JPH09152818A - 画像保持支持体の再生方法 - Google Patents

画像保持支持体の再生方法

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JPH09152818A
JPH09152818A JP7335743A JP33574395A JPH09152818A JP H09152818 A JPH09152818 A JP H09152818A JP 7335743 A JP7335743 A JP 7335743A JP 33574395 A JP33574395 A JP 33574395A JP H09152818 A JPH09152818 A JP H09152818A
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weight
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JP7335743A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Kawanishi
敏之 川西
Keiji Taniguchi
圭司 谷口
Eiichi Kawamura
栄一 川村
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙、プラスチックシートなどに描かれた染
料画像、更にはトナー画像を消去し、用紙、プラスチッ
クシートなどの再使用を図る。 【解決手段】 染料画像をロイコ染料及び顕色剤の組成
物で形成し、この染料画像にロイコ染料−顕色剤の結合
状態を弱める消色剤を主成分とする画像消去液を塗布又
は含浸された後、水分を除去する。染料画像とともに又
は単独でトナー画像が存在する場合には、消去剤として
トナー剥離効果を有するものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像保持支持体の再
生方法に関し、詳しくは、普通紙、プラスチックフィル
ムなどに形成された染料画像、トナー画像を除去し、そ
の普通紙、プラスチックフィルムなどを再利用できるよ
うにする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】普通紙等に形成された染料画像、トナー
画像が不要となって、これら画像を消去し普通紙等を再
び使用することは資源保護にもつながることから、染料
画像、トナー画像の消去方法の研究検討が行なわれるよ
うになってきている。例えば、(イ)電子供与性呈色性
有機化合物とフェノール性水酸基を有する化合物の二成
分、或いは(ロ)前記二つの化合物の呈色反応を減感す
る不揮発性化合物の三成分を必須成分とし、これを水を
含まないビヒクル中に溶解又は分散して調製した印刷イ
ンキを使って得られた印刷物を、水に接触させることに
より無色にする技術が特公昭52−7764号で明らか
にされている。しかしながら、これらの印刷物は、空気
中の水分、湿度によっても少しずつ色が薄くなるという
問題がある。
【0003】また、着色剤としてのチオシアン酸コバル
トと、その濃色化剤及び/又は乾燥防止剤としての多価
アルコールを含む粘性水溶液を吸液性支持体中に含浸保
持させた複写文字や図案を水で消去可能な複写材料が特
公平5−62078号に開示されている。しかし、これ
らの複写物は、その程度は緩やかであるが前記と同様
に、空気中の水分、湿度によっても少しずつ色が薄くな
るという問題がある。
【0004】また、クリスタルバイオレットラクトンな
どのロイコ染料、サリチル酸亜鉛及びビスフェノールA
からなるインクにより描いた文字等が、水によって消去
可能であることが特開平7−90213号、特開平7−
90214号に開示されている。しかし、被記録媒体
(画像保持支持体)が用紙の場合、文字等は十分消去さ
れず、加えて、前記と同様に、これら筆記物は、空気中
の水分、湿度によっても少しずつ色が薄くなるという問
題がある。
【0005】また、ロイコ染料、顕色剤及び消色剤を含
有する感熱層が紙上に設けられている感熱記録紙であっ
て、この消色剤は感熱により印字された画線を印字後経
時的に自然消去させるために含有され、これによって繰
り返し使用可能な感熱記録紙を得るという技術が特開平
4−14482号に開示されている。しかし、ここでの
感熱記録紙は当初から感熱層に消色剤が含有されている
ため、感熱記録紙の長期保存が行ないにくいという問題
がある。
【0006】さらに、現在、大量に使用されている一般
的な複写用紙、印刷用紙等に複写したトナー画像を除去
する方法として、少なくとも一部がセルロース繊維を主
成分とした紙質層で構成され、かつその紙質層に熱可撓
性インキ(トナー)よりなる疎水性画像を形成している
画像保持支持体に水を含む画像剥離液を保持させ、その
画像剥離液の保持状態で疎水性画像と画像剥離体とを接
触させることにより、疎水性画像を紙質層から剥離する
画像保持支持体の再生方法が提案された(特開平7−1
3383号)。しかし、この方法によったのではトナー
画像以外にマーカーペン、サインペンなどによる筆記が
なされている場合には、トナー画像が除去されても白紙
に戻らず再生された用紙とならないという問題があっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の目的
は、マーカーペン、サインペンなどで一度描かれた文字
や図柄の画像をその画像保持支持体(普通紙、プラスチ
ックフィルムなど)から消去して、再び描画−消去を繰
り返すことが可能な画像保護支持体の再生方法を提供す
る。本発明の第二の目的は、マーカーペン、サインペン
などで描かれた画像以外のトナー画像が複写されている
場合にも、マーカーペン、サインペンの消去とトナー画
像の除去を同じ機械(リサイクルコピー機)で白紙に戻
し再生された用紙とすることが可能な構成、材料の組み
合わせを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
達成するために、いろいろな角度から検討を進めてきた
結果、(a)ロイコ染料と顕色剤とからなる画像形成物
質よりなる染料画像を形成している画像保持支持体に対
し消色剤(消色作用を有する材料)を主成分とする画像
消去液を塗布又は含浸させた後、水分を除去することに
よって染料画像が消去されること、(b)消色剤のうち
特定なものがトナー像の剥離液としても有効であり、従
って、それによれば染料画像とともにトナー画像をも除
去できることを見出した。本発明はこれに基づいてなさ
れたものである。
【0009】本発明によれば、(1)画像保持支持体上
にロイコ染料及び顕色剤を主成分とする組成物によって
形成した染料画像に、少なくとも該ロイコ染料−顕色剤
の結合状態を弱める消色剤とを主成分とする画像消去液
を塗布又は含浸させた後、水分を除去し該染料画像を消
去することを特徴とする画像保持支持体の再生方法、
(2)前記(1)において、水分の除去が加熱により水
分を蒸発させるものであることを特徴とする画像保持支
持体の再生方法、が提供される。
【0010】また本発明によれば、(3)画像保持支持
体上に形成された画像が、ロイコ染料及び顕色剤を主成
分とする組成物により形成された染料画像と、電子写真
法により形成された熱可塑性樹脂及び着色剤を主成分と
する組成物により形成されたトナー画像との2種類から
なり、これら画像に少なくともトナーの剥離効果を有す
るとともに該ロイコ染料−顕色剤の結合状態を弱める消
色剤を主成分とする画像消去液を塗布又は含浸させた
後、加熱により水分を蒸発させながら該染料画像を消去
するとともに、画像剥離体により該トナー画像を除去す
ることを特徴とする画像保持支持体の再生方法、が提供
される。
【0011】さらに本発明によれば、(4)前記(1)
又は(3)において、消色剤が脂肪族アミン類ピリジン
系、イミダゾール系化合物などの塩基性化合物、アルコ
ール類、グリコール類、ポリエチレングリコールおよび
ポリエチレングリコール誘導体、ポリオキシエチレンを
有するノニオン系界面活性剤の少なくとも1種であるこ
とを特徴とする画像保持支持体の再生方法、(5)前記
(1)又は(3)において、画像保持支持体はその表面
の少なくとも一部がセルロース繊維を主成分とした紙質
層からなることを特徴とする画像保持支持体の再生方
法、(6)前記(1)又は(3)において、画像保持支
持体がプラスチックフィルムであることを特徴とする画
像保持支持体の再生方法、が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるロイコ染料と
顕色剤は、感圧記録用および感熱記録紙用の材料などが
すべて用い得るが、特に、ロイコ染料と顕色剤の結合状
態が若干弱めのものの方が好適である。
【0013】ロイコ染料としては、ラクトン環をもった
フタリド系、フルオラン系、トリフェニルメタン系、ス
ピロピラン系、ローダミンラクタム系などで、具体的に
は、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタ
リド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−
6−ジメチルアミノフタリド、3−ジメチルアミノ−7
−メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミ
ノ−7−(o−クロルアニリノ)フルオラン、クリスタ
ルバイオレットラクトン、マラカイトグリーンラクト
ン、ベンゾイルロイコメチレンブルー、メトキシベンゾ
イルロイコメチレンブルー、2−(フェニルイミノエタ
ンジリデン)−3,3−トリメチルインドリン、1,
3,3−トリメチル−インドリノ−7’−クロル−β−
ナフトスピロピラン、ジ−β−ナフトスピロピラン、N
−アセチルオーラミン、N−フェニルオーラミン、ロー
ダミンBラクタムなどから1種又は2種以上のものを用
いる。
【0014】顕色剤としては、ビスフェノールA、ビス
フェノールS、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステ
ル、ビス(p−ヒドロキシフェニルチオエトキシ)メタ
ン、1,5−ビス−(4−ヒドロキシフェニルチオ)−
3−オキサペンタン、4−tert−ブチルフェノー
ル、4−ヒドロキシアセトフェノール、没食子酸、没食
子酸メチル、没食子酸エチル、没食子酸アンモニウム、
タンニン酸、プロトカテキュー酸、プロトカテキュー酸
メチル、プロトカテキュー酸エチル、プロトカテキュー
酸アンモニウム、ジオキシナフタレン、スルホン酸ナト
リウムなどから1種又は2種以上のものを用いる。
【0015】これらのロイコ染料及び顕色剤を含む筆記
具により描画された染料画像を保持する支持体(画像保
持支持体)としては、その少なくとも一部がセルロース
繊維を主成分とした紙質層で構成される画用紙、印刷用
紙又はPPC用紙などや、OHPシートなどの樹脂フィ
ルムが用いられる。
【0016】これらのロイコ染料及び顕色剤を含む筆記
具により描画された染料画像を保持する支持体は、消色
剤を含む水溶液で処理(塗布又は含浸)することによ
り、効率的に染料画像の消去が可能である。更に、染料
画像を保持した支持体は、消色剤を含む水溶液での処理
した後、80〜120℃に加熱することにより、より効
果的に染料画像を消去することができる。
【0017】本発明の方法で用いられる消色剤として
は、ロイコ染料と顕色剤の結合状態を弱める作用をする
もので、顕色剤と相互作用できる電子供与性化合物が有
効であり、具体的には、水溶性又は親水性の塩基性化合
物例えば、脂肪族アミン類・ピリジン系・イミダゾール
系化合物や、アルコール類、グリコール類、ポリエチレ
ングリコールおよび/またはポリオキシエチレンを有す
るノニオン系界面活性剤などの極性を有する化合物など
の使用が望ましい。
【0018】これら塩基性化合物の具体例としては、ト
リエタノールアミンや、ソジウムピリジンチオール、2
−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾール、チアゾー
ル、チアゾリンなどがあげられる。また、消色剤がアル
コール類、特に、水溶性アルコールにおいては例えばエ
チルアルコール、1−プロパノール、2−プロパノー
ル、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−
ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−メチ
ル−1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2−エチ
ル−1,3−ヘキサンジオールなどが用いられる。
【0019】更に、消色剤がポリエチレングリコールお
よびポリエチレングリコール誘導体においては、例え
ば、ポリエチレングリコールラウリルエーテル、ポリエ
チレングリコールオレイルエーテル、ポリエチレングリ
コールセチルエーテルなどが用いられる。特に、消色剤
がポリオキシエチレン基を含むノニオン性界面活性剤で
あると、特開平7−13383号で提案されているトナ
ー画像の剥離液としても有効であることがわかった。そ
のノニオン性界面活性剤の例としては、ノニルフェノー
ルエチレンオキサイド付加物、オクチルフェノールエチ
レンオキサイド付加物、ドデシルフェノールエチレンオ
キサイド付加物、ポリプロピレンエチレンオキサイド付
加物、高級アルコールエチレオキサイド付加物、脂肪酸
ポリエチレングリコールエステルなどがあげられる。
【0020】染料画像が形成される際の、ロイコ染料及
び顕色剤の好ましい量、比率は、ロイコ染料1〜10重
量部で、顕色剤は該ロイコ染料に対して2:1〜1:2
となる量である。一方、消色剤は当初から液状であれば
消色剤の種類によっては水の使用は省略できるものの、
消去剤は水に溶解して或いは水で希釈して用いるのが有
利であり、その際の消去液に占める水と消色剤との割合
は、水1重量部に対し消色剤1〜100重量部まで液状
で使用可能であるが、水溶液として筆記用具中に収納し
て用いる場合には水1重量部に対し消色剤5〜20重量
部が好ましい。
【0021】図1は本発明の方法の実施に有用な画像保
持支持体の再生装置の一例の概略で、1は剥離ベルト、
2は画像消去液、Pは画像保持支持体、R1は対向ロー
ラ、R2は塗布ローラ、R3は画像剥離ローラ、R4は対
向ローラ、3はクリーニング部材、R5は仕上げロー
ラ、4は搬送ベルトを表わしている。
【0022】画像保持支持体Pは画像消去液2を塗布又
は含浸した後、その画像側が画像剥離ローラR3及び対
向ローラR4で加熱された剥離ベルト1と画像剥離ロー
ラR3との間に挟まれ、ここで染料画像は溶解し、トナ
ー画像は剥離される。画像消去された支持体は加熱され
た仕上げローラR5と搬送ベルト4との間を通って外部
に取り出される。剥離ベルト1上の画像残渣はクリーニ
ングローラ3で清浄にされる。
【0023】ここで、剥離ベルト1はテンションローラ
1aを動かすことによって、剥離ベルト1の移動速度と
画像剥離ローラR4の周速とを異なったものとし、画像
保持支持体Pの表面を若干擦るようにして画像消去を行
なうことができる。
【0024】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに具体的に
説明する。
【0025】実施例1 クリスタルバイオレットラクトン5重量部とビス(p−
ヒドロキシフェニルチオエトキシ)メタン10重量部と
をフタル酸ジメチル60重量部およびエチルアルコール
25重量部中で混合し、撹拌器で撹拌することより青色
のインクを得た。このインクでリコー社製PPC用紙タ
イプ6200上に筆記した文字および1cm角のベタ画
像(マクベス濃度計でシアン濃度が1.0)は、10重
量部トリエタノールアミンと90重量部の水からなる画
像消去液を含む綿棒で軽くこするだけで、ベタ画像部は
シアン濃度が0.1で、文字部は殆ど判読できないレベ
ルまで消去された。この用紙の上に、再度、同じインク
で筆記したところ、全く同じシアン濃度が1.0の描画
が出来た。また、リコー社製PPC複写機FT2200
でコピーしたトナー画像を、図1に示した再生装置で3
cpmの処理速度で前記の画像消去液で処理したとこ
ろ、トナー画像が綺麗に除去された。
【0026】実施例2 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン5重量部とパラヒドロキシ安息香酸ベンジルエステ
ル10重量部とをフタル酸ジメチル60重量部およびエ
チルアルコール25重量部中で混合し、撹拌器で撹拌す
ることより黒色のインクを得た。このインクでリコー社
製PPC用紙タイプ6200上に筆記した文字および1
cm角のベタ画像(マクベス濃度計でブラック濃度が
1.1)は0.1重量部のソジウムピリジンチオールと
99.9重量部の水とからなる画像消去液を含む綿棒で
軽くこするだけで、ベタ画像部はブラック濃度が0.2
で、文字部はわずかに判読出来るレベルまで消去され
た。この用紙を80℃で1分加熱したところ、ベタ画像
部はブラック濃度が0.1で、文字部は殆ど判読出来な
いレベルまで消去された。この用紙の上に、再度、同じ
インクで筆記したところ、全く同じブラック濃度が1.
1の描画が出来た。また、リコー社製PPC複写機FT
2200でコピーしたトナー画像を、図1に示した再生
装置で3cpmの処理速度で前記の画像消去液で処理し
たところ、トナー画像が綺麗に除去された。
【0027】実施例3 ローダミンBラクタム5重量部と1,5−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニルチオ)−3−オキサペンタン5重量部
をフタル酸ジエチル60重量部およびエチルアルコール
25重量部中で混合し、撹拌器で撹拌することより赤色
のインクを得た。このインクで市販の画用紙上に筆記し
た文字および1cm角のベタ画像(マクベス濃度計でマ
ゼンタ濃度が1.0)は、10重量部エチレングリコー
ルと90重量部の水とからなる画像消去液を含む綿棒で
軽くこするだけで、ベタ画像部はマゼンタ濃度が0.1
で、文字部は殆ど判読出来ないレベルまで消去された。
この用紙の上に、再度、同じインクで筆記したところ、
全く同じマゼンタ濃度が1.0の描画が出来た。また、
リコー社製PPC複写機FT2200でコピーしたトナ
ー画像を、図1に示した再生装置で3cpmの処理速度
で前記の画像消去液で処理したところ、トナー画像が綺
麗に除去された。
【0028】実施例4 3−ジメチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン10重量部とパラヒドロキシ安息香酸ベンジルエス
テル5重量部をフタル酸ジメチル60重量部およびエチ
ルアルコール25重量部中で混合し、撹拌器で撹拌する
ことより黒色のインクを得た。このインクで、市販のポ
リエステルフィルム上に筆記した文字および1cm角の
ベタ画像(マクベス濃度計でブラック濃度が1.1)
は、10重量部のポリエチレングリコールと90重量部
の水とからなる画像消去液を含む綿棒で軽くこするだけ
で、ベタ画像部はブラック濃度が0.2で、文字部はわ
ずかに判読出来るレベルまで消去された。このポリエス
テルフィルムを80℃で1分加熱したところ、ベタ画像
部はブラック濃度が0.1で、文字部は殆ど判読出来な
いレベルまで消去された。この用紙の上に、再度、同じ
インクで筆記したところ、全く同じブラック濃度が1.
1の描画が出来た。また、リコー社製PPC複写機FT
2200でコピーしたトナー画像を、図1に示した再生
装置で3cpmの処理速度で前記の画像消去液で処理し
たところ、トナー画像が綺麗に除去された。
【0029】実施例5 ローダミンBラクタム10重量部と没食子酸メチル5重
量部をフタル酸ジブチル60重量部およびエチルアルコ
ール25重量部中で混合し、撹拌器で撹拌することより
赤色のインクを得た。このインクでリコー社製PPC用
紙タイプ6200上に筆記した文字および1cm角のベ
タ画像(マクベス濃度計でマゼンタ濃度が1.0)は、
リコー社製PPC複写機FT2200でコピーしたトナ
ー画像と共に、図1に示した再生装置で3cpmの処理
速度で110℃で5重量部のポリエチレングリコールラ
ウリルエーテルと水95重量部とからなる画像消去液で
処理することにより、判読出来ない程度に消去された
(マセンタ濃度が0.2)。この消色された用紙の上に
再度筆記したところ、十分な濃度(マゼンタ濃度が1.
0)の筆記ができた。この発色−消色は10回繰り返し
出来た。
【0030】実施例6 3−ジメチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン5重量部とp−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステ
ル10重量部をフタル酸ジブチル60重量部およびエチ
ルアルコール25重量部中で混合し、撹拌器で撹拌する
ことより黒色のインクを得た。このインクでリコー社製
PPC用紙タイプ6200上に筆記した文字および1c
m角のベタ画像(マクベス濃度計でブラック濃度が1.
1)は、リコー社製PPC複写機FT2200でコピー
した画像と共に、図1に示した再生装置で3cpmの処
理速度で110℃で、2−メチル−2,4−ペンタンジ
オール5重量部とノニルフェニルにエチレンオキサイド
を付加したノニオン性界面活性剤5重量部と水90重量
部からなる画像消去液で処理することにより、判読出来
ない程度に消去された(ブラック濃度が0.2)。この
消色された用紙の上に再度筆記したところ、十分な濃度
(ブラック濃度が1.1)の筆記ができた。この発色−
消色は同様に、10回繰り返し出来た。
【0031】実施例7 3−ジメチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン5重量部とp−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステ
ル10重量部をフタル酸ジブチル60重量部およびエチ
ルアルコール25重量部中で混合し、撹拌器で撹拌する
ことより黒色のインクを得た。このインクでリコー社製
OHPフィルムタイプPPC−ST上に筆記した文字お
よび1cm角のベタ画像(マクベス濃度計でブラック濃
度が1.1)は、リコー社製PPC複写機FT2200
でコピーしたトナー画像と共に、図1に示した再生装置
で3cpmの処理速度で110℃で、ノニオン性界面活
性剤(ポリエチレングリコールオレイルエーテル)5重
量部と水95重量部とからなる画像消去液で処理するこ
とにより、判読出来ない程度に消去された(ブラック濃
度が0.2)。この消色された用紙の上に再度筆記した
ところ、十分な濃度(ブラック濃度が1.1)の筆記が
できた。この発色−消色は同様に、10回繰り返し出来
た。
【0032】実施例8 クリスタルバイオレットラクトン10重量部と没食子酸
エチル5重量部をフタル酸ジメチル60重量部およびエ
チルアルコール25重量部中で混合し、撹拌器で撹拌す
ることより青色のインクを得た。このインクでリコー社
製OHPフィルムタイプPPC−ST上に筆記した文字
および1cm角のベタ画像(マクベス濃度計でブラック
濃度が1.1)はリコー社製PPC複写機FT2200
でコピーしたトナー画像と共に、図1に示した再生装置
で3cpmの処理速度で110℃で、ノニオン性界面活
性剤(ポリエチレングリコールオレイルエーテル)5重
量部と水95重量部とからなる画像消去液で処理するこ
とにより、判読出来ない程度に消去された(ブラック濃
度が0.2)。この消色された用紙の上に再度筆記した
ところ、十分な濃度(ブラック濃度が1.1)の筆記が
できた。この発色−消色は同様に、10回繰り返し出来
た。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ロイコ染料−
顕色剤の結合状態を弱める画像消色液を用いたことか
ら、ロイコ染料画像の消去が良好に行なえる。請求項2
の発明によれば、よりロイコ染料画像の消去が良好に行
なえる。請求項3の発明によれば、トナー剥離性を併せ
もつ画像消色液を用いたことから、ロイコ染料画像とと
もにトナー画像の消去が行なえる。請求項4、5及び6
の発明によれば、請求項1、3の有する効果がより発揮
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の実施に有用な装置の一例の概略
図。
【符号の説明】
1 剥離ベルト(1aテンションローラ) 2 画像消去液 3 クリーニング部材 4 搬送ベルト P 画像保持支持体 R1、R4 対向ローラ R2 塗布ローラ R3 画像剥離ローラ R5 仕上げローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像保持支持体上にロイコ染料及び顕色
    剤を主成分とする組成物によって形成した染料画像に、
    少なくとも該ロイコ染料−顕色剤の結合状態を弱める消
    色剤を主成分とする画像消去液を塗布又は含浸させた
    後、水分を除去し該染料画像を消去することを特徴とす
    る画像保持支持体の再生方法。
  2. 【請求項2】 前記水分の除去が加熱により水分を蒸発
    させるものであることを特徴とする請求項1記載の画像
    保持支持体の再生方法。
  3. 【請求項3】 画像保持支持体上に形成された画像が、
    ロイコ染料及び顕色剤を主成分とする組成物により形成
    された染料画像と、電子写真法により形成された熱可塑
    性樹脂及び着色剤を主成分とする組成物で形成されたト
    ナー画像との2種類からなり、これら画像に少なくとも
    トナーの剥離効果を有するとともに該ロイコ染料−顕色
    剤の結合状態を弱める消色剤を主成分とする画像消去液
    を塗布又は含浸させた後、加熱により水分を蒸発させな
    がら該染料画像を消去するとともに、画像剥離体により
    該トナー画像を除去することを特徴とする画像保持支持
    体の再生方法。
  4. 【請求項4】 前記の消色剤が脂肪族アミン類ピリジン
    系、イミダゾール系化合物などの塩基性化合物、アルコ
    ール類、グリコール類、ポリエチレングリコールおよび
    ポリエチレングリコール誘導体、ポリオキシエチレンを
    有するノニオン系界面活性剤の少なくとも1種であるこ
    とを特徴とする請求項1又は3記載の画像保持支持体の
    再生方法。
  5. 【請求項5】 前記画像保持支持体はその表面の少なく
    とも一部がセルロース繊維を主成分とした紙質層からな
    ることを特徴とする請求項1又は3記載の画像保持支持
    体の再生方法。
  6. 【請求項6】 前記画像保持支持体がプラスチックフィ
    ルムであることを特徴とする請求項1又は3記載の画像
    保持支持体の再生方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100349752C (zh) * 2004-02-03 2007-11-21 株式会社东芝 图象消去装置
US8097389B2 (en) 2007-10-01 2012-01-17 Fuji Xerox Co., Ltd. Color toner for flash fusing, method for producing the same, and electrostatic image developer, process cartridge, and image forming apparatus using the same

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US8097389B2 (en) 2007-10-01 2012-01-17 Fuji Xerox Co., Ltd. Color toner for flash fusing, method for producing the same, and electrostatic image developer, process cartridge, and image forming apparatus using the same

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