JP2777231B2 - 静電記録体 - Google Patents

静電記録体

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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は400ドット/インチなどの高密度静電プロッ
ターや静電ファクシミリ及び静電プリンター等に適した
静電記録体に関するものである。
「従来の技術」 多針電極を用いるモノクロやカラーの静電記録方式
は、近年コンピュータ・グラフイックの出力やCAD技術
のプロツト機器として普及してきている。これらの静電
プロツターに使用される静電記録体の記録濃度を高める
ためには、誘電体層を形成する樹脂として、40℃以上の
Tgを有する、例えばメチルメタクリレートやスチレンな
どのホモポリマーやこれらを多量に含有する共重合体を
使用したり、アクリル酸などの極性を有する官能基を少
量共重合した樹脂を使用して多針電極からの放電を促す
方法(特開昭50−98324号)等が提案されている。
また、誘電体層に含有せしめられるスペーサー顔料と
して、表面処理により疎水化された炭酸カルシウムや硫
酸バリウムのように絶縁性が高く、しかも疎水性に優れ
た顔料を使用して、高湿度下でも良好な絶縁性を保持
し、高い画像濃度を得る方法が提案されている。
しかし、誘電体層には単に記録濃度のみならず、定着
性、カールといった実用特性も要求されるため、40℃以
下のTgを有するn−ブチルメタクリレートや2−エチル
ヘキシルメタクリレートなどの併用が必要となり、結果
的に誘電体層の絶縁性が低下して、記録濃度が低下する
ため、全体的な品質特性において、なお改良の余地が残
されている。
さらに、高密度静電プロッターなどの記録装置では、
細線抜けや異常ドット等の画質特性の低下を減少させる
ために、カオリンや水酸化アルミニウムなど絶縁性の低
い顔料を使用したり、摩擦カブリや染着汚れなどの発生
を防止するために、導電性顔料や親水性の添加剤を併用
しなければならないなど、記録濃度低下の要素を取り入
れるため、画質特性として全体的にバランスの取れた高
品質でかつ充分な画像濃度のある静電記録体は未だ得ら
れていない。
「発明が解決しようとする課題」 本発明の課題は、定着性、カール等の実用適性、細線
抜けや異常ドットなどの記録特性を損なうことなく記録
濃度の高い静電記録体を得ることにある。
「課題を解決するための手段」 本発明は、導電性支持体上に絶縁性樹脂と顔料を主成
分とする誘電体層を設けた静電記録体において、該誘電
体層がテトラ−n−ブチル・チタネートを含有すること
を特徴とする静電記録体である。
「作用」 本発明において、誘電体層に含有せしめられるテトラ
−n−ブチル・チタネートは、下記の化学式で表される Ti(n−C4H9 テトラ−n−ブチル・チタネートの誘電体層中への添
加量は、誘電体層全固形分の1〜20重量%、好ましくは
1〜15重量%の範囲で調節するのが望ましい。因みに、
1重量%未満の添加量では、所望する記録濃度の向上効
果が得られず、20重量%を越えると、記録濃度の向上効
果が飽和点に達するのみならず、誘電体層樹脂に含まれ
る官能基、例えばカルボキシル基やケト基等と反応して
配位結合が生成したり、アルコキシル基との間のアルコ
ホリシス反応や、有機エステルとの間のエステル交換反
応が起こるなどして誘電体層塗液がゲル化現象を起こす
場合がある。
ゲル化現象を起こすと、得られる誘電体層表面の平滑
性が損なわれて記録特性が低下し、また塗液の増粘によ
って誘電体層形成そのものが困難になる場合もある。そ
のため、テトラ−n−ブチル・チタネートの添加量は、
上記の如き範囲内で調節するのが望ましい。
また、テトラ−n−ブチル・チタネートは水と極めて
鋭敏に反応し加水分解を行なうため、テトラ−n−ブチ
ル・チタネートやこれを配合して得られた塗液の保管に
際しては、空気中の水分と接触しないように留意する必
要がある。さらに、溶媒としては、例えばイソプロピル
アルコールのように水酸基を含む溶媒やメチルエチルケ
トンのように水分を含み易い溶媒等は使用しないのが望
ましい。
誘電体層を構成する顔料としては、例えばクレー、ハ
ロサイト、加水ハロサイト、カオリナイト、デツカイ
ト、ナクライト、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウ
ム、焼成クレー、焼成カオリン、無定形シリカ、アルミ
ナ、硫酸バリウム、酸化チタンなどが挙げられる。
なお、誘電体層を構成する顔料と絶縁性樹脂との重量
比率は5:95〜70:30、好ましくは10:90〜50:50程度の範
囲で調節するのが望ましく、顔料の配合割合がこれらの
比率より少ないと、記録体表面の光沢が自然性を損なう
程に上昇し、逆に多すぎると、記録濃度の低下を来す場
合がある。また、顔料の平均粒子径が大きすぎると、記
録体表面と多針電極との空隙を適当に保つことが難しく
なり、オールマークの記録時に白抜けを発生する恐れが
あり、小さすぎるとオールマーク記録時にベタムラが発
生するため、1〜15μm、好ましくは2〜10μm程度の
平均粒子径を有する顔料の使用が望ましい。
絶縁性樹脂としては、例えばアクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリ
ル酸デシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸イソブ
チル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリル酸
エステルやメタクリル酸エステル共重合体、及びこれら
にアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、クロト
ン酸、イタコン酸、アクリロニトリル、メタクリロニト
リルなどの官能基を有するモノマーを少量共重合した共
重合体、ポリ酢酸ビニル、エチレン・酢酸ビニル共重合
体、ブチラール樹脂、ポリエステル樹脂、ニトロセルロ
ース樹脂、ポリスチレン、スチレン・アクリル共重合
体、スチレン・メタクリル酸共重合体、フッ化ビニリデ
ン樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、
フェノール樹脂などが挙げられる。
なかでも、ポリエステル樹脂やアクリル酸あるいはメ
タクリル酸のブチルエステルを含有する重合体は、本発
明のテトラ−n−ブチル・チタネートを使用による記録
濃度の向上効果をより優れたものにするため、最も好ま
しく使用される。
誘電体層は一般にトルエン、メチルエチルケトン、キ
シレン、イソプロピルアルコールなどの有機溶剤に絶縁
性樹脂や顔料を溶解分散した塗液を例えばバーコータ
ー、コントラコーター、グラビアコーター、カーテンコ
ーター、チャンプレックスコータ、ロールコーター、ブ
レードコーターなどの各種の塗布装置で導電性支持体上
に塗布することによって形成される。
なお、静電記録体を構成する導電性支持体としては、
例えばポリビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロ
ライド、ポリジメチルアリルアンモニウムクロライド、
スチレンアクリル酸トリエチルアンモニウムクロライド
などのカオチン性高分子電解質、ポリスチレンスルホン
酸塩、ポリアクリル酸塩、ポリビニルホスフェート等の
アニオン性高分子電解質、あるいは酸化亜鉛、酸化ス
ズ、等に不純物を混入した金属半導体粉末などを、必要
に応じて結着剤とともに含浸あるいは塗布し、その表面
抵抗を105〜108Ω程度にした紙、プラスチックフイル
ム、合成紙、和紙、布などが用いられる。
「実施例」 以下に本発明の実施例を記載するが、本発明はこれら
の実施例に限定されるものでない。また、例中の部は重
量部をあらわす。
実施例1 〔導電性支持体の調製〕 坪量60g/m2の上質紙にカチオン性高分子電解質〔スチ
レンメタクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロラ
イド,三洋化成製,ケミスタット7300〕を乾燥重量で表
面側に4g/m2、裏面側に2g/m2塗布し、ベック平滑度が70
0秒となるように平滑化処理して導電性支持体を得た。
〔静電記録体の調製〕
上記支持体上に以下の組成からなる誘電体層塗液を乾
燥重量で4g/m2塗布して静電記録体を得た。なお、塗液
の調製はトルエンにカオリンを分散し、絶縁性樹脂を添
加した後、テトラ−n−ブチル・チタネートを添加混合
する方法で調製した。
〔誘電体層塗液の組成〕
トルエン 200部 カオリン(平均粒子径4μm) 20部 炭酸カルシウム(平均粒子径3μm) 20部 メチルメタクリレート樹脂 40部 n−ブチルメタクリレート樹脂 20部 テトラ−n−ブチル・チタネート 10部 実施例2 カオリンの代わりに水酸化アルミニウム(平均粒子径
8μm)を使用した以外は実施例1と同様にして静電記
録体を得た。
実施例3 下記の材料を混合した。
トルエン 200部 炭酸カルシウム(平均粒子径3.5μm) 40部 無定型シリカ(平均粒子径1.5μm) 5部 スチレン/ブチルメタアクリレート/メチルメタアク
リレート共重合体 55部 次いで、得られた混合液にテトラ−n−ブチル・チタ
ネート5部を添加混合して誘電体層塗液を調製した。
この塗液を導電性支持体上に実施例1と同様に塗布乾
燥して静電記録体を得た。
比較例1〜3 実施例1〜3の誘電体層塗液の調製において、テトラ
−n−ブチル・チタネートを添加しなかった以外は、そ
れぞれ実施例1〜3と同様にして3種類の静電記録体を
得た。
比較例4、5 実施例1の誘電体層塗液の調製において、テトラ−n
−ブチル・チタネートの添加量を、0.5部(比較例
4)、25部(比較例5)とした以外は実施例1と同様に
実施したところ、テトラ−n−ブチル・チタネートの添
加量を25部とした比較例5では、塗液が極端に増粘して
結局塗液調製ができなかった。
かくして得られた7種類の静電記録体について、以下
の品質評価試験を行った。即ち、カラー静電プロッター
(ゼロックス社製,CE3424)でそれぞれ記録を行い、ブ
ラックパターン部分の記録濃度をマクベス濃度計で測定
したところ下表の如き結果となった。
なお、各実施例で得られた静電記録体の定着性、カー
ル、ブロッキング適性は、テトラ−n−ブチル・チタネ
ートを添加しなかった静電記録体と変わらず、良好な品
質を備えていた。
「効果」 表の結果から明らかなように、本発明の各実施例で得
られた静電記録体は、いずれも実用特性や記録特性を低
下させることなく、記録濃度が著しく改良されており、
品質的に極めてバランスのとれた記録体であった。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−217363(JP,A) 特開 昭60−214363(JP,A) 特開 昭49−23637(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 5/02 101

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性支持体上に絶縁性樹脂と顔料を主成
    分とする誘電体層を設けた静電記録体において、該誘電
    体層がテトラ−n−ブチル・チタネートを含有すること
    を特徴とする静電記録体。
  2. 【請求項2】テトラ−n−ブチル・チタネートの含有量
    が誘電体層全固形分の1〜20重量%である請求項(1)
    記載の静電記録体。
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