JPH0914824A

JPH0914824A - 冷蔵庫

Info

Publication number: JPH0914824A
Application number: JP18362895A
Authority: JP
Inventors: Koji Shimura; 好治志村; Makoto Fukuda; 誠福田; Kayoko Tani; 芳誉子谷; Takahiro Sugiura; 隆弘杉浦; Hideo Shiraishi; 秀雄白石; Junichi Kubota; 順一久保田
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1995-06-27
Filing date: 1995-06-27
Publication date: 1997-01-17

Abstract

(57)【要約】【目的】外観の向上を図りつつ、有効容積効率の拡大
を図ることができる冷蔵庫を提供する。【構成】本体８に固定され、本体８開口縁の左右何れ
か一側上部に位置する前面より前方に突出して設けられ
た本体側上ヒンジ板２と、扉５に固定され、扉５裏面の
前記一側上部より後方に突出して設けられた扉側上ヒン
ジ板２０を備える。本体側上ヒンジ板２と扉側上ヒンジ
板２０を回動自在に連結する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、前方に開口する本体の
一側に扉を回動自在に枢支することにより、前記開口を
開閉自在に閉塞して成る冷蔵庫に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来よりこの種冷蔵庫は、例えば特公平
５−５４０３１号公報（Ｆ２５Ｄ２３／０２）や特公平
５−８６５４８号公報（Ｆ２５Ｄ２３／０２）に示され
る如く、前方に開口した断熱箱体から成る本体内を仕切
壁によって上下に仕切り、一方を冷凍室、他方を冷蔵室
とすると共に、各室の開口は断熱扉によってそれぞれ開
閉自在に閉塞していた。

【０００３】この場合、本体天面の左右何れか一側には
上ヒンジ板が取り付けられると共に、仕切壁前面の一側
には中ヒンジ板が、また、本体前面下部の一側には下ヒ
ンジ板がそれぞれ取り付けられており、上下の各扉の一
側を各ヒンジ板のヒンジ軸によって回動自在に枢支する
構造とされていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このように従来では本
体天面の一側に上ヒンジ板を取り付けると共に、仕切壁
前面の一側には中ヒンジ板や、本体前面下部の一側には
下ヒンジ板がそれぞれ取り付けられていたので、冷蔵庫
の外形寸法がその分拡大され、外容積に対する内容積の
比率（以下、有効容積効率（内容積／外容積）と称す
る。）が低くなってしまう問題が生じていた。また、上
ヒンジ板、中ヒンジ板、下ヒンジ板がそれぞれの前方か
ら見えてしまうため、外観が悪化する問題もあった。

【０００５】そこで、例えば特公平５−８６５４８号公
報（Ｆ２５Ｄ２３／０２）では、本体の天面に凹部を形
成してこの凹部内に上ヒンジ板を収納し、カバーにて隠
蔽することによって外観の向上を図っていたが、やはり
天面を平坦とすることは困難であると共に、回動する扉
を回避するためにヒンジ板周辺の構造が極めて複雑とな
る問題があった。

【０００６】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、外観の向上を図りつつ、
有効容積効率の拡大を図ることができる冷蔵庫を提供す
ることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】即ち、請求項１の発明の
冷蔵庫は、前方に開口する本体と、この本体に回動自在
に枢支され、開口を開閉自在に閉塞する扉を具備したも
のであって、本体に固定され、本体開口縁の左右何れか
一側に位置する前面より前方に突出して設けられた本体
側ヒンジ板と、扉に固定され、扉裏面の一側より後方に
突出して本体側ヒンジ板と回動自在に連結された扉側ヒ
ンジ板とを備えているものである。

【０００８】また、請求項２の発明の冷蔵庫は、前方に
開口する本体と、この本体に回動自在に枢支され、開口
を開閉自在に閉塞する扉を具備したものであって、本体
に固定され、本体開口縁の左右何れか一側上下に位置す
る前面より前方に突出して設けられた本体側上ヒンジ板
及び本体側下ヒンジ板と、扉に固定され、扉裏面の一側
上下より後方に突出して本体側上ヒンジ板及び本体側下
ヒンジ板とそれぞれ回動自在に連結された扉側上ヒンジ
板及び扉側下ヒンジ板とを備えているものである。

【０００９】

【作用】請求項１の発明の冷蔵庫によれば、本体に固定
された本体側ヒンジ板を、本体開口縁の左右何れか一側
に位置する前面より前方に突出して設け、扉に固定され
た扉側ヒンジ板を、扉裏面の一側より後方に突出して設
けると共に、本体側ヒンジ板と扉側ヒンジ板とを回動自
在に連結したので、扉の一側を本体前面と扉裏面間にて
回動自在に枢支することが可能となる。

【００１０】従って、本体と扉を枢支する本体側及び扉
側ヒンジ板を前方から完全に隠蔽することができ、外観
の向上を図ることができる。また、ヒンジ板が本体より
上方に突出することがないので、冷蔵庫の有効容積効率
を高くすることが可能となると共に、本体上に他の冷蔵
庫などを積み重ねる場合にも、本体側上ヒンジ板、扉側
上ヒンジ板が邪魔になることが無くなる。

【００１１】また、請求項２の発明の冷蔵庫によれば、
本体に固定された本体側上ヒンジ板と本体側下ヒンジ板
を、本体開口縁の左右何れか一側に位置する前面より前
方に突出して設けると共に、扉に固定された扉側上ヒン
ジ板と扉側下ヒンジ板を、扉裏面の一側より後方に突出
して設け、本体側上ヒンジ板と本体側下ヒンジ板及び扉
側上ヒンジ板と扉側下ヒンジ板とを回動自在に連結した
ので、扉一側の上下を本体前面と扉裏面間にて回動自在
に枢支することが可能となる。

【００１２】従って、本体と扉の一側上下を枢支する各
ヒンジ板を前方から完全に隠蔽しながら安定的に扉を枢
支することができ、外観の向上を図ることができる。ま
た、ヒンジ板が本体より上方に突出することがないの
で、冷蔵庫の有効容積効率を高くすることが可能となる
と共に、本体上に他の冷蔵庫などを積み重ねる場合に
も、本体側上ヒンジ板、扉側上ヒンジ板が邪魔になるこ
とが無くなる。更に、二枚の扉を並設する場合には、扉
間にヒンジ板が位置しなくなるので、両扉の間隔を狭く
して、外観の更なる向上を図ることが可能となる。

【００１３】

【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例を詳述す
る。図１は本発明の実施例としての家庭用冷蔵庫１の斜
視図、図２は図１のＡ−Ａ線断面図である。実施例の冷
蔵庫１は、前方に開口する鋼板製の外箱４と、この外箱
４内に間隔を存して組み込まれたやはり前方に開口する
硬質合成樹脂製の内箱６と、両箱４、６間に現場発泡方
式にて充填された発泡ポリウレタン断熱材７とから本体
８が構成されている。前記外箱４の開口縁には、内方に
略直角に折曲された前面フランジ９とそれに連続して裏
側に折り返された裏面フランジ１１とから成る前フラン
ジ１２（本体８の前面となる）と、前記裏面フランジ１
１から連続し、それと間隔を存して後側に対向する後フ
ランジ１３とが折曲形成されており、これら前後フラン
ジ１２、１３間に内向きの溝１４が構成されている。

【００１４】一方、内箱６の開口縁には外側に張り出し
た外向フランジ１５が形成されており、内箱６が外箱４
内に組み込まれたとき、外向フランジ１５は溝１４内に
挿入される。また、内箱６内には仕切壁１８が取り付け
られる。この仕切壁１８は内箱６内を上下に区画し、例
えば上方に冷凍室１６、下方に冷蔵室１７（その逆であ
っても良い）を形成する。そして、これら各室１６、１
７の前面開口は断熱扉５、５Ａにてそれぞれ開閉自在に
閉塞される。

【００１５】外箱４の左右何れか一側（この場合、右
側）の開口縁近傍には、冷凍室１６、冷蔵室１７の右側
上下にそれぞれ位置した本体側補強板２６・・・が固定
されている。この本体側補強板２６・・・は、前記各扉
５、５Ａの開閉時の応力でも容易に変形しない所定厚み
の鋼板から成り、本体固定辺２６Ａとヒンジ固定片２６
Ｃとこれらの中間に位置した段差部２６Ｂとから構成さ
れている。そして、外箱４の開口縁近傍の側面内側に本
体固定辺２６Ａを溶接等して固定されると共に、ヒンジ
固定片２６Ｃは後フランジ１３の透孔４２を貫通してそ
の前端は裏面フランジ１１に当接されている。

【００１６】また、本体側補強板２６のヒンジ固定片２
６Ｃ外方に対応する外箱４の側面には矩形状の窓孔４３
が切欠形成されている。更に、ヒンジ固定片２６Ｃが当
接した部分の外側に位置する前フランジ１２には上下に
長いスリット状の透孔４１が穿設されている。そして、
各室１６、１７の右側上方に位置した本体側補強板２６
のヒンジ固定片２６Ｃには、透孔４１、４２を通過して
挿入された本体側上ヒンジ板２がネジ３０にて窓孔４３
を利用し、固定される。この本体側上ヒンジ板２は前フ
ランジ１２から前方に突出し、その前端には垂直方向に
ロール成形された筒状部２Ａが設けられている。

【００１７】更に、各室１６、１７の右側下方（冷蔵室
１７は図示せず）に位置した本体側補強板２６のヒンジ
固定片２６Ｃには、透孔４１から挿入された本体側下ヒ
ンジ板５１が同様にネジ３０にて窓孔４３を利用し、固
定される。この本体側下ヒンジ板５１の前端にも筒状部
５１Ａが設けられている。

【００１８】このように本体側上下ヒンジ板２、５１を
取り付けた後、各窓孔４３・・・には化粧キャップ３１
が取り付けられて隠蔽される。この状態で前記断熱材７
が現場発泡方式にて充填され、本体８が完成する。この
とき、断熱材７は本体側補強板２６の上下から化粧キャ
ップ３１とヒンジ板２、５１間にも充填される。これに
よって、各ヒンジ板２、５１は断熱材７中に埋設される
と共に、断熱効果にも支障が生じない。

【００１９】他方、扉５（５Ａも同様）は、外面板と内
面板間に断熱材を充填して構成されており、その右側上
下には扉側補強板２７が断熱材中に埋設され、右側上方
の扉側補強板２７には前記本体側上ヒンジ板２と略同型
状の扉側上ヒンジ板２０が断熱材の発泡以前にネジ３０
Ａにて取り付けられている。

【００２０】この場合、扉５の右側面後部には、扉側補
強板２７の外方に対応して窓孔５３が形成されており、
この窓孔５３を利用して扉側上ヒンジ板２０は取り付け
られる。そして、扉側上ヒンジ板２０は扉５の裏面から
後方に突出し、その後端には垂直方向にロール成形され
た筒状部２０Ａが設けられている。

【００２１】更に、扉５の右側下方（扉５Ａについては
図示せず）に位置した扉側補強板２７には、同様に扉側
下ヒンジ板５２がネジ止めされる。この扉側下ヒンジ板
５２の後端にも筒状部５２Ａが設けられている。このよ
うに扉側上下ヒンジ板２０、５２を取り付けた後、各窓
孔５３・・・には化粧キャップ３２が取り付けられて隠
蔽され、その後断熱材が充填される。尚、３３は扉５
（５Ａ）裏面周縁に取り付けられたガスケットである。

【００２２】以上の構成で、扉５（５Ａも同様）を本体
８に取り付ける際は、先ず、扉５を持ち上げて扉側上ヒ
ンジ板２０及び扉側下ヒンジ板５２の筒状部２０Ａ、５
２Ａを本体側上ヒンジ板２及び本体側下ヒンジ板５１の
筒状部２Ａ、５１Ａ上にそれぞれ載置し、各筒状部２Ａ
と２０Ａ、５１Ａと５２Ａを対応させて回動軸２４を挿
入し、各上ヒンジ板２、２０、下ヒンジ板５１、５２を
それぞれ回動自在に連結する。

【００２３】係る構成によって、各扉５、５Ａの右側の
上下を本体８前面と扉５（５Ａ）裏面間にて回動自在に
枢支することができる。従って、本体８と扉５（５Ａ）
の右側上下を枢支する各ヒンジ板２、２０、５１、５２
を前方から完全に隠蔽しながら安定的に扉５（５Ａ）を
枢支することができ、外観の向上を図ることができる。
また、各上ヒンジ板２、２０が本体より上方に突出する
ことがないので、冷蔵庫１の有効容積効率を高くするこ
とが可能となると共に、本体８上に他の冷蔵庫などを積
み重ねる場合にも、上ヒンジ板２、２０が邪魔になるこ
とが無くなる。更に、扉５、５Ａ間にヒンジ板が位置し
なくなるので、両扉５、５Ａの間隔を狭くして、外観の
更なる向上を図ることが可能となる。

【００２４】尚、実施例では本体８の右側にて扉５、５
Ａを回動自在に枢支したが、それに限らず、左側にて枢
支しても差し支えない。また、冷蔵庫１は実施例の家庭
用に限らず、レストランの厨房などに設置される所謂業
務用冷蔵庫にも本発明は有効である。

【００２５】

【発明の効果】以上詳述した如く請求項１の発明によれ
ば、本体に固定された本体側ヒンジ板を、本体開口縁の
左右何れか一側に位置する前面より前方に突出して設
け、扉に固定された扉側ヒンジ板を、扉裏面の一側より
後方に突出して設けると共に、本体側ヒンジ板と扉側ヒ
ンジ板とを回動自在に連結したので、扉の一側を本体前
面と扉裏面間にて回動自在に枢支することが可能とな
る。

【００２６】従って、本体と扉を枢支する本体側及び扉
側ヒンジ板を前方から完全に隠蔽することができ、外観
の向上を図ることができる。また、ヒンジ板が本体より
上方に突出することがないので、冷蔵庫の有効容積効率
を高くすることが可能となると共に、本体上に他の冷蔵
庫などを積み重ねる場合にも、本体側上ヒンジ板、扉側
上ヒンジ板が邪魔になることが無くなる。

【００２７】また、請求項２の発明によれば、本体に固
定された本体側上ヒンジ板と本体側下ヒンジ板を、本体
開口縁の左右何れか一側に位置する前面より前方に突出
して設けると共に、扉に固定された扉側上ヒンジ板と扉
側下ヒンジ板を、扉裏面の一側より後方に突出して設
け、本体側上ヒンジ板と本体側下ヒンジ板及び扉側上ヒ
ンジ板と扉側下ヒンジ板とを回動自在に連結したので、
扉一側の上下を本体前面と扉裏面間にて回動自在に枢支
することが可能となる。

【００２８】従って、本体と扉の一側上下を枢支する各
ヒンジ板を前方から完全に隠蔽しながら安定的に扉を枢
支することができ、外観の向上を図ることができる。ま
た、ヒンジ板が本体より上方に突出することがないの
で、冷蔵庫の有効内容積を高くすることが可能となると
共に、本体上に他の冷蔵庫などを積み重ねる場合にも、
本体側上ヒンジ板、扉側上ヒンジ板が邪魔になることが
無くなる。更に、二枚の扉を並設する場合には、扉間に
ヒンジ板が位置しなくなるので、両扉の間隔を狭くし
て、外観の更なる向上を図ることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の家庭用冷蔵庫の斜視図であ
る。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【符号の説明】

１冷蔵庫２本体側上ヒンジ板５、５Ａ扉８本体２０扉側上ヒンジ板２６本体側補強板２７扉側補強板５１本体側下ヒンジ板５２扉側下ヒンジ板

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者杉浦隆弘大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内 (72)発明者白石秀雄大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内 (72)発明者久保田順一大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】前方に開口する本体と、この本体に回動
自在に枢支され、前記開口を開閉自在に閉塞する扉を具
備した冷蔵庫において、前記本体に固定され、前記本体開口縁の左右何れか一側
に位置する前面より前方に突出して設けられた本体側ヒ
ンジ板と、前記扉に固定され、扉裏面の前記一側より後
方に突出して前記本体側ヒンジ板と回動自在に連結され
た扉側ヒンジ板とを備えたことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項２】前方に開口する本体と、この本体に回動
自在に枢支され、前記開口を開閉自在に閉塞する扉を具
備した冷蔵庫において、前記本体に固定され、前記本体開口縁の左右何れか一側
上下に位置する前面より前方に突出して設けられた本体
側上ヒンジ板及び本体側下ヒンジ板と、前記扉に固定さ
れ、扉裏面の前記一側上下より後方に突出して前記本体
側上ヒンジ板及び本体側下ヒンジ板とそれぞれ回動自在
に連結された扉側上ヒンジ板及び扉側下ヒンジ板とを備
えたことを特徴とする冷蔵庫。