JPH09153021A - 並列処理装置およびそれを用いた検査装置 - Google Patents

並列処理装置およびそれを用いた検査装置

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JPH09153021A
JPH09153021A JP8089499A JP8949996A JPH09153021A JP H09153021 A JPH09153021 A JP H09153021A JP 8089499 A JP8089499 A JP 8089499A JP 8949996 A JP8949996 A JP 8949996A JP H09153021 A JPH09153021 A JP H09153021A
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signal
processor
parallel processing
switch
processing device
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JP8089499A
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Akira Nakagaki
亮 中垣
Hideaki Doi
秀明 土井
Hiroshi Kawaguchi
広志 川口
Masataka Shiba
正孝 芝
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力信号(検出信号)に応じて能力や経済性
において最適構成をとり得る並列処理装置を提供するこ
と。並列処理ユニット間のデータ転送を効率よく行うこ
とが可能な並列処理装置を提供すること。 【解決手段】 デジタル信号を順次入力する手段と、
デジタル信号を分割する1つ以上の分配器と、分割され
たデジタル信号を処理する1つ以上のプロセッサと、該
プロセッサで処理された1つ以上の処理結果を統合する
1つ以上の統合器とを有する並列処理装置において、入
力デジタル信号を単位化することが可能な単位化信号を
入力する手段を設け、単位化信号によって上記分配器に
よる入力デジタル信号の分割を行い、プロセッサで入力
デジタル信号を並列に処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は並列処理装置および
それを用いた検査装置に係り、特に、異物や欠陥などの
自動検査を行う検査・認識装置に用いて好適な、画像信
号等の並列処理を行う並列処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来技術による並列処理装置は、例え
ば、特公平7−40259号公報(特開平2−4025
9号公報)に記載されているように、並列処理ユニット
へのデータの分配は、並列処理装置内に設けられたカウ
ンタ等によって行われており、入力信号の取り込みに関
連した同期信号は使用されていなかった。また、複数の
並列処理ユニット間でのデータ転送は、これらの並列処
理ユニットが接続されたローカルバスを通じて行われる
が、ローカルバスを動的に割り当てたり、任意に分割す
るなどの方法は用いられていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術による並列処
理装置においては、例えば、リニアセンサ等の光電変換
器とステージのリニア走査とを組み合わせた画像信号検
出手段からの検出信号を、リアルタイムで処理しようと
する場合、検出信号の入力レートと処理レートが必ずし
も一致するという保証がなく、入力データをとりこぼす
虞れや、あるいは、処理回路の能力を必要以上に向上さ
せておくための経済的非効率が発生する虞れがある。ま
た、従来技術による並列処理装置においては、例えば、
複数の並列処理ユニットは同一のローカルバスに接続さ
れており、同時に複数の並列処理ユニットがローカルバ
スを使用することができないため、並列処理ユニット間
でのデータ転送が頻繁に起こる場合には、ローカルバス
が隘路になり処理効率の低下となっていた。
【0004】本発明の目的は、入力信号に応じて能力お
よび経済性において最適な構成をとることが可能な並列
処理装置を提供することにある。また、本発明の目的
は、並列処理ユニット間のデータ転送を効率よく行うこ
とが可能な並列処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、リニアセンサ等の信号検出手段で不可欠
な同期信号を処理装置に供給し、並列処理ユニットへの
分割を効率的に行うものである。また、複数のローカル
バスと並列処理ユニットの間にスイッチを設けることに
より、並列処理ユニットに対し動的にバスを割り当てる
ことで、処理データの転送を効率的に行うものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明の実施の第1形態例に係る並列処
理装置の構成を示すブロック図である。同図において、
1はデジタル信号を順次入力するための、例えばリニア
センサやビデオカメラからなる信号入力手段、2は単位
化信号入力手段(単位化信号生成手段)、3は分配器、
4はプロセッサユニット、5は統合器、6はローカルバ
ス、7は入力デジタル信号(以下、入力信号7と称
す)、8は単位化信号、9は出力デジタル信号(以下、
出力信号9と称す)である。
【0007】信号入力手段1からの入力信号7は、1つ
以上の分配器3に接続されており、各々ローカルバス6
に分配される。各ローカルバス6上に配置された各プロ
セッサユニット3は、ローカルバス6上の信号を取り込
み、各々所定の処理を行う。統合器5は、プロセッサユ
ニット4の処理結果をもとの順序を維持しながら復元
し、出力信号5を得る。単位化信号入力手段2からの単
位化信号8は、入力信号7と同期がとれており、1つ以
上の分配器3の動作を制御する。
【0008】次に、図2,図3を用いて、単位化信号の
生成について説明する。図2に示した本例は、図1の信
号入力手段1に相当するものとして、リニアセンサを用
い、図1の単位化信号入力手段2に相当するものとして
パルス生成回路を用いたものである。図2において、1
1はリニアセンサ(検出器)、12は駆動回路、13は
パルス生成回路、14はクロック(クロック信号)、1
5はリセットパルスであり、7および8は、それぞれ前
記した入力信号および単位化信号である。また、図3
は、図2に示した構成における各信号7,14,15,
8のタイミング関係を示す図である。
【0009】図3に示すように、駆動回路12からリニ
アセンサ11に1走査毎にリセットパルス15を与える
とともに、リニアセンサ11による検出信号(入力信号
7)を送出するためのクロック14を与えて、リニアセ
ンサ11から1走査毎に、入力信号7を前記分配器3に
出力させる。また、パルス生成回路13は、駆動回路1
2から1走査毎に出力されるリセットパルス15から単
位化信号8を生成する。具体的には、パルス生成回路1
3内にはカウンタを設け、リセットパルス15でカウン
タをリセットし、その後適宜のクロックをカウントし
て、単位化信号8を生成すればよい。あるいは、パルス
生成回路13内に発振器を設け、PLL(Phase Lock L
oop :フェーズロックループ)方式などにより、リセッ
トパルス15を逓倍するようにしても良い。
【0010】図4は、他の方式による単位化信号の生成
手法を示す図である。図4に示す本例においては、リセ
ットパルス15をnパルスカウントするたびに、1パル
スの単位化信号8を生成するようになっている。
【0011】ここで、先に示した図3の方式によれば、
リニアセンサ11の1走査期間で図1の各ローカルバス
6に入力信号7を分割して供給することになり、他方、
図4の方式によれば、リニアセンサ11のn走査期間毎
に入力信号7を分割して各ローカルバス6に供給するこ
とになる。もちろん、図3と図4を組み合わせた方式も
同様に用いることができる。
【0012】このような方式をとる本第1形態例によれ
ば、入力信号7に応じて、並列に配置したプロセッサユ
ニット4が均等に動作することが可能であり、各プロセ
ッサユニット4に同一の処理を行わせることができる。
また、使用するリニアセンサ11に呼応した同期信号
(リセットパルス15)にもとづいて単位化信号8を発
生させるため、リニアセンサ11を変更しても同一の処
理回路を用いることができるという効果がある。なお、
ローカルバス6は各プロセッサユニット4間で分離され
ていても良く、あるいは、各ローカルバス6間を接続し
ても良いのはもちろんである。
【0013】図5は、本発明の実施の第2形態例に係る
並列処理装置の要部構成を示すブロック図であり、同図
において、前記第1形態例と均等なものには同一符号を
付してある。図5において、21は一時メモリ、22は
書き込み用の駆動回路、23は読み出し用の駆動回路、
25はクロック、26はリセットパルス、27はデータ
信号、28は読み出しパルス、29はクロック、30は
リセットパルスである。
【0014】本第2形態例においては、信号入力手段1
からの入力信号7を一旦格納するため一時メモリ21を
設け、この一時メモリ21から読み出したデータ信号2
7を前記分配器3に出力する。一時メモリ21への書き
込みのタイミングは、駆動回路22より得られるクロッ
ク25やリセットパルス26によって定められ、リニア
センサ等の信号入力手段1からの入力信号7は、一時メ
モリ21に一旦記憶される。一時メモリ21からの信号
読み出し時には、駆動回路23によって生成される読み
出しパルス28を用い、この読み出しパルス28は、ク
ロック29,リセットパルス30の何れか1つ、あるい
は両者にもとづいて生成される。また、単位化信号8
は、読み出しパルス28にもとづいて生成される。
【0015】ここで、上記クロック25やリセットパル
ス26は、信号入力手段1を駆動する図2の駆動回路1
2のクロック14やリセットパルス15と同一のもの、
もしくはこれに基づいて生成されたものであり、上記ク
ロック29やリセットパルス30は、前記クロック14
やリセットパルス15と同一のもの、もしくはこれに基
づいて生成されたものであっても、あるいは、これらと
は異なる読み出し専用のものであってもよい。
【0016】本第2形態例によれば、一時メモリ21か
ら読み出されるデータ信号27は、入力信号7と非同期
にすることが可能となり、通常、速度的に律速となるリ
ニアセンサ等の検出器以上の速度で処理回路を動作させ
ることができ、回路規模の縮小を図れる効果がある。本
効果は、並列処理装置に限らず有効であるが、とりわけ
並列処理装置においては、プロセッサの処理能力が高け
れば、単純にプロセッサの個数を減ずることで対応可能
となり、システム全体のコスト低減が図れるという効果
がある。
【0017】図6は、本発明の実施の第3形態例に係る
並列処理装置の構成を示すブロック図であり、同図にお
いて前記第1形態例の図1と均等なものには、同一符号
を付してある。図6において、31は制御装置、32は
制御信号である。
【0018】本第3形態例においては、前記図1の構成
に制御装置31を付加し、この制御装置31から分配器
3やプロセッサユニット4に制御信号32を伝達する。
分配器3においては、制御信号32によって分配の条
件、すなわち、分配器3に接続されるローカルバス6に
転送する入力信号7の範囲や順序の設定を行う。分配器
3は、FPGA(Field Programable Logic-cell Arra
y:フィールドプログラマブルロジックセルアレイ)等
の論理や条件を書き換え可能なデバイスで製作しておけ
ばよい。また、プロセッサユニット4においては、制御
信号32によって、各プロセッサユニット4の処理条件
や他のプロセッサユニット4との連携条件等を設定す
る。
【0019】かような構成をとる本第3形態例によれ
ば、処理の内容を容易に変更することが可能となり、例
えば前述のように検出器(信号入力手段1)が変更にな
ったり、被検査試料が変更された場合にも、動的に処理
内容を変更して最適な設定で検査を行うことが可能とな
る。
【0020】図7は、本発明の実施の第4形態例に係る
並列処理装置の構成を示すブロック図であり、同図にお
いて図1の前記第1形態例と均等なものには同一符号を
付してある。図7において、41Aはスイッチ(1)、
41Bはスイッチ(2)、42はスイッチ制御回路、4
3は入力ステータス信号、44はスイッチ切替信号、4
5はプロセッサステータス信号である。なお、4Aはス
イッチ(1)41Aに対応するプロセッサユニット
(1)、4Bはスイッチ(2)41Bに対応するプロセ
ッサユニット(2)で、ここでは図示の都合上、プロセ
ッサユニット4(4A,4B)とスイッチ41(41
A,41B)をそれぞれ2つだけ示してある。
【0021】本第4形態例においても、入力信号7は分
配器3によって分配され、ローカルバス6に送られる
が、ここでは、このローカルバス6が、ローカルバス
(1)6A,ローカルバス(2)6B,ローカルバス
(3)6C,ローカルバス(4)6Dの4つのバスから
構成されているものとして説明する。
【0022】ローカルバス(1)6Aは分配器3と接続
されており、入力信号7が伝送される。ローカルバス
(4)6Dは統合器5と接続されており、出力信号9が
伝送される。スイッチ(1)41A,スイッチ(2)4
1Bは、それぞれプロセッサユニット(1)4Aとプロ
セッサユニット(2)4Bをローカルバス6に接続する
ためのものであり、スイッチ制御回路42からのスイッ
チ切替信号44により、プロセッサユニット4A,4B
を、それぞれローカルバス6A〜6Dの何れか1つと択
一選択的に接続させるようになっている。
【0023】次に、入力信号7がプロセッサユニット
(1)4Aおよびプロセッサユニット(2)4Bで処理
され、統合器5を経て出力される場合の、各部分の働き
を説明する。
【0024】プロセッサユニット(1)4Aは入力信号
7をローカルバス(1)6Aから得るために、スイッチ
制御回路42に対しプロセッサステータス信号45を出
力して、入力信号7を待っている状態をスイッチ制御回
路42に知らせる。スイッチ制御回路42はスイッチ切
替信号44を出力し、スイッチ(1)41Aをローカル
バス(1)6Aに接続させる(プロセッサユニット
(1)4Aを、ローカルバス(1)6Aに接続させ
る)。これにより、入力信号7はローカルバス(1)6
Aを経由して、プロセッサユニット(1)4Aに取り込
まれ、処理される。
【0025】続いて、プロセッサユニット(1)4Aは
処理後の信号をプロセッサユニット(2)4Bに送るた
めに、スイッチ制御回路42に対しプロセッサステータ
ス信号45を送信し、プロセッサユニット(2)4Bに
信号を送信したい旨を伝える。スイッチ制御回路42
は、ローカルバス6A〜6Dの使用状況を常にモニター
しており、空いているローカルバスに接続するようにス
イッチ41A,41Bを切り替える。いま、ローカルバ
ス(2)6Bが空いているとすれば、スイッチ制御回路
42は、プロセッサユニット4A,4Bをローカルバス
(2)6Bに接続させるためにスイッチ切替信号44を
発し、スイッチ41A,41Bをローカルバス(2)6
Bに接続させるように切り替える。これにより、プロセ
ッサユニット(1)4Aで処理された信号は、ローカル
バス(2)6Bを経由してプロセッサユニット(2)4
Bに転送され、処理される。
【0026】次に、プロセッサユニット(2)4Bは処
理後の信号を統合器5に転送するために、スイッチ制御
回路42に対しプロセッサステータス信号45を出力し
て、ローカルバス(4)6Dを要求する旨をスイッチ制
御回路42に知らせる。スイッチ制御回路42はスイッ
チ切替信号44を出力し、スイッチ(2)41Bをロー
カルバス(4)6Dに接続させる(プロセッサユニット
(2)4Bを、ローカルバス(4)6Dに接続させ
る)。これにより、プロセッサユニット(2)4Bで処
理後の信号は、ローカルバス(4)6Dを経由して統合
器5に送られ、統合器5から出力信号9として送出され
る。
【0027】なおここで、スイッチ制御回路42は、分
配器3から出力される入力ステータス信号43により、
分配器3の動作状況を知ることができる。そのため、入
力信号7が無い場合には、分配器3に接続されているロ
ーカルバス(1)6Aや、統合器5に接続されているロ
ーカルバス(4)6Dを経由して、プロセッサユニット
間の信号転送を行わせることも可能である。また、スイ
ッチ制御回路42は、データを転送する転送先のプロセ
ッサユニットが受信可能状態であるかのモニターも、プ
ロセッサステータス信号45により行える。したがっ
て、転送先のプロセッサユニットが受信可能状態でなけ
れば、送信側のプロセッサユニットに対しウェイトをか
けることができる。なお、各プロセッサユニットで実行
されるプログラムにおいて、プロセッサユニット間のデ
ータ転送がすでにスケジューリングされている場合は、
データ転送の度に転送先のプロセッサユニットが受信可
能状態であるかを調べる必要はない。
【0028】以上のように本第4形態例によれば、空い
ているローカルバスを用いて、任意のプロセッサユニッ
ト間の信号転送が達成できる。よって、上述したよう
に、各プロセッサユニットからのバス要求に対しバス割
当てを動的に行うことで、ローカルバスの個数が制限さ
れているような場合でも、効率のよい信号転送を行うこ
とが可能となる。
【0029】図8は、本第4形態例を含む本発明の各形
態例に適用可能な、プロセッサユニットの構成の1例を
示すブロック図であり、同図において、51はバスコン
トローラ、52はCPU、53はローカルメモリ、54
はデータバスである。
【0030】プロセッサユニット4は、1つまたは複数
の信号処理用のCPU52をもつ。このCPU52は、
ワーキングメモリとしてローカルメモリ53をもち、バ
スコントローラ54と接続されている。バスコントロー
ラ51は、CPU52の状態(データ待ち,実行中等)
をモニターし、前記スイッチ制御回路42に対し前記プ
ロセッサステート信号45を発して、バス要求をした
り、あるいは、スイッチ制御回路42からの要求によ
り、CPU52の状態をプロセッサステート信号45を
用いて出力する。また、CPU52と前記ローカルバス
6とはデータバス54により接続され、このデータバス
54を複数本もつことも可能である。
【0031】図9は、本発明の実施の第5形態例に係る
並列処理装置の構成を示すブロック図であり、同図にお
いて図7の前記第4形態例と均等なものには同一符号を
付してある。図9において、41A’はスイッチ
(1)、41B’はスイッチ(2)、54Aはデータバ
ス(1)、54Bはデータバス(2)である。
【0032】本第5形態例では、プロセッサユニット
(1)4Aとスイッチ(1)41A’、プロセッサユニ
ット(2)4Bとスイッチ(2)41B’とは、それぞ
れ2本のデータバス(1)54A,データバス(2)5
4Bで接続されている。各スイッチ41A’,41B’
には2つの可動接点手段(電気的可動接点手段)がそれ
ぞれ設けられており、この2つ可動接点手段にデータバ
ス(1)54Aとデータバス(2)54Bが接続されて
いる。そして、各スイッチ41A’,41B’の2つ可
動接点手段は、前記スイッチ制御回路42からのスイッ
チ切替信号44によって、それぞれ独立して切り替える
ことができるようになっている。したがって、例えば、
プロセッサユニット(1)4Aが前記ローカルバス
(1)6Aと前記ローカルバス(2)6Bとに接続され
ている場合には、プロセッサユニット(1)4Aは、ロ
ーカルバス(1)6Aから信号を取り込みながら、ロー
カルバス(2)6Bに対して信号を出力できるようにな
っている。
【0033】かような構成の本第5形態例においては、
プロセッサユニットとスイッチとの間に複数のデータバ
スを設けているので、各プロセッサユニットに対する信
号の入力と出力を同時に行えるようになり、効率の良い
処理を達成できるという効果がある。
【0034】図10は、本発明の実施の第6形態例に係
る並列処理装置の構成を示すブロック図であり、同図に
おいて図7の前記第4形態例と均等なものには同一符号
を付してある。図10において、61は記憶装置、41
Cはこの記憶装置61に対応するスイッチ(3)であ
る。
【0035】記憶装置61は、スイッチ(3)41Cを
介して、ローカルバス6と接続されている(ローカルバ
ス6A〜6Dのいずれか1つと択一選択的に接続されて
いる)。そして、前記のプロセッサユニット(1)4A
やプロセッサユニット(2)4Bは、ローカルバス6を
経由して記憶装置61に信号を転送することができるよ
うになっている。すなわち、あるプロセッサユニットが
複数のプロセッサユニットからの処理信号を必要とする
場合には、複数のプロセッサユニットからの処理信号を
一度記憶装置61に転送しておき、そこから信号を必要
とするプロセッサユニットに転送させることができるよ
うになっている。処理信号の転送は、プロセッサユニッ
ト4や記憶装置61からスイッチ制御回路42に対して
バスの要求信号を発し、割り当てられたローカルバス6
A〜6Dにスイッチ41を切り替えられた後に行われ
る。
【0036】かような構成をとる本第6形態例によれ
ば、記憶装置を経由して任意のプロセッサユニット間で
処理信号の転送を行うことが可能になる。また、記憶装
置では処理信号を一時待避させることができるため、各
プロセッサユニットの処理の同期をとる必要がある場合
などに、各プロセッサユニットごとの処理時間の違いを
吸収できるという効果がある。さらに、本第6形態例の
手法によれば、各プロセッサユニット内のローカルメモ
リの容量が小さいような場合でも、効率良い処理を達成
できるという効果がある。なお、記憶装置とスイッチと
の間のバスは1つでも複数でもよいが、複数の場合に
は、記憶装置に対する信号の書き込みと読み出しが同時
に行えるため、信号転送における効率をさらに高めるこ
とができる。
【0037】図11は、本発明の実施の第7形態例に係
る並列処理装置の構成を示すブロック図であり、同図に
おいて図7の前記第4形態例と均等なものには同一符号
を付してある。図11において、71はクロスバスイッ
チ、72はシステムバスである。
【0038】クロスバスイッチ71はローカルバス6上
に設けられている。システムバス72は、本並列処理装
置全体の動作を制御するための信号用のバスであり、こ
のシステムバス72に、クロスバスイッチ71と前記ス
イッチ制御回路42とが接続されている。クロスバスイ
ッチ71では、そこに接続されるすべてのローカルバス
6A〜6Dを任意に接続することができる。複数のプロ
セッサユニットから同時にデータ転送の要求があったと
きには、スイッチ制御回路42はシステムバス72を通
じてクロスバスイッチ71の状態を確認し、それを基に
データ転送が最も効率よく行えるためのバス構成を計算
し、その結果をスイッチ切替信号44を用いて各スイッ
チ41に与え、各スイッチ41を切り替える。
【0039】かような構成をとる本第7形態例によれ
ば、複数のプロセッサユニット間のデータ転送を最も効
率よく行うためのバス構成を、動的に変更することがで
きるため、限られたバス幅の中でローカルバスの使用効
率を上げることができる。また、各プロセッサユニット
での処理内容が変わった場合にも、その処理内容に応じ
て最も効率の良いバス構成を実現できるという効果があ
る。
【0040】また、本第7形態例においては、プロセッ
サユニット間で行われるデータ転送をあらかじめスケジ
ューリングしておき、その結果必要となるスイッチ制御
の情報を用いて、スイッチ41およびクロスバスイッチ
71の切り替えを行う手法も考えられる。この場合、ス
イッチ制御回路42は、各プロセッサユニットの処理が
終了したかどうかの確認を行い、終了していればあらか
じめ決められたスケジューリングに従い、クロスバスイ
ッチ71およびスイッチ41を切り替えて、ローカルバ
ス6の形態を変更させる。プロセッサユニットの数が増
加すれば、各プロセッサユニットからのプロセッサステ
ータス信号45が頻繁に出されるため、信号線の速度が
問題となる。そのような場合には、本手法のようにスイ
ッチ切替の情報をあらかじめ計算しておくことにより、
効率の良いプロセッサユニット間のデータ転送を実現で
きる。例えば、図11において、プロセッサユニット
(1)4Aからプロセッサユニット(2)4Bにローカ
ルバス(2)6Bを用いてデータを転送することが決め
られていれば、プロセッサユニット(1)4Aでの処理
が終了したことをスイッチ制御回路42が確認した時点
で、スイッチ制御回路42はローカルバス(2)6Bを
経由してプロセッサユニット(2)4Bにデータを転送
するために、クロスバスイッチ71およびスイッチ41
を切り替える。
【0041】図12は、本発明による並列処理装置を用
いた検査装置の実施の1形態例を示す構成図であり、同
図において、先に述べた形態例と均等なものには同一符
号を付してある。
【0042】図12において、81はxy方向に駆動可
能なステージ、82はステージ81上に搭載された被検
査対象たる半導体ウェハ、83は半導体ウェハ82の所
定部位を前記リニアセンサ11に結像させるためのレン
ズである。また、84は前記第1〜第7形態例の何れか
に示した構成をとる並列処理装置であり、85は処理結
果データベース86や判定装置87等を具備した解析・
判定装置であり、また、88は並列処理装置84の出力
信号たる処理結果、89は解析・判定装置85から並列
処理装置84へのフィードバック信号である。
【0043】ステージ81上に搭載された半導体ウェハ
82の各部位は、ステージ81をxy方向に走査駆動す
ることによって、レンズ83を介してリニアセンサ11
により画像データとして取り込まれる。リニアセンサ1
1は例えば前記第1形態例と同様に、前記のクロック1
4とリセットパルス15とで制御されており、検出信号
(前記した並列処理回路への入力信号7)を並列処理装
置84に出力する。並列処理装置84では、前記の各プ
ロセッサユニット4が異物検査やパターン検査等の並列
処理を行い、処理結果88を解析・判定装置85に出力
する。この処理結果88は処理結果データベース86に
記憶され、判定装置87によって検査条件等の設定が正
しいかどうか判定される。
【0044】ここで、判定装置87による処理は完全自
動であってもよいし、人による判断を求める形の半自動
であってもよい。例えば、検出欠陥の欠陥種による分類
結果を用いても良いし、検出欠陥の全部あるいは代表を
表示させても良い。この判定装置87による判定結果に
もとづいて、フィードバック信号89を並列処理装置8
4に出力し、並列処理回路系の方式や条件を変更するこ
とができる。
【0045】このように本形態例の検査装置によれば、
例えば検査装置の運転立上時の条件出しや、新しい品種
に対応した現実的な検査条件を迅速に設定できるという
効果がある。また、処理結果データベースにもとづい
て、検出異物や欠陥の代表をSEM(Scanning Electro
n Microscope:スキャンニングエレクトロンマイクロス
コープ),XMA(Xray Micro Analysis :エックスレ
イマイクロアナリシス)等の時間がかかるが精密な物質
同定手法により分析し、異物や欠陥原因物質を特定する
ことができる。
【0046】なお、上述したきた各形態例においては、
信号入力手段1としての検出器にリニアセンサを用いた
例を示したが、これをビデオカメラ等に代替しても差し
支えないことは言うまでもない。また、被検査対象とし
て半導体ウェハを示したが、被検査対象はプリント基板
等々の各種電子部品などに適用可能であることも、言う
までもない。
【0047】また、本発明による並列処理装置は、画像
処理に限らず、音声データ等の高速信号処理全般に適用
可能である。
【0048】以上述べてきたように、本発明によれば、
検出器の検出データを並列分解し、その数のプロセッサ
で並列に処理を行うことにより検出器の画素数に関係な
くデータを入力し、処理することができる。また、並列
に増設可能な画像プロセッサとその制御部とを組み合わ
せることにより、検出器の画素数を問わず、かつ、並列
度を増すことにより、処理速度を検出器のスキャン速度
以上にもできる。さらに、検出したデータを並列分解す
るに際して、分解数および分解画素数をソフトウェア記
述により容易に変更可能であり、多品種への適用が可能
となる。また、並列処理ユニット間のデータ転送を効率
よく行うために従来問題となっていたバスネックの問題
を解決できる。また、検出した異物や欠陥をSEM,X
MA等の物質同定手法により分析し、異物や欠陥原因物
質を特定することができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電子部品
等の異物や欠陥などの自動検査を行う検査装置に用いて
好適で、入力信号(検出信号)に応じて能力や経済性に
おいて最適構成をとり得る画像信号等の並列処理装置を
提供することができる。また、並列処理ユニット間のデ
ータ転送を効率よく行うことが可能な、画像信号等の並
列処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態例に係る、並列処理装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態例に係る並列処理装置おけ
る、単位化信号の生成手法の1例を説明するための要部
ブロック図である。
【図3】図2における各信号のタイミング関係を示す説
明図である。
【図4】本発明の実施の形態例に係る並列処理装置おけ
る、図3とは異なる単位化信号の生成手法の他の1例を
示す説明図である。
【図5】本発明の実施の第2形態例に係る、並列処理装
置の要部構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の第3形態例に係る、並列処理装
置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の第4形態例に係る、並列処理装
置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態例に係る並列処理装置おけ
る、プロセッサユニットの構成の1例を示すブロック図
である。
【図9】本発明の実施の第5形態例に係る、並列処理装
置の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施の第6形態例に係る、並列処理
装置の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施の第7形態例に係る、並列処理
装置の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明による並列処理装置を用いた検査装置
の実施の形態例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 信号入力手段 2 単位化信号入力手段 3 分配器 4 プロセッサユニット 4A プロセッサユニット(1) 4B プロセッサユニット(2) 5 統合器 6 ローカルバス 6A ローカルバス(1) 6B ローカルバス(2) 6C ローカルバス(3) 6D ローカルバス(4) 7 入力デジタル信号(入力信号) 8 単位化信号 9 出力デジタル信号(出力信号) 11 リニアセンサ(検出器) 12 駆動回路 13 パルス生成回路 14 クロック 15 リセットパルス 21 一時メモリ 22 書き込み用の駆動回路 23 読み出し用の駆動回路 25 クロック 26 リセットパルス 27 データ信号 28 読み出しパルス 29 クロック 30 リセットパルス 31 制御装置 32 制御信号 41 スイッチ 41A,41A’ スイッチ(1) 41B,41B’ スイッチ(2) 41C スイッチ(3) 42 スイッチ制御回路 43 入力ステータス信号 44 スイッチ切替信号 45 プロセッサステータス信号 51 バスコントローラ 52 CPU 53 ローカルメモリ 54 データバス 54A データバス(1) 54B データバス(2) 61 記憶装置 71 クロクバスイッチ 72 システムバス 81 ステージ 82 半導体ウェハ 83 レンズ 84 並列処理装置 85 解析・判定装置 86 処理結果データベース 87 判定装置 88 処理結果 89 フィードバック信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/66 G06F 15/62 405A (72)発明者 芝 正孝 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル信号を順次入力する手段と、上
    記デジタル信号を分割する1つ以上の分配器と、上記分
    割されたデジタル信号を処理する1つ以上のプロセッサ
    と、該プロセッサで処理された1つ以上の処理結果を統
    合する1つ以上の統合器とを有する並列処理装置におい
    て、 上記入力デジタル信号を単位化することが可能な単位化
    信号を入力する手段を設け、上記単位化信号によって上
    記分配器による入力デジタル信号の分割を行い、上記プ
    ロセッサで入力デジタル信号を並列に処理することを特
    徴とする並列処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、 前記入力デジタル信号を順次入力する手段はリニアセン
    サやビデオカメラのような信号検出手段であり、この信
    号検出手段を動作させるのに必要な同期信号から前記単
    位化信号を生成することを特徴とする並列処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載において、 前記入力デジタル信号を一時メモリに記憶し、この一時
    メモリからの読み出し時に、前記単位化信号を、前記入
    力デジタル信号を順次入力する手段で用いる同期信号と
    同期させて、あるいは、上記同期信号と非同期に生成す
    ることを特徴とする並列処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載において、 前記分配器に対して制御信号を入力する手段を設け、分
    配器内の入力信号の分割を制御可能とすることを特徴と
    する並列処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載において、 並列に配置・接続された前記プロセッサを統括する制御
    装置を設け、入力信号の種類や処理の目的等に応じてプ
    ロセッサの処理内容を変化させることを特徴とする並列
    処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れか1つに記載にお
    いて、 並列に配置・接続された前記プロセッサに接続される1
    つあるいは複数のローカルバスと、該ローカルバスと前
    記プロセッサとを接続するためのスイッチと、該スイッ
    チを制御するスイッチ制御装置とを設け、 前記各プロセッサからの要求に応じ上記スイッチを制御
    することにより、1つあるいは複数の上記ローカルバス
    を経由して、前記プロセッサ間のデータの転送を可能と
    したことを特徴とする並列処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載において、 1つまたは複数の前記ローカルバスに対し1つあるいは
    複数の記憶装置と、該記憶装置と前記ローカルバスとを
    接続するためのスイッチとを設けることにより、上記記
    憶装置を中継して複数の前記プロセッサ間でデータを転
    送することを可能としたことを特徴とする並列処理装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載において、 1つあるいは複数の前記ローカルバス上に、1つあるい
    は複数個の前記ローカルバスを分離・接続するための手
    段を設けることにより、複数の前記ローカルバスを任意
    に接続させて前記プロセッサ間でデータ転送を可能とし
    たことを特徴とする並列処理装置。
  9. 【請求項9】 デジタル信号を順次入力する手段と、上
    記デジタル信号を分割する1つ以上の分配器と、上記分
    割されたデジタル信号を処理する1つ以上のプロセッサ
    と、該プロセッサで処理された1つ以上の処理結果を統
    合する1つ以上の統合器とを有する並列処理装置におい
    て、 上記プロセッサが接続される1つ以上のローカルバス
    と、上記プロセッサと上記ローカルバスとを接続させる
    スイッチ回路と、上記ローカルバスを任意に分離・接続
    させるバス分離回路と、上記スイッチ回路および上記バ
    ス分離回路を制御する制御回路とを設け、 あらかじめ計算された上記プロセッサ間でのデータ転送
    のスケジューリング結果、あるいは処理中に上記プロセ
    ッサから送られる制御信号に従い、上記ローカルバスの
    形態を変更してデータ転送を行うことを可能としたこと
    を特徴とする並列処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9の何れか1つに記載に
    おいて、 前記並列処理装置はICに集積化されることを特徴とす
    る並列処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至9の何れか1つに記載の
    並列処理装置を用いた、半導体ウェハやプリント基板等
    の検査装置であって、1つあるいは複数の被検査試料を
    対象に行った処理結果を参照し、処理内容や判定条件を
    最適なものに変化可能とすることを特徴とする検査装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載において、 検査認識された異物やパターン欠陥あるいは欠陥原因物
    質から、被検査対象の製造プロセスでの異物や欠陥等の
    発生原因を究明するようにしたことを特徴とする検査装
    置。
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