JP4804371B2 - センサのバイアス誤差推定装置 - Google Patents

センサのバイアス誤差推定装置 Download PDF

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Description

この発明は、複数のセンサを持つ目標位置計測装置において各々のセンサのバイアス誤差を推定する装置に関するものである。
レーダ装置のような測距性能がよいセンサを複数用い、これら複数のセンサからの観測値のデータを融合して目標の位置を正しく計測する目標位置計測装置が知られている。
もしセンサの距離測定や角度測定の調整がずれている場合、バイアス性の誤差(観測時間に無関係な一定値の誤差)が測距、測角時に表れる。複数のセンサを連接し、それぞれのセンサで目標を観測した場合、このようなバイアス誤差が生じると、同一目標であっても異なる位置に目標が存在するように見えることになる。そのため、複数のセンサを持つ目標位置計測装置では各センサのバイアス誤差を正しく推定、補正することが必須である。
バイアス誤差は、距離、方位角、仰角で定義する場合と、センサを中心とした直交座標系においてオイラー角(X,Y,Z軸の回転)で定義する場合とがある。前者の例として、特許文献1が、後者の例として、非特許文献1がある。どちらで定義するかは、対象とするセンサの種類や、バイアス誤差が生じる原因による。
特開平9−159745号公報「センサのバイアス誤差推定装置」 Shoults,G.A.「Automatic Sensorand Boresight Alignment Using Accelerometers」Proc. NAECON,1990, May,1990(P.395〜399)
バイアス誤差を、距離、方位角、仰角で定義する場合、特許文献1で書かれているように、バイアス誤差推定方式を定式化した際に出てくる観測行列が、正則行列ではない場合があり、この結果、バイアス誤差を正しく推定できないという問題がある。そこで、特許文献1では、バイアス誤差推定時に観測行列の正則判定を実施し、正則ではなくなった場合、推定したバイアス誤差を破棄するという手段が提案されている。
バイアス誤差を、センサを中心とした直交座標系においてオイラー角(X,Y,Z軸の回転)で定義する場合については、特許文献2で述べられている。そこで、まず、センサを中心とした直交座標系においてオイラー角のバイアス誤差が発生する場合を考える。バイアス誤差付加後の直交座標系での目標の位置は次式で与えられる。
δ:X軸周りの回転角
δ:Y軸周りの回転角
δ:Z軸周りの回転角
回転角δ、δ、δが十分小さいと仮定すると、回転行列CNN’は、次のように簡易にできる。
よって、(4)式を(1)式に代入すると、次式が得られる。
バイアス誤差を距離、方位角、仰角で定義する場合は、特許文献1で記述されているように、ある条件下において、観測行列の階数が十分ではなくなる。そこで、特許文献1で提案されているように、正則か否かを判定しながら、正則な場合のみバイアス誤差を推定するという方法が有効であった。しかしながら観測時間中において、常に正則ではないときには、特許文献1の方法ではバイアス誤差を推定することが出来ないという問題があった。
またバイアス誤差をオイラー角で定義する場合、3軸の回転角を推定するには、非特許文献1で記述されているように、3次元の位置の観測値以外に加速度などの付加的な観測値が必要である。付加的な観測値を得るためには、レーダ装置においてそのための処理回路を付加する必要がある。また、3次元の位置の観測値(距離、方位角、仰角)だけでは、常に観測行列の階数が足りず、正則とならないため、3次元の位置の観測値のみしか得ることができないレーダ装置では、バイアス誤差を推定することが出来ないという問題があった。
この発明は、加速度などの付加的な観測機能を有していないセンサにおいても、3次元の位置の観測値のみで3軸の回転角を推定し、バイアス誤差を推定するようにしたバイアス誤差推定装置を提供することを目的とするものである。
この発明は、互いに離れて設けられた複数のセンサからの出力により目標位置を計測する装置における各々のセンサのバイアス誤差を推定する装置において、センサを中心としたオイラー角で与えられた3軸のバイアス誤差のうち、1軸の回転角について、想定値分を補正する1軸バイアス誤差補正器を複数有し、取り得る範囲で複数パターン想定し、複数パターン分、1軸バイアス誤差補正器を複数並列処理する1軸バイアス誤差補正器群と、1軸バイアス誤差補正器で補正された1軸の回転角の補正値を用いて、3軸のうち残りの2軸の回転角を推定する2軸バイアス誤差推定器を複数有し、複数パターン分、2軸バイアス誤差推定器を複数並列処理する2軸バイアス誤差推定器群と、2軸バイアス誤差推定器群で推定した2軸の回転角と1軸バイアス誤差補正器で予め補正した残りの1軸の回転角を1つの組合せとして、上記2軸バイアス誤差推定器の個数の中から所定の回転角の組み合わせを選び出し、センサによる3次元の観測値からバイアス誤差を推定する推定値評価器と、各センサの観測器の出力であるすべての3次元の観測値を保存する観測値データベースとを備え、推定値評価器は、観測値データベースに保存した各センサの観測値を、2軸バイアス誤差推定器群で推定した2軸の回転角と1軸バイアス誤差補正器で予め補正した残りの1軸の回転角との3軸の回転角により補正する3軸バイアス誤差補正器と、この3軸バイアス誤差補正器で補正した観測値を用いて追尾処理する追尾処理器と、この追尾処理器で算出した、観測値と予測値との相関の強さを表す二次形式をもとに、最小となった観測値に対して用いたバイアス誤差推定値を最適値として求める二次形式比較器とで構成されたものである。
この発明によれば、センサを中心としたオイラー角で定義した場合でも、3次元の観測値からバイアス誤差を推定することが可能となる。
実施の形態1
以下、この発明の実施の形態1によるセンサのバイアス誤差推定装置について説明する。図1はセンサのバイアス誤差推定装置における構成図である。
図1において、第1のセンサ1および第2のセンサ2は、測距性能がよい目標位置を観測するレーダ装置のようなもので、互いに離れて設置されている。第1の観測器3は第1のセンサ1からの信号を受けて目標位置を3次元の観測値(距離、方位角、迎角)で出力する。第2の観測器4も第1の観測器3と同様に、第2のセンサ2からの信号を受けて目標位置を3次元の観測値で出力する。1軸バイアス誤差補正器5は、それぞれの観測器3、4の出力を入力して、センサを中心としたオイラー角で定義した3軸のうち1軸の回転角について想定値分を補正する。1軸バイアス誤差補正器群6は、1軸バイアス誤差補正器5を複数有し、想定値を複数パターン想定して、1軸の回転角についてそれぞれの想定値で複数並列処理するものである。2軸バイアス誤差推定器7は、1軸バイアス誤差補正器5で補正された1軸の回転角の補正値を用いて、3軸のうち残りの2軸の回転角を推定するものである。2軸バイアス誤差推定器群8は、2軸バイアス誤差推定器7を複数有し、2軸バイアス誤差推定器7を複数並列処理するものである。推定値評価器9は、2軸バイアス誤差推定器群8で推定した2軸の回転角と1軸バイアス誤差補正器5で予め補正した残りの1軸の回転角を1つの組合せとして、2軸バイアス誤差推定器7の個数の中から最適な回転角の組合せを選び出し、センサ1、2による3次元の観測値からバイアス誤差を推定するものである。
ここで、この発明の動作原理について簡単に説明する。まず観測行列が正則でないということは、バイアス誤差として定義した未知数の数に対して行列の階数が足りないということと同義である。逆にいうと、未知数であるバイアス誤差が観測行列の階数と同じ数ならば推定可能である。そこで、観測行列の階数が2である場合、X、Y、Z軸の回転角のうち、例えば、X、Y軸の回転角は推定可能である。しかし、Z軸の回転角は未知のままであるため、取り得る範囲で複数パターン想定し、あらかじめZ軸の回転角のみ補正した観測値を用いて、X、Y軸の回転角を推定する。この結果、Z軸の回転角について想定したパターンそれぞれに対して、X、Y軸の回転角を推定することとなるため、推定値評価器を設けて、その中から最適なX、Y、Z軸の回転角を選択するようにする。
なお以下の説明では、X、Y、Z軸の回転角のうち、Z軸の回転角のみ予め補正し、X、Y軸の回転角を推定するものとするが、この発明は推定する2軸の選び方をX、Y軸に限定したものではない。
次に、動作を説明する。第1のセンサ1及び第2のセンサ2は、目標の位置を観測するためのセンサで、それぞれ同一目標の位置をサンプルする。第1の観測器3及び第2の観測器4は、真の座標系に対しバイアス誤差が付加された後の3次元で観測した目標位置を出力する。
1軸バイアス誤差補正器群6では、第1の観測器3及び第2の観測器4で得た観測値を、3軸の回転角のうち1軸について補正する。ここでは、この1軸をZ軸とする。この際
、Z軸の補正値は未知であるため、無数の候補がありえるが、ランダム性の角度観測誤差の標準偏差をα度とすると、補正値は、例えば、0度、+α度、−α度を候補とすることができる。これは、ランダム性の角度観測誤差以下のバイアス誤差は推定しづらいこと、センサ単体での調整時にある程度バイアス誤差を低減できるという考えに基づく。この候補の数だけ1軸バイアス誤差補正器5を用意し、それぞれの候補値分、Z軸の回転角を補正する。補正方法は式(8)で表される。
δ:1軸バイアス誤差補正器で候補としたZ軸の回転角
こうして、第1の観測器3で得た観測値は、1軸バイアス誤差補正器群6で候補としてあげられたZ軸の回転角の数だけ、それぞれ補正される。例えば、1軸バイアス誤差補正器群6での候補数を3つとする。このとき、Z軸が補正された観測値は3通り得られる。同様に、第2の観測器4で得た観測値についても、Z軸が補正された観測値は3通り得られる。
そして、2軸バイアス誤差推定器7に入力する各観測値には、1軸バイアス誤差補正器5で用いた回転角の情報が付加されて入力され、2軸バイアス誤差推定器群8において、1軸補正後の観測値をセンサごとに組合せたものを用いて、2軸のバイアス誤差を推定する。なお2軸バイアス誤差推定器7は、非特許文献1などで示されている従来のものでよい。このとき、第1のセンサ1側及び第2のセンサ2側でそれぞれ3通りの観測値が得られているため、第1のセンサ1側から1つの組合せ、第2のセンサ2側から1つの組合せを選択して、合計としては9通りの組合せがあり、9個の2軸バイアス誤差推定器7が必要である。この結果、3軸の回転角(2軸は2軸バイアス誤差推定器7で推定したもの、1軸は1軸バイアス誤差補正器5で候補としたもの)の推定値が9通り求まる。
例えば、第1のセンサ1側で補正された観測値は次の3通りである。
Z軸の回転角をδzで補正(X11,Y11,Z1)
Z軸の回転角を0で補正(X12,Y12,Z1)
Z軸の回転角を−δzで補正(X13,Y13,Z1)
また、第2のセンサ2側で補正された観測値は次の3通りである。
Z軸の回転角をδzで補正(X21,Y21,Z2)
Z軸の回転角を0で補正(X22,Y22,Z2)
Z軸の回転角を−δzで補正(X23,Y23,Z2)
上記した第1のセンサ1側及び第2のセンサ2側の観測値から、1つずつ選択した観測値を用いて組合せれば9通りとなり、これらから2軸(X軸、Y軸)のバイアス誤差を推定する。
最後に、推定値評価器9において、2軸バイアス誤差推定器群8で推定された9通りのバイアス誤差推定値の候補から、最適な回転角の組合せのものを選び出すことによって、センサによる3次元の観測値から3軸(X軸、Y軸、Z軸)の回転角、すなわちバイアス誤差を推定することができる。
以上のようにこの実施の形態1に係わる発明によれば、3軸のうち1軸のみを予めいろいろな候補で補正した後、2軸の回転角を推定することで、従来、3次元の観測値のみからは推定できなかったオイラー角でのバイアス誤差を推定することができる。なお、説明上、センサ数を2個としたが、センサ数を2個以上としても推定が可能である。同様に、1軸バイアス誤差補正器群6での候補値を3通りとしたが、3通り以上にしても推定が可能である。以下の実施の形態でも、同様である。
実施の形態2
実施の形態2は、上記した実施の形態1の構成に、各センサの観測器3、4で出力した観測値を保存する観測値データベース10を追加した上で、推定値評価器の内部を詳細にしたものである。図2はこの発明の実施の形態2におけるセンサのバイアス誤差推定装置の構成図、図3はバイアス誤差推定装置に設けられる推定値評価器の詳細構成図である。
図2において、観測値データベース(以下、DBと略す)10は各センサの観測器3、4の出力であるすべての3次元の観測値を保存するものである。推定値評価器14は、2軸バイアス誤差推定器群8で推定した2軸の回転角と1軸バイアス誤差補正器5で予め補正した残りの1軸の回転角を1つの組合せとして、2軸バイアス誤差推定器の個数の中から最適な回転角の組合せを選び出し、センサによる3次元の観測値からバイアス誤差を推定するものである。その他の構成で実施の形態1と同一符号がついているものは実施の形態1と同じである。なお、以下は既出のものについては説明を省くことがある。
図3において、3軸バイアス誤差補正器11は、観測値DB10に保存した各センサの観測値を、推定した3軸の回転角により補正するものである。追尾処理器12は3軸バイアス誤差補正器11で補正した観測値を用いて追尾処理するものである。二次形式比較器13は、追尾処理器12で算出した、観測値と予測値との相関の強さを表す二次形式をもとに最適なバイアス誤差推定値を求めるものである。推定値評価器14は、3軸バイアス誤差補正器11と追尾処理器12と二次形式比較器13を構成品としたものである。
次に、動作を説明する。2軸バイアス誤差推定器群8の出力として、いろいろな候補のバイアス誤差推定値が得られるのは実施の形態1と同じである。ただし、各センサの観測器の出力であるすべての観測値を観測値DB10に保存する。
推定値評価器14では、まず、3軸バイアス誤差補正器11にて、バイアス誤差推定値の候補数、各バイアス誤差推定値に従い、観測値DB10に保存された各時間の観測値をそれぞれ補正する。3軸バイアス誤差補正器11は、バイアス誤差推定値の候補数分用意する。補正方法は式(9)で表される。
δ:バイアス誤差推定値のうちX軸の回転角
δ:バイアス誤差推定値のうちY軸の回転角
δ:バイアス誤差推定値のうちZ軸の回転角
次に、追尾処理器12で、バイアス誤差を補正後の観測値を用いて追尾処理を実施する。このとき、対象とする目標の動きに即した運動モデルを有する追尾フィルタを用いる。例えば、航空機を観測しながらバイアス誤差を推定する場合は等速直線運動のモデル、人工衛星を観測しながらバイアス誤差を推定する場合は重力に従った楕円運動のモデルである。これにより、追尾処理器12では目標が上記のような運動をしていることを前提とするため、もし、候補としたバイアス誤差が真のバイアス誤差と大きく異なる場合は、前提とした運動と異なる運動をしている追尾結果が得られることが期待される。逆にいうと、精度良く追尾できているときのバイアス誤差推定値が真のバイアス誤差に近いとみなすことができる。
精度良く追尾できているのか否かを判断するために、予測値と観測値との相関の強さを表す二次形式の大きさを用いる。ここで二次形式とは、図4(a)に示すように予測値Aと観測値Bとがある場合、予測値Aと観測値Bとの距離と3次元の正規分布から求まる統計的距離Rのことである。なお図4(a)において、領域Cは予測値の位置の確からしさと観測値の位置の確からしさから求まる3次元の正規分布である。二次形式が小さいほど予測値と観測値の統計的距離が小さく、相関が強いことを示す。そこで、二次形式比較器13では、図4(b)に示すように、例えば、観測値Bと予測値Aの各時間における二次形式のRMS(Root Mean Square=2乗平方根)や平均を算出し、最小となった観測値に対して用いたバイアス誤差推定値を最適値とする。
以上のようにこの実施の形態2に係わる発明によれば、バイアス誤差推定値の最適値を選択する際、補正後の観測値を用いた追尾処理により算出した予測値と補正後の観測値との相関の強さを用いる特徴があり、これにより実施の形態1と同様に、従来は3次元の観測値のみからは推定できなかったオイラー角でのバイアス誤差を推定することができる。
実施の形態3
実施の形態3は、上記した実施の形態2の構成のうち、推定値評価器の内部を変更したものである。推定値評価器の詳細構成図を図5に示す。
図5において、3軸バイアス誤差補正器11は、観測値DB10に保存した各センサの観測値を、推定した3軸の回転角により補正するものである。追尾処理器12は3軸バイアス誤差補正器11で補正した観測値を用いて追尾処理する。逆積分処理器15は追尾処理した結果を用いて時間をさかのぼって目標の位置、速度を推定する。距離差算出器16は、追尾処理器12で求めた目標の位置と、逆積分処理器15で求めた目標の位置との距離差を求めるものである。距離差比較器17は距離算出器16で求めた各候補の距離差から最適な候補を選択するものである。推定値評価器18は、3軸バイアス誤差補正器11と追尾処理器12と逆積分処理器15と距離差算出器16と距離差比較器17を構成品としたものである。
次に、動作を説明する。実施の形態2と同様に、2軸バイアス誤差推定器群8の出力として、いろいろな候補のバイアス誤差推定値を得たのち、まず、3軸バイアス誤差補正器11にて観測値を補正し、追尾処理器12で追尾処理を実施する。
そして、逆積分処理器15において、追尾処理器12で求めた最終時刻の目標の位置、速度の平滑値、平滑誤差共分散行列を初期値として、観測値が得られ始めた時間まで時間方向にさかのぼって、目標の位置、速度、予測誤差共分散行列を推定する。このとき、対象とする目標の動きに即した運動モデルを有する予測フィルタを用いる。例えば、航空機を観測しながらバイアス誤差を推定する場合は等速直線運動のモデル、人工衛星を観測し
ながらバイアス誤差を推定する場合は重力に従った楕円運動のモデルである。これにより、逆積分処理器15では目標が上記のような運動をしていることを前提とするため、追尾処理器12で求めた各時間における目標の位置、速度の平滑値と、逆積分処理器15で求めた各時間における目標の位置、速度の推定値が大きく異なる場合は、用いたバイアス誤差推定値が真のバイアス誤差と大きく異なるとみなすことができる。
そこで、距離差算出器16では、追尾処理器12で求めた各時間における目標の位置の平滑値と、逆積分処理器15で求めた各時間における目標の位置の推定値との距離差を算出する。そして、距離差比較器17では、例えば、各時間の距離差のRMS(Root Mean Square=2乗平均根)や平均を算出し、最小となった観測値に対して用いたバイアス誤差推定値を最適値とする。
以上のようにこの実施の形態3に係わる発明によれば、バイアス誤差推定値の最適値を選択する際、補正後の観測値から求めた各時間における目標の位置と、時間をさかのぼって推定した目標の位置との距離差を用いる特徴があり、これにより実施の形態1と同様に、従来は3次元の観測値のみからは推定できなかったオイラー角でのバイアス誤差を推定することができる。
実施の形態4
実施の形態4は、上記した実施の形態2の構成のうち、推定値評価器の内部を変更したものである。推定値評価器の詳細構成図を図6に示す。
図6において、3軸バイアス誤差補正器11は、観測値DB10に保存した各センサの観測値を、推定した3軸の回転角により補正する。追尾処理器12は3軸バイアス誤差補正器11で補正した観測値を用いて追尾処理する。逆積分処理器15は追尾処理した結果を用いて時間をさかのぼって目標の位置、速度を推定する。二次形式算出器19は、追尾処理器12で求めた目標の位置、速度の平滑値、平滑誤差共分散行列と、逆積分処理器15で求めた目標の位置、速度の推定値、予測誤差共分散行列から、これらの相関の強さを表す二次形式を求めるものである。二次形式比較器20は、二次形式算出器19で求めた各候補の二次形式から最適な候補を選択するものである。推定値評価器21は、3軸バイアス誤差補正器11と追尾処理器12と逆積分処理器15と二次形式算出器19と二次形式比較器20を構成品としたものである。
次に、動作を説明する。実施の形態2と同様に、2軸バイアス誤差推定器群8の出力として、いろいろな候補のバイアス誤差推定値を得たのち、まず、3軸バイアス誤差補正器11にて観測値を補正し、追尾処理器12で追尾処理を実施する。
そして、逆積分処理器15において、追尾処理器12で求めた最終時刻の目標の位置、速度の平滑値、平滑誤差共分散行列を初期値として、観測値が得られ始めた時間まで時間方向にさかのぼって、目標の位置、速度、予測誤差共分散行列を推定する。このとき、対象とする目標の動きに即した運動モデルを有する予測フィルタを用いる。これにより、逆積分処理器15では目標が上記のような運動をしていることを前提とするため、追尾処理器12で求めた各時間における目標の位置、速度の平滑値と、逆積分処理器15で求めた各時間における目標の位置、速度の推定値が大きく異なる場合は、用いたバイアス誤差推定値が真のバイアス誤差と大きく異なるとみなすことができる。
そこで、二次形式算出器19では、追尾処理器12で求めた各時間における目標の位置、速度の平滑値、平滑誤差共分散行列と、逆積分処理器15で求めた各時間における目標の位置、速度の推定値、予測誤差共分散行列から、両者の相関の強さを表す二次形式の大きさを求める。二次形式が小さいほど両者の統計的距離が小さく、相関が強い。二次形式
比較器20では、例えば、各観測値と各予測値の二次形式のRMSや平均を算出し、最小となった観測値に対して用いたバイアス誤差推定値を最適値とする。
以上のようにこの実施の形態4に係わる発明によれば、バイアス誤差推定値の最適値を選択する際、補正後の観測値から求めた各時間における目標の位置、速度と、時間をさかのぼって推定した目標の位置、速度との相関の強さを用いる特徴があり、これにより実施の形態1と同様に、従来は3次元の観測値のみからは推定できなかったオイラー角でのバイアス誤差を推定することができる。
実施の形態5
実施の形態5は、上記した実施の形態2の構成のうち、推定値評価器の内部を変更したものである。推定値評価器の詳細構成図を図7に示す。
図7において、3軸バイアス誤差補正器11は、観測値DB10に保存した各センサの観測値を、推定した3軸の回転角により補正する。目標位置データベース(以下、DBと略す)22は外部からの情報で得られた目標の真の位置を保存したものである。二次形式算出器23は、3軸バイアス誤差補正器11で補正された観測値と目標位置DB22からの目標の真の位置との相関の強さを表す二次形式を求める。二次形式比較器24は、二次形式算出器23で求めた各候補の二次形式から最適な候補を選択する。推定値評価器25は、3軸バイアス誤差補正11と目標位置DB22と二次形式算出器23と二次形式比較器24を構成品としたものである。
次に、動作を説明する。実施の形態2と同様に、2軸バイアス誤差推定器群8の出力として、いろいろな候補のバイアス誤差推定値を得たのち、まず、3軸バイアス誤差補正器11にて観測値を補正する。
一方、各時刻における目標の真の位置、速度が既知の場合、それらをデータベース化した目標の真の位置を保存した目標位置DB22を用意する。例えば、目標が航空機の場合はGPSで測定した位置を、目標が衛星の場合は対象とする衛星の軌道要素から推定した位置を真の位置とみなす。そして、二次形式算出器23で、観測値と目標の真の位置との相関の強さを表す二次形式を求める。二次形式が小さいほど観測値が目標の真の位置に近いため、観測値の補正に用いたバイアス誤差が真のバイアス誤差に近いと考えられることから、二次形式比較器24では、例えば、観測値と目標の真の位置の各時間における二次形式のRMSや平均を算出し、最小となった観測値に対して用いたバイアス誤差推定値を最適値とする。
以上のようにこの実施の形態5に係わる発明によれば、バイアス誤差推定値の最適値を選択する際、補正後の観測値と目標との真の位置との相関の強さを用いる特徴があり、これにより実施の形態1と同様に、従来は3次元の観測値のみからは推定できなかったオイラー角でのバイアス誤差を推定することができる。
実施の形態6
実施の形態6は、上記した実施の形態2の構成のうち、推定値評価器の内部を変更したものである。推定値評価器の詳細構成図を図8に示す。
図8において、3軸バイアス誤差補正器11は、観測値DB10に保存した各センサの観測値を、推定した3軸の回転角により補正する。追尾処理器12は3軸バイアス誤差補正器11で補正した観測値を用いて追尾処理する。目標位置DB22は外部からの情報で得られた目標の真の位置を保存している。二次形式算出器26は、追尾処理器12で求めた目標の位置の平滑値、平滑誤差共分散行列と、目標位置DB22に保存している目標の
真の位置から、これらの相関の強さを表す二次形式を求めるものである。二次形式比較器27は二次形式算出器26で求めた各候補の二次形式から最適な候補を選択するものである。推定値評価器28は、3軸バイアス誤差補正器11と追尾処理器12と目標位置DB22と二次形式算出器26と二次形式比較器27を構成品としたものである。
次に、動作を説明する。実施の形態2と同様に、2軸バイアス誤差推定器群8の出力として、いろいろな候補のバイアス誤差推定値を得たのち、まず、3軸バイアス誤差補正器11にて観測値を補正し、追尾処理器12で追尾処理を実施する。
一方、各時刻における目標の真の位置、速度が既知の場合、それらをデータベース化した目標の真の位置を保存した目標位置DB22を用意する。例えば、目標が航空機の場合はGPSで測定した位置を、目標が衛星の場合は対象とする衛星の軌道要素から推定した位置を真の位置とみなす。そして、二次形式算出器26で、追尾処理器12で求めた目標の位置の平滑値、平滑誤差共分散行列と、目標位置DB22に保存している目標の真の位置から二次形式を求める。二次形式が小さいほど目標の位置の平滑値が目標の真の位置に近いため、観測値の補正に用いたバイアス誤差が真のバイアス誤差に近いと考えられることから、二次形式比較器27では、例えば、目標の位置の平滑値と目標の真の位置の二次形式の各時間におけるRMSや平均を算出し、最小となった観測値に対して用いたバイアス誤差推定値を最適値とする。
以上のようにこの実施の形態6に係わる発明によれば、バイアス誤差推定値の最適値を選択する際、補正後の観測値から求めた目標の位置の平滑値と目標との真の位置との相関の強さを用いる特徴があり、これにより実施の形態1と同様に、従来は3次元の観測値のみからは推定できなかったオイラー角でのバイアス誤差を推定することができる。
実施の形態7
実施の形態7は、上記した実施の形態6、7の構成のうち、目標の真の位置を保存する目標位置DB22を作成する方法を示したものである。その構成図を図9に示す。
図9において、第1のセンサ1、第2のセンサ2、第1の観測器3、第2の観測器4は、実施の形態1に示したものと同じである。この実施の形態7では、更に第3のセンサ29、第3の観測器30を設け、各センサの位置を設定するセンサ位置設定器31と、3つのセンサの位置から観測値までの距離から三角測量により目標の真の位置を求める位置標定器32とを設けることにより、位置標定器33で求めた目標位置を目標位置DB22に真の位置として保存するものである。
次に、動作を説明する。第1のセンサ1、第2のセンサ2、第3のセンサ29は目標の位置を観測するためのセンサで、それぞれ同一時刻に同一目標の位置をサンプルする。第1の観測器3、第2の観測器4、第3の観測器30により、真の座標系に対しバイアス誤差が付加された後の目標の位置を出力する。
例えば、レーダのように測距性能がよいセンサの場合、オイラー角の回転で測距値にはバイアス誤差が付加されないことから、3つの測距値があれば三角測量の原理により3次元位置を標定できると期待される。そこで、位置標定器32では3つのセンサ1、2、29の測距値とセンサ位置設定器31で入力した各センサの位置から目標の3次元位置を標定する。そして、得られた目標の3次元位置を目標位置DB22に保存する。
以上のようにこの実施の形態7に係わる発明によれば、3つの測距値を用いることで目標位置DB22を作成することができ、実施の形態5、6において外部から取得していた目標位置DBを内部で作成することができる。
この発明の実施の形態1によるセンサのバイアス誤差推定装置の構成図である。 この発明の実施の形態2によるセンサのバイアス誤差推定装置の構成図である。 この発明の実施の形態2によるセンサのバイアス誤差推定装置内の推定値評価器の構成図である。 この発明の実施の形態2に使用される二次形式比較器における説明図である。 この発明の実施の形態3によるセンサのバイアス誤差推定装置内の推定値評価器の構成図である。 この発明の実施の形態4によるセンサのバイアス誤差推定装置内の推定値評価器の構成図である。 この発明の実施の形態5によるセンサのバイアス誤差推定装置内の推定値評価器の構成図である。 この発明の実施の形態6によるセンサのバイアス誤差推定装置内の推定値評価器の構成図である。 この発明の実施の形態7によるセンサのバイアス誤差推定装置内の目標位置DB作成手段の構成図である。
符号の説明
1:第1のセンサ 2:第2のセンサ
3:第1の観測器 4:第2の観測器
5:1軸バイアス誤差補正器 6:1軸バイアス誤差補正器群
7:2軸バイアス誤差推定器 8:2軸バイアス誤差推定器群
9:推定値評価器 10:観測値DB
11:3軸バイアス誤差補正器 12:追尾処理器
13:二次形式比較器 14:推定値評価器
15:逆積分処理器 16:距離差算出器
17:距離差比較器 18:推定値評価器
19:二次形式算出器 20:二次形式比較器
21:推定値評価器 22:目標位置DB
23:二次形式算出器 24:二次形式比較器
25:推定値評価器 26:二次形式算出器
27:二次形式比較器 28:推定値評価器
29:第3のセンサ 30:第3の観測器
31:センサ位置設定器 32:位置標定器

Claims (6)

  1. 互いに離れて設けられた複数のセンサからの出力により目標位置を計測する装置における上記各々のセンサのバイアス誤差を推定する装置において、
    上記センサを中心としたオイラー角で与えられた3軸のバイアス誤差のうち、1軸の回転角について、想定値分を補正する1軸バイアス誤差補正器を複数有し、取り得る範囲で複数パターン想定し、上記複数パターン分、上記1軸バイアス誤差補正器を複数並列処理する1軸バイアス誤差補正器群と、
    上記1軸バイアス誤差補正器で補正された1軸の回転角の補正値を用いて、3軸のうち残りの2軸の回転角を推定する2軸バイアス誤差推定器を複数有し、上記複数パターン分、上記2軸バイアス誤差推定器を複数並列処理する2軸バイアス誤差推定器群と、
    上記2軸バイアス誤差推定器群で推定した2軸の回転角と上記1軸バイアス誤差補正器で予め補正した残りの1軸の回転角を1つの組合せとして、上記2軸バイアス誤差推定器の個数の中から所定の回転角の組み合わせを選び出し、上記センサによる3次元の観測値からバイアス誤差を推定する推定値評価器と、
    上記各センサの観測器の出力であるすべての3次元の観測値を保存する観測値データベースとを備え、
    上記推定値評価器は、上記観測値データベースに保存した各センサの観測値を、上記2軸バイアス誤差推定器群で推定した2軸の回転角と上記1軸バイアス誤差補正器で予め補正した残りの1軸の回転角との3軸の回転角により補正する3軸バイアス誤差補正器と、この3軸バイアス誤差補正器で補正した観測値を用いて追尾処理する追尾処理器と、この追尾処理器で算出した、観測値と予測値との相関の強さを表す二次形式をもとに、最小となった観測値に対して用いたバイアス誤差推定値を最適値として求める二次形式比較器とで構成されたことを特徴とするセンサのバイアス誤差推定装置。
  2. 互いに離れて設けられた複数のセンサからの出力により目標位置を計測する装置における上記各々のセンサのバイアス誤差を推定する装置において、
    上記センサを中心としたオイラー角で与えられた3軸のバイアス誤差のうち、1軸の回転角について、想定値分を補正する1軸バイアス誤差補正器を複数有し、取り得る範囲で複数パターン想定し、上記複数パターン分、上記1軸バイアス誤差補正器を複数並列処理する1軸バイアス誤差補正器群と、
    上記1軸バイアス誤差補正器で補正された1軸の回転角の補正値を用いて、3軸のうち残りの2軸の回転角を推定する2軸バイアス誤差推定器を複数有し、上記複数パターン分、上記2軸バイアス誤差推定器を複数並列処理する2軸バイアス誤差推定器群と、
    上記2軸バイアス誤差推定器群で推定した2軸の回転角と上記1軸バイアス誤差補正器で予め補正した残りの1軸の回転角を1つの組合せとして、上記2軸バイアス誤差推定器の個数の中から所定の回転角の組み合わせを選び出し、上記センサによる3次元の観測値からバイアス誤差を推定する推定値評価器と、
    上記各センサの観測器の出力であるすべての3次元の観測値を保存する観測値データベースとを備え、
    上記推定値評価器は、上記観測値データベースに保存した各センサの観測値を、上記2軸バイアス誤差推定器群で推定した2軸の回転角と上記1軸バイアス誤差補正器で予め補正した残りの1軸の回転角との3軸の回転角により補正する3軸バイアス誤差補正器と、この3軸バイアス誤差補正器で補正した観測値を用いて追尾処理する追尾処理器と、この追尾処理器で処理した結果を用いて時間をさかのぼって目標の位置を推定する逆積分処理器と、上記追尾処理器で求めた目標の位置と、上記逆積分処理器で求めた目標の位置との距離差を求める距離差算出器と、この距離算出器で求めた各候補の距離差をもとに、最小となった観測値に対して用いたバイアス誤差推定値を最適値として求める距離差比較器とで構成されたことを特徴とするセンサのバイアス誤差推定装置。
  3. 互いに離れて設けられた複数のセンサからの出力により目標位置を計測する装置における上記各々のセンサのバイアス誤差を推定する装置において、
    上記センサを中心としたオイラー角で与えられた3軸のバイアス誤差のうち、1軸の回転角について、想定値分を補正する1軸バイアス誤差補正器を複数有し、取り得る範囲で複数パターン想定し、上記複数パターン分、上記1軸バイアス誤差補正器を複数並列処理する1軸バイアス誤差補正器群と、
    上記1軸バイアス誤差補正器で補正された1軸の回転角の補正値を用いて、3軸のうち残りの2軸の回転角を推定する2軸バイアス誤差推定器を複数有し、上記複数パターン分、上記2軸バイアス誤差推定器を複数並列処理する2軸バイアス誤差推定器群と、
    上記2軸バイアス誤差推定器群で推定した2軸の回転角と上記1軸バイアス誤差補正器で予め補正した残りの1軸の回転角を1つの組合せとして、上記2軸バイアス誤差推定器の個数の中から所定の回転角の組み合わせを選び出し、上記センサによる3次元の観測値からバイアス誤差を推定する推定値評価器と、
    上記各センサの観測器の出力であるすべての3次元の観測値を保存する観測値データベースとを備え、
    上記推定値評価器は、観測値データベースに保存した各センサの観測値を、上記2軸バイアス誤差推定器群で推定した2軸の回転角と上記1軸バイアス誤差補正器で予め補正した残りの1軸の回転角との3軸の回転角により補正する3軸バイアス誤差補正器と、この3軸バイアス誤差補正器で補正した観測値を用いて追尾処理する追尾処理器と、この追尾処理器で追尾処理した結果を用いて時間をさかのぼって目標の位置、速度を推定する逆積分処理器と、上記追尾処理器で求めた目標の位置、速度の平滑値、平滑誤差共分散行列と、上記逆積分処理器で求めた目標の位置、速度の推定値、予測誤差共分散行列から、これらの相関の強さを表す二次形式を求める二次形式算出器と、この二次形式算出器で求めた各候補の二次形式をもとに、最小となった観測値に対して用いたバイアス誤差推定値を最適値として求める二次形式比較器とで構成されたことを特徴とするセンサのバイアス誤差推定装置。
  4. 互いに離れて設けられた複数のセンサからの出力により目標位置を計測する装置における上記各々のセンサのバイアス誤差を推定する装置において、
    上記センサを中心としたオイラー角で与えられた3軸のバイアス誤差のうち、1軸の回転角について、想定値分を補正する1軸バイアス誤差補正器を複数有し、取り得る範囲で
    複数パターン想定し、上記複数パターン分、上記1軸バイアス誤差補正器を複数並列処理する1軸バイアス誤差補正器群と、
    上記1軸バイアス誤差補正器で補正された1軸の回転角の補正値を用いて、3軸のうち残りの2軸の回転角を推定する2軸バイアス誤差推定器を複数有し、上記複数パターン分、上記2軸バイアス誤差推定器を複数並列処理する2軸バイアス誤差推定器群と、
    上記2軸バイアス誤差推定器群で推定した2軸の回転角と上記1軸バイアス誤差補正器で予め補正した残りの1軸の回転角を1つの組合せとして、上記2軸バイアス誤差推定器の個数の中から所定の回転角の組み合わせを選び出し、上記センサによる3次元の観測値からバイアス誤差を推定する推定値評価器と、
    上記各センサの観測器の出力であるすべての3次元の観測値を保存する観測値データベースとを備え、
    上記推定値評価器は、観測値データベースに保存した各センサの観測値を、上記2軸バイアス誤差推定器群で推定した2軸の回転角と上記1軸バイアス誤差補正器で予め補正した残りの1軸の回転角との3軸の回転角により補正する3軸バイアス誤差補正器と、外部からの情報で得られた目標の真の位置を保存した目標位置データベースと、上記3軸バイアス誤差補正器で補正した観測値と上記目標位置データベースからの目標の真の位置との相関の強さを表す二次形式を求める二次形式算出器と、この二次形式算出器で求めた各候補の二次形式をもとに、最小となった観測値に対して用いたバイアス誤差推定値を最適値として求める二次形式比較器とで構成されたことを特徴とするセンサのバイアス誤差推定装置。
  5. 互いに離れて設けられた複数のセンサからの出力により目標位置を計測する装置における上記各々のセンサのバイアス誤差を推定する装置において、
    上記センサを中心としたオイラー角で与えられた3軸のバイアス誤差のうち、1軸の回転角について、想定値分を補正する1軸バイアス誤差補正器を複数有し、取り得る範囲で複数パターン想定し、上記複数パターン分、上記1軸バイアス誤差補正器を複数並列処理する1軸バイアス誤差補正器群と、
    上記1軸バイアス誤差補正器で補正された1軸の回転角の補正値を用いて、3軸のうち残りの2軸の回転角を推定する2軸バイアス誤差推定器を複数有し、上記複数パターン分、上記2軸バイアス誤差推定器を複数並列処理する2軸バイアス誤差推定器群と、
    上記2軸バイアス誤差推定器群で推定した2軸の回転角と上記1軸バイアス誤差補正器で予め補正した残りの1軸の回転角を1つの組合せとして、上記2軸バイアス誤差推定器の個数の中から所定の回転角の組み合わせを選び出し、上記センサによる3次元の観測値からバイアス誤差を推定する推定値評価器と、
    上記各センサの観測器の出力であるすべての3次元の観測値を保存する観測値データベースとを備え、
    上記推定値評価器は、観測値データベースに保存した各センサの観測値を、上記2軸バイアス誤差推定器群で推定した2軸の回転角と上記1軸バイアス誤差補正器で予め補正した残りの1軸の回転角との3軸の回転角により補正する3軸バイアス誤差補正器と、この3軸バイアス誤差補正器で補正した観測値を用いて追尾処理する追尾処理器と、外部からの情報で得られた目標の真の位置を保存した目標位置データベースと、上記追尾処理器で求めた目標の位置の平滑値、平滑誤差共分散行列と上記目標位置データベースからの目標の真の位置から、これらの相関の強さを表す二次形式を求める二次形式算出器と、この二次形式算出器で求めた各候補の二次形式をもとに、最小となった観測値に対して用いたバイアス誤差推定値を最適値として求める二次形式比較器とで構成されたことを特徴とするセンサのバイアス誤差推定装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載のセンサのバイアス誤差推定装置において、
    上記目標位置データベースは、各センサの位置を設定するセンサ位置設定器と、3つのセンサの位置から観測値までの3つの測距値と上記センサ位置設定器からの位置とに基づ
    き三角測量により目標の真の位置を求める位置標定器とで作成された目標位置を保存したことを特徴とするセンサのバイアス誤差推定装置。
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