JPH09152192A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH09152192A
JPH09152192A JP7310225A JP31022595A JPH09152192A JP H09152192 A JPH09152192 A JP H09152192A JP 7310225 A JP7310225 A JP 7310225A JP 31022595 A JP31022595 A JP 31022595A JP H09152192 A JPH09152192 A JP H09152192A
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refrigerant
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知巳 梅田
Hiroshi Yasuda
弘 安田
Yoji Sekine
洋治 関根
Toshihiko Fukushima
敏彦 福島
Shinichi Shimoide
新一 下出
Hideyuki Honoki
秀行 朴木
Akira Susuki
晃 須々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】減圧装置を気液二相状態の冷媒が流れることに
より発生する冷媒流動音を簡単な構成で低減する。 【解決手段】圧縮機1で圧縮されて第1熱交換器(凝縮
器)2を経た気液二相状態の冷媒を気液分離装置5で液
相冷媒と気相冷媒に分離し、減圧装置3には液相冷媒の
みを流し、気相冷媒は補助減圧装置8が設けられたバイ
パス管路7を流して減圧装置3の下流側に合流させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍サイクルを利
用した空気調和機に関するもので、冷媒の気液二相流に
起因する冷媒流動騒音の低減に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の冷凍サイクルにおいて、圧縮機を
出た高温高圧のガス冷媒は、凝縮器で放熱して高温の液
冷媒となる。この高温の液冷媒が減圧装置としての膨張
弁やキャピラリーチューブに流入し、ここで室温よりも
低い温度の気液二相状態の冷媒となる。この気液二相冷
媒が蒸発において吸熱して蒸発し、低温のガス冷媒とな
って圧縮機に戻る。
【0003】最近の空気調和機は、室外機と室内機とに
分離したセパレートタイプが主流となっている。このよ
うなセパレートタイプの空気調和機では、膨張弁やキャ
ピラリチューブ等の減圧装置は、空気調和機の性能及び
機能向上のために、室内機側に設置されることが多くな
っている。この膨張弁やキャピラリーチューブ等の減圧
装置には、前述したように、通常は液冷媒が流入してい
るが、空気調和機の運転状態や室外機と室内機との配管
長による圧力降下により、該減圧装置に流入する冷媒が
気液二相流の状態になるときが存在する。この気液二相
状態の冷媒が減圧装置に流入すると、大きな音(冷媒流
動音)を発生する。この冷媒流動音は、その音の大きさ
と共に、気液二相流の流動様式に関係して発生すること
から間欠的な発生となって異音として快適性を損ねてい
る。
【0004】例えば、特開昭54-132843号公報及び特開
昭53-31249号公報に開示されているように、減圧膨張器
の出口側に気液分離器を設け、気液分離器で分離した冷
却に不用なガス冷媒を圧縮機の吸入側にバイパスさせる
ことにより性能向上を図った空気調和機が知られてい
る。また、特開昭54-127052号公報に開示された空気調
和機は、減圧器と下流側の熱交換器との間で且つ分配器
の上流側に気液分離器を設け、該気液分離器でガス冷媒
を分離し圧縮機の吸入側にバイパスさせることによっ
て、液冷媒のみを分配器に流入させて冷媒分配を向上さ
せている。
【0005】しかしながら、これらの空気調和機の冷凍
サイクルにおいては、気液分離器が減圧装置の下流側に
設置されているため、減圧装置には、冷媒気液二相流が
流入することがあって冷媒流動音が発生する。
【0006】また、特開昭60-71861号公報では、減圧装
置の上流側に気液分離器を設け、分離したガス冷媒を圧
縮機の吸入口と逆止弁の間にバイパスさせる冷凍サイク
ルが記載されている。しかしがら、この冷凍サイクル
は、バイパス通路が長いので配管が複雑化する。また、
この冷凍サイクルは冷媒の循環方向が一方向であるの
で、ヒートポンプタイプのように冷媒が順逆両方向に流
れる空気調和機に適用することができない。
【0007】また、特開平4-98057号公報には、液溜め
部,分流部及び合流部をそれぞれ所定形状で且つ所定位
置に凹凸で成形した一対のプレートを接合して冷媒流路
を構成し、液溜部を減圧装置と熱交換器の入口に位置す
る分流部との間に配置し、液溜部からのバイパス管路を
熱交換器の出口に接続した気液分離器が開示されてい
る。しかしながらこの気液分離器は、減圧装置の下流側
に位置して設置されているために、減圧装置で発生する
冷媒流動音を低減することはできない。また、気液分離
器からのガスバイパス回路の接続部が圧縮機の吸込口と
逆止弁との間に限定されており、配管が長くなる問題が
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の空
気調和機は、冷媒の気液二相流が原因で減圧装置から発
生する冷媒流動音を低減するためのコンパクトな構成で
冷凍サイクルを実現することができなかった。また、室
外機と室内機に分離したセパレートタイプや冷媒が順逆
の両方向に流れるヒートポンプタイプあるいはサイクル
ドライ加熱方式のの空気調和機に適用するのに好適な冷
媒流動音低減手段を備えた冷凍サイクルを実現すること
ができなかった。
【0009】そこで、本発明の1つの目的は、冷媒気液
二相流が原因で減圧装置から発生する冷媒流動音を低減
することができるコンパクトな空気調和機を提供するこ
とにある。
【0010】本発明の他の目的は、セパレートタイプの
空気調和機において減圧装置から発生する冷媒流動音を
低減するのに好適な冷凍サイクルを提案することにあ
る。
【0011】本発明の更に他の目的は、ヒートポンプタ
イプやサイクルドライ加熱方式の空気調和機において減
圧装置から発生する冷媒流動音を低減するのに好適な冷
凍サイクルを提案することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧縮機,第1
熱交換器,減圧装置,第2熱交換器及び前記第1熱交換
器から前記減圧装置までの間に気液分離装置を備え、こ
れらを順次配管で接続して冷凍サイクルを構成した空気
調和機において、前記気液分離装置からの気相冷媒を前
記減圧装置から前記第2熱交換器までの間の配管にバイ
パスさせるバイパス管路を設け、冷媒流動騒音防止流路
を短い配管で実現できるようにしたことを特徴とする。
【0013】また、本発明は、圧縮機,四方切換弁,第
1熱交換器,減圧装置,第2熱交換器,前記第1熱交換
器から前記減圧装置までの間及び該減圧装置から前記第
2熱交換器までの間に各々気液分離装置を設けてこれら
を順次配管で接続して冷凍サイクルを構成すると共に前
記2つの気液分離装置を結んで気相冷媒をバイパスさせ
るバイパス管路を設けることにより、ヒートポンプタイ
プの空気調和機における冷媒流動騒音防止を実現できる
ようにしたことを特徴とする。
【0014】更に、本発明は、圧縮機,四方切換弁,第
1熱交換器,減圧装置,第2熱交換器,前記第1熱交換
器から前記減圧装置までの間及び該減圧装置から前記第
2熱交換器までの間に各々気液分離装置を設け、これら
を順次配管で接続して冷凍サイクルを構成し、更に、前
記第1熱交換器から前記減圧装置までの間の前記気液分
離装置と前記減圧装置から前記第2熱交換器までの間の
配管とを結ぶバイパス管路と、前記減圧装置から前記第
2熱交換器までの間の前記気液分離装置と前記第1熱交
換器から前記減圧装置までの間の配管とを結ぶバイパス
管路とを設けたことを特徴とする。
【0015】更に、本発明は、圧縮機,四方切換弁,第
1熱交換器,減圧装置,第2熱交換器,前記第1熱交換
器から前記減圧装置までの間及び該減圧装置から前記第
2熱交換器までの間に各々気液分離装置を設けてこれら
を順次配管で接続して冷凍サイクルを構成すると共に前
記2つの気液分離装置を結んで気相冷媒をバイパスさせ
るバイパス管路を設け、更に前記第2熱交換器を2分割
すると共にその間に2つの気液分離装置に挾まれた減圧
装置とこの2つの気液分離装置を結んで気相冷媒をバイ
パスさせるバイパス管路を設けることによりサイクルド
ライ加熱方式の空気調和機における冷媒流動騒音を防止
できるようにしたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明になる空気調和機の
実施形態を図面を参照して説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施形態における空気
調和機の冷凍サイクル(冷凍機システム)を示してい
る。この冷凍機システムは、圧縮機1,凝縮器としての
第1熱交換器2,減圧装置3,蒸発器としての第2熱交
換器4及び前記第1熱交換器2から減圧装置3までの間
に設けられている気液分離装置5を配管100,10
1,102,103,106で各々接続して構成され
る。
【0018】圧縮機1から吐出される高温高圧のガス冷
媒は、第1熱交換器2にてファン11で送られる空気に
より冷却されて高圧の液冷媒となる。この高圧の液冷媒
は、減圧装置3に流入して室内空気温度よりも低い温度
の気液二相状態の冷媒となり、第2熱交換器4において
ファン12で送られる室内空気から熱を奪って蒸発し、
再び圧縮機1に戻る。
【0019】このような冷凍機システムにおいて、運転
条件等の変化によって、ガス冷媒が第1熱交換器2で凝
縮しきれずに気液二相の状態で該第1熱交換器2から流
出することがある。この気液二相の冷媒がそのまま減圧
装置3に流入すると、該減圧装置3から該気液二相流に
起因する冷媒流動音が発生する。
【0020】気液分離装置5は、第1熱交換器2と減圧
装置3の間の冷媒通路(配管101と配管102の間)
に設置され、気液分離装置5で分離したガス冷媒を前記
減圧装置3をバイパスさせて該減圧装置3の下流側にお
いて合流器9により配管103と合流させるバイパス管
路7が設けられる。このバイパス管路7は、その途中に
補助減圧装置8を備えている。この気液分離装置5は、
第1熱交換器2で凝縮しきれずに気液二相流の状態で流
出した冷媒を気相と液相とに分離し、液相の冷媒のみを
配管102を通して減圧装置3に流入させ、気相の冷媒
は前述したように減圧装置3をバイパスさせる。補助減
圧装置8は、バイパス管路7を通って流れる気相の冷媒
を適度に減圧する。この補助減圧装置8における減圧
は、減圧装置3を通る管路と同程度の圧力損失であるこ
とが必要である。補助減圧装置8での減圧量が小さいと
冷媒が主としてバイパス管路7を流れて減圧装置3を通
る冷媒量が減少し、冷凍サイクルの制御が困難となる。
反対に、補助減圧装置8での減圧量が大きいと、冷媒は
主として減圧装置3の方に流れるようになり、気液分離
装置5で液相から分離した気相の冷媒までも減圧装置3
の方に流れてしまう。従って、この補助減圧装置8の構
成が固定式の減圧機構である場合には、定格運転状態で
圧力損失が減圧装置3の圧力損失と同程度となるように
設定し、可変式である場合には、気液分離装置5の液面
を検出しながら減圧量を制御するように構成する。そし
て、合流器9において合流した冷媒は、配管103を通
って第2熱交換器4に流入する。
【0021】この結果、減圧装置3には、必ず液冷媒の
みを流入させることができ、また、補助減圧装置8にも
ガス冷媒のみを流入させることができるため、気液二相
流が原因で発生する冷媒流動音の発生を防ぐことができ
る。しかも、バイパス管路7は、減圧装置3をバイパス
させるだけの短い配管で足りるので、コンパクトに実現
することができる。
【0022】図2は、本発明の他の実施形態における空
気調和機の冷凍サイクル(冷凍機システム)を示してい
る。この冷凍機システムは、圧縮機1,四方切換弁6,
第1熱交換器2,減圧装置3,第2熱交換器4及び前記
第1熱交換器2から減圧装置3までの間に設けられた気
液分離装置5a,減圧装置3から第2熱交換器4までの
間に設けられた気液分離装置5bを配管100,10
1,102,104,105,106で各々接続して構
成される。
【0023】冷房運転時には、圧縮機1から吐出された
高温高圧のガス冷媒を四方切換弁6を介して第1熱交換
器2に供給してファン11で送られる空気により冷却
し、高圧の液冷媒とする。この冷媒は、減圧装置3に流
入して室内空気温度よりも低い温度の気液二相状態の冷
媒となり、第2熱交換器4においてファン12で送られ
る室内空気から熱を奪って蒸発し、再び圧縮機1に戻
る。そして、暖房運転時には、四方切換弁6を切り換え
ることで、冷媒の循環方向を逆にする。即ち、冷媒は、
圧縮機1,四方切換弁6,第2熱交換器4,減圧装置
3,第1熱交換器2,四方切換弁6の順に流れて再び圧
縮機1に戻る。
【0024】このような冷凍サイクルにおいて、冷媒
が、運転条件の影響で、冷房運転時では第1熱交換器2
で凝縮しきれず、また暖房運転時では第2熱交換器4で
凝縮しきれずに、気液二相の状態で熱交換器2,4から
流出することがある。このようなときに、冷媒が気液二
相流の状態で減圧装置3に流入すると、この減圧装置3
から間欠的な冷媒流動音が発生する。
【0025】そこで本発明になるこの冷凍機システムで
は、減圧装置3を挾んでその両側の冷媒通路(配管10
1と配管102の間及び配管104と配管105の間)
に気液分離装置5a,5bを設け、且つ各気液分離装置
5a,5bの気相室間を接続するバイパス管路7を設け
た。また、このバイパス管路7の途中に補助減圧装置8
を設けた。
【0026】冷房運転時には、気液分離装置5aが気液
分離を行い、気液分離装置5bは合流器として機能す
る。また、暖房運転時には、気液分離装置5bが気液分
離を行い、気液分離装置5aが合流器として機能する。
【0027】気液分離装置5a,5b内では、気液二相
の冷媒が液冷媒とガス冷媒とに分離され、液冷媒のみが
減圧装置3に導かれ、ガス冷媒はバイパス管路7を通っ
て減圧装置3をバイパスする。この結果、減圧装置3に
は液冷媒、また、補助減圧装置8にはガス冷媒のみが流
入するため、気液二相流に起因する冷媒流動音の発生を
回避することができる。
【0028】図3は、本発明の更に他の実施形態におけ
る空気調和機の冷凍サイクル(冷凍機システム)を示し
ている。この実施形態は、図2に示した冷凍機システム
におけるバイパス流路の変形例である。この冷凍機シス
テムは、圧縮機1,四方切換弁6,第1熱交換器2,減
圧装置3,第2熱交換器4及び第1熱交換器2から減圧
装置3までの間に設けられた気液分離装置5a,減圧装
置3から第2熱交換器4までの間に設けられた気液分離
装置5bを配管100,101,102,104,10
5,106で各々接続して構成される。
【0029】減圧装置3を挾んでその両側の冷媒通路に
気液分離装置5a,5bを設置し、気液分離装置5aの
気相室からは減圧装置3と気液分離装置5bをバイパス
して合流器9aにより配管105に接続されるバイパス
管路7aを設け、また、気液分離装置5bの気相室から
は減圧弁3と気液分離装置5aをバイパスして合流器9
bにより配管101に接続されるバイパス管路7bが設
けられる。前記バイパス管路7aの途中には補助減圧装
置8aと逆止弁14aが設けられ、バイパス管路7bの
途中には補助減圧装置8bと逆止弁14bが設けられ
る。
【0030】冷房運転時には、気液分離装置5aが気液
分離を行い、暖房運転時には、気液分離装置5bが気液
分離を行う。そして、各液分離装置5a,5b内で気液
二相冷媒を液冷媒とガス冷媒とに分離し、液冷媒のみを
減圧装置3に導く。また、ガス冷媒はバイパス管路7a
またはバイパス管路7bを通って減圧装置3をバイパス
する。
【0031】この結果、減圧装置3には液冷媒、また、
補助減圧装置8a,8bにはガス冷媒のみが流入するた
め、気液二相流に起因する冷媒流動音の発生を回避する
ことができる。なお、気液分離装置5aからのバイパス
管路7aの先端の合流器9aは、配管104の途中に接
続してもよく、同様に、気液分離装置5bからのバイパ
ス管路7bの先端の合流器9bは配管102の途中に接
続してもよい。
【0032】図4は、本発明の更に他の実施形態におけ
る空気調和機の冷凍サイクル(冷凍機システム)を示し
ている。この冷凍機システムは、圧縮機1,第1熱交換
器2,減圧装置3,第2熱交換器4及び第1熱交換器2
から減圧装置3までの間に設けられている気液分離装置
5を配管100,101,102,106で各々接続し
て構成される。
【0033】気液分離装置5の下流に位置する減圧装置
3をバイパスするバイパス管路7の先端は、第2熱交換
器4の上流側に設けられている分流器13bから第2熱
交換器4までの配管103a,103bの途中に接続さ
れる。ここで分流器13bは、配管103を流れてきた
冷媒を配管103aと配管103bに分配する役目をす
る。気液分離装置5からのバイパス管路7には、補助減
圧装置8及び分流器13aが設けられ、分流器13aか
ら伸びる配管108a,108bが合流器9a,9bに
よって前記配管103a,103bに接続される。ま
た、第2熱交換器4の下流の配管106a,106b
は、合流器9cを介して配管106に接続される。
【0034】この結果、第1熱交換器2で凝縮しきれず
に気液二相流の状態で流出した冷媒は、気液分離装置5
において気相と液相の冷媒とに分離され、液相冷媒のみ
を配管102を通して減圧装置3に流入させ、また、補
助減圧装置8には気相冷媒のみを流すことができるた
め、気液二相流が減圧装置3に流入することで発生する
冷媒流動音を回避することができる。また、気相冷媒
は、バイパス管路7を通り分流器13bの下流側へ流れ
る。従って、分流器13bに流入する気液二相流が原因
で生じる冷媒分配の偏りの増加を軽減することができ
る。特に多種の冷媒が混合している混合冷媒や沸点の異
なる多種の冷媒が混合している非共沸混合冷媒を使用し
ているとき、冷媒分配における気相,液相の不均一は、
そのまま混合冷媒内の成分比の不均一となり、そのまま
熱交換器に流入させると熱交換性能の低下を招く。従っ
て、分流器13bの下流で気液混合をさせることはこの
ような性能低下を防止する上で有効である。
【0035】なお、バイパス管路を接続する分流器から
熱交換器までの配管は、熱交換器を構成する伝熱管であ
ってもよい。
【0036】図5は、本発明の更に他の実施形態におけ
る空気調和機の冷凍サイクル(冷凍機システム)を示し
ている。この冷凍機システムは、圧縮機1,四方切換弁
6,第1熱交換器2,減圧装置3,第2熱交換器4及び
第1熱交換器2から減圧装置3までの間に設けられた気
液分離装置5a,減圧装置3から第2熱交換器4までの
間に設けられた気液分離装置5bを配管100,10
1,102,104,105,106で各々接続して構
成される。また、気液分離装置5aの下流につながる減
圧装置3をバイパスするバイパス管路7aは、配管10
5に接続される分流合流器10cから第2熱交換器4ま
での配管105a,105bに接続されている。ここで
分流合流器10cは、冷房運転時に配管105を流れて
きた冷媒を配管105a,105bに分配する役目をす
る。この気液分離装置5aからのバイパス管路7aに
は、補助減圧装置8a,逆止弁14a,分流器10fが
設けられ、分流器10fに後続する配管108a,10
8bが合流器9a,9bによって配管105a,105
bに接続される。更にまた、気液分離装置5bの下流に
つながる減圧装置3をバイパスするバイパス管路7b
は、配管101に接続される分流合流器10bから第1
熱交換器2までの配管101a,101bに接続されて
いる。ここで分流合流器10bは、暖房運転時に配管1
01を流れてきた冷媒を配管101a,101bに分配
する役目をする。この気液分離装置5bからのバイパス
管路7bには、補助減圧装置8b,逆止弁14b,分流
器10eが設けられ、分流器10eに後続する配管10
9a,109bが合流器9c,9dによって各配管10
1a,101bに接続される。
【0037】冷房運転時の気液分離は気液分離装置5a
において行われ、気液分離装置5bにつながるバイパス
管路7bには逆止弁14bの働きにより冷媒は流れな
い。そして、暖房運転時における気液分離は気液分離装
置5bにおいて行われ、気液分離装置5aにつながるバ
イパス管路7aには逆止弁14aの働きにより冷媒は流
れない。
【0038】この結果、冷房運転時に第1熱交換器2で
凝縮しきれずに気液二相流の状態で該第1熱交換器2か
ら流出した冷媒は、気液分離装置5aにより気相と液相
に分離されて液相冷媒のみが減圧装置3に流入し、気相
冷媒はバイパス管路7aに流入する。また、暖房運転時
に第2熱交換器4で凝縮しきれずに気液二相流の状態で
該第2熱交換器4から流出した冷媒は、気液分離装置5
bによって気相と液相に分離され、液相冷媒のみが減圧
装置3に流入し、気相冷媒はバイパス管路7bに流入す
る。従って、気液二相流が減圧装置3に流入することで
発生する冷媒流動音を回避することができる。
【0039】そして、冷房運転時に気液分離装置5aで
分離されてバイパス管路7aに流入した気相冷媒は、補
助減圧装置8aを通って分流器10fへ流れ、その下流
の配管108a,108bから合流器9a,9bを介し
て分流合流器10cの下流の配管105a,105bに
流入する。また、暖房運転時に気液分離装置5bで分離
されてバイパス管路7bに流入した気相冷媒は、補助減
圧装置8bを通って分流器10eへ流れ、その下流側の
配管109a,109bから合流器9c,9dを介して
分流合流器10bの下流側の配管101a,101bへ
流入する。
【0040】このような気相冷媒の流れは、分流合流器
10b,10cにおいて配管101,105から分岐配
管101a,101b及び分岐配管105a,105b
に流入する気液二相流が原因で生じる冷媒分配の偏り増
加を防ぐことができ、第1熱交換器2及び第2熱交換器
4での熱交性能の低下を防ぐことができる。これは、特
に多種の冷媒が混合している混合冷媒や沸点の異なる多
種の冷媒が混合している非共沸混合冷媒を使用している
ときに顕著な効果となる。これは、冷媒分配の気相,液
相に不均一が生じていると、そのまま混合冷媒内の成分
比の不均一となり、これがそのまま熱交換器に流入する
と熱交換性能の低下を招くためである。
【0041】また、バイパス管路を接続する分流器から
熱交換器までの分岐配管は、熱交換器を構成する伝熱管
であってもよい。
【0042】また、この実施形態の冷凍機システムは、
逆止弁14bの上流側を逆止弁14b’を介して逆止弁
14aの下流側に接続し、逆止弁14aの上流側を逆止
弁14a’を介して逆止弁14bの下流側に接続する流
路を形成すれば、冷房運転時に配管105に流れる冷媒
を液冷媒の単相流とすることができ、暖房運転時には配
管101に流れる冷媒を液冷媒の単相流とすることがで
きる。
【0043】図6は、本発明の更に他の実施形態におけ
る空気調和機の冷凍サイクル(冷凍機システム)を示し
ている。この冷凍機システムは、圧縮機1,四方切換弁
6,第1熱交換器2,減圧装置3,第2熱交換器4及び
第1熱交換器2から減圧装置3までの間に設けられた気
液分離装置5a,減圧装置3から第2熱交換器4までの
間に設けられた気液分離装置5bとをそれぞれ配管10
0,101,102,104,105,106により接
続して構成される。また、気液分離装置5aの下流につ
ながる減圧装置3をバイパスするバイパス管路7aは、
合流器9bを介して配管106に接続され、気液分離装
置5bの下流につながる減圧装置3をバイパスするバイ
パス管路7bは、合流器9aを介して配管100に接続
される。バイパス管路7aには補助減圧装置8aと逆止
弁14aが設けられ、バイパス管路7bには補助減圧装
置8bと逆止弁14bが設けられる。
【0044】冷房運転時における気液分離は気液分離装
置5aにおいて行われ、気液分離装置5bにつながるバ
イパス管路7bには逆止弁14bの働きにより冷媒は流
れない。そして、暖房運転時における気液分離は気液分
離装置5bにおいて行われ、気液分離装置5aにつなが
るバイパス管路7aには逆止弁14aの働きにより冷媒
は流れない。
【0045】この結果、冷房運転時に第1熱交換器2で
凝縮しきれずに気液二相流の状態で該第1熱交換器2か
ら流出した冷媒は、気液分離装置5aによって気相と液
相とに分離されて液相冷媒のみが減圧装置3に流入し、
気相冷媒はバイパス管路7aを介して補助減圧装置8a
に流入する。また、暖房運転時に第2熱交換器4で凝縮
しきれずに気液二相流の状態で該第2熱交換器4を流出
した冷媒は、気液分離装置5bよって気相と液相とに分
離され、液相冷媒のみが減圧装置3に流入し、気相冷媒
はバイパス管路7bを介して補助減圧装置8bに流入す
る。従って、気液二相流が減圧装置3及び補助減圧装置
8a,8bに流入することで発生する冷媒流動音を回避
することができる。
【0046】そして補助減圧装置8a,8bで減圧され
た気相冷媒は、熱交換器2,4をバイパスして圧縮機1
に還流するので、第1及び第2熱交換器2,4の配管体
積の減少を図ることができ、その結果、伝熱管を細くで
きるため該熱交換器2,4を小さくすることができる。
【0047】また、この実施形態の冷凍機システムは、
逆止弁14bの上流側を逆止弁14b’を介して逆止弁
14aの下流側に接続し、逆止弁14aの上流側を逆止
弁14a’を介して逆止弁14bの下流側に接続する流
路を形成すれば、冷房運転時に配管105に流れる冷媒
を液冷媒の単相流とすることができ、暖房運転時には配
管101に流れる冷媒を液冷媒の単相流とすることがで
きる。
【0048】図7は、本発明の更に他の実施形態におけ
るサイクルドライ加熱方式を採用した空気調和機の冷凍
サイクル(冷凍機システム)を示している。この冷凍機
システムは、圧縮機1,四方切換弁6,第1熱交換器
2,冷房運転時と暖房運転時に絞りとして使用する減圧
装置3a,第2熱交換器4a,第3熱交換器4b,除湿
運転時に絞りとして使用する減圧装置3b,第1熱交換
器2と減圧装置3aの間に設けられた気液分離装置5
a,減圧装置3aから第2熱交換器4aまでの間に設け
られた気液分離装置5b,第2熱交換器4aから減圧装
置3bまでの間に設けられた気液分離装置5c,減圧装
置3bから第3熱交換器4bの間までに設けられた気液
分離装置5d,気液分離装置5aと気液分離装置5bの
間に設けられた補助減圧装置8a,気液分離装置5cと
気液分離装置5dの間に設けられた補助減圧装置8bを
備え、これらを配管100,101,102a,104
a,105,110,111,106,102b,10
4b及びバイパス管7a,7bによって接続して構成さ
れる。ここでは、減圧装置3a,3bとして膨張弁を使
用した。
【0049】冷房運転時及び暖房運転時には、減圧装置
3aを絞りとして使用し、減圧装置3bは絞りを全開に
することにより配管と同程度の圧力損失にして減圧装置
としての機能を消失させる。その結果、第2熱交換器4
aと第3熱交換器4bは1つの熱交換器として機能し、
冷房運転時には蒸発器,暖房運転時には凝縮器として機
能する。補助減圧装置8bの抵抗は、絞りが全開状態の
減圧装置3bの抵抗値よりも大きいために、この冷房ま
たは暖房運転時における冷媒のほとんどは減圧装置3b
側を流れる。
【0050】冷凍サイクルの構成は、図2に示した空気
調和機の場合と等価である。冷房運転時における冷媒
は、圧縮機1から四方切換弁6を経て第1熱交換器2に
流れ、気液分離装置5aで気液分離されて液相冷媒のみ
が減圧装置3aに流れ、気相冷媒は補助減圧装置8aを
流れる。その後、これらの冷媒は気液分離装置5bで合
流して第2熱交換器4aに流れ、気液分離装置5cから
減圧装置3bと補助減圧装置8bを分流して気液分離装
置5dで合流し、第3熱交換器4bを流れた後に四方切
換弁6を経て圧縮機1に還流する。このとき、第1熱交
換器2は凝縮器として機能し、第2及び第3熱交換器4
a,4bは、蒸発器として機能する。
【0051】次に、暖房運転時には、四方切換弁6を切
換えて冷媒の循環方向を逆転させる。このようにする
と、第1熱交換器2は蒸発器として機能し、第2及び第
3熱交換器4a,4bは凝縮器として機能する。
【0052】これらの冷房及び暖房運転時には、減圧装
置3aには気液分離装置5a,5bの働きにより液冷媒
のみが流入する。従って、冷媒気液二相流が減圧装置3
aに流入することによって発生する冷媒流動騒音を防止
することができる。このとき、気液分離装置5c,5d
はサイクル構成上必要なものではないが、減圧装置3b
の絞りを全開にしても配管よりは断面積が小さくなるの
で、該気液分離装置5c,5dは該減圧装置3bに気液
二相状態の冷媒が流入して冷媒流動騒音が発生するのを
防止する。
【0053】そして、除湿運転時には、減圧装置3aの
絞りを全開にすることにより配管と同程度の圧力損失に
なるようにして減圧装置としての機能を消失させ、減圧
装置3bを絞って減圧装置として機能させる。
【0054】このサイクル加熱除湿方式の特徴は、除湿
するために冷却した空気を加熱して吹き出すことで室内
の温度を下げずに除湿を行ない、しかも加熱のための熱
源を凝縮器の放熱を利用することにある。この除湿運転
では、冷媒は、圧縮機1から四方切換弁6を経て第1熱
交換器2に流れ、気液分離装置5aで気液分離されて液
相冷媒のみが減圧装置3aに流れ、気相冷媒は補助減圧
装置8aを流れる。その後、これらの冷媒は気液分離装
置5bで合流して第2熱交換器4aに流れ、気液分離装
置5cから減圧装置3bと補助減圧装置8bを分流して
気液分離装置5dで合流し、第3熱交換器4bを流れた
後に四方切換弁6を経て圧縮機1に還流する。このと
き、第1熱交換器2と第2熱交換器4aは凝縮器として
機能し、第第3熱交換器4bが蒸発器として機能する。
そして、気液分離装置5cは、気液二相状態の冷媒を気
液分離し、気相冷媒は補助減圧装置8bをバイパスさせ
て液層冷媒のみを減圧装置3bに流入させることによ
り、該減圧装置3bから冷媒流動騒音が発生するのを防
止する。このとき、気液分離装置5a,5bはサイクル
構成上必要なものではないが、減圧装置3aの絞りを全
開にしても配管よりは断面積が小さくなるので、該気液
分離装置5a,5bは該減圧装置3aに気液二相状態の
冷媒が流入して冷媒流動騒音が発生するのを防止する。
【0055】なお、前記第2及び第3熱交換器4a,4
bは、それぞれを独立させた2つの熱交換器を用いても
1つの熱交換器を2つに分割して形成してもよい。
【0056】図8は、本発明になる前記図1,図4に示
した空気調和機の配管及び気液分離装置及び減圧装置の
一実施形態を示す斜視図である。
【0057】この実施形態は、第1熱交換器2から気液
分離装置5までの管路101の一部分と、気液分離装置
5と、気液分離装置5から減圧装置3までの管路102
の一部分と、気液分離装置5からのバイパス管路7及び
減圧装置3から第2熱交換器までの管路103の一部分
と、合流器9とを、それぞれ所定の寸法形状にて、且つ
所定の位置に凹凸を成形した平板201,202,20
3を接合することにより流路を形成する構成である。平
板201〜203への凹凸の成形はプレスにより行い、
凹凸を形成した平板201〜203の接合は、平板と平
板との間にロウ材を挟み、炉の中に入れて加熱すること
により炉中でロウ付けすることにより行う。このような
構成の流路を用いることにより、複雑な流路構造もコン
パクトに納めることができ、また、ロウ付け作業の作業
工程も低減できることからコストの低減も可能となる。
【0058】前述した本発明になる空気調和機におい
て、減圧装置及び補助減圧装置としては、例えば膨張弁
やキャピラリーチューブがある。また、圧縮機は、一定
速機でも、インバータによる可変速機でもよい。更に、
ガス冷媒が通るバイパス管路に設けられている補助減圧
装置は、その抵抗は固定式であっても、また可変式であ
ってもよい。
【0059】また、本発明は、冷凍サイクル及びヒート
ポンプサイクルにおいて、運転状況によって凝縮器とし
て使用される第1熱交換器または第2熱交換器で凝縮し
きれずに気液二相流の冷媒状態となった場合でも、必ず
減圧装置の上流側に気液分離装置が位置するような配置
としたために、この気液分離装置で気相と液相とを分離
し液相のみを取り出して減圧装置に流入させることが可
能であるので、減圧装置に冷媒気液二相流が流入するこ
とで発生する冷媒流動音を防ぐことができる。その結
果、空気調和機の静音化が促進され、快適性の向上が図
れる。
【0060】
【発明の効果】本発明の冷凍機及び空気調和機は、減圧
装置の上流側に位置させて設置した気液分離装置によ
り、該減圧装置に気相冷媒が流入するのを防止して冷媒
気液二相流が流入することで発生する冷媒流動音の発生
を防ぐことができる。しかも、分離した気相冷媒を減圧
装置と熱交換器の間の流路で合流させるようにしている
ので、配管をコンパクトに構成することができる。
【0061】また、本発明は、セパレートタイプやヒー
トポンプタイプの空気調和機やサイクルドライ加熱方式
を採用した空気調和機においても減圧装置に気相冷媒が
流入するのを防止し、冷媒気液二相流が流入することで
発生する冷媒流動音の発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる空気調和機における冷凍サイクル
の一実施形態を示す系統図である。
【図2】本発明になる空気調和機における冷凍サイクル
の他の実施形態を示す系統図である。
【図3】本発明になる空気調和機における冷凍サイクル
の更に実施形態を示す系統図である。
【図4】本発明になる空気調和機における冷凍サイクル
の更に実施形態を示す系統図である。
【図5】本発明になる空気調和機における冷凍サイクル
の更に実施形態を示す系統図である。
【図6】本発明になる空気調和機における冷凍サイクル
の更に実施形態を示す系統図である。
【図7】本発明になる空気調和機における冷凍サイクル
の更に実施形態を示す系統図である。
【図8】本発明になる空気調和機の配管及び気液分離装
置及び減圧装置の一実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…圧縮機、2…第1熱交換器、3…減圧装置、4…第
2熱交換器、5…気液分離装置、6…四方切換弁、7…
バイパス管路、8…補助減圧装置、9…合流器、11,
12…ファン、100,101,102,103,10
6…配管。
フロントページの続き (72)発明者 福島 敏彦 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 下出 新一 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 朴木 秀行 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 須々木 晃 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機,第1熱交換器,減圧装置,第2熱
    交換器及び前記第1熱交換器から前記減圧装置までの間
    に気液分離装置を備え、これらを順次配管で接続して冷
    凍サイクルを構成した空気調和機において、 前記気液分離装置からの気相冷媒を前記減圧装置から前
    記第2熱交換器までの間の配管にバイパスさせるバイパ
    ス管路を設けたことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】圧縮機,四方切換弁,第1熱交換器,減圧
    装置,第2熱交換器,前記第1熱交換器から前記減圧装
    置までの間及び該減圧装置から前記第2熱交換器までの
    間に各々気液分離装置を設けてこれらを順次配管で接続
    して冷凍サイクルを構成すると共に前記2つの気液分離
    装置を結んで気相冷媒をバイパスさせるバイパス管路を
    設けたことを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】圧縮機,第1熱交換器,減圧装置,第2熱
    交換器及び前記第1熱交換器から前記減圧装置までの間
    に気液分離装置を設置してこれらを順次配管で接続して
    冷凍サイクルを構成した空気調和機において、 前記気液分離器と前記第2熱交換器を構成する伝熱管と
    を結んで気相冷媒をバイパスさせるバイパス管路を設け
    たことを特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】圧縮機,第1熱交換器,減圧装置,第2熱
    交換器及び該第2熱交換器から前記減圧装置までの間に
    気液分離装置を設け、これらを順次配管で接続して冷凍
    サイクルを構成した空気調和機において、 前記気液分離装置と前記第2熱交換器の入口に存在する
    少なくとも入口1つに対して出口が2つ以上ある分岐部
    の下流側の配管とを結んで気相冷媒をバイパスするバイ
    パス管路を設けたことを特徴とする空気調和機。
  5. 【請求項5】圧縮機,四方切換弁,第1熱交換器,減圧
    装置,第2熱交換器,前記第1熱交換器から前記減圧装
    置までの間及び該減圧装置から前記第2熱交換器までの
    間に各々気液分離装置を設け、これらを順次配管で接続
    して冷凍サイクルを構成し、更に、前記第1熱交換器か
    ら前記減圧装置までの間の前記気液分離装置と前記減圧
    装置から前記第2熱交換器までの間の配管とを結ぶバイ
    パス管路と、前記減圧装置から前記第2熱交換器までの
    間の前記気液分離装置と前記第1熱交換器から前記減圧
    装置までの間の配管とを結ぶバイパス管路とを設けたこ
    とを特徴とする空気調和機。
  6. 【請求項6】圧縮機,四方切換弁,第1熱交換器,減圧
    装置,第2熱交換器,前記第1熱交換器から前記減圧装
    置までの間及び該減圧装置から前記第2熱交換器までの
    間に各々気液分離装置を設け、これらを順次配管で接続
    して冷凍サイクルを構成し、更に、前記第1熱交換器か
    ら前記減圧装置までの間の前記気液分離装置と前記第2
    熱交換器を構成する伝熱管とを結ぶバイパス管路と、前
    記減圧装置から前記第2熱交換器までの間の前記気液分
    離装置と前記第1熱交換器を構成する伝熱管とを結ぶバ
    イパス管路とを設けたことを特徴とする空気調和機。
  7. 【請求項7】圧縮機,四方切換弁,第1熱交換器,減圧
    装置,第2熱交換器,前記第1熱交換器から前記減圧装
    置までの間及び該減圧装置から前記第2熱交換器までの
    間に気液分離装置を設け、これらを順次配管で接続して
    冷凍サイクルを構成し、前記第1熱交換器から前記減圧
    装置までの間の前記気液分離器と前記第2熱交換器の入
    口に存在する少なくとも1つの入口に対して2つの出口
    がある分岐部の下流側の配管とを結ぶバイパス管路と、
    前記減圧装置から前記第2熱交換器までの間の前記気液
    分離器と前記第1熱交換器の入口に存在する少なくとも
    1つの入口に対して2つの出口がある分岐部の下流側の
    配管とを結ぶバイパス管路を設けたことを特徴とする空
    気調和機。
  8. 【請求項8】圧縮機,四方切換弁,第1熱交換器,減圧
    装置,第2熱交換器,前記第1熱交換器から前記減圧装
    置までの間及び該減圧装置から前記第2熱交換器までの
    間に各々気液分離装置を設置してもれぞれ順次配管で接
    続して冷凍サイクルを構成し、且つ前記第1熱交換器か
    ら前記減圧装置までの間の前記気液分離装置と前記第2
    熱交換器から前記圧縮機までの間の配管とを結ぶバイパ
    ス管路を設け、更に、前記減圧装置から前記第2熱交換
    器までの間の前記気液分離装置と前記圧縮機から前記第
    1熱交換器までの間の配管とを結ぶバイパス管路を設け
    たことを特徴とする空気調和機。
  9. 【請求項9】請求項1〜8の1項において、前記第1熱
    交換器から前記気液分離装置までの管路の一部分,前記
    気液分離装置,前記気液分離装置から前記減圧装置まで
    の管路の一部分,前記気液分離装置からの前記バイパス
    管路及び前記減圧装置から前記第2熱交換器までの管路
    の一部分を、それぞれ所定形状で且つ所定位置に凹凸を
    成形した少なくとも2枚の平板を一対として接合して形
    成したことを特徴とする空気調和機。
  10. 【請求項10】請求項1〜9の1項において、冷媒とし
    て少なくとも2種類以上の冷媒を混合させた混合冷媒を
    用いたことを特徴とする空気調和機。
  11. 【請求項11】請求項10において、前記混合冷媒は、
    沸点の異なる冷媒を混合させた非共沸混合冷媒であるこ
    とを特徴とする空気調和機。
  12. 【請求項12】圧縮機,四方切換弁,第1熱交換器,減
    圧装置,第2熱交換器,前記第1熱交換器から前記減圧
    装置までの間及び該減圧装置から前記第2熱交換器まで
    の間に各々気液分離装置を設けてこれらを順次配管で接
    続して冷凍サイクルを構成すると共に前記2つの気液分
    離装置を結んで気相冷媒をバイパスさせるバイパス管路
    を設け、更に前記第2熱交換器を2分割すると共にその
    間に2つの気液分離装置に挾まれた減圧装置とこの2つ
    の気液分離装置を結んで気相冷媒をバイパスさせるバイ
    パス管路を設けたことを特徴とする空気調和機。
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