JPH09153634A - 太陽電池用電極内蔵透明基板およびその製造方法ならびに太陽電池装置 - Google Patents

太陽電池用電極内蔵透明基板およびその製造方法ならびに太陽電池装置

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JPH09153634A
JPH09153634A JP7333998A JP33399895A JPH09153634A JP H09153634 A JPH09153634 A JP H09153634A JP 7333998 A JP7333998 A JP 7333998A JP 33399895 A JP33399895 A JP 33399895A JP H09153634 A JPH09153634 A JP H09153634A
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solar cell
transparent substrate
electrode
transparent
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JP7333998A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Inakanaka
博士 田舎中
Takeshi Matsushita
孟史 松下
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 太陽電池のモジュールコストが安価な太陽電
池用電極内蔵透明基板およびその製造方法ならびに太陽
電池装置を提供する。 【解決手段】 絶縁性の透明ガラスまたは透明樹脂から
なる透明基板1中に所定の凹凸形状を有する導電性ワイ
ヤー2を部分的に埋め込んで太陽電池用電極内蔵透明基
板を構成する。この太陽電池用電極内蔵透明基板は、導
電性ワイヤー2を所定の型内に保持した状態でこの型内
に溶融した透明材料を注入するなどにより製造する。太
陽電池装置を製造する場合には、この太陽電池用電極内
蔵透明基板の一主面に太陽電池をその受光面電極が導電
性ワイヤー2のうちの透明基板1の一主面に露出した所
定部分2bと接続されるように搭載し、さらに導電性ワ
イヤー2のうちの透明基板1の一主面に露出した一端部
2cを折り曲げて他の太陽電池の裏面電極と接続する。
導電性ワイヤー2の代わりに導電性金属板を用いてもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、太陽電池用電極
内蔵透明基板およびその製造方法ならびにその太陽電池
用電極内蔵透明基板を用いた太陽電池装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に太陽電池はp型半導体層とn型半
導体層とから構成され、その受光面および裏面にそれぞ
れ電極(一方の電極は正電極、他方の電極は負電極)が
設けられる。この太陽電池において、受光面における光
非透過性(光遮蔽性)電極部の占有面積の大きさは、太
陽電池の発電効率に大きく影響を及ぼすため、それを最
小化するための様々な設計方法が提案されている。
【0003】図44および図45は、大面積の太陽電池
として用いられている従来のアモルファスシリコン太陽
電池の一例を示す。ここで、図44はこのアモルファス
シリコン太陽電池の斜視図、図45はこのアモルファス
シリコン太陽電池の一部拡大断面図である。
【0004】図44および図45に示すように、この従
来のアモルファスシリコン太陽電池においては、太陽電
池層を構成するn型アモルファスシリコン層101、i
型アモルファスシリコン層102およびp型アモルファ
スシリコン層103によりpin接合が形成されてい
る。そして、n型アモルファスシリコン層101の全面
に裏面電極104が形成されているとともに、p型アモ
ルファスシリコン層103の全面、すなわち受光面の全
面に受光面電極としての透明導電膜105が形成されて
いる。ここで、この透明導電膜105は通常、有機金属
化学気相成長(MOCVD)法またはスパッタリング法
により成膜されるが、光の透過率が低いため、一般には
膜厚を十分に小さくして薄膜に形成される。この薄膜化
に伴い透明導電膜105の抵抗値が大きくなるため、こ
の透明導電膜105上に、スパッタリング法などにより
成膜した光非透過性のアルミニウム薄膜からなるアルミ
ニウム配線106が、中央の幹線部とそこから分岐した
枝部とからなる形状に形成され、低抵抗化が図られてい
る。ここで、アルミニウム薄膜のシート抵抗値は透明導
電膜105のそれと比較してはるかに小さいが、それで
も大電力を発電する大面積太陽電池においては、このア
ルミニウム配線106の占有面積はかなり大きくなる。
そこで、このアルミニウム配線106上にさらに導電性
ワイヤー107をはんだ108によりはんだ付けし、こ
れによって光非透過性のアルミニウム配線106の占有
面積をより小さく抑えることにより、発電効率の向上が
図られている。また、図示は省略するが、太陽電池を構
成するアモルファスシリコン層の劣化を極力防ぐため、
絶縁性の透明樹脂や透明ガラスなどの透明材料からなる
保護膜により受光面全体が覆われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来のアモルファスシリコン太陽電池は、モジュール化
する際に、導電性ワイヤー107をアルミニウム配線1
06上にはんだ付けする工程と、その導電性ワイヤー1
07の一端を他の太陽電池の裏面電極に接続するという
工程とが必要であり、さらに受光面の保護膜も必須であ
ることによりこの保護膜を形成する工程も必要であるた
め、工程が複雑であり、モジュールコストが高いという
問題がある。
【0006】以上はアモルファスシリコン太陽電池の場
合であるが、単結晶シリコン太陽電池や多結晶シリコン
太陽電池などにおいても、上述と同様な問題が存在す
る。
【0007】したがって、この発明の目的は、太陽電池
のモジュールコストが安価な太陽電池用電極内蔵透明基
板およびその製造方法ならびにそのような太陽電池用電
極内蔵透明基板を用いた太陽電池装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の発明による太陽電池用電極内蔵透
明基板は、その一主面に少なくとも1個の太陽電池が搭
載される絶縁性の透明基板と、透明基板中に部分的に埋
め込まれた配線とを有することを特徴とするものであ
る。
【0009】この発明の第1の発明において、太陽電池
は、典型的には、透明基板の一主面に複数搭載される。
【0010】この発明の第1の発明において、透明基板
の一主面に複数の太陽電池が搭載される場合、配線は、
透明基板中に埋め込まれた第1の部分と、透明基板の一
主面に露出し、かつ1個の太陽電池の受光面電極と接続
される第2の部分と、透明基板の一主面に露出し、かつ
他の1個の太陽電池の裏面電極と接続される第3の部分
とからなる。
【0011】この発明の第1の発明において、透明基板
は、絶縁性の透明ガラスからなるものであってもよい
し、絶縁性の透明樹脂からなるものであってもよいし、
さらには絶縁性の透明ガラスからなる層と絶縁性の透明
樹脂からなる層との多層構造を有するものであってもよ
い。ここで、透明ガラスとしては、例えば、ソーダガラ
スやホウケイ酸塩ガラスなどを用いることができる。ま
た、透明樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹
脂、ポリメチルメタクリレート(PMMA)樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリスチレン樹脂などを用いることができ
る。
【0012】この発明の第1の発明において、配線は、
導電性ワイヤーからなるものであってもよいし、導電性
金属板からなるものであってもよい。
【0013】この発明の第1の発明において、好適に
は、配線の第3の部分の根元の部分は他の部分よりも細
くなっている。
【0014】この発明の第2の発明による太陽電池用電
極内蔵透明基板の製造方法は、所定の凹凸形状の配線を
形成する工程と、配線のうちの凸部の上部を除いた部分
を絶縁性の透明基板中に埋め込む工程とを有することを
特徴とするものである。
【0015】この発明の第2の発明において、太陽電池
は、典型的には、透明基板の一主面に複数搭載される。
【0016】この発明の第2の発明において、透明基板
の一主面に複数の太陽電池が搭載される場合、配線は、
透明基板中に埋め込まれる第1の部分と、透明基板の一
主面に露出し、かつ1個の太陽電池の受光面電極と接続
される第2の部分と、透明基板の一主面に露出し、かつ
他の1個の太陽電池の裏面電極と接続される第3の部分
とからなる。
【0017】この発明の第2の発明の一実施形態におい
ては、所定の型内に配線を保持した状態で型内に溶融し
た絶縁性の透明材料を配線のうちの凸部の上部を除いた
部分が埋め込まれる高さまで注入した後、透明材料を固
化させることにより透明基板を形成する。
【0018】この場合、透明材料は、絶縁性の透明ガラ
スであってもよいし、絶縁性の透明樹脂であってもよ
い。これらの透明ガラスまたは透明樹脂としては、先に
挙げたものなどを用いることができる。
【0019】この発明の第2の発明の他の一実施形態に
おいては、所定の型内に配線を保持した状態で型内に粉
末状の絶縁性の透明材料を入れ、透明材料を加熱して溶
解させた後、透明材料を固化させることにより透明基板
を形成する。
【0020】この場合、透明材料は、絶縁性の透明ガラ
スであってもよいし、絶縁性の透明樹脂であってもよ
い。これらの透明ガラスまたは透明樹脂としては、先に
挙げたものなどを用いることができる。
【0021】この発明の第2の発明のさらに他の一実施
形態においては、所定の型内に絶縁性の第1の透明材料
からなる板を置き、この板上に配線を保持した状態でこ
の板上に第1の透明材料よりも融点が低い粉末状の絶縁
性の第2の透明材料を載せ、第2の透明材料を第1の透
明材料の融点よりも低く、かつ第2の透明材料の融点よ
りも高い温度に加熱して溶解させた後、第2の透明材料
を固化させる。
【0022】この場合、第1の透明材料からなる板とそ
の上に形成された第2の透明材料からなる板との全体に
より透明基板が形成される。ここで、一つの例では、第
1の透明材料および第2の透明材料は絶縁性の透明ガラ
スである。他の例では、第1の透明材料は絶縁性の透明
ガラスであり、第2の透明材料は絶縁性の透明樹脂であ
る。これらの透明ガラスまたは透明樹脂としては、先に
挙げたものなどを用いることができる。
【0023】この発明の第2の発明において、配線は、
導電性ワイヤーからなるものであってもよいし、導電性
金属板からなるものであってもよい。
【0024】この発明の第2の発明において、配線が導
電性金属板からなる場合、この導電性金属板は、例えば
プレス加工により形成し、典型的には、細長いテープ状
の導電性金属板をプレス加工することにより形成する。
【0025】この発明の第2の発明においては、典型的
には、配線のうちの透明基板の一主面に露出した部分に
はんだを塗布する。
【0026】この発明の第3の発明による太陽電池装置
は、絶縁性の透明基板と、透明基板中に部分的に埋め込
まれた配線と、透明基板の一主面に搭載された少なくと
も1個の太陽電池とを有し、配線のうちの透明基板の一
主面に露出した所定部分が太陽電池の受光面電極と接続
されていることを特徴とするものである。
【0027】この発明の第3の発明においては、典型的
には、透明基板の一主面に複数の太陽電池が搭載されて
いる。ここで、この太陽電池を構成する半導体として
は、基本的にはどのようなものを用いてもよいが、具体
的には例えばアモルファスシリコン、単結晶シリコン、
多結晶シリコンなどのほか、ヒ化ガリウムなどの化合物
半導体を用いることができる。
【0028】この発明の第3の発明において、透明基板
の一主面に複数の太陽電池が搭載される場合、配線は、
透明基板中に埋め込まれた第1の部分と、透明基板の一
主面に露出し、かつ1個の太陽電池の受光面電極と接続
された第2の部分と、透明基板の一主面に露出し、かつ
他の1個の太陽電池の裏面電極と接続された第3の部分
とからなる。
【0029】この発明の第3の発明においては、好適に
は、複数の太陽電池は絶縁性樹脂からなる保護膜により
覆われる。
【0030】上述のように構成されたこの発明の第1の
発明による太陽電池用電極内蔵透明基板によれば、太陽
電池をその受光面電極がこの太陽電池用電極内蔵透明基
板の配線のうちの透明基板の一主面に露出している部分
と接続されるようにこの一主面に搭載するとともに、こ
の配線の一端部を他の太陽電池の裏面電極と接続するこ
とにより、太陽電池の受光面電極と他の太陽電池の裏面
電極とを容易に接続することができる。このため、太陽
電池を低コストで容易にモジュール化することができ
る。また、配線のうちの太陽電池の受光面電極と接続さ
れる部分および他の太陽電池の裏面電極と接続される部
分以外の部分は透明基板中に埋め込まれているので、腐
食による配線の劣化を抑えることができる。さらに、透
明基板が太陽電池の受光面の保護膜ともなるので、この
受光面の保護膜を形成する必要がない。
【0031】上述のように構成されたこの発明の第2の
発明による太陽電池用電極内蔵透明基板の製造方法によ
れば、折り曲げ加工やプレス加工などにより凹凸形状の
配線を形成し、この配線を所定の型内に保持した状態で
この型内へ溶融した透明材料を注入するなどにより、透
明基板中に配線が部分的に埋め込まれた上記のような太
陽電池用電極内蔵透明基板を低コストで容易に製造する
ことができる。
【0032】上述のように構成されたこの発明の第3の
発明による太陽電池装置によれば、上記のような太陽電
池用電極内蔵透明基板の一主面に太陽電池が搭載されて
いるので、太陽電池のモジュールコストを安価にするこ
とができ、腐食による配線の劣化を抑えることができ、
受光面の保護膜を形成する必要もない。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全図
において、同一または対応する部分には同一の符号を付
す。
【0034】図1はこの発明の第1の実施形態による太
陽電池用電極内蔵透明基板を示す斜視図である。
【0035】図1に示すように、この第1の実施形態に
よる太陽電池用電極内蔵透明基板においては、絶縁性の
透明ガラスまたは透明樹脂からなる長方形の透明基板1
中に導電性ワイヤー2が部分的に埋め込まれている。こ
の場合、この太陽電池用電極内蔵透明基板には4個の太
陽電池が搭載されるため、これに対応して導電性ワイヤ
ー2は各太陽電池搭載位置にそれぞれ設けられている。
この導電性ワイヤー2は、交互に直角に折れ曲がった所
定の凹凸形状を有し、この導電性ワイヤー2のうちの図
1中下側に凸に折れ曲がった部分2aが透明基板1中に
埋め込まれ、残りの部分は透明基板1の一主面に露出し
ている。そして、この導電性ワイヤー2のうちの透明基
板1の一主面に露出し、かつ基板表面に平行な部分2b
は1個の太陽電池の受光面電極との接続に用いられ、ま
た、この導電性ワイヤー2のうちの透明基板1の一主面
に露出し、かつ基板表面に垂直な一端部2cは他の1個
の太陽電池の裏面電極との接続に用いられる。ここで、
これらの4本の導電性ワイヤー2は、各太陽電池搭載位
置に太陽電池が搭載され、さらに各導電性ワイヤー2の
一端部2cが折り曲げられて隣接する他の太陽電池の裏
面電極に接続されたときに、4個の太陽電池が直列接続
されるように配置されている。
【0036】次に、上述のように構成されたこの第1の
実施形態による太陽電池用電極内蔵透明基板の製造方法
について説明する。
【0037】図2に示すように、まず、交互に直角に折
り曲げられた所定の凹凸形状の導電性ワイヤー2を4本
用意し、これを図示省略した治具により支持して所定の
型3内に所定配置で保持する。このとき、これらの導電
性ワイヤー2の下側に凸の部分2aは型3の底面から一
定高さ浮かすようにする。この場合、この型3は、透明
基板1と同一の平面形状を有し、かつ、その深さは透明
基板1の厚さよりも大きい。
【0038】次に、溶融した絶縁性の透明ガラスまたは
透明樹脂からなる溶融した透明材料4を型3内に、導電
性ワイヤー2の下側に凸の部分2aが埋め込まれる高さ
まで注入する。この後、この透明材料4を冷却して固化
させる。
【0039】次に、固化した透明材料4を型3から取り
出す。これによって、図1に示すように、目的とする太
陽電池用電極内蔵透明基板が製造される。
【0040】以上のように、この第1の実施形態によれ
ば、導電性ワイヤー2のうちの太陽電池の受光面電極と
接続される部分2bおよび他の太陽電池の裏面電極と接
続される部分2cが透明基板1の一主面に露出し、これ
らの部分2b、2cを接続する配線となる残りの部分2
aは透明基板1中に埋め込まれた太陽電池用電極内蔵透
明基板を提供することができる。そして、この太陽電池
用電極内蔵透明基板によれば、太陽電池をその受光面電
極がこの太陽電池用電極内蔵透明基板の導電性ワイヤー
2のうちの透明基板1の一主面に露出している部分2b
と接続されるようにこの一主面に搭載するとともに、こ
の導電性ワイヤー2の一端部2cを折り曲げて他の太陽
電池の裏面電極と接続することにより、太陽電池の受光
面電極と他の太陽電池の裏面電極とを容易に接続するこ
とができる。このため、太陽電池を低コストで容易にモ
ジュール化することができる。また、導電性ワイヤー2
のうちの太陽電池の受光面電極と接続される部分2bお
よび他の太陽電池の裏面電極と接続される部分2c以外
の部分2aは透明基板1中に埋め込まれていることによ
り、腐食による導電性ワイヤー2の劣化を抑えることが
できる。また、この導電性ワイヤー2の占有面積は極め
て小さいので、受光面における光非透過性電極部の面積
占有率を小さくすることができる。さらに、透明基板1
が太陽電池の受光面の保護膜ともなるので、この受光面
の保護膜を形成する必要がなく、風雨下で使用される場
合においても太陽電池が風雨にさらされるのを避けるこ
とができる。
【0041】次に、この発明の第2の実施形態による太
陽電池装置の製造方法について説明する。この第2の実
施形態においては、第1の実施形態による太陽電池用電
極内蔵透明基板を用いて太陽電池装置を製造する。
【0042】すなわち、この第2の実施形態による太陽
電池装置の製造方法においては、図3に示すように、図
1に示す太陽電池用電極内蔵透明基板の一主面の各太陽
電池搭載位置に太陽電池5をそれぞれ搭載する。この太
陽電池5は、pn接合またはpin接合を構成する半導
体層5aの一方の面(p型半導体層側の面)に受光面電
極5bを形成し、他方の面(n型半導体層側の面)に裏
面電極5cを形成したものである。この場合、各太陽電
池5は、受光面電極5bが導電性ワイヤー2のうちの透
明基板1の一主面に露出した部分2bと接続され、ま
た、導電性ワイヤー2のうちの透明基板1の一主面に露
出した一端部2cは太陽電池5から外れた位置にくるよ
うに搭載する。なお、導電性ワイヤー2のうちの透明基
板1の一主面に露出した部分2b、2cの表面には、あ
らかじめはんだ(図示せず)を塗布しておく。
【0043】次に、図4に示すように、導電性ワイヤー
2の一端部2cを隣接する太陽電池5側に直角に折り曲
げ、この太陽電池5の裏面電極5cと接続し、4個の太
陽電池5が導電性ワイヤー3により直列接続されるよう
にする。次に、太陽電池5によって発電された電力を取
り出すために、初段の太陽電池5の裏面電極5cに正電
極となるコンタクト用電極6を設けるとともに、最終段
の太陽電池5の受光面電極5bと接続された導電性ワイ
ヤー2の一端部2cを負電極となるコンタクト用電極と
して用いる。この後、太陽電池5の裏面電極5cを覆
い、かつ太陽電池5と透明基板1との間の隙間を埋める
ように、絶縁性樹脂からなる保護膜(図示せず)を形成
する。
【0044】以上により、4個の太陽電池5がモジュー
ル化された太陽電池装置が製造される。
【0045】以上のように、この第2の実施形態によれ
ば、図1に示す太陽電池用電極内蔵透明基板の一主面の
各太陽電池搭載位置に太陽電池5を搭載した後、導電性
ワイヤー2の一端部2cを折り曲げて、次段の太陽電池
5の裏面電極5cと接続するだけで、4個の太陽電池5
がモジュール化された太陽電池装置を製造することがで
きる。このため、この太陽電池装置はモジュールコスト
が安価である。また、導電性ワイヤー2のうちの太陽電
池5の受光面電極5bと接続される部分2bおよび他の
太陽電池5の裏面電極5cと接続される部分2c以外の
部分2aは透明基板1中に埋め込まれていることによ
り、腐食による導電性ワイヤー2の劣化を抑えることが
できる。また、この導電性ワイヤー2の占有面積は極め
て小さいので、受光面における光非透過性電極部の面積
占有率を小さくすることができる。さらに、透明基板1
が太陽電池5の受光面の保護膜ともなるので、この受光
面の保護膜を形成する必要がなく、風雨下で使用される
場合においても太陽電池が風雨にさらされるのを避ける
ことができる。
【0046】図5および図6はこの発明の第3の実施形
態による太陽電池用電極内蔵透明基板を示す。ここで、
図5はこの太陽電池用電極内蔵透明基板の平面図、図6
は図5のVI−VI線に沿っての断面図である。
【0047】図5および図6に示すように、この第2の
実施形態による太陽電池用電極内蔵透明基板において
は、絶縁性の透明ガラスまたは透明樹脂からなるほぼ正
方形の透明基板1中に導電性ワイヤー2が部分的に埋め
込まれている。この場合、この太陽電池用電極内蔵透明
基板には20個の太陽電池が搭載されるため、これに対
応して導電性ワイヤー2は各太陽電池搭載位置にそれぞ
れ設けられている。この導電性ワイヤー2は、交互に直
角に折れ曲がった所定の凹凸形状を有し、この導電性ワ
イヤー2のうちの図6中下側に凸に折れ曲がった部分2
aが透明基板1中に埋め込まれ、残りの部分は透明基板
1の一主面に露出している。そして、この導電性ワイヤ
ー2のうちの透明基板1の一主面に露出した部分2bは
1個の太陽電池の受光面電極との接続に用いられ、ま
た、この導電性ワイヤー2のうちの透明基板1の一主面
に露出した一端部2cは他の1個の太陽電池の裏面電極
との接続に用いられる。ここで、これらの導電性ワイヤ
ー2は、各太陽電池搭載位置に太陽電池が搭載され、さ
らに各導電性ワイヤー2の一端部2cが折り曲げられて
隣接する他の太陽電池の裏面電極に接続されたときに、
20個の太陽電池が直列接続されるように配置されてい
る。
【0048】上述のように構成されたこの第3の実施形
態による太陽電池用電極内蔵透明基板の製造方法は、第
1の実施形態による太陽電池用電極内蔵透明基板の製造
方法と同様であるので、説明を省略する。
【0049】以上のように、この第3の実施形態によれ
ば、20個の太陽電池をモジュール化することができる
太陽電池用電極内蔵透明基板を提供することができる。
そして、この太陽電池用電極内蔵透明基板によれば、太
陽電池のモジュールコストが安価であるなどの第1の実
施形態による太陽電池用電極内蔵透明基板と同様な種々
の利点を得ることができる。
【0050】図7および図8はこの発明の第4の実施形
態による太陽電池装置を示す。ここで、図7はこの太陽
電池装置の平面図、図8は図7のVIII−VIII線
に沿っての断面図(コンタクト用電極6の図示は省略さ
れている)である。
【0051】図7および図8に示すように、この第4の
実施形態による太陽電池装置においては、図5および図
6に示す太陽電池用電極内蔵透明基板の各太陽電池搭載
位置に太陽電池5がそれぞれ搭載されている。ここで、
導電性ワイヤー2のうちの透明基板1の一主面に露出し
た部分2bが、太陽電池5の受光面電極5bと接続され
ている。また、導電性ワイヤー2のうちの透明基板1の
一主面に露出した一端部2cは、隣接する太陽電池5側
に直角に折り曲げられ、この太陽電池5の裏面電極5c
と接続されている。これによって、20個の太陽電池5
が導電性ワイヤー2により直列接続されている。なお、
図示は省略されているが、実際には、導電性ワイヤー2
のうちの透明基板1の一主面に露出している部分2b、
2cの表面には、はんだが塗布されている。また、太陽
電池5の裏面電極5cを覆い、かつ太陽電池5と透明基
板1との間の隙間を埋めるように、絶縁性樹脂からなる
保護膜が形成されている。
【0052】以上のように、この第4の実施形態によれ
ば、20個の太陽電池5がモジュール化された太陽電池
装置を提供することができる。そして、この太陽電池装
置によれば、モジュールコストが安価であるなどの第3
の実施形態による太陽電池装置と同様な種々の利点を得
ることができる。
【0053】図9はこの発明の第5の実施形態による太
陽電池用電極内蔵透明基板を示す平面図である。
【0054】図9に示すように、この第5の実施形態に
よる太陽電池用電極内蔵透明基板においては、絶縁性の
透明ガラスまたは透明樹脂からなるほぼ正方形の透明基
板1中に導電性ワイヤー2が部分的に埋め込まれてい
る。この場合、この太陽電池用電極内蔵透明基板には4
個の太陽電池が搭載されるが、第1の実施形態および第
3の実施形態と異なり、導電性ワイヤー2は各太陽電池
搭載位置毎に互いに平行に5本設けられている。そし
て、各太陽電池搭載位置の5本の導電性ワイヤー2は、
透明基板1の一主面に露出したその一端部2c同士が接
続されている。この導電性ワイヤー2は、交互に直角に
折れ曲がった所定の凹凸形状を有し、この導電性ワイヤ
ー2のうちの下側に凸に折れ曲がった部分2aが透明基
板1中に埋め込まれ、残りの部分は透明基板1の一主面
に露出している。そして、各太陽電池搭載位置の5本の
導電性ワイヤー2のうちの透明基板1の一主面に露出し
た部分2bは1個の太陽電池の受光面電極との接続に用
いられ、また、これらの導電性ワイヤー2のうちの透明
基板1の一主面に露出した一端部2cは他の1個の太陽
電池の裏面電極との接続に用いられる。この場合、各太
陽電池搭載位置には、導電性ワイヤー2のうちの太陽電
池の受光面電極と接続される部分2bは、合計10個あ
る。ここで、導電性ワイヤー2は、各太陽電池搭載位置
に太陽電池が搭載され、さらに各導電性ワイヤー2の一
端部2cが折り曲げられて隣接する他の太陽電池の裏面
電極に接続されたときに、4個の太陽電池が直列接続さ
れるように配置されている。
【0055】上述のように構成されたこの第5の実施形
態による太陽電池用電極内蔵透明基板の製造方法は、第
1の実施形態による太陽電池用電極内蔵透明基板の製造
方法と同様であるので、説明を省略する。
【0056】以上のように、この第5の実施形態によれ
ば、4個の太陽電池をモジュール化することができる太
陽電池用電極内蔵透明基板を提供することができる。そ
して、この太陽電池用電極内蔵透明基板によれば、太陽
電池のモジュールコストが安価であるなどの第1の実施
形態による太陽電池用電極内蔵透明基板と同様な種々の
利点を得ることができる。さらに、これらの利点に加え
て、各太陽電池搭載位置には、導電性ワイヤー2のうち
の太陽電池の受光面電極と接続される部分2bが合計1
0個と多数あることにより、この太陽電池用電極内蔵透
明基板を用いて太陽電池装置を構成した場合、この太陽
電池装置に大電流を流すことができ、大電力の発電の要
求に対応することができる。
【0057】図10はこの発明の第6の実施形態による
太陽電池用電極内蔵透明基板を示す平面図である。
【0058】図10に示すように、この第6の実施形態
による太陽電池用電極内蔵透明基板においては、絶縁性
の透明ガラスまたは透明樹脂からなるほぼ正方形の透明
基板1中に導電性ワイヤー2が部分的に埋め込まれてい
る。この場合、この太陽電池用電極内蔵透明基板には4
個の太陽電池が搭載されるが、第1の実施形態および第
3の実施形態と異なり、各太陽電池搭載位置の導電性ワ
イヤー2は、透明基板1の一辺に平行な部分とこれに垂
直な方向の部分とからなる平面形状を有している。ま
た、この導電性ワイヤー2は、交互に直角に折れ曲がっ
た所定の凹凸形状を有し、この導電性ワイヤー2のうち
の下側に凸に折れ曲がった部分2aが透明基板1中に埋
め込まれ、残りの部分は透明基板1の一主面に露出して
いる。そして、この導電性ワイヤー2のうちの透明基板
1の一主面に露出した部分2bは1個の太陽電池の受光
面電極との接続に用いられ、また、この導電性ワイヤー
2のうちの透明基板1の一主面に露出した一端部2cは
他の1個の太陽電池の裏面電極との接続に用いられる。
この場合、各太陽電池搭載位置には、導電性ワイヤー2
のうちの太陽電池の受光面電極と接続される部分2b
は、合計10個ある。ここで、導電性ワイヤー2は、各
太陽電池搭載位置に太陽電池が搭載され、さらに各導電
性ワイヤー2の一端部2cが隣接する太陽電池の裏面電
極に接続されたときに、4個の太陽電池が直列接続され
るように配置されている。
【0059】上述のように構成されたこの第6の実施形
態による太陽電池用電極内蔵透明基板の製造方法は、第
1の実施形態による太陽電池用電極内蔵透明基板の製造
方法と同様であるので、説明を省略する。
【0060】以上のように、この第6の実施形態によれ
ば、4個の太陽電池をモジュール化することができる太
陽電池用電極内蔵透明基板を提供することができる。そ
して、この太陽電池用電極内蔵透明基板によれば、太陽
電池のモジュールコストが安価であるなどの第1の実施
形態による太陽電池用電極内蔵透明基板と同様な種々の
利点を得ることができ、さらに、各太陽電池搭載位置に
は導電性ワイヤー2のうちの太陽電池の受光面電極と接
続される部分2bが合計10個と多数あることにより、
この太陽電池用電極内蔵透明基板を用いて太陽電池装置
を構成した場合にこの太陽電池装置に大電流を流すこと
ができ、大電力の発電の要求に対応することができると
いう利点も得ることができる。
【0061】図11、図12および図13はこの発明の
第7の実施形態による太陽電池装置の製造方法を説明す
るための断面図である。
【0062】この第7の実施形態による太陽電池装置の
製造方法においては、図11Aに示すように、まず、直
線状の導電性ワイヤー2を用意する。
【0063】次に、図11Bに示すように、この導電性
ワイヤー2を、太陽電池の受光面電極との接続に用いら
れる小さな凸型の部分2bと他の太陽電池の裏面電極と
の接続に用いられる大きな凸型の部分2cと複数の太陽
電池間に電流を流すための配線として用いられる部分2
aとからなる凹凸形状に折り曲げる。また、この導電性
ワイヤー2の平面形状は、太陽電池の受光面電極と次段
の太陽電池の裏面電極との間が直列接続されるような形
状にする。この場合、導電性ワイヤー2のうちの太陽電
池の受光面電極と接続される部分2bの数は、各太陽電
池搭載位置毎に2個である。
【0064】次に、図11Cに示すように、図11Bに
示す導電性ワイヤー2の上部の凸型部分2cを図示省略
した治具により支持し、これを型3内に入れる。このと
き、導電性ワイヤー2の凹凸部分の下部を型3の底面か
ら所定高さだけ浮かすようにする。次に、この状態で型
3内に溶融した絶縁性の透明ガラスまたは透明樹脂から
なる溶融した透明材料4を注入する。このとき、上述の
ように浮かした高さ分だけ後述の透明基板1の裏面から
離れた部分にその下部が位置するように導電性ワイヤー
2が閉じこめられることになる。
【0065】次に、透明材料4を冷却して固化させた
後、図12Aに示すように、型3から取り外す。このよ
うにして、導電性ワイヤー2が部分的に埋め込まれた透
明基板1が得られる。
【0066】次に、図12Bに示すように、導電性ワイ
ヤー2のうちの他の太陽電池の裏面電極との接続に用い
られる大きな凸型の部分2cの透明基板1付近の根元と
上部とを図示省略した工具で切断する。これによって、
太陽電池の受光面電極と接続される部分2bおよび他の
太陽電池の裏面電極と接続される部分2cが透明基板1
の一主面に露出し、これらの部分2b、2cを接続する
部分2aが透明基板1中に埋め込まれた太陽電池用電極
内蔵透明基板が製造される。
【0067】次に、図12Cに示すように、透明基板1
の一主面に露出した導電性ワイヤー2の表面にはんだ7
を塗布する。
【0068】次に、図13Aに示すように、透明基板1
の各太陽電池搭載位置に太陽電池5をそれぞれ搭載し、
その受光面電極5bを導電性ワイヤー2のうちの透明基
板1の一主面に露出した部分2bと接続するとともに、
導電性ワイヤー2の一端部2cを隣接する他の太陽電池
5側に直角に折り曲げてその太陽電池5の裏面電極5c
と接続する。
【0069】この後、図13Bに示すように、太陽電池
5が搭載された面に絶縁性の樹脂を注入して保護膜8を
形成する。
【0070】以上のようにして、目的とする太陽電池装
置が製造される。
【0071】以上のように、この第7の実施形態によれ
ば、複数の太陽電池5がモジュール化された太陽電池装
置を容易に製造することができる。そして、この太陽電
池装置によれば、モジュールコストが安価であるなどの
第3の実施形態による太陽電池装置と同様な種々の利点
を得ることができる。また、この第7の実施形態によれ
ば、透明基板1の一主面に露出した導電性ワイヤー2の
表面にはんだ7を塗布しているので、言い換えれば各太
陽電池搭載位置に必要なはんだ付けを一括して行ってい
るので、従来の太陽電池装置におけるように各太陽電池
に対して導電性ワイヤーをはんだ付けする必要がなく、
この意味でも太陽電池装置のモジュールコストが安価で
ある。
【0072】図14、図15および図16はこの発明の
第8の実施形態による太陽電池装置の製造方法を示す断
面図である。
【0073】この第8の実施形態による太陽電池装置の
製造方法においては、まず、図11Aおよび図11Bに
示すと同様に、直線状の導電性ワイヤー2を所定の凹凸
形状に折り曲げる。
【0074】次に、図14Aに示すように、導電性ワイ
ヤー2の大きな凸型の部分2cを図示省略した治具によ
り支持し、これを所定の型3内に保持する。このとき、
この導電性ワイヤー2の下部を型3の底面に密着させ
る。これによって、導電性ワイヤー2のたるみが第7の
実施形態の場合に比べて減少し、この導電性ワイヤー2
の凹凸部分の上部の高さをより一定にそろえることがで
きる。次に、この状態で型3内に溶融した絶縁性の透明
ガラスまたは透明樹脂からなる溶融した透明材料4を注
入する。
【0075】次に、透明材料4を冷却して固化させた
後、図14Bに示すように、型3から取り外す。このよ
うにして、導電性ワイヤー2が部分的に埋め込まれた透
明な板9が得られる。
【0076】次に、図14Cおよび図15Aに示すよう
に、板9の下面に他の絶縁性の透明ガラスまたは透明樹
脂からなる板10を接着剤(図示せず)によって接合す
る。この接着剤としては、例えば透明な樹脂系の接着剤
を使用する。これらの板9および板10の全体が透明基
板1を構成する。
【0077】次に、図15Bに示すように、導電性ワイ
ヤー2のうちの他の太陽電池の裏面電極との接続に用い
られる大きな凸型の部分2cの透明基板1付近の根元と
上部とを図示省略した工具で切断する。これによって、
太陽電池の受光面電極と接続される部分2bおよび他の
太陽電池の裏面電極と接続される部分2cが透明基板1
の一主面に露出し、これらの部分2b、2cを接続する
部分2aが透明基板1中に埋め込まれた太陽電池用電極
内蔵透明基板が製造される。
【0078】次に、図15Cに示すように、透明基板1
の一主面に露出した導電性ワイヤー2の表面にはんだ7
を塗布する。
【0079】次に、図16Aに示すように、透明基板1
の各太陽電池搭載位置に太陽電池5をそれぞれ搭載し、
その受光面電極5bを導電性ワイヤー2のうちの透明基
板1の一主面に露出した部分2bと接続するとともに、
導電性ワイヤー2の一端部2cを隣接する太陽電池5側
に直角に折り曲げてその太陽電池5の裏面電極5cと接
続する。
【0080】この後、図16Bに示すように、太陽電池
5が搭載された面に絶縁性の樹脂を注入して保護膜8を
形成する。
【0081】以上のようにして、目的とする太陽電池装
置が製造される。
【0082】以上のように、この第8の実施形態によれ
ば、複数の太陽電池5がモジュール化された太陽電池装
置を容易に製造することができる。そして、この太陽電
池装置によれば、モジュールコストが安価であるなどの
第3の実施形態による太陽電池装置と同様な種々の利点
を得ることができるとともに、各太陽電池搭載位置に必
要なはんだ付けを一括して行っていることによりモジュ
ールコストがさらに安価であるという第7の実施形態と
同様な利点も得ることができる。また、透明基板1は2
枚の板9、10からなる多層構造を有するので、強度が
高い。さらに、例えば、板9が透明ガラスからなり、板
10が透明樹脂からなる場合には、透明基板1をフレキ
シブルなものとすることができる。
【0083】図17、図18および図19はこの発明の
第9の実施形態による太陽電池装置の製造方法を示す断
面図である。
【0084】この第9の実施形態による太陽電池装置の
製造方法においては、まず、図11Aおよび図11Bに
示すと同様に、直線状の導電性ワイヤー2を所定の凹凸
形状に折り曲げる。
【0085】次に、図17Aに示すように、導電性ワイ
ヤー2の大きな凸型の部分2cを図示省略した治具によ
り支持し、これを絶縁性の透明ガラスからなる板9上に
固定する。これによって、導電性ワイヤー2のたるみが
第7の実施形態の場合に比べて減少し、この導電性ワイ
ヤー2の凹凸部分の上部の高さをより一定にそろえるこ
とができる。
【0086】次に、図17Bに示すように、この導電性
ワイヤー2が固定された板9を所定の型3内に入れ、そ
の下面を型3の底面に密着させる。次に、この状態で型
3内に溶融した絶縁性の透明ガラスまたは透明樹脂から
なる溶融した透明材料4を注入する。
【0087】次に、透明材料4を冷却して固化させた
後、図17Cに示すように、型3から取り外す。図17
Cにおいて、符号10はこの透明材料4の固化により形
成された板を示す。板9とこの板10との全体が透明基
板1を構成する。
【0088】上述のようにして導電性ワイヤー2が部分
的に埋め込まれた透明基板1を形成した後、図18Aに
示すように、導電性ワイヤー2のうちの他の太陽電池の
裏面電極との接続に用いられる大きな凸型の部分2cの
透明基板1付近の根元と上部とを図示省略した工具で切
断する。これによって、太陽電池の受光面電極と接続さ
れる部分2bおよび他の太陽電池の裏面電極と接続され
る部分2cが透明基板1の一主面に露出し、これらの部
分2b、2cを接続する部分2aが透明基板1中に埋め
込まれた太陽電池用電極内蔵透明基板が製造される。
【0089】次に、図18Bに示すように、透明基板1
の一主面に露出した導電性ワイヤー2の表面にはんだ7
を塗布する。
【0090】次に、図19Aに示すように、透明基板1
の各太陽電池搭載位置に太陽電池5をそれぞれ搭載し、
その受光面電極5bを導電性ワイヤー2のうちの透明基
板1の一主面に露出した部分2bと接続するとともに、
導電性ワイヤー2の一端部2cを隣接する太陽電池5側
に直角に折り曲げてその太陽電池5の裏面電極5cと接
続する。
【0091】この後、図19Bに示すように、太陽電池
5が搭載された面に絶縁性の樹脂を注入して保護膜8を
形成する。
【0092】以上のようにして、目的とする太陽電池装
置が製造される。
【0093】以上のように、この第9の実施形態によれ
ば、複数の太陽電池5がモジュール化された太陽電池装
置を容易に製造することができる。そして、この太陽電
池装置によれば、モジュールコストが安価であるなどの
第3の実施形態による太陽電池装置と同様な種々の利点
を得ることができるとともに、各太陽電池搭載位置に必
要なはんだ付けを一括して行っていることによりモジュ
ールコストがさらに安価であるという第7の実施形態と
同様な利点も得ることができる。さらに、透明基板1は
2枚の板9、10からなる多層構造を有することにより
強度が高く、しかもフレキシブルなものとすることがで
きる。
【0094】図20、図21および図22はこの発明の
第10の実施形態による太陽電池装置の製造方法を示す
断面図である。
【0095】この第10の実施形態による太陽電池装置
の製造方法においては、まず、図11Aおよび図11B
に示すと同様に、直線状の導電性ワイヤー2を所定の凹
凸形状に折り曲げる。
【0096】次に、図20Aに示すように、この導電性
ワイヤー2の大きな凸型の部分2cを図示省略した治具
により支持し、これを絶縁性の透明ガラスからなる板1
0上に固定した後、この板10を所定の型3内に入れ、
その下面を型3の底面に密着させる。このように導電性
ワイヤー2を板10上に固定しているため、この導電性
ワイヤー2のたるみが第7の実施形態の場合に比べて減
少し、この導電性ワイヤー2の凹凸部分の上部の高さを
より一定にそろえることができる。
【0097】次に、図20Bに示すように、板10上
に、この板10を構成する透明ガラスよりも融点が低
く、加熱処理により透明になる絶縁性の粉末状の樹脂1
1を所定量だけのせる。この状態で、型3を、板10を
構成する透明ガラスの融点よりも低く、粉末状の樹脂1
1が融点に至るような温度に加熱してその粉末状の樹脂
11を溶融させ、その溶融した樹脂中に導電性ワイヤー
2の凹凸部分の下部を埋め込む。
【0098】次に、この溶融した樹脂を冷却して固化さ
せた後、図20Cに示すように、型3から取り外す。図
20Cにおいて、符号9はこの樹脂の固化により形成さ
れた透明な板を示す。板10とこの板9との全体が透明
基板1を構成する。
【0099】上述のようにして導電性ワイヤー2が部分
的に埋め込まれた透明基板1を形成した後、図21Aに
示すように、導電性ワイヤー2のうちの他の太陽電池の
裏面電極との接続に用いられる大きな凸型の部分2cの
透明基板1付近の根元と上部とを図示省略した工具で切
断する。これによって、太陽電池の受光面電極と接続さ
れる部分2bおよび他の太陽電池の裏面電極と接続され
る部分2cが透明基板1の一主面に露出し、これらの部
分2b、2cを接続する部分2aが透明基板1中に埋め
込まれた太陽電池用電極内蔵透明基板が製造される。
【0100】次に、図21Bに示すように、透明基板1
の一主面に露出した導電性ワイヤー2の表面にはんだ7
を塗布する。
【0101】次に、図22Aに示すように、透明基板1
の各太陽電池搭載位置に太陽電池5をそれぞれ搭載し、
その受光面電極5bを導電性ワイヤー2のうちの透明基
板1の一主面に露出した部分2bと接続するとともに、
導電性ワイヤー2の一端部2cを隣接する太陽電池5側
に直角に折り曲げてその太陽電池5の裏面電極5cと接
続する。
【0102】この後、図22Bに示すように、太陽電池
5が搭載された面に絶縁性の樹脂を注入して保護膜8を
形成する。
【0103】以上のようにして、目的とする太陽電池装
置が製造される。
【0104】以上のように、この第10の実施形態によ
れば、複数の太陽電池5がモジュール化された太陽電池
装置を容易に製造することができる。そして、この太陽
電池装置によれば、モジュールコストが安価であるなど
の第3の実施形態による太陽電池装置と同様な種々の利
点を得ることができるとともに、各太陽電池搭載位置に
必要なはんだ付けを一括して行っていることによりモジ
ュールコストがさらに安価であるという第7の実施形態
と同様な利点も得ることができる。さらに、透明基板1
は2枚の板9、10からなる多層構造を有することによ
り強度が高く、しかもフレキシブルなものとすることが
できる。
【0105】図23および図24はこの発明の第11の
実施形態による太陽電池装置の製造方法を示す断面図で
ある。
【0106】この第11の実施形態による太陽電池装置
の製造方法においては、まず、図11Aおよび図11B
に示すと同様に、直線状の導電性ワイヤー2を所定の凹
凸形状に折り曲げる。
【0107】次に、図23Aに示すように、この導電性
ワイヤー2の大きな凸型の部分2cを図示省略した治具
により支持し、これを絶縁性の透明ガラスからなる板1
0上に配置する。
【0108】次に、図23Bに示すように、導電性ワイ
ヤー2の凹凸部分の上下幅よりやや小さい厚さの絶縁性
の透明ガラスまたは透明樹脂からなる板9を2枚用意
し、この導電性ワイヤー2の凹凸部の両側に接着剤(図
示せず)により接合する。この接着剤としては、例えば
透明な樹脂系の接着剤を使用する。このとき、導電性ワ
イヤー2の一方の側の板9と他方の側の板9との間に
は、この導電性ワイヤー2の太さ分だけ隙間が生じる
が、これらの板9の接合に使用する接着剤をやや多めに
付けることによりこの隙間を接着剤で埋めるようにす
る。
【0109】次に、図23Cに示すように、導電性ワイ
ヤー2のうちの他の太陽電池の裏面電極との接続に用い
られる大きな凸型の部分2cの透明基板1付近の根元と
上部とを図示省略した工具で切断する。これによって、
太陽電池の受光面電極と接続される部分2bおよび他の
太陽電池の裏面電極と接続される部分2cが透明基板1
の一主面に露出し、これらの部分2b、2cを接続する
部分2aが透明基板1中に埋め込まれた太陽電池用電極
内蔵透明基板が製造される。
【0110】次に、図24Aに示すように、透明基板1
の一主面に露出した導電性ワイヤー2の表面にはんだ7
を塗布する。
【0111】次に、図24Bに示すように、透明基板1
の各太陽電池搭載位置に太陽電池5をそれぞれ搭載し、
その受光面電極5bを導電性ワイヤー2のうちの透明基
板1の一主面に露出した部分2bと接続するとともに、
導電性ワイヤー2の一端部2cを隣接する太陽電池5側
に直角に折り曲げてその太陽電池5の裏面電極5cと接
続する。
【0112】この後、図24Cに示すように、太陽電池
5が搭載された面に絶縁性の樹脂を注入して保護膜8を
形成する。
【0113】以上のようにして、目的とする太陽電池装
置が製造される。
【0114】以上のように、この第11の実施形態によ
れば、複数の太陽電池5がモジュール化された太陽電池
装置を容易に製造することができる。そして、この太陽
電池装置によれば、モジュールコストが安価であるなど
の第3の実施形態による太陽電池装置と同様な種々の利
点を得ることができるとともに、各太陽電池搭載位置に
必要なはんだ付けを一括して行っていることによりモジ
ュールコストがさらに安価であるという第7の実施形態
と同様な利点も得ることができる。さらに、透明基板1
は2枚の板9、10からなる多層構造を有することによ
り強度が高く、しかもフレキシブルなものとすることが
できる。
【0115】図25および図26はこの発明の第12の
実施形態による太陽電池装置の製造方法を示す。
【0116】この第12の実施形態による太陽電池装置
の製造方法においては、まず、図25Aおよび図25B
に示すように、細長いテープ状の導電性金属板12を所
定形状に加工する。ここで、このようにして所定形状に
加工された図25Bに示す導電性金属板12は、太陽電
池の受光面電極と接続される凸型の部分12bと他の太
陽電池の裏面電極と接続される凸型の部分12cと複数
の太陽電池間に電流を流すための配線となる部分12a
とから構成されている。
【0117】次に、図25Cに示すように、図25Bに
示す導電性金属板12を一点鎖線で示した線に沿って直
角に折り曲げる。この導電性金属板12の平面形状は、
例えば図5および図6に示すものと同様である。
【0118】次に、図25Dに示すように、図25Cに
示す導電性金属板12の凸型の部分12b、12cの上
部を治具13により支持する。
【0119】この後、第7〜第11の実施形態による方
法のいずれかにより透明基板を形成し、この透明基板中
に導電性金属板12を部分的に埋め込めばよいが、ここ
では第7の実施形態による方法により透明基板を形成す
る場合について説明する。
【0120】すなわち、図25Eに示すように、凸型の
部分12b、12cの上部を治具13によって固定した
導電性金属板12を型3内に入れる。このとき、導電性
金属板12の凹凸部分の下部を型3の底面から浮かす。
次に、この状態で型3内に溶融した絶縁性の透明ガラス
または透明樹脂からなる溶融した透明材料4を注入す
る。このとき、この浮かした高さ分だけ後述の透明基板
1の裏面から離れた位置に導電性金属板12の下部がく
るようにこの導電性金属板12が閉じこめられることに
なる。
【0121】次に、透明材料4を冷却して固化させた
後、図25Fに示すように、型3から取り外す。このよ
うにして、導電性金属板12が部分的に埋め込まれた透
明基板1が得られる。
【0122】次に、図26Aに示すように、導電性金属
板12のうちの太陽電池の受光面電極との接続に用いら
れる凸型の部分12bの透明基板1付近の根元を図示省
略した工具で切断する。これによって、太陽電池の受光
面電極と接続される部分12bおよび他の太陽電池の裏
面電極と接続される部分12cが透明基板1の一主面に
露出し、これらの部分12b、12cを接続する部分1
2aが透明基板1中に埋め込まれた太陽電池用電極内蔵
透明基板が製造される。
【0123】次に、図26Bに示すように、透明基板1
の一主面に露出した導電性金属板12の表面にはんだ7
を塗布する。
【0124】次に、図26Cに示すように、透明基板1
の各太陽電池搭載位置に太陽電池5をそれぞれ搭載し、
その受光面電極5bを導電性金属板12のうちの透明基
板1の一主面に露出した部分12bと接続する。
【0125】次に、図26Dに示すように、太陽電池5
が搭載された面に絶縁性の樹脂を注入して保護膜8を形
成する。
【0126】次に、図26Eに示すように、導電性金属
板12の一端部12cを隣接する太陽電池5側に直角に
折り曲げてその太陽電池5の裏面電極5cと接続する。
【0127】以上のようにして、目的とする太陽電池装
置が製造される。
【0128】以上のように、この第12の実施形態によ
れば、導電性金属板12のうちの太陽電池の受光面電極
と接続される部分12bおよび他の太陽電池の裏面電極
と接続される部分12cが透明基板1の一主面に露出
し、これらの部分12b、12cを接続する部分12a
が透明基板1中に埋め込まれた太陽電池用電極内蔵透明
基板を用いて、複数の太陽電池5がモジュール化された
太陽電池装置を容易に製造することができる。そして、
この太陽電池装置によれば、モジュールコストが安価で
あるなどの第3の実施形態による太陽電池装置と同様な
種々の利点を得ることができるとともに、各太陽電池搭
載位置に必要なはんだ付けを一括して行っていることに
よりモジュールコストがさらに安価であるという第7の
実施形態と同様な利点も得ることができる。
【0129】次に、この発明の第13の実施形態による
太陽電池用電極内蔵透明基板の製造方法について説明す
る。
【0130】この第13の実施形態による太陽電池用電
極内蔵透明基板の製造方法においては、まず、図27に
示すように、所定形状の導電性金属板12をプレス加工
により形成する。この導電性金属板12は、太陽電池の
受光面電極と接続される小さな凸型の部分12bと他の
太陽電池の裏面電極と接続される大きな凸型の部分12
cと複数の太陽電池間に電流を流すための配線となる部
分12aとから構成されている。この導電性金属板12
は、具体的には、図28Aに示すような細長いテープ状
の導電性金属板12を図28Bに示すようにプレス加工
して形成する。このプレス加工する導電性金属板12の
形状は、穴の部分と一部の端が途切れている部分とから
なり、図27に示す形状の導電性金属板(斜線を施した
領域)が含まれるような形状にする。
【0131】次に、第7〜第11の実施形態による方法
のいずれかに従って、透明基板中への導電性金属板12
の埋め込み工程を進め、目的とする太陽電池用電極内蔵
透明基板を製造する。
【0132】以上のように、この第13の実施形態によ
れば、複数の太陽電池をモジュール化することができる
太陽電池用電極内蔵透明基板を提供することができる。
そして、この太陽電池用電極内蔵透明基板によれば、太
陽電池のモジュールコストが安価であるなどの第1の実
施形態による太陽電池用電極内蔵透明基板と同様な種々
の利点を得ることができる。
【0133】次に、この発明の第14の実施形態による
太陽電池用電極内蔵透明基板の製造方法について説明す
る。
【0134】この第14の実施形態による太陽電池用電
極内蔵透明基板の製造方法においては、まず、図29に
示すように、所定形状の導電性金属板12をプレス加工
により形成する。この導電性金属板12は、太陽電池の
受光面電極と接続される小さな凸型の部分12bと他の
太陽電池の裏面電極と接続される大きな凸型の部分12
cと複数の太陽電池間に電流を流すための配線となる部
分12aとから構成されているが、他の太陽電池の裏面
電極と接続される大きな凸型の部分12cの根元の幅は
他の部分に比べて細くなっており、その先端部の形状は
四角形となっている。この導電性金属板12は、具体的
には、図28Aに示すような細長いテープ状の導電性金
属板12を図28Cに示すようにプレス加工して形成す
る。このプレス加工する導電性金属板12の形状は、穴
の部分と一部の端が途切れている部分とからなり、図2
9に示す形状の導電性金属板(斜線を施した領域)が含
まれるような形状にする。
【0135】次に、第7〜第11の実施形態による方法
のいずれかに従って、透明基板中への導電性金属板12
の埋め込み工程を進め、目的とする太陽電池用電極内蔵
透明基板を製造する。
【0136】以上のように、この第14の実施形態によ
れば、複数の太陽電池をモジュール化することができる
太陽電池用電極内蔵透明基板を提供することができる。
そして、この太陽電池用電極内蔵透明基板によれば、太
陽電池のモジュールコストが安価であるなどの第1の実
施形態による太陽電池用電極内蔵透明基板と同様な種々
の利点を得ることができる。
【0137】次に、この発明の第15の実施形態による
太陽電池用電極内蔵透明基板の製造方法について説明す
る。
【0138】この第15の実施形態による太陽電池用電
極内蔵透明基板の製造方法においては、まず、図30に
示すように、所定形状の導電性金属板12をプレス加工
により形成する。この導電性金属板12は、太陽電池の
受光面電極と接続される小さな凸型の部分12bと他の
太陽電池の裏面電極と接続される大きな凸型の部分12
cと複数の太陽電池間に電流を流すための配線となる部
分12aとから構成されているが、他の太陽電池の裏面
電極と接続される大きな凸型の部分12cの根元の幅は
他の部分に比べて細くなっており、その先端部の形状は
円形となっている。
【0139】次に、第7〜第11の実施形態による方法
のいずれかに従って、透明基板中への導電性金属板12
の埋め込み工程を進め、目的とする太陽電池用電極内蔵
透明基板を製造する。
【0140】以上のように、この第15の実施形態によ
れば、複数の太陽電池をモジュール化することができる
太陽電池用電極内蔵透明基板を提供することができる。
そして、この太陽電池用電極内蔵透明基板によれば、太
陽電池のモジュールコストが安価であるなどの第1の実
施形態による太陽電池用電極内蔵透明基板と同様な種々
の利点を得ることができる。
【0141】次に、この発明の第16の実施形態による
太陽電池用電極内蔵透明基板の製造方法について説明す
る。
【0142】この第16の実施形態による太陽電池用電
極内蔵透明基板の製造方法においては、まず、図31に
示すように、所定形状の導電性金属板12をプレス加工
により形成する。この導電性金属板12は、太陽電池の
受光面電極と接続される小さな凸型の部分12bと他の
太陽電池の裏面電極と接続される大きな凸型の部分12
cと複数の太陽電池間に電流を流すための配線となる部
分12aとから構成されているが、他の太陽電池の裏面
電極と接続される大きな凸型の部分12cの根元の幅は
他の部分に比べて細くなっており、その先端部の形状は
L字形となっている。この導電性金属板12は、具体的
には、図28Aに示すような細長いテープ状の導電性金
属板12を図28Dに示すようにプレス加工して形成す
る。このプレス加工する導電性金属板12の形状は、穴
の部分と一部の端が途切れている部分とからなり、図3
1に示す形状の導電性金属板(斜線を施した領域)が含
まれるような形状にする。
【0143】次に、第7〜第11の実施形態による方法
のいずれかに従って、透明基板中への導電性金属板12
の埋め込み工程を進め、目的とする太陽電池用電極内蔵
透明基板を製造する。
【0144】以上のように、この第16の実施形態によ
れば、複数の太陽電池をモジュール化することができる
太陽電池用電極内蔵透明基板を提供することができる。
そして、この太陽電池用電極内蔵透明基板によれば、太
陽電池のモジュールコストが安価であるなどの第1の実
施形態による太陽電池用電極内蔵透明基板と同様な種々
の利点を得ることができる。
【0145】次に、この発明の第17の実施形態につい
て説明する。この第17の実施形態においては、第13
の実施形態において製造された太陽電池用電極内蔵透明
基板上に太陽電池を搭載した後に、導電性金属板12を
太陽電池の裏面電極と接続するために折り曲げる方法に
ついて説明する。
【0146】すなわち、この第17の実施形態において
は、まず、第13の実施形態による方法により、図32
および図33に示すように、太陽電池用電極内蔵透明基
板を製造する。
【0147】次に、この太陽電池用電極内蔵透明基板の
各太陽電池搭載位置に太陽電池(図示せず)を搭載した
後、導電性金属板12の一端部12cを図34A、図3
4Bおよび図34Cに示す手順で互いに垂直な方向に2
回折り曲げ、他の太陽電池の裏面電極と接続する。
【0148】この第17の実施形態によれば、導電性金
属板12の一端部12cと太陽電池の裏面電極との接続
を容易に行うことができる。
【0149】次に、この発明の第18の実施形態につい
て説明する。この第18の実施形態においては、第14
の実施形態において製造された太陽電池用電極内蔵透明
基板上に太陽電池を搭載した後に、導電性金属板12を
太陽電池の裏面電極と接続するために折り曲げる方法に
ついて説明する。
【0150】すなわち、この第18の実施形態において
は、まず、第14の実施形態による方法により、図35
に示すように、太陽電池用電極内蔵透明基板を製造す
る。
【0151】次に、この太陽電池用電極内蔵透明基板の
各太陽電池搭載位置に太陽電池(図示せず)を搭載した
後、導電性金属板12の一端部12cを図36に示すよ
うにねじりながら折り曲げ、他の太陽電池の裏面電極と
接続する。
【0152】この第18の実施形態によれば、導電性金
属板12のうちの他の太陽電池の裏面電極と接続される
一端部12cの根元が他の部分に比べて細くなっている
ことにより、他の太陽電池の裏面電極にこの一端部12
cを接続する際の折り曲げを容易に行うことができる。
【0153】次に、この発明の第19の実施形態につい
て説明する。この第19の実施形態においては、第15
の実施形態において製造された太陽電池用電極内蔵透明
基板上に太陽電池を搭載した後に、導電性金属板12を
太陽電池の裏面電極と接続するために折り曲げる方法に
ついて説明する。
【0154】すなわち、この第19の実施形態において
は、まず、第16の実施形態による方法により、図37
に示すように、太陽電池用電極内蔵透明基板を製造す
る。
【0155】次に、この太陽電池用電極内蔵透明基板の
各太陽電池搭載位置に太陽電池(図示せず)を搭載した
後、導電性金属板12の一端部12cを図38に示すよ
うに折り曲げ、他の太陽電池の裏面電極と接続する。
【0156】この第19の実施形態によれば、導電性金
属板11のうちの他の太陽電池の裏面電極と接続される
一端部12cの根元が他の部分に比べて細くなっている
ことにより、他の太陽電池の裏面電極にこの一端部12
cを接続する際の折り曲げを容易に行うことができる。
【0157】次に、この発明の第20の実施形態による
太陽電池装置の製造方法について説明する。
【0158】この第20の実施形態による太陽電池装置
の製造方法においては、まず、図39に示すように、第
13の実施形態と同様にして、所定形状の導電性金属板
12をプレス加工により形成する。次に、この導電性金
属板12を図39中の一点鎖線で示す線に沿って直角に
折り曲げる。
【0159】次に、第7〜第11の実施形態による方法
のいずれかに従って、透明基板中への導電性金属板12
の埋め込み工程を進め、図40および図41に示すよう
に、太陽電池用電極内蔵透明基板を製造する。
【0160】次に、この太陽電池用電極内蔵透明基板の
各太陽電池搭載位置に太陽電池(図示せず)を搭載した
後、導電性金属板12の一端部12cを図42に示すよ
うに1回折り曲げ、他の太陽電池の裏面電極と接続す
る。
【0161】この第20の実施形態によれば、導電性金
属板12のうちの他の太陽電池の裏面電極と接続される
一端部12cを1回折り曲げるだけで他の太陽電池の裏
面電極にこの一端部12cを接続することができる。
【0162】次に、この発明の第21の実施形態による
太陽電池装置の製造方法について説明する。
【0163】この第21の実施形態による太陽電池装置
の製造方法においては、まず、図29に示すと同様に一
端部12cが四角形でその根元の部分が他の部分よりも
細くなっている所定形状の導電性金属板12をプレス加
工により形成する。次に、図39および図40に示すと
同様にして、この導電性金属板12の一端部12cを含
む部分を直角に折り曲げる。
【0164】次に、第7〜第11の実施形態による方法
のいずれかに従って、透明基板中への導電性金属板12
の埋め込み工程を進め、図43に示すように、太陽電池
用電極内蔵透明基板を製造する。
【0165】次に、この太陽電池用電極内蔵透明基板の
各太陽電池搭載位置に太陽電池(図示せず)を搭載した
後、導電性金属板12の一端部12cを1回折り曲げ、
他の太陽電池の裏面電極と接続する。
【0166】この第21の実施形態によれば、導電性金
属板12のうちの他の太陽電池の裏面電極と接続される
一端部12cを1回折り曲げるだけで他の太陽電池の裏
面電極にこの一端部12cを接続することができる。
【0167】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。
【0168】例えば、透明基板1における導電性ワイヤ
ー2または導電性金属板12の配置は、この透明基板1
上に搭載される太陽電池の受光面電極との接続が可能で
あれば、上述の第1〜第21の実施形態と異なる配置に
してもよく、具体的には例えば透明基板1の辺に対して
斜め方向または円形に配置してもよい。
【0169】また、上述の第10の実施形態において
は、板10として透明ガラスからなるものを用い、板9
は粉末状の樹脂11により形成しているが、板9の代わ
りに粉末状のガラスにより形成したものを用いてもよ
く、さらには、板10として透明樹脂からなるものを用
い、板9として粉末状の樹脂またはガラスにより形成し
たものを用いてもよい。
【0170】さらに、導電性金属板12の一端部12c
の形状は、他の太陽電池の裏面電極との接続が可能であ
れば、上述の第13〜第14の実施形態と異なる任意の
形状とすることが可能である。
【0171】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による太
陽電池用電極内蔵透明基板によれば、太陽電池をその受
光面電極がこの太陽電池用電極内蔵透明基板の配線のう
ちの透明基板の一主面に露出している部分と接続される
ようにこの一主面に搭載するとともに、この配線の一端
部を折り曲げて他の太陽電池の裏面電極と接続すること
により、太陽電池の受光面電極と他の太陽電池の裏面電
極とを容易に接続することができ、このため太陽電池の
モジュールコストを安価なものとすることができる。
【0172】また、この発明による太陽電池用電極内蔵
透明基板の製造方法によれば、上記のようなモジュール
コストが安価な太陽電池用電極内蔵透明基板を低コスト
で容易に製造することができる。
【0173】さらに、この発明による太陽電池装置によ
れば、上記のような太陽電池用電極内蔵透明基板を用
い、その上に太陽電池を搭載していることから、モジュ
ールコストが安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による太陽電池用電
極内蔵透明基板を示す斜視図である。
【図2】この発明の第1の実施形態による太陽電池用電
極内蔵透明基板の製造方法を説明するための斜視図であ
る。
【図3】この発明の第2の実施形態による太陽電池装置
の製造方法を説明するための斜視図である。
【図4】この発明の第2の実施形態による太陽電池装置
の製造方法を説明するための斜視図である。
【図5】この発明の第3の実施形態による太陽電池用電
極内蔵透明基板を示す平面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿っての断面図である。
【図7】この発明の第4の実施形態による太陽電池装置
を示す平面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿っての断面図
である。
【図9】この発明の第5の実施形態による太陽電池用電
極内蔵透明基板を示す平面図である。
【図10】この発明の第6の実施形態による太陽電池用
電極内蔵透明基板を示す平面図である。
【図11】この発明の第7の実施形態による太陽電池装
置の製造方法を説明するための略線図である。
【図12】この発明の第7の実施形態による太陽電池装
置の製造方法を説明するための略線図である。
【図13】この発明の第7の実施形態による太陽電池装
置の製造方法を説明するための略線図である。
【図14】この発明の第8の実施形態による太陽電池装
置の製造方法を説明するための略線図である。
【図15】この発明の第8の実施形態による太陽電池装
置の製造方法を説明するための略線図である。
【図16】この発明の第8の実施形態による太陽電池装
置の製造方法を説明するための略線図である。
【図17】この発明の第9の実施形態による太陽電池装
置の製造方法を説明するための略線図である。
【図18】この発明の第9の実施形態による太陽電池装
置の製造方法を説明するための略線図である。
【図19】この発明の第9の実施形態による太陽電池装
置の製造方法を説明するための略線図である。
【図20】この発明の第10の実施形態による太陽電池
装置の製造方法を説明するための略線図である。
【図21】この発明の第10の実施形態による太陽電池
装置の製造方法を説明するための略線図である。
【図22】この発明の第10の実施形態による太陽電池
装置の製造方法を説明するための略線図である。
【図23】この発明の第11の実施形態による太陽電池
装置の製造方法を説明するための略線図である。
【図24】この発明の第11の実施形態による太陽電池
装置の製造方法を説明するための略線図である。
【図25】この発明の第12の実施形態による太陽電池
装置の製造方法を説明するための略線図である。
【図26】この発明の第12の実施形態による太陽電池
装置の製造方法を説明するための略線図である。
【図27】この発明の第13の実施形態による太陽電池
用電極内蔵透明基板の製造方法を説明するための略線図
である。
【図28】プレス加工により所定形状の導電性金属板を
形成する方法を説明するための略線図である。
【図29】この発明の第14の実施形態による太陽電池
用電極内蔵透明基板の製造方法を説明するための略線図
である。
【図30】この発明の第15の実施形態による太陽電池
用電極内蔵透明基板の製造方法を説明するための略線図
である。
【図31】この発明の第16の実施形態による太陽電池
用電極内蔵透明基板の製造方法を説明するための略線図
である。
【図32】この発明の第17の実施形態による太陽電池
装置の製造方法を説明するための略線図である。
【図33】この発明の第17の実施形態による太陽電池
装置の製造方法を説明するための斜視図である。
【図34】この発明の第17の実施形態による太陽電池
装置の製造方法を説明するための斜視図である。
【図35】この発明の第18の実施形態による太陽電池
装置の製造方法を説明するための斜視図である。
【図36】この発明の第18の実施形態による太陽電池
装置の製造方法を説明するための斜視図である。
【図37】この発明の第19の実施形態による太陽電池
装置の製造方法を説明するための斜視図である。
【図38】この発明の第19の実施形態による太陽電池
装置の製造方法を説明するための斜視図である。
【図39】この発明の第20の実施形態による太陽電池
装置の製造方法を説明するための略線図である。
【図40】この発明の第20の実施形態による太陽電池
装置の製造方法を説明するための略線図である。
【図41】この発明の第20の実施形態による太陽電池
装置の製造方法を説明するための斜視図である。
【図42】この発明の第20の実施形態による太陽電池
装置の製造方法を説明するための斜視図である。
【図43】この発明の第21の実施形態による太陽電池
装置の製造方法を説明するための斜視図である。
【図44】従来のアモルファスシリコン太陽電池を示す
斜視図である。
【図45】図44の一部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 透明基板 2 導電性ワイヤー 3 型 4 溶融した透明材料 5 太陽電池 5a 半導体層 5b 受光面電極 5c 裏面電極 7 はんだ 8 保護膜 9、10 板 11 粉末状の樹脂 12 導電性金属板

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その一主面に少なくとも1個の太陽電池
    が搭載される絶縁性の透明基板と、 上記透明基板中に部分的に埋め込まれた配線とを有する
    ことを特徴とする太陽電池用電極内蔵透明基板。
  2. 【請求項2】 上記透明基板の上記一主面に複数の太陽
    電池が搭載されることを特徴とする請求項1記載の太陽
    電池用電極内蔵透明基板。
  3. 【請求項3】 上記配線は、上記透明基板中に埋め込ま
    れた第1の部分と、上記透明基板の上記一主面に露出
    し、かつ1個の上記太陽電池の受光面電極と接続される
    第2の部分と、上記透明基板の上記一主面に露出し、か
    つ他の1個の上記太陽電池の裏面電極と接続される第3
    の部分とからなることを特徴とする請求項2記載の太陽
    電池用電極内蔵透明基板。
  4. 【請求項4】 上記透明基板は絶縁性の透明ガラスから
    なることを特徴とする請求項1記載の太陽電池用電極内
    蔵透明基板。
  5. 【請求項5】 上記透明基板は絶縁性の透明樹脂からな
    ることを特徴とする請求項1記載の太陽電池用電極内蔵
    透明基板。
  6. 【請求項6】 上記透明基板は絶縁性の透明ガラスから
    なる層と絶縁性の透明樹脂からなる層との多層構造を有
    することを特徴とする請求項1記載の太陽電池用電極内
    蔵透明基板。
  7. 【請求項7】 上記配線は導電性ワイヤーからなること
    を特徴とする請求項1記載の太陽電池用電極内蔵透明基
    板。
  8. 【請求項8】 上記配線は導電性金属板からなることを
    特徴とする請求項1記載の太陽電池用電極内蔵透明基
    板。
  9. 【請求項9】 上記配線の上記第3の部分の根元の部分
    は他の部分よりも細くなっていることを特徴とする請求
    項3記載の太陽電池用電極内蔵透明基板。
  10. 【請求項10】 所定の凹凸形状の配線を形成する工程
    と、 上記配線のうちの凸部の上部を除いた部分を絶縁性の透
    明基板中に埋め込む工程とを有することを特徴とする太
    陽電池用電極内蔵透明基板の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記透明基板の一主面に複数の太陽電
    池が搭載されることを特徴とする請求項10記載の太陽
    電池用電極内蔵透明基板の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記配線は、上記透明基板中に埋め込
    まれる第1の部分と、上記透明基板の一主面に露出し、
    かつ1個の太陽電池の受光面電極と接続される第2の部
    分と、上記透明基板の上記一主面に露出し、かつ他の1
    個の太陽電池の裏面電極と接続される第3の部分とから
    なることを特徴とする請求項10記載の太陽電池用電極
    内蔵透明基板の製造方法。
  13. 【請求項13】 所定の型内に上記配線を保持した状態
    で上記型内に溶融した絶縁性の透明材料を上記配線のう
    ちの上記凸部の上部を除いた部分が埋め込まれる高さま
    で注入した後、上記透明材料を固化させることにより上
    記透明基板を形成するようにしたことを特徴とする請求
    項10記載の太陽電池用電極内蔵透明基板の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記透明材料は絶縁性の透明ガラスで
    あることを特徴とする請求項13記載の太陽電池用電極
    内蔵透明基板の製造方法。
  15. 【請求項15】 上記透明材料は絶縁性の透明樹脂であ
    ることを特徴とする請求項13記載の太陽電池用電極内
    蔵透明基板の製造方法。
  16. 【請求項16】 所定の型内に上記配線を保持した状態
    で上記型内に粉末状の絶縁性の透明材料を入れ、上記透
    明材料を加熱して溶解させた後、上記透明材料を固化さ
    せることにより上記透明基板を形成するようにしたこと
    を特徴とする請求項10記載の太陽電池用電極内蔵透明
    基板の製造方法。
  17. 【請求項17】 上記透明材料は絶縁性の透明ガラスで
    あることを特徴とする請求項16記載の太陽電池用電極
    内蔵透明基板の製造方法。
  18. 【請求項18】 上記透明材料は絶縁性の透明樹脂であ
    ることを特徴とする請求項16記載の太陽電池用電極内
    蔵透明基板の製造方法。
  19. 【請求項19】 所定の型内に絶縁性の第1の透明材料
    からなる板を置き、この板上に上記配線を保持した状態
    でこの板上に上記第1の透明材料よりも融点が低い粉末
    状の絶縁性の第2の透明材料を載せ、上記第2の透明材
    料を上記第1の透明材料の融点よりも低く、かつ上記第
    2の透明材料の融点よりも高い温度に加熱して溶解させ
    た後、上記第2の透明材料を固化させるようにしたこと
    を特徴とする請求項10記載の太陽電池用電極内蔵透明
    基板の製造方法。
  20. 【請求項20】 上記第1の透明材料および上記第2の
    透明材料は絶縁性の透明ガラスであることを特徴とする
    請求項19記載の太陽電池用電極内蔵透明基板の製造方
    法。
  21. 【請求項21】 上記第1の透明材料は絶縁性の透明ガ
    ラスであり、上記第2の透明材料は絶縁性の透明樹脂で
    あることを特徴とする請求項19記載の太陽電池用電極
    内蔵透明基板の製造方法。
  22. 【請求項22】 上記配線は導電性ワイヤーからなるこ
    とを特徴とする請求項10記載の太陽電池用電極内蔵透
    明基板の製造方法。
  23. 【請求項23】 上記配線は導電性金属板からなること
    を特徴とする請求項10記載の太陽電池用電極内蔵透明
    基板の製造方法。
  24. 【請求項24】 上記導電性金属板をプレス加工により
    形成するようにしたことを特徴とする請求項23記載の
    太陽電池用電極内蔵透明基板の製造方法。
  25. 【請求項25】 上記導電性金属板を細長いテープ状の
    導電性金属板をプレス加工することにより形成するよう
    にしたことを特徴とする請求項23記載の太陽電池用電
    極内蔵透明基板の製造方法。
  26. 【請求項26】 上記配線のうちの上記透明基板の一主
    面に露出した部分にはんだを塗布するようにしたことを
    特徴とする請求項10記載の太陽電池用電極内蔵透明基
    板の製造方法。
  27. 【請求項27】 絶縁性の透明基板と、 上記透明基板中に部分的に埋め込まれた配線と、 上記透明基板の一主面に搭載された少なくとも1個の太
    陽電池とを有し、 上記配線のうちの上記透明基板の上記一主面に露出した
    所定部分が上記太陽電池の受光面電極と接続されている
    ことを特徴とする太陽電池装置。
  28. 【請求項28】 上記透明基板の上記一主面に複数の太
    陽電池が搭載されていることを特徴とする請求項27記
    載の太陽電池装置。
  29. 【請求項29】 上記配線は、上記透明基板中に埋め込
    まれた第1の部分と、上記透明基板の上記一主面に露出
    し、かつ1個の上記太陽電池の受光面電極と接続された
    第2の部分と、上記透明基板の上記一主面に露出し、か
    つ他の1個の上記太陽電池の裏面電極と接続された第3
    の部分とからなることを特徴とする請求項28記載の太
    陽電池装置。
  30. 【請求項30】 上記複数の太陽電池は絶縁性樹脂から
    なる保護膜により覆われていることを特徴とする請求項
    27記載の太陽電池装置。
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