JPH09148501A - 半導体冷却器の製造方法 - Google Patents

半導体冷却器の製造方法

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JPH09148501A
JPH09148501A JP30603695A JP30603695A JPH09148501A JP H09148501 A JPH09148501 A JP H09148501A JP 30603695 A JP30603695 A JP 30603695A JP 30603695 A JP30603695 A JP 30603695A JP H09148501 A JPH09148501 A JP H09148501A
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JP
Japan
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heat
heat pipe
pipe
straight
loop
Prior art date
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Pending
Application number
JP30603695A
Other languages
English (en)
Inventor
Chika Sasaki
千佳 佐々木
Takashi Murase
孝志 村瀬
Junichi Otomo
淳市 大友
Kouji Higo
孝児 肥後
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストが低く、かつ冷却性能に優れたル
−プ状ヒ−トパイプ式半導体冷却器の製造方法を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 直状ヒ−トパイプの一方の側に吸熱ブロ
ックを、他方の側に放熱フィンを取付ける工程、この直
状ヒ−トパイプの吸熱ブロックと放熱フィンとの間の部
分、及び両端部近傍の3ヶ所を切断し、それぞれ両端が
開放された、吸熱ブロックが取付けられた第1の直状部
と、放熱フィンが取付けされた第2の直状部とに分離す
る工程、前記分離された第1の直状部の一端と第2の直
状部の一端、及び第1の直状部の他端と第2の直状部の
他端とをそれぞれ継手管により接続し、ル−プ状ヒ−ト
パイプを形成する工程、及び前記継手管に取付けられた
封止管からル−プ状ヒ−トパイプ内に作動液を封入し、
封止管を封止する工程を具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体冷却器の製
造方法に係り、特に、ル−プ状ヒ−トパイプ式半導体冷
却器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無停電電源装置(UPS)や電車搭載用
のVVVFインバ−タに使用されるモジュ−ル型電力用
半導体は、大電力で使用されるため、発熱量が大きく、
単に放熱板を取り付けただけでは冷却が十分ではなく、
そのためヒ−トパイプを用いた冷却器を取り付けて効果
的に冷却することが行われている。
【0003】半導体装置に取り付けられるヒ−トパイプ
式冷却器としては、図3に示すような直状ヒ−トパイプ
式と、図1に示すようなル−プ状ヒ−トパイプ式が考え
られる。図3に示す直状ヒ−トパイプ式冷却器は、複数
本並設された直状ヒ−トパイプ1と、これら直状ヒ−ト
パイプ1の一方の側に取り付けられた吸熱ブロック2
と、他方の側に取り付けられた放熱フィン3とから構成
される。
【0004】ル−プ状のヒ−トパイプは、製造コスト
(組立てコスト)は高いが、性能的には以下のような利
点を有している。 (1)被冷却物として複数個の半導体装置を取り付けた
場合、半導体装置間で冷却能にバラツキが小さい。
【0005】(2)長手方向のサイズがコンパクトとな
る。このことは、電車搭載用等、サイズに制約が強い場
合に有利となる。かかる利点を有するル−プ状のヒ−ト
パイプを用いた半導体冷却器は、図1に示すように、ル
−プ状ヒ−トパイプ1の一方の直管部に、吸熱ブロック
2をネジやビス等により取り付け、他方の直管部に、複
数枚の放熱フィン3を取り付けることにより構成され
る。
【0006】ル−プ状ヒ−トパイプ11は、継手管14
によりル−プ状とされ、この継手管14には、内部に冷
媒を封入した後にヒ−トパイプ11を封止するための封
止管15設けられている。このように構成される半導体
冷却器の吸熱ブロック12に、被冷却物としての複数の
パワ−モジュ−ル16が取り付けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ル−プ状ヒ−
トパイプを用いた半導体冷却器には、吸熱ブロック2お
よび放熱フィン3のヒ−トパイプ1への取り付けが困難
であるという問題がある。即ち、ル−プ状に構成された
大きなサイズのヒ−トパイプに吸熱ブロック2および放
熱フィン3を取り付けるには、特別の設備が必要であっ
て、製造コストがかさんでしまう。また、良好な接合性
を有する工法を採用することが困難であるため、直状の
ヒ−トパイプを用いた冷却器に比べ、冷却性能が劣って
しまう。
【0008】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、製造コストが低く、かつ冷却性能に優れたル−プ状
ヒ−トパイプ式半導体冷却器の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明(請求項1)は、直状ヒ−トパイプに吸熱ブ
ロック及び放熱フィンを取付ける工程、この直状ヒ−ト
パイプの吸熱ブロックと放熱フィンとの間の部分、及び
両端部近傍の3ヶ所を切断し、それぞれ両端が開放され
た、吸熱ブロックが取付けられた第1の直状部と、放熱
フィンが取付けされた第2の直状部とに分離する工程、
前記分離された第1の直状部の一端と第2の直状部の一
端、及び第1の直状部の他端と第2の直状部の他端とを
それぞれ継手管により接続し、ル−プ状ヒ−トパイプを
形成する工程、及びこのル−プ状ヒ−トパイプ内に作動
液を封入する工程を具備する半導体冷却器の製造方法を
提供する。
【0010】本発明の方法では、まず、直状ヒ−トパイ
プに吸熱ブロック及び放熱フィンを取付ける。この吸熱
ブロック及び放熱フィンの取り付け、特に吸熱ブロック
の取り付けは、半田付けにより行う。直状ヒ−トパイプ
はその後、切断されるが、吸熱ブロックの直状ヒ−トパ
イプへの半田付けは切断前に行われ、即ち、両端が封止
された状態で行われる。
【0011】半田付けをこのような状態で行うことによ
り、半田付け時の熱によりヒ−トパイプが作動し、大型
の吸熱ブロックであっても、均一に加熱される。そのた
め、特殊な炉を用いることなく、低コストで良好な半田
付けが可能であり、直状ヒ−トパイプと吸熱ブロックと
の間の良好な熱的接合性を得ることが出来る。
【0012】吸熱ブロック及び放熱フィンが取り付けら
れた直状ヒ−トパイプは、その後、吸熱ブロックと放熱
フィンとの間の部分及び両端部近傍の3ヶ所、又は両端
部近傍の2ヶ所で切断され、密封が解除される。次い
で、3ヶ所で切断した場合には、2本の直状ヒ−トパイ
プのそれぞれの両端を2つの継手管により接続し、2ヶ
所で切断した場合には、直状ヒ−トパイプを、吸熱ブロ
ックと放熱フィンとの間の部分においてU字状に曲げ、
その両端を1つの継手管により接続し、ル−プ状ヒ−ト
パイプを形成する。
【0013】これらの作業も特別の装置を必要とするこ
となく、容易に行うことが可能である。最後に、継手管
に取り付けられている封止管から作動液、例えば水を導
入し、封止することにより、半導体冷却器が完成する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
半導体冷却器の製造方法について、より具体的に説明す
る。図2は、本発明の方法により製造された、ル−プ状
のヒ−トパイプを用いた半導体冷却器を示す平面図
(a)、及び側面図(b)である。図2において、ル−
プ状のヒ−トパイプを用いた半導体冷却器は、ル−プ状
ヒ−トパイプ11の一方の直管部に、吸熱ブロック12
を半田付けにより取り付け、他方の直管部に、複数枚、
例えば31枚の放熱フィン13が圧入により装着されて
いる。なお、ル−プ状ヒ−トパイプ11は、例えば外径
15.88mmの銅管からなる。
【0015】吸熱ブロック12は、例えば、長さ300
mm、幅250mm、厚さ25mmのアルミニウム製で
あり、この吸熱ブロック12の一方の面に、被冷却物と
しての複数、例えば8個のパワ−モジュ−ル16がネジ
止めにより取り付けられている。
【0016】ル−プ状ヒ−トパイプ11は、2つの継手
管14によりル−プ状とされ、この継手管14には、内
部に冷媒を封入した後にヒ−トパイプ11を封止するた
めの封止管15が設けられている。
【0017】かかる半導体冷却器の製造にあたっては、
図3に示すように、4本の直状のヒ−トパイプを用い、
これに吸熱ブロック12をハンダ付けにより取り付け、
次いで、放熱フィン13をヒ−トパイプに圧入すること
により、直状のヒ−トパイプ冷却器を仮に作成する。図
3(a)は、このようにして得た直状のヒ−トパイプ冷
却器の正面図(a)及び上面図(b)である。
【0018】次に、4本の直状のヒ−トパイプをA点、
B点、C点の3点で切断し、それぞれ両端において開口
する第1の直状部と第2の直状部とに分割する。これら
第1の直状部と第2の直状部の一方の端部と他方の端部
とを、2つのU字型の継手14により接続し、ル−プ状
にする。
【0019】その後、2つの継手14のうち一方に取り
付けられた封止管15から作動液としての水を適量封入
し、半導体冷却器が完成される。なお、水は、空気等の
非凝縮成分を脱気した後、封入される。
【0020】このようにして作製された半導体冷却器に
ついて、その性能を評価した。即ち、半導体冷却器の吸
熱ブロック2に取り付けられた8個のパワ−モジュ−ル
16を作動させ、損失熱736Wを印加した状態で、自
然対流における冷却特性(素子取付け面から外気までの
熱抵抗)を測定した。その結果、0.066℃/Wとい
う優れた値が得られた。この値は、従来の直状のヒ−ト
パイプ冷却器とほぼ同様の値であり、ル−プ状ヒ−トパ
イプ冷却器としても、その冷却特性が低下することは無
かった。以上の例では、4つのル−プ状ヒ−トパイプを
用いたが、本発明は、これに限ることなく、半導体素子
の発熱量に応じて、任意に選択することが可能である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
ると、直状ヒ−トパイプを用い、これを切断してル−プ
状ヒ−トパイプに形成している。この場合、吸熱ブロッ
クの直状ヒ−トパイプへの半田付けを、切断前に、即
ち、両端が封止された状態で行なっている。半田付けを
このような状態で行うことにより、ヒ−トパイプの作用
で均一に加熱され、そのため、特殊な炉を用いることな
く、低コストで良好な半田付けが可能であり、直状ヒ−
トパイプと吸熱ブロックとの間の良好な熱的接合性を得
ることが出来る。その結果、冷却性能を低下させること
なく、コンパクト性に優れた半導体冷却器を得ることが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法により製造されたル−プ状ヒ−ト
パイプ式半導体冷却器を示す図。
【図2】本発明の方法を説明するための直状ヒ−トパイ
プの切断位置を示す図。
【図3】従来の直状ヒ−トパイプ半導体冷却器を示す
図。
【符号の説明】
1…直状ヒ−トパイプ 2,12…吸熱ブロック 3,13…放熱フィン 11…ル−プ状ヒ−トパイプ 14…継手管 15…封止管 16…パワ−モジュ−ル。
フロントページの続き (72)発明者 肥後 孝児 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直状ヒ−トパイプに吸熱ブロック及び放
    熱フィンを取付ける工程、この直状ヒ−トパイプの吸熱
    ブロックと放熱フィンとの間の部分、及び両端部近傍の
    3ヶ所を切断し、それぞれ両端が開放された、吸熱ブロ
    ックが取付けられた第1の直状部と、放熱フィンが取付
    けされた第2の直状部とに分離する工程、前記分離され
    た第1の直状部の一端と第2の直状部の一端、及び第1
    の直状部の他端と第2の直状部の他端とをそれぞれ継手
    管により接続し、ル−プ状ヒ−トパイプを形成する工
    程、及びこのル−プ状ヒ−トパイプ内に作動液を封入す
    る工程を具備する半導体冷却器の製造方法。
JP30603695A 1995-11-24 1995-11-24 半導体冷却器の製造方法 Pending JPH09148501A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7650932B2 (en) * 2006-01-30 2010-01-26 Jaffe Limited Loop heat pipe
US7654310B2 (en) * 2006-01-30 2010-02-02 Jaffe Limited Loop heat pipe

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7650932B2 (en) * 2006-01-30 2010-01-26 Jaffe Limited Loop heat pipe
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