JPH09149807A - 装身具における連結構造 - Google Patents

装身具における連結構造

Info

Publication number
JPH09149807A
JPH09149807A JP31394195A JP31394195A JPH09149807A JP H09149807 A JPH09149807 A JP H09149807A JP 31394195 A JP31394195 A JP 31394195A JP 31394195 A JP31394195 A JP 31394195A JP H09149807 A JPH09149807 A JP H09149807A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
band
engaging
opening
connecting structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31394195A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Tosaka
進 戸坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP31394195A priority Critical patent/JPH09149807A/ja
Publication of JPH09149807A publication Critical patent/JPH09149807A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Clamps And Clips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装身具である時計ケ−スとバンド等の着脱及
びバンド等の長さ調整を容易に行うことができなかっ
た。 【解決手段】 時計ケ−ス1の脚部に、割りパイプ4に
挿入されたピン3が固定され、バンド2の先カン5に
は、割りパイプ4と係合させるための係合溝5aとその
内壁に弾性溝5fとが形成されており、割りパイプ4の
外径は先カン5の係合溝5aの幅より小さくなってい
る。割りパイプ4は径方向に圧縮されて係合溝5aを通
過しパイプ挿通部5cに係合され、元の外径寸法に戻
る。これにより計ケ−ス1とバンド2が連結される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装身具であるブレ
スレット,ネックレス,腕時計バンドに使用される駒と
駒、腕時計の時計ケースのバンド取付部とバンドの駒の
先カンを回動可能に連結する装身具における連結構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、装身具であるブレスレット、ネッ
クレス,腕時計はファッション性が高くなり、そのデザ
インも多種多様なものになっている。例えば、腕時計に
おいては、1つの腕時計で文字板やバンドをユ−ザ−が
簡単に付け替えられるものも市販されており、文字板か
バンドのデザインの変化を楽しむことが出来るようにな
っている。
【0003】また、装身具である腕時計の金属バンドの
場合、購入時の長さ調整は、販売店若しくはユ−ザ−自
身が行っているが、その際に、ピンセット等の道具が必
要である。
【0004】以下、図面により装身具であるブレスレッ
ト,ネックレス,腕時計の中の、従来のバンドの連結構
造で説明する。図37は従来最も一般的に使われている
バネ棒を用いた従来の時計ケ−スとバンドの連結を示す
斜視図である。バンド62の先端に連結されている先カ
ン63にバネ棒64を通し、時計ケ−ス61の足に開け
られた取付け穴61aのそれぞれにバネ棒64の両端の
ピンを入れ、バンド62を時計ケ−ス61に連結してい
る。
【0005】図38はバンドの長さ調整のためにヘア−
ピン型連結ピンを外している状態を示す斜視図である。
駒65と駒66を連結しているヘア−ピン型連結ピン6
7を押し棒68でピンの二又の端部から押し、ピンセッ
ト69でヘア−ピン型連結ピン67の押し出された屈曲
部分をはさんで引き出す。この場合、駒65、66及び
ヘア−ピン型連結ピン67の加工精度が低いと、かなり
力が必要な作業になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図37に示す従来の腕
時計ケ−スとバンドの連結構造において、時計ケ−ス6
1とバンド62を連結、あるいは外すためには、ピンセ
ットに代表される何らかの道具を用いて、バネ棒64を
取付け穴61aに取り付ける、あるいは取付け穴61a
から取り外すという作業が必要であり、且つこの作業に
は熟練を要するため、ユ−ザ−が容易にバンド62を別
のバンドに交換できるものではなかった。
【0007】また、図38に示すバンドの長さ調整にお
いても同様に、バンド長さの調整の際、ヘア−ピン型連
結ピン67を着脱するために押し棒68及びピンセット
69等の道具が必要であると共に、かなりの力が必要で
あることにより、販売店はもとよりユ−ザ−自身がバン
ド長さを調整することは、大変面倒で困難な作業であ
る。
【0008】本発明は上記の問題点に着目して成された
ものであって、その目的とするところは、一方及び他方
の部材を回動可能に且つ着脱容易で安定して連結するこ
とができる装身具の連結構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明に係わる装身具の連結構造は、一
方の部材と他方の部材を回動可能に連結する装身具にお
ける連結構造において、一方の部材に短手方向に取付け
られ且つ径方向に圧縮可能なパイプと、他方の部材に短
手方向に形成され且つ前記パイプと係合可能な相手部材
係合部とよりなり、この相手部材係合部を、他方の部材
の裏面に開いた開口とこの開口に続く導入部とこの導入
部に続く挿通部とを有し且つ前記開口及び前記導入部を
前記パイプの外径より小さい幅にすると共に、前記挿通
部を前記パイプの外径より大きい内径にしてなる係合溝
と、前記パイプの前記係脱溝への係合時にこの係合溝の
開口の拡開動作を補助する弾性溝とより構成したことを
特徴とする。
【0010】かかる構成により、一方及び他方の部材を
互いに連結させるには、係合溝にパイプに嵌めて押し込
んでいくと、パイプが径方向に圧縮されると同時に、弾
性溝により他方の部材の先端がパイプに押圧されて弾性
変形して係合溝の開口が拡開し、パイプは容易に開口よ
り導入部を通り、挿通部に達する。この挿通部はパイプ
の外径より径大であるため、パイプの外径はもとの寸法
に戻ると共に、前記先端も弾性変形した状態からもとに
戻り、開口の幅ももとの寸法まで狭まる。その結果、他
方の部材はパイプを介して一方の部材に連結される。
【0011】また、一方に部材を他方の部材から外すに
は、一方の部材に対し他方の部材に力を加えてパイプよ
り他方の部材を抜き取る。即ち、挿通部内のパイプは、
導入部の内壁に当たり圧縮され、更に、パイプが導入部
を拡開するように押圧するので、先端が弾性変形して導
入部と開口が拡開し、よってパイプが導入部と開口を通
り、他方の部材はパイプより離脱する。
【0012】上記したように、何ら道具を必要をせず、
且つ容易に一方及び他方の部材の着脱ができる。また、
一方及び他方の部材の着脱の際には、前記弾性溝によ
り、他方の部材の先端が容易に弾性変形するため、着脱
を繰り返しても、係合溝の開口の幅の寸法変化が極めて
少なく、開口が拡がったままに塑性変形することがな
い。よって、安定した固定力を得ることができると共
に、固定力の寿命を延ばすことができる。
【0013】また、上記の目的を達成するために、請求
項2の発明に係わる装身具の連結構造は、一方の部材と
他方の部材を回動可能に連結する装身具における連結構
造において、一方の部材に短手方向に取付けられた係合
ピンと、他方の部材に短手方向に形成され且つ前記係合
ピンと係合可能な相手部材係合部とよりなり、この相手
部材係合部を、他方の部材の裏面に開いた開口とこの開
口に続く導入部とこの導入部に続く挿通部とを有し且つ
前記開口及び前記導入部を前記係合ピンの外径より小さ
い幅にすると共に、前記挿通部を前記係合ピンの外径よ
り大きい内径にしてなる係合溝と、前記係合ピンの前記
係合溝への係脱時にこの係合溝の開口の拡開動作を補助
する弾性溝とより構成したことを特徴とする。
【0014】かかる構成により、一方及び他方の部材を
互いに連結させるには、係合溝に係合ピンに嵌めて押し
込んでいくと、弾性溝により他方の部材の先端が係合ピ
ンに押圧されて弾性変形して係合溝の開口が拡開し、係
合ピンは容易に開口より導入部を通り、挿通部に達す
る。この挿通部は係合ピンの外径より径大であるため、
係合ピンの外径はもとの寸法に戻ると共に、前記先端も
弾性変形した状態からもとに戻り、開口の幅ももとの寸
法まで狭まる。その結果、他方の部材は係合ピンを介し
て一方の部材に連結される。
【0015】また、一方に部材を他方の部材から外すに
は、一方の部材に対し他方の部材に力を加えて係合ピン
より他方の部材を抜き取る。即ち、挿通部内の係合ピン
は、導入部の内壁に当たり圧縮され、更に、係合ピンが
導入部を拡開するように押圧するので、先端が弾性変形
して導入部と開口が拡開し、よって係合ピンが導入部と
開口を通り、他方の部材は係合ピンより離脱する。
【0016】上記したように、何ら道具を必要をせず、
且つ容易に一方及び他方の部材の着脱ができる。また、
一方及び他方の部材の着脱の際には、前記弾性溝によ
り、他方の部材の先端が容易に弾性変形するため、着脱
を繰り返しても、係合溝の開口の幅の寸法変化が極めて
少なく、開口が拡がったままに塑性変形することがな
い。よって、安定した固定力を得ることができると共
に、固定力の寿命を延ばすことができる。
【0017】また、上記の目的を達成するために、請求
項3の発明に係わる装身具の連結構造は、請求項1又は
請求項2記載の装身具における連結構造において、前記
弾性溝が、前記係合溝の内壁に短手方向に沿って形成さ
れた溝である。
【0018】かかる構成により、上記した請求項1又は
請求項2の発明の作用と同様な作用を奏し得る。
【0019】また、上記の目的を達成するために、請求
項4の発明に係わる装身具の連結構造は、請求項1又は
請求項2記載の装身具における連結構造において、前記
弾性溝が、前記係合溝の内壁より一方の部材寄りの外端
面へと貫通し他方の部材の裏面に開口するように長手方
向に沿って形成された溝である。
【0020】かかる構成により、上記した請求項1又は
請求項2の発明の作用と同様な作用を奏し得る。
【0021】また、上記の目的を達成するために、請求
項5の発明に係わる装身具の連結構造は、請求項1又は
請求項2記載の装身具における連結構造において、前記
弾性溝が、一方の部材寄りの外端面に短手方向に沿って
形成された溝である。
【0022】かかる構成により、上記した請求項1又は
請求項2の発明の作用と同様な作用を奏し得る。
【0023】また、上記の目的を達成するために、請求
項6の発明に係わる装身具の連結構造は、請求項1又は
請求項2記載の装身具における連結構造において、前記
弾性溝が、前記係合溝に隣り合って短手方向に沿って形
成された溝である。
【0024】かかる構成により、上記した請求項1又は
請求項2の発明の作用と同様な作用を奏し得る。
【0025】また、上記の目的を達成するために、請求
項7の発明に係わる装身具の連結構造は、請求項1又は
請求項2記載の装身具における連結構造において、前記
弾性溝が、前記係合溝の内壁に短手方向に沿って形成さ
れた溝、前記係合溝の内壁より一方の部材寄りの外端面
へと貫通し他方の部材の裏面に開口するように長手方向
に沿って形成された溝、一方の部材寄りの外端面に短手
方向に沿って形成された溝の少なくとも2つ以上の組み
合わせである。
【0026】かかる構成により、上記した請求項1又は
請求項2の発明の作用と同様な作用を奏し得る。
【0027】上記の目的を達成するために、請求項8の
発明に係わる装身具の連結構造は、請求項1又は請求項
3又は請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7
記載の装身具における連結構造において、前記パイプが
スリットを有する割りパイプであることを特徴とする。
【0028】かかる構成により、上記した請求項1の発
明の作用と同じ作用を奏し得る。
【0029】上記の目的を達成するために、請求項9の
発明に係わる装身具の連結構造は、請求項1又は請求項
3又は請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7
記載の装身具における連結構造において、前記パイプは
一方の部材に短手方向に固定されたピンに嵌合してい
る。
【0030】かかる構成により、上記した請求項1の発
明の作用と同じ作用を奏し得る。
【0031】上記の目的を達成するために、請求項10
の発明に係わる装身具の連結構造は、請求項1又は請求
項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項
7記載の装身具における連結構造において、一方及び他
方の部材が前記パイプにより回動可能に連結されてい
る。
【0032】かかる構成により、上記した請求項1の発
明の作用と同じ作用を奏し得る。
【0033】上記の目的を達成するために、請求項11
の発明に係わる装身具の連結構造は、請求項1又は請求
項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項
6又は請求項7記載の装身具における連結構造におい
て、前記傾向溝の開口の両側に外方に向かって開いた案
内部が形成されている。
【0034】かかる構成により、上記した請求項1及び
請求項2の発明の作用と同じ作用を奏し得るばかりか、
パイプ又は係合ピンを係合溝に押し込もうとすると、開
口の案内部の斜面に当接して他方の部材の先端が弾性変
形して開口が拡開するようになり、パイプ又は係合ピン
の係合溝への係合が容易になる。
【0035】上記の目的を達成するために、請求項12
の発明に係わる装身具の連結構造は、請求項1又は請求
項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項
6又は請求項7記載の装身具における連結構造におい
て、一方の部材が時計ケ−ス、他方の部材がバンドの駒
である。
【0036】かかる構成により、上記した請求項1及び
請求項2の発明の作用と同じ作用を奏し得るばかりか、
時計ケ−スとバンドの駒との連結が容易に行われる。
【0037】上記の目的を達成するために、請求項13
の発明に係わる装身具の連結構造は、請求項1又は請求
項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項
6又は請求項7記載の装身具における連結構造におい
て、一方及び他方の部材がブレスレット,ネックレス,
バンドに使用される駒である。
【0038】かかる構成により、上記した請求項1及び
請求項2の発明の作用と同じ作用を奏し得るばかりか、
ブレスレット,ネックレス,バンドに使用される駒同士
の連結が容易に行われる。
【0039】上記の目的を達成するために、請求項14
の発明に係わる装身具の連結構造は、請求項1又は請求
項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項
7記載の装身具における連結構造において、前記係合溝
の導入部が逆L形をしている。
【0040】かかる構成により、上記した請求項1の発
明の作用と同じ作用を奏し得るばかりか、前記係合溝の
導入部が逆L形をしているために、係合溝からパイプの
抜けがより確実に防止できて、直線的な過大な外力が加
わっても一方及び他方の部材の連結が外れることがな
い。
【0041】上記の目的を達成するために、請求項15
の発明に係わる装身具の連結構造は、請求項8記載の装
身具における連結構造において、前記スリットが波形を
している。
【0042】かかる構成により、上記した請求項8の発
明の作用と同じ作用を奏し得る。
【0043】上記の目的を達成するために、請求項16
の発明に係わる装身具の連結構造は、請求項9記載の装
身具における連結構造において、前記割りパイプの両端
が部材の内側壁に形成されたU形溝に係合している。
【0044】かかる構成により、上記した請求項9の発
明の作用と同じ作用を奏し得る。
【0045】上記の目的を達成するために、請求項17
の発明に係わる装身具の連結構造は、請求項12記載の
装身具における連結構造において、時計ケ−スと駒との
連結部において時計ケ−スに掩い部が形成されているこ
とを特徴とする。
【0046】かかる構成により、上記した請求項12の
発明の作用と同じ作用を奏し得るばかりか、掩い部が、
時計ケ−スに対するバンドの上方への移動を規制してい
るため、上方にバンドが引っ張られようとも、時計ケ−
スからバンドが抜けることはない。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳述する。
【0048】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態を図1乃至図5に示す。図1は本発明の第1の実
施の形態としての装身具である時計ケ−スとバンドの連
結構造の縦断面図、図2は同連結構造の分解状態の一部
を破断した斜視図、図3は同連結構造においてバンドを
裏面より見た斜視図、図4の(1)は時計ケ−スとバン
ドの連結構造の横縦断面図、図4の(2)は(1)のA
部の拡大図である。
【0049】本発明の装身具の連結構造の第1の実施の
形態として、装身具である時計ケ−ス及びバンドの連結
構造を説明する。一方の部材である時計ケ−ス1のバン
ド取付部1Aは、一対の脚部1aとこれらの脚部1aの
上部に形成された掩い部1bとで構成されている。各脚
部1aには孔1cが形成されていて、脚部1aの内壁に
は、下面(裏面)から孔1cの所まで孔1cの径より大
きい幅のU形溝1dが形成され、内端は孔1cと同心円
になっている。
【0050】そして、U形溝1dの底には割りパイプ4
が嵌められれいて、ピン3が孔1cと割りパイプ4とに
挿入されており、ピン3の両端部を脚部1aの孔1cに
ロ−付け、圧入、カシメ、溶接等で固定することによ
り、ピン3及び割りパイプ4がバンド取付部1Aに取付
けられている。割りパイプ4は、弾性金属板で円筒状に
形成されたもので、図2に示すようにスリット4aが設
けられ、その内径はピン3の外径より所定量大きくなる
ように形成されている。
【0051】他方の部材であるバンド2の係合溝形成部
位Eである先カン5には、図3に示すように相手部材係
合部Fが形成してある。この相手部材係合部Fは、先カ
ン5の下面に開放し且つバンド短手方向に貫通する係合
溝5aと弾性溝5fとで構成されている。この係合溝5
aは、開口5bと、それに続く導入部5eと、内端にお
ける断面が略円形のパイプ挿通部5cとよりなり、入口
の開口5bには外方へ開いた案内部5dが形成されてい
る。そして、パイプ挿通部5cの内径は、開口5b及び
導入部5eの溝幅より大きくなっている。また、開口5
bの溝幅は、割りパイプ4の外径より小さく、且つ割り
パイプ4を径方向に圧縮した時の割りパイプ4の外径よ
り大きく形成されている。更に、パイプ挿通部5cの内
径は、割りパイプ4の外径より大きくなっている。ま
た、前記弾性溝5fは、パイプ挿通部5cの内壁の、前
記開口5bと略相対する位置にバンド短手方向に貫通さ
せて形成されている。
【0052】次に、バンド2を時計ケ−ス1に連結させ
るには、時計ケ−ス1を一方の手に持ち、バンド2を他
方の手に持ち、図5に示すように時計ケ−ス1と略直角
にし、バンド2の係合溝5aをピン3に取付けられた割
りパイプ4に嵌め、先カン5を押し込んでいく。
【0053】詳しくは、先カン5を押し込もうとする
と、まず、開口5bの案内部5dの斜面に割りパイプ4
が当接する。この時、割りパイプ4の内径がピン3の外
径より大きく、よって両者の間に間隙が有るので、割り
パイプ4は、案内部5dの斜面によって径方向に圧縮さ
れる。同時に、先カン5のパイプ挿通部5cの内壁に弾
性溝5fが形成されているので、先カン5の先端5g
が、割りパイプ4に押圧されて弾性変形し、よって開口
5bが拡開する。先端5gは、弾性溝5fの形成によっ
て上下の厚みが薄くなった部分、すなわち弾性溝5f上
方に位置する薄肉部5hが存在するため、薄肉部5hを
支点として、開口5bを拡げる方向に容易に撓む。
【0054】割りパイプ4が径方向に圧縮されると同時
に、先端5gが弾性変形して開口5bが拡開し、且つ割
りパイプ4の径圧縮された外径より開口5bの幅が大き
いため、割りパイプ4は容易に開口5bより導入部5e
を通り、パイプ挿通部5cに達する。パイプ挿通部5c
は、割りパイプ4の外径より径大であるため、割りパイ
プ4の外径はもとの寸法に戻ると共に、先カン5の先端
5gも弾性変形した状態からもとに戻り、開口5bの幅
ももとの寸法まで狭まる。
【0055】その結果、先カン5は割りパイプ4を介し
ピン3に係合し、時計ケ−ス1とバンド2が連結され
る。連結状態では、割りパイプ4はケ−スのU形溝1d
に回動可能に係合しており、また割りパイプ4とピン3
との間に間隙が有るので、バンド2は時計ケ−ス1に対
しピン3を軸として回動可能である。
【0056】時計ケ−ス1からバンド2を外すには、時
計ケ−ス1に対しバンド2を略直角に立て、バンド2に
力を加えて割りパイプ4よりバンド2を抜き取る。即
ち、パイプ挿通部5c内の割りパイプ4は、導入部5e
の内壁に当たり圧縮され、更に、割りパイプ4が導入部
5eを拡開するように押圧するので、先端5gが弾性変
形して導入部5eと開口5bが拡開し、よって割りパイ
プ4が導入部5eと開口5bを通り、先カン5は割りパ
イプ4より離脱する。
【0057】上記した第1の実施の形態によれば、何ら
道具を必要をせず、且つ容易に時計ケ−ス1とバンド2
の着脱ができるし、割りパイプ4が係合溝5aの中に入
り、更に掩い部1bが設けられているので割りパイプ4
が抜けて、離脱することはない。
【0058】また、手首に装着した場合、時計ケ−ス1
に対しバンド2は略水平となり、水平方向にバンド2が
引っ張られようとも、時計ケ−ス1からバンド2が抜け
ることはない。また、掩い部1bが、時計ケ−ス1に対
するバンド2の上方への移動を規制しているため、上方
にバンド2が引っ張られようとも、時計ケ−ス1からバ
ンド2が抜けることはない。前述したように、時計ケ−
ス1に対しバンド2を略直角に立て、バンド2に力を加
えて抜き取らない限り、時計ケ−ス1とバンド2は離脱
しないので、手首より脱落することはない。また、割り
パイプ4がピン3に係合しているので、割りパイプ4が
つぶれてしまうようなことがない。
【0059】また、先カン5のパイプ挿通部5cの内壁
に弾性溝5fが形成されているので、時計ケ−ス1とバ
ンド2の着脱の際に、先端5gが容易に弾性変形するた
め、着脱を繰り返しても、開口5bの幅の寸法変化が極
めて少なく、開口5bが拡がったままに塑性変形するこ
とがない。よって、安定した固定力を得ることができる
と共に、固定力の寿命を延ばすことができる。
【0060】さらに、先端5gの弾性変形により開口5
bと導入部5eが拡開するため、割りパイプ4の弾性変
形も少なくてすむので、割りパイプ4がつぶれてしまっ
たり、あるいはそのスリット4aが拡がったままになっ
てしまったりすることがなく、安定した固定力を長期間
維持することもできる。
【0061】上記した第1の実施の形態では、時計ケー
ス1のバンド取付部1Aにピン3を介して割りパイプ4
を固定し、バンド2の先カン5に係合溝5a及び弾性溝
5fからなる相手部材係合部Fを形成したが、両者は逆
であってもよい。即ち、バンド2の先カン5にピン3を
介して割りパイプ4を取付け、時計ケ−ス1のバンド取
付部1Aに相手部材係合部F(係合溝5a、弾性溝5
f)を形成してもよい。
【0062】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態を図6乃至図8に示す。図6は本発明の第2の実
施の形態としての装身具であるブレスレットの駒と駒の
連結構造の断面図、図7は同ブレスレットの駒と駒の連
結構造において一方の駒を裏面より見た斜視図、図8は
同ブレスレットの駒と駒の連結構造の一部破断した平面
図である。
【0063】本発明の装身具の連結構造の第2の実施の
形態として、装身具であるブレスレットの駒と駒の連結
構造を説明する。一方の部材である駒6の後部にはブレ
スレット長手方向に溝6aが形成されており、この溝6
aの内壁には、第1の実施の形態と同様に孔6cとU形
溝6bが形成されている。そして、このU形溝6bに第
1の実施の形態と同様に割りパイプ4が係合されると共
に、ピン3が挿入されていて、ピン3の両端が駒6の孔
6cに固定されいる。
【0064】他方の部材である駒7の前部には係合溝形
成部位Eである突起部7Aが形成してあり、この突起部
7Aには図6に示すように相手部材係合部Fが形成して
ある。この相手部材係合部Fは、突起部7Aの下面に開
放し且つバンド短手方向に貫通する係合溝7aと弾性溝
7fとで構成されている。
【0065】前記係合溝7aは、開口7bと、それに続
く導入部7eと、内端における断面が略円形のパイプ挿
通部7cとよりなり、入口の開口7bには外方へ開いた
案内部7dが形成されている。そしてこのパイプ挿通部
7cの内径は開口7bの溝幅より大きくなっている。こ
こで、開口7bの溝幅は割りパイプ4の外径より小さ
く、且つ圧縮した時のパイプ4の外径より大きくなって
いる。一方、パイプ挿通部7cの内径は割りパイプ4の
外径より大きくなっている。
【0066】また、前記弾性溝7fは、パイプ挿通部溝
部7cの内壁の、前記開口7bと略相対する位置に、ブ
レスレット短手方向に2ヶ所に形成されている。
【0067】駒6、7の着脱は第1の実施の形態の場合
と同じであるので、説明を省略する。
【0068】尚、駒6と駒7を繰り返し着脱している
と、割りパイプ4のスリット4aが次第に拡がり、ピン
3から脱落する恐れがあるが、割りパイプ4が溝6bの
中に入っているので、そのようなことがない。
【0069】また、駒7のパイプ挿通部7cの内壁に弾
性溝7fが2ケ所に形成されているので、第1の実施の
形態よりさらに容易に先端7gが弾性変形し、繰り返し
の着脱を行っても開口7bの寸法変化がさらに少なく、
安定した固定力と固定力の寿命をのばすことができる。
【0070】加えて、第1の実施の形態の場合より容易
に先端7gが弾性変形し、より容易に開口7bと導入部
7eが拡開するので、割りパイプ4の弾性変形もさらに
少なくてすむので、さらに安定した固定力を長期間維持
することもできる。
【0071】ここで割りパイプ4の外径寸法について説
明する。図2に示すように、割りパイプ4にはスリット
4aが形成されており、このスリット4aの部分におい
て円周が切り欠かれている。従って切欠部分における径
方向の寸法はスリット4a以外の外径寸法より僅かなが
ら小さくなっている。よって、図6のように割りパイプ
4のスリット4aが下方に向いている時は良いが、スリ
ット4aが水平方向を向いた場合、割りパイプ4が僅か
な力で係合溝7aから抜けてしまい、ブレスレットの駒
7が外れてしまう恐れがある。
【0072】図9はそのような問題を解決した割りパイ
プを示す斜視図であり、割りパイプ10に波形のスリッ
ト11が形成されている。また図10のように、割りパ
イプ12にスパイラル形のスリット13を形成しても良
い。
【0073】このように構成することにより、スリット
部においても、パイプ全長にまたがる外径寸法は常にス
リット11、13を含まない外径寸法となっている。従
って、割りパイプ10、12は、どの方向を向いていて
も、係合溝5a、7aから抜けることはない。
【0074】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態を図11に示す。図11は本発明の第3の実施の
形態としての装身具であるバンドの駒と駒の連結構造の
断面図である。
【0075】一方の部材である駒8の後部には、第2の
実施の形態と同様にしてピン3を介して割りパイプ4が
取付けられている。また、他方の部材である駒9の前部
には係合溝形成部位Eである突起部9Aが形成してあ
り、この突起部9Aには相手部材係合部Fが形成してあ
る。この相手部材係合部Fは、突起部9Aの下面に開放
し且つバンド短手方向に貫通する逆L型の係合溝9aと
弾性溝9fとで構成されている。
【0076】前記係合溝9aは、開口9bと、開口9b
に連続してバンド長手方向に形成された逆L形状の導入
部9eと、コ−ナ−部9cと、コ−ナ−部9cの奥に形
成され、断面が略円形であるパイプ挿通部9dとよりな
る。ここで、開口9b、コ−ナ−部9cの溝幅は共に、
割りパイプ4の外径より小さく、且つ圧縮された割りパ
イプ4の外径より大きくなっている。また、パイプ挿通
部9dの内径は、割りパイプ4の外径より大きくしてあ
る。
【0077】また、前記弾性溝9fは、導入部9eの内
壁の、前記開口9bと略相対する位置にバンド短手方向
に形成されている。
【0078】駒8と駒9を連結させるには、駒8にピン
3を介して取付けられた割りパイプ4を駒9の係合溝9
aの開口9bに押し込むと、割りパイプ4が開口9b、
コ−ナ−部9cの2箇所で径方向に圧縮されると共に、
駒9の導入部9eの内壁に弾性溝9fが形成されている
ので、駒9の先端9gが弾性変形し開口9bが拡がる。
この結果、割りパイプ4の径圧縮された外径より開口9
b及びコーナー部9cの幅が大きいこと、先端9gが弾
性変形することとにより、割りパイプ4は開口9bを通
りパイプ挿通部9dに達する。パイプ挿通部9dは、割
りパイプ4の外径より径大であるため、割りパイプ4の
外径はもとの寸法に戻ると共に、駒9の先端9gももと
に戻り、駒8と駒9が連結される。また、駒8と駒9を
離脱するには、駒8の割りパイプ4を、駒9の係合溝9
aより力を加えて抜き取る。
【0079】上記した第3の実施の形態によれば、開口
9b及びコ−ナ−部9cの2箇所で割りパイプ4を圧縮
しなければ割りパイプ4が係合溝9aから抜けないこ
と、さらに、係合溝9aに沿って逆L型に割りパイプ4
を動かさなければ、割りパイプ4は係合溝9aから抜け
ない。従って、駒8あるいは駒9に直線的な過大な外力
が加わっても、駒8と駒9の連結が外れることはない。
【0080】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態を図12乃至図15に示す。図12は本発明の第
4の実施の形態としての装身具である時計ケースとバン
ドの連結構造の一部破断した平面図、図13は時計ケー
スのバンド取付部の斜視図、図14はバンドの相手部材
係合部の側面図、図15は時計ケースからバンドを外す
場合の作動説明図である。
【0081】本発明の第4の実施の形態では、割りパイ
プ10のみで一方及び他方の部材間を連結している。す
なわち、時計ケ−ス1の脚部1aの孔1cに割りパイプ
10が挿入され、孔1cの開口部はロ−等により埋めら
れ、割りパイプ10が抜けないようにしてある。尚、割
りパイプ10の孔1cへの固着は、圧入、カシメ、溶接
等で行っても良い。また、孔1cの開口部はローで埋め
なくても良い。
【0082】一方、バンド2の係合溝形成部位Eである
先カン5には相手部材係合部Fが形成してある。この相
手部材係合部Fは、先カン5の下面に開放し且つバンド
短手方向に貫通する係合溝17aと弾性溝17fとで構
成されている。
【0083】係合溝17aは、開口17bと、導入部1
7eと、断面が円形のパイプ挿通部17cとよりなり、
入口の開口17bには外方へ開いた案内部17dが形成
されている。そして、パイプ挿通部17cの内径は、開
口17bの溝幅より大きくなっている。開口17bの溝
幅は、割りパイプ10の外径より小さく、圧縮した時の
割りパイプ10の外径より大きくなっている。一方、パ
イプ挿通部17cの内径は、割りパイプ10の外径より
僅かに大きくなっている。
【0084】また、前記弾性溝17fは、パイプ挿通部
17cの内壁の、前記開口17bに略相対する位置にバ
ンド短手方向に3ヶ所形成されている。
【0085】したがって、バンド2を時計ケ−ス1に連
結するには、先カン5の係合溝17aを時計ケ−ス1の
割りパイプ10に係合して押し込む。割りパイプ10
は、開口17bによ圧縮されると共に、先カン5の先端
17gを弾性変形させて開口17bを拡げ、導入部17
eを通過し、パイプ挿通部17cに入って拡張し、バン
ド2が時計ケ−ス1に連結される。この時、先カン5の
先端17gが弾性変形するのは、パイプ挿通部17cの
内壁に弾性溝17fが形成されていることが一つの理由
である。
【0086】バンド2を外す場合には、図15に示すよ
うに時計ケ−ス1とバンド2の先カン5とをV形状に折
り曲げ、先カン5と時計ケ−ス1裏面とが接する点を支
点Pとして矢印のように強く両者を挟むように押すと、
簡単に割りパイプ10が係合溝17aより抜けて離脱さ
せることができる。
【0087】上記した第4の実施の形態においては、割
りパイプ10のみで連結されるので構造が簡単となって
いる。また、弾性溝17fが3ヶ所形成されているの
で、先端17gが弾性変形しやすく、弾性溝17fが1
ヶ所または2ヶ所のものに比べ着脱が容易となってい
る。
【0088】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態を図16に示す。図16は本発明の第5の実施の
形態としての装身具であるバンドの駒と駒との連結構造
の平面図である。
【0089】各駒20はその一端側に3個の突起18
を、他端側に2個の突起19をそれぞれ有している。そ
して、一方の部材である駒20の一端側の3個の突起1
8には割りパイプ10が取付けられており、他方の部材
である駒20の2個の突起19には相手部材係合部Fが
夫々形成されている。これらの相手部材係合部Fは、第
5の実施の形態における、図14に示した相手部材係合
部Fと同構成である。すなわち、係合溝17aと、この
係合溝17aのパイプ挿通部17cの内壁の、前記開口
17bに略相対する位置にバンド短手方向に3ヶ所形成
されている弾性溝17fとで構成されている。従って、
第4の実施の形態の場合と同様にして2個の駒20、2
0の連結及び離脱を容易に行うことができる。
【0090】(第6の実施の形態)本発明の第6の実施
の形態を図17及び図18に示す。図17は本発明の第
6の実施の形態としての装身具である時計ケースのバン
ド取付部の斜視図、図18は装身具であるバンドの駒の
先カンの平面図である。
【0091】本発明の第6の実施の形態では、時計ケ−
ス1のバンド取付部1Aの係合溝形成部位Eである一対
の脚部1aに相手部材係合部Fが設けてある。この相手
部材係合部Fは、脚部1aの下面の形成された係合溝2
2aと弾性溝22fとより構成してあり、係合溝22a
は、脚部1aの下面の形成された開口22bと、開口2
2bに続く導入部22eと、内端における断面が略円形
のパイプ挿通部22cとよりなり、入口の開口22bに
は外方へ開いた案内部22dが形成されている。そし
て、パイプ挿通部22cの内径は、開口22b及び導入
部22eの溝幅より大きくなっている。また、開口22
bの溝幅は、割りパイプ10の外径より小さく、且つ割
りパイプ10を径方向に圧縮した時の割りパイプ10の
外径より大きく形成されている。更に、パイプ挿通部2
2cの内径は、割りパイプ10の外径より大きくなって
いる。また、前記弾性溝22fは、パイプ挿通部22c
の内壁の、前記開口22bと略相対する位置にバンド短
手方向に貫通させて形成されている。また、バンド2の
先カン5には割りパイプ10が取付けられている。
【0092】したがって、バンド2を時計ケ−ス1に連
結するには、時計ケ−ス1の係合溝22aに先カン5の
割りパイプ10に押し込む。割りパイプ10は、開口2
2bにより圧縮されると共に、先端22gを弾性変形さ
せて開口22bを拡げ、導入部22eを通過し、パイプ
挿通部22cに入って拡張し、バンド2が時計ケ−ス1
に連結される。この時、先端22gが弾性変形するの
は、パイプ挿通部22cの内壁に弾性溝22fが形成さ
れていることが一つの理由である。バンド2を外す場合
には、割りパイプ10を係合溝22aより引き抜くこと
で行う。
【0093】そして、時計ケース1の脚部1aに弾性溝
22fが形成されているので、係合溝22aに割りパイ
プ10を取付ける時、割りパイプ10が圧縮すると共
に、脚部1aの先端22gが弾性変形し容易に取付ける
ことができる。
【0094】(第7の実施の形態)本発明の第7の実施
の形態を図19乃至図22に示す。図19は本発明の第
7の実施の形態の装身具である時計ケ−スとバンドとの
連結構造の断面図、図22は同連結構造の分解状態の斜
視図、図22は同連結構造の一部破断した平面図、図2
3の(1)、(2)、(3)は時計ケ−スとバンドとの
連結順序の説明図である。
【0095】一方の部材である時計ケ−ス1のバンド取
付部1Aは一対の脚部1a、1a′と、これらの脚部1
a、1a′の上部に連なる掩い部1bとで構成してあ
り、一方の脚部1aには一方の孔1cが、他方の脚部1
a′には他方の孔1c′が形成してあり、一方の孔1c
は他方の孔1c′より大径になされている。そして、一
方の孔1cから他方の孔1c′にかけて係合ピン24が
挿入されており、この係合ピン24の一端部は他にくら
べて大径になされていて、この大径部にはローレット加
工が施されている。このローレット加工部24aが一方
の孔1cに圧入されており、係合ピン24の他端部24
bは他方の孔1c′に圧入されている。
【0096】他方の部材であるバンド2の係合溝形成部
位Eである先カン5には、図19に示すように、下面に
開放し且つバンド短手方向に貫通する係合溝25aと弾
性溝25fとから成る相手部材係合部Eが設けてある。
この係合溝25aは、開口25bと、それに続く導入部
25eと、内端における断面が略円形のピン挿通部25
cとよりなり、入口の開口25bには外方へ開いた案内
部25dが形成されている。ピン挿通部25cの内径
は、開口25b及び導入部25eの溝幅より大きくなっ
ている。また、開口25bの溝幅は、係合ピン24の外
径より小さく形成されている。更に、ピン挿通部25c
の内径は、係合ピン24の外径より大きくなっている。
また、弾性溝25fは、ピン挿通部25cの内壁の、前
記開口25bと略相対する位置に、バンド短手方向に貫
通させて形成されている。
【0097】次に、バンド2を時計ケ−ス1に連結させ
るには、時計ケ−ス1を一方の手に持ち、バンド2を他
方の手に持ち、図22の(1)、(2)、(3)に示す
ように時計ケ−ス1と略直角にし、バンド2の溝25a
を係合ピン24に嵌め、先カン5を押し込んでいく。
【0098】詳しくは、先カン5を押し込もうとする
と、まず、開口25bの案内部25dの斜面に係合ピン
24が当接する。この時、先カン5のピン挿通部25c
の内壁に弾性溝25fが形成されているので、先カン5
の先端25gが係合ピン24に押圧されて弾性変形し、
よって開口25bが拡開する。先端25gは、弾性溝2
5fの形成によって上下の厚みが薄くなった部分、すな
わち弾性溝25f上方に位置する薄肉部25hが存在す
るため、薄肉部25hを支点として、開口25bを拡げ
る方向に容易に撓む。
【0099】前記先端25gが弾性変形して開口25b
が拡開し、係合ピン24は容易に開口25bより導入部
25eを通りピン挿通部25cに達する。このピン挿通
部25cはもとの寸法に戻ると共に、先カン5の先端2
5gも弾性変形した状態からもとに戻り、開口25bの
幅ももとの寸法まで狭まる。結果、先カン5は係合ピン
24に係合し、時計ケ−ス1とバンド2が連結される。
連結状態では、バンド2は時計ケ−ス1に対し係合ピン
24を軸として回動可能である。
【0100】時計ケ−ス1からバンド2を外すには、時
計ケ−ス1に対しバンド2を略直角に立て、バンド2に
力を加えて係合ピン24よりバンド2を抜き取る。即
ち、ピン挿通部25c内の係合ピン24は導入部25e
の内壁に当たり、この係合ピン24が導入部25eを拡
開するように押圧するので、先端25gが弾性変形して
導入部25eと開口25bが拡開し、よって、係合ピン
24が導入部25eと開口25bを通り、先カン5は係
合ピン24より離脱する。
【0101】上記したように、本発明の第7の実施の形
態によれば、何ら道具を必要をせず、且つ容易に時計ケ
−ス1とバンド2の着脱ができる。また、手首に装着し
た場合、時計ケ−ス1に対しバンド2は略水平となり、
水平方向にバンド2が引っ張られようとも、時計ケ−ス
1からバンド2が抜けることはない。また、掩い部1b
が、時計ケ−ス1に対するバンド2の上方への移動を規
制しているため、上方にバンド2が引っ張られようと
も、時計ケ−ス1からバンド2が抜けることはない。前
述したように、時計ケ−ス1に対しバンド2を略直角に
立て、バンド2に力を加えて抜き取らない限り、時計ケ
−ス1とバンド2は離脱しないので、手首より脱落する
ことはない。
【0102】また、先カン5のパイプ挿通部25cの内
壁に弾性溝25fが形成されているので、時計ケ−ス1
とバンド2の着脱の際に、先端25gが容易に弾性変形
するため、着脱を繰り返しても、開口25bの幅の寸法
変化が極めて少なく、開口25bが拡がったままに塑性
変形することがない。よって、安定した固定力を得るこ
とができると共に、固定力の寿命を延ばすことができ
る。
【0103】(第8の実施の形態)本発明の第8の実施
の形態を図23及び図24に示す。図23は本発明の第
8の実施の形態の装身具である時計ケ−スとバンドとの
連結構造の一部破断した平面図、図24は同連結構造の
分解状態の斜視図である。
【0104】この第8の実施の形態は、上記した第7の
実施の形態とその構成が逆であり、装身具であるバンド
2の先カン5にローレット加工無しの係合ピン24を固
定し、装身具である時計ケ−ス1のバンド取付部1Aの
一対の脚部1aに相手部材係合部F(係合溝25a及び
弾性溝25f)を形成したものである。
【0105】すなわち、一方の部材であるバンド2の先
カン5にはバンド短手方向に沿うピン孔27が設けてあ
り、このピン孔27の係合ピン24を挿入固着してあ
り、この係合ピン24の両端部は先カン5の外方に突出
している。
【0106】また、他方の部材である時計ケ−ス1のバ
ンド取付部1Aの一対の脚部1aには、下面に開放し且
つバンド短手方向に貫通する係合溝25aと弾性溝25
fとからなる相手部材係合部Fが形成されている。そし
て、係合溝25aは、開口25bと、それに続く導入部
25eと、内端における断面が略円形のピン挿通部25
cとよりなり、入口の開口25bには外方へ開いた案内
部25dが形成されている。ピン挿通部25cの内径
は、開口25b及び導入部25eの溝幅より大きくなっ
ている。また、開口25bの溝幅は、係合ピン24の外
径より小さく形成されている。更に、ピン挿通部25c
の内径は、係合ピン24の外径より大きくなっている。
また、前記弾性溝25fは、ピン挿通部25cの内壁の
前記開口25bと略相対する位置に、バンド短手方向に
貫通させて形成されている。
【0107】次に、バンド2を時計ケ−ス1に連結させ
るには、時計ケ−ス1を一方の手に持ち、バンド2を他
方の手に持って時計ケ−ス1と略直角にし、時計ケ−ス
1の係合溝25aに係合ピン24を嵌めて先カン5を押
し込んでいく。先カン5を押し込もうとすると、まず、
開口25bの案内部25dの斜面に係合ピン24が当接
する。この時、係合溝25aのピン挿通部25cの内壁
に弾性溝25fが形成されているので、先端25gが係
合ピン24に押圧されて弾性変形し、よって開口25b
が拡開する。先端25gは、弾性溝25fの形成によっ
て上下の厚みが薄くなった部分、すなわち弾性溝25f
上方に位置する薄肉部25hが存在するため、薄肉部2
5hを支点として、開口25bを拡げる方向に容易に撓
む。
【0108】前記先端25gが弾性変形して開口25b
が拡開し、係合ピン24は容易に開口25bより導入部
25eを通りピン挿通部25cに達する。このピン挿通
部25cはもとの寸法に戻ると共に、先カン5の先端2
5gも弾性変形した状態からもとに戻り、開口25bの
幅ももとの寸法まで狭まる。結果、先カン5は係合ピン
24に係合し、時計ケ−ス1とバンド2が連結される。
連結状態では、バンド2は時計ケ−ス1に対し係合ピン
24を軸として回動可能である。
【0109】時計ケ−ス1からバンド2を外すには、時
計ケ−ス1に対しバンド2を略直角に立て、バンド2に
力を加えて係合ピン24よりバンド2を抜き取る。即
ち、ピン挿通部25c内の係合ピン24は導入部25e
の内壁に当たり、この係合ピン24が導入部25eを拡
開するように押圧するので、先端25gが弾性変形して
導入部25eと開口25bが拡開し、よって、係合ピン
24が導入部25eと開口25bを通り、時計ケース1
は係合ピン24より離脱する。
【0110】上記したように、本発明の第8の実施の形
態によれば、何ら道具を必要をせず、且つ容易に時計ケ
−ス1とバンド2の着脱ができる。また、手首に装着し
た場合、時計ケ−ス1に対しバンド2は略水平となり、
水平方向にバンド2が引っ張られようとも、時計ケ−ス
1からバンド2が抜けることはない。前述したように、
時計ケ−ス1に対しバンド2を略直角に立て、バンド2
に力を加えて抜き取らない限り、時計ケ−ス1とバンド
2は離脱しないので、手首より脱落することはない。
【0111】また、時計ケース1に設けた係合溝25a
のピン挿通部25cの内壁に弾性溝25fが形成されて
いるので、時計ケ−ス1とバンド2の着脱の際に、先端
25gが容易に弾性変形するため、着脱を繰り返して
も、開口25bの幅の寸法変化が極めて少なく、開口2
5bが拡がったままに塑性変形することがない。よっ
て、安定した固定力を得ることができると共に、固定力
の寿命を延ばすことができる。
【0112】(第9の実施の形態)本発明の第9の実施
の形態を図25乃至図27に示す。図25は本発明の第
9の実施の形態である装身具としてのブレスレットの駒
と駒の連結構造の断面図、図26は同連結構造の分解状
態の斜視図、図27は同連結構造の一部破断した平面図
である。
【0113】この第9の実施の形態は、装身具であるブ
レスレットの駒と駒の連結構造である。すなわち、一方
の部材である駒6の後部には一対の脚部26a、26
a′が形成されており、一方の脚部26aには一方の孔
27cが、他方の脚部26a′には他方の孔27c′が
形成してあり、一方の孔27cは他方の孔27c′より
大径になされている。そして、一方の孔27cから他方
の孔27c′にかけて係合ピン28が挿入されており、
この係合ピン28の一端部は他にくらべて大径になされ
ていて、この大径部にはローレット加工が施されてい
る。このローレット加工部28aが一方の孔27cに圧
入されており、係合ピン28の他端部28bは他方の孔
27c′に圧入されている。
【0114】他方の部材である駒7の先カン29には、
下面に開放し且つバンド短手方向に貫通する係合溝30
aと弾性溝30fとからなる相手部材係合部Fが形成さ
れている。この係合溝30aは、開口30bと、それに
続く導入部30eと、内端における断面が略円形のピン
挿通部30cとよりなり、入口の開口30bには外方へ
開いた案内部30dが形成されている。ピン挿通部30
cの内径は、開口30b及び導入部30eの溝幅より大
きくなっている。また、開口30bの溝幅は、係合ピン
28の外径より小さく形成されている。更に、ピン挿通
部30cの内径は、係合ピン28の外径より大きくなっ
ている。また、前記弾性溝30fは、ピン挿通部30c
の内壁の前記開口30bと略相対する位置に、ブレスレ
ット短手方向に2ヶ所形成されている。
【0115】次に、駒6、7同士を連結させるには、駒
7を一方の手に持ち、駒6を他方の手に持って駒7と略
直角にし、前記係合溝30aに係合ピン28を嵌めて押
し込んでいく。したがって、まず、開口30bの案内部
30dの斜面に係合ピン28が当接する。この時、係合
溝30aのピン挿通部30cの内壁に弾性溝30fが形
成されているので、先端30gが係合ピン28に押圧さ
れて弾性変形し、よって開口30bが拡開する。先端3
0gは、弾性溝30fの形成によって上下の厚みが薄く
なった部分、すなわち弾性溝30f上方に位置する薄肉
部30hが存在するため、薄肉部30hを支点として、
開口30bを拡げる方向に容易に撓むことができる。
【0116】前記先端30gが弾性変形して開口30b
が拡開し、係合ピン28は容易に開口30bより導入部
30eを通りピン挿通部30cに達する。このピン挿通
部30cはもとの寸法に戻ると共に、先カン29の先端
30gも弾性変形した状態からもとに戻り、開口30b
の幅ももとの寸法まで狭まる。結果、先カン29は係合
ピン28に係合し、駒6、7同士が連結される。
【0117】駒6、7同士を外すには、駒7に対し駒6
を略直角に立て、駒6に力を加えて係合ピン28より係
合溝30aより抜き取る。即ち、ピン挿通部30c内の
係合ピン28は導入部30eの内壁に当たり、この係合
ピン28が導入部30eを拡開するように押圧するの
で、先端30gが弾性変形して導入部30eと開口30
bが拡開し、よって、係合ピン28が導入部30eと開
口30bを通り、駒6は係合ピン28より離脱する。
【0118】上記したように、本発明の第9の実施の形
態によれば、何ら道具を必要をせず、且つ容易に駒6、
7同士の着脱ができる。また、駒7のピン挿通部30c
の内壁に弾性溝30fが2ケ所に形成されているので、
第7の実施の形態よりさらに容易に先端30gが弾性変
形し、繰り返しの着脱を行っても開口30bの寸法変化
がさらに少なく、安定した固定力と固定力の寿命をのば
すことができる。
【0119】(第10の実施の形態)本発明の第10の
実施の形態における係合溝形成部位Eに形成される相手
部材係合部Fを図28に示す。図28は第10の実施の
形態における係合溝形成部位Eに形成される相手部材係
合部Fの斜視図である。
【0120】前記相手部材係合部Fは、係合溝形成部位
Eの下面部に形成される係合溝31aと、係合溝形成部
位Eの先端面である一方の部材寄りの外端面Eー1から
係合溝31aにかけてバンド長手方向に形成された弾性
溝32とより構成されている。
【0121】前記係合溝31aは、開口31bと、それ
に続く導入部31eと、内端における断面が略円形のピ
ン挿通部31cとよりなり、入口の開口31bには外方
へ開いた案内部31dが形成されている。ピン挿通部3
1cの内径は、開口31b及び導入部31eの溝幅より
大きくなっている。また、開口31bの溝幅は、係合ピ
ン(図示せず)の外径より小さく形成されている。更
に、ピン挿通部31cの内径は、係合ピンの外径より大
きくなっている。
【0122】前記弾性溝32は係合溝形成部位Eの外端
面Eー1の中央に形成されていて、この係合溝形成部位
Eの先端部Eー2をバンド短手方向に2つの片部34に
区分けしており、2つの片部34はバンド短手方向の幅
寸法が細くなっていて、弾性変形しやすくなっている。
また、デザイン上、先端部Eー2のバンド短手方向の幅
寸法Lが大きくなろうとも、2つの片部34を設けたた
め薄肉となり容易に先端部Eー2は弾性変形する。
【0123】そして、上記した係合溝形成部位Eが時計
ケース1のバンド取付部1Aの脚部1aである係合溝形
成部位Eであって、バンド2の先カン5に係合ピン24
が装着されている図24を適応した場合に、バンド2を
時計ケ−ス1に連結させるには、時計ケ−ス1を一方の
手に持ち、バンド2を他方の手に持って時計ケ−ス1と
略直角にし、バンド2の溝31aを係合ピン24に嵌
め、先カン5を押し込んでいく。先カン5を押し込もう
とすると、まず、開口31bの案内部31dの斜面に係
合ピン24が当接する。この時、係合溝形成部位Eには
弾性溝32が形成されているので、先カン5の先端、す
なわち先端部Eー2の2つの片部34が係合ピン24に
押圧されて弾性変形し、よって開口31bが拡開する。
【0124】前記開口31bが拡開し、係合ピン24は
容易に開口31bより導入部31eを通りピン挿通部3
1cに達する。このピン挿通部31cはもとの寸法に戻
ると共に、先カン5の外端部Eー2も弾性変形した状態
からもとに戻り、開口31bの幅ももとの寸法まで狭ま
る。結果、先カン5は係合ピン24に係合し、時計ケ−
ス1とバンド2が連結される。連結状態では、バンド2
は時計ケ−ス1に対し係合ピン24を軸として回動可能
である。
【0125】時計ケ−ス1からバンド2を外すには、時
計ケ−ス1に対しバンド2を略直角に立て、バンド2に
力を加えて係合ピン24よりバンド2を抜き取る。即
ち、ピン挿通部31c内の係合ピン24は導入部31e
の内壁に当たり、この係合ピン24が導入部31eを拡
開するように押圧するので、先端部Eー2が弾性変形し
て導入部31eと開口31bが拡開し、よって、係合ピ
ン24が導入部31eと開口31bを通り、先カン5は
係合ピン24より離脱する。
【0126】上記したように、本発明の第10の実施の
形態によれば、何ら道具を必要をせず、且つ容易に時計
ケ−ス1とバンド2の着脱ができる。また、手首に装着
した場合、時計ケ−ス1に対しバンド2は略水平とな
り、水平方向にバンド2が引っ張られようとも、時計ケ
−ス1からバンド2が抜けることはない。前述したよう
に、時計ケ−ス1に対しバンド2を略直角に立て、バン
ド2に力を加えて抜き取らない限り、時計ケ−ス1とバ
ンド2は離脱しないので、手首より脱落することはな
い。
【0127】また、時計ケ−ス1とバンド2の着脱の際
に、先端部Eー2が容易に弾性変形するため、着脱を繰
り返しても、開口31bの幅の寸法変化が極めて少な
く、開口31bが拡がったままに塑性変形することがな
い。よって、安定した固定力を得ることができると共
に、固定力の寿命を延ばすことができる。
【0128】(第11の実施の形態)本発明の第11の
実施の形態における相手部材係合部Fを図30に示す。
図30は第11の実施の形態における係合溝形成部位E
に形成される相手部材係合部Fの斜視図である。
【0129】この相手部材係合部Fは、上記した第10
の実施の形態における相手部材係合部Fにおいて弾性溝
32の数を1本増やした構成である。すなわち、係合溝
形成部位Eの下面部に形成される係合溝35aと係合溝
形成部位Eの先端面である一方の部材寄りの外端面Eー
1から係合溝35aにかけてバンド長手方向に形成され
た2つの弾性溝36とより構成されている。
【0130】2つの弾性溝36は係合溝形成部位Eの外
端面Eー1をバンド短手方向に3つの片部37に区分け
しており、3つの片部37はバンド短手方向の幅寸法が
より細くなっていて、弾性変形しやすくなっている。ま
た、デザイン上、先端部Eー2のバンド短手方向の幅寸
法Lが大きくなろうとも、3つの片部37を設けたため
前記第10の実施形態より更に薄肉となり容易に先端部
Eー2は容易に弾性変形する。
【0131】そして、他の構成及び時計ケ−ス1とバン
ド2の着脱の際の作動は上記した第10の実施の形態と
同じである。また、弾性溝32の数は3つ以上あっても
よいし、弾性溝32は係合溝形成部位Eの先端部Eー2
の上面に至らない方がよい。なぜなら、上面より弾性溝
32が見えない方がデザイン上好しいからである。
【0132】(第12の実施の形態)本発明の第12の
実施の形態における相手部材係合部Fを図31に示す。
図31は第12の実施の形態における係合溝形成部位E
に形成される相手部材係合部Fの斜視図である。
【0133】この相手部材係合部Fは、係合溝形成部位
Eの下面部に形成される係合溝38と係合溝形成部位E
の先端面である一方の部材寄りの外端面Eー1にバンド
短手方向に形成された弾性溝39とより構成されてい
る。
【0134】前記係合溝38は、上記した第10の実施
の形態における係合溝31aと同構成であるために、こ
の係合溝31aと同じ符号を付して説明を省略する。
【0135】係合溝形成部位Eの外端面Eー1に形成さ
れた前記弾性溝39は断面V字形状の溝であり、外端面
Eー1と係合溝38の外側の壁面との間の寸法L1と弾
性溝39の底部と係合溝38の外側の壁面との間の寸法
L2との関係は、L1>L2であり、このために、係合
溝形成部位Eの先端部Eー2は弾性溝39の箇所で容易
に弾性変形する。また、デザイン上、寸法L1が大きく
なろうとも、先端部Eー2は容易に弾性変形する。
【0136】そして、上記した係合溝形成部位Eが時計
ケース1のバンド取付部1Aの脚部1aである係合溝形
成部位Eであって、バンド2の先カン5に係合ピン24
が装着されている図24を適応した場合に、バンド2を
時計ケ−ス1に連結させるには、時計ケ−ス1を一方の
手に持ち、バンド2を他方の手に持ち、時計ケ−ス1と
略直角にし、バンド2の溝38を係合ピン24に嵌め、
先カン5を押し込んでいく。先カン5を押し込もうとす
ると、まず、開口31bの案内部31dの斜面に係合ピ
ン24が当接する。この時、先カン5の係合溝形成部位
Eには弾性溝39が形成されているので、先カン5の先
端部Eー2が弾性溝39をすぼませるように弾性変形し
て開口31bが拡開する。
【0137】前記開口31bが拡開し、係合ピン24は
容易に開口31bより導入部31eを通りピン挿通部3
1cに達する。このピン挿通部31cはもとの寸法に戻
ると共に、先カン5の外端部Eー2も弾性変形した状態
からもとに戻り、開口31bの幅ももとの寸法まで狭ま
る。結果、先カン5は係合ピン24に係合し、時計ケ−
ス1とバンド2が連結される。連結状態では、バンド2
は時計ケ−ス1に対し係合ピン24を軸として回動可能
である。
【0138】時計ケ−ス1からバンド2を外すには、時
計ケ−ス1に対しバンド2を略直角に立て、バンド2に
力を加えて係合ピン24よりバンド2を抜き取る。即
ち、ピン挿通部31c内の係合ピン24は導入部31e
の内壁に当たり、この係合ピン24が導入部31eを拡
開するように押圧するので、先端部Eー2が弾性変形し
て導入部31eと開口31bが拡開し、よって、係合ピ
ン24が導入部31eと開口31bを通り、先カン5は
係合ピン24より離脱する。
【0139】上記したように、本発明の第12の実施の
形態によれば、何ら道具を必要をせず、且つ容易に時計
ケ−ス1とバンド2の着脱ができる。また、手首に装着
した場合、時計ケ−ス1に対しバンド2は略水平とな
り、水平方向にバンド2が引っ張られようとも、時計ケ
−ス1からバンド2が抜けることはない。前述したよう
に、時計ケ−ス1に対しバンド2を略直角に立て、バン
ド2に力を加えて抜き取らない限り、時計ケ−ス1とバ
ンド2は離脱しないので、手首より脱落することはな
い。
【0140】また、時計ケ−ス1とバンド2の着脱の際
に、先端部Eー2が容易に弾性変形するため、着脱を繰
り返しても、開口31bの幅の寸法変化が極めて少な
く、開口31bが拡がったままに塑性変形することがな
い。よって、安定した固定力を得ることができると共
に、固定力の寿命を延ばすことができる。
【0141】(第13の実施の形態)本発明の第13の
実施の形態における相手部材係合部Fを図32に示す。
図32は第13の実施の形態における係合溝形成部位E
に形成される相手部材係合部Fの斜視図である。
【0142】この相手部材係合部Fは、上記した第12
の実施の形態における相手部材係合部Fにおいて弾性溝
39の数を1本増やした構成である。すなわち、係合溝
形成部位Eの下面部に形成される係合溝38と係合溝形
成部位Eの外端面Eー1にバンド短手方向に形成された
2つの弾性溝39とより構成されている。
【0143】前記係合溝38は、上記した第10の実施
の形態における係合溝31aと同構成であるために、こ
の係合溝31aと同じ符号を付して説明を省略する。
【0144】係合溝形成部位Eの外端面Eー1に形成さ
れた前記弾性溝39は断面V字形状の溝であり、係合溝
形成部位Eの先端部Eー2は2つの弾性溝39の箇所で
容易に弾性変形する。また、デザイン上、寸法L1が大
きくなろうとも、先端部Eー2は容易に弾性変形する。
【0145】そして、他の構成及び時計ケ−ス1とバン
ド2の着脱の際の挙動は上記した第12の実施の形態と
同じである。また、弾性溝39の数は3つ以上あっても
よいし、弾性溝39は係合溝形成部位Eの先端部Eー2
の上面に至らない方がよい。なぜなら、上面より弾性溝
39が見えない方がデザイン上好しいからである。
【0146】(第14の実施の形態)本発明の第14の
実施の形態における相手部材係合部Fを図33に示す。
図33は第14の実施の形態における係合溝形成部位E
に形成される相手部材係合部Fの斜視図である。
【0147】この相手部材係合部Fは、係合溝形成部位
Eの下面部に形成される係合溝40と係合溝形成部位E
の下面部であって係合溝40の後方に形成された弾性溝
41とより構成されている。
【0148】前記係合溝40は、上記した第10の実施
の形態における係合溝31aと同構成であるために、こ
の係合溝31aと同じ符号を付して説明を省略する。
【0149】前記弾性溝41は逆U字形状の溝であり、
前記係合溝40に平行するようにバンド短手方向に形成
されていて、この弾性溝41と係合溝40とは、その中
間に舌片部42を形成している。したがって、先端部E
ー2においては舌片部42が弾性溝41をすぼませるよ
うに弾性変形して開口31bが拡開する。
【0150】そして、上記した係合溝形成部位Eが時計
ケース1のバンド取付部1Aの脚部1aである係合溝形
成部位Eであって、バンド2の先カン5に係合ピン24
が装着されている図24を適応した場合に、時計ケ−ス
1に係合ピン24が装着されている場合に、バンド2を
時計ケ−ス1に連結させるには、時計ケ−ス1を一方の
手に持ち、バンド2を他方の手に持ち、時計ケ−ス1と
略直角にし、バンド2の溝31aを係合ピン24に嵌
め、先カン5を押し込んでいく。先カン5を押し込もう
とすると、まず、開口31bの案内部31dの斜面に係
合ピン24が当接する。この時、前記舌片部42が弾性
溝41をすぼませるように弾性変形して開口31bが拡
開する。
【0151】前記開口31bが拡開し、係合ピン24は
容易に開口31bより導入部31eを通りピン挿通部3
1cに達する。このピン挿通部31cはもとの寸法に戻
ると共に、先カン5の舌片部42も弾性変形した状態か
らもとに戻り、開口31bの幅ももとの寸法まで狭ま
る。結果、先カン5は係合ピン24に係合し、時計ケ−
ス1とバンド2が連結される。連結状態では、バンド2
は時計ケ−ス1に対し係合ピン24を軸として回動可能
である。
【0152】時計ケ−ス1からバンド2を外すには、時
計ケ−ス1に対しバンド2を略直角に立て、バンド2に
力を加えて係合ピン24よりバンド2を抜き取る。即
ち、ピン挿通部31c内の係合ピン24は導入部31e
の内壁に当たり、この係合ピン24が導入部31eを拡
開するように押圧するので、舌片部42が弾性変形して
導入部31eと開口31bが拡開し、よって、係合ピン
24が導入部31eと開口31bを通り、先カン5は係
合ピン24より離脱する。
【0153】上記したように、本発明の第14の実施の
形態によれば、何ら道具を必要をせず、且つ容易に時計
ケ−ス1とバンド2の着脱ができる。また、手首に装着
した場合、時計ケ−ス1に対しバンド2は略水平とな
り、水平方向にバンド2が引っ張られようとも、時計ケ
−ス1からバンド2が抜けることはない。前述したよう
に、時計ケ−ス1に対しバンド2を略直角に立て、バン
ド2に力を加えて抜き取らない限り、時計ケ−ス1とバ
ンド2は離脱しないので、手首より脱落することはな
い。
【0154】また、時計ケ−ス1とバンド2の着脱の際
に、舌片部42が容易に弾性変形するため、着脱を繰り
返しても、開口31bの幅の寸法変化が極めて少なく、
開口31bが拡がったままに塑性変形することがない。
よって、安定した固定力を得ることができると共に、固
定力の寿命を延ばすことができる。
【0155】(第15の実施の形態)本発明の第15の
実施の形態における相手部材係合部Fを図34に示す。
図34は第15の実施の形態における係合溝形成部位E
に形成される相手部材係合部Fの斜視図である。
【0156】この相手部材係合部Fは、係合溝形成部位
Eの下面部に形成される係合溝43と、係合溝形成部位
Eの下面部であって係合溝43を挾んだ前後に形成され
た弾性溝44、45とより構成されている。
【0157】前記係合溝43は、上記した第10の実施
の形態における係合溝31aと同構成であるために、こ
の係合溝31aと同じ符号を付して説明を省略する。
【0158】前記弾性溝44、45は逆U字形状の溝で
あり、前記係合溝43に平行するようにバンド短手方向
に形成されていて、この弾性溝44と係合溝43とで舌
片部46を、また、弾性溝45と係合溝43とで舌片部
47をそれぞれ形成している。したがって、先端部Eー
2においては舌片部46が弾性溝44を、舌片部47が
弾性溝45をそれぞれつぼませるように弾性変形して、
よって開口31bが拡開する。
【0159】そして、上記した係合溝形成部位Eが時計
ケース1のバンド取付部1Aの脚部1aである係合溝形
成部位Eであって、バンド2の先カン5に係合ピン24
が装着されている図24を適応した場合に、時計ケ−ス
1を一方の手に持ち、バンド2を他方の手に持ち、時計
ケ−ス1と略直角にし、バンド2の係合溝43に係合ピ
ン24に嵌め、先カン5を押し込んでいく。先カン5を
押し込もうとすると、まず、開口31bの案内部31d
の斜面に係合ピン24が当接する。この時、前記舌片部
46、47が弾性溝44、45をすぼませるように弾性
変形して開口31bが拡開する。
【0160】前記開口31bが拡開し、係合ピン34は
容易に開口31bより導入部31eを通りピン挿通部3
1cに達する。このピン挿通部31cはもとの寸法に戻
ると共に、先カン5の舌片部46、47も弾性変形した
状態からもとに戻り、開口31bの幅ももとの寸法まで
狭まる。結果、先カン5は係合ピン24に係合し、時計
ケ−ス1とバンド2が連結される。連結状態では、バン
ド2は時計ケ−ス1に対し係合ピン24を軸として回動
可能である。
【0161】時計ケ−ス1からバンド2を外すには、時
計ケ−ス1に対しバンド2を略直角に立て、バンド2に
力を加えて係合ピン24よりバンド2を抜き取る。即
ち、ピン挿通部31c内の係合ピン24は導入部31e
の内壁に当たり、この係合ピン24が導入部31eを拡
開するように押圧するので、舌片部46、47が弾性変
形して導入部31eと開口31bが拡開し、よって、係
合ピン24が導入部31eと開口31bを通り、先カン
5は係合ピン24より離脱する。
【0162】上記したように、本発明の第15の実施の
形態によれば、何ら道具を必要をせず、且つ容易に時計
ケ−ス1とバンド2の着脱ができる。また、手首に装着
した場合、時計ケ−ス1に対しバンド2は略水平とな
り、水平方向にバンド2が引っ張られようとも、時計ケ
−ス1からバンド2が抜けることはない。前述したよう
に、時計ケ−ス1に対しバンド2を略直角に立て、バン
ド2に力を加えて抜き取らない限り、時計ケ−ス1とバ
ンド2は離脱しないので、手首より脱落することはな
い。
【0163】また、時計ケ−ス1とバンド2の着脱の際
に、舌片部46、47が容易に弾性変形するため、着脱
を繰り返しても、開口31bの幅の寸法変化が極めて少
なく、開口31bが拡がったままに塑性変形することが
ない。よって、安定した固定力を得ることができると共
に、固定力の寿命を延ばすことができる。
【0164】(第16の実施の形態)本発明の第16の
実施の形態における相手部材係合部Fを図35に示す。
図35は第16の実施の形態における係合溝形成部位E
に形成される相手部材係合部Fの斜視図である。
【0165】この相手部材係合部Fは、第10の実施の
形態(図28及び図29に示す)における相手部材係合
部Fにおいて、係合溝形成部位Eの外端面Eー1にバン
ド短手方向に他の弾性溝48を形成したものであり、こ
の弾性溝48は断面V字形状の溝であり、係合溝形成部
位Eの先端部Eー2は弾性溝48の箇所で容易に弾性変
形すると共に、係合溝形成部位Eの先端部Eー2はバン
ド短手方向に2つの片部49に区分けされており、2つ
の片部49はバンド短手方向の幅寸法が細くなってい
て、弾性変形しやすくなっている。
【0166】したがって、第16の実施の形態は、第1
0の実施の形態と第12の実施の形態との組み合わせと
みることができ、第10、第12の実施の形態における
動作を複合した動作で時計ケ−ス1とバンド2の着脱が
可能である。
【0167】(第17の実施の形態)本発明の第17の
実施の形態における相手部材係合部Fを図36に示す。
図36は第16の実施の形態における係合溝形成部位E
に形成される相手部材係合部Fの斜視図である。
【0168】この相手部材係合部Fは、第10の実施の
形態(図28及び図29に示す)における相手部材係合
部Fにおいて、係合溝形成部位Eの下面部に形成される
係合溝50の後方に形成された他の弾性溝51を形成し
たものであり、この弾性溝51は逆U字形状の溝であ
り、前記係合溝50に平行するようにバンド短手方向に
形成されていて、この弾性溝51と係合溝50と中間に
舌片部52を形成している。したがって、先端部Eー2
においては舌片部52が弾性溝51をすぼませるように
弾性変形して開口31bが拡開する。
【0169】したがって、第17の実施の形態は、第1
0の実施の形態と第14の実施の形態との組み合わせと
みることができ、第10、第14の実施の形態における
動作を複合した動作で時計ケ−ス1とバンド2の着脱が
可能である。
【0170】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1の発明
に係わる装身具の連結構造によれば、一方の部材と他方
の部材を回動可能に連結する装身具における連結構造に
おいて、一方の部材に短手方向に取付けられ且つ径方向
に圧縮可能なパイプと、他方の部材に短手方向に形成さ
れ且つ前記パイプと係合可能な相手部材係合部とよりな
り、この相手部材係合部を、他方の部材の裏面に開いた
開口とこの開口に続く導入部とこの導入部に続く挿通部
とを有し且つ前記開口及び前記導入部を前記パイプの外
径より小さい幅にすると共に、前記挿通部を前記パイプ
の外径より大きい内径にしてなる係合溝と、前記パイプ
の前記係合溝への係脱時にこの係合溝の開口の拡開動作
を補助する弾性溝とより構成したことにより、一方及び
他方の部材を互いに連結させるには、係合溝にパイプに
嵌めて押し込んでいくと、パイプが径方向に圧縮される
と同時に、弾性溝により他方の部材の先端がパイプに押
圧されて弾性変形して係合溝の開口が拡開し、パイプは
容易に開口より導入部を通り、パイプ挿通部に達する。
パイプ挿通部はパイプの外径より径大であるため、パイ
プの外径はもとの寸法に戻ると共に、前記先端も弾性変
形した状態からもとに戻り、開口の幅ももとの寸法まで
狭まる。その結果、他方の部材はパイプを介して一方の
部材に連結される。
【0171】また、一方に部材を他方の部材から外すに
は、一方の部材に対し他方の部材に力を加えてパイプよ
り他方の部材を抜き取る。即ち、パイプ挿通部内のパイ
プは、導入部の内壁に当たり圧縮され、更に、パイプが
導入部を拡開するように押圧するので、先端が弾性変形
して導入部と開口が拡開し、よってパイプが導入部と開
口を通り、他方の部材はパイプより離脱する。
【0172】上記したように、何ら道具を必要をせず、
且つ容易に一方及び他方の部材の着脱ができる。すなわ
ち、装身具で2個の構成部品を回動可能に連結する構
造、例えば、装身具である時計ケ−スとバンドの着脱、
装身具であるバンドの連結や長さ調整、装身具であるブ
レスレット,ネックレスの連結や長さ調整等が、押し棒
やピンセット等の道具を使わずに簡単な操作で容易に着
脱ができる。
【0173】また、押し棒やピンセット等の道具を使用
しないので、ユ−ザ−自身でも簡単にバンドの交換やバ
ンド,ブレスレット.ネックレスの長さ調整をすること
ができる。
【0174】また、一方及び他方の部材の着脱の際に
は、前記弾性溝により、他方の部材の先端が容易に弾性
変形するため、着脱を繰り返しても、係合溝の開口の幅
の寸法変化が極めて少なく、開口が拡がったままに塑性
変形することがない。よって、安定した固定力を得るこ
とができると共に、固定力の寿命を延ばすことができ
る。
【0175】したがって、一方及び他方の部材の2部品
の着脱が極めて容易になると共に、数多くの着脱にも部
品の寸法変化が起こらず、2部品の外れ等も殆ど起こら
ず、安定して2部品が連結される。
【0176】また、請求項2の発明に係わる装身具の連
結構造によれば、一方の部材と他方の部材を回動可能に
連結する装身具における連結構造において、一方の部材
に短手方向に取付けられた係合ピンと、他方の部材に短
手方向に形成され且つ前記係合ピンと係合可能な相手部
材係合部とよりなり、この相手部材係合部を、他方の部
材の裏面に開いた開口とこの開口に続く導入部とこの導
入部に続く挿通部とを有し且つ前記開口及び前記導入部
を前記係合ピンの外径より小さい幅にすると共に、前記
挿通部を前記係合ピンの外径より大きい内径にしてなる
係合溝と、前記係合ピンの前記係合溝への係脱時にこの
係合溝の開口の拡開動作を補助する弾性溝とより構成し
たことにより、一方及び他方の部材を互いに連結させる
には、係合溝に係合ピンに嵌めて押し込んでいくと、弾
性溝により他方の部材の先端が係合ピンに押圧されて弾
性変形して係合溝の開口が拡開し、係合ピンは容易に開
口より導入部を通りピン挿通部に達する。ピン挿通部は
係合ピンの外径より径大であるため、係合ピンの外径は
もとの寸法に戻ると共に、前記先端も弾性変形した状態
からもとに戻り、開口の幅ももとの寸法まで狭まる。そ
の結果、他方の部材は係合ピンを介して一方の部材に連
結される。
【0177】また、一方に部材を他方の部材から外すに
は、一方の部材に対し他方の部材に力を加えて係合ピン
より他方の部材を抜き取る。即ち、ピン挿通部内の係合
ピンは、導入部の内壁に当たり圧縮され、更に、係合ピ
ンが導入部を拡開するように押圧するので、先端が弾性
変形して導入部と開口が拡開し、よって係合ピンが導入
部と開口を通り、他方の部材は係合ピンより離脱する。
【0178】上記したように、何ら道具を必要をせず、
且つ容易に一方及び他方の部材の着脱ができる。すなわ
ち、装身具で2個の構成部品を回動可能に連結する構
造、例えば、装身具である時計ケ−スとバンドの着脱、
装身具であるバンドの連結や長さ調整、装身具であるブ
レスレット,ネックレスの連結や長さ調整等が、押し棒
やピンセット等の道具を使わずに簡単な操作で容易に着
脱ができる。
【0179】また、押し棒やピンセット等の道具を使用
しないので、ユ−ザ−自身でも簡単にバンドの交換やバ
ンド,ブレスレット.ネックレスの長さ調整をすること
ができる。
【0180】また、一方及び他方の部材の着脱の際に
は、前記弾性溝により、他方の部材の先端が容易に弾性
変形するため、着脱を繰り返しても、係合溝の開口の幅
の寸法変化が極めて少なく、開口が拡がったままに塑性
変形することがない。よって、安定した固定力を得るこ
とができると共に、固定力の寿命を延ばすことができ
る。
【0181】したがって、一方及び他方の部材の2部品
の着脱が極めて容易になると共に、数多くの着脱にも部
品の寸法変化が起こらず、2部品の外れ等も殆ど起こら
ず、安定して2部品が連結される。
【0182】また、請求項3の発明に係わる装身具の連
結構造によれば、請求項1又は請求項2記載の装身具に
おける連結構造において、前記弾性溝が、前記係合溝の
内壁に短手方向に沿って形成された溝であることによ
り、上記した請求項1又は請求項2の発明の効果と同様
な効果を奏し得る。
【0183】また、請求項4の発明に係わる装身具の連
結構造によれば、請求項1又は請求項2記載の装身具に
おける連結構造において、前記弾性溝が、前記係合溝の
内壁より一方の部材寄りの外端面へと貫通し他方の部材
の裏面に開口するように長手方向に沿って形成された溝
であることにより、上記した請求項1又は請求項2の発
明の効果と同様な効果を奏し得る。
【0184】また、請求項5の発明に係わる装身具の連
結構造は、請求項1又は請求項2記載の装身具における
連結構造において、前記弾性溝が、一方の部材寄りの外
端面に短手方向に沿って形成された溝であることによ
り、上記した請求項1又は請求項2の発明の効果と同様
な効果を奏し得る。
【0185】また、請求項6の発明に係わる装身具の連
結構造は、請求項1又は請求項2記載の装身具における
連結構造において、前記弾性溝が、前記係合溝に隣り合
って短手方向に沿って形成された溝であることにより、
上記した請求項1又は請求項2の発明の効果と同様な効
果を奏し得る。
【0186】また、請求項7の発明に係わる装身具の連
結構造は、請求項1又は請求項2記載の装身具における
連結構造において、前記弾性溝が、前記係合溝の内壁に
短手方向に沿って形成された溝、前記係合溝の内壁より
一方の部材寄りの外端面へと貫通し他方の部材の裏面に
開口するように長手方向に沿って形成された溝、一方の
部材寄りの外端面に短手方向に沿って形成された溝の少
なくとも2つ以上の組み合わせであることにより、上記
した請求項1又は請求項2の発明の効果と同様な効果を
奏し得る。
【0187】また、請求項8の発明に係わる装身具の連
結構造によれば、請求項1又は請求項3又は請求項4又
は請求項5又は請求項6又は請求項7記載の装身具にお
ける連結構造において、前記パイプがスリットを有する
割りパイプであることにより、上記した請求項1の発明
の効果と同じ効果を奏し得る。
【0188】また、請求項9の発明に係わる装身具の連
結構造によれば、請求項1又は請求項3又は請求項4又
は請求項5又は請求項6又は請求項7記載の装身具にお
ける連結構造において、前記パイプは一方の部材に短手
方向に固定されたピンに嵌合していることにより、上記
した請求項1の発明の効果と同じ効果を奏し得る。
【0189】また、請求項10の発明に係わる装身具の
連結構造によれば、請求項1又は請求項3又は請求項4
又は請求項5又は請求項6又は請求項7記載の装身具に
おける連結構造において、一方及び他方の部材が前記パ
イプにより回動可能に連結されていることにより、上記
した請求項1の発明の効果と同じ効果を奏し得る。
【0190】また、請求項11の発明に係わる装身具の
連結構造によれば、請求項1又は請求項2又は請求項3
又は請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7記
載の装身具における連結構造において、前記傾向溝の開
口の両側に外方に向かって開いた案内部が形成されてい
ることにより、上記した請求項1及び請求項2の発明の
効果と同じ効果を奏し得るばかりか、パイプ又は係合ピ
ンを係合溝に押し込もうとすると、開口の案内部の斜面
に当接して他方の部材の先端が弾性変形して開口が拡開
するようになり、パイプ又は係合ピンの係合溝への係合
が極めて容易になる。
【0191】また、請求項12の発明に係わる装身具の
連結構造によれば、請求項1又は請求項2又は請求項3
又は請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7記
載の装身具における連結構造において、一方の部材が時
計ケ−ス、他方の部材がバンドの駒であることにより、
上記した請求項1及び請求項2の発明の効果と同じ効果
を奏し得るばかりか、時計ケ−スとバンドの駒との連結
が容易に行われる。
【0192】また、請求項13の発明に係わる装身具の
連結構造によれば、請求項1又は請求項2又は請求項3
又は請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7記
載の装身具における連結構造において、一方及び他方の
部材がブレスレット,ネックレス,バンドに使用される
駒であることにより、上記した請求項1及び請求項2の
発明の効果と同じ効果を奏し得るばかりか、ブレスレッ
ト,ネックレス,バンドに使用される駒同士の連結が容
易に行われる。
【0193】また、請求項14の発明に係わる装身具の
連結構造によれば、請求項1又は請求項3又は請求項4
又は請求項5又は請求項6又は請求項7記載の装身具に
おける連結構造において、前記係合溝の導入部が逆L形
をしていることにより、上記した請求項1の発明の効果
と同じ効果を奏し得るばかりか、前記係合溝の導入部が
逆L形をしているために、時計ケ−スとバンド、あるい
はバンド,ブレスレット,ネックレスの駒と駒が不用意
に外れてしまうという不具合を解消することができる。
【0194】また、請求項15の発明に係わる装身具の
連結構造によれば、請求項8記載の装身具における連結
構造において、前記スリットが波形をしていることによ
り、上記した請求項8の発明の効果と同じ効果を奏し得
る。
【0195】また、請求項16の発明に係わる装身具の
連結構造によれば、請求項9記載の装身具における連結
構造において、前記割りパイプの両端が部材の内側壁に
形成されたU形溝に係合していることにより、上記した
請求項9の発明の効果と同じ効果を奏し得る。
【0196】また、請求項17の発明に係わる装身具の
連結構造によれば、請求項12記載の装身具における連
結構造において、時計ケ−スと駒との連結部において時
計ケ−スに掩い部が形成されていることにより、上記し
た請求項12の発明の効果と同じ効果を奏し得るばかり
か、掩い部が、時計ケ−スに対するバンドの上方への移
動を規制しているため、上方にバンドが引っ張られよう
とも、時計ケ−スからバンドが抜けることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態としての装身具であ
る時計ケ−スとバンドの連結構造の縦断面図である。
【図2】同連結構造の分解状態の一部を破断した斜視図
である。
【図3】同連結構造においてバンドを裏面より見た斜視
図である。
【図4】(1)は時計ケ−スとバンドの連結構造の横縦
断面図である。(2)は(1)のA部の拡大図である。
【図5】(1)、(2)、(3)は時計ケ−スとバンド
との連結順序の説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態としての装身具であ
るブレスレットの駒と駒の連結構造の断面図である。
【図7】同ブレスレットの駒と駒の連結構造において一
方の駒を裏面より見た斜視図である。
【図8】同ブレスレットの駒と駒の連結構造の一部破断
した平面図である。
【図9】割りパイプの他の実施態様の斜視図である。
【図10】割りパイプの他の別の実施態様の斜視図であ
る。
【図11】本発明の第3の実施の形態としての装身具で
あるバンドの駒と駒との連結構造の断面図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態としての装身具で
ある時計ケースとバンドとの連結構造の一部破断した平
面図である。
【図13】時計ケースのバンド取付部の斜視図である。
【図14】バンドの相手部材係合部の側面図である。
【図15】時計ケースからバンドを外す場合の作動説明
図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態としての装身具で
あるバンドの駒と駒との連結構造の平面図である。
【図17】本発明の第6の実施の形態としての装身具で
ある時計ケースのバンド取付部の斜視図である。
【図18】装身具であるバンドの駒の先カンの平面図で
ある。
【図19】本発明の第7の実施の形態の装身具である時
計ケ−スとバンドとの連結構造の断面図である。
【図20】同連結構造の分解状態の斜視図である。
【図21】同連結構造の一部破断した平面図である。
【図22】(1)、(2)、(3)は時計ケ−スとバン
ドとの連結順序の説明図である。
【図23】本発明の第8の実施の形態の装身具である時
計ケ−スとバンドとの連結構造の一部破断した平面図で
ある。
【図24】同連結構造の分解状態の斜視図である。
【図25】本発明の第9の実施の形態である装身具とし
てのブレスレットの駒と駒の連結構造の断面図である。
【図26】同連結構造の分解状態の斜視図である。
【図27】同連結構造の一部破断した平面図である。
【図28】第10の実施の形態における係合溝形成部位
に形成される相手部材係合部の斜視図である。
【図29】図28のB−B線に沿う断面図である。
【図30】第11の実施の形態における係合溝形成部位
に形成される相手部材係合部の斜視図である。
【図31】第12の実施の形態における係合溝形成部位
に形成される相手部材係合部の斜視図である。
【図32】第13の実施の形態における係合溝形成部位
に形成される相手部材係合部の斜視図である。
【図33】第14の実施の形態における係合溝形成部位
に形成される相手部材係合部の斜視図である。
【図34】第15の実施の形態における係合溝形成部位
に形成される相手部材係合部の斜視図である。
【図35】第16の実施の形態における係合溝形成部位
に形成される相手部材係合部の斜視図である。
【図36】第17の実施の形態における係合溝形成部位
に形成される相手部材係合部の斜視図である。
【図37】従来の装身具の連結構造の斜視図である。
【図38】従来の装身具の連結構造において駒同士の連
結を解除する状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 時計ケース 2 バンド 5 先カン 5a 係合溝 5b 開口 5c パイプ挿通部 5d 案内部 5e 導入部 5f 弾性溝 5g 先端 6 駒 6a 溝 6b 溝 7 駒 7a 係合溝 7b 開口 7c 溝部 7e 導入部 7d 案内部 7f 弾性溝 7g 先端 8 駒 9 駒 9a 係合溝 9b 開口 9c コーナー部 9d パイプ挿通部 9e 導入部 9f 弾性溝 9g 先端 10 割りパイプ 11 波形のスリット 12 割りパイプ 13 スパイラル形のスリット 17a 係合溝 17f 弾性溝 17g 先端 18 突起 19 突起 20 駒 22a 係合溝 22f 弾性溝 22g 先端

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の部材と他方の部材を回動可能に連
    結する装身具における連結構造において、 一方の部材に短手方向に取付けられ且つ径方向に圧縮可
    能なパイプと、他方の部材に短手方向に形成され且つ前
    記パイプと係合可能な相手部材係合部とよりなり、この
    相手部材係合部を、他方の部材の裏面に開いた開口とこ
    の開口に続く導入部とこの導入部に続く挿通部とを有し
    且つ前記開口及び前記導入部を前記パイプの外径より小
    さい幅にすると共に、前記挿通部を前記パイプの外径よ
    り大きい内径にしてなる係合溝と、前記パイプの前記係
    合溝への係脱時にこの係合溝の開口の拡開動作を補助す
    る弾性溝とより構成したことを特徴とする装身具におけ
    る連結構造。
  2. 【請求項2】 一方の部材と他方の部材を回動可能に連
    結する装身具における連結構造において、一方の部材に
    短手方向に取付けられた係合ピンと、他方の部材に短手
    方向に形成され且つ前記係合ピンと係合可能な相手部材
    係合部とよりなり、この相手部材係合部を、他方の部材
    の裏面に開いた開口とこの開口に続く導入部とこの導入
    部に続く挿通部とを有し且つ前記開口及び前記導入部を
    前記係合ピンの外径より小さい幅にすると共に、前記挿
    通部を前記係合ピンの外径より大きい内径にしてなる係
    合溝と、前記係合ピンの前記係合溝への係脱時にこの係
    合溝の開口の拡開動作を補助する弾性溝とより構成した
    ことを特徴とする装身具における連結構造。
  3. 【請求項3】 前記弾性溝が、前記係合溝の内壁に短手
    方向に沿って形成された溝である請求項1又は請求項2
    記載の装身具における連結構造。
  4. 【請求項4】 前記弾性溝が、前記係合溝の内壁より一
    方の部材寄りの外端面へと貫通し他方の部材の裏面に開
    口するように長手方向に沿って形成された溝である請求
    項1又は請求項2記載の装身具における連結構造。
  5. 【請求項5】 前記弾性溝が、一方の部材寄りの外端面
    に短手方向に沿って形成された溝である請求項1又は請
    求項2記載の装身具における連結構造。
  6. 【請求項6】 前記弾性溝が、前記係合溝に隣り合って
    短手方向に沿って形成された溝である請求項1又は請求
    項2記載の装身具における連結構造。
  7. 【請求項7】 前記弾性溝が、前記係合溝の内壁に短手
    方向に沿って形成された溝、前記係合溝の内壁より一方
    の部材寄りの外端面へと貫通し他方の部材の裏面に開口
    するように長手方向に沿って形成された溝、一方の部材
    寄りの外端面に短手方向に沿って形成された溝の少なく
    とも2つ以上の組み合わせである請求項1又は請求項2
    記載の装身具における連結構造。
  8. 【請求項8】 前記パイプがスリットを有する割りパイ
    プである請求項1又は請求項3又は請求項4又は請求項
    5又は請求項6又は請求項7記載の装身具における連結
    構造。
  9. 【請求項9】 前記パイプは一方の部材に短手方向に固
    定されたピンに嵌合している請求項1又は請求項3又は
    請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7記載の
    装身具における連結構造。
  10. 【請求項10】 一方及び他方の部材が前記パイプによ
    り回動可能に連結されている請求項1記載又は請求項3
    又は請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7の
    装身具における連結構造。
  11. 【請求項11】 前記係合溝の開口の両側に外方に向か
    って開いた案内部が形成されている請求項1又は請求項
    2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6
    又は請求項7記載の装身具における連結構造。
  12. 【請求項12】 一方の部材が時計ケ−ス、他方の部材
    がバンドの駒である請求項1又は請求項2又は請求項3
    又は請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7記
    載の装身具における連結構造。
  13. 【請求項13】 一方及び他方の部材がブレスレット,
    ネックレス,バンドに使用される駒である請求項1又は
    請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請
    求項6又は請求項7記載の装身具における連結構造。
  14. 【請求項14】 前記係合溝の導入部が逆L形をしてい
    る請求項1又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は
    請求項6又は請求項7記載の装身具における連結構造。
  15. 【請求項15】 前記スリットが波形をしている請求項
    8記載の装身具における連結構造。
  16. 【請求項16】 前記割りパイプの両端が部材の内側壁
    に形成されたU形溝に係合している請求項9記載の装身
    具における連結構造。
  17. 【請求項17】 時計ケ−スと駒との連結部において時
    計ケ−スに掩い部が形成されている請求項12記載の装
    身具における連結構造。
JP31394195A 1995-09-29 1995-12-01 装身具における連結構造 Pending JPH09149807A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31394195A JPH09149807A (ja) 1995-09-29 1995-12-01 装身具における連結構造

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25215195 1995-09-29
JP7-252151 1995-09-29
JP31394195A JPH09149807A (ja) 1995-09-29 1995-12-01 装身具における連結構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09149807A true JPH09149807A (ja) 1997-06-10

Family

ID=26540573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31394195A Pending JPH09149807A (ja) 1995-09-29 1995-12-01 装身具における連結構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09149807A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19743618A1 (de) * 1997-10-02 1999-04-15 Bunz Montres S A Schmuckstück mit Dekorelement

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19743618A1 (de) * 1997-10-02 1999-04-15 Bunz Montres S A Schmuckstück mit Dekorelement
DE19743618C2 (de) * 1997-10-02 2002-01-31 Bunz Montres S A Schmuckstück mit Dekorelement

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5951193A (en) Mechanism for connecting ornamental parts of wrist watch
US5914913A (en) Interchangeable watchband and watchcase attachment assembly
JP3924370B2 (ja) バンドの連結構造
KR100538118B1 (ko) 띠형 장신구의 중간 버클
JP4787009B2 (ja) 締結金具の構造
CN101283854B (zh) 连接件、具有连接件的长条体、携带式设备、钟表及装饰品
JPH09149807A (ja) 装身具における連結構造
WO2000016654A1 (fr) Structure de fixation pour blocs, dispositif de raccordement, structures de cheville et bloc de raccordement dans un ornement en forme de bande
JP4169033B2 (ja) 連結具、バンド、および時計
JP2007330289A (ja) 中留、帯状装身具及び時計
US4458478A (en) Elastic assembly, for example bracelet or ring
EP1594381B1 (en) Watch strap
JP3909101B2 (ja) バンドの長さ調節構造
JP2009247680A (ja) 耳飾りと耳飾りの交換方法
JP2003189914A (ja) 帯状装身具
JP2016202616A (ja) クラスプ
JP2001309807A (ja) 装身具用連結具
JP2700782B2 (ja) タイピン等の装身具の係止装置
JP3929277B2 (ja) バンドの長さ調節構造
JP2023143382A (ja) バンドおよび時計
JP2023007088A (ja) 中留および時計
JP3710882B2 (ja) 装身具の中留構造
JP2006288814A (ja) ケース本体とバンドの連結構造
KR200205271Y1 (ko) 악세사리 체결구
JPH07222611A (ja) 三ツ折れ中留の長さ調整構造