JPH0915263A - 回路基板検査用アダプター装置 - Google Patents

回路基板検査用アダプター装置

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JPH0915263A
JPH0915263A JP7182052A JP18205295A JPH0915263A JP H0915263 A JPH0915263 A JP H0915263A JP 7182052 A JP7182052 A JP 7182052A JP 18205295 A JP18205295 A JP 18205295A JP H0915263 A JPH0915263 A JP H0915263A
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electrode
circuit board
adapter
substrate
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JP7182052A
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English (en)
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Kazumi Hanawa
一美 塙
Kazuo Suzuki
和夫 鈴木
Hisao Igarashi
久夫 五十嵐
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JSR Corp
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Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路基板の被検査電極が、電極ピッチが微小
で、かつ微細で高密度の複雑なパターンのものである場
合にも、所要の電気的接続を確実に達成することができ
る回路基板検査用アダプター装置を提供すること。 【構成】 アダプター装置は、一方の表面に格子状端子
電極を有し、もう一方の表面に被検査電極に対応する接
続用電極を有する、1層以上の配線部が形成された配線
層部分を有するアダプター本体と、これに一体の異方導
電性コネクター層とよりなる。製造方法は、基板に端子
電極と配線部及び短絡部を形成する工程、基板の配線部
に接続用電極を形成する工程よりなるアダプター本体形
成プロセスと、異方導電性コネクター層を一体的に設け
るプロセスとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、異方導電性コネクター
層を有する回路基板検査用アダプター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にプリント回路基板などの回路基板
においては、第19図に示すように、回路基板90の中
央部に機能素子が高度の集積度で形成された機能素子領
域91が設けられると共に、その周縁部に機能素子領域
91のための多数のリード電極92が配列されてなるリ
ード電極領域93が形成される。そして、現在において
は、機能素子領域91の集積度の増大に伴ってリード電
極領域93のリード電極数が増加し高密度化する傾向に
ある。
【0003】このような回路基板のリード電極と、これ
に接続すべき他の回路端子などとの電気的な接続を検査
するために、従来、プロ−ブピンを用いた電気検査が行
われている。プロ−ブピンとしては、内部にスプリング
を有するスプリングピンやソリッドピンが知られている
が、これらのピンを種々の構成で用いるものが例えば特
開昭61−161460号公報、特開昭62−1422
79号公報、特開昭59−150351号公報、特開昭
56−54096号公報などにより、知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年プ
リント回路基板の集積度の増大により、機能素子領域で
の電極の高密度化及び微細化が進み、従来のプロ−ブピ
ンでの電気的検査が困難になってきている。即ち、微細
化し、狭ピッチ化(互いに隣接するリード電極の中心間
距離が小さくなる)した電極の電気的接続を検査するた
めのプロ−ブピンの加工が困難となる、という問題点、
及び、検査の際のプロ−ブピンの位置精度を保つことが
困難となるという問題点がある。
【0005】本発明は、以上のような問題点を解決する
ものであって、その目的は、検査対象である回路基板に
おけるリード電極などの被検査電極が、電極ピッチが微
小であり、かつ微細で高密度の複雑なパターンのもので
ある場合にも、当該回路基板について所要の電気的接続
を確実に達成することができる、接続信頼性の高い回路
基板検査用アダプター装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の回路基板検査用
アダプター装置は、検査対象回路基板と電気的検査装置
との間に介在されて当該回路基板の電極の電気的接続を
行う回路基板検査用アダプター装置であって、基板およ
び基板の表面に設けられた配線層部分を有するアダプタ
ー本体と、このアダプター本体の一方の表面上に一体的
に設けられた異方導電性コネクター層とよりなり、前記
アダプター本体の配線層部分の一方の表面には、検査対
象回路基板の被検査電極に対応して配置された接続用電
極が形成されると共に、基板の接続用電極が形成されて
いない方の表面には格子点上に配置された端子電極が形
成され、前記配線層部分に於いては、接続用電極と端子
電極とが電気的に接続されており、前記異方導電コネク
タ−層が、端子電極を有する面上に一体的に設けられて
いることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の回路基板検査用アダプター装置によれ
ば、アダプター本体の配線層部分の一方の表面には、検
査対象回路基板の被検査電極に対応して配置された接続
用電極が形成されると共に基板の接続用電極が形成され
ていない方の表面には格子点に配置された端子電極が形
成されており、接続用電極と端子電極とを電気的に接続
されており、しかもアダプター本体の端子電極を有する
面上には異方導電性コネクター層が一体的に設けられて
おり、しかもアダプタ−本体が高い柔軟性を有している
ため、検査対象である回路基板の被検査電極が、電極ピ
ッチが微小であり、かつ微細で高密度の複雑なパターン
のものである場合にも、当該回路基板について所要の電
気的接続を確実に達成することができ、また温度変化に
よる熱履歴などの環境の変化に対しても良好な電気的接
続状態が安定に維持され、従って高い接続信頼性を得る
ことができる。
【0008】また、本発明の回路基板検査用アダプター
装置は、基板及び基板の表面に設けられた配線層部分を
有するアダプター本体を形成するプロセスと、このアダ
プター本体の表面上に異方導電性コネクター層を一体的
に設けるプロセスとを有し、前記アダプター本体は、
(1)基板の一方の表面に端子電極を形成すると共に、
基板の端子電極が形成されていない方の表面に当該端子
電極と電気的に接続された配線部及び回路基板接続用電
極を形成する工程と、(2)この基板の端子電極を有す
る面上に異方導電性コネクター層を一体的に設ける工程
とからなるプロセスより製造することができる。
【0009】上述のような製造方法によれば、柔軟性に
富む基板の上に回路基板接続用電極部分をフォトリソグ
ラフィ−及び電解メッキ法により形成するので微細なサ
イズとピッチの回路基板接続用電極部分を検査プロ−ブ
として形成することができ、従って上記のような構成の
回路基板検査用アダプター装置を容易に、かつ有利に製
造することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体的に説明する。図2、図
3および図4は、それぞれ、本発明の一実施例に係る回
路基板検査用アダプター装置10の構成を示す説明図お
よびそのアダプター本体12の説明図であり、図6はア
ダプター装置10の各部の配置の状態を示す説明図であ
る。このアダプター装置10は、図4及び図6に示すよ
うに、全体が板状のアダプター本体12と、その端子電
極を有する方の表面に設けられた異方導電性コネクター
層(以下単に「コネクター層」という)15とにより構
成されている。
【0011】基板20の材質は寸法安定性の高い耐熱性
材料であることが好ましく、各種の樹脂を使用すること
ができるが、特にポリイミド樹脂及びガラス繊維補強型
エポキシ樹脂が最適である。
【0012】基板20の一方の表面には、検査用テスタ
ーに適宜の手段によって電気的に接続される端子電極3
0が格子点上に配置されて設けられると共に、基板20
のもう一方の表面には適宜のパターンの配線部4及び回
路基板接続用電極40が形成され、端子電極30と配線
部4とは、基板20をその厚み方向に貫通して伸びる短
絡部32により電気的に接続されており、配線部4と回
路基板接続用電極40とは電気的に接続されている。端
子電極30に係る格子点間の距離、すなわち端子電極3
0の電極間ピッチPtは、特に限定されるものではな
く、検査の条件に応じて適宜の大きさとすることができ
るが、例えば2.54mmまたは1.8mmである。
【0013】このように、アダプター本体12において
は、接続用電極40の各々が、配線部4、短絡部32を
介して、端子電極30に電気的に接続されている。
【0014】実際の構成において、接続用電極40と端
子電極30との電気的な接続は回路基板の検査目的に応
じた態様で達成されればよい。従って、すべての接続用
電極40と端子電極30とが必ず1対1の対応関係で接
続される必要はなく、端子電極30、配線部4、および
接続用電極40について種々の要請される接続状態を実
現することができる。例えば、配線部4を利用して接続
用電極40同士を接続すること、複数の接続用電極40
を1つの配線部4に共通に接続すること、1つの接続用
電極40を複数の配線部4同時に接続すること、その他
が可能である。上記アダプタ−本体の基板20において
は、アダプタ−装置を柔軟にする必要性から、基板の厚
みが0.4mmから0.02mmの範囲であり特に好ま
しくは、0.2mmから0.05mmの範囲である。
又、プロ−ブとして用いる接続用電極の高さはは検査対
象となる回路基板の形状により異なるが、0.3mmか
ら0.02mmの範囲であり、特に好ましくは0.1m
mから0.03mmの範囲である。
【0015】以上のようなアダプター本体12の端子電
極を有する面には、コネクター層15が一体的に接着乃
至密着した状態で形成されている。このコネクター層1
5は、図14に示すように、絶縁性の弾性高分子物質E
中に導電性粒子Pが密に充填されてなる多数の導電部1
7が、導電性粒子Pが厚さ方向に並ぶよう配向されてお
り、厚さ方向に伸びる導電路が形成されている。この導
電部17は、厚さ方向に加圧されて圧縮されたときに抵
抗値が減少して導電路が形成される、加圧導電部であっ
てもよい。これに対して、絶縁部18は、加圧されたと
きにも厚さ方向に導電路が形成されないものである。
【0016】上記コネクター層15の導電部17におい
ては、導電性粒子Pの充填率が10体積%以上、特に1
5体積%以上であることが好ましい。導電部を加圧導電
部とする場合において、導電性粒子の充填率が高いとき
には、加圧力が小さいときにも確実に所期の電気的接続
を達成することができる点では好ましい。しかし、端子
電極30の電極ピッチが小さくなると、隣接する導電部
間に十分な絶縁性が確保されなくなるおそれがあり、こ
のため、導電部17における導電性粒子Pの充填率は4
0体積%以下であることが好ましい。上記コネクター層
15の厚さは、1.0mmから12.0mmの範囲であ
り、特に好ましくは2.5mmから7.0mmである。
【0017】アダプタ−本体を形成する基板は、その柔
軟性を損なわない範囲に置いて、複数の配線層を有する
多層基板とすることが出来る。
【0018】このような構成の回路基板検査用アダプタ
ー装置においては、アダプタ−本体20の端子電極を有
する面上にコネクター層15が一体的に形成されてお
り、しかもアダプタ−本体の柔軟性が高く、回路基板検
査の際プロ−ブ電極として機能する接続電極を微小なサ
イズで形成することが出来るため、検査対象回路基板の
機能素子領域の電極ピッチ及び電極サイズが微小である
場合にも、所要の電気的接続を確実に達成することがで
きる。
【0019】また、コネクター層15はアダプター本体
12と一体であるため、温度変化による熱履歴などの環
境の変化に対しても、良好な電気的接続状態が安定に維
持され、従って常に高い接続信頼性を得ることができ
る。
【0020】導電部17の導電性粒子としては、例えば
ニッケル、鉄、コバルトなどの磁性を示す金属の粒子も
しくはこれらの合金の粒子、またはこれらの粒子に金、
銀、パラジウム、ロジウムなどのメッキを施したもの、
非磁性金属粒子もしくはガラスビーズなどの無機質粒子
またはポリマー粒子にニッケル、コバルトなどの導電性
磁性体のメッキを施したものなどを挙げることができ
る。
【0021】後述する方法においては、ニッケル、鉄、
またはこれらの合金などよりなる導電性磁性体粒子が用
いられ、また接触抵抗が小さいなどの電気的特性の点で
金メッキされた粒子を好ましく用いることができる。ま
た、磁気ヒステリシスを示さない点から、導電性超常磁
性体よりなる粒子も好ましく用いることができる。
【0022】導電性粒子の粒径は、導電部17の加圧変
形を容易にし、かつ導電部17において導電性粒子間に
十分な電気的な接触が得られるよう、3〜200μmで
あることが好ましく、特に10〜100μmであること
が好ましい。
【0023】具体的には、硬化処理前には液状であっ
て、硬化処理後にアダプター本体12の表面と密着状態
または接着状態を保持して一体となる高分子物質用材料
が好ましい。このような観点から、本発明に好適な高分
子物質用材料としては、液状シリコーンゴム、液状ウレ
タンゴム、軟質液状エポキシ樹脂などを挙げることがで
きる。高分子物質用材料には、アダプター本体12の表
面に対する接着性を向上させるために、シランカップリ
ング剤、チタンカップリング剤などの添加剤を添加する
ことができる。
【0024】絶縁部18を構成する材料としては、導電
部17を構成する高分子物質と同一のものまたは異なる
ものを用いることができるが、同様に硬化処理後にアダ
プター本体12の表面と密着状態または接着状態を保持
してアダプター本体12と一体となるものが用いられ
る。
【0025】このような絶縁部を形成することにより、
コネクター層それ自体の一体性並びにそのアダプター本
体に対する一体性が高くなるため、アダプター装置全体
としての強度が大きくなり、従って繰り返し圧縮に対し
て優れた耐久性を得ることができる。
【0026】以上のような構成のアダプター装置は、そ
の下面に検査対象である回路基板が配置されて接続用電
極40に回路基板の被検査電極が対接されると共に、ア
ダプタ−本体のもう一方の表面上の端子電極30が異方
導電コネクタ−層を介してテスターに接続され、更に全
体が厚み方向に圧縮するよう加圧された状態とされる。
この状態においては、アダプター装置のコネクター層1
5の導電部17が導電状態となり、これにより、被検査
電極とテスターとの所要の電気的な接続が達成される。
【0027】次に、本発明に係る回路基板検査用アダプ
ター装置の製造方法について説明する。この方法は、基
本的に、アダプター本体を形成する第1プロセスとこの
アダプター本体の端子電極を有する方の表面上に異方導
電性コネクター層を一体的に設ける第2プロセスとより
なる。
【0028】第1プロセスは、以下の第1工程〜第2工
程を含む。 第1工程 この第1工程は、基板の一方の表面に端子電極を形成す
ると共に、基板のもう一方の表面に当該端子電極と電気
的に接続された配線部を形成する工程である。具体的に
は、図10に示すように、例えば銅などよりなる金属薄
層30Aおよび4Aが両面に積層して設けられた硬質樹
脂よりなる平板状の基板20が用意され、この基板20
に対し、例えば数値制御型ドリリング装置により、図1
1に示すようにスルーホール用貫通穴3Hが形成され
る。このスルーホール用貫通穴3Hのピッチは例えば
2.54mm、孔径は例えば0.3mmである。
【0029】次に、上記基板20に対し、図12に示す
ように、無電解銅メッキ法、電解銅メッキ法によりスル
ーホール用貫通穴3Hが銅メッキされて基板20を貫通
して伸びる短絡部32が形成される。また、基板20の
下面の金属薄層30Aがフォトエッチング処理されて、
格子点上に配置された端子電極30が形成される。この
端子電極30の電極ピッチはスルーホール用貫通穴3H
と同様であり、例えば2.54mmである。更に、基板
20の上面の金属薄層4Aがフォトエッチング処理され
て、最終的に得るべき態様に応じたパターンの配線部4
が形成される。
【0030】第2工程 配線部に電気的に接続された接続用電極を形成する工程
である。
【0031】図13に示すように、フォトリソグラフィ
−と電解メッキの手法により、検査対象である回路基板
の被検査電極に対応したパターンの接続用電極40が形
成され、斯くしてアダプター本体12が製造される。
【0032】接続用電極40を形成する金属層の厚みを
大きくする場合には、必要な厚みに対応する膜厚のフォ
トレジスト膜を形成してパターニングを行うことによ
り、当該金属層を形成する部分に孔を形成し、この孔内
に金属を電解メッキ法などによって充填し、然る後にフ
ォトレジスト膜を除去すればよい。このような方法によ
り、表面から突出した状態の接続用電極40(図13)
を容易に形成することができる。
【0033】以上のようにして得られるアダプター本体
12に対して、第2プロセスによってコネクター層15
が設けられる。この第2プロセスにおいては、硬化処理
によって絶縁性の弾性高分子物質となる高分子物質用材
料中に導電性磁性体粒子を分散させて流動性の混合物よ
りなるコネクター用材料50が調製され、図8に示すよ
うに、このコネクター用材料がアダプター本体12の端
子電極を有する方の面に塗布され、これが図9に示すよ
うに、金型のキャビティ内に配置される。
【0034】この金型は、各々電磁石を構成する上型2
1と下型22とよりなり、上型21には、強磁性体より
なる下面が平坦面である磁極板27が設けられており、
下型22には、強磁性体よりなる上面が平坦面である磁
極板28が設けられている。
【0035】この状態で上型21と下型22の電磁石を
動作させ、これにより、アダプター本体12の厚さ方向
の平行磁場を作用させる。そして、平行磁場を作用させ
たまま、あるいは平行磁場を除いた後、硬化処理を行う
ことにより、金属粒子が厚さ方向に配向した導電部17
と絶縁部18とよりなるコネクター層15をアダプター
本体12上に一体的に設けることができ、以てアダプタ
ー装置が製造される。
【0036】また、図15に示すようにコネクター層1
5の形成を単独で行い、しかる後、図4に示すように、
アダプター本体12上に接合ないしは接続して、アダプ
ター本体とコネクター層を一体化してアダプター装置を
製造することも出来る。
【0037】コネクター層15の厚さは例えば3〜5m
mとされる。このコネクター用材料50のための高分子
物質用材料は、導電性磁性体粒子の移動が容易に行われ
るよう、その温度25℃における粘度が101 sec-1
の歪速度の条件下において104 〜107 センチポアズ
程度であることが好ましい。コネクター用材料50の硬
化処理は、平行磁場を作用させたままの状態で行うこと
が好ましいが、平行磁場の作用を停止させた後に行うこ
ともできる。
【0038】コネクター用材料50に作用される平行磁
場の強度は、金型のキャビティの平均で200〜20,
000ガウスとなる大きさが好ましい。
【0039】硬化処理は、使用される材料によって適宜
選定されるが、通常、熱処理によって行われる。具体的
な加熱温度および加熱時間は、コネクター用材料50の
高分子物質用材料の種類、導電性磁性体粒子の移動に要
する時間などを考慮して適宜選定される。例えば、高分
子物質用材料が室温硬化型シリコーンゴムである場合
に、硬化処理は、室温で24時間程度、40℃で2時間
程度、80℃で30分間程度で行われる。
【0040】〔実施例〕以下、本発明の実施例を説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0041】実施例 (イ)第1プロセス 第1工程 各々の厚みが18μmの銅金属薄層(30A,4A)を
厚さ0.2mmのガラス繊維補強型エポキシ樹脂よりな
る基板(20)の両面に積層してなる材料を用意し、こ
れを縦200mm、横250mmの矩形状に裁断し、こ
れに、2軸ドリリング装置「ND−2J−18」(日立
精工社製)を用いてピッチが2.54mmの格子点上に
配置された状態となるよう、各々の内径が0.2mmの
スルーホール用貫通穴(3H)を形成した(図10およ
び図11参照)。
【0042】その後、銅メッキにより、スルーホール内
に短絡部を形成すると共に、基板の両面の金属薄層に対
してフォトエッチング処理することにより、下面には端
子電極(30)を形成し、上面には、短絡部(32)を
介して電気的に接続された配線部(4)を形成した(図
12参照)。
【0043】第2工程 これをフォトリソグラフィ法により処理して検査対象回
路基板の被検査電極に対応するパターンに従って除去
し、斯くして形成された穴部に銅メッキ法により金属銅
を充填し、その後フォトレジスト膜を剥離することによ
り、突出高さが50μmの接続用電極(40)を形成
し、更に各接続用電極の被検査電極には厚み2μmの金
メッキを施し、アダプター本体を製造した。
【0044】ここに得られたアダプター本体の接続用電
極は、各電極の寸法が0.12平方mmで電極ピッチが
0.25mmの電極群と、各電極の寸法が幅0.2mm
長さ0.5mmの矩形で電極ピッチが0.6mmの電極
群と、各電極の寸法が1平方mmで電極ピッチが2mm
の電極群とを有するものであった。
【0045】第2プロセス 室温硬化型ウレタンゴムに平均粒径26μmのニッケル
よりなる導電性磁性体粒子を15体積%となる割合で混
合してなるコネクター用材料を調製し、これをアダプタ
−本体の端子電極を有する方の面に塗布した後、深さ5
mmで底が平滑な箱状の鉄製金型に配置し、基本的に図
9に示した磁場プレス機を用いる方法に従って処理し
た。コネクター用材料層に平行磁場を作用させ、この状
態で60℃で4時間放置して硬化させ、これにより、導
電部の厚さtが4.5mmのコネクタ−層とアダプタ−
本体が一体となった縦20mm横25mmのアダプタ−
装置を製造した。
【0046】実験例1 以上のアダプター装置について、図7に示すような構成
で、機能素子領域にICチップをハンダ接続するため
の、4列に並んだ0.25mmピッチの接点を部分的に
有する回路基板の検査を行った。、リ−ドエレクトリッ
ク(株)製プリント回路基板検査装置「スタ−レックV
3」を用いた検査では、接点全てが、検査上の電気抵抗
値が50Ω以下となり、当該アダプター装置を用いた回
路基板導通検査が行えることが確認された。本実験を通
し、検査対象の回路基板の接点と端子電極と接続用電極
との間の電気的な接続が十分に達成されていることが確
認された。
【0047】実験例2 更に当該アダプター装置について、実験例1の構成のう
ち、回路基板の部分に電気絶縁性のガラス繊維強化型エ
ポキシ基板を配し、互いに絶縁状態とされるべき隣接す
る接続用電極の間の電気抵抗値を測定したところ、電気
抵抗値はいずれも2MΩ以上と非常に大きく、当該アダ
プター装置の隣接する接続用電極の間十分な絶縁状態が
達成されていることが確認された。
【0048】
【発明の効果】本発明の回路基板検査用アダプター装置
によれば、アダプター本体の配線層部分の一方の表面に
は、検査対象回路基板の被検査電極に対応して配置され
た接続用電極が形成されると共に基板のもう一方の表面
には格子点に配置された端子電極が形成されており、配
線層部分には接続用電極と端子電極とを電気的に接続す
るための1層以上の配線部が形成されており、基板の柔
軟性が十分高く、しかもアダプター本体の端子電極面の
表面上には異方導電性コネクター層が一体的に設けられ
ているため、回路基板の被検査電極が、電極ピッチが微
小であり、かつ微細で高密度の複雑なパターンのもので
ある場合にも、当該回路基板について所要の電気的接続
を確実に達成することができ、また温度変化による熱履
歴などの環境の変化に対しても良好な電気的接続状態が
安定に維持され、従って高い接続信頼性を得ることがで
きる。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる被検査回路基板の説
明用断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係わるアダプター装置のア
ダプター本体における各部の配置の状態を示す説明図で
ある。
【図3】本発明の一実施例に係わるアダプター装置のア
ダプター本体における各部の配置の状態を示す説明図で
ある。
【図4】本発明の一実施例に係わるアダプター装置の構
成を示す説明用平面図である。
【図5】本発明の一実施例に係わる被検査回路基板とア
ダプター装置の検査時の位置関係を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施例に係わる被検査回路基板とア
ダプター装置の検査時の位置関係を示す説明用断面図で
ある。
【図7】本発明の一実施例において製作したアダプター
装置を用いた電気的検査を行う装置の構成を示す説明用
断面図である。
【図8】本発明の一実施例において、磁性を有する導電
性粒子と高分子材料の混合物からなるコネクタ−用材料
の層を、アダプター本体の端子電極を有する表面に配置
された状態を示す説明用断面図である。
【図9】本発明の一実施例において、コネクター用材料
が配置されたアダプター本体が金型にセットされた後、
平行磁場が作用された状態を示す説明用断面図である。
【図10】本発明の一実施例における、回路基板検査用
アダプタ−装置の製造に用いられる基板材料の説明用断
面図である。
【図11】基板にスルホ−ル用貫通穴が形成された状態
の説明用断面図である。
【図12】基板材料における、端子電極と短絡部と配線
が形成された状態の説明用断面図である。
【図13】基板材料における、接続電極が形成された状
態の説明用断面図である。
【図14】本発明の一実施例における、アダプタ−装置
におけるコネクター層部分の説明用拡大断面図である。
【図15】コネクター用材料が金型にセットされた後、
平行磁場が作用された状態を示す説明用断面図である。
【符号の説明】
1 被検査基板 2 被検査電極 3H スルホ−ル用貫通穴 3 スルホ−ル 4 配線部 4A 金属薄層 5 ランド 7 絶縁性で弾
性を有する高分子物質 8 導電性粒子 9 粘着シ−ト 10 アダプター装置 12 アダプタ
ー本体 15 異方導電性コネクター層 17 導電部 18 絶縁部 20 絶縁性基
板 21 上型 22 下型 27 磁極板 28 磁極板 30 端子電極 32 短絡部 30A 金属薄層 40 接続用電
極 t 異方導電性コネクター層の厚さ Pt 端子電極
の電極間ピッチ E 弾性高分子物質 P 導電性粒子 50 コネクタ−用材料 61 検査ヘッ
ド 62 PCRシ−ト(厚さ方向に複数の導電部を有し、
表面が平坦な異方導電性シ−ト) 63 オフグリッドアダプタ− 64 プリント回路基板 64A 被検査部 65 検査電極 90 回路基板 91 機能素子
領域 92 リード電極 93 リード電
極領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象回路基板と電気的検査装置との
    間に介在されて当該回路基板の電極の電気的接続を行う
    回路基板検査用アダプター装置であって、基板および基
    板の表面に設けられた配線層部分を有するアダプター本
    体と、このアダプター本体の一方の表面上に一体的に設
    けられた異方導電性コネクター層とよりなり、 前記アダプター本体の配線層部分の一方の表面には、検
    査対象回路基板の被検査電極に対応して配置された接続
    用電極が形成されると共に、基板の接続用電極が形成さ
    れていない方の表面には格子点上に配置された端子電極
    が形成され、前記配線層部分に於いては、接続用電極と
    端子電極とが電気的に接続されており、前記異方導電コ
    ネクタ−層が、端子電極を有する面上に一体的に設けら
    れていることを特徴とする回路基板検査用アダプター装
    置。
JP7182052A 1995-06-26 1995-06-26 回路基板検査用アダプター装置 Pending JPH0915263A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024004205A1 (ja) * 2022-07-01 2024-01-04 日本電子材料株式会社 プローブカード

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