JPH09152723A - 透明性静電記録シート - Google Patents

透明性静電記録シート

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JPH09152723A
JPH09152723A JP33802195A JP33802195A JPH09152723A JP H09152723 A JPH09152723 A JP H09152723A JP 33802195 A JP33802195 A JP 33802195A JP 33802195 A JP33802195 A JP 33802195A JP H09152723 A JPH09152723 A JP H09152723A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive layer
tin oxide
resin
recording sheet
acicular
Prior art date
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Pending
Application number
JP33802195A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichiro Okura
宏一郎 大倉
Koji Matsuyama
弘司 松山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kimoto Co Ltd
Original Assignee
Kimoto Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録特性が湿度の影響を受けず、低湿度から
高湿度までの安定した記録が可能となり、しかも透明性
に優れた静電記録シートを提供する。 【解決手段】 透明プラスチックフィルム上の少なくと
も片面に、酸化アンチモンをドーピングした針状結晶構
造の酸化スズを含有する導電層と誘電層とをこの順に有
する透明性静電記録シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明性静電記録シ
ートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から静電記録紙、静電転写紙、通電
記録紙等の静電記録体に用いられる導電性支持体は、紙
などの基材の片面又は両面に導電層を設けたものであ
る。この導電層の材料としては、高分子のイオン伝導
性材料(高分子電解質)、無機のイオン伝導性材料と
高分子電解質又はバインダーとの混合物、金属粉、
導電性酸化亜鉛等の導電性酸化物と高分子電解質又はバ
インダーとの混合物等が知られている。
【0003】しかし、及びのイオン伝導性材料は、
抵抗値が水分により大きく変動し、特に15%RH以下
の低湿度になると、高抵抗を示し、記録時に画像がでな
くなるという欠点があった。
【0004】また、電子伝導性材料は、抵抗値の湿度依
存性は小さくなるが、の金属粉は分散、塗布条件によ
り抵抗値が著しく変動するという欠点があり、の導電
性酸化亜鉛は、単独では抵抗値は低いが、バインダーと
混合すると抵抗値が高くなり、適正な抵抗値にするため
には、塗工量を20〜30g/m2 とすることが必要で
ある。このため透明性が低下するという欠点があった。
【0005】さらに、導電性酸化亜鉛と高分子電解質の
混合物では、導電性酸化亜鉛の割合が多くなると前記同
様透明性が低下し、導電性酸化亜鉛の割合が少なくなる
と抵抗値の湿度依存性が高くなるため、低湿及び高湿環
境下で抵抗値が適性範囲を外れ、画像濃度の低下及び画
質不良が生じるという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は上記
問題点を解決し、記録特性が湿度の影響を受けず、低湿
度から高湿度までの安定した記録が可能となり、しかも
透明性に優れた静電記録シートを提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の透明性静電記録
シートは、透明プラスチックフィルム上の少なくとも片
面に、酸化アンチモンをドーピングした針状結晶構造の
酸化スズを含有する導電層と誘電層とをこの順に有する
ことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の透明性静電記録
シートについて詳述する。
【0009】基材として使用すべき透明プラスチックフ
ィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレン、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポ
リカーボネート、ポリエステル、ポリ塩化ビニル等の合
成樹脂を溶融、薄膜化したものを使用する。
【0010】本発明における導電層は、少なくとも酸化
アンチモンをドーピングした針状結晶構造の酸化スズ
(以下、針状結晶酸化スズという)を結着剤中に分散し
てなる。
【0011】針状結晶酸化スズは、長さ方向の長軸径が
0.1〜5μm、好ましくは0.2〜2μmで、幅方向
の短軸径が0.01〜1μm、好ましくは0.01〜
0.02μmであるものが、透明性の点で、また均一な
導電層を形成できる点で好ましく使用される。
【0012】結着剤としては、アクリル系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、
エチレン−ビニル系共重合体、スチレン−ブタジエン系
共重合体、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、ブ
チラール系樹脂、セルロース系樹脂、エポキシ系樹脂、
アルキッド系樹脂、フッ素系樹脂等が使用可能である。
【0013】前記針状結晶酸化スズと結着剤の配合割合
は、所望の表面固有抵抗値によって適宜調節することが
できるものであるが、結着剤100重量部に対して針状
結晶酸化スズ10〜70重量部が、好ましくは25〜5
0重量部である。
【0014】なお、かかる針状結晶酸化スズを使用する
ことで従来のごとき球状等の金属微粉末を使用する場合
に比べて導電効率がよくなり、従って、その添加量は少
量で足りる。その結果、導電層における結着剤の占有量
が増えるので、塗膜硬度等の諸性能の調整が容易にな
る。
【0015】また、本発明の導電層にはシート全体の透
明性を阻害しない範囲で他の性能を付与する目的で、必
要に応じて各種の顔料を添加することもできる。例え
ば、シリカ、クレー、タルク、ケイソウ土、アルミナ、
炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ゼオライト、水酸化
アルミニウム等の無機顔料、セルロース微粉末、ポリエ
チレン微粉末、シリコーン樹脂微粉末、フェノール樹脂
微粉末等の有機顔料が挙げられる。
【0016】さらに、導電層は表面電気抵抗が105
107 Ω/□となるように形成することが好ましい。1
5 Ω/□未満であると抵抗が下がりすぎ、画像抜けが
発生し、107 Ω/□を超えると画像形成が困難になる
からである。
【0017】誘電層は、少なくとも結着剤と顔料とから
構成される。
【0018】結着剤としては、アクリル系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、
塩化ビニリデン樹脂、エチレン−ビニル系共重合体、ス
チレン−ブタジエン系共重合体、ポリウレタン系樹脂、
シリコーン系樹脂、ブチラール系樹脂、セルロース系樹
脂、エポキシ系樹脂、アルキッド系樹脂、フッ素系樹脂
等が使用できる。このように誘電層を構成する結着剤
は、体積電気抵抗が1012Ω・cm以上の樹脂であれ
ば、ほとんどのものが使用できるが、誘電層塗料が導電
層を溶解させる組合せは、導電層の導電性を低下させた
り、塗工操作中に導電層が誘電層塗料に溶解し、誘電層
塗料の品質を低下させるので注意すべきである。
【0019】また、顔料は、導電層の場合と同様の上記
と同様、シリカ、クレー、タルク、ケイソウ土、アルミ
ナ、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ゼオライト、水
酸化アルミニウム等の無機顔料、セルロース微粉末、ポ
リエチレン微粉末、シリコーン樹脂微粉末、フェノール
樹脂微粉末等の有機顔料が使用可能である。
【0020】前記結着剤と顔料の配合割合は、一般に結
着剤100重量部に対して顔料3〜25重量部が、好ま
しくは5〜20重量部である。記録品質と透明性の調和
を保つためである。即ち、3重量部以上とすることで最
低限の記録品質を維持することができ、25重量部とす
ることで透明性を維持できるからである。
【0021】本発明の透明性静電記録シートは、上記透
明プラスチックフィルムの少なくとも片面に前記導電層
を設けたものである。基材上に導電層を設けるには、例
えば、水、メタノール、エタノール、トルオール、アセ
トン、メチルエチルケトン、酢酸エチル等の溶媒に前記
材料を溶解又は分散した塗料を公知の塗布方法、例え
ば、バー、ブレード、グラビア、スピン、スプレー等の
コーティングにより塗布・乾燥して設けることができ
る。導電層の厚さは、表面固有抵抗値は厚さの影響を受
けるので、導電層の組成及び所望の表面固有抵抗値に応
じて適宜調整されるものであるが、0.2〜5μm程度
が好ましい。
【0022】
【実施例】以下に、本発明の実施例を示す。
【0023】[実施例1]厚み100μmの透明ポリエ
ステルフィルムの片面に、以下の組成よりなる導電層用
塗料、誘電層用塗料をそれぞれバーコーティング法にて
塗布・乾燥して厚さ1.5μmの導電層、厚さ5μmの
誘電層を設けて透明静電記録シートを得た。
【0024】<導電層用塗料> ・ポリエステル樹脂 10重量部 (バイロン#200:東洋紡績社) ・針状結晶酸化スズ 5重量部 (長軸径:0.2〜2.0μm、 短軸径:0.01〜0.02μm) ・MEK 40重量部
【0025】<誘電層用塗料> ・ポリビニルブチラール樹脂 10重量部 (エスレックBMS:積水化学工業社) ・二酸化ケイ素(平均粒径4μm) 1重量部 (サイリシア435:富士シリシア化学社) ・メタ変性アルコール 45重量部 ・IPA 45重量部
【0026】[比較例1]導電層用塗料として以下の組
成からなる塗料を用いた以外は、実施例1と同様にして
静電記録シートを得た。
【0027】<導電層用塗料> ・ポリエステル樹脂 10重量部 (バイロン#200:東洋紡績社) ・針状結晶チタン酸カリウム 5重量部 (デントールWK300:大塚化学社) ・MEK 40重量部
【0028】実施例1、比較例1の静電記録シートにつ
いて、静電プロッター(EP−101:松下電送社)で
記録したところ、ともに20℃10%RHから20℃9
0%RHの範囲で記録濃度0.8以上の良好な記録が得
られた。
【0029】また、実施例、比較例とも全光線透過率7
0%と良好であったが、実施例1のものはヘーズが30
%と透明性を有していたが、比較例1のものはヘーズが
60%と透明性を有していなかった。
【0030】さらに、実施例、比較例ともに、低湿(2
0℃、15%RH)、中湿(20%、65%RH)、高
湿(30℃、80%RH)の各環境条件下で24時間放
置後の表面固有抵抗値を測定したが、双方とも低湿、中
湿、高湿の全てについて良好な結果が得られた。
【0031】
【発明の効果】本発明の静電記録シートは、特定の導電
層を形成したことによって、シート全体の透明性を損な
うことなく、低湿度から高湿度まで高濃度の記録画像が
得られるという優れた効果を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明プラスチックフィルム上の少なくとも
    片面に、酸化アンチモンをドーピングした針状結晶構造
    の酸化スズを含有する導電層と誘電層とをこの順に有す
    ることを特徴とする透明性静電記録シート。
JP33802195A 1995-11-30 1995-11-30 透明性静電記録シート Pending JPH09152723A (ja)

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