JPH09150095A - 円筒状基材の塗布装置及び塗布方法 - Google Patents

円筒状基材の塗布装置及び塗布方法

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JPH09150095A
JPH09150095A JP25311896A JP25311896A JPH09150095A JP H09150095 A JPH09150095 A JP H09150095A JP 25311896 A JP25311896 A JP 25311896A JP 25311896 A JP25311896 A JP 25311896A JP H09150095 A JPH09150095 A JP H09150095A
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coating liquid
liquid
slit
base material
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JP25311896A
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Akira Ohira
晃 大平
Junji Ujihara
淳二 氏原
Eiichi Kijima
栄一 木島
Masanari Asano
真生 浅野
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒状基材に対して塗布液を、ビード切れや
膜厚変動のなく、送液の脈動変化に強い、塗布性能に優
れた塗布装置及び方法を提供する。 【解決手段】 長手方向に移動する円筒状基材1の周囲
を環状にとり囲み、その内部に環状の液溜まり室44
と、この液溜まり室44に対して外部から塗布液を供給
する供給口48と、液溜まり室44の内方に開口するス
リット43とを有する円筒状基材1の塗布装置40にお
いて、スリット43が水平面に対して液溜まり室44か
ら上方向に10〜80度傾斜している円筒状基材の塗布
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンドレスに形成
された連続面を有する円筒状基材の外周面上に、塗布液
を均一に塗布する塗布装置及び塗布方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】エンドレスに形成された連続面を有する
円筒状基材の外面上への薄膜で均一な塗布に関連してス
プレー塗布法、浸漬塗布法、ブレード塗布法、ロール塗
布法等の種々の方法が検討されている。特に電子写真感
光体ドラムのような薄膜で均一な塗布については生産性
の優れた塗布装置を開発すべく検討されている。しかし
ながら、従来のエンドレスに形成された連続面を有する
円筒状基材への塗布装置及び塗布方法においては、均一
な塗膜が得られなかったり、生産性が悪い等の短所があ
った。
【0003】スプレー塗布法では、スプレーガンより噴
出した塗布液滴が該エンドレスに形成された連続面を有
する円筒状基材の外周面上に到達するまでに溶媒が蒸発
するために塗布液滴の固形分濃度が上昇してしまい、そ
れにともない塗布液滴の粘度上昇が起って液滴が面に到
達したとき、液滴が面上を充分に広がらないために、或
いは乾燥固化してしまった粒子が表面に付着するため
に、塗布表面の平滑性の良いものがえられない。また、
該連続面を有する円筒状基材への液滴の到達率が100
%でなく塗布液のロスがあったり、部分的にも不均一で
あるため、膜厚コントロールが非常に困難である。更
に、高分子溶液等では糸引きを起こす事があるため、使
用する溶媒及び樹脂に制限がある。
【0004】ブレード塗布法、ロール塗布法は例えば円
筒状基材の長さ方向にブレード若しくはロールを配置
し、該円筒状基材を回転させて塗布を行い円筒状基材を
1回転させたのち、ブレード若しくはロールを後退させ
るものである。しかしながらブレード若しくはロールを
後退させる際、塗布液の粘性により、塗布膜厚の一部に
他の部分より厚い部分が生じ、均一な塗膜が得られない
欠点がある。
【0005】浸漬塗布法は、上記におけるような塗布液
表面の平滑性、塗布膜の均一性の悪い点は改良される。
【0006】しかし、塗布膜厚の制御が塗布液物性例え
ば粘度、表面張力、密度、温度等と塗布速度に支配さ
れ、塗布液物性の調整が非常に重要となる。また塗布速
度も低いし、塗布液槽を満たすためにはある一定量以上
の液量が必要である。更に重層する場合、下層成分が溶
け出し塗布液槽が汚染されやすい等の欠点がある。
【0007】そこで特開昭58−189061号公報に
記載の如く円形量規制型塗布装置(この中にはスライド
ホッパー型塗布装置が含まれる)が開発された。このス
ライドホッパー型塗布装置はエンドレスに形成された連
続周面を有する円筒状基材を連続的にその長手方向に移
動させながら、その周囲を環状に取り囲み、円筒状基材
の外周面に対して塗布液を塗布するものであって、更に
この塗布装置は環状の塗布液溜まり室と、この塗布液溜
まり室内の一部に対して外部から塗布液を供給する供給
口と、前記塗布液溜まり室の内方に開口する塗布液分配
スリットとを有し、このスリットから流出した塗布液を
斜め下方に傾斜する塗布液スライド面上に流下させ、塗
布液スライド面の下端のホッパー塗布面と円筒状基材と
の僅かな間隙部分にビードを形成し、円筒状基材の移動
に伴ってその外周面に塗布するものである。このスライ
ドホッパー型塗布装置を用いることにより、少ない液量
で塗布でき、塗布液が汚染されず、生産性の高い、膜厚
制御の容易な塗布が可能となった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ス
ライドホッパー型塗布装置を用いても、なお塗布液によ
っては塗布液膜切れ(ビード切れによるものが多い)や
膜厚の変動等の塗布欠陥があり満足のいくものではな
い。
【0009】本発明はこのような問題点を解消して連続
塗布方法を用いても連続塗布された円筒状基材に塗布欠
陥がなく、画像ムラ、画像欠陥のない良好な画像を得る
塗布装置及び塗布方法を提供することを課題目的とする
ものである。
【0010】即ち、本発明の目的は、塗布性が良好、
ビード切れが無い、円筒状基材の円周方向の膜厚変
動が無い、送液の脈動変化に強い円筒状基材の塗布装
置及び塗布方法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、長手方向に
移動する円筒状基材の周囲を環状にとり囲み、その内部
に環状の液溜まり室と、該液溜まり室に対して外部から
塗布液を供給する供給口と、前記液溜まり室の内方に開
口するスリットとを有する円筒状基材の塗布装置におい
て、前記スリットが水平面に対して前記液溜まり室から
上方向に10〜80度傾斜していることを特徴とする円
筒状基材の塗布装置及び方法により達成される(請求項
1、2の発明)。
【0012】また、上記目的は、長手方向に移動する円
筒状基材の周囲を環状にとり囲み、その内部に環状の液
溜まり室と、該液溜まり室に対して外部から塗布液を供
給する供給口と、前記液溜まり室の内方に開口するスリ
ットを有する円筒状基材の塗布装置において、前記供給
口の入り口部が前記液溜まり室に対して最底部にあり、
かつ前記スリットの内方の開口部の中心部の高さhが液
溜まり室の高さHに対し下式の関係ににあることを特徴
とする円筒状基材の塗布装置及び方法により達成される
(請求項6、7の発明)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は本発明による連続塗布装置の
全体構成を示す斜視図である。図において、10は円筒
状基材1を塗布手段の垂直下方の所定位置に供給して上
方に押し上げる供給手段、20は供給された円筒状基材
1の外周面を把持して筒軸を合わせて積み重ね下から上
へ垂直に押し上げて搬送する搬送手段、30は前記円筒
状基材1を塗布装置の環状塗布部の中心に位置合わせす
る位置決め手段、40は前記円筒状基材1の外周面上に
塗布液を連続的に塗布する塗布手段、50は円筒状基材
1上に塗布された塗布液を乾燥させる乾燥手段、60は
乾燥されて垂直搬送されてきた積み重ね状の複数の円筒
状基材から分離させて円筒状基材を1個ずつ取り出し排
出させる分離排出手段である。
【0014】本発明の連続塗布装置は、上記の各手段を
連続して垂直中心線Z−Z上に配置した構成であり、人
手を要しない完全自動化生産が高精度で達成される。即
ち、前記供給手段10は前記円筒状基材1を載置するた
めの複数の取り付け手段11を備えた可動テーブル1
2、該可動テーブル12を回転させて前記搬送手段20
へつながる垂直ラインへ送り込む駆動手段13、前記搬
送手段20により既に上方に把持搬送されている円筒状
基材1を積み重なるように上方に押し上げる昇降手段1
4、該昇降手段14の上端に設けられた円筒状基材供給
用のハンド手段15及び前記駆動手段13による回転や
昇降手段14による押し上げのタイミングを制御する図
示しない制御手段等から構成されている。なお、前記可
動テーブル12上への円筒状基材1の供給は、ロボット
ハンドルにより行われる。
【0015】前記供給手段10の上方に設けられた搬送
手段20は、円筒状基材1の外周面に圧接離間可能で且
つ垂直上下方向に移動可能な2組の把持手段21,22
を有し、円筒状基材1を位置決めして把持し上方に搬送
する機能を有する。以下、上記各手段20,30,4
0,50,60の詳細は後述する。
【0016】図2は本発明による他の実施例である逐次
連続塗布装置を示す斜視図である。この実施例では、前
記搬送手段20の上方の垂直中心線Z−Z上には、位置
決め手段30A、塗布手段40A、乾燥手段50Aとか
ら成るユニットA、位置決め手段30B、塗布手段40
B、乾燥手段50Bとから成るユニットB、位置決め手
段30C、塗布手段40C、乾燥手段50Cとから成る
ユニットC、を複数組垂直縦列配置したものである。最
上段には前記分離排出手段60が配置されている。各塗
布手段40A,40B,40Cからそれぞれ吐出された
塗布液は、円筒状基材1上に多層の塗布層を逐次形成
し、各乾燥手段50A,50B,50Cにより乾燥され
たのち、分離排出手段60により最上段の円筒状基材1
Aは把持されて下方の円筒状基材1Bから分離されて、
機外のパレット上に載置される。
【0017】図3は位置決め手段30と塗布手段40と
を示す断面図、図4は塗布手段40の斜視図である。
【0018】図3に示されるように垂直中心線Z−Zに
沿って垂直状に重ね合わせた複数の円筒状基材1A,1
B(以下、円筒状基材1と称す)を連続的に矢示方向に
上昇移動させ、その周囲を取り囲み、円筒状基材1の外
周面に対しスライドホッパー型塗布装置40の塗布に直
接係わる部分(ホッパー塗布面)41により塗布液(感
光液)Lが塗布される。なお、円筒状基材1としては中
空ドラム例えばアルミニウムドラム、プラスチックドラ
ムのほかシームレスベルト型の基材でも良い。前記ホッ
パー塗布面41には、円筒状基材1側に開口する塗布液
流出口42を有する幅狭の塗布液分配スリット(スリッ
トと略称する)43が水平方向に形成されている。この
スリット43は環状の塗布液分配室(塗布液溜り室)4
4に連通し、この環状の塗布液分配室44には、貯留タ
ンク2内の塗布液Lを圧送ポンプ3により供給管4を介
して、供給口48から導入して供給するようになってい
る。他方、スリット43の塗布液流出口42の下側に
は、連続して下方に傾斜し、円筒状基材1の外径寸法よ
りやや大なる寸法で終端をなすように形成された塗布液
スライド面(以下、スライド面と称す)45が形成され
ている。更に、このスライド面45終端より下方に延び
る唇状部46が形成されている。かかる塗布手段(スラ
イドホッパー型塗布装置)40による塗布においては、
円筒状基材1を引き上げる過程で、塗布液Lをスリット
43から押し出し、スライド面45に沿って流下させる
と、スライド面45の終端に至った塗布液は、そのスラ
イド面45の終端と円筒状基材1の外周面との間にビー
ドを形成した後、円筒状基材1の表面に塗布される。ス
ライド面45の終端と円筒状基材1は、ある間隙を持っ
て配置されているため円筒状基材1を傷つける事なく、
また性質の異なる層を多層形成させる場合においても、
既に塗布された層を損傷することなく塗布できる。
【0019】一方、前記圧送ポンプ3の塗布液供給部よ
り最も遠い位置で、前記塗布液分配室44の一部には、
塗布液分配室44内の泡抜き用の空気抜き手段47が設
けられている。貯留タンク2内の塗布液Lが塗布液分配
室44に供給されて塗布液分配スリット43から塗布液
流出口42に供給されるとき、開閉弁を開いて空気抜き
手段47より塗布液分配室44内の空気を排出する。
【0020】前記塗布手段40の下部には、円筒状基材
の円周方向を位置決めする位置決め手段30が固定され
ている。前記円筒状基材1の位置決め装置30の本体3
1には、複数の給気口32と、複数の排気口33が穿設
されている。該複数の給気口32は、図示しない給気ポ
ンプに接続され、空気等の流体が圧送される。該給気口
32の一端部で円筒状基材1の外周面に対向する側に
は、吐出口34が貫通している。該吐出口34は前記円
筒状基材1の外周面と所定の間隙を保って対向してい
る。該間隙は、30μm〜2mmである。前記吐出口3
4は直径0.05〜0.5mmの小口径のノズルであ
る。
【0021】前記本体31の内壁下部の内周面は、入り
口側が広がったテーパー面35になっている。このテー
パー面35は、例えば軸方向の長さが50mmで、片側
傾斜角が0.5mmの円錐面である。
【0022】前記給気ポンプから圧送された流体は、複
数の給気口32から本体31の内部に導入されて、複数
の吐出口34から吐出され、前記円筒状基材1A(1
B)の外周面と均一な流体膜層を形成する。吐出後の流
体は複数の排気口33から装置外に排出される。
【0023】前記吐出口34の開口直径は、例えば0.
2〜0.5mmの円形に形成されている。排気口33の
開口直径は、例えば3〜5mmの円形に形成されてい
る。
【0024】前記給気口32に供給される流体は、空
気、不活性ガス例えば窒素ガスが良い。そして該流体
は、JIS規格でクラス100以上の清浄な気体が良
い。
【0025】なお、本発明の位置決め装置に接続される
垂直塗布装置としては、スライドホッパー型、押し出し
型、リングコーター等の各種装置が用いられる。
【0026】前記塗布手段40の上方には、乾燥フード
51と乾燥器53とから成る乾燥手段50が設けられて
いる。
【0027】図5は前記塗布手段40と該塗布手段40
の上部に設けた乾燥フード51の断面図である。該乾燥
フード51は環状の壁面を有し、該壁面には多数の開口
51Aが穿設されている。前記円筒状基材1を矢示方向
に上昇させ、前記塗布手段40のホッパー塗布面(塗布
ヘッド)41で塗布液Lを塗布し、感光層5を形成す
る。円筒状基材1上に形成された感光層5は前記乾燥フ
ード51内を通過しながら徐々に乾燥される。この乾燥
は前記多数の開口51Aより塗布液Lに含まれている溶
媒を壁面外に放出することにより行われる。前記のよう
に、塗布手段40により円筒状基材1上に塗布液Lを塗
布することにより、形成された感光層5は、塗布直後に
おいて乾燥フード51により包囲されており、開口51
Aからのみ溶媒が放出されるため、塗布直後における感
光層5の乾燥速度は、前記開口51Aの開口面積にほぼ
比例する。
【0028】図6に本発明の乾燥器53の断面図を示
す。乾燥器53は吸引スリット531、吸引チャンバー
532、吸引ノズル533を有する吸引スリット部材5
34の下部に筒状部材535、上部に筒状部材536が
それぞれ同心に結合されている。
【0029】そして、複数設けられた吸引ノズル533
から吸引を行ない、周方向均一な吸引チャンバー53
2、周方向均一な吸引スリット531により周方向の均
一化がなされた吸引エアーが流れ、更に、吸引スリット
部材534、その上下の筒状部材536,535の各内
径面と塗布済みの円筒状基材1の外周面との間の空気流
の乱れをバッファー空間537で極く僅かにおさえて、
538に示す乾燥の為の均一吸引エアーの空気流を作り
出している。
【0030】この乾燥ゾーンに矢印で示す方向に塗布済
の円筒状基材1を搬送することにより、塗布膜の乾燥を
行うものである。
【0031】次に、前記連続塗布装置の工程について説
明する。
【0032】円筒状基材1は図示されていない供給ロボ
ットにより円筒状基材収納室より可動テーブル12上に
ある基体ドラム1Aの位置に置かれる。ドラム1Aは可
動テーブル12の矢印方向の回転により1Bの位置に達
する。この時、昇降手段(供給アーム)14が下方より
上方へ円筒状基材1Bを押し上げ、ハンド手段15の位
置まで供給される。好ましくは供給アーム14による押
し上げが完了する時、緩衝機構が作用し、円筒状基材1
Bとの接合時のショックを無くするのが良い。このよう
にして円筒状基材1Bが1Cの把持搬送装置のところま
で運び込まれる。
【0033】20は搬送装置を示す。把持手段(搬送ハ
ンド)21,22により円筒状基材1Cと1Dとの繋ぎ
部が把持されかつ上方に搬送され、位置決め手段30へ
至る。
【0034】30は位置決め手段であり、特開平3−2
80063号公報に記載されている位置決め手段の他、
特願平7−125230号明細書や特願平7−1252
31号明細書の如くリング状位置決め器が好ましく用い
られる。
【0035】このようにして正確に位置決めされた円筒
状基材は垂直型塗布手段40へ移行され塗布される。4
0は塗布手段であり、スライドホッパー型、押し出
し型、リングコーター型、スプレーコーター型等ド
ラムを積み重ねて上方又は下方に相対的に移動する事に
より塗布するものであれば種類を問わないが、信頼性の
高い連続安定塗布が得られる事によりのスライドホッ
パー型コーターが好ましく、例えば特開昭58−189
061号公報に詳しい。
【0036】このようにして塗布組成物UCL−1が
円筒状基材1上に塗布される。塗布された円筒状基材1
は乾燥手段50に移行される。乾燥手段50は図1の如
く乾燥フード51と吸引式乾燥器53を重ねて用いても
良いし、塗布液の溶媒や液膜厚に応じてフードのみでも
良いし、吸引式乾燥器のみでも良い。これらは特願平5
−216495号あるいは特願平5−99559号明細
書に記載してある。またある塗布液の場合、上記乾燥手
段を特別に設けず自然乾燥に任せても良い。
【0037】この後、分離排出手段60へ移行される。
特開平7−43917号公報に詳しく述べられているも
のが良い。別のものとしては特開昭61−120662
号、同61−120664号公報等も良い。
【0038】以上のようにして塗布及び塗布膜乾燥が行
われた円筒状基材(基体ドラム)1A,1B,1C・・
・を分離する工程を、図7の分離過程の各プロセスの状
態図を用いて説明する。
【0039】分離排出手段60は、垂直移動ロボットス
テージ61、エアーシリンダー62、上チャック(上把
持子)63及び下チャック(下把持子)64により構成
されている。
【0040】塗布済の円筒状基材1は下方より上方へ向
けて積み上げられ、上方向へ移動し図7(a)に示すよ
うに分離位置に達する。この時垂直ロボットが起動し被
分離円筒状基材1と同軸、等速度で同架された分離装置
全体を移動する。まず、図7(b)に示す位置で下把持
子64が被分離円筒状基材1Aに隣接する円筒状基材1
Bを保持する。次いで図7(c)に示す位置で上把持子
63が被分離円筒状基材1Aを保持する。エアーシリン
ダー62により上把持子63は被分離円筒状基材1Aを
保持したまま上方向へ移動して図7(d)に示す位置に
なる。この時、被分離円筒状基材1Aと隣接する円筒状
基材1Bにまたがる塗布膜が切り裂かれ図7(d)に示
すように円筒状基材1A、1Bの分離が行われる。分離
済みの円筒状基材1Aを排出するために図7(e)に示
すように下把持子64は解放状態となり、次いで図7
(f)に示すように上把持子63が被分離円筒状基材1
Aを保持した状態で垂直移動ロボットステージ61が急
上昇を行い、隣接する円筒状基材1Bの位置よりはるか
上方に配置された分離装置に分離済の円筒状基材1Aを
置き、上把持子63が解放となり工程を終了する。そし
て次なる円筒状基材1Bの分離の為、垂直移動ロボット
ステージ61が下降しまたエアーシリンダー62が下降
し、初期状態の位置の図7(a)に戻る。
【0041】図8は本発明の請求項1ないし5による塗
布手段40の一実施例を示す断面図である。図におい
て、前記スライド面45の頂部すなわち前記塗布液流出
口42と、前記塗布液分配室44の底部とを結ぶ前記ス
リット43は、前記垂直中心線Z−Zと直交する水平面
Xに対して前記塗布液分配室44から上方向に傾斜角θ
で傾斜して形成されている。前記スリット43の傾斜角
θは10〜80度である。スリット43の傾斜角θが1
0度より小さくなると、脈動の変動に対する効果が著し
く小さくなる。また、傾斜角θが80度より大きくなる
と、ホッパー塗布面41での塗布液の液波立ちが大きく
なり、かえって膜圧変動が大きくなる。また塗布液の特
性や塗布液の供給条件を含め、傾斜角θは好ましくは2
0〜70度である。49は前記供給口48から導入され
た塗布液Lを前記塗布液分配室44に供給する供給路で
ある。
【0042】図9は本発明による塗布手段40の他の実
施例を示す断面図である。図において、塗布液流出口4
2と、塗布液分配室44の上部とを結ぶスリット43
は、水平面Xに対して前記塗布液分配室44から上方向
に傾斜角θで傾斜して形成されている。
【0043】図10は本発明による塗布手段40のさら
に他の実施例を示す断面図である。スリット43は、塗
布液分配室44の上部(天井部)から略垂直に立ち上が
った垂直通路部分と、傾斜角θの傾斜通路部分とから形
成されている。
【0044】図11は本発明による塗布手段40の各種
実施例を示す拡大断面図である。図11(A)は前述の
図8に示した塗布手段40を拡大したもので、スリット
43の傾斜角θの詳細を示す。図11(B)は前述の図
9に示したスリット43の傾斜角θの詳細を示す。図1
1(C)は前述の図10に示したスリット43の傾斜角
θの詳細を示す。図11(A)、(B)、(C)は何れ
も供給路49が、塗布液分配室44の底部であって、か
つスリット43の入口部から最も遠い端部に設けられて
いる。図11(D)は上記の図11(A)に示した傾斜
角θを有するスリット43と、塗布液分配室44の底部
でスリット43の入口部にやや近い部分に設けた供給路
49とを示す。図11(E)は、図11(B)における
供給路49の位置を、図11(D)と同じ位置に配置し
たもので、スリット43の傾斜角は前述と同様である。
図11(F)は、図11(C)における供給路49の位
置を、前述と同様の位置に配置したもので、スリット4
3の傾斜角は前述と同様である。従って、図11(D)
(E)(F)は供給路49の配置のみが(A)(B)
(C)と異なるものである。
【0045】図12は、本発明の請求項6ないし9によ
る塗布手段40の一実施例を示す断面図である。図にお
いて、前記供給路49の塗布液分配室44への入り口部
が前記塗布液分配室(液溜まり室)44の最底部にあ
る。すなわち、前記供給路49の入り口部の管の内径最
底部49Aが、前記塗布液分配室44の最底部44Aと
同一水平面上あるいはそれ以下にあるように配置したも
のである。
【0046】このように配置することにより、送液時に
発生する塗布液の脈動の変動が消失し、膜厚むらが減少
し、ひいては多数枚コピーでの画像の濃淡むらが発生し
なくなる。
【0047】図14は塗布液分配室44の近傍を拡大し
た部分断面図である。
【0048】前記塗布液分配室44の最底部44Aと前
記スリット43の内方の開口部の中心部43Aとの高さ
hが、塗布液分配室44の高さHに対し下式の関係に設
定した。
【0049】1/3H≦h≦2/3H すなわち、塗布液分配室44の高さHのうち、上方の1
/3Hと下方の1/3Hを除く中央付近の1/3内に、
前記スリット43の内方の開口部の中心部43Aを設け
た(図14(A)参照)。
【0050】上記の高さhが1/3Hより小さい低い位
置に前記中心部43Aを設けると、塗布液の脈動の変動
を押さえる効果が無い。また、高さhが2/3Hより大
きい高い位置に前記中心部43Aを設けると、塗布液中
に混入した小気泡が前記スリット43に進入して、円筒
状基材1の塗布面に流れ易く、塗布不良を発生し、この
塗布済みの円筒状基材1を使用すると、画像欠陥を発生
し易い。
【0051】また、塗布液の特性や塗布液の供給条件を
含め、上記の高さH,hが、下式の関係に設定されるこ
とが好ましい(図14(B)参照)。
【0052】2/5H≦h≦3/5H 図13は本発明による塗布手段40の他の実施例を示す
断面図である。この塗布装置40は、前記塗布液分配室
44の容積を拡張し、該塗布液分配室44の底部でスリ
ット43にやや接近した位置に供給路49の出口を設け
た。このような塗布装置においても、前記供給路49の
入り口部の管の内径最底部49Aが、前記塗布液分配室
44の最底部44Aと同一水平面上あるいはそれ以下に
あるように配置することにより、前述と同様の効果が得
られる。また、この塗布液分配室44においても、前述
の高さH,hを上式のように設定することにより、前述
と同様の効果が得られる。
【0053】スリット43の長さは、5〜100mmが
良く、更には10〜80mmが良い。このようにスリッ
ト43の長さを設定することにより長時間の安定した塗
布ができる。
【0054】次に、実施例により本発明を説明するが、
これに限定されるものではない。
【0055】本発明の請求項1、2を以下の実施例1、
2に沿って説明する。
【0056】実施例1 (実施例及び比較例)導電性支持体としては鏡面加工を
施した直径80mm、高さ355mmのアルミニウムド
ラム支持体を用いた。
【0057】前記支持体上に下記の如く塗布液組成物U
CL−2を調製し、図1に記載の如くのスライドホッパ
ー型塗布装置を用いて、表1に記載の如く塗布し、塗布
ドラムNo.1−1〜1−5を得た。なお比較例として
スリット傾斜角度0゜及び85゜の塗布装置を用いた。
【0058】 UCL−2塗布液組成物 塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体 (エスレックMF−10 積水化学社製) 50g アセトン/シクロヘキサノン=10/1 (Vol比) 7000ml 結果を表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】本発明によるとスリット面角度が20〜7
0゜にある時、送液の脈動やスリット面波立ちによる膜
厚変動、膜厚ムラが見られず良好である。
【0061】実施例2 (実施例及び比較例)導電性支持体としては鏡面加工を
施した直径80mm、高さ355mmのアルミニウムド
ラム支持体を用いた。
【0062】前記支持体上に下記の如く塗布液組成物C
GL−4を調製し、図2に記載の如くのスライドホッパ
ー型塗布装置を用いて、表2に記載の如く塗布し、塗布
ドラムNo.2−1〜2−6を得た。なお比較例として
スリット傾斜角度5゜及び85゜の塗布装置を用いた。
【0063】 CGL−4塗布液組成物 ペリレン系顔料(CGM−4) 50g ブチラール樹脂(エスレックBX−L 積水化学社製) 50g メチルエチルケトン 2400ml 上記塗布液組成物をサンドミルを用いて20時間分散し
たもの。
【0064】
【化1】
【0065】塗布結果を表2に示す。
【0066】
【表2】
【0067】本発明によるとスリット面角度が10〜8
0゜にある時、送液の脈動やスリット面での波立ちによ
る膜厚変動が見られず良好である。
【0068】実施例3 導電性支持体としては鏡面加工を施した直径80mm、
高さ355mmのアルミニウムドラム支持体を用いた。
【0069】前記支持体上に下記の如く塗布液組成物C
TL−1を調製し、図3に記載の如くのスライドホッパ
ー型塗布装置を用いて、表3に従い塗布し、塗布ドラム
No.3−1〜3−3を得た。
【0070】 CTL−1塗布液組成物 CTM−1 5000g ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 5600g 1,2−ジクロロエタン 28000ml
【0071】
【化2】
【0072】結果を表3に示す。塗布ムラ等はなく塗布
性は良好であった。
【0073】
【表3】
【0074】実施例4 導電性支持体としては鏡面加工を施した直径80mm、
高さ355mmのアルミニウムドラム支持体を用いた。
【0075】図4の逐次連続塗布装置を用い、実施例1
の塗布ドラムNo.1−3(乾燥膜厚1.0μm)上に
実施例2の塗布液組成物CGL−4を乾燥膜厚0.5μ
mになるように、更にこの上に実施例3の塗布液組成物
CTL−1を乾燥膜厚23μmになるように逐次重層し
た。
【0076】塗布結果を表4に示す。塗布性、重層性は
良好であり、長手方向の塗布膜厚ムラもなかった。
【0077】また実写テストを行ったところ、塗布ムラ
に起因する画像ムラはなく良好な画像が得られた。
【0078】
【表4】
【0079】本発明の塗布方法によれば、表1〜4から
明らかな如く塗布ムラ、色ムラ、膜厚変動特に長手方向
のムラ、段ムラがなく、また塗布ムラに起因する濃度ム
ラもなく良好な画像が得られた。
【0080】実施例5 (実施例及び比較例)導電性支持体としては鏡面加工を
施した直径80mm、高さ355mmのアルミニウムド
ラム支持体を用いた。
【0081】前記支持体上に下記の如く塗布液組成物U
CL−3を調製し、図1に記載の如くのスライドホッパ
ー型塗布装置(H=4.5cm)を用いて、表1に記載
の如く塗布し、塗布ドラムNo.1−1〜1−5を得
た。
【0082】 UCL−3塗布液組成物 エチレン−酢酸ビニル系共重合体 (エルバックス4260 三井デュポンケミカル社製) 500g トルエン/n−ブタノール=5/1(Vol比) 20000ml 結果を表5に示す。本発明によるとhが0.4H〜0.
6Hにある時、脈動等による膜厚変動や泡故障等の塗布
欠陥が見られない。
【0083】
【表5】
【0084】実施例6 (実施例及び比較例)導電性支持体としては鏡面加工を
施した直径80mm、高さ355mmのアルミニウムド
ラム支持体を用いた。
【0085】前記支持体上に下記の如く塗布液組成物C
GL−3を調製し、図2に記載の如くのスライドホッパ
ー型塗布装置(H=3.0cm)を用いて、表2に記載
の如く塗布し、塗布ドラムNo.2−1〜2−5を得
た。
【0086】 CGL−3塗布液組成物 Y−型チタニルフタロシアニン(CGM−3) 100g シリコーン樹脂(KR−5240 信越化学社製) 100g t−酢酸ブチル 10000ml 上記塗布液組成物をサンドミルを用いて17時間分散し
たもの。
【0087】塗布結果を表6に示す。
【0088】
【化3】
【0089】本発明によるとhが0.33H〜0.67
Hにある時、脈動等による膜厚変動や泡故障等の塗布欠
陥が見られない。
【0090】
【表6】
【0091】実施例7 導電性支持体としては鏡面加工を施した直径80mm、
高さ355mmのアルミニウムドラム支持体を用いた。
【0092】前記支持体上に下記の如く塗布液組成物C
TL−1を調製し、図2に記載の如くのスライドホッパ
ー型塗布装置(H=3.0cm)を用いて、表3に従い
塗布し、塗布ドラムNo.3−1〜3−3を得た。
【0093】 CTL−1塗布液組成物 CTM−1 5000g ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 5600g 1,2−ジクロロエタン 28000ml 結果を表7に示す。塗布ムラ、泡故障等はなく塗布性は
良好であった。
【0094】
【表7】
【0095】実施例8 導電性支持体としては鏡面加工を施した直径80mm、
高さ355mmのアルミニウムドラム支持体を用いた。
【0096】図3の逐次連続塗布装置を用い、実施例1
の塗布ドラムNo.1−3(乾燥膜厚1.2μm)上に
実施例2の塗布液組成物CGL−3を乾燥膜厚0.6μ
mになるように、更にこの上に実施例3の塗布液組成物
CTL−1を乾燥膜厚24μmになるように逐次重層し
た。
【0097】塗布結果を表8に示す。塗布性は良好であ
り、長手方向の塗布膜厚ムラもなかった。
【0098】
【表8】
【0099】本発明の塗布方法によれば、表1〜4から
明らかな如く塗布ムラ、色ムラ、膜厚変動特に長手方向
のムラ、段ムラ、泡等による塗布故障がなく、また重層
性も優れることがわかる。
【0100】また本発明の方法で多層からなる有機感光
体を組み上げ実写テストを行ったところ、初期から5千
枚コピー後でも、塗布ムラや泡に起因する画像ムラ、画
像欠陥はなく良好な画像が得られた。
【0101】実施例9 (実施例及び比較例)導電性支持体としては鏡面加工を
施した直径80mm、長さ355mmのアルミニウムド
ラム支持体を用いた。
【0102】図15(A)は塗布手段40の斜視図、図
15(B)は塗布ヘッド41の部分拡大断面図である。
スライド面45とホッパー塗布面41とが交わる稜線部
分に曲率半径Rを設けた。該曲率半径Rは0.05〜3
mm、好ましくは0.1〜2mmである。曲率半径Rを
この範囲に設定することにより、ビード形成性が良く、
長時間の安定した塗布ができる。
【0103】図16は塗布液分配室44の近傍を拡大し
た部分断面図である。図16(A)は、前記図14
(A)の塗布液分配室(チャンバー)44の内面コーナ
ーに曲面Ra,Rb,Rcを設けたものである。これら
の曲面Ra,Rb,Rcの曲率半径は、1〜10mm、
好ましくは2〜8mmである。図16(B)の塗布液分
配室44の内面コーナーにも、上記と同様の曲面Ra,
Rb,Rcを設けた。このように、R面加工を施すこと
により、塗布液中の泡の残留を防ぐことが出来、長時間
塗布での泡の発生が防止できる。
【0104】前記導電性支持体1上に実施例6の塗布液
組成物CGL−3を調製し、図18に記載の如くのエア
ーダンパーによる脈動防止トラップ付の供給管で塗布装
置に供給し、図15に記載の如くのスライドホッパー型
塗布装置(スライド端は曲率半径R1,2に加工、スリ
ット長=28mm、チャンバー内部は図16(B)に記
載の如くのチャンバー内面R5加工を施したもの)を用
いて、表9に記載の如く塗布し、塗布ドラムNo.9−
1〜9−3を得た。
【0105】塗布結果を表9に示す。
【0106】
【表9】
【0107】本発明によると脈動等による膜厚変動や泡
故障等の塗布欠陥がなく長時間の安定塗布ができた。
【0108】実施例10 導電性支持体1としては鏡面加工を施した直径80m
m、高さ355mmのアルミニウムドラム支持体を用い
た。
【0109】図17(A),(B)は塗布液分配室(チ
ャンバー)44と、スリット43の他の実施の形態を示
す部分断面図である。図17(A)は、塗布液分配室4
4のスリット43側の壁面を傾斜面とした五角形状の分
配室である。この傾斜角θ1,θ2は1〜60度、好ま
しくは15〜45度である。さらに分配室44を図17
(B)に示すような変形五角形状にしてもよい。傾斜角
θ1とθ2とを異なる角度にしてもよいが、θ1=θ2
が好ましい。分配室44の断面を以上のように五角形状
にすることにより、脈動変動を消すことができる。
【0110】図18は本発明による塗布装置40の他の
実施の形態を示す断面図である。図において、塗布液分
配室44の供給口48と、圧送ポンプ3との間に密閉状
のエアダンパー401を設けた。このエアダンパー40
1は圧送ポンプ3から給送される塗布液を貯留して脈動
を防止するトラップの役割をなす。402は、該エアダ
ンパー401の上部に設けた空気抜き手段である。上記
エアダンパー401を設けることにより塗布液は脈動の
影響をなくして分配室44に送り込まれる。
【0111】前記支持体上に実施例7の塗布液組成物C
TL−1を調製し、図18に記載の如くのエアダンパー
による脈動防止ストラップ付き供給管で塗布装置に供給
し、図15に記載の如くのスライドホッパー型塗布装置
(スライド端は曲率半径R0.8に加工、スリット長=
48mm、チャンバー内部は図17(A)に記載の如く
の五角形チャンバー(θ1=θ2=20°)のもの)を
用いて、表10に記載の如く塗布し、塗布ドラムNo.
10−1〜10−3を得た。
【0112】塗布結果を表10に示す。
【0113】
【表10】
【0114】本発明によると脈動等による膜厚変動や泡
故障等の塗布欠陥がなく長時間の安定塗布ができた。
【0115】
【発明の効果】本発明の円筒状基材の塗布装置および方
法により、塗布性が良好、ビード切れが無い、円
筒状基材の円周方向の膜厚変動が無い、送液の脈動変
化に強い等の優れた効果を奏する。
【0116】特に、塗布液を送り出すときに、上記脈動
変化が消失し、塗布膜厚変動が低減するから、多数枚コ
ピー形成時での画像の濃淡むらが発生しないという利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による連続塗布装置の全体構成を示す斜
視図。
【図2】本発明による連続塗布装置の他の実施例を示す
斜視図。
【図3】位置決め手段と塗布手段とを示す断面図。
【図4】上記塗布手段の斜視図。
【図5】上記塗布手段と乾燥フードとを示す断面図。
【図6】乾燥器の断面図。
【図7】分離手段による分離過程を示す状態図。
【図8】本発明の請求項1ないし5による塗布手段の一
実施例を示す断面図。
【図9】本発明による上記塗布手段の他の実施例を示す
断面図。
【図10】本発明による塗布手段のさらに他の実施例を
示す断面図。
【図11】本発明による塗布手段40の各種実施例を示
す拡大断面図。
【図12】本発明の請求項6ないし9による塗布手段の
一実施例を示す断面図。
【図13】本発明による上記塗布手段の他の実施例を示
す断面図。
【図14】塗布液分配室の近傍を拡大した部分断面図。
【図15】塗布手段の傾斜図及び塗布ヘッドの部分拡大
断面図。
【図16】塗布液分配室近傍の部分断面図。
【図17】塗布液分配室近傍の他の実施の形態を示す部
分断面図。
【図18】本発明による塗布装置の他の実施の形態を示
す断面図。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D 円筒状基材(基体ドラ
ム、導電性支持体) 2 貯留タンク 3 圧送ポンプ 4 供給管 10 供給手段 20 搬送手段 21,22 把持手段 30 位置決め手段 40,40A,40B,40C 塗布手段(垂直型塗布
装置、スライドホッパー型塗布装置) 41 塗布ヘッド(コーター、ホッパー塗布面) 42 塗布液流出口 43 処理液分配スリット(スリット) 44 塗布液分配室(チャンバー、液溜まり室) 45 スライド面 46 唇状部 47 空気抜き手段 48 供給口 49 供給路 50 乾燥手段 60 分離排出手段(分離器、分離排出装置) θ 傾斜角 H,h 高さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 真生 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に移動する円筒状基材の周囲を
    環状にとり囲み、その内部に環状の液溜まり室と、該液
    溜まり室に対して外部から塗布液を供給する供給口と、
    前記液溜まり室の内方に開口するスリットとを有する円
    筒状基材の塗布装置において、 前記スリットが水平面に対して前記液溜まり室から上方
    向に10〜80度傾斜していることを特徴とする円筒状
    基材の塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記スリットの傾斜角は20〜70度で
    あることを特徴とする請求項1記載の円筒状基材の塗布
    装置。
  3. 【請求項3】 エンドレスに形成された連続周面を有す
    る円筒状基材を移動させながら、塗布液を外部から供給
    する供給口より環状の液溜まり室を経て、該液溜まり室
    の内方に開口する塗布液分配スリットを通じ、前記円筒
    状基材周面を取り囲むように円筒状基材の全周にわたっ
    て近接形成されたホッパー塗布面に設けられたエンドレ
    スの塗布液流出口から、該ホッパー塗布面に流出させ、
    前記基材とホッパー塗布面の先端部に連続的に供給させ
    て塗布する円筒状基材の塗布方法において、 前記スリットが水平面に対して前記液溜まり室から上方
    向に10〜80度傾斜している塗布装置により塗布する
    ことを特徴とする円筒状基材の塗布方法。
  4. 【請求項4】 各々複数の塗布液分配スリット及び塗布
    液流出口を設け、異なる塗布液を塗布液分配スリット及
    び塗布液流出口から同一ホッパー塗布面上に流出させ、
    複数の塗布層を同時に基材上に形成させることを特徴と
    する請求項3記載の円筒状基材の塗布方法。
  5. 【請求項5】 各々複数の塗布液分配スリット、塗布液
    流出口及びホッパー塗布面を設け、異なる塗布液を各々
    の塗布液分配スリットに供給し、各々の塗布液流出口か
    ら各々のホッパー塗布面に供給させ、複数の塗布層を円
    筒状基材上に逐次形成させることを特徴とする請求項3
    記載の円筒状基材の塗布方法。
  6. 【請求項6】 長手方向に移動する円筒状基材の周囲を
    環状にとり囲み、その内部に環状の液溜まり室と、該液
    溜まり室に対して外部から塗布液を供給する供給口と、
    前記液溜まり室の内方に開口するスリットを有する円筒
    状基材の塗布装置において、 前記供給口の入り口部が前記液溜まり室に対して最底部
    にあり、かつ前記スリットの内方の開口部の中心部の高
    さhが液溜まり室の高さHに対し下式の関係ににあるこ
    とを特徴とする円筒状基材の塗布装置。 1/3H≦h≦2/3H
  7. 【請求項7】 エンドレスに形成された連続周面を有す
    る円筒状基材を移動させながら、塗布液を外部から供給
    する供給口より環状の液溜まり室を経て、該液溜まり室
    の内方に開口する塗布液分配スリットを通じ、前記円筒
    状基材の周面を取り囲むように円筒状基材の全周にわた
    って近接形成されたホッパー塗布面に設けられたエンド
    レスの塗布液流出口から、該ホッパー塗布面に流出さ
    せ、前記基材とホッパー塗布面の先端部に連続的に供給
    させて塗布する円筒状基材の塗布方法において、 前記供給口の入り口部が前記液溜まり室に対して最底部
    にあり、かつ前記スリットの内方の開口部の中心部の高
    さhが液溜まり室の高さHに対し下式の関係にある塗布
    装置により塗布することを特徴とする円筒状基材の塗布
    方法。 1/3H≦h≦2/3H
  8. 【請求項8】 各々複数の塗布液分配スリット及び塗布
    液流出口を設け、異なる塗布液を塗布液分配スリット及
    び塗布液流出口から同一ホッパー塗布面上に流出させ、
    複数の塗布層を同時に基材上に形成させることを特徴と
    する請求項7記載の円筒状基材の塗布方法。
  9. 【請求項9】 各々複数の塗布液分配スリット、塗布液
    流出口及びホッパー塗布面を設け、異なる塗布液を各々
    の塗布液分配スリットに供給し、各々の塗布液流出口か
    ら各々のホッパー塗布面に供給させ、複数の塗布層を基
    材上に逐次形成させることを特徴とする請求項7記載の
    円筒状基材の塗布方法。
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