JPH09149606A - 鉄心の製造方法及び製造装置 - Google Patents

鉄心の製造方法及び製造装置

Info

Publication number
JPH09149606A
JPH09149606A JP30736295A JP30736295A JPH09149606A JP H09149606 A JPH09149606 A JP H09149606A JP 30736295 A JP30736295 A JP 30736295A JP 30736295 A JP30736295 A JP 30736295A JP H09149606 A JPH09149606 A JP H09149606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
punch
welding
steel plate
die
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30736295A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Kinoshita
克巳 木下
Toyonobu Yamada
豊信 山田
Takeo Kakiuchi
健男 垣内
Naoto Wakai
直人 若井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP30736295A priority Critical patent/JPH09149606A/ja
Publication of JPH09149606A publication Critical patent/JPH09149606A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄心の電気的特性を向上させ得ると共に、外
形も正確に製造でき、そのほか、装置の簡素化ができ、
寸法精度良く製造できるようにもする。 【解決手段】 第1に、孔21を形成した鋼板22を順
次一回転方向に所定の角度をもたせて積層し、この積層
によって階段状にずれた孔21の溶接可能な部分を溶接
部24で示すように順次レーザスポット溶接により結合
するようにした。第2に、鋼板に孔をこれの一辺部又は
一点部を基準として対称的に一枚ごと交互の位置に形成
し、この鋼板を積層することによって接した孔の一辺部
又は一点部同志を順次レーザスポット溶接により結合す
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板を積層し結合
して製造する鉄心の製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば回転電機の回転子鉄心
等においては、図10に示すような積層鉄心1が用いら
れている。この積層鉄心1は軸孔2やキー溝孔3及びス
ロット孔4が形成された円形の鋼板5を多数積層したも
ので、その鋼板5には図11に示すような半抜きの突起
6と凹部7とが表裏に形成され、その突起6を下方の積
層済みの鋼板5の凹部7に順次圧入することにより、鋼
板5が結合され、鉄心1が製造されるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ものにおいては、凹部7に対する凸部6の圧入によって
鋼板5の一つ一つに生じる残留応力により、鉄心1の電
気的特性が悪化していた。又、その圧入によって生じる
変形が鋼板5の外周部に及び、鉄心1の外形を変化させ
ていた。更に、この場合、圧入のための機構が製造装置
に必要であり、製造装置が複雑化していた。
【0004】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、電気的特性に優れ、外形も
正確で、装置が複雑化することもない鉄心の製造方法及
び製造装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の鉄心の製造方法においては、必要な孔を形
成した鋼板を順次一回転方向に所定の角度をもたせて積
層し、この積層によって階段状にずれた孔の溶接可能な
部分を順次レーザスポット溶接により結合することを特
徴とする。この製造方法によれば、積層した鋼板の結合
は順次レーザスポット溶接で行なわれるから、従来の圧
入によるもののような残留応力並びに変形を鋼板に生じ
ない。又、溶接により肉盛りを生じても、その盛り上が
り方向にはそれぞれ孔空間があり、鋼板同志の密着を妨
げることがない。
【0006】本発明の鉄心の製造装置においては、必要
な孔を有する鋼板を素材から打ち抜くポンチと、打ち抜
かれた鋼板を保持し回転されるダイと、このダイに保持
された鋼板の孔の部分に対応して上記ポンチに設けられ
たレーザ加工ヘッドとを具備して成ることを特徴とす
る。この製造装置によれば、上述の製造方法をとって鉄
心を製造できるほか、特には鋼板の積層と溶接とが同時
にできる。
【0007】一方、本発明の鉄心の製造方法において
は、鋼板に溶接用の孔をこれの一辺部又は一点部を基準
として対称的に一枚ごと交互の位置に形成し、この鋼板
を積層することによって接した上記孔の一辺部又は一点
部同志を順次レーザスポット溶接により結合することを
も特徴とする。この製造方法によっても、積層した鋼板
の結合は順次レーザスポット溶接で行なわれるから、従
来の圧入によるもののような残留応力並びに変形を鋼板
に生じない。又、溶接により肉盛りを生じても、その盛
り上がり方向にはそれぞれ孔空間があり、鋼板同志の密
着を妨げることがない。
【0008】又、本発明の鉄心の製造装置においては、
素材に鋼板溶接用の孔をこれの一辺部又は一点部を基準
として対称的に一枚ごと交互の位置に打ち抜く孔抜きポ
ンチと、この孔抜きポンチで溶接用の孔が打ち抜かれた
素材から鋼板を打ち抜く板抜きポンチと、この板抜きポ
ンチで打ち抜かれた鋼板を保持するダイと、このダイに
保持された鋼板の溶接用の孔の部分に対応して上記板抜
きポンチに設けられたレーザ加工ヘッドとを具備して成
ることをも特徴とする。この製造装置によっても、上述
の製造方法をとって鉄心を製造できるほか、特には鋼板
の積層と溶接とが同時にできる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を回転電機の固定子
鉄心の製造方法・装置に適用した第1実施例につき、図
1ないし図4を参照して説明する。まず図2には鉄心製
造装置の全体的構成を示しており、下型ホルダ11に対
して、図示しないプレス機械により昇降される上型ホル
ダ12が存している。これらのうち、下型ホルダ11に
は、第1のダイ13と、第2のダイである回転ダイ14
とを設けており、回転ダイ14は図示しないモータ(例
えばステッピングモータ)により例えば時計回りの一方
向に所定の角度ずつ回転されるようになっている。
【0010】これに対して、上型ホルダ12には、上記
第1のダイ13と対応する位置に第1のポンチ15を設
けており、回転ダイ14と対応する位置に第2のポンチ
16を設けている。これらのうち、第1のポンチ15は
第1のダイ13と協働して図3に示す帯状の鋼板素材
(鋼帯)17から軸孔18、キー溝孔19、スロット孔
20、及び溶接用孔21を打ち抜くためのもので、第2
のポンチ16は回転ダイ14と協働してそれらの孔18
〜21を有する図4に示す円形の鋼板22を打ち抜くた
めのものであり、更に回転ダイ14は打ち抜かれた鋼板
22を保持するためのものでもある。
【0011】そして、第2のポンチ16にはレーザ加工
ヘッド23を設けており、このレーザ加工ヘッド23は
回転ダイ14に保持される鋼板22の溶接用孔21の部
分に対応している。
【0012】次に、上記構成の製造装置による鉄心の製
造方法について述べる。鋼板素材17は図示しない送り
装置によって下型ホルダ11上を図2に矢印Aで示すよ
うに第1のダイ13部分から回転ダイ14部分へ、そし
て更にその先方へと送られるもので、第1のダイ13部
分では、上型ホルダ12が矢印Bで示すように下降され
ることにより、第1のポンチ15によって軸孔18、キ
ー溝孔19、スロット孔20、及び溶接用孔21が打ち
抜かれる。
【0013】そして、上型ホルダ12が矢印Cで示すよ
うに上昇される間に、鋼板素材17は打ち抜かれた軸孔
18、キー溝孔19、スロット孔20、及び溶接用孔2
1の部分が回転ダイ14上に達するまで送られ、その
後、上型ホルダ12が再度下降されることにより、第2
のポンチ16によってそれらの孔18〜21を有する円
形の鋼板22が打ち抜かれる。又、このとき、第1のダ
イ13部分では、第1のポンチ15によって次の軸孔1
8、キー溝孔19、スロット孔20、及び溶接用孔21
が打ち抜かれる。
【0014】打ち抜かれた鋼板22は回転ダイ14に保
持されるもので、上型ホルダ12が上昇される間に、こ
の回転ダイ14が所定角度回転されることにより、鋼板
22も所定角度回転される。又、上型ホルダ12が上昇
される間に、鋼板素材17は更に次の軸孔18、キー溝
孔19、スロット孔20、及び溶接用孔21が回転ダイ
14上に達するまで送られ、その後、上型ホルダ12が
下降されることにより、第2のポンチ16によってそれ
らの孔18〜21を有する円形の鋼板22が打ち抜かれ
る。
【0015】この打ち抜かれた鋼板22は先に打ち抜か
れた鋼板22の上に積層されて回転ダイ14に保持され
るもので、先に打ち抜かれた鋼板22は回転ダイ14に
より所定角度回転されているので、この鋼板22とその
上に積層された鋼板22とには回転方向に所定角度のず
れが生じ、キー溝孔19、スロット孔20、及び溶接用
孔21は階段状にずれる。これに対して、第2のポンチ
16とともに下降したレーザ加工ヘッド23は、その下
降位置でレーザビームのスポットを溶接用孔21の階段
状にずれた溶接可能な部分に照射するものであり、かく
して溶接用孔21の階段状にずれた溶接可能な部分の溶
接をする。
【0016】この後、上型ホルダ12が上昇される間
に、回転ダイ14が更に所定角度回転されることによ
り、鋼板22も更に所定角度回転される。又、上型ホル
ダ12が上昇される間に、鋼板素材17は更に次の軸孔
18、キー溝孔19、スロット孔20、及び溶接用孔2
1が回転ダイ14上に達するまで送られ、その後、上型
ホルダ12が下降されることにより、第2のポンチ16
によってそれらの孔18〜21を有する円形の鋼板22
が打ち抜かれる。
【0017】この打ち抜かれた鋼板22は上述同様に先
に打ち抜かれた鋼板22の上に積層されて回転ダイ14
に保持されるもので、先に打ち抜かれた鋼板22は回転
ダイ14により所定角度回転されているので、この鋼板
22とその上に積層された鋼板22とには回転方向に所
定角度のずれが生じ、キー溝孔19、スロット孔20、
及び溶接用孔21は更に階段状にずれる。これに対し
て、第2のポンチ16とともに下降したレーザ加工ヘッ
ド23は、その下降位置でレーザビームのスポットを溶
接用孔21の更に階段状にずれた溶接可能な部分に照射
し、この部分の溶接をする。
【0018】以後、上述同様の工程を繰返して必要な孔
18〜21を形成した鋼板22を順次一回転方向に所定
の角度をもたせて積層し、この積層によって階段状にず
れた溶接用孔21の溶接可能な部分を順次レーザスポッ
ト溶接により結合する(図1に示す溶接部24を参
照、)。そして、鋼板22の積層結合枚数が所定値に達
すると、製造装置の運転を停止して鉄心を取出す。
【0019】このような製造方法によれば、積層した鋼
板22の結合は順次レーザスポット溶接で行なうのであ
るから、従来の圧入によるもののような残留応力並びに
変形を鋼板22に生じない。従って、鉄心の電気的特性
に優れ、外形も正確に製造できる。又、製造装置も従来
の圧入のための機構を必要としたもののような複雑化す
ることはなく、簡素化できる。更に、溶接により肉盛り
を生じても、その盛り上がり方向にはそれぞれ溶接用孔
21の孔空間があり、鋼板22同志の密着を妨げること
がないので、寸法精度良く製造できる。加えて、製造装
置においては、レーザ加工ヘッド23を第2のポンチ1
6に設けたことによって、鋼板22の積層と溶接とが同
時にでき、工数の削減化ができる。
【0020】なお、鋼板22の上述のような積層によっ
て階段状にずれるのは溶接用孔21だけでなくキー溝孔
19及びスロット孔20も同様であり、従って、積層し
た鋼板22の順次レーザスポット溶接による結合は、溶
接用孔21の階段状にずれた部分でなくキー溝孔19又
はスロット孔20のそれぞれ階段状にずれた部分で行な
っても良いもので、特にこのようにする場合には、それ
らのキー溝孔19又はスロット孔20が溶接用孔として
利用できるので、別に溶接用孔21を形成する必要がな
く、打ち抜き型を簡素に済ませることができる。
【0021】以上に対して、図5ないし図9は本発明の
第2実施例を示す。このものの場合、下型ホルダ11に
は、第1のダイ31と、第2のダイ32、及び第3のダ
イ33を設けている。これに対して、上型ホルダ12に
は、上記第1のダイ31と対応する位置に第1のポンチ
34を、第2のダイ32と対応する位置に第2のポンチ
35をそれぞれ上下に摺動可能に設け、第3のダイ33
と対応する位置に第3のポンチ36を設けている。
【0022】これらのうち、第1のポンチ34は第1の
ダイ31と協働して鋼板素材17から図6に示す第1の
溶接用孔37を打ち抜くためのもので、第2のポンチ3
5は第2のダイ32と協働して第2の溶接用孔38を打
ち抜くためのものであり、ともに孔抜きポンチである。
又、第3のポンチ36は第3のダイ33と協働して第1
の溶接用孔37又は第2の溶接用孔38を有する円形の
鋼板39(図7及び図8参照)を打ち抜くためのもの
で、板抜きポンチであり、第3のダイ33は打ち抜かれ
た鋼板39を保持するためのものでもある。
【0023】このほか、第1のポンチ34と第1のダイ
31との前段部分には鋼板素材17から前述の軸孔1
8、キー溝孔19、スロット孔20を打ち抜くポンチと
ダイ(いずれも図示せず)をそれぞれ上型ホルダ12及
び下型ホルダ11に設けている。
【0024】ここで、上記第1の溶接用孔37と第2の
溶接用孔38は同じ大きさの矩形状を成すものである
が、図7及び図8に示すように、溶接用孔37ではその
右側、溶接用孔38では左側のそれぞれ一辺部を基準と
して交互に左右対称的に位置を占めるものである。しか
して、これらの溶接用孔37,38を打ち抜く第1のポ
ンチ34と第2のポンチ35に対して、上型ホルダ12
にはカム40を設けている。このカム40はカム山40
aとカム谷40bとをそれぞれポンチ34,35と同間
隔で2つずつ有しており、上型ホルダ12が上昇するた
びに図示しない駆動源によってそれらが交互にポンチ3
4,35に対応すべく移動されるようになっている。
【0025】そして更に、第3のポンチ36にはレーザ
加工ヘッド23を設けており、このレーザ加工ヘッド2
3は回転ダイ14に保持される鋼板39の溶接用孔3
7,38部分に対応している。
【0026】次に、上記構成の製造装置による鉄心の製
造方法について述べる。鋼板素材17は図示しない送り
装置によって第1実施例同様に下型ホルダ11上を図5
に矢印Aで示すように第1のダイ31部分の前段部分か
ら第1のダイ31部分、第2のダイ32部分、第3のダ
イ33部分、そして更にその先方へと送られるもので、
第1のダイ31部分から第2のダイ34部分にかかった
ところでは、カム40がカム山40aをそれぞれポンチ
34,35に対応させた状態で、上型ホルダ12が矢印
Bで示すように下降されることにより、それらポンチ3
4,35がカム40のカム山40aに押されて下降し、
第1のポンチ34によって第1の溶接用孔37が打ち抜
かれると共に、第2のポンチ35によって第2の溶接用
孔38が打ち抜かれる。
【0027】そして、上型ホルダ12が矢印Cで示すよ
うに上昇される間に、鋼板素材17は打ち抜かれた第2
の溶接用孔38の部分が第3のダイ33上に達するまで
送られ、カム40は矢印Dで示すようにカム谷40bを
それぞれポンチ34,35に対応させる位置まで移動さ
れる。この状態で、その後、上型ホルダ12が再度下降
されることにより、第3のポンチ36によって第2の溶
接用孔38を有する円形の鋼板39が打ち抜かれ、打ち
抜かれた鋼板39は第3のダイ33に保持される。又、
このとき、第1及び第2のポンチ34,35にはカム4
0がカム谷40bを対応させているので、それらのポン
チ34,35は下降されず、鋼板素材17の溶接用孔3
7,38の打ち抜きが停止される。
【0028】そして再び、上型ホルダ12が上昇される
間に、鋼板素材17は第1の溶接用孔37の部分が第3
のダイ33上に達するまで送られ、カム40は矢印Eで
示すようにカム山40aを再びポンチ34,35に対応
させる位置まで移動される。この状態で、その後、更に
上型ホルダ12が下降されることにより、第3のポンチ
36によって第1の溶接用孔37を有する円形の鋼板3
9が打ち抜かれ、打ち抜かれた鋼板39は先に打ち抜か
れた鋼板39の上に積層されて第3のダイ33に保持さ
れる。
【0029】この新たに保持された鋼板39と先に保持
された鋼板39とでは、打ち抜かれた溶接用孔が異な
り、先に保持された鋼板39の溶接用孔は第2の溶接用
孔38であって、新たに保持された鋼板39の溶接用孔
は第1の溶接用孔37であり、これらの溶接用孔38,
37はそれらの一辺部を基準として交互に左右対称的に
位置を占めるものであるから、これらの鋼板39が積層
されたことによって、その溶接用孔38,37は一辺部
同志で接する。これに対して、第3のポンチ36ととも
に下降したレーザ加工ヘッド23は、その下降位置でレ
ーザビームのスポットを上記溶接用孔38,37の接し
た一辺部部分に照射するものであり、かくして溶接用孔
38,37の接した一辺部部分の溶接をする。
【0030】なお、このときには、第1のダイ31部分
及び第2のダイ32部分では、カム40のカム山40a
に押されて下降する第1及び第2のポンチ34,35に
よって次の第1及び第2の溶接用孔37,38が打ち抜
かれる。
【0031】そして更に、上型ホルダ12が上昇される
間に、鋼板素材17は打ち抜かれた第2の溶接用孔38
の部分が第3のダイ33上に達するまで送られ、カム4
0はカム谷40bをそれぞれポンチ34,35に対応さ
せる位置まで移動される。この状態で、その後、上型ホ
ルダ12が更に下降されることにより、第3のポンチ3
6によって第2の溶接用孔38を有する円形の鋼板39
が打ち抜かれ、打ち抜かれた鋼板39は第3のダイ33
に保持される。
【0032】この新たに保持された鋼板39と先に保持
された鋼板39とでは、打ち抜かれた溶接用孔が異な
り、先に保持された鋼板39の溶接用孔は、この場合、
第1の溶接用孔37であって、新たに保持された鋼板3
9の溶接用孔は第2の溶接用孔38であり、これらの溶
接用孔37,38は上述同様にそれらの一辺部を基準と
して交互に左右対称的に位置を占めるものであるから、
これらの鋼板39が積層されたことによって、その溶接
用孔37,38は一辺部同志で接する。これに対して、
第3のポンチ36とともに下降したレーザ加工ヘッド2
3は、その下降位置でレーザビームのスポットを上記溶
接用孔38,37の接した一辺部部分に照射し、この部
分の溶接をする。
【0033】以後、上述同様の工程を繰返して、鋼板素
材17に溶接用の孔37,38をこれらの一辺部を基準
として対称的に一枚ごと交互の位置に形成し、この溶接
用孔37,38を交互に有する鋼板39を打ち抜き積層
することによって接したそれら溶接用孔37,38の一
辺部同志を順次レーザスポット溶接により結合する(図
9に示す溶接部41を参照)。そして、鋼板39の積層
結合枚数が所定値に達すると、製造装置の運転を停止し
て鉄心を取出す。
【0034】このような製造方法においても、積層した
鋼板39の結合は順次レーザスポット溶接で行なうので
あるから、従来の圧入によるもののような残留応力並び
に変形を鋼板39に生じない。従って、鉄心の電気的特
性に優れ、外形も正確に製造できる。又、製造装置も従
来の圧入のための機構を必要としたもののような複雑化
することはなく、簡素化できる。更に、溶接により肉盛
りを生じても、その盛り上がり方向にはそれぞれ溶接用
孔37,38の孔空間があり、鋼板39同志の密着を妨
げることがないので、寸法精度良く製造できる。
【0035】加えて、製造装置においては、レーザ加工
ヘッド23を第3のポンチ36に設けたことによって、
鋼板39の積層と溶接とが同時にでき、工数の削減化が
できる。なお、溶接用孔37,38は矩形であるから一
辺部を基準として対称的に一枚ごと交互の位置に形成し
たが、円形でも良いもので、この円形の場合には一点部
を基準として対称的に一枚ごと交互の位置に形成し、溶
接の折りには、鋼板39を積層することによって接した
それら溶接用孔37,38の一点部同志を順次レーザス
ポット溶接により結合する。
【0036】そして又、本発明は回転電機の固定子鉄心
の製造方法・装置には限られず、変圧器など他の鉄心使
用機器の鉄心の製造方法・装置としても同様に適用して
実施することができる。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおりのもので、
下記の効果を奏する。請求項1の鉄心の製造方法によれ
ば、鋼板に圧入によるもののような残留応力並びに変形
を生じず、鉄心の電気的特性を向上させ得ると共に、外
形も正確に製造できる。又、装置としても、圧入のため
の機構を必要としたもののような複雑化することはな
く、簡素化できる。更に、溶接により肉盛りを生じて
も、鋼板同志の密着を妨げることがなく、寸法精度良く
製造できる。
【0038】請求項2の鉄心の製造方法によれば、キー
溝孔又はスロット孔が溶接用孔として利用できるので、
溶接用孔を別に形成する必要がなく、打ち抜き型を簡素
に済ませることができる。請求項3の鉄心の製造装置に
よれば、上述の製造方法をとって鉄心を製造できるほ
か、特には鋼板の積層と溶接とが同時にできて、工数の
削減化ができる。
【0039】請求項4の鉄心の製造装置によれば、請求
項2と同様の効果を得ることができる。請求項5の鉄心
の製造方法によれば、請求項1と同様の効果を得ること
ができる。請求項6の鉄心の製造装置によれば、請求項
3と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す鉄心製造装置主要部
分の縦断側面図
【図2】鉄心製造装置全体の縦断側面図
【図3】鋼板素材の打ち抜かれた部分の平面図
【図4】鋼板一枚の平面図
【図5】本発明の第2実施例を示す図2相当図
【図6】図3相当図
【図7】積層した鋼板の平面図
【図8】積層した異なる鋼板の平面図
【図9】図1相当図
【図10】従来例を示す鉄心の斜視図
【図11】鉄心の部分拡大縦断面図
【符号の説明】
11は下型ホルダ、12は上型ホルダ、13は第1のダ
イ、14は回転ダイ、15は第1のポンチ、16は第2
のポンチ、17は鋼板素材、19はキー溝孔、20はス
ロット孔、21は溶接用孔、22は鋼板、23はレーザ
加工ヘッド、24は溶接部、31は第1のダイ、32は
第2のダイ、33は第3のダイ、34は第1のポンチ
(孔抜きポンチ)、35は第2のポンチ(孔抜きポン
チ)、36は第3のポンチ(板抜きポンチ)、37は第
1の溶接用孔、38は第2の溶接用孔、39は鋼板、4
0はカム、40aはカム山、40bはカム谷、41は溶
接部を示す。
フロントページの続き (72)発明者 若井 直人 三重県三重郡朝日町大字繩生2121番地 株 式会社東芝三重工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 必要な孔を形成した鋼板を順次一回転方
    向に所定の角度をもたせて積層し、この積層によって階
    段状にずれた孔の溶接可能な部分を順次レーザスポット
    溶接により結合することを特徴とする鉄心の製造方法。
  2. 【請求項2】 レーザスポット溶接する孔をキー溝孔又
    はスロット孔としたことを特徴とする請求項1記載の鉄
    心の製造方法。
  3. 【請求項3】 必要な孔を有する鋼板を素材から打ち抜
    くポンチと、打ち抜かれた鋼板を保持し回転されるダイ
    と、このダイに保持された鋼板の孔の部分に対応して前
    記ポンチに設けられたレーザ加工ヘッドとを具備して成
    ることを特徴とする鉄心の製造装置。
  4. 【請求項4】 レーザスポット溶接する孔をキー溝孔又
    はスロット孔としたことを特徴とする請求項3記載の鉄
    心の製造装置。
  5. 【請求項5】 鋼板に溶接用の孔をこれの一辺部又は一
    点部を基準として対称的に一枚ごと交互の位置に形成
    し、この鋼板を積層することによって接した前記孔の一
    辺部又は一点部同志を順次レーザスポット溶接により結
    合することを特徴とする鉄心の製造方法。
  6. 【請求項6】 素材に鋼板溶接用の孔をこれの一辺部又
    は一点部を基準として対称的に一枚ごと交互の位置に打
    ち抜く孔抜きポンチと、この孔抜きポンチで溶接用の孔
    が打ち抜かれた素材から鋼板を打ち抜く板抜きポンチ
    と、この板抜きポンチで打ち抜かれた鋼板を保持するダ
    イと、このダイに保持された鋼板の溶接用の孔の部分に
    対応して前記板抜きポンチに設けられたレーザ加工ヘッ
    ドとを具備して成ることを特徴とする鉄心の製造装置。
JP30736295A 1995-11-27 1995-11-27 鉄心の製造方法及び製造装置 Pending JPH09149606A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30736295A JPH09149606A (ja) 1995-11-27 1995-11-27 鉄心の製造方法及び製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30736295A JPH09149606A (ja) 1995-11-27 1995-11-27 鉄心の製造方法及び製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09149606A true JPH09149606A (ja) 1997-06-06

Family

ID=17968179

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30736295A Pending JPH09149606A (ja) 1995-11-27 1995-11-27 鉄心の製造方法及び製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09149606A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2216882B1 (en) Manufacturing method of a laminated stator core
JPH11299136A (ja) 固定子鉄芯およびその製造方法
JPH05300678A (ja) ダイナモ型電機のための積層組立体及びこれのための層を形成する方法
JP3722539B2 (ja) 環状積層鉄心の製造方法及び順送り金型装置
JP2005103638A (ja) モータ用積層コアの製造方法、その製造装置、及び積層治具
JP2003333807A (ja) 回転電機の固定子鉄心の製造方法
US5539974A (en) Method for producing laminated iron cores
JP7459110B2 (ja) 金属部品を製造するための多層精密打抜きプロセスおよびそのようなプロセスを実行するための精密打抜き装置
JPH09163691A (ja) 積層形コア及びその製造方法
US10486219B2 (en) Metal plate punching method and metal plate punching system
KR102241658B1 (ko) 회전 전기 기기 코어의 제조 방법 및 회전 전기 기기 코어
US8082654B2 (en) Production method for large rotor/stator laminations
JP2000209792A (ja) モ―タコア
US20040100158A1 (en) Rotor, rotor assembly,method and machine for manufacture of rotor elements
JPH09149606A (ja) 鉄心の製造方法及び製造装置
KR20010092437A (ko) 전기 기계의 회전자 또는 고정자를 시트 블랭크들로부터생산하기 위한 방법
JPH09247908A (ja) 鉄心と鉄心の製造方法及び製造装置
JP6400458B2 (ja) 打抜き方法及び積層鉄心の製造方法
JP2008061315A (ja) 積層鉄心の製造方法および製造装置
JPH0518655B2 (ja)
JPH10313556A (ja) 鉄心とその製造方法及び金型
JPS6380741A (ja) 電動機用固定子鉄心の製造方法
JPH0137211B2 (ja)
JPH0480625B2 (ja)
JPS63213433A (ja) 回転機鉄心