JPH08211631A - 静電記録体 - Google Patents

静電記録体

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JPH08211631A
JPH08211631A JP1696195A JP1696195A JPH08211631A JP H08211631 A JPH08211631 A JP H08211631A JP 1696195 A JP1696195 A JP 1696195A JP 1696195 A JP1696195 A JP 1696195A JP H08211631 A JPH08211631 A JP H08211631A
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JP
Japan
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conductive
titanium oxide
electrostatic
recording
electrostatic recording
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JP1696195A
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English (en)
Inventor
Tomotsugu Takahashi
友嗣 高橋
Satoshi Matsuura
諭 松浦
Shiro Nakano
四郎 中野
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 先端かぶりや記録濃度の低下のない静電記録
体の提供。 【構成】 シート状支持体上に導電層、更に前記導電層
上に誘電体層を設けてなる静電記録体であって、前記導
電層中に針状導電性酸化チタン、第4級アンモニウム塩
型導電剤およびカチオン変性ポリビニルアルコールを含
み、電極からの放電を利用した静電記録方式、感光体上
の静電潜像を転写する静電転写方式およびイオン流制御
方式のうちから選ばれた記録方式での記録に適する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電潜像を記録体表面
に形成したのち、トナ−を用いて現像する静電記録方式
に用いる静電記録体に関する。更に詳しく述べれば、本
発明は、電極からの放電を利用した静電記録方式、感光
体上の静電潜像を転写する静電転写方式およびイオン流
制御方式のうちから選ばれた記録方式で記録体表面に静
電潜像を直接に形成したのち、スリット現像、吸引型ロ
ール現像および逆転ロール現像のような方法でトナーを
用いて現像する記録において、記録ヘッドと現像器との
間に相当する記録体表面にかぶり汚れ(以下、先端かぶ
りという)がなく、記録濃度の低下もない静電記録体に
関する。
【0002】更に本発明は、電極からの放電を利用した
静電記録方式、感光体上の静電潜像を転写する静電転写
方式およびイオン流制御方式のうちから選ばれた記録方
式で静電潜像を記録体表面に、直接に形成したのち、ト
ナーを用いて現像する工程を多数回繰り返すことにより
高精細なカラー画像を形成するカラー印刷機、カラープ
リンター、カラープルーフなどに用いる静電記録体に関
する。
【0003】
【従来の技術】近年、カラー印刷機、カラープリンタ
ー、カラープロッター、カラープルーフのようなカラー
画像の高精細化が図られており、静電記録方式を応用し
たイオン流制御方式が提案されている。
【0004】従来、静電記録体は、紙、布、フィルムな
どのシート状支持体上に、イオン解離を利用したイオン
導電性の高分子電解質(以下、イオン導電性導電剤とい
う)を主要成分とした導電層、誘電体層を順次設けるこ
とによって形成されることが知られており、該記録体と
してプラスチックフィルム、厚み100μmまたはそれ
以上のような厚い紙、布などからなるシート状支持体を
用いたものも知られているが、電極からの放電を利用し
た静電記録方式、感光体上の静電潜像を転写する静電転
写方式およびイオン流制御方式のうちから選ばれた記録
方式による記録においては、先端かぶりが発生したり、
極端に記録濃度が低下したり、残留電位による色混じり
のような記録品質が低下するという問題があった。
【0005】ここで静電記録体の導電層に用いる導電性
物質としては、第四級アンモニウムイオン基やスルホン
酸基を有する高分子化合物であるイオン導電性導電剤
や、導電性酸化錫のような電子導電性の金属酸化物半導
体粉末を利用したものが知られている。なかでも、高精
細画像を得るための静電記録体に用いる導電層は環境湿
度による導電性の変化を小さくする必要があるため、電
子導電性の金属酸化物半導体粉末を用いたものが適して
いる。これら金属酸化物半導体粉末としてはアルミニウ
ムを不純物とする導電性酸化亜鉛や、アンチモンなどを
不純物とする導電性酸化錫などが知られている。
【0006】しかし、これらの導電性金属酸化物半導体
粉末を用いると、白紙部の白色度が80%以上の高い白
色度を要求されるカラープルーフのような高精細カラー
記録体では、その不純物に起因する白紙部の着色が強く
なり、カラー記録に適さない。これを改良するため、針
状の物質、例えばチタン酸カリウムウィスカや針状硫酸
バリウムを母体としてその表面に導電性物質、例えば酸
化錫などの被覆層を形成した針状導電性物質がある。し
かし、これら針状の導電性粉末を用いた静電記録体で、
記録を行っても、先端かぶりが発生し、所望の記録品質
が得られない。
【0007】また、かかる針状の導電性粉末と、通常の
ポリビニルアルコールのような水溶性樹脂や、ヒドロキ
シメチルセルロースやヒドロキシプロピルセルロースの
ような水溶性セルロースエーテルを接着剤として用いた
塗料は、均一に分散しにくく、塗工性が不良となり、導
電層の塗工時にハジキや塗工ムラのような塗工欠陥が生
じ易く、製造上問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、シー
ト状支持体上に導電層、更に前記導電層上に誘電体層を
設けてなる静電記録体において、静電転写方式やイオン
流制御方式での記録で先端かぶりがなく、記録濃度の低
下がなく、かつ前記導電層にハジキや塗工ムラのような
塗工欠陥がない静電記録体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる現
状に鑑み、従来技術の有する問題を解消するため鋭意研
究した結果、電極からの放電を利用した静電記録方式、
感光体上の静電潜像を転写する静電転写方式およびイオ
ン流制御方式のうちから選ばれた記録方式による記録に
おいては、先端かぶり、亀裂発生による白紙部の汚れや
記録濃度の低下のような記録品質の低下がなく、かつハ
ジキや塗工ムラのような塗工欠陥がない導電層を得、本
発明に至った。
【0010】本発明は、シート状支持体上に導電層を設
け、更に該導電層上に誘電体層を設けてなる静電記録体
において、該導電層が針状導電性酸化チタン、第4級ア
ンモニウム塩型導電剤およびカチオン変性ポリビニルア
ルコールを含むことを特徴とする静電記録体に存するも
のである。
【0011】従来、静電記録体の導電層の導電材料とし
ては、イオン導電型導電剤として第四級アンモニウムイ
オン基やスルホン酸基を有する高分子化合物が単独で用
いられてきた。しかしながら該イオン導電型導電剤を用
いた場合、40%RH以下のような低湿度環境下では、
導電層のひび割れが発生し、記録を行った場合に先端か
ぶりが発生する。また静電記録体が使用される雰囲気の
温度や湿度の影響が大きく、安定した記録品質が得られ
ない。
【0012】これに対し、使用雰囲気の温度や湿度の影
響を受けず、前記のような問題のない導電性酸化錫や針
状導電性酸化チタンのような電子導電型導電剤が用いら
れるようになってきた。しかし該導電性酸化錫を導電剤
として用いた場合には、静電記録体の白紙部が着色し、
高精細のカラー記録には不適であった。
【0013】一方、針状導電性酸化チタンについては、
特開昭63−233016号公報に、形状が長軸1〜1
0μm、長軸と直径の比が3以上、好ましくは10以上
の針状酸化チタンを母体とし、その表面にアンチモンを
不純物とした酸化錫の皮膜を焼成して製造した粉末につ
いて開示されている。しかしながら、本発明者らは、イ
オン流制御方式での記録で、先端かぶりがなく、記録濃
度の低下もない良好な静電記録体について鋭意研究した
結果、針状導電性酸化チタン形状が長軸2〜15μm、
短軸0.1〜0.5μmの針状導電性酸化チタンを用い
ると、形態的に針状物質同志の接触する確率が高くな
り、表面処理に用いる導電性酸化錫の処理量が大幅に低
減でき、所望の白色度と電気抵抗値を得ることが可能と
なることを見出し、本発明に至った。
【0014】一方、針状導電性酸化チタンの長軸が2μ
m未満であると、所望の導電性を得るには針状酸化チタ
ンの表面処理量を多くせねばならず、得られた導電層の
白色度が低下し、また長軸が15μmを越えると導電性
酸化チタン粉末の塗料分散時の剪断力で針状結晶が折れ
る現象があり、酸化チタンの新しい面が露出する結果、
導電性の低下が著しく、塗料調成時、攪拌力を小さくし
なければならず、塗料中の凝集物の除去のような製造に
かかわる障害が新たに発生する。
【0015】本発明における針状導電性酸化チタンとと
もに導電層に用いる第4級アンモニウム塩型導電剤は、
イオン導電性高分子電解質であるポリビニルベンジルト
リメチルアンモニウムクロライド、ポリジメチルジアリ
ルアンモニウムクロライド、スチレンアクリル酸トリエ
チルアンモニウムクロライド等のカチオン性高分子電解
質である。前記電解質は、針状導電性酸化チタンの塗料
中への分散を良好にし、得られる導電層の表面電気抵抗
値が湿度変化に対し、ほとんど変化しない。
【0016】前記針状導電性酸化チタンおよび前記第4
級アンモニウム塩型導電剤とともに導電層に用いるカチ
オン変性ポリビニルアルコールは、ポリ酢酸ビニルの加
水分解時にビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロ
ライド、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド、ト
リエチルアンモニウムクロライド等のカチオン性電解質
を共重合させて変性されたポリビニルアルコールであ
る。カチオン変性ポリビニルアルコールを用いた導電層
は、第4級アンモニウム塩型導電剤とカチオン変性ポリ
ビニルアルコールの相溶性が良好となり、変性していな
いポリビニルアルコールを用いた導電層よりも表面電気
抵抗値が低くなり、塗布量を減少できるため好ましい。
【0017】また本発明に用いる針状導電性酸化チタン
と、水溶性樹脂である第4級アンモニウム塩型導電剤と
カチオン変性ポリビニルアルコールとの併用が必要であ
り、前記針状導電性酸化チタンと第4級アンモニウム塩
型導電剤とカチオン変性ポリビニルアルコールの配合割
合は、全配合量100重量部中、針状導電性酸化チタン
が10〜80重量部、好ましくは20〜60重量部、第
4級アンモニウム塩型導電剤が72〜4重量部、好まし
くは64〜8重量部、およびカチオン変性ポリビニルア
ルコールが4〜72重量部、好ましくは8〜64重量部
である。針状導電性酸化チタンの配合量が80重量部を
越えると、導電性塗料の調成時に、針状導電性酸化チタ
ンの分散性が劣る。一方、針状導電性酸化チタンの配合
量が10重量部未満では、水溶性樹脂の配合割合の増加
により、導電層の表面電気抵抗値の湿度依存性が大きく
なり、ひび割れによる先端かぶりが発生する。
【0018】また本発明に用いる前記針状導電性酸化チ
タンと水溶性樹脂と共に他の顔料も用いることができ、
例えば酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、無定型
シリカ、クレー、タルク、マイカ、焼成クレー、水酸化
アルミニウム、硫酸バリウムなどの無機顔料、ポリスチ
レン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エポキシ樹脂、
メラミン樹脂、フェノール樹脂、スチレン−アクリル酸
エステル共重合体などのプラスチックピグメントを着色
防止、塗布面の表面強度や濡れ性の改善のために用いて
も良い。
【0019】本発明に用いるシート状支持体としては、
ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ
エステルフィルム、合成紙のような高分子フィルムであ
り、厚み100μm以上の紙、樹脂含浸紙、ポリエチレ
ンラミネート紙、布のような厚み方向の電気抵抗値が1
9Ω以上の実質的にシート状の支持体も使用可能であ
る。
【0020】本発明において、針状導電性酸化チタンと
イオン導電型導電剤との合計固形分重量が100重量部
に対する水溶性樹脂の配合割合は、90重量部以下、好
ましくは80重量部以下で導電性塗料を作成し、例えば
バーコーター、コントラコーター、グラビアコーター、
カーテンコーター、チャンプレックスコーター、ロール
コーター、ブレードコーターなどの適当な塗布装置でシ
ート状支持体上に塗布し、熱風乾燥機を用いて、乾燥さ
せる方法で形成される。導電層の塗布量は、導電層の表
面電気抵抗値が1×102〜1×107Ω/□になるよう
に決められ、0.5〜10g/m2(固形分)、好まし
くは1〜5g/m2(固形分)である。ここで0.5g
/m2(固形分)未満であると、塗膜欠陥が発生し、表
面電気抵抗値が1×107Ω/□より大きくなり、10
g/m2(固形分)を越えると、コスト高になる。
【0021】本発明の静電記録体において、誘電体層を
構成する高絶縁性樹脂としては、例えば、アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸ドデシル、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸イソブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシルな
どのアクリル酸エステル共重合体やメタクリル酸エステ
ル共重合体、酢酸ビニルの重合体、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、ブチラール樹脂、ポリエステル樹脂、ニト
ロセルロース、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重
合体、フェノール樹脂などがある。
【0022】また誘電体層中に配合される顔料として
は、例えばクレー、デッカイト、ナクライト、カオリ
ン、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、焼成クレ
ー、無定形シリカ、アルミナ、焼成カオリン、硫酸バリ
ウム、酸化チタンのような無機顔料や、該無機顔料の表
面の親水性基を処理し、絶縁化した顔料、あるいは架橋
ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、架橋ポ
リメタアクリル酸エステル、ベンゾグアナミン樹脂、シ
リコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノー
ル樹脂のようなプラスチックピグメントがある。このう
ち、プラスチックピグメントは、他の顔料に比べ帯電性
能がよく、静電荷の漏洩減衰が少なく、特に好ましい。
なお吸引型現像器を用いた場合、誘電体層中の顔料の平
均粒子径が大きすぎると、記録体表面と現像器間との空
隙を適当な範囲に保持するのが困難となり、現像不良が
発生する。一方、平均粒子径が小さすぎると、現像時、
現像液の吸引除去ができなく、ウェット状態で出力され
るため、多大の乾燥能力を要し、好ましくない。このた
め誘電体層に用いる顔料の粒子径は1〜20μmの間が
好ましく、記録体表面の平滑度は、ベック平滑度で20
〜250秒の範囲が好ましい。
【0023】また誘電体層用塗料における高絶縁性樹脂
と顔料の配合割合は、所望する記録体の特性や使用する
材料の種類などに応じて適宜調節されるが、絶縁性樹脂
と顔料の重量比率で、99:1〜50:50、好ましく
は96:4〜55:45の範囲であり、また一般にトル
エン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、キシレンのよ
うな溶剤に、絶縁性樹脂と顔料とを主要成分として溶
解、分散して得る。この塗料は、例えばバーコーター、
コントラコーター、グラビアコーター、カーテンコータ
ー、チャンプレックスコーター、ロールコーター、ブレ
ードコーターなどの適当な塗布装置で、シート状支持体
上に形成した導電層の表面上に塗布し、熱風乾燥機を用
いて、乾燥させる方法で形成される。誘電体層の塗布量
は1〜10g/m2(固形分)、好ましくは2〜6g/
2(固形分)の範囲である。ここで1g/m2(固形
分)未満であると、塗膜欠陥が発生し、10g/m
2(固形分)を越えると、先端かぶりが発生する。
【0024】以上詳細に説明したように、本発明によれ
ば、シート状支持体上に導電層、更にその上に誘電体層
を順次設けた静電記録体において、該導電層が針状導電
性酸化チタンを含み、イオン流制御方式で記録した場合
に先端かぶりや記録濃度の低下のない、良好な記録品質
が得られる。
【0025】
【実施例】以下、実施例によって本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれらになんら限定されるもので
はない。なお各実施例中および比較例中の「部」は、
「重量部(固形分)」を示す。
【0026】実施例1 下記の組成を水中に投入し、カウレス型分散機で攪拌
し、固形分濃度10%となる導電性塗料1を得た。
【0027】 導電性塗料1 針状導電性酸化チタン(商標:FT−3000 石原産業社製) 50部 第4級アンモニウム塩型導電剤 25部 (商標:ゴーセファイマーC−820 日本合成化学社製) カチオン変性PVA (商標:C−118 クラレ社製) 25部
【0028】ここで針状導電性酸化チタンの形状を電子
顕微鏡で観察したところ、平均の長軸5.7μm、短軸
0.27μmであった。
【0029】シート状支持体であるポリプロピレンを主
成分とした合成紙ユポFPG−110(王子油化合成紙
社製)の片面に、得られた固形分10%の導電性塗料1
を乾燥後の塗工量が2.0g/m2になるようにバーコ
ーターで塗工速度40m/minにて塗布し、乾燥固化
して導電層を形成した。
【0030】前記導電層上に、トルエン/酢酸エチル=
1/1の希釈溶媒を用いてサンドグラインダーで分散し
て得られた固形分20%の下記の組成の誘電層塗料1を
乾燥後の塗工量が3.5g/m2になるようにバーコー
ターでライン速度40m/minにて塗布し、乾燥固化
して誘電層を形成し、静電記録体を得た。
【0031】 誘電層塗料1 アクリル系樹脂(商標:ルナペール2420 荒川化学工業社製) 70部 重質炭酸カルシウム(平均粒径1.8μm) 30部
【0032】実施例2 実施例1の支持体の片面に、下記の組成を水中に投入
し、カウレス型分散機で攪拌し、固形分濃度10%とな
るように導電性塗料2を調製し、前記導電性塗料2の乾
燥後の塗工量が2.0g/m2になるようにバーコータ
ーでライン速度40m/minにて塗布し、乾燥固化し
て導電層を形成した。
【0033】 導電性塗料2 針状導電性酸化チタン(商標:FT−3000 石原産業社製) 50部 第4級アンモニウム塩型導電剤 25部 (商標:ゴーセファイマーC−820 日本合成化学社製) カチオン変性PVA (商標:C−318 クラレ社製) 25部
【0034】前記導電層上に実施例1と同じ誘電層塗料
1を用いて誘電層を形成して静電記録体を得た。
【0035】実施例3 実施例1の支持体の片面に、下記の組成を水中に投入
し、カウレス型分散機で攪拌し、固形分濃度10%とな
るように導電性塗料3を調製し、前記導電性塗料3を乾
燥後の塗工量が2.0g/m2になるようにバーコータ
ーでライン速度40m/minにて塗布し、乾燥固化し
て導電層を形成した。
【0036】 導電性塗料3 針状導電性酸化チタン(商標:FT−3000 石原産業社製) 50部 第4級アンモニウム塩型導電剤 25部 (商標:ゴーセファイマーC−820 日本合成化学社製) カチオン変性PVA (商標:CM−318 クラレ社製) 25部
【0037】前記導電層上に実施例1と同じ誘電層塗料
1を用いて誘電層を形成して静電記録体を得た。
【0038】実施例4 実施例1の支持体の片面に、下記の組成を水中に投入
し、カウレス型分散機で攪拌し、固形分濃度10%とな
るように導電性塗料4を調製し、前記導電性塗料4を乾
燥後の塗工量が2.0g/m2になるようにバーコータ
ーでライン速度40m/minにて塗布し、乾燥固化し
て導電層を形成した。
【0039】 導電性塗料4 針状導電性酸化チタン(商標:FT−2000 石原産業社製) 50部 第4級アンモニウム塩型導電剤 25部 (商標:ゴーセファイマーC−820 日本合成化学社製) カチオン変性PVA (商標:C−318 クラレ社製) 25部
【0040】ここで針状導電性酸化チタンの形状を電子
顕微鏡で観察したところ、平均長軸2.8μm、短軸
0.21μmであった。
【0041】前記導電層上に実施例1と同じ誘電層塗料
1を用いて誘電層を形成して静電記録体を得た。
【0042】実施例5 実施例1の支持体の片面に、下記の組成を水中に投入
し、カウレス型分散機で攪拌し、固形分濃度10%とな
るように導電性塗料5を調製し、前記導電性塗料5を乾
燥後の塗工量が2.0g/m2になるようにバーコータ
ーでライン速度40m/minにて塗布し、乾燥固化し
て導電層を形成した。
【0043】 導電性塗料5 針状導電性酸化チタン(商標:FT−3000 石原産業社製) 50部 第4級アンモニウム塩型導電剤 25部 (商標:ケミスタット7300 三洋化成工業社製) カチオン変性PVA (商標:C−318 クラレ社製) 25部
【0044】前記導電層上に実施例1と同じ誘電層塗料
1を用いて誘電層を形成して静電記録体を得た。
【0045】比較例1 実施例1の支持体の片面に、下記の組成を水中に投入
し、カウレス型分散機で攪拌し、固形分濃度10%とな
るように導電性塗料6を調製し、前記導電性塗料6を乾
燥後の塗工量が2.0g/m2になるようにバーコータ
ーでライン速度40m/minにて塗布し、乾燥固化し
て導電層を形成した。
【0046】 導電性塗料6 針状導電性酸化チタン(商標:FT−3000 石原産業社製) 50部 第4級アンモニウム塩型導電剤 25部 (商標:ゴーセファイマーC−820 日本合成化学社製) PVA(商標:217 クラレ社製) 25部
【0047】前記導電層上に実施例1と同じ誘電層塗料
1を用いて誘電層を形成して静電記録体を得た。
【0048】比較例2 実施例1の支持体の片面に、下記の組成を水中に投入
し、カウレス型分散機で攪拌し、固形分濃度10%とな
るように導電性塗料7を調製し、前記導電性塗料7を乾
燥後の塗工量が2.0g/m2になるようにバーコータ
ーでライン速度40m/minにて塗布し、乾燥固化し
て導電層を形成した。
【0049】 導電性塗料7 針状導電性酸化チタン(商標:FT−3000 石原産業社製) 50部 第4級アンモニウム塩型導電剤 25部 (商標:ゴーセファイマーC−820 日本合成化学社製) 水溶性メチルセルロース 25部 (商標:メトローズSM−15 信越化学工業社製)
【0050】前記導電層上に実施例1と同じ誘電層塗料
1を用いて誘電層を形成して静電記録体を得た。
【0051】比較例3 実施例1の支持体の片面に、下記の組成を水中に投入
し、カウレス型分散機で攪拌し、固形分濃度10%とな
るように導電性塗料8を調製し、前記導電性塗料8を乾
燥後の塗工量が2.0g/m2になるようにバーコータ
ーでライン速度40m/minにて塗布し、乾燥固化し
て導電層を形成した。
【0052】 導電性塗料8 針状導電性酸化チタン(商標:FT−1000 石原産業社製) 50部 第4級アンモニウム塩型導電剤 25部 (商標:ゴーセファイマーC−820 日本合成化学社製) カチオン変性PVA (商標:C−318 クラレ社製) 25部
【0053】ここで針状導電性酸化チタンの形状を電子
顕微鏡で観察したところ、平均長軸1.7μm、短軸
0.13μmであった。
【0054】前記導電層上に実施例1と同じ誘電層塗料
1を用いて誘電層を形成して静電記録体を得た。
【0055】比較例4 実施例1の支持体の片面に、下記の組成を水中に投入
し、カウレス型分散機で攪拌し、固形分濃度10%とな
るように導電性塗料9を調製し、前記導電性塗料9を乾
燥後の塗工量が2.0g/m2になるようにバーコータ
ーでライン速度40m/minにて塗布し、乾燥固化し
て導電層を形成した。
【0056】 導電性塗料9 針状導電性酸化チタン(商標:FT−3000 石原産業社製) 50部 カチオン変性PVA (商標:C−318 クラレ社製) 50部
【0057】前記導電層上に実施例1と同じ誘電層塗料
1を用いて誘電層を形成して静電記録体を得た。
【0058】比較例5 実施例1の支持体の片面に、下記の組成を水中に投入
し、カウレス型分散機で攪拌し、固形分濃度10%とな
るように導電性塗料10を調製し、前記導電性塗料10
を乾燥後の塗工量が2.0g/m2になるようにバーコ
ーターでライン速度40m/minにて塗布し、乾燥固
化して導電層を形成した。
【0059】 導電性塗料10 針状導電性酸化チタン(商標:FT−3000 石原産業社製) 50部 第4級アンモニウム塩型導電剤 50部 (商標:ゴーセファイマーC−820 日本合成化学社製)
【0060】前記導電層上に実施例1と同じ誘電層塗料
1を用いて誘電層を形成して静電記録体を得た。
【0061】このようにして得た実施例1〜5および比
較例1〜5の導電層のみ塗工した試料は、20℃、60
%RHの環境で2時間調湿後、導電層の表面電気抵抗値
として表面電気抵抗計(商標:ハイレスタ抵抗計、三菱
油化社製)を用いて測定し、同時に導電層の塗工面の目
視観察を行った。
【0062】また実施例1〜5および比較例1〜5で得
た静電記録体の記録品質は、20℃、60%RHの環境
で2時間調湿後、市販のカラー静電プロッター(商標:
ドラステム8770 東洋電機製造社製)によりカラー
画像を記録し、記録濃度およびかぶり濃度(=かぶり部
濃度−白紙部濃度)をマクベス濃度計(商標:マクベス
RD914型 プロセスメイジャメンツ社製)で測定し
た。同時に記録画像の画像ムラを目視観察した。
【0063】各静電記録体の評価結果を表1に記す。
【0064】
【表1】
【0065】表1からわかるように、針状導電性酸化チ
タン、第4級アンモニウム塩型導電剤およびカチオン変
性ポリビニルアルコールを含む本発明の要件を満たす導
電層からなるに静電記録体は、導電層の塗工面が良好で
あり、十分な記録濃度が得られ、かぶり濃度が低く、画
像ムラも無く静電記録体として良好である。(実施例1
〜5)
【0066】これに対して、カチオン変性ポリビニルア
ルコールの替わりに通常のポリビニルアルコールを使用
したもの(比較例1)は、導電層の塗工面に若干の凝集
物があり、かぶり濃度が大きく、画像ムラがある。また
カチオン変性ポリビニルアルコールの替わりに水溶性メ
チルセルロースを使用したもの(比較例2)は、導電層
の塗工面に若干の凝集物があり、均一性が劣り、画像ム
ラがある。また長軸の長さが短い針状導電性酸化チタン
を使用したもの(比較例3)は、記録濃度が低く、かぶ
り濃度が大きく、画像ムラがある。また第4級アンモニ
ウム塩型導電剤を使用していないもの(比較例4)は、
導電層の塗工面に凝集物があり、かぶり濃度が大きく、
画像ムラがある。またカチオン変性ポリビニルアルコー
ルを使用していないもの(比較例5)は、導電層の塗工
面の均一性が劣り、画像ムラがある。
【0067】
【発明の効果】本発明は、シート状支持体上に導電層、
更にその上に誘電体層を設けた静電記録体において、該
導電層が針状導電性酸化チタン、第4級アンモニウム塩
型導電剤およびカチオン変性ポリビニルアルコールを含
み、ハジキや塗工ムラのような塗工欠陥を発生せず、導
電層に必要な導電性能を付与し、電極からの放電を利用
した静電記録方式、感光体上の静電潜像を転写する静電
転写方式およびイオン流制御方式のうちから選ばれた記
録方式での記録に適し、先端かぶりや、記録濃度の低下
がなく、良好な記録品質が得られるという効果を奏す
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状支持体上に導電層を設け、更に
    該導電層上に誘電体層を設けてなる静電記録体におい
    て、該導電層が針状導電性酸化チタン、第4級アンモニ
    ウム塩型導電剤およびカチオン変性ポリビニルアルコー
    ルを含むことを特徴とする静電記録体。
  2. 【請求項2】 前記針状導電性酸化チタンは、針状の形
    状が長軸2〜15μm、短軸0.1〜0.5μmの酸化
    チタンを母体とし、その表面にアンチモンを不純物とし
    た酸化錫の皮膜を焼成して形成した針状導電性酸化チタ
    ン粉末であることを特徴とする請求項1記載の静電記録
    体。
  3. 【請求項3】 前記針状導電性酸化チタンと第4級アン
    モニウム塩型導電剤とカチオン変性ポリビニルアルコー
    ルの配合比が、全配合量100重量部中、 針状導電性酸化チタン 10〜80重量部 第4級アンモニウム塩型導電剤 72〜 4重量部 カチオン変性ポリビニルアルコール 4〜72重量部 であることを特徴とする請求項1および請求項2記載の
    静電記録体。
  4. 【請求項4】 電極からの放電を利用した静電記録方
    式、感光体上の静電潜像を転写する静電転写方式および
    イオン流制御方式のうちから選ばれた記録方式で記録す
    ることを特徴とする請求項1記載の静電記録体。
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