JPH09148201A - 電気二重層コンデンサおよびその電極の製造方法 - Google Patents

電気二重層コンデンサおよびその電極の製造方法

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JPH09148201A
JPH09148201A JP7329544A JP32954495A JPH09148201A JP H09148201 A JPH09148201 A JP H09148201A JP 7329544 A JP7329544 A JP 7329544A JP 32954495 A JP32954495 A JP 32954495A JP H09148201 A JPH09148201 A JP H09148201A
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JP
Japan
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sample
carbon
resin
electrode
double layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP7329544A
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English (en)
Inventor
Toshikazu Takeda
敏和 竹田
Toshifumi Norifune
敏文 乗船
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】活性炭の表面に所望の径の細孔を生成させ静電
容量を向上させる電気二重層コンデンサおよびその電極
の製造方法を提供する。 【解決手段】炭素成形体を放電処理装置に入れ、真空チ
ャンバを100paに減圧して、放電電極に直流400
Vの電圧を印加し、放電電流を4mA/として15分間
放電処理を実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気二重層コンデン
サ用電極とその製法に関し、特に大静電容量を得るのに
最適な電気二重層コンデンサ用電極とその製法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電気二重層に基づく電荷の蓄積、
すなわち電気二重層原理を用いた電気二重層コンデンサ
が開発されて製品化されており、該コンデンサは大静電
容量が得られるため、小型のものは電子機器の半導体メ
モリー用のバックアップ電源から、大型のものは車載の
鉛バッテリの用途の一部にまで使用されている。
【0003】この種の電気二重層コンデンサ用の電極は
通常活性炭が原料として使用されている。ところで、電
気二重層コンデンサの静電容量は、この活性炭の表面
積、表面形状等の表面状態によって大きく左右されるこ
とが知られており、電気二重層コンデンサの静電容量増
加の手段として活性炭の表面状態を変化させ活性化させ
る提案がなされている。例えば、特開昭64−1221
号には、活性炭表面をイオンビームやプラズマスパッタ
リングすることによりイオン等を活性炭表面に衝突さ
せ、活性炭表面の炭素原子を弾き飛ばし、活性炭をさら
に多孔質にして表面積を増大させ、静電容量の向上をは
かる方法が開示されている。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】前述の文献、特開昭6
4−1221号に開示された方法では、イオンの径が炭
素原子の径よりも大きいので、イオンが衝突する毎に複
数の炭素原子が弾かれて、活性炭表面に大きな径の細孔
が生じ、所望の径の細孔を生成することができない。従
って、電気二重層コンデンサの静電容量の向上が十分で
ないという問題があった。すなわち、上記文献に記載さ
れた技術では活性炭表面に所望の径の細孔を生成するこ
とができないため、活性炭の表面に所望の径の細孔を生
成することができれば、さらに静電容量を向上させるこ
とができるものであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記の課題
を解決し、さらなる静電容量の向上が可能な電気二重層
コンデンサおよびその電極の製造方法を提供することを
目的とし、放電処理をした炭素または活性炭を分極性電
極とすることを特徴とする電気二重層コンデンサが提供
され、さらに、成形された炭素成形体に放電処理を施す
工程を有することを特徴とする電気二重層コンデンサ電
極の製造方法が提供され、さらに、炭素粉末または活性
炭粉末を成形する工程を有する電気二重層コンデンサの
電極の製造方法において、前記炭素粉末または活性炭粉
末に放電処理を施す工程を有することを特徴とする電気
二重層コンデンサ電極の製造方法が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明を実施例で具体的に説明す
る。まず、実施例を述べる前に、本発明に使用した装置
を図1で説明する。図1において、1および2は放電電
極であり、炭素成形体を使用している。放電電極1、2
に炭素成形体を使用したのは金属材料を用いると金属成
分の放電スパッタ痕が試料6に混入するためである。3
は高電圧電源で前記放電電極1、2に高電圧を印加し放
電させるための電源であり、本例では400Vの直流電
源または交流電源を用いた。4は真空チャンバで、前記
放電電極1、2および試料6がその中にセットされてお
り、真空ポンプ5で真空チャンバ4を減圧雰囲気にでき
るものである。減圧雰囲気にするのは、良好な放電継続
ができるようにするためであり、従って真空チャンバ内
の圧力は1pa〜100paにする必要がある。
【0007】ここで放電処理について説明する。放電処
理とは、所定の距離をおいて対向した放電電極の間に試
料を設置し、放電電極間に高電圧を印加して電子流を発
生させ、この電子流を試料に衝突させることにより試料
の表面状態や内部の分子構造等を変化させることを言
い、本発明では、試料(電子を電気二重層コンデンサの
電極又はその材料)の表面の分子に衝突させ、試料表面
の分子を弾き飛ばすことにより分子レベルの空間を生成
するものである。
【0008】
【実施例】実施例1として、直径20mm、厚さ1mm
の成形された炭素成形体を試料6として用意した。この
炭素成形体は、特願平7−161300号にて開示され
た方法で製造されたものである。すなわち、樹脂(今回
はポリ塩化ビニリデンPVDCを使用した。)を原料と
して、その樹脂を圧力範囲0.01〜10kg/cの雰
囲気で、かつその樹脂の融点温度以上、又はその樹脂の
融解(軟化流動)に伴う吸熱反応が終了する温度以上で
かつ酸化反応が始まる温度以下の300℃で加熱し仮焼
き樹脂を製造し、その仮焼き樹脂を常温まで冷却し粉末
にし仮焼き粉末樹脂を製造し、その仮焼き粉末樹脂を1
00kg/cで加圧成形後、前記樹脂の酸化反応が始ま
る温度以上の800℃の温度で加熱し、成形炭素体を得
たものである。
【0009】この炭素成形体を図1の装置に入れ、真空
チャンバ4を100paに減圧して、放電電極1をマイ
ナス極、放電電極2をプラス極として高電圧電源3を直
流400V電源とし、放電電流を4mA/として15分
間印加して、試料Aを作成した。この試料Aを2枚作成
し、電解液を希硫酸として公知の方法で電気二重層容量
を測定した。
【0010】上記試料Aの作成にあたって、樹脂原料と
してPVDC以外の樹脂についても試料を作成し、上記
実施例と同様に放電処理を行った結果、PVDCと同様
な静電容量の向上を確認できた。また、放電電極2をマ
イナス極、放電電極1をプラス極として直流400Vを
15分間印加して、試料を作成したがこの場合は、前記
試料Aに比較し5〜10%静電容量が低いことを確認し
た。さらに、市販の活性炭を原料として、それを加圧、
加熱成形したものに上記と同様に放電処理を施したもの
についても、試料Aと同様静電容量の向上が見られた。
次に、試料Aと同様にして、高電圧電源3のみを交流4
00V電源とした試料Bを作成し、試料Aと同様に電気
二重層容量を測定した。
【0011】実施例2として、樹脂(今回はポリ塩化ビ
ニリデンPVDCを使用した。)を原料として、その樹
脂を800℃で加熱し炭化物を製造し、この炭化物を粉
砕して炭素粉末を製造し、この炭素粉末を図1の装置に
入れ、真空チャンバ4を100paに減圧して、放電電
極1をマイナス極、放電電極2をプラス極として高電圧
電源3を直流400V電源とし、放電電流を4mA/と
して15分間印加して、放電処理を施した炭素粉末を生
成し、この炭素粉末を加圧、加熱して炭素成形体として
試料Cを作成した。この試料Cを2枚作成し、電解液を
希硫酸として公知の方法で電気二重層容量を測定した。
【0012】上記試料Cの作成にあたって、樹脂原料と
してPVDC以外の樹脂についても試料を作成し、上記
実施例と同様に放電処理を行った結果、PVDCと同様
な静電容量の向上を確認できた。また、放電電極2をマ
イナス極、放電電極1をプラス極として直流400Vを
15分間印加して、試料を作成したがこの場合は、前記
試料Cに比較し5〜10%静電容量が低いことを確認し
た。さらに、市販の活性炭を原料として、上記と同様に
放電処理を施したものについても、試料Cと同様静電容
量の向上が見られた。
【0013】前記試料A、B、Cおよび本発明の放電処
理を施さない比較例について、それぞれの電気二重層静
電容量の測定結果を図2に示す。図2の結果は各試料の
測定結果を各電極の体積当たりの静電容量で表わしたも
のである。図2から分かるように、試料Aの静電容量が
最も向上度合が高く、比較例に対し1.6倍の向上とな
った。また、試料B、試料Cについても比較例に対し
1.4倍の向上となった。以上のように本発明の放電処
理を施すことにより、放電処理を施さないものに対し大
幅な静電容量の向上が得られることが判明した。
【0014】交流放電の試料Bが直流放電の試料Aに比
較し静電容量が低くなるのは、交流では放電電極の極性
が時間経過で変化するため試料に衝突する単位時間当た
りの電子の量が少ないことに起因するためと考えられ
る。また、放電電極の極性を逆にした場合に静電容量が
低下することを述べたが、これは電子は負の極性を有す
るものであるのでマイナス側の放電電極から放出される
ことに起因している。すなわち、本実施例のようにプラ
ス側の放電電極に試料を接触させた場合はマイナス側の
放電電極から放出された電子が試料に衝突するが、逆に
マイナス側の放電電極に試料を接触させた場合は試料と
マイナス側の放電電極とは電子伝導状態になりマイナス
側からの電子の放出は期待できない。ただし、放電電極
と試料とは完全に電子伝導となっているものではなく境
界面には接触しない部分があるので、その部分はマイナ
ス側放電電極からの電子の放出により表面積の増加はあ
るので、放電処理を施さない従来のものよりは静電容量
が向上する。
【0015】
【発明の効果】上述のように、この発明によれば、放電
により炭素表面に電子を衝突させているので、炭素原子
を原子単位で弾くことができ、有効な細孔を炭素表面に
より多く生成することができる。したがって、有効な細
孔の表面積を増大をさせ、静電容量を向上させることが
できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の放電処理をおこなう放電処理装置の
一例を示す図である。
【図2】この発明の実施例の電極を使用した電気二重層
コンデンサの性能を示す図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放電処理をした炭素または活性炭を分極性
    電極とすることを特徴とする電気二重層コンデンサ。
  2. 【請求項2】成形された炭素成形体に放電処理を施す工
    程を有することを特徴とする電気二重層コンデンサ電極
    の製造方法。
  3. 【請求項3】炭素粉末または活性炭粉末を成形する工程
    を有する電気二重層コンデンサの電極の製造方法におい
    て、前記炭素粉末または活性炭粉末に放電処理を施す工
    程を有することを特徴とする電気二重層コンデンサ電極
    の製造方法。
JP7329544A 1995-11-24 1995-11-24 電気二重層コンデンサおよびその電極の製造方法 Pending JPH09148201A (ja)

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