JPH0914935A - 3次元物体の測定装置 - Google Patents
3次元物体の測定装置Info
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- JPH0914935A JPH0914935A JP16486195A JP16486195A JPH0914935A JP H0914935 A JPH0914935 A JP H0914935A JP 16486195 A JP16486195 A JP 16486195A JP 16486195 A JP16486195 A JP 16486195A JP H0914935 A JPH0914935 A JP H0914935A
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- wave
- irradiation
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 三角測量法による測定の対象である3次元物
体の表面が粗面であるか鏡面であるかにかかわらず、光
学系に変更を要することなくこの物体を測定できるよう
にする。 【構成】 レーザ光源10からの二つの光19、20をそれぞ
れ異なる角度で2方向から測定対象物体22に向かわせ、
これらの光19、20をシリンドリカルレンズ21、24によっ
て物体22上にライン状に照射させる。一方の光19の照射
により物体22から散乱反射光が生じたときに、この散乱
反射光のみを一対の第1の受光系27、28によって受光さ
せる。他方の光20の照射により物体22から鏡面反射光が
生じたときに、この鏡面反射光のみを第2の受光系37に
よって受光させる。
体の表面が粗面であるか鏡面であるかにかかわらず、光
学系に変更を要することなくこの物体を測定できるよう
にする。 【構成】 レーザ光源10からの二つの光19、20をそれぞ
れ異なる角度で2方向から測定対象物体22に向かわせ、
これらの光19、20をシリンドリカルレンズ21、24によっ
て物体22上にライン状に照射させる。一方の光19の照射
により物体22から散乱反射光が生じたときに、この散乱
反射光のみを一対の第1の受光系27、28によって受光さ
せる。他方の光20の照射により物体22から鏡面反射光が
生じたときに、この鏡面反射光のみを第2の受光系37に
よって受光させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3次元物体の形状を三
角測量法にもとづいて測定するための、3次元物体の測
定装置に関する。
角測量法にもとづいて測定するための、3次元物体の測
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の3次元物体の測定装置を
図10および図11に例示する。図10の装置においては、光
源70からの光71が、ミラー72およびガルバノミラー73で
反射され、かつ固定ミラー74で反射されて測定対象物体
75を照射する。この物体75からの散乱反射光は、固定ミ
ラー76で反射され、ガルバノミラー73の裏ミラーで反射
されて、受光素子77にて感知される。この場合、ガルバ
ノモータ78で駆動されるガルバノミラー73が振れること
で、x方向の走査が行われてその値が特定される。z方
向の値は、受光素子77によって特定される。
図10および図11に例示する。図10の装置においては、光
源70からの光71が、ミラー72およびガルバノミラー73で
反射され、かつ固定ミラー74で反射されて測定対象物体
75を照射する。この物体75からの散乱反射光は、固定ミ
ラー76で反射され、ガルバノミラー73の裏ミラーで反射
されて、受光素子77にて感知される。この場合、ガルバ
ノモータ78で駆動されるガルバノミラー73が振れること
で、x方向の走査が行われてその値が特定される。z方
向の値は、受光素子77によって特定される。
【0003】図11の装置においては、半導体レーザ81か
らの光82は、投光レンズ83を通った後にガルバノミラー
84で反射され、ハーフミラー85で透過光と反射光とに分
けられる。反射光がx方向検知素子86で受光されること
で、そのx方向の位置が検知される。ハーフミラー85を
透過した光は、測定対象物体87を照射する。測定対象物
体87で反射した光は、受光レンズ88を通って、z方向検
知素子89で感知される。
らの光82は、投光レンズ83を通った後にガルバノミラー
84で反射され、ハーフミラー85で透過光と反射光とに分
けられる。反射光がx方向検知素子86で受光されること
で、そのx方向の位置が検知される。ハーフミラー85を
透過した光は、測定対象物体87を照射する。測定対象物
体87で反射した光は、受光レンズ88を通って、z方向検
知素子89で感知される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
のものでは、測定対象物の表面が粗面であるか鏡面であ
るかによって光学系を変更しなければならず、一つの光
学系で両者を測定することはできないという問題点があ
る。また、測定深度が浅く、ある程度以上の奥行きを有
する測定対象物の測定が困難であるという問題点もあ
る。
のものでは、測定対象物の表面が粗面であるか鏡面であ
るかによって光学系を変更しなければならず、一つの光
学系で両者を測定することはできないという問題点があ
る。また、測定深度が浅く、ある程度以上の奥行きを有
する測定対象物の測定が困難であるという問題点もあ
る。
【0005】そこで本発明はこのような問題点を解決
し、測定対象物の表面が粗面であるか鏡面であるかにか
かわらず、光学系に変更を要することなく測定を行える
ようにし、しかもその測定深度を深く設定できるように
することを目的とする。
し、測定対象物の表面が粗面であるか鏡面であるかにか
かわらず、光学系に変更を要することなく測定を行える
ようにし、しかもその測定深度を深く設定できるように
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】この目的を達
成するため本発明は、光源からの二つの光をそれぞれ異
なる角度で2方向から測定対象物体に向かわせる手段
と、これら2方向からの光をそれぞれ測定対象物体上に
ライン状に照射させる手段と、一方のライン状の光の照
射により測定対象物体から散乱反射光が生じたときに、
この散乱反射光を、他方のライン状の光の照射にもとづ
く測定対象物体からの反射光から分離して受光する第1
の受光手段と、前記他方のライン状の光の照射により測
定対象物体から鏡面反射光が生じたときに、この鏡面反
射光を、前記一方のライン状の光の照射にもとづく測定
対象物体からの反射光から分離して受光する第2の受光
手段とを有する構成としたものである。
成するため本発明は、光源からの二つの光をそれぞれ異
なる角度で2方向から測定対象物体に向かわせる手段
と、これら2方向からの光をそれぞれ測定対象物体上に
ライン状に照射させる手段と、一方のライン状の光の照
射により測定対象物体から散乱反射光が生じたときに、
この散乱反射光を、他方のライン状の光の照射にもとづ
く測定対象物体からの反射光から分離して受光する第1
の受光手段と、前記他方のライン状の光の照射により測
定対象物体から鏡面反射光が生じたときに、この鏡面反
射光を、前記一方のライン状の光の照射にもとづく測定
対象物体からの反射光から分離して受光する第2の受光
手段とを有する構成としたものである。
【0007】このようなものであると、光源からの光を
2方向から測定対象物体に向かわせ、測定対象物体が粗
面である場合は、一方の光と散乱反射光を受光する第1
の受光手段とによってこの測定対象物が測定される。測
定対象物体が鏡面である場合には、他方の光と鏡面反射
光を受光する第2の受光素子とによって、測定対象物が
測定される。
2方向から測定対象物体に向かわせ、測定対象物体が粗
面である場合は、一方の光と散乱反射光を受光する第1
の受光手段とによってこの測定対象物が測定される。測
定対象物体が鏡面である場合には、他方の光と鏡面反射
光を受光する第2の受光素子とによって、測定対象物が
測定される。
【0008】また本発明は、光源を構成する半導体レー
ザと、この半導体レーザから照射される楕円形の光から
楕円形のコリレート光を生成する手段と、このコリレー
ト光を円形断面に補正する手段と、この円形断面の光を
より断面積の大きな円形断面の光に変換する手段と、こ
の断面積の大きな円形断面の光を、測定対象物体上に照
射されたときに所要の計測深さを達成可能なように小さ
な角度で絞り込む長焦点レンズとを有する構成としたも
のである。
ザと、この半導体レーザから照射される楕円形の光から
楕円形のコリレート光を生成する手段と、このコリレー
ト光を円形断面に補正する手段と、この円形断面の光を
より断面積の大きな円形断面の光に変換する手段と、こ
の断面積の大きな円形断面の光を、測定対象物体上に照
射されたときに所要の計測深さを達成可能なように小さ
な角度で絞り込む長焦点レンズとを有する構成としたも
のである。
【0009】すなわち、測定精度を高くして、しかも測
定深さを大きくとるためには、測定対象物へのビーム径
を小さくするとともに、その拡がり角を小さくする必要
がある。つまり、ビーム径wは、 w=λ/(2NA) …(1) で表される。ただし、 w:ビーム径 λ:光源の波長 NA:レンズの開口数 である。本発明では、NAを大きくするために、円形断
面の光をより断面積の大きな円形断面の光に変換する手
段を有した構成とする。
定深さを大きくとるためには、測定対象物へのビーム径
を小さくするとともに、その拡がり角を小さくする必要
がある。つまり、ビーム径wは、 w=λ/(2NA) …(1) で表される。ただし、 w:ビーム径 λ:光源の波長 NA:レンズの開口数 である。本発明では、NAを大きくするために、円形断
面の光をより断面積の大きな円形断面の光に変換する手
段を有した構成とする。
【0010】また、ビームの拡がり角を小さくするため
に、長焦点レンズを有した構成とする。つまり、 w〜4fθ …(2) で表され、 f:焦点距離 θ:拡がり角 である。
に、長焦点レンズを有した構成とする。つまり、 w〜4fθ …(2) で表され、 f:焦点距離 θ:拡がり角 である。
【0011】
【実施例】本発明の装置は、カメラ部(図1、2、3)
と、データ処理部(図4)とからなる。
と、データ処理部(図4)とからなる。
【0012】図1および図2において、半導体レーザ10
から出た光は、光束変換系11と絞り光学系12とを通る。
図3に示すように、光束変換系11は、3群コリメートレ
ンズ13と、アナモルフィークプリズムペア14と、ビーム
エキスパンダ15とを備えている。すなわち、半導体レー
ザ10から出た楕円断面の光が3群コリメートレンズ13を
通ることによってコリレート光が形成され、またアナモ
ルフィークプリズムペア14を通ることにより楕円が補正
されて円形断面の光が得られる。この円形断面の光は、
ビームエキスパンダ15を通ることによって、より大きな
円形断面にされる。この大きな円形断面の光は、長焦点
レンズ群にて構成された絞り光学系12に入れられ、この
絞り光学系12によって光ビームが絞られる。これによ
り、細い光ビームを極力同じ径で長く保つことができ、
その結果、高精度で、しかも測定深さを深くとった測定
が可能になる。
から出た光は、光束変換系11と絞り光学系12とを通る。
図3に示すように、光束変換系11は、3群コリメートレ
ンズ13と、アナモルフィークプリズムペア14と、ビーム
エキスパンダ15とを備えている。すなわち、半導体レー
ザ10から出た楕円断面の光が3群コリメートレンズ13を
通ることによってコリレート光が形成され、またアナモ
ルフィークプリズムペア14を通ることにより楕円が補正
されて円形断面の光が得られる。この円形断面の光は、
ビームエキスパンダ15を通ることによって、より大きな
円形断面にされる。この大きな円形断面の光は、長焦点
レンズ群にて構成された絞り光学系12に入れられ、この
絞り光学系12によって光ビームが絞られる。これによ
り、細い光ビームを極力同じ径で長く保つことができ、
その結果、高精度で、しかも測定深さを深くとった測定
が可能になる。
【0013】絞り光学系12を通った光ビームは、次に四
分の一波長板17とビームスプリッタ18とを通ることで、
入射光に平行なP波19と、これに垂直なS波20とに分離
される。このうち、P波19は、シリンドリカルレンズ21
により扇形に形成されて光のラインとなったうえで、測
定対象物体22に対し垂直方向に照射される。一方、S波
は、反射鏡23で反射されて、P波19の光軸に対し斜め方
向に向けられる。そしてシリンドリカルレンズ24により
扇形に形成されて光のラインとなったうえで、測定対象
物体22に対し斜め方向に照射角度αで照射される。図5
は、P波の扇形の光25が光のライン26となって測定対象
物体22に照射される様子を例示する。
分の一波長板17とビームスプリッタ18とを通ることで、
入射光に平行なP波19と、これに垂直なS波20とに分離
される。このうち、P波19は、シリンドリカルレンズ21
により扇形に形成されて光のラインとなったうえで、測
定対象物体22に対し垂直方向に照射される。一方、S波
は、反射鏡23で反射されて、P波19の光軸に対し斜め方
向に向けられる。そしてシリンドリカルレンズ24により
扇形に形成されて光のラインとなったうえで、測定対象
物体22に対し斜め方向に照射角度αで照射される。図5
は、P波の扇形の光25が光のライン26となって測定対象
物体22に照射される様子を例示する。
【0014】図1において、P波19の光軸に対し線対称
な斜め方向の光軸に沿って、一対の第1の受光系27、28
が配置されている。これら第1の受光系27、28は、それ
ぞれP波19の光軸に対し角度βをなして配置され、P波
のみを通過させて他の雑音となる光を遮断する偏光フィ
ルタ29と、図中におけるy方向とz方向の光を吸収する
ように作用する一対のシリンドリカルレンズ30、31と、
これらシリンドリカルレンズ30、31によって焦点が結ば
れる位置に配置された2次元PSD32とをそれぞれ備え
ている。
な斜め方向の光軸に沿って、一対の第1の受光系27、28
が配置されている。これら第1の受光系27、28は、それ
ぞれP波19の光軸に対し角度βをなして配置され、P波
のみを通過させて他の雑音となる光を遮断する偏光フィ
ルタ29と、図中におけるy方向とz方向の光を吸収する
ように作用する一対のシリンドリカルレンズ30、31と、
これらシリンドリカルレンズ30、31によって焦点が結ば
れる位置に配置された2次元PSD32とをそれぞれ備え
ている。
【0015】図5、6、7に示すように、測定対象物体
22が凹部35を有する場合において、図6に示すように光
が斜めに照射する場合には、図示のような死角Eが発生
する。また図7に示すように光が垂直に照射する場合に
は、図示のように片側に死角F、Gが発生する。よっ
て、測定対象物体22の表面が粗面である場合には、この
ような死角の発生をなくすために、上述のように、P波
19を垂直照射するともに、斜め向きに配置された一対の
第1の受光系27、28によって、粗面からの散乱反射光を
2方向で観測する。このとき、三角測量の原理により、
図1に示すように測定対象物体22の表面の位置がP波19
の光軸方向に沿って異なると、2次元PSD32における
光の位置がずれ、それによってライン状の2次元位置が
測定されることになる。
22が凹部35を有する場合において、図6に示すように光
が斜めに照射する場合には、図示のような死角Eが発生
する。また図7に示すように光が垂直に照射する場合に
は、図示のように片側に死角F、Gが発生する。よっ
て、測定対象物体22の表面が粗面である場合には、この
ような死角の発生をなくすために、上述のように、P波
19を垂直照射するともに、斜め向きに配置された一対の
第1の受光系27、28によって、粗面からの散乱反射光を
2方向で観測する。このとき、三角測量の原理により、
図1に示すように測定対象物体22の表面の位置がP波19
の光軸方向に沿って異なると、2次元PSD32における
光の位置がずれ、それによってライン状の2次元位置が
測定されることになる。
【0016】図1において、斜め方向に照射されるS波
20は、鏡面に対するものとして使われ、対応して設けら
れる単一の第2の受光系37は、このS波20の照射角度α
と等しい角度αでもって配置されている。すなわち、P
波19の光軸に対しS波の照射方向とは反対側の線対称な
斜め方向の光軸に沿って配置されている。そして、この
第2の受光系37も、同様に、S波のみを通過させて他の
雑音となる光を遮断する偏光フィルタ39と、図中におけ
るy方向とz方向の光を吸収するように作用する一対の
シリンドリカルレンズ40、41と、これらシリンドリカル
レンズ40、41によって焦点が結ばれる位置に配置された
2次元PSD42とを備えている。
20は、鏡面に対するものとして使われ、対応して設けら
れる単一の第2の受光系37は、このS波20の照射角度α
と等しい角度αでもって配置されている。すなわち、P
波19の光軸に対しS波の照射方向とは反対側の線対称な
斜め方向の光軸に沿って配置されている。そして、この
第2の受光系37も、同様に、S波のみを通過させて他の
雑音となる光を遮断する偏光フィルタ39と、図中におけ
るy方向とz方向の光を吸収するように作用する一対の
シリンドリカルレンズ40、41と、これらシリンドリカル
レンズ40、41によって焦点が結ばれる位置に配置された
2次元PSD42とを備えている。
【0017】なお、シリンドリカルレンズ30、31、40、
41は、図示のように2枚配置するほかに、これらを1枚
の特殊レンズで構成することもできる。また、受光素子
としては、上述のような2次元PSD32、42に代えて、
CCDなどの他の任意の素子を利用することもできる。
41は、図示のように2枚配置するほかに、これらを1枚
の特殊レンズで構成することもできる。また、受光素子
としては、上述のような2次元PSD32、42に代えて、
CCDなどの他の任意の素子を利用することもできる。
【0018】このように粗面と鏡面との両方に対応で
き、また一つの半導体レーザ10を利用した光源からの光
をP波とS波とに分離するなど、構成が簡単であること
から、安価で、しかも上述のように死角を無くして高精
度にデータを得ることができる。また移動部を有しない
固定光学系を採用した点からも、高精度を確保すること
ができる。またシリンドリカルレンズ21、24によって扇
形の光25を形成したため、測定幅を大きくとることがで
きる。さらに受光素子としてPSD32、42を利用したた
め、高速処理を実現することができる。
き、また一つの半導体レーザ10を利用した光源からの光
をP波とS波とに分離するなど、構成が簡単であること
から、安価で、しかも上述のように死角を無くして高精
度にデータを得ることができる。また移動部を有しない
固定光学系を採用した点からも、高精度を確保すること
ができる。またシリンドリカルレンズ21、24によって扇
形の光25を形成したため、測定幅を大きくとることがで
きる。さらに受光素子としてPSD32、42を利用したた
め、高速処理を実現することができる。
【0019】受光素子を構成する各2次元PSD32、42
からの信号は、図4に示すようにそれぞれA/D変換器
44でデジタル信号に変換され、画像処理ボード45へ送ら
れる。この画像処理ボード45では、CPU46からの指示
によって、ライン状の光からの重心位置計算や平均化処
理などが行われる。そのデータはメモリバッファ47に格
納され、またその結果はモニタ48の画面に表示される。
からの信号は、図4に示すようにそれぞれA/D変換器
44でデジタル信号に変換され、画像処理ボード45へ送ら
れる。この画像処理ボード45では、CPU46からの指示
によって、ライン状の光からの重心位置計算や平均化処
理などが行われる。そのデータはメモリバッファ47に格
納され、またその結果はモニタ48の画面に表示される。
【0020】上述のように、測定対象物体22の表面が粗
面である場合には、P波を受光可能な一対の2次元PS
D32によって2方向の観察を行っているため、データの
重み付けや平均化処理を行うことが可能である。特に平
均化処理を行うことによって、y方向のラインでは、図
8に示されるような特異なピーク点50は取り除かれ、し
たがって測定対象物体22の表面粗さによる影響を無くし
てデータの信頼性を向上させることができる。
面である場合には、P波を受光可能な一対の2次元PS
D32によって2方向の観察を行っているため、データの
重み付けや平均化処理を行うことが可能である。特に平
均化処理を行うことによって、y方向のラインでは、図
8に示されるような特異なピーク点50は取り除かれ、し
たがって測定対象物体22の表面粗さによる影響を無くし
てデータの信頼性を向上させることができる。
【0021】測定対象物体22の表面が鏡面である場合に
は、ほとんど散乱反射光が発生しないので、2方向に配
置された2次元PSD32からのデータはほとんど無く、
もっぱらS波を受光可能な2次元PSD42からのデータ
にもとづいて測定が行われる。
は、ほとんど散乱反射光が発生しないので、2方向に配
置された2次元PSD32からのデータはほとんど無く、
もっぱらS波を受光可能な2次元PSD42からのデータ
にもとづいて測定が行われる。
【0022】図1において、測定対象物体22が図示の位
置からx方向に動くか、あるいは光学系がx方向に動く
と、別のライン状のプロファイルが測定されることにな
る。各ライン状のプロファイルに対応するデータはそれ
ぞれメモリバッファ47に格納され、複数のラインに対応
するデータがリアルタイムにモニタ48に表示される。図
9は、その表示例を示す。
置からx方向に動くか、あるいは光学系がx方向に動く
と、別のライン状のプロファイルが測定されることにな
る。各ライン状のプロファイルに対応するデータはそれ
ぞれメモリバッファ47に格納され、複数のラインに対応
するデータがリアルタイムにモニタ48に表示される。図
9は、その表示例を示す。
【0023】図4に示すように、半導体レーザ10の発光
量を制御するための自動制御装置51が設けられており、
この自動制御装置51は、CPU46からの指示によって、
自動/手動の切換えが可能である。自動で制御する際に
は、各A/D変換器44の出力がこの自動制御装置51に入
力されることによって、反射光量にもとづき照射光量を
フィードバック制御することが可能である。なお、A/
D変換器44の出力に代えて各画像処理ボード45の出力を
自動制御装置51に入力することによっても、同様のフィ
ードバック制御を行うことができる。
量を制御するための自動制御装置51が設けられており、
この自動制御装置51は、CPU46からの指示によって、
自動/手動の切換えが可能である。自動で制御する際に
は、各A/D変換器44の出力がこの自動制御装置51に入
力されることによって、反射光量にもとづき照射光量を
フィードバック制御することが可能である。なお、A/
D変換器44の出力に代えて各画像処理ボード45の出力を
自動制御装置51に入力することによっても、同様のフィ
ードバック制御を行うことができる。
【0024】たとえば測定対象物体22が黒色などの色彩
を有する場合には、照射した光が吸収して反射が起こり
にくく、データを採りにくいことがある。そのようなと
きには、自動制御装置51にて自動制御を行うなどによっ
て、半導体レーザ10の出力を増大させればよい。
を有する場合には、照射した光が吸収して反射が起こり
にくく、データを採りにくいことがある。そのようなと
きには、自動制御装置51にて自動制御を行うなどによっ
て、半導体レーザ10の出力を増大させればよい。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、光源から
の光を2方向から測定対象物体に向かわせ、測定対象物
体が粗面である場合は、一方の光と、散乱反射光を受光
する第1の受光手段とによってこの測定対象物を測定可
能とし、また測定対象物が鏡面である場合には、他方の
光と、鏡面反射光を受光する第2の受光素子とによって
この測定対象物を測定可能としたため、測定対象物体が
粗面であると鏡面であるとにかかわらず、一つの光学装
置だけでこの測定対象物体を3次元的に測定することが
できる。
の光を2方向から測定対象物体に向かわせ、測定対象物
体が粗面である場合は、一方の光と、散乱反射光を受光
する第1の受光手段とによってこの測定対象物を測定可
能とし、また測定対象物が鏡面である場合には、他方の
光と、鏡面反射光を受光する第2の受光素子とによって
この測定対象物を測定可能としたため、測定対象物体が
粗面であると鏡面であるとにかかわらず、一つの光学装
置だけでこの測定対象物体を3次元的に測定することが
できる。
【0026】また本発明によれば、光源を構成する半導
体レーザから照射される光を小さな角度で絞り込む長焦
点レンズを設けたため、その光を測定対象物体上に照射
したときに所要の計測深さを達成させることができる。
体レーザから照射される光を小さな角度で絞り込む長焦
点レンズを設けたため、その光を測定対象物体上に照射
したときに所要の計測深さを達成させることができる。
【図1】本発明の一実施例の3次元物体の測定装置のカ
メラ部の概略構成を示す正面図である。
メラ部の概略構成を示す正面図である。
【図2】図1のカメラ部の斜視図である。
【図3】図1のカメラ部における光束変換系の詳細図で
ある。
ある。
【図4】同装置におけるデータ処理部の概略構成図であ
る。
る。
【図5】照射光と観測用の受光系との配置を説明するた
めの概略図である。
めの概略図である。
【図6】斜め照射により死角が生じていることを説明す
る図である。
る図である。
【図7】垂直照射により死角が生じていることを説明す
る図である。
る図である。
【図8】測定対象物体におけるライン状の光の例を示す
図である。
図である。
【図9】測定対象物体の形状を示すラインプロファイル
を例示する図である。
を例示する図である。
【図10】従来の3次元物体の測定装置の一例の概略図
である。
である。
【図11】従来の3次元物体の測定装置の他の例の概略
図である。
図である。
10 半導体レーザ 12 絞り光学系 19 P波 20 S波 22 測定対象物体 27 第1の受光系 28 第1の受光系 32 2次元PSD 37 第2の受光系 42 2次元PSD
フロントページの続き (72)発明者 浜野 誠司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 3次元物体を三角測量法にもとづいて測
定する装置であって、光源からの二つの光をそれぞれ異
なる角度で2方向から測定対象物体に向かわせる手段
と、これら2方向からの光をそれぞれ測定対象物体上に
ライン状に照射させる手段と、一方のライン状の光の照
射により測定対象物体から散乱反射光が生じたときに、
この散乱反射光を、他方のライン状の光の照射にもとづ
く測定対象物体からの反射光から分離して受光する第1
の受光手段と、前記他方のライン状の光の照射により測
定対象物体から鏡面反射光が生じたときに、この鏡面反
射光を、前記一方のライン状の光の照射にもとづく測定
対象物体からの反射光から分離して受光する第2の受光
手段とを有することを特徴とする3次元物体の測定装
置。 - 【請求項2】 レーザ光源からの光をP波とS波とに分
離する手段と、測定対象物体の面に対しP波を垂直方向
から照射させる手段と、測定対象物体の面に対しS波を
斜め方向から照射させる手段と、垂直方向のP波の光軸
に対し線対称な斜め方向の光軸に沿ってそれぞれ配置さ
れるとともに、フィルタを介してP波のみを受光するよ
うに構成されて、このP波の照射により測定対象物体か
ら散乱反射光が生じたときにこの散乱反射光を受光可能
な一対の第1の2次元受光素子と、垂直方向のP波の光
軸に対しS波の照射方向とは反対側の線対称な斜め方向
の光軸に沿って配置されるとともに、フィルタを介して
S波のみを受光するように構成されて、このS波の照射
により測定対象物体から鏡面反射光が生じたときにこの
鏡面反射光を受光可能な第2の2次元受光素子とを有す
ることを特徴とする請求項1記載の3次元物体の測定装
置。 - 【請求項3】 3次元物体を三角測量法にもとづいて測
定する装置であって、光源を構成する半導体レーザと、
この半導体レーザから照射される楕円形の光から楕円形
のコリレート光を生成する手段と、このコリレート光を
円形断面に補正する手段と、この円形断面の光をより断
面積の大きな円形断面の光に変換する手段と、この断面
積の大きな円形断面の光を、測定対象物体上に照射され
たときに所要の計測深さを達成可能なように小さな角度
で絞り込む長焦点レンズとを有することを特徴とする3
次元物体の測定装置。 - 【請求項4】 長焦点レンズにて絞り込まれる光を扇形
に広がる平面状の光束に変換して測定対象物体上にライ
ン状に照射させるシリンドリカルレンズを有することを
特徴とする請求項3記載の3次元物体の測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16486195A JPH0914935A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 3次元物体の測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16486195A JPH0914935A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 3次元物体の測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0914935A true JPH0914935A (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=15801321
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16486195A Pending JPH0914935A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 3次元物体の測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0914935A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1995
- 1995-06-30 JP JP16486195A patent/JPH0914935A/ja active Pending
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