JPH0914948A - 音源位置標定方法 - Google Patents

音源位置標定方法

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JPH0914948A
JPH0914948A JP16185495A JP16185495A JPH0914948A JP H0914948 A JPH0914948 A JP H0914948A JP 16185495 A JP16185495 A JP 16185495A JP 16185495 A JP16185495 A JP 16185495A JP H0914948 A JPH0914948 A JP H0914948A
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JP
Japan
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temporary
sound source
orientation
locating
correction vector
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Application number
JP16185495A
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English (en)
Inventor
Shinichi Sato
慎一 佐藤
Taiji Amazawa
泰治 雨澤
Kouji Takeo
幸次 武尾
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 未知音源の位置推定で、地形の影響による誤
差を除く。 【構成】 仮補正ベクトル演算部4は、標高値を格納し
た地図データベース3を参照し、設定された複数の仮音
源位置と複数のセンサ1−1〜1−N間を結ぶ断面内の
標高データを求め、該各センサと各仮音源位置間の音響
信号の仮到着時刻をそれぞれ求める。そして、各仮到着
時刻に基づく各仮音源位置の仮標定位置をそれぞれ求
め、各仮標定位置と仮音源位置の誤差を仮補正ベクトル
として、該仮標定位置と対応させてメモリ5に格納す
る。次に、標定処理部2が双曲線の幾何学的性質を用
い、各センサの受信音響信号の測定到着時刻に基づく未
知音源位置を標定する。補正処理部6は、その標定位置
近傍の仮標定位置に対応する仮補正ベクトルを補間し
て、地形を考慮した補正ベクトルを求め、その補正ベク
トルを未知音源標定位置に加算して、最終的な標定結果
OUTを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、任意に配置した複数の
センサで受信した音響信号の到着時刻に基づき、音響信
号の発生源の位置を推定する音源標定方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次の文献に示されるものがあった。 文献;矢野・石原著「科学技術者のための基礎数学」、
第13版(昭49―11―1)P.160―161 上記文献に示されているように、従来の音源位置標定方
法では、双曲線の幾何学的性質を利用して、音響信号の
発生源の位置を推定している。即ち、双曲線は、2つの
定点からの距離の差が一定な点が全体をつくる図形であ
る。2つの定点をF1(一c、0)、F2(c、0)と
し、点F1、F2かららの距離の差が2a(c>a>
0)であるような任意の点をP(x、y)とすると、双
曲線では次の(1)式の関係がある。
【数1】 2つのセンサで受信した音響信号の到着時刻差をtとす
ると、音源は2つのセンサからの距離の差がtv(v:
音速)となる双曲線上に存在する。さらに、他のセンサ
で信号を受信することにより、別の双曲線が得られる。
この2つの双曲線の交点から、音源の位置を求めること
ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
音源位置標定方法では、次のようは課題があった。即
ち、真平らな地形を想定した方法であるため、真平らな
地形でない場合、例えば、音源とセンサの間に山、傾斜
及び高度差等がある場合、得られた音源位置が大きな誤
差をもってしまうという問題があり、それを解決するこ
とが困難であった。本発明は、前記従来技術がもってい
た課題として、音源とセンサの間が真平らな地形でない
場合に、得られた音源位置が大きな誤差を持つという点
について解決した音源位置標定方法を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、任意に配置した少なくとも3つのセ
ンサで受信した音響信号の測定到着時刻から、双曲線の
幾何学的性質を用いて該音響信号を発生した未知音源の
位置を標定する音源位置標定方法において、次のような
地形補正値作成処理と標定処理とを実施するようにして
いる。地形補正値作成処理は、前記標定処理に先立ち予
め行われる処理である。地形補正値作成処理は、目標と
する前記標定領域内に複数の仮音源位置を設定する処理
と、該標定領域と前記各センサの設置位置のXY平面座
標値およびその座標における標高値からなる地図データ
ベースを用いて、該各仮音源位置と各センサの設置位置
間を結ぶ垂直断面における標高データをそれぞれ求め、
該標高データに基づき前記各音響信号の最短経路距離を
演算してそれを音速で割って、該各仮音源位置と各セン
サの設置位置間の音響信号の仮到着時刻をそれぞれ演算
する処理と、その演算された各仮到着時間から、前記双
曲線の幾何学的性質を用いた該各仮音源位置に対する標
定で仮標定位置をそれぞれ求めると共に、その各仮標定
位置とそれに対応する仮音源位置の誤差を仮補正ベクト
ルとしてそれぞれ求める処理とを行い、メモリに該各仮
標定位置及び仮補正ベクトルの組みをそれぞれ格納する
処理である。標定処理は、複数のセンサで受信した各音
響信号の測定到着時刻から、前記双曲線の幾何学的性質
を用いて未知音源の位置を標定する処理と、該標定位置
の近傍の前記仮標定位置に対応した前記メモリ中の仮補
正ベクトルによって補間されたベクトルとして、未知音
源の標定位置に対する補正ベクトルを求める処理とを行
い、該補正ベクトルを該標定位置に加算することで最終
的な標定結果を得る処理である。
【0005】第2の発明は、任意に配置した少なくとも
3つのセンサで受信した音響信号の測定到着時刻から、
双曲線の幾何学的性質を用いて該音響信号を発生した未
知音源の位置を標定する音源位置標定方法において、次
のような地形補正値作成処理と標定処理とを実施するよ
うにしている。地形補正値作成処理は、標定処理に先立
ち予め行われる処理である。第2発明における地形補正
値作成処理は、目標とする前記標定領域内に複数の仮音
源位置を設定する処理と、該標定領域と前記各センサの
設置位置のXY平面座標値およびその座標における標高
値からなる地図データベースを参照して、該各仮音源位
置と各センサの設置位置間を結ぶ音波伝搬モデルをそれ
ぞれ求め、該各伝搬モデルに基づき前記未知音源が該仮
音源位置にあった場合の前記各音響信号の各センサへの
到着時間を仮到着時間としてそれぞれ求める処理と、そ
の各仮到着時間から、前記双曲線の幾何学的性質を用い
た該各仮音源位置に対する標定で仮標定位置をそれぞれ
求めると共に、その各仮標定位置とそれに対応する仮音
源位置の誤差を仮補正ベクトルとして求める処理とを行
い、メモリにその該各仮標定位置及び仮補正ベクトルの
組みをそれぞれ格納する処理である。
【0006】標定処理は、前記複数のセンサで受信した
各音響信号の測定到着時刻から、前記双曲線の幾何学的
性質を用いて未知音源の位置を標定する処理と、前記メ
モリに格納された複数の仮標定位置のうち、その標定さ
れた未知音源の標定位置に距離が近いものから順に第1
仮標定位置、第2仮標定位置、第3仮標定位置及び第4
仮標定位置として4つを選択してそれらを平均した平均
仮標定位置を演算するとともに、該各第1から第4仮標
定位置にそれぞれ対応する第1から第4の仮補正ベクト
ルを平均した平均仮補正ベクトルを演算する処理と、該
標定位置を(a,b)、該平均仮標定位置を(x0,y
0)、平均仮補正ベクトルを(z0x ,z0y )、第1
仮標定位置を(x1,y1)、第1仮補正ベクトルを
(z1x ,z1y )、第2仮標定位置を(x2,y
2)、及び第2仮補正ベクトルを(z2x ,z2y )と
したとき、XYZ空間における3点(x0,y0,z0
x )(x1,y1,z1x )(x2,y2,z2x )を
通る平面上の点でそのXY座標が(a,b)である点の
Z座標として、標定位置の補正ベクトルのX成分を求
め、かつ3点(x0,y0,z0y )(x1,y1,z
y )(x2,y2,z2y)を通る平面上の点でその
XY座標が(a,b)である点のZ座標として、標定位
置の補正ベクトルのY成分を求める処理とを行い、求め
られた補正ベクトルを該標定位置に加算することで最終
的な標定結果を得る処理である。
【0007】
【作用】第1の発明によれば、以上のように音源位置標
定方法を構成したので、地形補正値作成処理が標定処理
に先立ち、予め行われる。地形補正値作成処理により、
複数の仮音源位置が設定され、標高値からなる地図デー
タベースを用いることで、各仮音源位置と各センサの設
置位置間を結ぶ垂直断面における標高データが、それぞ
れ求められる。標高データに基づき各仮音源位置と各セ
ンサの設置位置間の各音響信号の最短経路距離が演算さ
れ、その音響信号の仮到着時刻がそれぞれ求められる。
さらに、それら各仮到着時間から仮標定位置がそれぞれ
求められると共に、仮補正ベクトルがそれぞれ求められ
る。そして、各仮標定位置及び仮補正ベクトルの組み
が、メモリに格納される。標定処理により、複数のセン
サで受信した各音響信号の測定到着時刻から、双曲線の
幾何学的性質を用いて未知音源の位置が標定される。そ
の標定位置の近傍の仮標定位置に対応するメモリ中の仮
補正ベクトルによって補間されたベクトルとして、未知
音源の標定位置に対する補正ベクトルが求められる。補
正ベクトルに基づいて標定位置が補正される。即ち、音
響信号が地形に応じた最短経路を伝搬するという仮定の
もとに、地形の影響による標定誤差を補正する補正量を
予め求めておき、その補正量に基づき、標定結果を補正
して最終の標定結果を得る。
【0008】第2の発明によれば、地形補正値作成処理
で、地図データベースを参照して、該各仮音源位置と各
センサの設置位置間を結ぶ音波伝搬モデルがそれぞれ求
められ、その伝搬モデルに基づき未知音源が仮音源位置
にあった場合の各音響信号の各センサへの到着時間が、
仮到着時間としてそれぞれ求められる。各仮到着時間に
基づいて仮標定位置がそれぞれ求められる共に、その各
仮標定位置とそれに対応する仮音源位置の誤差が仮補正
ベクトルとして求められる。そして、メモリに、その各
仮標定位置及び仮補正ベクトルの組みが格納される。続
く、標定処理により、複数のセンサで受信した各音響信
号の測定到着時刻から、未知音源の位置が標定される。
メモリに格納された複数の仮標定位置のうち、その標定
位置に、距離が近い4つの第1〜第4仮標定位置が選択
され、それらを平均した平均仮標定位置が求められる。
また、4つ仮標定位置に対応する4つの第1〜第4仮補
正ベクトルを平均した平均仮補正ベクトルが求められ
る。標定位置を(a,b)、平均仮標定位置を(x0,
y0)、平均仮補正ベクトルを(z0x ,z0y )、第
1仮標定位置を(x1,y1)、第1仮補正ベクトルを
(z1x ,z1y )、第2仮標定位置を(x2,y
2)、及び第2仮補正ベクトルを(z2x ,z2y )と
したときの、XYZ空間における3点(x0,y0,z
x )(x1,y1,z1x )(x2,y2,z2x
を通る平面上の点でそのXY座標が(a,b)である点
のZ座標として、標定位置の補正ベクトルのX成分が求
められ、かつ3点(x0,y0,z0y )(x1,y
1,z1y )(x2,y2,z2y )を通る平面上の点
でそのXY座標が(a,b)である点のZ座標として、
標定位置の補正ベクトルのY成分が求められる。求めら
れた補正ベクトルが標定位置に加算されて最終的な標定
結果が得られる。即ち、音波伝搬モデルに基づき、地形
の影響による標定誤差を補正するための補正量を、標定
領域内の離散的な地点で予め求めておき、この離散的な
補正量に基づき、標定結果を補正する。従って、前記課
題を解決できるのである。
【0009】
【実施例】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例を示す音源位置標定装置
の機能ブロック図である。この音源位置標定装置は、演
算処理手段と記憶手段等を有したコンピュータと複数の
センサ1−1〜1−N等とで構成されている。各センサ
1−1〜1−Nは、未知音源が発生した音波を音響信号
S1〜Snとしてそれぞれ検出し、音響信号S1〜Sn
の到着時刻をそれぞれ出力するものである。各センサ1
−1〜1−Nの出力側は、コンピュータの機能ブロック
である標定処理部2に接続されている。標定処理部2
は、センサ1−1〜1−Nの出力する到着時間に基い
て、双曲線の幾何学的性質から音源の位置を推定する機
能を有している。さらに、この音源位置標定装置には、
地図データベース3と仮補正ベクトル演算部4とメモリ
5と補正処理部6とが、設けられている。地図データベ
ース3が、仮補正ベクトル演算部4に接続され、仮補正
ベクトル演算部4の出力側が、メモリ5に接続されてい
る。メモリ5と標定処理部2の出力側に、補正処理部6
が接続されている。補正処理部6から、未知音源の位置
の標定結果OUTが出力される構成である。地図データ
ベース3には、目標とする標定領域及び各センサ1−1
〜1−Nの設置位置領域を含んだ領域のXY座標値と、
その各XY座標に対応して離散的に測定された標高値と
が、予め格納されている。仮補正ベクトル演算部4は、
地図データベース3の内容を検索する構成であり、後に
述べる仮標定位置とそれに対応する仮補正ベクトルを出
力する機能を有している。メモリ5には、仮補正ベクト
ル演算部4で得られた仮標定位置及びそれに対応する仮
補正ベクトルの組みを記憶しておくものである。補正処
理部6は、標定処理部2で得られた推定結果に対して、
メモリ5の記憶内容に基いて補正する機能を有してい
る。
【0010】次に、図1による音源位置標定方法を説明
する。この音源位置標定方法は、地形補正値作成処理と
標定処理の2つに分かれる。標定処理は未知音源を標定
する処理であり、地形補正値作成処理とは、未知音源に
対して実際に標定処理を行なう前に、予め行われる処理
である。以下の[1]で地形補正値作成処理、[2]で
標定処理をそれぞれ説明する。 [1]地形補正値作成処理 仮補正ベクトル演算部4において、目標とする標定領域
内に複数の仮音源位置を設定し、これら複数の仮音源位
置に対して、次の(1)〜(4)の処理を行う。 (1) まず、すべてのセンサ1−1〜1−Nのそれぞ
れに対して、ある仮音源位置O(X0 ,Y0 )とセンサ
位置M(XM ,YM )とを含む垂直断面の標高データ
を、地図データベース3の格納しているデータから演算
で求める。図2は、仮音源位置とセンサ位置間の標高デ
ータを説明する図である。仮音源位置O(X0 ,Y0
とセンサ位置M(XM ,YM )とを結ぶ線分を、図2の
ようにm(mは整数)等分する(m−1)個の座標(X
i ,Yi )(i=1,・・・,m−1)を求め、地図デ
ータベース3の格納している座標で該(Xi ,Yi )に
最も近い座標をそれぞれ選定する。そして選択された各
座標に対応する標高値を、仮音源位置(X0 ,Y0 )と
センサ位置(XM ,YM )間の標高データとする。即
ち、近似によって標高データを求める。その得られた各
標高データに基づき、仮補正ベクトル演算部4は、仮音
源位置Oとセンサ位置Mを結ぶ垂直断面内の音波伝搬の
最短経路距離をそれぞれ演算する。即ち、図2における
実線の折れ線に沿った距離が、各センサ1−1〜1−N
毎にそれぞれ求められる。続いて各センサ毎に、その最
短経路距離を音速Vで割り、それを各センサ1−1〜1
−Nにおける仮到着時刻とする。
【0011】(2) 各センサにおける仮到着時刻か
ら、双曲線の幾何学的性質を用いて標定処理を行い、そ
れら各標定結果をそれぞれ仮標定位置とする。ここでの
標定処理は、従来技術と同様の手法が用いられる。 (3) 仮音源の設置座標から仮標定位置を引いたベク
トルを仮補正ベクトルとし、仮標定位置と仮補正ベクト
ルの組みをメモリ5に格納する。 (4) (1)〜(3)の処理を、他の複数の仮音源位
置で繰り返して行う。 [2]標定処理 標定処理部2において、各センサ1−1〜1−Nで得ら
れた実際の音響信号の到着時刻に基き、従来と同様に、
双曲線の幾何学的性質を利用して、未知音源の位置を標
定する。標定の結果得られた未知音源の位置の標定位置
が、補正処理部6に送られる。補正処理部6では、まず
メモリ5に格納された仮標定位置のうち、標定結果に近
い仮標定位置を検索し、近傍の仮標定位置に対応する仮
補正ベクトルから補正ベクトルを求める。この処理で
は、例えば、補正処理部6に入力された標定結果に最も
近い仮標定位置の仮補正ベクトルを補間されたベクトル
として、補正ベクトルとしてもよい。次に、標定結果に
対してその補正ベクトルを加算し、最終的な標定位置を
出力する。
【0012】以上のように、この第1の実施例では、地
図データベース3と仮補正ベクトル演算部4とメモリ5
を設け、予め行われる地形補正値作成処理で、地形の影
響による音源位置の標定誤差に対応する仮補正ベクトル
を求めてメモリ5に格納し、標定処理において、その仮
補正ベクトルを用いて、真平らな地形であるという想定
のもとで標定された未知音源の標定位置を、補正処理部
6で補正するようにしている。そのため、従来の音源位
置標定方法では、地形の影響で誤差を含んで求められて
いた未知音源の位置が、正確に標定されるようになる。
【0013】第2の実施例 図3は、本発明の第2の実施例を示す音源位置標定装置
の機能ブロック図であり、図1と共通する要素には、共
通の符号が付されている。この音源位置標定装置は、第
1の実施例と同様に、演算処理手段と記憶手段等を有し
たコンピュータと複数のセンサ1−1〜1−N等とで構
成されている。各センサ1−1〜1−Nは、未知音源が
発生した音波を音響信号S1〜Snとしてそれぞれ検出
し、音響信号S1〜Snの到着時刻をそれぞれ出力する
ものである。各センサ1−1〜1−Nの出力側は、図1
と同様の標定処理部2に接続されている。標定処理部2
は、音源の位置を推定する機能を有している。この音源
位置標定装置には、図1と同様の機能を有した地図デー
タベース3と仮補正ベクトル演算部4とメモリ5とが、
図1と同様に接続され、図1とは異なる機能を有した補
正処理部7とが設けられている。メモリ5と標定処理部
2の出力側に、補正処理部7が接続されている。
【0014】次に、図3による音源位置標定方法を説明
する。この音源位置標定方法においても、以下の[3]
地形補正値作成処理と[4]標定処理の2つの処理に分
かれる。ここでは、[3]地形補正値作成処理を例え
ば、第1の実施例に示された[1]地形補正値作成処理
と同様の処理を行うことにする。標定処理は第1の実施
例とは異なる処理で最終的な標定結果OUTを出力す
る。 [3]地形補正値作成処理 仮補正ベクトル演算部4において、離散的に複数の仮音
源位置を設定し、これら複数の仮音源位置に対して、次
の(1)〜(4)の処理を行う。 (1) まず、すべてのセンサ1−1〜1−Nのそれぞ
れに対して、ある仮音源位置O(X0 ,Y0 )とセンサ
位置M(XM ,YM )とを含む垂直断面の標高データ
を、地図データベース3の格納しているデータから演算
で求める。仮音源位置O(X0 ,Y0 )とセンサ位置M
(XM ,YM )とを結ぶ線分を、図2のようにm(mは
整数)等分する(m−1)個の座標(Xi ,Yi )(i
=1,・・・,m−1)を求め、地図データベース3の
格納している座標で該(Xi ,Yi )に最も近い座標を
それぞれ選定する。そして選択された各座標に対応する
標高値を、仮音源位置(X0 ,Y0 )とセンサ位置(X
M ,YM )間の垂直断面標高値とする。この垂直断面標
高値から定まる垂直断面内の最短経路を音波が伝搬する
というモデルを、仮音源位置(X0 ,Y0 )とセンサ位
置(XM ,YM )間の音波伝搬モデルとする。その得ら
れた音波伝搬モデルに基づき、仮補正ベクトル演算部4
は、仮音源位置Oとセンサ位置Mを結ぶ垂直断面内の音
波伝搬の最短経路距離をそれぞれ演算する。続いて各セ
ンサ1−1〜1−N毎に、その最短経路距離を音速Vで
割り、それらを各センサ1−1〜1−Nにおける仮到着
時刻とする。以下、第1の実施例の(2)〜(4)と同
じ処理で、複数の仮標定位置と仮補正ベクトルの組みを
メモリ5に格納する。
【0015】[4]標定処理 標定処理部2において、各センサ1−1〜1−Nで得ら
れた到着時刻に基き、第1の実施例と同様に、双曲線の
幾何学的性質を利用して、未知音源の位置を標定する。
標定の結果得られた未知音源の位置の標定位置が補正処
理部7に送られる。補正処理部7では、まずメモリ5に
格納された複数の仮標定位置のうちの、入力された標定
結果との距離が小さいものから順に、第1仮標定位置、
第2仮標定位置、第3仮標定位置及び第4仮標定位置と
して4つを選択し、それらを平均した平均仮標定位置を
演算するとともに、該各第1から第4仮標定位置にそれ
ぞれ対応する第1から第4の仮補正ベクトルを平均した
平均仮補正ベクトルを演算する。続いて、補正処理部7
は平均仮補正ベクトル、第1仮補正ベクトル、及び第2
仮補正ベクトルの補間処理に基づき、入力された標定結
果位置を(a,b)、平均仮標定位置を(x0,y
0)、平均仮補正ベクトルを(z0x ,z0y )、第1
仮標定位置を(x1,y1)、第1仮補正ベクトルを
(z1x ,z1y )、第2仮標定位置を(x2,y
2)、及び第2仮補正ベクトルを(z2x ,z2y)と
したとき、XYZ空間における3点(x0,y0,z0
x )(x1,y1,z1x )(x2,y2,z2x )を
通る平面上の点でそのXY座標が(a,b)である点の
Z座標として、標定位置の補正ベクトルのX成分を演算
する。また、3点(x0,y0,z0y )(x1,y
1,z1y )(x2,y2,z2y )を通る平面上の点
でそのXY座標が(a,b)である点のZ座標として、
標定位置の補正ベクトルのY成分を演算する。さらに、
補正処理部7は、その求められた補正ベクトルを標定位
置に加算することで最終的な標定結果OUTを得て、こ
れを出力する。
【0016】以上のように、この第2の実施例では、地
図データベース3に基づき、標定領域内に離散的に設定
された仮音源位置とセンサ1−1〜1−N間の音波伝搬
モデルを第1の実施例と同様の処理で求め、その伝搬モ
デルによって得られる仮音源位置に未知音源があった場
合の各センサの音響信号の到着時刻から、仮標定位置を
求め、仮音源位置と仮標定位置との誤差、つまり、地形
の影響による誤差をメモリ5に格納する。そして、この
離散的に得られた誤差に対して、[4]の標定処理で、
第1〜第4仮標定位置を選択し、それらに基づいた平均
仮標定位置と平均仮補正ベクトルを用いた補間で、標定
位置に対する補正ベクトル求めている。そのため、最終
的な標定結果が、地形の影響を受けにくいものとなり、
第1の実施例よりも、さらに、その精度が向上する。な
お、本発明は、上記実施例に限定されず種々の変形が可
能である。例えば、第1の実施例の標定処理[2]で
は、例えば、補正処理部6に入力された標定結果に最も
近い仮標定位置の仮補正ベクトルを、補間されたベクト
ルとして、補正ベクトルに適用しているが、他の補間で
求めた場合でも、第1の実施例と同様の効果が期待でき
る。また、第2の実施例では、音波伝搬モデルを第1の
実施例と同様に求めているが、他の音波伝搬モデルを用
いる場合でも、適用が可能である。例えば、地図データ
ベース3の持つデータから、音波が山の頂点を迂回する
ものとした音波伝搬モデルとしてもよい。このように他
の音波伝搬モデルを適用する場合でも、最終的に出力さ
れる標定結果OUTの精度を向上できる。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、予め、地形補正値作成処理を実施し、複数の
仮音源位置と各センサ間を結ぶ垂直断面における音響信
号の最短経路を地図データベースから求め、該最短経路
を音波が進んだ場合の到着時刻から仮標定位置を求め、
仮音源位置と仮標定位置の誤差、つまり、地形の影響に
る誤差に相当する仮補正ベクトルをメモリに格納する。
続く標定処理で、そのメモリに格納された仮補正ベクト
ルに基づいた補正で、最終的な標定結果を得るようにし
ている。よって、地形の影響による標定誤差が抑制され
る。第2の発明によれば、予め地形補正値作成処理を実
施し、複数の仮音源位置と複数のセンサ間の音波伝搬モ
デルを地図データベースから求め、その伝搬モデルに基
づき、仮音源位置に未知音源があった場合の各センサに
おける音響信号の到着時刻を求め、その到着時刻に基づ
いて、仮音源位置と仮標定位置の誤差、つまり、地形の
影響による誤差に相当する仮補正ベクトルをメモリに格
納する。続いて標定処理を実施し、離散的に得られた仮
補正ベクトルの補間処理で得られた補正ベクトルに基づ
いた補正で、最終的な標定結果を得るようにしている。
よって、地形の影響による標定誤差が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す音源位置標定装置
の機能ブロック図である。
【図2】仮音源位置とセンサ位置間の標高データを説明
する図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す音源位置標定装置
の機能ブロック図である。
【符号の説明】 1−1〜1−N センサ 2 標定処理部 3 地図データベース 4 仮補正ベクトル演算部 5 メモリ 6,7 補正処理部 OUT 最終的標定結果

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意に配置した少なくとも3つのセンサ
    で受信した音響信号の測定到着時刻から、双曲線の幾何
    学的性質を用いて該音響信号を発生した未知音源の位置
    を標定する音源位置標定方法において、 予め、目標とする前記標定領域内に複数の仮音源位置を
    設定する処理と、該標定領域と前記各センサの設置位置
    のXY平面座標値およびその座標における標高値からな
    る地図データベースを用いて、該各仮音源位置と各セン
    サの設置位置間を結ぶ垂直断面における標高データをそ
    れぞれ求め、該各標高データに基づき前記各音響信号の
    最短経路距離を演算してそれを音速で割って、該各仮音
    源位置と各センサの設置位置間の音響信号の仮到着時刻
    をそれぞれ演算する処理と、その演算された各仮到着時
    間から、前記双曲線の幾何学的性質を用いた該各仮音源
    位置に対する標定で仮標定位置をそれぞれ求めると共
    に、その各仮標定位置とそれに対応する仮音源位置の誤
    差を仮補正ベクトルとしてそれぞれ求める処理とを行
    い、メモリに該各仮標定位置及び該仮補正ベクトルの組
    みをそれぞれ格納する地形補正値作成処理を実施してお
    き、 次に、前記複数のセンサで受信した各音響信号の測定到
    着時刻から、前記双曲線の幾何学的性質を用いて未知音
    源の位置を標定する処理と、該標定位置の近傍の前記仮
    標定位置に対応する前記メモリ中の仮補正ベクトルによ
    って補間されたベクトルとして、未知音源の標定位置に
    対する補正ベクトルを求める処理とを行い、該補正ベク
    トルを該標定位置に加算することで最終的な標定結果を
    得る標定処理を、 実施することを特徴する音源位置標定方法。
  2. 【請求項2】 任意に配置した少なくとも3つのセンサ
    で受信した音響信号の測定到着時刻から、双曲線の幾何
    学的性質を用いて該音響信号を発生した未知音源の位置
    を標定する音源位置標定方法において、 予め、目標とする前記標定領域内に複数の仮音源位置を
    設定する処理と、該標定領域と前記各センサの設置位置
    のXY平面座標値およびその座標における標高値からな
    る地図データベースを参照して、該各仮音源位置と各セ
    ンサの設置位置間を結ぶ音波伝搬モデルをそれぞれ求
    め、該各伝搬モデルに基づき前記未知音源が該仮音源位
    置にあった場合の前記各音響信号の各センサへの到着時
    間を仮到着時間としてそれぞれ求める処理と、その各仮
    到着時間から、前記双曲線の幾何学的性質を用いた該各
    仮音源位置に対する標定で仮標定位置をしそれぞれ求め
    ると共に、その各仮標定位置とそれに対応する仮音源位
    置の誤差を仮補正ベクトルとしてそれぞれ求める処理と
    を行い、メモリにその該各仮標定位置及び該仮補正ベク
    トルの組みをそれぞれ格納する地形補正値作成処理を実
    施しておき、 次に、前記複数のセンサで受信した各音響信号の測定到
    着時刻から、前記双曲線の幾何学的性質を用いて未知音
    源の位置を標定する処理と、前記メモリに格納された複
    数の仮標定位置のうち、その標定された未知音源の標定
    位置に距離が近いものから順に第1仮標定位置、第2仮
    標定位置、第3仮標定位置及び第4仮標定位置として4
    つを選択してそれらを平均した平均仮標定位置を演算す
    るとともに、該各第1から第4仮標定位置にそれぞれ対
    応する第1から第4の仮補正ベクトルを平均した平均仮
    補正ベクトルを演算する処理と、該標定位置を(a,
    b)、該平均仮標定位置を(x0,y0)、平均仮補正
    ベクトルを(z0x ,z0y)、第1仮標定位置を(x
    1,y1)、第1仮補正ベクトルを(z1x ,z
    y)、第2仮標定位置を(x2,y2)、及び第2仮
    補正ベクトルを(z2x ,z2y )としたとき、XYZ
    空間における3点(x0,y0,z0x )(x1,y
    1,z1x )(x2,y2,z2x )を通る平面上の点
    でそのXY座標が(a,b)である点のZ座標として、
    標定位置の補正ベクトルのX成分を求め、かつ3点(x
    0,y0,z0y )(x1,y1,z1y )(x2,y
    2,z2y )を通る平面上の点でそのXY座標が(a,
    b)である点のZ座標として、標定位置の補正ベクトル
    のY成分を求める処理とを行い、求められた補正ベクト
    ルを該標定位置に加算することで最終的な標定結果を得
    る標定処理を、 実施することを特徴する音源位置標定方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103176167A (zh) * 2013-03-21 2013-06-26 徐华中 一种基于锁相放大器的强干扰下声源定位方法

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CN103176167A (zh) * 2013-03-21 2013-06-26 徐华中 一种基于锁相放大器的强干扰下声源定位方法

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