出し
造粒法、破砕造粒法、流動造粒法、圧縮成形造粒法、転
動造粒法、撹拌造粒法、気流造粒法、噴射造粒法等の造
粒方法で造粒したもの及びそれら造粒物を2種以上組み
合わせたものである。
【0008】また、ゴマ、海苔等の食品原料を混合した
ものも本発明に含まれる。本発明のふりかけは、製造し
た後賞味期間が数日の短期間のものと、1〜2年と長期
間のものがある。この賞味期間を満足させるための殺菌
工程あるいは保存方法により、制限されるものではな
い。包装形態も、袋、ビン等多数あるが、これら包装形
態により制限されることはない。
【0009】本発明では、野菜類のふりかけの場合、野
菜の緑色の変色が少なく、玉子、魚類のふりかけの場
合、硫黄臭や、生臭さの発生を防止できる。また、ゴ
マ、茶、わさびなどのふりかけの場合、新鮮な風味を持
続できる。本発明で利用する菌体は、スラウストキトリ
ウム属及びシゾキトリウム属の藻類であればよく、具体
的には、スラウストキトリウム・オーレウム(Thraustoc
hytrium aureum)ATCC28211、ATCC343
04、スラウストキトリウム・ローゼウム(Thraustochy
trium roseum)ATCC28210、スラウストキトリ
ウム・ストレイタム(Thraustochytrium straitum)AT
CC34473、シゾキトリウム・アグレゲイタム(Sch
izochytrium aggregatum)ATTC28209等が挙げ
られる。
【0010】本発明で用いるスラウストキトリウム属及
びシゾキトリウム属の菌体は、どの様な形態でもよい
が、米国特許第5,130,242号に開示されている
様に、スラウストキトリウム属及び又はシゾキトリウム
属の菌体を、培養液より遠心分離などの方法で菌体を集
め、水洗した後、スプレードライ、ドラムロールドライ
等の方法で菌体の水分を除去し、その形態を粉末、顆粒
状、フレーク状等にしたものでよい。
【0011】また、この米国特許第5,130,242
号にはスラウストキトリウム属及びシゾキトリウム属の
菌体、更に、これらの菌体より抽出した、オメガ3高度
不飽和脂肪酸を食品、魚及び動物の餌に使用する方法が
示唆されている。しかしながら、スラウストキトリウム
及びシゾキトリウム属の菌体を食品に応用し、本発明の
効果である食品を安定化させることについては開示され
ていない。
【0012】一般に、スラウストキトリウム属及びシゾ
キトリウム属の菌体をスプレードライにより乾燥したも
のは平均粒径10ミクロン程度の微粉末であり、ドラム
ドライにより乾燥したものはその約7割が250〜85
0ミクロンの大きさであり、乾燥方法に関係なく水には
不溶で、水に添加する場合は懸濁液として使用する。水
に添加する場合して用いる際には、菌体乾燥物は微粉で
あるので1時間ぐらいは均一な懸濁状態を保つが、やが
て分離するので、カラギーナン、キサンタンガム等の水
溶性多糖類等の製剤として使用し、懸濁性を増し使用す
ることも可能である。
【0013】また、用途や造粒方法によって様々な媒体
と併用し製造することも可能で、例えば、水、アルコー
ル類(エタノール、オリザノール、オクタコサノールな
ど)、オリゴ糖類(液糖、ホモオリゴ糖、ヘテロオリゴ
糖など)、水飴などの糖類、糖アルコール類(ソルビッ
ト、マルチトール、エリスリトール、還元パラチノー
ス、還元キシロオリゴ糖、還元ゲンチオオリゴ糖、還元
乳糖など)、多価アルコール類(グリセリン、プロピレ
ングリコールなど)、乳化剤類(レシチン、グリセリン
脂肪酸エステル、しょ糖脂肪酸エステル)、油脂類(ヤ
シ油、菜種油、コーン油など)などが挙げられる。
【0014】スラウストキトリウム属及び又はシゾキト
リウム属の菌体及びその製剤は、ふりかけを製造すると
きに、主原料及び副原料と同時に添加してもよく、液状
の主原料及び副原料にあらかじめ懸濁し使用してもよ
い。又、出来上がった製品に添加・混和してもよい。添
加方法は特に限定されるものではない。スラウストキト
リウム属及びシゾキトリウム属の菌体は、ふりかけ構成
成分の変質化を防止し、顆粒を強固にする効果を有する
素材として各種のふりかけに用いられる。その有効量
は、ふりかけの種類などによって変化する。一般にはふ
りかけ100部(重量部、以下同じ)に対し、0.05
〜50部に用いられ、より好ましくは0.1〜20部で
よい。0.05部より少ないと、ふりかけの強固化、及
び構成成分の変質化防止の効果がなく、50部より多い
と、菌体の味、臭いが顕著となり好ましくない。
【0015】以下、本発明の具体的態様を実験例、実施
例により説明するが、本発明はこの実験例、実施例に限
定されるものではない。
【0016】
【実施例】
実験例1 食塩53部、砂糖27部、グルタミン酸ソーダ16部、
抹茶粉末3部、コンブ粉末3部、コハク酸2ナトリウム
0.05部、5’−イノシン酸0.001部に水を適量
(約3部)加え、目開き1mmのスクリーンを用いて押
し出し造粒法(湿式造粒機:畑鉄工所社製使用)にて造
粒し、90℃、1時間乾燥を行い抹茶ふりかけを得た。
このものを無添加区とし、同様に、上記配合100部に
スラウストキトリウム・オーレウム(Thrastochytrium a
ureum(ATCC#28211))の菌体の乾燥粉末と、シゾキトリウ
ム・アグレゲイタム(Schizochyrium aggregatum(ATCC#2
8209))の菌体の乾燥粉末をそれぞれ別々に、0.01、
0.05、0.1、1、5、10、20、30、50、
70部を混合し水を適量(3〜10部)加え、同様に造
粒し、90℃、1時間乾燥した。
【0017】これらの抹茶ふりかけを目開き2mmと
0.5mmの篩を用い整粒し、0.5〜2mmの間に含
まれるふりかけの収量を調べた。また、これらそれぞれ
の抹茶ふりかけを透明ガラス容器に密封し、10日間直
射日光下で放置し、抹茶ふりかけの色、風味について下
記の標準品との2点比較で官能検査を行い、表1の結果
を得た。
【0018】無添加区のものを4℃の冷蔵庫で保存し、
官能検査2時間前に冷蔵庫より取り出し、常温まで戻し
たものを標準品として、官能検査に供した。官能検査員
は10名の男性と10名の女性で構成した。
【0019】
【表1】
【0020】表1よりスラウストキトリウム・オーレウ
ム及びシゾキトリウム・アグレゲイタムの菌体を添加す
ることによって、ふりかけの色素の退色を防止し、風味
の変化を抑える効果を有していることが確認された。官
能検査員の50%以上が効果を認めた添加量は両菌体と
もに0.05〜50部であった。又、官能検査員の80
%以上が効果をみとめた添加量は0.1〜20部であっ
た。
【0021】実施例1 鰹粉末7.5部、鰹調味料12部、粉末醤油7部、食塩
3.5部、食塩4部、グルタミン酸6部、乳糖60部、
スラウストキトリウム・オーレウム(Thrastochytrium a
ureum(ATCC#28211))の菌体の乾燥粉末5部を混合し、水
8部を加え、目開き1mmのスクリーンにて押し出し造
粒法(湿式造粒機:畑鉄工所社製使用)にて造粒後、9
0℃、1時間乾燥し鰹顆粒を得た。この鰹顆粒40部、
もみ海苔20部、煎り胡麻40部を混合し、鰹風味のふ
りかけを得た。
【0022】このふりかけを100ml容量の容器に1
0g入れ1分間激しく振到し状態を観察した。スラウス
トキトリウム・オーレウムの菌体を加えていない鰹顆粒
は細かく崩れ、粉末状になっていたが、スラウストキト
リウム・オーレウムの菌体を加えたものは、顆粒の崩れ
もなく、製造直後の状態と変化がなかった。又、ここで
得られた、鰹風味のふりかけを透明ポリエチレン袋に入
れ、常温で1年間保存した。スラウストキトリウム・オ
ーレウムの菌体を加えたものは、製造直後の風味を有し
ていたが、加えていないものは、生臭い異臭がした。
【0023】実施例2 食塩50部、グルタミン酸ナトリウム16部、砂糖20
部、抹茶3部、昆布調味料2部、シゾキトリウム・アグ
レゲイタム(Schizochyrium aggregatum(ATCC#28209))の
菌体の乾燥粉末3部を混合し、流動乾燥造粒機(ホソカ
ワミクロン社製)にて1000rpm、熱風給気ブロワ
70℃、空気量0.8m3/min.にて造粒し、お茶
漬用の抹茶ふりかけを得た。また、シゾキトリウム・ア
グレゲイタムの菌体3部の代わりにプルラン1部を加え
同様にお茶漬用の抹茶ふりかけを得た。このふりかけを
食し風味を比較したところ、シゾキトリウム・アグレゲ
イタムの菌体を加え作ったお茶漬用抹茶ふりかけの方
が、抹茶の香りが強かった。またこれらの顆粒を実施例
1と同様に激しく振到したが、両者ともに、顆粒は崩れ
なかった。しかしながら、実施例1と同様に1年間保存
したところ、プルランを添加して作ったものは、殆ど抹
茶の風味がしなくなっていたが、シゾキトリウム・アグ
レゲイタムの菌体を加え作ったものは、新鮮な抹茶の風
味が残っていた。
【0024】実施例3 実施例2の配合で水5部を添加し、実施例1と同様に、
目開き1mmのスクリーンにて押しだ出し粒法によて造
粒し、90℃、1時間乾燥して抹茶ふりかけを得た。こ
の物を目開き2mmと0.5mmの篩を用い整粒した。
この時、0.5〜2mmの間に含まれるふりかけの収量
を調べた。シゾキトリウム・アグレゲイタムの菌体を加
え作ったものは、90%と非常に収率が高かったが、添
加していないものは収率60%と添加したものよりも3
0%低かった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラウストキトリウム属及び又はシゾキ
    トリウム属の菌体を含有するふりかけ。
JP7324836A 1995-12-13 1995-12-13 藻入りふりかけ Pending JPH09154546A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7324836A JPH09154546A (ja) 1995-12-13 1995-12-13 藻入りふりかけ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7324836A JPH09154546A (ja) 1995-12-13 1995-12-13 藻入りふりかけ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09154546A true JPH09154546A (ja) 1997-06-17

Family

ID=18170230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7324836A Pending JPH09154546A (ja) 1995-12-13 1995-12-13 藻入りふりかけ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09154546A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016116455A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 株式会社Mizkan Holdings 食品用顆粒とその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016116455A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 株式会社Mizkan Holdings 食品用顆粒とその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1139791B1 (de) Eingekapselte aroma- und/oder riechstoffzubereitungen
US6056949A (en) Aromatic granulated material
US6325859B1 (en) Process for preparing beads as food or tobacco additive
US9278234B2 (en) Encapsulated flavor and/or fragrance preparations
US6436461B1 (en) Process for preparing gel beads as food additives
JP3553521B2 (ja) コーティング剤及びコーティング粉末
US4096281A (en) Method and composition for producing flavored popcorn
US20080096964A1 (en) Food Fortification with Polyunsaturated Fatty Acids
US20030124228A1 (en) Coating agent and coated powder
JPH0475753B2 (ja)
RU2308206C2 (ru) Мягкая бульонная таблетка и способ ее производства
US4194013A (en) Methionine-containing microgranulates and method of manufacture
JPH09154546A (ja) 藻入りふりかけ
JP3512238B2 (ja) 新規なコーテイング素材粉末の製法
JPH0797593A (ja) 粉末香料の製造法
JPH1169963A (ja) 固形の調理補助食品
JPH0698713A (ja) 顆粒状組成物およびその製造方法
JP2004065236A (ja) 米糠顆粒状物及びその製造方法
US20040081735A1 (en) Encapsulated flavor and/or fragrance preparations
JPS58126751A (ja) フレ−バラントカプセルの製造法
JPH04262757A (ja) 可食性油性材料の粉末化方法
JPH02207773A (ja) 固型スープの製造方法
JPH0478269B2 (ja)
JPH1095992A (ja) 粉末油脂の製造方法
WO2003073865A1 (fr) Poudre d'huitres brutes ayant une excellente stabilite a la conservation et procede de production de cette poudre