JP3439068B2 - センサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定装置 - Google Patents

センサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定装置

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JP3439068B2
JP3439068B2 JP12954997A JP12954997A JP3439068B2 JP 3439068 B2 JP3439068 B2 JP 3439068B2 JP 12954997 A JP12954997 A JP 12954997A JP 12954997 A JP12954997 A JP 12954997A JP 3439068 B2 JP3439068 B2 JP 3439068B2
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隆光 岡田
信吾 辻道
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のセンサを
持つ目標位置観測装置におけるセンサ姿勢及び位置のバ
イアス誤差推定装置に関するもので、各センサの姿勢及
び位置のバイアス誤差の精度のよい推定に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、例えば特開平6−94823号
公報に示された従来のセンサのバイアス誤差推定装置を
示す図である。図において、1は第1のセンサ、2は第
2のセンサ、3は第1の観測器、4は第2の観測器、2
0は第1のセンサ1と第2のセンサ2の位置を入力する
センサ位置設定器、6は第1の観測器3からの目標位置
とセンサ位置設定器20からの第1のセンサ位置を加算
して目標の観測位置を算出する第1の加算器、7は第2
の観測器4からの目標位置とセンサ位置設定器19から
の第2のセンサ位置を加算して目標の観測位置を算出す
る第2の加算器、21は第1のセンサ1及び第2のセン
サ2の姿勢のバイアス誤差の初期値を定めるセンサ姿勢
初期バイアス誤差設定器、22は第1の加算器6と第2
の加算器7からの目標観測位置とセンサ姿勢初期バイア
ス誤差設定器21からのセンサ姿勢のバイアス誤差初期
値とからk個の目標の観測行列を算出する観測行列生成
器、23は観測行列からバイアス誤差の推定値の共分散
行列を算出するセンサ姿勢のバイアス誤差推定値評価
器、24は観測行列とセンサ姿勢のバイアス誤差推定値
評価器23からのセンサ姿勢のバイアス誤差の推定値の
共分散行列とからサンプリング時刻tにおけるセンサの
バイアス誤差推定値の仮の値を算出するセンサ姿勢のバ
イアス誤差推定値算出器、25はセンサ姿勢の初期バイ
アス誤差設定器21からのセンサ姿勢のバイアス誤差の
初期値よりセンサ姿勢のバイアス誤差推定値算出器24
からのサンプリング時刻tにおけるセンサ姿勢のバイア
ス誤差推定値の仮の値を差し引き、時刻tにおける第1
のセンサ1と第2のセンサ2の姿勢のバイアス誤差推定
値を出力する減算器、27は減算器25からの第1のセ
ンサと第2のセンサの時刻tにおけるセンサ姿勢のバイ
アス誤差推定値を記憶しておくセンサ姿勢のバイアス誤
差推定値記憶器である。
【0003】次に原理について説明する。第1のセンサ
1、第2のセンサ2からk個の目標を見たときのk番目
の目標の正しい位置ベクトルは以下の式(1)のように
極座標で表わされる。
【0004】
【数1】
【0005】また、実際に各々のセンサから得られる観
測位置ベクトルは以下の式(2)のように極座標で表わ
される。
【0006】
【数2】
【0007】また、第1のセンサ1と第2のセンサ2の
姿勢のバイアス誤差を式(3)として、
【0008】
【数3】
【0009】第1のセンサ1の設置位置を原点、第2の
センサ2の位置ベクトルを以下の式(4)のように直交
座標で表わす。
【0010】
【数4】
【0011】極座標で表わされた目標の正しい位置ベク
トルと、実際に各々のセンサから得られる観測位置ベク
トルを直交座標で表わすと各々以下の式(5)、(6)
となる。
【0012】
【数5】
【0013】また、明らかに式(7)が成り立つ。
【0014】
【数6】
【0015】ここで関数Gとして式(8)を定義して、
【0016】
【数7】
【0017】第1のセンサ1と第2のセンサ2のバイア
ス誤差の1サンプリング前の推定値として式(9)を関
数Gの平衡点の近傍に選んで、
【0018】
【数8】
【0019】関数Gを(P1ko (t)アンダーバー,P
2ko (t)アンダーバー,θ1′,θ2′)のまわりでテ
イラー展開し、2次以上の項を無視すると、式(10)
が得られる。
【0020】
【数9】
【0021】ただし、式(11)とする。
【0022】
【数10】
【0023】関数Gは第1のセンサ1と第2のセンサ2
の観測ベクトルP1ko(t)アンダーバー,P2ko(t)
アンダーバーに誤差がなければ恒等的に零になる。従っ
て、式(10)の右辺を零とおいて、式(12)が得ら
れる。
【0024】
【数11】
【0025】式(12)の左辺は、センサ姿勢のバイア
ス誤差の初期値と観測位置により定まる観測値と考えら
れる。式(12)の右辺第1項、第2項は求めるべきセ
ンサ姿勢のバイアス誤差を状態変数として、観測行列と
の積と考えられる。第3項、第4項は観測位置誤差と観
測行列の積、即ち、雑音と考えられる。従って、式(1
2)は観測系に雑音が含まれる線形状態方程式と考える
ことができる。
【0026】即ち、観測値をzt アンダーバー,観測行
列をHt ,求める状態変数をxアンダーバー,観測雑音
ベクトルをνt アンダーバーとおけば、次式(13)が
得られる。
【0027】
【数12】
【0028】ここで、各項は式(14)ないし式(1
8)で表される。
【0029】
【数13】
【0030】式(13)の状態ベクトルxアンダーバー
はサンプリング時刻によらない定数ベクトルなので、カ
ルマンフィルタの理論において推移行列を単位行列、駆
動雑音を零ベクトルとして、センサ姿勢のバイアス誤差
を推定することができる。サンプリング時刻tにおける
状態ベクトルxアンダーバーの推定結果を式(19)と
書けば、
【0031】
【数14】
【0032】式(20)ないし式(22)となる。
【0033】
【数15】
【0034】ここで、式(23)ないし式(28)が成
立する。
【0035】
【数16】
【0036】なお、(σ2 itR(t),σ2 itE(t),σ
2 itAz(t))は観測誤差の分散である。
【0037】次に動作について説明する。図7おいて、
第1のセンサ1、第2のセンサ2は目標の位置を観測す
るためのセンサで、同時に目標位置をサンプルする。第
1の観測器3、第2の観測器4により式(2)で表され
る目標の位置を出力する。また、センサ位置設定器20
はある基準位置(以下,基準位置と呼ぶ)に対する第1
のセンサ1と第2のセンサ2の位置を設定する。ここ
で、第1のセンサ1と第2のセンサ2の位置関係は式
(7)で表される。第1の加算器6、第2の加算器7で
は、第1の観測器3、第2の観測器4からの目標の位置
に第1のセンサ1と第2のセンサ2の位置を加算し、基
準位置に対する目標の観測位置を算出する。また、セン
サ姿勢の初期バイアス誤差設定器21は動作開始時(t
=1)では第1のセンサ1、第2のセンサ2の姿勢のバ
イアス誤差初期値を設定し、それ以後(t>1)はセン
サ姿勢のバイアス誤差推定値記憶器27からの前回算出
のセンサ姿勢のバイアス誤差推定値を出力する(即ち式
(20)の右辺第1項を出力する)。
【0038】観測行列生成器22では、上記第1の加算
器6、第2の加算器7からの目標の観測位置と、センサ
姿勢の初期バイアス誤差設定器21からのセンサ姿勢の
バイアス誤差初期値または前回算出のセンサ姿勢のバイ
アス誤差推定値を受けて式(15)で表わされる観測行
列Htを演算して求める。これは、式(16)のF
k(t)に相当する。センサ姿勢のバイアス誤差推定値
評価器23では式(22)における共分散行列Pt を演
算する。さらに、センサ姿勢のバイアス誤差推定値算出
器24ではセンサ姿勢のバイアス誤差推定値評価器23
からの推定値の共分散行列を用いて、サンプリング時刻
tにおけるセンサ姿勢のバイアス誤差推定値の仮の値、
即ち式(20)の右辺第2項を算出する。さらに減算器
25でセンサ姿勢のバイアス誤差推定値算出器24から
のセンサ姿勢のバイアス誤差推定値をセンサ姿勢の初期
バイアス誤差設定器21からのセンサ姿勢のバイアス誤
差初期値またはサンプリング時刻(t−1)のセンサ姿
勢のバイアス誤差推定値、即ち式(20)の右辺第1項
から差し引いて、式(20)のセンサ姿勢のバイアス誤
差推定値を演算し出力するとともに、センサ姿勢のバイ
アス誤差推定値記憶器27に送出する。センサ姿勢のバ
イアス誤差推定値記憶器27は、算出したサンプリング
時刻tにおけるセンサ姿勢のバイアス誤差の推定値を記
憶するとともに、前回算出のセンサ姿勢のバイアス誤差
推定値としてセンサ姿勢の初期バイアス誤差設定器21
に送出する。以後、この一連の処理をセンサ姿勢のバイ
アス誤差の推定値が収束するまで繰り返す。なお、この
ときセンサ姿勢の初期バイアス誤差設定器21からはそ
の都度、前回(サンプリング時刻(t−1))算出のセ
ンサのバイアス誤差推定値が出力される。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】従来のセンサ姿勢のバ
イアス誤差推定装置では、第1及び第2のセンサの正し
い位置が得られているものとして、センサ姿勢のバイア
ス誤差を推定している。ところが、実際は第1及び第2
のセンサの位置の計測値には誤差が含まれるため、この
誤差の大きさによってはセンサ姿勢のバイアス誤差の推
定値が著しく劣化するという問題があった。
【0040】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、第1及び第2のセンサの位置の計
測値にバイアス誤差が含まれる場合にも、第1及び第2
のセンサの位置のバイアス誤差及び姿勢のバイアス誤差
を同時に精度よく求めるセンサ姿勢及び位置のバイアス
誤差推定装置を得ることを目的とする。
【0041】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係るセンサ姿勢及び位置バイアス誤差
推定装置は、互いに離れた位置にある2つのセンサから
観測器を介してk個の目標の位置を観測し各センサを原
点とする直交座標に変換した出力と、上記2つのセンサ
の位置を基準直交座標にて計測したセンサ位置計測器の
出力とを加算して、上記基準直交座標にて上記目標の観
測位置を求めて一方の入力とし、上記センサ自体に起因
しその観測諸元である目標の距離,仰角,方位角各々に
含まれるバイアス誤差をセンサ姿勢のバイアス誤差と定
義し、上記センサ位置の計測値に含まれるバイアス誤差
をセンサ位置のバイアス誤差と定義し、それらセンサ姿
勢及び位置のバイアス誤差の初期値を設定するセンサ姿
勢及び位置の初期バイアス誤差設定器の出力を他方の入
力として、それらセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差を
状態変数とした線形状態方程式の観測行列を算出する観
測行列生成手段と、上記観測行列からセンサ姿勢及び位
置のバイアス誤差推定値の仮の値を算出するセンサ姿勢
及び位置のバイアス誤差推定値算出手段と、上記センサ
姿勢及び位置のバイアス誤差の初期値から上記センサ姿
勢及び位置のバイアス誤差推定値の仮の値を差し引いて
センサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値を出力する手
段と、を備えたことを特徴とする。
【0042】また、請求項2に係るセンサ姿勢及び位置
バイアス誤差推定装置は、互いに離れた位置にある2つ
のセンサ位置の地球の半径を設定する曲率設定器と、上
記2つのセンサから観測器を介してk個の目標の位置を
観測し各センサを原点とする直交座標のx座標及びy座
標と、海面からの高さを用いた基平面座標に変換した出
力と、上記2つのセンサの位置を基準の基平面座標にて
計測したセンサ位置計測器の出力とを加算して、上記基
準の基平面座標にて上記目標の観測位置を求めて一方の
入力とし、上記センサ自体に起因しその観測諸元である
目標の距離,仰角,方位角各々に含まれるバイアス誤差
をセンサ姿勢のバイアス誤差と定義し、上記センサ位置
の計測値に含まれるバイアス誤差をセンサ位置のバイア
ス誤差と定義し、それらセンサ姿勢及び位置のバイアス
誤差の初期値を設定するセンサ姿勢及び位置の初期バイ
アス誤差設定器の出力を他方の入力として、それらセン
サ姿勢及び位置のバイアス誤差を状態変数とした線形状
態方程式の観測行列を算出する観測行列生成手段と、上
記観測行列からセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定
値の仮の値を算出するセンサ姿勢及び位置のバイアス誤
差推定値算出手段と、上記センサ姿勢及び位置のバイア
ス誤差の初期値から上記センサ姿勢及び位置のバイアス
誤差推定値の仮の値を差し引いてセンサ姿勢及び位置の
バイアス誤差推定値を出力する手段と、を備えたことを
特徴とする。
【0043】また、請求項3に係るセンサ姿勢及び位置
バイアス誤差推定装置は、互いに離れた位置にある2つ
のセンサから観測器を介してk個の目標の位置を観測し
各センサを原点とする直交座標に変換した出力と、上記
2つのセンサの位置を基準直交座標にて計測したセンサ
位置計測器の出力とを加算して、上記基準直交座標にて
上記目標の観測位置を求めて一方の入力とし、上記セン
サ自体に起因しその観測諸元である目標の距離,仰角,
方位角各々に含まれるバイアス誤差をセンサ姿勢のバイ
アス誤差と定義し、上記センサ位置の計測値に含まれる
バイアス誤差をセンサ位置のバイアス誤差と定義し、そ
れらセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差の初期値を設定
するセンサ姿勢及び位置の初期バイアス誤差設定器の出
力を他方の入力として、それらセンサ姿勢及び位置のバ
イアス誤差を状態変数とした線形状態方程式の観測行列
を算出する観測行列生成手段と、上記観測行列からセン
サ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値の共分散行列を算
出するセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値評価手
段と、上記観測行列と上記センサ姿勢及び位置のバイア
ス誤差推定値の共分散行列とからセンサ姿勢及び位置の
バイアス誤差推定値の仮の値を算出するセンサ姿勢及び
位置のバイアス誤差推定値算出手段と、上記センサ姿勢
及び位置のバイアス誤差の初期値もしくは前回のバイア
ス誤差推定値からセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推
定値の仮の値を差し引いて累積演算結果からセンサ姿勢
及び位置のバイアス誤差推定値を出力する手段と、を備
えたことを特徴とする。
【0044】また、請求項4に係るセンサ姿勢及び位置
バイアス誤差推定装置は、互いに離れた位置にある2つ
のセンサ位置の地球の半径を設定する曲率設定器と、上
記2つのセンサから観測器を介してk個の目標の位置を
観測し各センサを原点とする直交座標のx座標及びy座
標と、海面からの高さを用いた基平面座標に変換した出
力と、上記2つのセンサの位置を基準の基平面座標にて
計測したセンサ位置計測器の出力とを加算して、上記基
準の基平面座標にて上記目標の観測位置を求めて一方の
入力とし、上記センサ自体に起因しその観測諸元である
目標の距離,仰角,方位角各々に含まれるバイアス誤差
をセンサ姿勢のバイアス誤差と定義し、上記センサ位置
の計測値に含まれるバイアス誤差をセンサ位置のバイア
ス誤差と定義し、それらセンサの姿勢及び位置のバイア
ス誤差の初期値を設定するセンサ姿勢及び位置の初期バ
イアス誤差設定器の出力を他方の入力として、それらセ
ンサの姿勢及び位置のバイアス誤差を状態変数とした線
形状態方程式の観測行列を算出する観測行列生成手段
と、上記観測行列からセンサ姿勢及び位置のバイアス誤
差推定値の共分散行列を算出するセンサ姿勢及び位置の
バイアス誤差推定値評価手段と、上記観測行列と上記セ
ンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値の共分散行列と
からセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値の仮の値
を算出するセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定手段
と、上記センサ姿勢及び位置のバイアス誤差の初期値も
しくは前回のバイアス誤差推定値からセンサ姿勢及び位
置のバイアス誤差推定値の仮の値を差し引いて累積演算
結果からセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値を出
力する手段と、を備えたことを特徴とする。
【0045】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1を示すセ
ンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定装置の構成図であ
る。図において、1〜4及び6〜7は従来の装置と同一
である。5は第1及び第2のセンサの位置を計測するセ
ンサ位置計測器、8は第1及び第2のセンサの姿勢及び
位置のバイアス誤差初期値を定めるセンサ姿勢及び位置
の初期バイアス誤差設定器、9は第1の加算器6からの
目標観測位置と、第2の加算器7からの目標観測位置
と、センサ姿勢及び位置の初期バイアス誤差設定器8か
らのセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差初期値とから目
標の観測行列を算出する観測行列生成器、11は観測行
列生成器9からの目標の観測行列からセンサ姿勢及び位
置のバイアス誤差推定値の仮の値を算出するセンサ姿勢
及び位置のバイアス誤差推定値算出器、12はセンサ姿
勢及び位置の初期バイアス誤差設定器8からのセンサ姿
勢及び位置のバイアス誤差初期値よりセンサ姿勢及び位
置のバイアス誤差推定値算出器11からのセンサ姿勢及
び位置のバイアス誤差推定値の仮の値を差し引き、セン
サ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値を出力する減算器
である。図2は基準点に対する目標位置ベクトルを説明
する図である。
【0046】次に原理について説明する。ある基準点に
対するセンサの位置を直交座標(基準直交座標)で計測
するセンサ位置計測器5によって時刻tに計測された第
1及び第2のセンサの位置ベクトル(位置計測ベクト
ル)を式(29)とし、便宜上これを式(30)のよう
にまとめて表す。ここで、センサ位置計測器5による第
1及び第2のセンサの位置の計測値に式(31)のバイ
アス誤差(位置のバイアス誤差)とランダム誤差が含ま
れているとし、便宜上、2つのセンサの位置のバイアス
誤差を式(32)のようにまとめて表す。また、第1及
び第2のセンサの位置計測ベクトルを式(33)とし、
各センサの真の位置ベクトルを式(34)で表すと、式
(35)の関係がある。ここで、便宜上、式(34)を
式(36)のようにまとめて表す。また、ATはベクト
ルAの転置ベクトルを示す。
【0047】
【数17】
【0048】一方、第1及び第2のセンサからk個の目
標を観測して得られる目標の位置ベクトル(以下、観測
ベクトルと呼ぶ)はそれぞれ各センサを原点とする極座
標(距離、仰角、方位角)で表される。第1及び第2の
センサによる時刻tにおけるk番目の目標の観測ベクト
ルを式(37)とし、便宜上これを式(38)のように
まとめて表す。このとき第1のセンサ及び第2のセンサ
の姿勢にずれがあり、各センサの観測諸元である距離、
仰角、方位角のそれぞれに式(39)のバイアス誤差
(姿勢のバイアス誤差)とランダム誤差が含まれるとす
る。便宜上、2つのセンサの姿勢のバイアス誤差を式
(40)のようにまとめて表す。また、ランダム誤差を
除いた第1及び第2のセンサによる目標の観測ベクトル
を式(41)とする。また、各センサから見たk番目の
目標の真の位置ベクトルを式(42)とし、便宜上これ
を式(43)のようにまとめて表す。ここで、式(4
2)をそれぞれ各センサの位置を原点とする直交座標に
変換すると式(44)で表される。
【0049】
【数18】
【0050】基準点に対する、第1のセンサ1及び第2
のセンサから見たk番目の目標の位置ベクトルは、セン
サ姿勢及び位置のバイアス誤差、及びランダム誤差がな
ければ等しいので、各センサの真の位置ベクトルと、各
センサから見たk番目の目標の真の位置ベクトルの間に
は図2に示すように、式(45)の関係がある。ここ
で、式(45)の左辺と右辺の差をとった関数fを式
(46)のように定義する。また、関数fを式(47)
とおくと、式(35)及び式(44)より式(48)で
ある。
【0051】
【数19】
【0052】第1及び第2のセンサの姿勢及び位置のバ
イアス誤差の仮の値として式(49)及び式(50)を
式(46)の関数fの平衡点の近傍に選んで、関数fを
式(51)のまわりでテイラー展開し、2次以上の項を
無視すると、式(52)が得られる。ここで、Ls
(t),Ms (t),Gk (t),Jk (t)は式(4
7)の偏微分結果より、式(51)における各々式(5
3)、式(54)、式(55)、式(56)の値であ
る。ただし、式(51)における式(53)と式(5
4)の値、及び、式(55)と式(56)の値は等しい
ので、式(57)とおくと、式(52)は式(58)の
ように整理できる。
【0053】
【数20】
【0054】式(58)の左辺は、各センサの姿勢及び
位置のバイアス誤差の初期値と、各センサの位置計測値
と、各センサによる目標の観測値とにより定まる観測値
と考えられる。式(58)の右辺第1項及び第2項は求
めるべきセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差を状態変数
として、観測行列との積と考えられる。式(58)の右
辺第3項、第4項はそれぞれ各センサの位置計測値に含
まれるランダム誤差と観測行列の積、各センサによる目
標の観測値に含まれるランダム誤差と観測行列の積と考
えられる。従って、式(58)は観測系に観測誤差が含
まれる線形状態方程式と考えることができる。即ち、観
測値をzk(t)アンダーバー,観測行列をHk(t),
求める状態変数をxアンダーバー,観測雑音ベクトルを
νk(t)アンダーバーとおけば、式(58)は式(5
9)に置きかえられる。ここで、各項は式(60)〜式
(63)で表される。
【0055】
【数21】
【0056】観測値をzk(t)アンダーバーと状態変
数xアンダーバーとの差の自乗を評価関数にすることに
よって、最小自乗法により、センサ姿勢及び位置のバイ
アス誤差を推定することができる。センサ姿勢及び位置
のバイアス誤差の推定結果をxt アンダーバーハットと
おけば、式(64)となる。ここで、式(65)及び式
(66)で、R1s(t)及びR2s(t)はセンサ位置計
測器5でそれぞれ第1のセンサ1及び第のセンサ2の位
置を計測したときの計測誤差(ランダム誤差)の共分散
行列であり、R1k(t)及びR2k(t)はそれぞれ第1
及び第2のセンサで目標を観測したときの観測誤差(ラ
ンダム誤差)の共分散行列である。
【0057】
【数22】
【0058】次に、上記に説明した原理を適用した実施
の形態1の動作について図1を参照して説明する。図1
において、第1のセンサ1及び第2のセンサ2から目標
の位置を観測し、第1の観測器3及び第2の観測器4に
より式(37)で表される目標位置を観測し、各センサ
を原点とする直交座標に変換し、出力する処理までは従
来の装置と同一である。センサ位置計測器5では、第1
のセンサ及び第2のセンサ2の位置を式(29)で表さ
れる基準直交座標にて計測する。第1の加算器6及び第
2の加算器7では、第1の観測器3及び第2の観測器4
からの目標の位置に、それぞれセンサ位置計測器5から
の第1のセンサの位置及び第2のセンサの位置を加算
し、基準点に対する目標の観測位置を算出する。センサ
姿勢及び位置の初期バイアス誤差設定器8は、第1のセ
ンサ1及び第2のセンサ2の姿勢及び位置のバイアス誤
差初期値を設定する。観測行列生成器9では、上記第1
の加算器6及び第2の加算器7からの目標の観測位置
と、センサ姿勢及び位置の初期バイアス誤差設定器8か
らのバイアス誤差初期値を受けて式(61)で表される
観測行列を演算して求める。センサ姿勢及び位置のバイ
アス誤差推定値算出器11では、センサ姿勢及び位置の
バイアス誤差推定値の仮の値、即ち式(64)の右辺第
2項を算出する。さらに減算器12では、センサ姿勢及
び位置のバイアス誤差推定値算出器11からのセンサ姿
勢及び位置のバイアス誤差推定値の仮の値をセンサ姿勢
及び位置の初期バイアス誤差設定器8からのバイアス誤
差初期値、即ち式(64)の右辺第1項から差し引い
て、式(64)のセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推
定値を算出し出力する。
【0059】このように、第1のセンサ及び第2のセン
サの姿勢及び位置のバイアス誤差を状態変数とし、各セ
ンサの位置計測器及び各センサの観測系にランダム誤差
が含まれる線形状態方程式をたてて、バイアス誤差を推
定しているので、各センサの位置の計測値にバイアス誤
差及びランダム誤差が含まれる場合にも、各センサの姿
勢及び位置のバイアス誤差を同時に精度よく求めること
ができる。
【0060】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2を示すセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定装置
の構成図である。図において、1,2,6,7は従来の
装置と同一である。また、8,11,12は実施の形態
1で用いられた要素と同じである。14は第1のセンサ
1と第2のセンサ2の設置されている場所の地球の半径
を設定する曲率設定器、15は第1のセンサ1からの目
標位置と、曲率設定器14からの第1のセンサ1の設置
されている場所の地球の半径を用いて、基平面座標にお
ける目標位置を観測する第1の観測器、16は第2のセ
ンサ2からの目標位置と、曲率設定器14からの第2の
センサ2の設置されている場所の地球の半径を用いて、
基平面座標における目標位置を観測する第2の観測器、
17は第1及び第2のセンサの位置を基平面座標で計測
するセンサ位置計測器、18は第1の加算器6及び第2
の加算器7からの基平面座標における目標観測位置と、
センサ姿勢及び位置の初期バイアス誤差設定器8からの
センサ姿勢及び位置のバイアス誤差初期値とから目標の
観測行列を算出する観測行列生成器である。また、図4
は基平面座標におけるセンサ,目標の高度を説明する図
である。図示するように、センサ,目標の高さは海面か
らの高さhs,hkにより表す。
【0061】次に原理について説明する。図2はセン
サ、目標、地球の中心を通る平面で地球を切った断面図
により、地球の半径Re,センサの海面高度hs,目標の
海面高度hk,センサの観測諸元である目標距離R,目
標仰角Eの関係を示している。この実施の形態2では、
実施の形態1で使用した基準直交座標に代わって、基準
直交座標におけるx座標、y座標、及び海面からの高さ
s,hkにより、センサ、目標の位置を表すことによ
り、地球の丸みに起因するセンサ及び目標の位置関係の
誤差の影響を軽減する。この座標系を基平面座標と呼
ぶ。ある基準点に対するセンサの位置を基平面座標で計
測するセンサ位置計測器17によって時刻tに計測され
た第1のセンサ及び第2のセンサ2の位置ベクトル(位
置計測ベクトル)を式(67)とし、便宜上これを式
(68)のようにまとめて表す。ここで、センサ位置計
測器17による第1のセンサ1及び第2のセンサ2の位
置の計測値に式(69)のバイアス誤差(位置のバイア
ス誤差)とランダム誤差が含まれているとし、便宜上、
2つのセンサの位置のバイアス誤差を式(70)のよう
にまとめて表す。また、第1のセンサ1及び第2のセン
サ2の位置計測ベクトルを式(71)とし、各センサの
真の位置ベクトルを式(72)で表すと、式(73)の
関係がある。ここで、便宜上式(72)を式(74)の
ようにまとめて表す。また、AT はベクトルAの転置ベ
クトルを示す。
【0062】
【数23】
【0063】一方、第1のセンサ1及び第2のセンサ2
からk個の目標を観測して得られる目標の位置ベクトル
(以下、観測ベクトルと呼ぶ)はそれぞれ各センサを原
点とする極座標(距離、仰角、方位角)で表される。第
1のセンサ1及び第2のセンサ2による時刻tにおける
k番目の目標の観測ベクトルを式(37)とし、便宜上
これを式(38)のようにまとめて表す。このとき第1
のセンサ及び第2のセンサの姿勢にずれがあり、各セン
サの観測諸元である距離、仰角、方位角のそれぞれに式
(39)のバイアス誤差(姿勢のバイアス誤差)とラン
ダム誤差が含まれるとする。便宜上、2つのセンサの姿
勢のバイアス誤差を式(40)のようにまとめて表す。
また、ランダム誤差を除いた第1のセンサ1及び第2の
センサ2による目標の観測ベクトルを式(41)とす
る。また、各センサから見たk番目の目標の真の位置ベ
クトルを式(42)とし、便宜上これを式(43)のよ
うにまとめて表す。
【0064】図4において、センサ、目標、地球の中心
の3点よりなる三角形に余弦定理を使用すると式(7
5)を得る。式(75)を展開し、hk 2及びhs 2が2R
eに比べて十分に小さい、即ち式(76)が成り立つと
すれば、式(77)を得る。従って、基平面座標と各セ
ンサの観測諸元である距離、仰角、方位角(曲座標)の
間には式(78)のような関係を近似できる。さらに、
センサの位置を基準とした基平面座標を式(79)で定
義する。式(79)に従って、式(42)を各センサの
位置を基準とする基平面座標に変換し、式(39)及び
式(41)を使って表すと式(80)の関係がある。
【0065】
【数24】
【0066】実施の形態1で説明した図2の関係と同様
に、基平面座標における第1のセンサ1及び第2のセン
サから見たk番目の目標の位置ベクトルは、センサ姿勢
及び位置のバイアス誤差、及びランダム誤差がなければ
等しいので、各センサの真の位置ベクトルと、各センサ
から見たk番目の目標の真の位置ベクトルの間には式
(81)の関係がある。ここで、式(81)の左辺と右
辺の差をとった関数fを式(82)のように定義する。
また、関数fを式(83)とおくと、式(73)及び式
(80)より式(84)である。
【0067】
【数25】
【0068】第1のセンサと第2のセンサの姿勢及び位
置のバイアス誤差の仮の値として式(85)及び式(8
6)を式(82)の関数fの平衡点の近傍に選んで、関
数fを式(87)のまわりでテイラー展開し、2次以上
の項を無視すると、式(88)が得られる。ここで、L
s(t)ブレーブ,Ms(t)ブレーブ,Gk(t)ブレ
ーブ,Jk(t)ブレーブは式(83)の偏微分結果よ
り、式(87)における各々式(89)、式(90)、
式(91)、式(92)の値である。ただし、式(8
7)における式(89)と式(90)の値、及び、式
(91)と式(92)の値は等しいので、式(93)と
おくと、式(88)は式(94)のように整理できる。
【0069】
【数26】
【0070】式(94)の左辺は、各センサの姿勢及び
位置のバイアス誤差の初期値と、各センサの位置計測値
と、各センサによる目標の観測値とにより定まる観測値
と考えられる。式(94)の右辺第1項及び第2項は求
めるべきセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差を状態変数
として、観測行列との積と考えられる。式(94)の右
辺第3項、第4項はそれぞれ各センサの位置計測値に含
まれるランダム誤差と観測行列の積、各センサによる目
標の観測値に含まれるランダム誤差と観測行列の積と考
えられる。従って、式(94)は観測系に観測誤差が含
まれる線形状態方程式と考えることができる。即ち、観
測値をzk(t)アンダーバーブレーブ,観測行列をHk
(t)ブレーブ,求める状態変数をxアンダーバーブレ
ーブ,観測雑音ベクトルをνk(t)アンダーバーブレ
ーブとおけば、式(94)は式(95)に置きかえられ
る。ここで、各項は式(96)〜式(99)で表され
る。
【0071】
【数27】
【0072】観測値をzk(t)アンダーバーブレーブ
と状態変数xアンダーバーとの差の自乗を評価関数にす
ることによって、最小自乗法により、センサ姿勢及び位
置のバイアス誤差を推定することができる。センサ姿勢
及び位置のバイアス誤差の推定結果をxt アンダーバー
ハットとおけば、式(100)となる。ここで、式(1
01)及び式(102)であり、R1s(t)ブレーブ及
びR2s(t)ブレーブはセンサ位置計測器17でそれぞ
れ第1のセンサ1及び第のセンサ2の位置を計測したと
きの計測誤差(ランダム誤差)の共分散行列、R
1k(t)及びR2k(t)はそれぞれ第1のセンサ1及び
第2のセンサ2で目標を観測したときの観測誤差(ラン
ダム誤差)の共分散行列である。
【0073】
【数28】
【0074】次に、上記に説明した原理を適用した実施
の形態2の動作について図3を参照して説明する。図3
において、第1のセンサ1及び第2のセンサ2は目標の
位置を観測するためのセンサで、同時に目標位置をサン
プルする。曲率設定器14は第1のセンサ1と第2のセ
ンサ2の設置されている場所の地球の半径を設定する。
第1の観測器15及び第2の観測器16は、曲率設定器
14からの地球の半径を用いて、式(37)で表される
目標の位置を観測し、式(79)で表される各センサを
基準とする基平面座標に変換し出力する。センサ位置計
測器17では、第1のセンサ及び第2のセンサ2の位置
を式(67)で表される基平面座標にて計測する。第1
の加算器6及び第2の加算器7では、第1の観測器15
及び第2の観測器16からの目標の位置に、それぞれセ
ンサ位置計測器17からの第1のセンサの位置及び第2
のセンサの位置を加算し、基準点に対する目標の観測位
置を算出する。センサ姿勢及び位置の初期バイアス誤差
設定器8は第1のセンサ1及び第2のセンサ2の姿勢及
び位置のバイアス誤差初期値を設定する。観測行列生成
器18では、上記第1の加算器6及び第2の加算器7か
らの目標の観測位置と、センサ姿勢及び位置の初期バイ
アス誤差設定器8からのバイアス誤差初期値を受けて式
(97)で表される観測行列を演算して求める。センサ
姿勢及び位置のバイアス誤差推定値算出器11ではセン
サ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値の仮の値、即ち式
(100)の右辺第2項を算出する。さらに減算器12
でセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値算出器11
からのバイアス誤差推定値の仮の値をセンサ姿勢及び位
置の初期バイアス誤差設定器8からのバイアス誤差初期
値、即ち式(100)の右辺第1項から差し引いて、式
(100)のセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値
を算出し出力する。
【0075】このように、第1のセンサ及び第2のセン
サの姿勢及び位置のバイアス誤差を状態変数とし、各セ
ンサの位置計測器及び各センサの観測系にランダム誤差
が含まれる線形状態方程式をたてて、バイアス誤差を推
定しているので、各センサの位置の計測値にバイアス誤
差及びランダム誤差が含まれる場合にも、各センサの姿
勢及び位置のバイアス誤差を同時に精度よく求めること
ができる。さらに、基準直交座標におけるx座標、y座
標、及び海面からの高さを用いた基平面座標を用いて線
形状態方程式をたて、地球の丸みに起因するセンサ及び
目標の位置関係の誤差の影響を軽減しているので、各セ
ンサの位置のバイアス誤差及び姿勢のバイアス誤差の推
定精度がよい。
【0076】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3のセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定装置の構
成図である。図において、1〜9,11〜12は実施の
形態1の各要素と同一である。10は観測行列から第1
のセンサ1及び第2のセンサ2の姿勢及び位置のバイア
ス誤差推定値の共分散行列を算出するセンサ姿勢及び位
置のバイアス誤差推定値評価器、19は減算器12から
の時刻tにおける第1のセンサと第2のセンサのバイア
ス誤差推定値を記憶しておくセンサ姿勢及び位置のバイ
アス誤差推定値記憶器である。
【0077】次に原理について説明する。第1のセンサ
及び第2のセンサから目標の位置を観測し、そのデータ
から観測行列生成器9で目標の観測行列を生成する処理
までは実施の形態1と同一である。式(59)の状態ベ
クトルはセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差で、時刻に
よらない定数ベクトルなので、カルマンフィルタの理論
において推移行列を単位行列、駆動雑音を零ベクトルと
して、センサ姿勢及び位置のバイアス誤差を収束計算に
より推定することができる。センサ姿勢及び位置のバイ
アス誤差の推定結果をxt アンダーバーハットとおけ
ば、式(103)となる。ここで、式(104)及び式
(108)で、R1s(t)及びR2s(t)はセンサ位置
計測器5でそれぞれ第1のセンサ1及び第のセンサ2の
位置を計測したときの計測誤差(ランダム誤差)の共分
散行列であり、R1k(t)及びR2k(t)はそれぞれ第
1のセンサ1及び第2のセンサ2で目標を観測したとき
の観測誤差(ランダム誤差)の共分散行列である。
【0078】
【数29】
【0079】次に、上記に説明した原理を適用した実施
の形態3の動作について図5を参照して説明する。図5
において、第1及び第2のセンサから目標の位置を観測
し、第1の観測器3及び第2の観測器4により式(3
7)で表される目標位置を観測し、第1の加算器6及び
第2の加算器7で、基準点に対する目標の観測位置を算
出する処理までは実施の形態1と同一である。センサ姿
勢及び位置の初期バイアス誤差設定器8は動作開始時
(t=1)では第1のセンサ1及び第2のセンサ2の姿
勢及び位置のバイアス誤差初期値を設定し、それ以後
(t>1)はセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値
記憶器19からの前回算出のセンサ姿勢及び位置のバイ
アス誤差推定値を出力する。観測行列生成器9では、上
記第1の加算器6及び第2の加算器7からの目標の観測
位置と、センサ姿勢及び位置の初期バイアス誤差設定器
8からのバイアス誤差初期値または前回算出のセンサ姿
勢及び位置のバイアス誤差推定値を受けて式(61)で
表される観測行列を演算して求める。センサ姿勢及び位
置のバイアス誤差推定値評価器10では式(107)に
おける共分散行列を演算する。さらに、センサ姿勢及び
位置のバイアス誤差推定値算出器11ではセンサ姿勢及
び位置のバイアス誤差推定値評価器10からの推定値の
共分散行列を用いて、センサ姿勢及び位置のバイアス誤
差推定値の仮の値、即ち式(103)の右辺第2項を算
出する。さらに、減算器12でセンサ姿勢及び位置のバ
イアス誤差推定値算出器11からのセンサ姿勢及び位置
のバイアス誤差推定値の仮の値をセンサ姿勢及び位置の
初期バイアス誤差設定器8からのバイアス誤差初期値ま
たは前回算出のセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定
値、即ち式(103)の右辺第1項から差し引いて、式
(103)のセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値
を算出し出力する。センサ姿勢及び位置のバイアス誤差
推定値記憶器19では、算出したサンプリング時刻tに
おけるセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値を記憶
するとともに、前回算出のセンサ姿勢及び位置のバイア
ス誤差推定値としてセンサ姿勢及び位置の初期バイアス
設定器8に送出する。以後、この一連の処理をセンサ姿
勢及び位置のバイアス誤差推定値が収束するまで繰り返
す。
【0080】このように、第1のセンサ及び第2のセン
サの姿勢及び位置のバイアス誤差を状態変数とし、各セ
ンサの位置計測器及び各センサの観測系にランダム誤差
が含まれる線形状態方程式をたてて、バイアス誤差を推
定しているので、各センサの位置の計測値にバイアス誤
差及びランダム誤差が含まれる場合にも、各センサの姿
勢及び位置のバイアス誤差を同時に精度よく求めること
ができる。さらに、目標観測位置と前回算出したセンサ
姿勢及び位置のバイアス誤差推定値とから収束演算する
ので推定精度がよい。
【0081】実施の形態4.図6はこの発明の実施の形
態4を示すセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定装置
の構成図である。図において、1,2,6〜8,11,
12,14〜18は実施の形態2の各要素と同一であ
る。10は観測行列から第1のセンサ1及び第2のセン
サ2の姿勢及び位置のバイアス誤差推定値の共分散行列
を算出するセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値評
価器、19は減算器12からの時刻tにおける第1のセ
ンサとセンサのバイアス誤差推定値を記憶しておくセン
サ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値記憶器である。
【0082】次に原理について説明する。第1のセンサ
及び第2のセンサから目標の位置を観測し、そのデータ
から観測行列生成器18で目標の観測行列を生成する処
理までは実施の形態2と同一である。式(95)の状態
ベクトルはセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差で、時刻
によらない定数ベクトルなので、カルマンフィルタの理
論において推移行列を単位行列、駆動雑音を零ベクトル
として、センサ姿勢及び位置のバイアス誤差を推定する
ことができる。センサ姿勢及び位置のバイアス誤差の推
定結果をxt アンダーバーハットとおけば、式(10
9)となる。ここで、式(110)及び式(114)で
あり、R1s(t)ブレーブ及びR2s(t)ブレーブはセ
ンサ位置計測器17でそれぞれ第1のセンサ1及び第の
センサ2の位置を計測したときの計測誤差(ランダム誤
差)の共分散行列、R1k(t)及びR2k(t)はそれぞ
れ第1のセンサ1及び第2のセンサ2で目標を観測した
ときの観測誤差(ランダム誤差)の共分散行列である。
【0083】
【数30】
【0084】次に、上記に説明した原理を適用した実施
の形態4の動作について図6を参照して説明する。図6
において、第1及び第2のセンサから目標の位置を観測
し、第1の加算器6及び第2の加算器7で、基準点に対
する目標の観測位置を算出する処理までは実施の形態2
と同一である。センサ姿勢及び位置の初期バイアス誤差
設定器8は動作開始時(t=1)では第1のセンサ1及
び第2のセンサ2の姿勢及び位置のバイアス誤差初期値
を設定し、それ以後(t>1)はセンサ姿勢及び位置の
バイアス誤差推定値記憶器19からの前回算出のセンサ
姿勢及び位置のバイアス誤差推定値を出力する。
【0085】観測行列生成器18では、上記第1の加算
器6及び第2の加算器7からの目標の観測位置と、セン
サ姿勢及び位置の初期バイアス誤差設定器8からのバイ
アス誤差初期値または前回算出のセンサ姿勢及び位置の
バイアス誤差推定値を受けて式(97)で表される観測
行列を演算して求める。センサ姿勢及び位置のバイアス
誤差推定値評価器10では、式(113)における共分
散行列を演算する。さらに、センサ姿勢及び位置のバイ
アス誤差推定値算出器11ではセンサ姿勢及び位置のバ
イアス誤差推定値評価器10からの推定値の共分散行列
を用いて、センサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値の
仮の値、即ち式(109)の右辺第2項を算出する。さ
らに、減算器12でセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差
推定値算出器11からのセンサ姿勢及び位置のバイアス
誤差推定値の仮の値をセンサ姿勢及び位置の初期バイア
ス誤差設定器8からのバイアス誤差初期値または前回算
出のセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値、即ち式
(109)の右辺第1項から差し引いて、式(109)
のセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値を算出し出
力する。センサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値記憶
器19では、算出したサンプリング時刻tにおけるセン
サ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値を記憶するととも
に、前回算出のセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定
値としてセンサ姿勢及び位置の初期バイアス設定器8に
送出する。以後、この一連の処理をセンサ姿勢及び位置
のバイアス誤差推定値が収束するまで繰り返す。
【0086】このように、第1のセンサ及び第2のセン
サの姿勢及び位置のバイアス誤差を状態変数とし、各セ
ンサの位置計測器及び各センサの観測系にランダム誤差
が含まれる線形状態方程式をたてて、バイアス誤差を推
定しているので、各センサの位置の計測値にバイアス誤
差及びランダム誤差が含まれる場合にも、各センサの姿
勢及び位置のバイアス誤差を同時に精度よく求めること
ができる。さらに、基準直交座標におけるx座標、y座
標、及び海面からの高さを用いた基平面座標を用いて線
形状態方程式をたて、地球の丸みに起因するセンサ及び
目標の位置関係の誤差の影響を軽減しているので、各セ
ンサの位置のバイアス誤差及び姿勢のバイアス誤差の推
定精度がよい。またさらに、目標観測位置と前回算出し
たセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値とから収束
演算するので推定精度がよい。
【0087】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
観測行列生成手段と、センサ姿勢及び位置のバイアス誤
差推定手段を設け、2つのセンサの姿勢及び位置のバイ
アス誤差を状態変数とした線形状態方程式の観測行列を
算出し、センサの姿勢及び位置のバイアス誤差を推定し
ているので、各センサの姿勢及び位置のバイアス誤差を
同時に精度よく求めることができるセンサ姿勢及び位置
のバイアス誤差推定装置を得ることができる。
【0088】また、この請求項2の発明によれば、観測
行列生成手段と、センサ姿勢及び位置のバイアス誤差推
定手段を設け、2つのセンサの姿勢及び位置のバイアス
誤差を状態変数とした線形状態方程式の観測行列を算出
し、センサの姿勢及び位置のバイアス誤差を推定してい
るので、各センサの姿勢及び位置のバイアス誤差を同時
に精度よく求めることができ、さらに、2つのセンサの
位置の地球の半径を設定する曲率設定器を設け、基準直
交座標におけるx座標、y座標と海面からの高さを用い
た基平面座標を用いて線形状態方程式をたて、地球の丸
みに起因するセンサ及び目標の位置関係の誤差の影響を
軽減しているので、精度よくセンサ姿勢及び位置のバイ
アス誤差を推定できるセンサ姿勢及び位置のバイアス誤
差推定装置を得ることができる。
【0089】また、この請求項3の発明によれば、観測
行列生成手段と、センサ姿勢及び位置のバイアス誤差推
定手段を設け、2つのセンサの姿勢及び位置のバイアス
誤差を状態変数とした線形状態方程式の観測行列を算出
し、センサの姿勢及び位置のバイアス誤差を推定してい
るので、各センサの姿勢及び位置のバイアス誤差を同時
に精度よく求めることができ、さらに、センサ姿勢及び
位置のバイアス誤差推定値評価手段を設け、センサの姿
勢及び位置のバイアス誤差推定値の共分散行列を算出
し、今回観測した目標位置と前回算出したセンサの姿勢
及び位置のバイアス誤差推定値とから収束演算をするの
で、推定精度がよいセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差
推定装置を得ることができる。
【0090】また、この請求項4の発明によれば、観測
行列生成手段と、センサ姿勢及び位置のバイアス誤差推
定手段を設け、2つのセンサの姿勢及び位置のバイアス
誤差を状態変数とした線形状態方程式の観測行列を算出
し、センサの姿勢及び位置のバイアス誤差を推定してい
るので、各センサの姿勢及び位置のバイアス誤差を同時
に精度よく求めることができ、さらに、2つのセンサの
位置の地球の半径を設定する曲率設定器を設け、基準直
交座標におけるx座標、y座標と海面からの高さを用い
た基平面座標を用いて線形状態方程式をたて、地球の丸
みに起因するセンサ及び目標の位置関係の誤差の影響を
軽減しているので、精度よくセンサ姿勢及び位置のバイ
アス誤差を推定でき、またさらに、センサ姿勢及び位置
のバイアス誤差推定値評価手段を設け、センサの姿勢及
び位置のバイアス誤差推定値の共分散行列を算出し、今
回観測した目標位置と前回算出したセンサの姿勢及び位
置のバイアス誤差推定値とから収束演算をするので、推
定精度がよい、センサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定
装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示すセンサ姿勢及び
位置のバイアス誤差推定装置の構成図である。
【図2】基準点に対する目標位置ベクトルを説明する図
である。
【図3】この発明の実施の形態2を示すセンサ姿勢及び
位置のバイアス誤差推定装置の構成図である。
【図4】基平面座標における目標の高度を説明する図で
ある。
【図5】この発明の実施の形態3を示すセンサ姿勢及び
位置のバイアス誤差推定装置の構成図である。
【図6】この発明の実施の形態4を示すセンサ姿勢及び
位置のバイアス誤差推定装置の構成図である。
【図7】従来のセンサ姿勢のバイアス誤差推定装置の構
成図である。
【符号の説明】
1 第1のセンサ、2 第2のセンサ、3 第1の観測
器、4 第2の観測器、5 センサ位置計測器、6,7
加算器、8 センサ姿勢及び位置の初期バイアス誤差
設定器、9 観測行列生成器、10 センサ姿勢及び位
置のバイアス誤差推定値評価器、11 センサ姿勢及び
位置のバイアス誤差推定値算出器、12減算器、14
曲率設定器、15 第1の観測器、16 第2の観測
器、17センサ位置計測器、18 観測行列生成器、1
9 センサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値記憶器、
20 センサ位置設定器、21 センサ姿勢の初期バイ
アス誤差設定器、22 観測行列生成器、23 センサ
姿勢のバイアス誤差推定値評価器、24 センサ姿勢の
バイアス誤差推定値算出器、25 減算器、27センサ
姿勢のバイアス誤差記憶器。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−281206(JP,A) 特開 平9−94823(JP,A) 特開 平8−271247(JP,A) 特開 平7−151532(JP,A) 特開 平6−273173(JP,A) 特開 平5−297952(JP,A) 特開 平5−99649(JP,A) 特開 平5−53648(JP,A) 実開 平5−71708(JP,U) 特許3302870(JP,B2) 特許3218181(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 3/00 - 17/88

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに離れた位置にある2つのセンサか
    ら観測器を介してk個の目標の位置を観測し各センサを
    原点とする直交座標に変換した出力と、上記2つのセン
    サの位置を基準直交座標にて計測したセンサ位置計測器
    の出力とを加算して、上記基準直交座標にて上記目標の
    観測位置を求めて一方の入力とし、 上記センサ自体に起因しその観測諸元である目標の距
    離,仰角,方位角各々に含まれるバイアス誤差をセンサ
    姿勢のバイアス誤差と定義し、上記センサ位置の計測値
    に含まれるバイアス誤差をセンサ位置のバイアス誤差と
    定義し、それらセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差の初
    期値を設定するセンサ姿勢及び位置の初期バイアス誤差
    設定器の出力を他方の入力として、 それらセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差を状態変数と
    した線形状態方程式の観測行列を算出する観測行列生成
    手段と、 上記観測行列からセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推
    定値の仮の値を算出するセンサ姿勢及び位置のバイアス
    誤差推定値算出手段と、 上記センサ姿勢及び位置のバイアス誤差の初期値から上
    記センサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値の仮の値を
    差し引いてセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値を
    出力する手段と、 を備えたことを特徴とするセンサ姿勢及び位置のバイア
    ス誤差推定装置。
  2. 【請求項2】 互いに離れた位置にある2つのセンサ位
    置の地球の半径を設定する曲率設定器と、 上記2つのセンサから観測器を介してk個の目標の位置
    を観測し各センサを原点とする直交座標のx座標及びy
    座標と、海面からの高さを用いた基平面座標に変換した
    出力と、上記2つのセンサの位置を基準の基平面座標に
    て計測したセンサ位置計測器の出力とを加算して、上記
    基準の基平面座標にて上記目標の観測位置を求めて一方
    の入力とし、 上記センサ自体に起因しその観測諸元である目標の距
    離,仰角,方位角各々に含まれるバイアス誤差をセンサ
    姿勢のバイアス誤差と定義し、上記センサ位置の計測値
    に含まれるバイアス誤差をセンサ位置のバイアス誤差と
    定義し、それらセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差の初
    期値を設定するセンサ姿勢及び位置の初期バイアス誤差
    設定器の出力を他方の入力として、 それらセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差を状態変数と
    した線形状態方程式の観測行列を算出する観測行列生成
    手段と、 上記観測行列からセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推
    定値の仮の値を算出するセンサ姿勢及び位置のバイアス
    誤差推定値算出手段と、 上記センサ姿勢及び位置のバイアス誤差の初期値から上
    記センサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値の仮の値を
    差し引いてセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値を
    出力する手段と、を備えたことを特徴とするセンサ姿勢
    及び位置のバイアス誤差推定装置。
  3. 【請求項3】 互いに離れた位置にある2つのセンサか
    ら観測器を介してk個の目標の位置を観測し各センサを
    原点とする直交座標に変換した出力と、上記2つのセン
    サの位置を基準直交座標にて計測したセンサ位置計測器
    の出力とを加算して、上記基準直交座標にて上記目標の
    観測位置を求めて一方の入力とし、 上記センサ自体に起因しその観測諸元である目標の距
    離,仰角,方位角各々に含まれるバイアス誤差をセンサ
    姿勢のバイアス誤差と定義し、上記センサ位置の計測値
    に含まれるバイアス誤差をセンサ位置のバイアス誤差と
    定義し、それらセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差の初
    期値を設定するセンサ姿勢及び位置の初期バイアス誤差
    設定器の出力を他方の入力として、 それらセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差を状態変数と
    した線形状態方程式の観測行列を算出する観測行列生成
    手段と、 上記観測行列からセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推
    定値の共分散行列を算出するセンサ姿勢及び位置のバイ
    アス誤差推定値評価手段と、 上記観測行列と上記センサ姿勢及び位置のバイアス誤差
    推定値の共分散行列とからセンサ姿勢及び位置のバイア
    ス誤差推定値の仮の値を算出するセンサ姿勢及び位置の
    バイアス誤差推定値算出手段と、 上記センサ姿勢及び位置のバイアス誤差の初期値もしく
    は前回のバイアス誤差推定値からセンサ姿勢及び位置の
    バイアス誤差推定値の仮の値を差し引いて累積演算結果
    からセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値を出力す
    る手段と、を備えたことを特徴とするセンサ姿勢及び位
    置のバイアス誤差推定装置。
  4. 【請求項4】 互いに離れた位置にある2つのセンサ位
    置の地球の半径を設定する曲率設定器と、 上記2つのセンサから観測器を介してk個の目標の位置
    を観測し各センサを原点とする直交座標のx座標及びy
    座標と、海面からの高さを用いた基平面座標に変換した
    出力と、上記2つのセンサの位置を基準の基平面座標に
    て計測したセンサ位置計測器の出力とを加算して、上記
    基準の基平面座標にて上記目標の観測位置を求めて一方
    の入力とし、 上記センサ自体に起因しその観測諸元である目標の距
    離,仰角,方位角各々に含まれるバイアス誤差をセンサ
    姿勢のバイアス誤差と定義し、上記センサ位置の計測値
    に含まれるバイアス誤差をセンサ位置のバイアス誤差と
    定義し、それらセンサの姿勢及び位置のバイアス誤差の
    初期値を設定するセンサ姿勢及び位置の初期バイアス誤
    差設定器の出力を他方の入力として、 それらセンサの姿勢及び位置のバイアス誤差を状態変数
    とした線形状態方程式の観測行列を算出する観測行列生
    成手段と、 上記観測行列からセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推
    定値の共分散行列を算出するセンサ姿勢及び位置のバイ
    アス誤差推定値評価手段と、 上記観測行列と上記センサ姿勢及び位置のバイアス誤差
    推定値の共分散行列とからセンサ姿勢及び位置のバイア
    ス誤差推定値の仮の値を算出するセンサ姿勢及び位置の
    バイアス誤差推定手段と、 上記センサ姿勢及び位置のバイアス誤差の初期値もしく
    は前回のバイアス誤差推定値からセンサ姿勢及び位置の
    バイアス誤差推定値の仮の値を差し引いて累積演算結果
    からセンサ姿勢及び位置のバイアス誤差推定値を出力す
    る手段と、を備えたことを特徴とするセンサ姿勢及び位
    置のバイアス誤差推定装置。
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