JPH0915222A - ガスクロマトグラフ装置 - Google Patents
ガスクロマトグラフ装置Info
- Publication number
- JPH0915222A JPH0915222A JP18637895A JP18637895A JPH0915222A JP H0915222 A JPH0915222 A JP H0915222A JP 18637895 A JP18637895 A JP 18637895A JP 18637895 A JP18637895 A JP 18637895A JP H0915222 A JPH0915222 A JP H0915222A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carrier gas
- pressure sensor
- vaporization chamber
- pressure
- control valve
- Prior art date
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- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
- Flow Control (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来よりも構造を簡略化し、コストを低減す
る。 【構成】 従来の装置に設けられていた圧力制御弁を廃
止し、試料気化室１７と差圧センサ１５（流路抵抗１
４）との間に配置されていた流量制御弁１６を差圧セン
サ１５の上流側（キャリヤガス源１１側）に配置する。
制御部１０はキャリヤガスの流量Ｆを［Ｆ＝Ｋ×（Ｐvp
＋ΔＰ）×（ΔＰ）n］により制御する。なお、Ｐvpは
圧力センサ１９の検出値、ΔＰは差圧センサ１５の検出
値、Ｋ、ｎは定数である。
る。 【構成】 従来の装置に設けられていた圧力制御弁を廃
止し、試料気化室１７と差圧センサ１５（流路抵抗１
４）との間に配置されていた流量制御弁１６を差圧セン
サ１５の上流側（キャリヤガス源１１側）に配置する。
制御部１０はキャリヤガスの流量Ｆを［Ｆ＝Ｋ×（Ｐvp
＋ΔＰ）×（ΔＰ）n］により制御する。なお、Ｐvpは
圧力センサ１９の検出値、ΔＰは差圧センサ１５の検出
値、Ｋ、ｎは定数である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスクロマトグラフ装
置に関する。
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のガスクロマトグラフの構成及び動
作を図２により説明する。分離カラム３８の入口には試
料気化室３７が設けられ、試料気化室３７にはキャリヤ
ガス源３１が接続される。キャリヤガス源３１と試料気
化室３７とを接続するキャリヤガス流路３２には、上流
（キャリヤガス源３１側）から順に、圧力制御弁３３、
流路抵抗３４、流路抵抗３４の両端の圧力差を検出する
差圧センサ３５、及び、流量制御弁３６が設けられる。
試料気化室３７にはまた、分離カラム３８の入口の圧力
を検出するための圧力センサ３９が設けられる。
作を図２により説明する。分離カラム３８の入口には試
料気化室３７が設けられ、試料気化室３７にはキャリヤ
ガス源３１が接続される。キャリヤガス源３１と試料気
化室３７とを接続するキャリヤガス流路３２には、上流
（キャリヤガス源３１側）から順に、圧力制御弁３３、
流路抵抗３４、流路抵抗３４の両端の圧力差を検出する
差圧センサ３５、及び、流量制御弁３６が設けられる。
試料気化室３７にはまた、分離カラム３８の入口の圧力
を検出するための圧力センサ３９が設けられる。
【０００３】ガスクロマトグラフを行なう際は、初めに
所定流量のキャリヤガスを試料気化室３７及び分離カラ
ム３８に供給しておく。そして、注入器４０により試料
を試料気化室３７に注入すると、試料は試料気化室３７
内で気化され、キャリヤガスに乗せられて分離カラム３
８に送出され、そこで成分分離される。
所定流量のキャリヤガスを試料気化室３７及び分離カラ
ム３８に供給しておく。そして、注入器４０により試料
を試料気化室３７に注入すると、試料は試料気化室３７
内で気化され、キャリヤガスに乗せられて分離カラム３
８に送出され、そこで成分分離される。
【０００４】キャリヤガス流路３２を流れるキャリヤガ
スの流量Ｆは、次の式で表わすことができる。 Ｆ＝Ｋ×Ｐin×（ΔＰ）n …（１） この式において、Ｐinは流路抵抗３４の上流側（図２の
ａ点）の圧力、ΔＰは流路抵抗３４の両端の圧力差、ｎ
は0.5〜１程度の定数、そしてＫは比例係数である。
スの流量Ｆは、次の式で表わすことができる。 Ｆ＝Ｋ×Ｐin×（ΔＰ）n …（１） この式において、Ｐinは流路抵抗３４の上流側（図２の
ａ点）の圧力、ΔＰは流路抵抗３４の両端の圧力差、ｎ
は0.5〜１程度の定数、そしてＫは比例係数である。
【０００５】キャリヤガスの流量は流量制御弁３６の開
閉により調節することができるが、その値Ｆを制御する
ためには、上記式より、Ｐinを固定しておく必要があ
る。そのため、従来のガスクロマトグラフ装置では流路
抵抗３４の上流側に圧力制御弁３３を設けることにより
Ｐinを固定し、制御部３０が、差圧センサ３５により検
出される流路抵抗３４の両端の圧力差ΔＰに応じて流量
制御弁３６の開度を調節することにより、流量制御を行
なっていた。なお、試料気化室３７に設けられた圧力セ
ンサ３９は、クロマトグラフを行なう際に、カラム入口
圧の設定、或いはスプリット分析を行なう際のスプリッ
ト比制御等に用いられていた。
閉により調節することができるが、その値Ｆを制御する
ためには、上記式より、Ｐinを固定しておく必要があ
る。そのため、従来のガスクロマトグラフ装置では流路
抵抗３４の上流側に圧力制御弁３３を設けることにより
Ｐinを固定し、制御部３０が、差圧センサ３５により検
出される流路抵抗３４の両端の圧力差ΔＰに応じて流量
制御弁３６の開度を調節することにより、流量制御を行
なっていた。なお、試料気化室３７に設けられた圧力セ
ンサ３９は、クロマトグラフを行なう際に、カラム入口
圧の設定、或いはスプリット分析を行なう際のスプリッ
ト比制御等に用いられていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のガスクロマ
トグラフ装置では、Ｐinを固定するための圧力制御弁３
３が必要であるため、構造が複雑であるとともにコスト
が高いという問題があった。
トグラフ装置では、Ｐinを固定するための圧力制御弁３
３が必要であるため、構造が複雑であるとともにコスト
が高いという問題があった。
【０００７】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、より構
造を簡略化し、コストを低減したガスクロマトグラフ装
置を提供することにある。
成されたものであり、その目的とするところは、より構
造を簡略化し、コストを低減したガスクロマトグラフ装
置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明は、キャリヤガスを所定の流量で試料
気化室に供給し、液体試料を該試料気化室に注入するこ
とにより該液体試料を気化して分離カラムに送出するガ
スクロマトグラフ装置において、 a)試料気化室の圧力を検出する圧力センサと、 b)キャリヤガスを試料気化室に供給するためのキャリヤ
ガス流路に設けられた流路抵抗及びその流路抵抗の両端
の圧力差を検出する差圧センサと、 c)上記流路抵抗よりも上流側のキャリヤガス流路に設け
られた流量制御弁と、を備えることを特徴とする。
に成された本発明は、キャリヤガスを所定の流量で試料
気化室に供給し、液体試料を該試料気化室に注入するこ
とにより該液体試料を気化して分離カラムに送出するガ
スクロマトグラフ装置において、 a)試料気化室の圧力を検出する圧力センサと、 b)キャリヤガスを試料気化室に供給するためのキャリヤ
ガス流路に設けられた流路抵抗及びその流路抵抗の両端
の圧力差を検出する差圧センサと、 c)上記流路抵抗よりも上流側のキャリヤガス流路に設け
られた流量制御弁と、を備えることを特徴とする。
【０００９】
【作用】本発明に係るガスクロマトグラフ装置では、流
量制御弁が流路抵抗よりも上流側に設けられているた
め、試料気化室と流路抵抗との間には圧力低下を生ずる
要素がない。従って、上記式（１）で用いられている流
路抵抗の上流側の圧力Ｐinは、試料気化室の圧力Ｐ
vpに、流路抵抗の両端の圧力差を加えることにより得ら
れる。すなわち、式（１）は、 Ｆ＝Ｋ×（Ｐvp＋ΔＰ）×（ΔＰ）n …（２） と表わされ、圧力センサ及び差圧センサの出力のみに基
づいてキャリヤガス流路の流量Ｆを算出することができ
る。従って、この算出値に基づいて流量制御弁を調節す
ることにより、キャリヤガス流路の流量Ｆを任意に制御
することができる。
量制御弁が流路抵抗よりも上流側に設けられているた
め、試料気化室と流路抵抗との間には圧力低下を生ずる
要素がない。従って、上記式（１）で用いられている流
路抵抗の上流側の圧力Ｐinは、試料気化室の圧力Ｐ
vpに、流路抵抗の両端の圧力差を加えることにより得ら
れる。すなわち、式（１）は、 Ｆ＝Ｋ×（Ｐvp＋ΔＰ）×（ΔＰ）n …（２） と表わされ、圧力センサ及び差圧センサの出力のみに基
づいてキャリヤガス流路の流量Ｆを算出することができ
る。従って、この算出値に基づいて流量制御弁を調節す
ることにより、キャリヤガス流路の流量Ｆを任意に制御
することができる。
【００１０】なお、試料気化室の圧力を検出する圧力セ
ンサは、上記の通り従来のクロマトグラフ装置において
カラム入口圧の設定、或いはスプリット分析を行なう際
のスプリット比制御等の為に備えられているものをその
まま用いることができる。
ンサは、上記の通り従来のクロマトグラフ装置において
カラム入口圧の設定、或いはスプリット分析を行なう際
のスプリット比制御等の為に備えられているものをその
まま用いることができる。
【００１１】
【発明の効果】本発明に係るガスクロマトグラフ装置で
は、キャリヤガス流路の圧力を調節する圧力制御弁が不
要であるため構造が単純であり、コストが低下すると共
に装置の信頼性が向上する。
は、キャリヤガス流路の圧力を調節する圧力制御弁が不
要であるため構造が単純であり、コストが低下すると共
に装置の信頼性が向上する。
【００１２】
【実施例】本発明の一実施例であるガスクロマトグラフ
装置を図１により説明する。本実施例のガスクロマトグ
ラフ装置は、図２に示した従来のクロマトグラフ装置と
比較すると、圧力制御弁３３が廃止され、流量制御弁１
６がキャリヤガス源１１と流路抵抗１４（及び差圧セン
サ１５）の間のキャリヤガス流路１２に配置されている
ところに特徴を有する。その他の部分については従来の
装置と同様であり、試料気化室１７には分離カラム１８
が接続され、また、分離カラム１８入口の（すなわち、
試料気化室１７内の）圧力を検出するための圧力センサ
１９が設けられている。
装置を図１により説明する。本実施例のガスクロマトグ
ラフ装置は、図２に示した従来のクロマトグラフ装置と
比較すると、圧力制御弁３３が廃止され、流量制御弁１
６がキャリヤガス源１１と流路抵抗１４（及び差圧セン
サ１５）の間のキャリヤガス流路１２に配置されている
ところに特徴を有する。その他の部分については従来の
装置と同様であり、試料気化室１７には分離カラム１８
が接続され、また、分離カラム１８入口の（すなわち、
試料気化室１７内の）圧力を検出するための圧力センサ
１９が設けられている。
【００１３】本実施例のガスクロマトグラフ装置では、
所定流量のキャリヤガスを試料気化室１７及び分離カラ
ム１８に供給するために、上記式（２）に従って流量制
御弁１６を制御する。すなわち、制御部１０は圧力セン
サ１９からの圧力信号Ｐvp及び差圧センサ１５からの差
圧信号ΔＰに基づき、 Ｆ＝Ｋ×（Ｐvp＋ΔＰ）×（ΔＰ）n …（２） を算出し、これが所定の値となるように流量制御弁１６
の開度を調節する。なお、流量Ｆは一定となるように制
御される場合もあるし、時間的に変化するように制御さ
れる場合もある。こうしてキャリヤガスの流量を制御し
つつ、所定の時点で注入器２０により試料を試料気化室
１７に注入することにより、試料のクロマトグラフ分析
が行なわれる。
所定流量のキャリヤガスを試料気化室１７及び分離カラ
ム１８に供給するために、上記式（２）に従って流量制
御弁１６を制御する。すなわち、制御部１０は圧力セン
サ１９からの圧力信号Ｐvp及び差圧センサ１５からの差
圧信号ΔＰに基づき、 Ｆ＝Ｋ×（Ｐvp＋ΔＰ）×（ΔＰ）n …（２） を算出し、これが所定の値となるように流量制御弁１６
の開度を調節する。なお、流量Ｆは一定となるように制
御される場合もあるし、時間的に変化するように制御さ
れる場合もある。こうしてキャリヤガスの流量を制御し
つつ、所定の時点で注入器２０により試料を試料気化室
１７に注入することにより、試料のクロマトグラフ分析
が行なわれる。
【００１４】なお、本発明に係るガスクロマトグラフ装
置はキャリヤガスの流量Ｆを制御せず、単に流量Ｆをモ
ニタするだけの場合（例えば、圧力制御の場合）にもも
ちろん利用することができる。
置はキャリヤガスの流量Ｆを制御せず、単に流量Ｆをモ
ニタするだけの場合（例えば、圧力制御の場合）にもも
ちろん利用することができる。
【図１】 本発明の一実施例のガスクロマトグラフ装置
の概略構成図。
の概略構成図。
【図２】 従来のガスクロマトグラフ装置の概略構成
図。
図。
１０、３０…制御部 １１、３１…キャリヤガス源 １２、３２…キャリヤガス流路 ３３…圧力制御弁 １４、３４…流路抵抗 １５、３５…差圧センサ １６、３６…流量制御弁 １７、３７…試料気化室 １８、３８…分離カラム １９、３９…圧力センサ ２０、４０…注入器
Claims (1)
- 【請求項１】 キャリヤガスを所定の流量で試料気化室
に供給し、液体試料を該試料気化室に注入することによ
り該液体試料を気化して分離カラムに送出するガスクロ
マトグラフ装置において、 a)試料気化室の圧力を検出する圧力センサと、 b)キャリヤガスを試料気化室に供給するためのキャリヤ
ガス流路に設けられた流路抵抗及びその流路抵抗の両端
の圧力差を検出する差圧センサと、 c)上記流路抵抗よりも上流側のキャリヤガス流路に設け
られた流量制御弁と、を備えることを特徴とするガスク
ロマトグラフ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18637895A JP3371628B2 (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | ガスクロマトグラフ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18637895A JP3371628B2 (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | ガスクロマトグラフ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0915222A true JPH0915222A (ja) | 1997-01-17 |
| JP3371628B2 JP3371628B2 (ja) | 2003-01-27 |
Family
ID=16187349
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18637895A Expired - Fee Related JP3371628B2 (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | ガスクロマトグラフ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3371628B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102778524A (zh) * | 2011-05-10 | 2012-11-14 | 株式会社岛津制作所 | 气相色谱装置 |
| JP2016057148A (ja) * | 2014-09-09 | 2016-04-21 | 株式会社島津製作所 | ガスクロマトグラフ及びこれに用いられる流量制御装置 |
-
1995
- 1995-06-28 JP JP18637895A patent/JP3371628B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102778524A (zh) * | 2011-05-10 | 2012-11-14 | 株式会社岛津制作所 | 气相色谱装置 |
| JP2016057148A (ja) * | 2014-09-09 | 2016-04-21 | 株式会社島津製作所 | ガスクロマトグラフ及びこれに用いられる流量制御装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3371628B2 (ja) | 2003-01-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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