JPH09151766A - 内燃機関のスロットル制御装置 - Google Patents

内燃機関のスロットル制御装置

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JPH09151766A
JPH09151766A JP30917295A JP30917295A JPH09151766A JP H09151766 A JPH09151766 A JP H09151766A JP 30917295 A JP30917295 A JP 30917295A JP 30917295 A JP30917295 A JP 30917295A JP H09151766 A JPH09151766 A JP H09151766A
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JP
Japan
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behavior
throttle
throttle valve
value
valve
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Application number
JP30917295A
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English (en)
Inventor
Kazunari Shirai
白井  和成
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Publication of JPH09151766A publication Critical patent/JPH09151766A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D11/00Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated
    • F02D11/06Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance
    • F02D11/10Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type
    • F02D2011/101Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type characterised by the means for actuating the throttles
    • F02D2011/102Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type characterised by the means for actuating the throttles at least one throttle being moved only by an electric actuator
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スロットルバルブの挙動を監視し学習による
最適なオフセット値を設定することでスロットルバルブ
の挙動を安定化すること。 【解決手段】 スロットルバルブのスロットル開度信号
のピーク値(ステップS203)、変化点の数(ステッ
プS204)、スロットル開度指令値と実際のスロット
ル開度との偏差の積分値の1/4なまし値(ステップS
206)がそれぞれ算出される。このとき、スロットル
バルブが正常状態以外のハンチング状態または発振状態
となるとオフセット値が適宜学習される(ステップS2
07〜ステップS210)。このオフセット値が上記偏
差に基づきPID出力値に付加され、そのDuty 変換さ
れた値によりDCモータが駆動されることでスロットル
バルブの挙動の安定性を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクセルペダルの
踏込量に応じて例えば、直流(以下、単に『DC』と記
す)モータを駆動しスロットルバルブの開度を制御する
内燃機関のスロットル制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アクセルペダルの踏込量に応じて
DCモータを駆動しスロットルバルブの開度を制御する
『電子スロットルシステム』と称する内燃機関のスロッ
トル制御装置が知られている。
【0003】この内燃機関のスロットル制御装置におい
ては、アクセルペダルの踏込量に対応するアクセル開度
を検出するアクセル開度センサからの信号またはマイク
ロコンピュータの内部演算により求めたスロットルバル
ブの目標開度に一致するようにDCモータに電流を流
し、DCモータが駆動されることでスロットルバルブが
開閉され吸入空気量が制御される。
【0004】このものでは、スロットルバルブのスロッ
トル開度を検出するスロットル開度センサからの信号と
アクセル開度センサからの信号との偏差がなくなるよう
にDCモータに対して比例・積分・微分制御(以下、単
に『PID制御』という)によるフィードバック制御が
実行される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の電子スロットル
システムにおいて、スロットルボデーの持つ摩擦やヒス
テリシスまたはトルクリップルといった非線形な要因
で、スロットルバルブを一定のスロットル開度に保持し
ようとしても低周波(1Hz〜数Hz)、微小角度
(0.1°程度)で開閉してしまう所謂ハンチング状態
と呼ばれる現象が起こっていた。
【0006】これに対処する内燃機関のスロットル制御
装置に関連する先行技術文献としては、特開平4−22
7508号公報にて開示されたものが知られている。こ
のものでは、DCモータ(アクチュエータ)に対して可
変のオフセット値(ヒステリシス幅)を持たせて制御す
る技術が示されている。
【0007】ところが、このオフセット値が大き過ぎる
とスロットルボデーの静止摩擦の大きさを越えてしまう
ため、ハンチング状態とならない代わりに発振状態(数
10Hz〜100Hz程度)となってしまい、逆にオフ
セット値が小さ過ぎるとハンチング状態が解消しないと
いう不具合があった。
【0008】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、スロットルバルブの挙動を監
視し学習による最適なオフセット値を設定することでス
ロットルバルブの挙動を安定化することができる内燃機
関のスロットル制御装置の提供を課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の内燃機関のス
ロットル制御装置によれば、バルブ挙動判定手段でスロ
ットルバルブの挙動がハンチング状態または発振状態と
判定されたときには、偏差演算手段で算出された偏差に
基づきオフセット値演算手段でオフセット値が算出さ
れ、そのオフセット値の分だけモータを駆動する出力値
が補正される。このように、スロットルバルブの挙動が
監視され、その状態によって最適なオフセット値が設定
されることでアクセルペダルの踏込量に対応したスロッ
トルバルブの挙動が安定化するという効果が得られる。
【0010】請求項2の内燃機関のスロットル制御装置
では、請求項1の出力値補正手段によりバルブ挙動判定
手段の判定でスロットルバルブがハンチング状態である
ときにはオフセット値が増加する方向に補正される。こ
のため、摩擦やヒステリシス、トルクリップル等の非線
形な要因でハンチング状態がスロットルバルブの挙動に
現れたときには出力値が大きくされ、より強い力で指令
値に戻されることでスロットルバルブの挙動が安定化す
る。
【0011】請求項3の内燃機関のスロットル制御装置
では、請求項1の出力値補正手段によりバルブ挙動判定
手段の判定でスロットルバルブが発振状態であるときに
はオフセット値が減少する方向に補正される。このた
め、発振状態がスロットルバルブの挙動に現れたときに
は出力値が小さくされ、その挙動が安定化する。
【0012】請求項4の内燃機関のスロットル制御装置
では、請求項1のバルブ挙動判定手段により3秒間に算
出された変化点の数が小さな値であるときにはスロット
ルバルブがハンチング状態、大きな値であるときにはス
ロットルバルブが発振状態であると判定される。このよ
うに、所定時間のスロットルバルブの挙動に対する変化
点の数を求めることでスロットルバルブがハンチング状
態であるか発振状態であるかを知ることができるという
効果が得られる。
【0013】請求項5の内燃機関のスロットル制御装置
では、請求項1のバルブ挙動判定手段により3秒間に算
出されたスロットルバルブの出力値のピーク値が正常状
態のときに比べて大きな値であるときにはスロットルバ
ルブがハンチング状態または発振状態であると判定され
る。このように、所定時間のスロットルバルブの挙動に
対する出力値のピーク値を求めることでスロットルバル
ブが正常状態であるか否かを知ることができるという効
果が得られる。
【0014】請求項6の内燃機関のスロットル制御装置
では、請求項1のバルブ挙動判定手段により3秒間に算
出されたスロットルバルブの偏差の積分値を平滑化した
値が正常状態のときに比べて大きな値であるときにはス
ロットルバルブの挙動がハンチング状態であると判定さ
れる。このように、所定時間のスロットルバルブの挙動
に対する平滑化した値を求めることでスロットルバルブ
がハンチング状態であるか正常状態あるかを知ることが
できるという効果が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施の形
態に基づいて説明する。
【0016】図1は本発明の一実施の形態にかかる内燃
機関のスロットル制御装置の全体構成を示す概略図であ
る。
【0017】図1において、1は内燃機関であり、内燃
機関1には吸気通路2を通って空気が供給される。3は
スロットルバルブであり、スロットルバルブ3は吸気通
路2の途中に設けられ、このスロットルバルブ3にはス
ロットル開度を検出するスロットル開度センサ4が設け
られている。5はアクセルペダルであり、アクセルペダ
ル5にはアクセル開度を検出するアクセル開度センサ6
が設けられている。
【0018】10はECU(Electronic Control Unit:
電子制御装置)であり、ECU10にはスロットル開度
センサ4からのスロットル開度信号TH 及びアクセルペ
ダル5からのアクセル開度信号Ap が入力されている。
DCモータ12にはECU10側から電流が供給され
る。また、13はDCモータ12とスロットルバルブ3
との間に配設される減速ギヤ列であり、14はスロット
ルバルブ3を全閉側に常時付勢するリターンスプリング
である。
【0019】次に、本発明の一実施の形態にかかる内燃
機関のスロットル制御装置の要部構成を示す図2及びフ
ィードバック制御における信号の流れを示す図3を参照
して説明する。
【0020】図2において、アクセルペダル5の踏込量
に対応するアクセル開度センサ6からのアクセル開度信
号Ap 及びスロットルバルブ3のスロットル開度に対応
するスロットル開度センサ4からのスロットル開度信号
TH がA/D変換器10aでA/D変換されECU10
に入力される。それらの信号に応じてECU10からモ
ータ駆動回路11にPWM(Pulse Width Modulation:パ
ルス幅変調)信号が出力される。そして、モータ駆動回
路11からDCモータ12に電流が流され、DCモータ
12が駆動され減速ギヤ列13を介してスロットルバル
ブ3が開閉される。なお、7はスロットルバルブ3の全
閉位置を規制する全閉ストッパである。
【0021】このとき、図3に示すように、ECU10
ではスロットルバルブ3のスロットル開度に対応するス
ロットル開度センサ4のスロットル開度信号TH に基づ
いて算出された実際のスロットル開度(以下、単に『実
開度』と記す)θthとアクセルペダル5のアクセル開度
に対応するアクセル開度センサ6のアクセル開度信号A
p に基づいて算出されたスロットルバルブ3の目標開度
としてのスロットル開度指令値(以下、単に『指令値』
と記す)θcmd との偏差がなくなるようにPID制御回
路10bによるPID制御によりモータ駆動回路11を
介してDCモータ12に対するフィードバック制御が実
行される。
【0022】次に、PID制御におけるP(比例)項、
I(積分)項、D(微分)項の各制御定数であるP項ゲ
インKp 、I項ゲインTi 、D項ゲインTd とスロット
ルバルブ3の制御特性との関係を説明する。
【0023】P項ゲインKp は、スロットルバルブ3の
開閉における立上がりまたは立下がりの傾き、即ち、応
答速度を制御している。したがって、このP項ゲインK
p が大きくなるとスロットルバルブ3の応答速度は速く
なるが、反動としてのオーバシュートが大きくなりスロ
ットル開度を一定保持しようとすると発振し易くなる。
【0024】また、I項ゲインTi は、スロットルバル
ブ3の指令値θcmd と実開度θthとの偏差を小さくする
ように制御している。したがって、このI項ゲインTi
が大きくなるとスロットルバルブ3の挙動が大きくなり
スロットル開度を一定保持しようとすると発振し易くな
る。
【0025】そして、D項ゲインTd は、スロットルバ
ルブ3の開閉における応答速度に関連する最終収束速度
を制御している。したがって、このD項ゲインTd が大
きくなるとスロットルバルブ3の応答速度が遅くなる
が、反面、スロットルバルブ3のスロットル開度変動時
のオーバシュートが小さくなる。
【0026】次に、本発明の一実施の形態にかかる内燃
機関のスロットル制御装置で使用されているECU10
の処理手順を図4及び図5のフローチャートに基づいて
説明する。
【0027】まず、PID制御及びオフセット値付加ル
ーチンを示す図4において、ステップS101で、前回
の実行タイミングから2msが経過しているかが判定さ
れる。ステップS101の判定条件が成立しないときに
は、本ルーチンを終了する。一方、ステップS101の
判定条件が成立するときには、ステップS102に移行
し、スロットル開度センサ4からのスロットル開度信号
TH のA/D変換が開始される。
【0028】そして、ステップS103でA/D変換が
終了するのを待って、ステップS104に移行し、スロ
ットル開度信号TH のA/D変換値を基に微分演算され
る。次にステップS105に移行して、ステップS10
4による微分演算出力と指令値θcmd との偏差が演算さ
れる。次にステップS106に移行して、ステップS1
05で算出された偏差とP項ゲインKp との積が演算さ
れる。次にステップS107に移行して、ステップS1
05で算出された偏差を基に積分演算される。そして、
ステップS108に移行し、ステップS107による積
分演算出力と(偏差×P項ゲインKp )との和であるP
ID出力値が演算される。
【0029】次にステップS109に移行して、オフセ
ット値学習処理が実行される。このオフセット値学習ル
ーチンを示す図5において、ステップS201で、前回
の実行タイミングから2msが経過しているかが判定さ
れる。ステップS201の判定条件が成立しないときに
は、本ルーチンを終了する。一方、ステップS201の
判定条件が成立するときには、ステップS202に移行
し、指令値と実開度との偏差の積分値が算出される。次
にステップS203に移行して、スロットル開度信号T
H のA/D変換値の(Max−Min)としてのピーク値yp
eek が算出される。次にステップS204に移行して、
スロットルバルブ3が開方向から閉方向または閉方向か
ら開方向に変化した点の数であるスロットル開度信号T
H のA/D変換値の変化点(極)の数ykyokuが算出され
る。そして、ステップS201〜ステップS204の処
理が繰返され、ステップS205で所定時間の3秒が経
過するとステップS206に移行し、ステップS202
で算出された偏差の積分値に対するなまし処理が実行さ
れ、その1/4なまし値yhensaが求められる。
【0030】なお、上記所定時間としての3秒間はあま
り短いと積分値が小さくてスロットルバルブ3の挙動が
ハンチング状態または正常状態であるかの区別がつか
ず、逆にあまり長いとISC(Idle Speed Control:ア
イドル回転数制御)中では指令値そのものが変化(本実
施の形態においては、1.6秒周期で1LSB(Least S
ignificant Bit)ずつ変動する)してしまい、ピーク値
ypeek が大きな値となってスロットルバルブ3の挙動が
正常状態か否かの区別がつかなくなるため2秒〜5秒程
度が適当である。
【0031】次にステップS207に移行して、条件式
1として次式(1)の3つの不等式が全て成立するかが
判定される。
【0032】
【数1】 yhensa>150,ypeek >10,ykyoku<30 ・・・(1) ここで、1/4なまし値yhensaはスロットルバルブ3の
挙動のハンチング状態と正常状態とを区別するパラメー
タであり、ハンチング状態のときには正常状態のときに
比べ大きな値となる。また、ピーク値ypeek はスロット
ルバルブ3の挙動のハンチング状態または発振状態と正
常状態とを区別するパラメータであり、ハンチング状態
または発振状態のときには正常状態のときに比べ大きな
値となる。そして、変化点の数ykyokuはスロットルバル
ブ3の挙動のハンチング状態と発振状態とを区別するパ
ラメータであり、ハンチング状態のときには周波数が1
Hz〜数Hzと低いため小さな値となり、発振状態のと
きには周波数が数10Hz〜100Hz程度と高いため
大きな値となる。
【0033】ステップS207の判定条件が成立すると
きには、スロットルバルブ3の挙動がハンチング状態で
ありステップS208に移行し、前回のオフセット値に
オフセット増減量αが加算され、本ルーチンを終了す
る。一方、ステップS207の判定条件が成立しないと
きには、ステップS209に移行し、条件式2として次
式(2)の2つの不等式が全て成立するかが判定され
る。
【0034】
【数2】 ypeek >10,ykyoku≧30 ・・・(2) ステップS209の判定条件が成立するときには、スロ
ットルバルブ3の挙動が発振状態でありステップS21
0に移行し、前回のオフセット値からオフセット増減量
αが減算され、本ルーチンを終了する。一方、ステップ
S209の判定条件が成立しないときには、スロットル
バルブ3の挙動が正常状態でありオフセット値に対する
学習処理をすることなく、本ルーチンを終了する。
【0035】図5のオフセット値学習ルーチンが終了す
ると、図4のステップS110に戻り、ステップS10
5で算出された偏差が0以上であるかが判定される。ス
テップS105の判定条件が成立しないときには、ステ
ップS111に移行し、ステップS108で算出された
PID出力値からステップS109で学習されたオフセ
ット値が減算されPID出力値が算出される。一方、ス
テップS110の判定条件が成立するときには、ステッ
プS112に移行し、ステップS105で算出された偏
差が0に等しいかが判定される。ステップS112の判
定条件が成立しないときには、ステップS113に移行
し、ステップS108で算出されたPID出力値とステ
ップS109で学習されたオフセット値とが加算されP
ID出力値が算出される。
【0036】次に、ステップS112の判定条件が成立
するとき、ステップS111またはステップS113に
おける処理ののち、ステップS114に移行し、PID
出力値がDuty (デューティ比)変換される。次にステ
ップS115に移行して、ステップS114で変換され
たDuty に対して上下限ガードが施されたのち、ステッ
プS116に移行し、最終出力Duty が書換えられ、本
ルーチンを終了する。
【0037】図6は、上述のスロットル制御が実行され
たときの効果を示すタイムチャートである。
【0038】図6において、アクセルペダル5の踏込量
を検出するアクセル開度センサ6からの指令値θcmd が
開方向に上昇したのち閉方向に下降した場合を示してい
る。この指令値θcmd に追従するようにスロットルバル
ブ3の実際のスロットル開度を検出したスロットル開度
センサ4からの実開度θthが遷移される。このスロット
ルバルブ3の挙動としての実開度θthは上昇当初におい
てハンチング状態となり、オフセット値が増加されるこ
とでそのハンチング状態が抑制されている(図6の時刻
t0 〜時刻t1 )。すると、オフセット値が大きくなり
過ぎて、実開度θthが今度は発振状態となるが、オフセ
ット値が減少されることでその発振状態が正常状態に移
行されている(図6の時刻t1 〜時刻t2 )。こののち
では、オフセット値を一定として指令値θcmd に追従す
る実開度θthが正常状態のまま安定して遷移される(図
6の時刻t2 以降)。
【0039】このように、本実施の形態の内燃機関のス
ロットル制御装置は、アクセルペダル5の踏込量に応じ
てDCモータ12を駆動しスロットルバルブ3の開度を
制御するものにおいて、DCモータ12を比例・積分・
微分制御に基づくPID出力値により駆動するECU1
0及びモータ駆動回路11にて達成されるスロットルバ
ルブ駆動手段と、スロットルバルブ3の指令値θcmd と
実開度θthとの偏差を算出するECU10にて達成され
る偏差演算手段と、前記偏差演算手段で算出された前記
偏差に基づきDCモータ12を駆動するPID出力値に
付加するオフセット値を算出するECU10にて達成さ
れるオフセット値演算手段と、前記偏差演算手段で算出
された前記偏差に基づきスロットルバルブ3の挙動を判
定するECU10にて達成されるバルブ挙動判定手段
と、前記バルブ挙動判定手段でスロットルバルブ3の挙
動がハンチング状態または発振状態と判定されたときに
は、前記オフセット値演算手段で算出された前記オフセ
ット値の分だけDCモータ12を駆動するPID出力値
を補正するECU10にて達成される出力値補正手段と
を具備するものである。
【0040】したがって、バルブ挙動判定手段としての
ECU10でスロットルバルブ3がハンチング状態また
は発振状態と判定されるときには、偏差演算手段として
のECU10で算出された偏差に基づきオフセット値演
算手段としてのECU10でオフセット値が算出され、
そのオフセット値の分だけDCモータ12を駆動するP
ID出力値が補正される。つまり、スロットルバルブ3
の挙動が監視され、その状態によって最適なオフセット
値が設定されることでアクセルペダル5の踏込量に対応
したスロットルバルブ3の挙動が安定化する。
【0041】また、本実施の形態の内燃機関のスロット
ル制御装置におけるECU10にて達成される出力値補
正手段は、ECU10にて達成されるバルブ挙動判定手
段でスロットルバルブ3の挙動がハンチング状態と判定
されると前記オフセット値を増加する方向に補正するも
のである。
【0042】したがって、バルブ挙動判定手段としての
ECU10でスロットルバルブ3がハンチング状態と判
定されると出力値補正手段としてのECU10でオフセ
ット値が増加する方向に補正される。このため、摩擦や
ヒステリシス、トルクリップル等の非線形な要因でハン
チング状態がスロットルバルブ3の挙動に現れたときに
はPID出力値が大きくされ、より強い力で指令値に戻
されることでスロットルバルブ3の挙動が安定化する。
【0043】そして、本実施の形態の内燃機関のスロッ
トル制御装置におけるECU10にて達成される出力値
補正手段は、ECU10にて達成されるバルブ挙動判定
手段でスロットルバルブ3の挙動が発振状態と判定され
ると前記オフセット値を減少する方向に補正するもので
ある。
【0044】したがって、バルブ挙動判定手段としての
ECU10でスロットルバルブ3が発振状態と判定され
ると出力値補正手段としてのECU10でオフセット値
が減少する方向に補正される。このため、発振状態がス
ロットルバルブ3の挙動に現れたときにはPID出力値
が小さくされ、その挙動が安定化する。
【0045】更に、本実施の形態の内燃機関のスロット
ル制御装置におけるECU10にて達成されるバルブ挙
動判定手段は、所定時間としての3秒内にスロットルバ
ルブ3が開方向から閉方向または閉方向から開方向に変
化する変化点の数に基づきスロットルバルブ3の挙動が
ハンチング状態または発振状態と判定するものである。
【0046】つまり、バルブ挙動判定手段としてのEC
U10で、3秒間に算出されたスロットルバルブ3の挙
動における変化点の数ykyokuが小さな値であるときには
スロットルバルブ3がハンチング状態、大きな値である
ときにはスロットルバルブ3が発振状態であると判定さ
れる。このようにして、所定時間のスロットルバルブ3
の挙動に対する変化点の数ykyokuを求めることでスロッ
トルバルブ3がハンチング状態であるか発振状態である
かを知ることができる。
【0047】更にまた、本実施の形態の内燃機関のスロ
ットル制御装置におけるECU10にて達成されるバル
ブ挙動判定手段は、所定時間としての3秒内のPID出
力値のピーク値としての(Max−Min)の大きさに基づ
きスロットルバルブ3の挙動が正常状態か否かを判定す
るものである。
【0048】つまり、バルブ挙動判定手段としてのEC
U10で、3秒間に算出されたスロットルバルブ3のP
ID出力値のピーク値ypeek が正常状態のときに比べて
大きな値であるときにはスロットルバルブ3がハンチン
グ状態または発振状態であると判定される。このように
して、所定時間のスロットルバルブ3の挙動に対するP
ID出力値のピーク値ypeek を求めることでスロットル
バルブ3が正常状態であるか否かを知ることができる。
【0049】加えて、本実施の形態の内燃機関のスロッ
トル制御装置におけるECU10にて達成されるバルブ
挙動判定手段は、所定時間としての3秒内の前記偏差の
積分値を平滑化した値に基づきスロットルバルブ3の挙
動がハンチング状態または正常状態と判定するものであ
る。
【0050】つまり、バルブ挙動判定手段としてのEC
U10で、3秒間に算出されたスロットルバルブ3の偏
差の積分値を平滑化した値である1/4なまし値yhensa
が正常状態のときに比べて大きな値であるときにはスロ
ットルバルブ3がハンチング状態であると判定される。
このようにして、所定時間のスロットルバルブ3の挙動
に対する1/4なまし値yhensaを求めることでスロット
ルバルブ3がハンチング状態であるか正常状態あるかを
知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施の形態にかかる内燃機
関のスロットル制御装置の全体構成を示す概略図であ
る。
【図2】 図2は本発明の一実施の形態にかかる内燃機
関のスロットル制御装置の要部構成を示すブロック図で
ある。
【図3】 図3は本発明の一実施の形態にかかる内燃機
関のスロットル制御装置における信号の流れを示す説明
図である。
【図4】 図4は本発明の一実施の形態にかかる内燃機
関のスロットル制御装置で使用されているECUにおけ
るPID制御及びオフセット値付加の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図5】 図5は本発明の一実施の形態にかかる内燃機
関のスロットル制御装置で使用されているECUにおけ
るオフセット値学習の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図6】 図6は本発明の一実施の形態にかかる内燃機
関のスロットル制御装置の効果を示すタイムチャートで
ある。
【符号の説明】
1 内燃機関 3 スロットルバルブ 4 スロットル開度センサ 5 アクセルペダル 6 アクセル開度センサ 10 ECU(電子制御装置) 10a A/D変換器 10b PID制御回路 11 モータ駆動回路 12 DCモータ(直流モータ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 45/00 340 F02D 45/00 340C 364 364G G05B 11/36 G05B 11/36 M 13/02 13/02 L

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセルペダルの踏込量に応じてモータ
    を駆動しスロットルバルブの開度を制御する内燃機関の
    スロットル制御装置において、 前記モータを比例・積分・微分制御に基づく出力値によ
    り駆動するスロットルバルブ駆動手段と、 前記スロットルバルブの目標開度と実際の開度との偏差
    を算出する偏差演算手段と、 前記偏差演算手段で算出された前記偏差に基づき前記モ
    ータを駆動する前記出力値に付加するオフセット値を算
    出するオフセット値演算手段と、 前記偏差演算手段で算出された前記偏差に基づき前記ス
    ロットルバルブの挙動を判定するバルブ挙動判定手段
    と、 前記バルブ挙動判定手段で前記スロットルバルブの挙動
    がハンチング状態または発振状態と判定されたときに
    は、前記オフセット値演算手段で算出された前記オフセ
    ット値の分だけ前記モータを駆動する前記出力値を補正
    する出力値補正手段とを具備することを特徴とする内燃
    機関のスロットル制御装置。
  2. 【請求項2】 前記出力値補正手段は、前記バルブ挙動
    判定手段で前記スロットルバルブの挙動がハンチング状
    態と判定されると前記オフセット値を増加する方向に補
    正することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のス
    ロットル制御装置。
  3. 【請求項3】 前記出力値補正手段は、前記バルブ挙動
    判定手段で前記スロットルバルブの挙動が発振状態と判
    定されると前記オフセット値を減少する方向に補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のスロット
    ル制御装置。
  4. 【請求項4】 前記バルブ挙動判定手段は、所定時間内
    に前記スロットルバルブが開方向から閉方向または閉方
    向から開方向に変化する変化点の数に基づき前記スロッ
    トルバルブの挙動がハンチング状態または発振状態と判
    定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のス
    ロットル制御装置。
  5. 【請求項5】 前記バルブ挙動判定手段は、所定時間内
    の前記出力値のピーク値の大きさに基づき前記スロット
    ルバルブの挙動が正常状態か否かを判定することを特徴
    とする請求項1に記載の内燃機関のスロットル制御装
    置。
  6. 【請求項6】 前記バルブ挙動判定手段は、所定時間内
    の前記偏差の積分値を平滑化した値に基づき前記スロッ
    トルバルブの挙動がハンチング状態または正常状態と判
    定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のス
    ロットル制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002021994A (ja) * 2000-07-04 2002-01-23 Fuji Heavy Ind Ltd 自動変速機の油圧制御装置
DE102007003257B4 (de) * 2006-05-09 2016-04-28 Mitsubishi Electric Corp. Drosselsteuervorrichtung für einen Verbrennungsmotor

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