JPH0914967A - 振動型ジャイロスコープ - Google Patents

振動型ジャイロスコープ

Info

Publication number
JPH0914967A
JPH0914967A JP7160445A JP16044595A JPH0914967A JP H0914967 A JPH0914967 A JP H0914967A JP 7160445 A JP7160445 A JP 7160445A JP 16044595 A JP16044595 A JP 16044595A JP H0914967 A JPH0914967 A JP H0914967A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibrator
electrodes
detection
drive
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7160445A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Sato
昭 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP7160445A priority Critical patent/JPH0914967A/ja
Publication of JPH0914967A publication Critical patent/JPH0914967A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gyroscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 平板形状の振動型ジャイロスコープにおい
て、振動子の温度変化によるドリフトを防止し、また検
出損失を低減できるようにする。 【構成】 振動子10bは、片持ちにて支持された平板
状であり、圧電材料の平板12aと12bの間に接地電
極15が埋設され、表裏両平面に駆動・検出電極13
a,13b,14a,14bが設けられている。交流駆
動電力は各駆動・検出電極に同位相にて与えられ、振動
子10bはx方向へ振動駆動される。回転系内でコリオ
リ力を受ける振動子10bはz方向へ振動する。このと
き同じ位相となる駆動・検出電極13b,14aからの
検出出力と、これと逆の位相となる駆動・検出電極13
a,14bからの検出主力との差が、差動回路22によ
り得られ、コリオリ力に比例した検出出力が得られる。
振動子10bが圧電材料のみで形成されているため、異
なる温度係数の弾性体の接合によるドリフトや検出出力
の損失が生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転系の角速度を検出
する板状の振動型ジャイロスコープに係り、特に温度変
化などに起因するドリフトを防止し、且つ検出出力を高
くできる振動型ジャイロスコープに関する。
【0002】
【従来の技術】回転角速度を検出するジャイロスコープ
は、航空機や船舶の慣性航法システムなどに使用されて
いるが、最近では、車載用ナビゲーションシステムやロ
ボットや無人走行車の姿勢制御、さらにはテレビカメラ
やビデオカメラの画面振れ防止装置、およびアミューズ
メント関連機器などにも使用されるようになってきてい
る。
【0003】このような種々の分野の使用に適するジャ
イロスコープとしては小型のものが必要になっており、
そこで振動型ジャイロスコープが着目されている。従来
の振動型ジャイロスコープは、エリンバなどの恒弾性材
料により形成された四角柱形状や三角柱形状などの弾性
体に、駆動用の圧電素子と検出用の圧電素子が貼着され
たものとなっている。この振動型ジャイロスコープで
は、駆動用の圧電素子による圧電歪み力により、弾性体
を所定の方向へ振動させる。振動している弾性体は回転
系内でコリオリ力を受け前記振動方向と交叉する方向へ
振動させられるが、この振動が検出用の圧電素子から電
圧または電流として検出される。
【0004】しかし、角柱形状の弾性体を使用した振動
型ジャイロスコープでは、弾性体を高い精度で加工する
ことが難しく、共振周波数の調整も困難であり、また振
動特性を劣化させることなく支持するのが難しい欠点が
ある。そこで、図9と図10に示すような板状の弾性体
を使用した振動型ジャイロスコープについて検討した。
この板状の振動型ジャイロスコープは、プレス工程によ
る打ち抜きによる製造が可能であり、また板状の弾性体
をトリミングすることにより共振周波数の調整が可能で
ある。また一端を剛体支持でき支持条件も楽である。
【0005】図9に示したものは、エリンバなどの恒弾
性材料が一定幅寸法の平板状とされた弾性体により振動
子1が形成されている。振動子1の幅方向の両側部での
表裏両面に、駆動用の圧電素子2が設置され、幅方向の
中央の表裏両面に、検出用の圧電素子3が設置されてい
る。圧電素子2と3は、振動子1に固着された圧電材料
と、この圧電材料の表面に形成された電極とを有するも
のである。
【0006】恒弾性材料の板状の振動子1は、それ自体
が導電部(コモン電極)となって通常は接地電位に設定
される。駆動用の圧電素子2では、その表面の電極と振
動子1との間に交流駆動電力が与えられ、この駆動電力
による弾性材料の歪みにより、振動子1がx方向へ振動
させられる。x方向へ振動している振動子1が、y軸回
りの回転系内に置かれると、振動子1がコリオリ力によ
るz方向へ振動させられる。このz方向への振動によ
り、検出用の圧電素子3の圧電材料が歪み、圧電素子3
の表面の電極と振動子1との間に検出電圧または検出電
流が得られる。この検出出力はコリオリ力に比例し、ま
たコリオリ力はy軸回りの角速度ωに比例するため、前
記検出出力に基づいて、角速度ωが求められる。
【0007】図10に示したものでは、エリンバなどの
恒弾性材料で形成された一定幅寸法の平板1aの表裏両
面に、圧電材料4,4が積層されて、平板1aと表裏の
圧電材料4,4との積層体により弾性体が構成され、こ
の弾性体が振動子5となっている。振動子5の表裏両面
では、幅方向の両側にて圧電材料4,4の表面に形成さ
れた駆動用の電極6と、幅方向の中央にて圧電材料4,
4の表面に形成された検出用の電極7が設けられてい
る。また、恒弾性材料の平板1aがコモン電極となり、
通常は接地電位に設定されている。
【0008】図10に示す振動型ジャイロスコープにお
いても、駆動用の電極6と平板1aとの間に交流駆動電
力が与えられ、圧電材料4,4の歪みにより振動子5が
x方向へ振動させられる。コリオリ力により振動子5が
z方向へ振動すると、このときの圧電材料4,4の歪み
による検出電圧または検出電流が、検出用の電極7と平
板1aとの間で取り出され、この検出出力に基づいて角
速度ωが求められる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図9に示す振動型ジャ
イロスコープにおいて振動子1を恒弾性材料であるエリ
ンバなどの金属で形成している理由、および図10にお
いて圧電材料4と4の間に恒弾性材料のエリンバなどの
金属平板1aを介在させている理由は、振動時の共振尖
鋭度(Q値)を向上させるため、および振動子1と5の
全体の強度を高くするためである。しかし、実際に図9
と図10に示す構造の板状の振動型ジャイロスコープを
構成し、角速度の検出を行なったところ、検出精度が悪
く、また共振尖鋭度(Q値)も本来期待している以上の
ものとはならない結果が得られた。その理由は以下の点
にある。
【0010】(a)エリンバなどの恒弾性材料は、温度
変化による弾性係数の変動が小さいが、恒弾性材料に圧
電素子2,3を構成する圧電材料(図9)または、圧電
材料4,4(図10)が積層されているため、恒弾性材
料と圧電材料との温度係数の違いにより検出出力にドリ
フトが発生する。
【0011】(b)恒弾性材料と、圧電材料とを接着に
より積層しているため、弾性体が振動したときに、検出
用の圧電材料と恒弾性材料との接着境界での振動の伝達
効率が低く、検出用の圧電材料から得られる検出出力の
損失が大きい。
【0012】(c)図9と図10では共に恒弾性材料の
平板が導電部(コモン電極)として使用されているた
め、検出出力を得るため導電経路が長くなり、電気抵抗
あるいはインピーダンスが高くなって、検出効率が悪く
検出出力が低下する。
【0013】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、温度変化によるドリフトが生じにくく、また検出
効率がよく検出感度が向上され、しかも高い検出出力が
得られるようにした振動型ジャイロスコープを提供する
ことを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の振動型ジャイロ
スコープは、圧電材料により形成された板状の振動子
と、この振動子の表裏両平面に形成された電極とを有
し、電極から圧電材料に与えられる交流駆動電力により
振動子が所定方向へ撓み振動させられ、振動している振
動子が回転系に置かれコリオリ力により振動子に前記撓
み振動と交叉する方向の振動が生じたときに、この振動
に基づく検出電力が電極から得られることを特徴とする
ものである。
【0015】上記において、振動子の表裏両平面では、
振動子の幅方向の両側部に、駆動・検出電極が、両駆動
・検出電極の中間には接地電極が設けられ、振動子を構
成する圧電材料は、一方の側部の駆動・検出電極から接
地電極へ向かう方向と、接地電極から他方の側部の駆動
・検出電極へ向かう方向とで、誘電分極方向が同じであ
り、前記駆動・検出電極と接地電極間に交流駆動電力が
与えられるものである。
【0016】また本発明の振動型ジャイロスコープは、
圧電材料により形成された板状の振動子と、この振動子
の表裏両平面に形成された電極と、振動子の厚さ方向の
中間に埋設された中間電極とを有し、電極から圧電材料
に与えられる交流駆動電力により振動子が所定方向へ撓
み振動させられ、振動している振動子が回転系に置かれ
コリオリ力により振動子に前記撓み振動と交叉する方向
の振動が生じたときに、この振動に基づく検出電力が電
極から得られることを特徴とするものである。上記にお
いて、振動子の表裏両平面には、振動子の幅方向に間隔
を開けた一対の駆動・検出電極が設けられ、中間電極は
振動子内に1層設けられてこの中間電極が接地電極とさ
れ、前記駆動・検出電極と接地電極間に交流駆動電力が
与えられるものとなる。
【0017】または、振動子の表裏両平面の2面に形成
された電極と、振動子の厚さ方向の中間の2層の平面に
形成された中間電極とを有し、4平面のうちの2つの平
面に形成された電極が接地電極で、この接地電極に対し
振動子の厚さ方向に対向する2つの平面の電極は、振動
子の幅方向に間隔を開けて形成された一対の駆動・検出
電極であり、前記駆動・検出電極と接地電極間に交流駆
動電力が与えられるものとなる。
【0018】上記において、コリオリ力により振動子が
変形したときに同じ位相の検出出力が得られる第1の組
の駆動・検出電極からの検出電力と、これと逆の位相の
検出出力が得られる第2の組の駆動・検出電極からの検
出電力との差を求める差動手段を設ける構造とすること
が可能である。
【0019】さらに、圧電材料にて板状に形成された弾
性体に2つの溝が形成されて、この2つの溝にて分離さ
れた3つの振動子が設けられ、これらの振動子が前記の
いずれかの構造となり、中央の振動子と、左右両側の振
動子とが、異なる位相にて振動駆動され、またコリオリ
力により異なる位相にて振動させられるものとすること
が可能である。
【0020】
【作用】本発明の振動型ジャイロスコープでは、振動子
が圧電材料のみ、すなわち圧電材料に電極が形成された
ものにより構成される。電極は振動子の表裏両平面に形
成され、または圧電材料の振動子の厚さ方向の中間に埋
設されたものとなる。振動子の厚さ寸法内に電極を設け
る構造としては、例えば所定の厚さの圧電材料の平板を
合せてその間に半田箔などの導電体箔を挟み、熱圧着す
ることにより形成される。よって、振動子は、従来のよ
うに温度係数の異なる材料が積層されたものではない。
半田箔などの導電体箔は弾性体としての特性を発揮しな
いため、振動子は圧電材料のみの温度係数や弾性係数に
依存した振動特性を発揮するものとなる。
【0021】エリンバと圧電材料のように異なる温度係
数の材料の積層体でないため、従来のように材料間の温
度係数の相違によるドリフトが生じることがなく、また
異なる温度係数の弾性材料を接着したものではないため
に、弾性材料間の接着境界での振動伝達の損失も生じに
くい。さらにエリンバなどの弾性体がコモン電極として
使用されないため、検出出力の伝達経路での電気的抵抗
やインピーダンスが低くなり、検出感度および検出出力
も高くなる。
【0022】本発明の振動子は、圧電材料の振動子の内
部に中間電極が存在しないもの、振動子の内部に1層の
中間電極が埋設されたもの、または2層の中間電極が埋
設されたものとして構成される。中間電極は、振動子の
表裏両平面に形成された電極と平行である。
【0023】圧電材料は、圧電セラミックなどにより構
成され、各電極の配置に応じて、内部の誘電分極方向が
設定される。また図6に示すように電極間で挟まれる部
分の圧電材料の層が全ての箇所で同じ誘電分極方向を有
するものである場合には、LiNbO3または水晶など
の単結晶材料を使用することが可能である。水晶は温度
係数に優れ、LiNbO3は電気機械結合係数に優れて
いる。従って、それぞれの用途でこれら材料を選択する
ことにより、最適な振動子を構成することんが可能とな
る。
【0024】上記の圧電材料の分極方向と電極の配置に
基づき、圧電材料製の振動子が振動駆動されるが、振動
子が板厚平面方向へ振動させられるときは、コリオリ力
による振動方向が板面と直交する板厚方向であり、振動
子が板面と直交する板厚方向へ振動駆動されるもので
は、コリオリ力による振動方向は板面方向である。
【0025】本発明の好ましい例では、圧電材料により
板状に形成された弾性体に2つの溝が形成されて、3個
(3枚)の互いに平行な振動子が形成されたものとな
る。この各振動子の電極配置は、前記いずれかのものに
なる。駆動方法は、中央の振動子と左右両側の振動子と
が異なる位相で振動させられ、コリオリ力による振動
も、中央の振動子と両側の振動子とでは逆の位相にな
る。
【0026】この3脚音叉型の弾性体では、全体として
ねじりが生じにくい安定した振動を呈し、また中央の振
動子の長さを調節することにより、共振周波数の変更や
設定作業が容易である。また、3脚音叉型の弾性体は、
溝が形成されていない基部を剛体支持でき、この剛体支
持状態で各振動子は安定して振動できるものとなる。
【0027】また、上述した各振動子に設けられた駆動
・検出電極と接地電極間に交流駆動電力が与えられ、コ
リオリ力により振動子が変形したときに同じ位相の検出
出力が得られる第1の組の駆動・検出電極からの検出電
力と、これと逆位相の検出出力が得られる第2の組の駆
動・検出電極からの検出電力との差を求める差動手段を
設けることにより、各電極から発生したもれ出力(ヌル
出力)を打ち消すことができ、コリオリ力の検出精度が
向上する。ここで、もれ出力(電圧)とは、コリオリ力
が作用していないときに発生する出力のことであり、コ
リオリ力が発生しているときは、コリオリ力による検出
出力(電力)に重畳して出力されるものである。
【0028】
【実施例】図1ないし図3は、本発明の振動型ジャイロ
スコープの振動子を実施例別に示す斜視図である。図1
ないし図3の振動子は、1枚の平板構成であり、この振
動子によりコリオリ力を検出することが可能である。た
だし、図8に示すように、1枚の板状の弾性体から3枚
の振動子が分離形成され、3枚の振動子の個々の構造
が、図1ないし図3のいずれかに記載のものであっても
よい。図4ないし図7は、振動子を端面側(y方向)か
ら見た拡大図である。図4は図1に示す振動子を示し、
図5と図6は図2に示す振動子を示し、図7は図3に示
す振動子を示している。
【0029】図1に示す振動型ジャイロスコープの振動
子10aは、片持ち支持された平板状である。基端
(イ)側は支持端である。図8に示す三脚音叉型の弾性
体での3枚の振動子のひとつとして使用される場合に
は、基端(イ)は平板の基部11と一体に連結されたも
のとなる。振動子10aが単独の振動型ジャイロスコー
プとして使用される場合には基端(イ)が剛体支持さ
れ、または単純支持される。この支持構造については、
図2と図3に示す振動子10bと10cにおいても同じ
である。
【0030】図1と図4に示す振動子10aは、1枚の
圧電セラミックの平板12により形成され、その表裏両
平面に電極が設けられている。電極は銀ペーストなどを
焼き付けて形成されている。平板12の幅方向の一方の
側部にて表裏両平面に駆動・検出電極13a,13bが
設けられ、幅方向の他方の側部にて表裏両平面には駆動
・検出電極14a,14bが設けられている。そして平
板12の表裏両平面にて、前記両側部に位置する駆動・
検出電極の中間には、接地電極15,15が設けられて
いる。この接地電極15は、接地電位となっている。
【0031】圧電材料の平板12内での誘電分極方向は
図4にて矢印(a)で示している通りである。平板12
の表面側では、一方の側部の駆動・検出電極13aから
接地電極15に向かう方向、および接地電極15から他
方の側部の駆動・検出電極14aに向かう方向におい
て、誘電分極方向(a)が同じ向きである。平板12の
裏面側でも、一方の側部の駆動・検出電極13bから接
地電極15に向かう方向と、接地電極15から他方の側
部の駆動・検出電極14bに向かう方向とで、誘電分極
方向(a)が同じ向きである。また、誘電分極方向の矢
印の向きが全て図4と左右逆向きであってもよい。
【0032】図4に示すように、駆動手段を構成する高
周波電源21から発せられる交流駆動電力は、駆動・検
出電極13a,13bおよび駆動・検出電極14a,1
4bのそれぞれに対し同位相にて与えられる。また検出
手段を構成する検出回路では、差動回路(差動手段)2
2が設けられている。振動子10aがコリオリ力により
z方向へ振動したときに、同じ位相の検出電圧または検
出電流が得られる第1の組の駆動・検出電極13bと1
4aからの出力は、差動回路22の非反転入力部に与え
られ、これとは逆で且つ互いに同じ位相の検出電圧また
は検出電流が得られる第2の組の駆動・検出電極13a
と14bからの出力は、差動回路22の反転入力部に与
えられる。
【0033】高周波電源21から各駆動・検出電極13
a,13b,14a,14bに接地電位に対して同位相
の交流駆動電力が与えられると、圧電材料12の(a)
方向への誘電分極により、例えば電極13aと13bで
挟まれている圧電材料が(+)の歪みとなるときに電極
14aと14bとで挟まれている圧電材料が(−)の歪
みとなる。よって、振動子10aはx方向へ振動する。
この振動を生じながら、y軸回りの回転系内に置かれる
と、コリオリ力により振動子10aはz方向へ振動す
る。このときに、第1の組の駆動・検出電極13b,1
4aと、第2の組の駆動・検出電極13a,14bとで
は逆の位相の検出電圧または検出電流が得られる。よっ
て差動回路22により両組の電極からの検出出力の差を
とることにより、z方向への振動成分を検出できる。こ
の振動検出出力のピークツーピーク値(振幅)はコリオ
リ力に比例するものであり、よって角速度ωを求めるこ
とができる。
【0034】図1と図4に示す振動子10aでは、エリ
ンバなどの恒弾性材料と圧電材料とが積層されたもので
はなく、温度係数の相違によるドリフトや検出出力の損
失などが小さくなっているが、さらに一対の駆動・検出
電極と接地電極とを同一の平面内に配置したことによ
り、検出出力の高いものとなる。
【0035】すなわち、振動子を圧電材料のみの板材に
より構成し、その表裏両平面に電極を配置する場合、従
来の圧電素子の考え方であると、例えば電極13aと1
4aを駆動電極とし、これと対向する電極13bと14
bを接地電極として、電極13aと14aに交流駆動電
力が与えられて振動子10aがx方向へ振動させられる
ものとなる。同様に、中央の電極15,15の一方が検
出電極で、他方が接地電極とされ、振動子10aのz方
向への振動が両電極15と15の間に検出されるものと
なる。しかし、この構造では、振動の検出が一対の電極
15,15のみから取り出されるために検出感度と検出
出力が小さいものとなる。また、この場合、もれ電圧を
除去できず問題となる。
【0036】しかし、図4に示す電極構造の振動子10
aでは、差動の手法を取り入れることによって、もれ電
圧(出力)を除去できる。また検出出力も、電極13a
と接地電極15、電極14aと接地電極15、電極13
bと接地電極15、電極14bと接地電極15の、4対
の電極から得られることになり、z方向への振動の検出
感度および検出出力が高くなる。
【0037】図2に示す振動子10bでは、圧電材料の
平板12aと12bの間に中間電極として接地電極15
が1層だけ埋設されている。この接地電極15は、振動
子10bの表裏両平面と平行である。圧電材料の平板1
2aと12bは同じ厚さで同じ平面寸法である。両平板
12aと12bは、中間に半田箔を挟んで合せられ、両
平板12aと12bを加熱しながら加圧したものであ
る。加熱により半田箔が溶融され、この半田箔の接着力
により両平板12aと12bが接着される。この半田層
は両平板12aと12bを接着する接着層となり、また
硬化後は中間電極すなわち接地電極15となる。
【0038】半田により形成された接地電極15は弾性
体としての特性を発揮するものではなく、また両平板1
2aと12bは同じ圧電セラミック材料により形成され
たものであるため、両平板12aと12bの温度係数の
差は生じることがなく、また接合部での両平板12aと
12b間での振動の伝達効率の低下もほとんど生じな
い。また接地電極15は従来の板状のエリンバに比べて
電気抵抗が低く、振動子10b全体のインピーダンスも
低いものとなる。なお、接地電極15が銅箔などにより
形成され、平板12aと12bとが銅箔を挟んで接着剤
層により固定されている構造であってもよい。ただし、
接着層による振動の損失をできるだけ防止するために
は、前記半田箔のように加熱接着が可能な導電体箔によ
り接地電極15を構成することが好ましい。
【0039】また、振動子10bの表面(平板12aの
表面)では、幅方向両側に駆動・検出電極13aと14
aが形成され、振動子10bの裏面(平板12bの表
面)では、幅方向両側に駆動・検出電極13bと14b
が形成されている。これらの駆動・検出電極は、銀ペー
ストなどを焼き付けて形成されている。
【0040】図5に示す、駆動手段および検出手段で
は、平板12aの左右両側での誘電分極方向(b)が逆
側であり、また平板12aと平板12bでは、誘電分極
方向が接地電極15を挟んで面対称である。高周波電源
21からの交流駆動電力は、各駆動・検出電極13a,
13b,14a,14bの全てに対して同位相にて与え
られる。またコリオリ力により振動子10bに生じる振
動を検出する際に同じ位相の検出出力が得られる第1の
組の駆動・検出電極13bと14aは、差動回路22の
非反転入力部に接続され、これと逆の位相が検出される
第2の組の駆動・検出電極13aと14bは、差動回路
22の反転入力部に接続されている。これにより、もれ
電圧(出力)が除去される。
【0041】図5では、振動子10bの駆動振動方向が
x方向で、コリオリ力による振動方向がz方向である。
高周波電源21から各駆動・検出電極13a,13b,
14a,14bに同位相の交流駆動電力が与えられる
と、圧電材料の平板12aと12bの誘電分極方向
(b)により、例えば電極13aと接地電極15および
接地電極15と電極13bで挟まれている圧電材料が
(+)の歪みとなるときに、電極14aと接地電極15
および接地電極15と電極14bとで挟まれている圧電
材料が(−)の歪みとなる。よって、振動子10bはx
方向へ振動する。この振動を生じながら、y軸回りの回
転系内に置かれると、コリオリ力により振動子10aは
z方向へ振動する。このときに、第1の組の駆動・検出
電極13b,14bと、第2の組の駆動・検出電極13
a,14bとでは逆の位相の検出電圧または検出電流が
得られる。差動回路22により両組の電極からの検出出
力の差をとると、各電極からの検出出力が同極性で加算
されることになり、x方向への振動成分を検出できる。
よって角速度ωを求めることができる。
【0042】次に図6に示す振動子10bは、図5に示
した振動子と電極配置は同じであり、外観も図2に示し
たものとなる。ただし図6に示すものは圧電材料の誘電
分極方向が図5に示したものと相違している。図6に示
すものでは、圧電材料による平板12aと12bは、そ
の幅方向での誘電分極方向が同じであり、平板12aと
12bでは、誘電分極方向が全て同じ方向の(c)であ
る。したがって、図6に示す振動子10bでは、駆動に
よる振動方向はz方向であり、コリオリ力により振動子
10bが振動する方向はx方向である。
【0043】高周波電源21から各駆動・検出電極13
a,13b,14a,14bに同位相の交流駆動電力が
印加されると、平板12aと12bは共にz方向へ撓み
変形して振動する。振動駆動されている振動子10bが
y軸回りの回転系内に置かれると、コリオリ力により振
動子10bにx方向への振動が生じる。各平板12aと
12bの誘電分極方向により、第1の組の駆動・検出電
極13bと14aからは同じ位相の検出出力が得られ、
この出力が差動回路22の非反転入力部に与えられる。
第2の組の駆動・検出回路13aと14bからは前記と
逆の位相の検出出力が得られ、この出力は差動回路22
の反転入力部に与えられる。差動回路22では、第1の
組の駆動・検出電極からの検出出力と、第2の組の駆動
・検出電極からの検出出力との差が得られ、この差動出
力から角速度が検出される。またコリオリ力が作用して
いないときは出力が打ち消される。
【0044】図2および図5と図6に示す振動子10b
では、エリンバなどの恒弾性材料と圧電材料とが積層さ
れたものではなく、温度係数の相違によるドリフトや検
出出力の損失などが小さくなる。また、平板12aと1
2bの2つの層のそれぞれに設けられた4つの駆動・検
出電極13a,13b,14a,14bに与えられる交
流駆動電力により、平板12aと12bが駆動され、ま
たコリオリ力による振動が、同じく4つの駆動・検出電
極13a,13b,14a,14bにより検出され、そ
れぞれの電極からの検出出力が差動回路22により同じ
極性にて加算されるため、検出出力が大きくなり、検出
感度が向上される。
【0045】また、図6に示すものでは、平板12aと
12bの平板内にて誘電分極方向(c)が同じ方向で均
一であるため、平板12aと12bを、LiNbO3
たは水晶などの単結晶材料により形成することができ
る。振動子10bが単結晶材料により形成されている
と、電気機械結合係数が高くなったり(LiNbO3
場合)温度係数が低く(水晶の場合)なったりして、特
徴的な振動子の作製が可能になる。
【0046】図3と図7に示す振動子10cでは、圧電
セラミックなどの圧電材料により形成された平板12c
と12dと12eの3枚が接合されて構成されている。
振動子10cの表平面(平板12cの表面)には一対の
駆動・検出電極13aと14aが形成され、振動子10
cの裏平面(平板12eの表面)には、接地電極15b
が形成されている。そして振動子10cの内部には2層
の中間電極が設けられており、その一層は接地電極15
aであり、他の1層は一対の駆動・検出電極13b,1
4bである。
【0047】この振動子10cでは、表裏両平面の2面
および厚さ方向中間の2面の合計4面に電極が形成され
ている。図5および図6に示した実施例と同様に、3枚
の平板12c,12d,12eは同じ圧電セラミック材
料により形成されており、中間電極である接地電極15
aおよび駆動・検出電極13b,14bは共に耐熱性の
ペーストにより形成され、同じ圧電セラミック材料によ
り形成された各平板12c,12d,12eと一体焼結
される。このような方法の他、グリーンシート法などに
よっても形成できる。
【0048】各平板12c,12d,12eの誘電分極
の方向は図7にて矢印で示す(d)方向である。平板1
2cと12eは、誘電分極方向が同じであり、それぞれ
左右両側方で異なる分極方向となっている。中央の平板
12dでは、誘電分極方向が、平板12cおよび12e
と、電極15a,13b,14bに対して面対称であ
る。
【0049】高周波電源21からの交流駆動電力は、各
駆動・検出電極13a,13b,14a,14bに対し
同位相にて与えられる。振動子10cでは、図示右側に
て電極13aと接地電極15a間、接地電極15aと電
極13b間、電極13bと接地電極15bに挟まれてい
るそれぞれの平板にて例えば(+)の歪みが生じると、
電極14aと接地電極15a間、接地電極15aと電極
14b間、および電極14bと接地電極15b間に挟ま
れているそれぞれの平板では(−)の歪みが生じる。よ
って、振動子10cでは、x方向への撓み振動が与えら
れる。3層にて形成された圧電セラミックの各平板12
c,12d,12eは、それぞれ電極から与えられる交
流駆動電力によりx方向へ撓み振動させられることにな
る。
【0050】この振動子がy軸回りの回転系内に置かれ
ると、コリオリ力により振動子10cにz方向への振動
が生じる。このとき、第1の組の駆動・検出電極14a
と14bから得られる同じ位相の検出出力は、差動回路
22の非反転入力部に与えられる。これとは逆の位相と
なる第2の駆動・検出電極13aと13bから得られる
検出出力は、差動回路22の反転入力部に与えられる。
よって、差動回路22からの検出出力は、各駆動・検出
電極13a,13b,14a,14bから得られる振動
検出出力が同じ位相にて加算されたものとなる。この出
力はコリオリ力に比例しており、この出力から角速度ω
を求めることができる。なお、コリオリ力が作用してい
ない場合、出力は打ち消される。
【0051】図7に示す構造では、コリオリ力によるz
方向への振動による(+)と(−)の歪みが平板12c
と12eでは大きく、中央の平板12dはその厚さ方向
の中心が中立軸となり、その歪み変形量はわずかであ
る。したがって、z方向への振動の際、歪み量の大きい
平板12cと12eから検出出力が得られるものとなっ
ている。すなわち、電極13a,14aと接地電極15
a間で平板12cの振動変形が検出され、電極13b,
14bと接地電極15bとで平板12eの振動変形が検
出される。
【0052】図8に示す振動型ジャイロスコープの弾性
体30は、図1、図2、図3に示したものと同様に、全
体が圧電セラミック材料により板状に形成されたもので
ある。また、圧電セラミックの板厚内に中間電極が埋設
されて図2と図3と同じ構造とすることもできる。この
弾性体30は、圧電セラミックの平板に溝10f,10
fが切り込み形成されて、3個(3枚)の振動子が分離
して形成されている。弾性体30の基部11は剛体支持
されている。
【0053】中央の振動子は、図1ないし図3および図
4ないし図7のいずれかに示された振動子10aまたは
10bまたは10cと同じ構造である。また両側に位置
する振動子10dと10eは、中央の振動子10aまた
は10bまたは10cと同じ構造であるが、電極の配置
または、各平板内での誘電分極方向、あるいは電極への
回路接続が図4ないし図7に示したものと図示上下にて
対称形状である。
【0054】よって3個の各振動子の駆動・検出電極に
交流駆動電力が与えられると、中央の振動子10aまた
は10bまたは10cと、左右両側の振動子10d,1
0eとが、異なる位相で板面方向(x方向)または板面
と直交する方向(z)方向へ振動駆動される。各振動子
が板面方向に振動駆動される場合、ある時点で、両側の
弾性板10dと10eの振幅方向が+x方向のとき、中
央の振動子の振幅方向は−x方向である。
【0055】この振動型ジャイロスコープの弾性体30
がY軸を中心とする回転系内に置かれると、コリオリ力
により、3個の各振動子に前記駆動方向と直交する方向
への振動が発生する。各振動子の振動駆動方向がx方向
のときコリオリ力による振動方向はz方向であり、振動
駆動方向がz方向のときコリオリ力による振動方向はx
方向である。ただし、中央の振動子のコリオリ力による
振動方向と、左右両側の振動子10d,10eのコリオ
リ力による振動方向の位相は逆である。例えば、コリオ
リ力による振動方向がz方向の場合、ある時点で左右両
側の振動子10d,10eの振幅方向が−z方向のと
き、中央の振動子の振幅方向は+z方向である。
【0056】この三脚音叉型の板状弾性体を使用した振
動型ジャイロスコープでは、中央の振動子と両側の振動
子とで振動位相が逆であるため、弾性体全体にねじりが
生じることがなく、また基部11を剛体支持しても、各
振動子の振動特性は劣化しない。また、中央の振動子の
長さを変えることにより弾性体全体の共振周波数を調整
することが可能である。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明では、振動子が圧電
材料のみで形成され、または振動子が弾性体としての特
性を発揮しない電極が埋設された圧電材料により形成さ
れているため、従来のようにエリンバなどの恒弾性材料
と圧電材料が積層されたもののように、異なる温度係数
の弾性体の接合によるドリフトなどの問題が生じなくな
る。また恒弾性材料と圧電材料との接着層での振動伝達
(歪み伝達)の損失も生じない。また、恒弾性材料をコ
モン電極として使用していないために振動子の電気抵抗
およびインピーダンスが低くなり、角速度検出出力を高
くできる。
【0058】また差動手段を用いたものでは、コリオリ
力が作用していないときに、検出出力が打ち消され、も
れ出力を相殺できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1層の圧電材料により振動子が構成された振動
型ジャイロスコープを示す斜視図、
【図2】2層の圧電材料により振動子が構成された振動
型ジャイロスコープを示す斜視図、
【図3】3層の圧電材料により振動子が構成された振動
型ジャイロスコープを示す斜視図、
【図4】図1に示す振動子をy方向から見た端面の拡大
図、
【図5】図2に示した振動子をy方向から見たものであ
り、振動駆動方向をx方向としたときの誘電分極方向お
よび電極配置を示す端面拡大図、
【図6】図2に示した振動子をy方向から見たものであ
り、振動駆動方向をz方向としたときの誘電分極方向お
よび電極配置を示す端面拡大図、
【図7】図3に示す振動子をy方向から見た端面の拡大
図、
【図8】図1ないし図3に示す振動子を3個有する三脚
音叉型の振動型ジャイロスコープを示す斜視図、
【図9】従来の振動型ジャイロスコープの振動子を示す
斜視図、
【図10】従来の他の構造の振動型ジャイロスコープの
振動子を示す斜視図、
【符号の説明】
10a,10b,10c 振動子 12,12a,12b,12c,12d,12e 圧電
セラミックの平板 13a,13b,14a,14b 駆動・検出電極 15,15a,15b 接地電極 21 高周波電源 22 差動回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電材料により形成された板状の振動子
    と、この振動子の表裏両平面に形成された電極とを有
    し、電極から圧電材料に与えられる交流駆動電力により
    振動子が所定方向へ撓み振動させられ、振動している振
    動子が回転系に置かれコリオリ力により振動子に前記撓
    み振動と交叉する方向の振動が生じたときに、この振動
    に基づく検出電力が電極から得られることを特徴とする
    振動型ジャイロスコープ。
  2. 【請求項2】 振動子の表裏両平面では、振動子の幅方
    向の両側部に、駆動・検出電極が、両駆動・検出電極の
    中間には接地電極が設けられ、振動子を構成する圧電材
    料は、一方の側部の駆動・検出電極から接地電極へ向か
    う方向と、接地電極から他方の側部の駆動・検出電極へ
    向かう方向とで、誘電分極方向が同じであり、前記駆動
    ・検出電極と接地電極間に交流駆動電力が与えられる請
    求項1記載の振動型ジャイロスコープ。
  3. 【請求項3】 圧電材料により形成された板状の振動子
    と、この振動子の表裏両平面に形成された電極と、振動
    子の厚さ方向の中間に埋設された中間電極とを有し、電
    極から圧電材料に与えられる交流駆動電力により振動子
    が所定方向へ撓み振動させられ、振動している振動子が
    回転系に置かれコリオリ力により振動子に前記撓み振動
    と交叉する方向の振動が生じたときに、この振動に基づ
    く検出電力が電極から得られることを特徴とする振動型
    ジャイロスコープ。
  4. 【請求項4】 振動子の表裏両平面には、振動子の幅方
    向に間隔を開けた一対の駆動・検出電極が設けられ、中
    間電極は振動子内に1層設けられてこの中間電極が接地
    電極とされ、前記駆動・検出電極と接地電極間に交流駆
    動電力が与えられる請求項3記載の振動型ジャイロスコ
    ープ。
  5. 【請求項5】 振動子の表裏両平面の2面に形成された
    電極と、振動子の厚さ方向の中間の2層の平面に形成さ
    れた中間電極とを有し、4平面のうちの2つの平面に形
    成された電極が接地電極で、この接地電極に対し振動子
    の厚さ方向に対向する2つの平面の電極は、振動子の幅
    方向に間隔を開けて形成された一対の駆動・検出電極で
    あり、前記駆動・検出電極と接地電極間に交流駆動電力
    が与えられる請求項3記載の振動型ジャイロスコープ。
  6. 【請求項6】 コリオリ力により振動子が変形したとき
    に同じ位相の検出出力が得られる第1の組の駆動・検出
    電極からの検出電力と、これと逆の位相の検出出力が得
    られる第2の組の駆動・検出電極からの検出電力との差
    を求める差動手段が設けられている請求項2または4ま
    たは5のいずれかに記載の振動型ジャイロスコープ。
  7. 【請求項7】 圧電材料にて板状に形成された弾性体に
    2つの溝が形成されて、この2つの溝にて分離された3
    つの振動子が設けられ、中央の振動子と、左右両側の振
    動子とが異なる位相にて振動駆動される請求項1ないし
    6のいずれかに記載の振動型ジャイロスコープ。
JP7160445A 1995-06-27 1995-06-27 振動型ジャイロスコープ Withdrawn JPH0914967A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7160445A JPH0914967A (ja) 1995-06-27 1995-06-27 振動型ジャイロスコープ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7160445A JPH0914967A (ja) 1995-06-27 1995-06-27 振動型ジャイロスコープ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0914967A true JPH0914967A (ja) 1997-01-17

Family

ID=15715093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7160445A Withdrawn JPH0914967A (ja) 1995-06-27 1995-06-27 振動型ジャイロスコープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0914967A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009200706A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Seiko Epson Corp 振動片、振動子及び発振器
JP2010266298A (ja) * 2009-05-14 2010-11-25 Nec Tokin Corp 圧電素子
WO2012081294A1 (ja) * 2010-12-16 2012-06-21 株式会社村田製作所 音片型圧電振動子及び音叉型圧電振動子
JP2013015436A (ja) * 2011-07-05 2013-01-24 Murata Mfg Co Ltd 振動子および振動ジャイロ
JPWO2013005625A1 (ja) * 2011-07-04 2015-02-23 株式会社村田製作所 振動子および振動ジャイロ

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009200706A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Seiko Epson Corp 振動片、振動子及び発振器
JP4636093B2 (ja) * 2008-02-20 2011-02-23 セイコーエプソン株式会社 振動片、振動子、発振器及び振動片の製造方法
US8063546B2 (en) 2008-02-20 2011-11-22 Seiko Epson Corporation Vibrator comprising two X-cut crystal substrates with an intermediate electrode
JP2010266298A (ja) * 2009-05-14 2010-11-25 Nec Tokin Corp 圧電素子
WO2012081294A1 (ja) * 2010-12-16 2012-06-21 株式会社村田製作所 音片型圧電振動子及び音叉型圧電振動子
JP5561377B2 (ja) * 2010-12-16 2014-07-30 株式会社村田製作所 音片型圧電振動子及び音叉型圧電振動子
JPWO2013005625A1 (ja) * 2011-07-04 2015-02-23 株式会社村田製作所 振動子および振動ジャイロ
US9851373B2 (en) 2011-07-04 2017-12-26 Murata Manufacturing Co., Ltd. Vibrator and vibrating gyroscope
JP2013015436A (ja) * 2011-07-05 2013-01-24 Murata Mfg Co Ltd 振動子および振動ジャイロ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1998019134A1 (fr) Gyroscope a vibrations
JPH09178492A (ja) 圧電振動体
JPH0914967A (ja) 振動型ジャイロスコープ
JP2734155B2 (ja) 角速度センサ
JP5144004B2 (ja) 慣性センサ素子
JP3293487B2 (ja) 振動ジャイロ
JP3690448B2 (ja) 圧電振動ジャイロ用圧電振動子
JP4044519B2 (ja) 音叉形圧電振動ジャイロ
JP3172943B2 (ja) エネルギー閉じ込め振動モードを利用した圧電振動ジャイロ
JP3371609B2 (ja) 振動ジャイロ
JP3244924B2 (ja) 角速度センサ
JP3640004B2 (ja) エネルギー閉じ込め振動モードを利用した圧電振動ジャイロ
JP2590553Y2 (ja) 圧電振動ジャイロ
JP3531295B2 (ja) 振動子及びこれを用いた圧電振動角速度計
JP3244923B2 (ja) 角速度センサ
JPH09304081A (ja) 圧電振動角速度計用振動子
JP3640003B2 (ja) エネルギー閉じ込め振動モードを利用した圧電振動ジャイロ
JP3819339B2 (ja) 圧電振動ジャイロ用柱状振動子
JPH095085A (ja) 振動型ジャイロスコープ
JP3685224B2 (ja) エネルギー閉じ込め振動モードを利用した圧電振動ジャイロ
JPS6342417A (ja) 圧電体角速度センサ−
JP3211183B2 (ja) エネルギー閉込め振動モードを利用した圧電振動ジャイロ
JP3172944B2 (ja) エネルギー閉じ込め振動モードを利用した圧電振動ジャイロ
JP3244925B2 (ja) 角速度・加速度センサ
JP2006284437A (ja) 音叉形圧電振動ジャイロ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020903