JPH09147777A - 測長方法及びその装置 - Google Patents

測長方法及びその装置

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JPH09147777A
JPH09147777A JP29962495A JP29962495A JPH09147777A JP H09147777 A JPH09147777 A JP H09147777A JP 29962495 A JP29962495 A JP 29962495A JP 29962495 A JP29962495 A JP 29962495A JP H09147777 A JPH09147777 A JP H09147777A
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distance
sample
angle
observation
points
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JP29962495A
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English (en)
Inventor
Toshikazu Tsutsui
俊和 筒井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子顕微鏡に用いられ、測長の精度をあげる
測長方法及びその装置を得る。 【解決手段】 試料1を所定の位置に載置する。観察面
2の一端に静電レンズ8を通して電子ビーム6の焦点を
合わせる。観察面2の他端にも静電レンズ8を通して電
子ビーム6の焦点を合わせる。静電レンズ8に与えられ
る電圧により焦点距離を求める。その焦点距離の差であ
る差9と焦点7a・焦点7b間の距離により角θを求め
る。試料1上方からみた像の観察面2上の2点間の距離
を測定する。測定した距離を角θに基づいて、観察面2
に対して垂直な方向からみた距離になるように補正す
る。従って、実際の距離との誤差が少なくなり、測長の
精度があがるという効果を奏す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子顕微鏡に用
いられる測長方法及びその装置に関し、特に半導体基板
上の集積回路等の試料上の2点間の距離を精度よく測定
する測長方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスにおいて微小なパターン
を有する集積回路を製造する場合、そのパターン各部の
距離を管理することは製品の品質を管理する上で重要で
ある。このような、半導体デバイス上のパターンの距離
を測定する場合、走査型電子顕微鏡(Scanninng Electr
on Microscope:以下SEM)を用いる。
【0003】SEMの観察の動作を簡単に説明する。ま
ず、電子ビームを生成する電子銃が観察の対象である試
料上方に設けられている。電子銃は電子を発生する電子
発生部と電子を引き出す引出し電極で構成される。電子
銃が生成した電子ビームは多段に構成された静電レンズ
及び絞りを通り試料に照射される。照射された電子ビー
ム(一次電子)により試料表面の電子が励起され二次電
子が放出される。この放出された二次電子を検出する。
このとき一次電子の走査に検出器での取込みを同期させ
ることにより、試料上方からみた像である二次電子像が
得られる。また、得られた二次電子像に対してモニター
の電子線の走査方向になるように、測定する箇所の方向
をあわせる。すると、モニターには試料上方からみた像
が拡大されて表示される。なお、その拡大の倍率は一次
電子の走査の距離とモニターの電子線の走査の距離の比
で決まる。
【0004】次に、従来のSEMの測長の動作を簡単に
説明する。測長は取り込んだ二次電子像上の2点間の距
離を測定する。まず、二次電子像が表示されたモニター
に2つのラインカーソルが表示される。使用者はそれぞ
れのラインカーソルを所望の点にあわて、二次電子像の
2点間の距離を測定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このとき試料の観察面
が試料上方からみる方向に垂直な観察平面に対して平行
でない場合、試料上方からみた観察面の寸法は実際より
小さく観察される。これを防ぐ為従来の手法では、例え
ば、ステージが観察平面に機械的に平行であると仮定
し、ステージに対して平行となるように作業者が目視で
SEMの所定の位置に試料を載置していた。この場合、
試料の観察平面に対する角度は試料のステージへの取り
付け方法や試料の形状に依存する。
【0006】例えば、試料の観察面が集積回路パターン
を有する表面である場合、その表面と裏面とが平行であ
ることが多く、試料を作業者が直接ステージ上に載置す
る取り付け方法を用いれば、試料の観察面の観察平面に
対する角度は大きくずれることは少ない。観察面が、集
積回路パターンを有する表面に対して垂直(断面)であ
る場合、試料の断面を加工する必要がでてくる。また、
作業者が目視で観察面と観察平面とが平行になるように
試料を固定する試料ホルダに試料を固定した後、試料ホ
ルダをステージ上に載置する取り付け方法をとる。加工
方法は一般にFOCUSED ION BEAM(以下:FIB)を用い
て断面を出す方法や、作業者が断面の位置に力を加え劈
開する方法がとられる。劈開する場合、試料が例えばS
i結晶であれば劈開面は結晶方位に沿って割れる。
【0007】しかしどちらの場合も試料をステージ上に
載置する際、試料の観察面と観察平面との平行を得るの
は目視に頼るのが現状で有り精度をあげるのは困難であ
るという問題点がある。
【0008】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたものであり、試料の観察面と観察平面との平
行を精度を良くすることで、測定の精度をあげる測長方
法及びその装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
課題解決手段は、電子顕微鏡に用いられ、観察の対象で
ある試料の観察面上の所望の2点間の距離を測定する測
長方法であって、前記試料を所定の位置に載置するステ
ップと、前記観察面と前記試料上方からみる方向に垂直
な観察平面とのなす角を測定するステップと、前記試料
上方からみた像の前記2点間の距離を測定するステップ
と、測定した前記距離を測定した前記角に基づいて前記
観察面に対して垂直な方向からみた距離と同じになるよ
うに補正するステップとを備える。
【0010】本発明の請求項2に係る課題解決手段は、
電子顕微鏡に用いられ、観察の対象である試料の観察面
上の所望の2点間の距離を測定する測長方法であって、
前記試料を所定の位置に載置するステップと、前記観察
面と前記試料上方からみる方向に垂直な観察平面とのな
す角を測定するステップと、測定した前記角だけ前記試
料を傾けて前記観察面と前記観察平面とを平行にするス
テップと、前記試料上方からみた像の前記2点間の距離
を測定するステップとを備える。
【0011】本発明の請求項3に係る課題解決手段は、
電子顕微鏡に用いられ、観察の対象である試料の観察面
上の所望の2点間の距離を測定する測長方法であって、
前記試料を所定の位置に載置するステップと、前記観察
面と前記試料上方からみる方向に垂直な観察平面とのな
す角を測定するステップと、前記試料上方からみた像を
取り込むステップと、前記取り込まれた像を測定した前
記角に基づいて前記観察面に対して垂直な方向からみた
像と同じになるように補正するステップと、補正した前
記像の前記2点間の距離を測定するステップとを備え
る。
【0012】本発明の請求項4に係る課題解決手段は、
電子顕微鏡に用いられ、観察の対象である試料の観察面
上の所望の2点間の距離を測定する測長方法であって、
前記試料を所定の位置に載置するステップと、前記観察
面上の複数の部位における前記観察面と前記試料上方か
らみる方向に垂直な観察平面とのなす角をそれぞれ測定
して記憶しておくステップと、前記試料上方からみた像
の前記2点間の距離を測定するステップと、記憶してい
る前記角のうち、前記2点に最も近い前記部位における
前記角を選択するステップと、測定した前記距離を選択
した前記角に基づいて、選択した前記角における前記部
位における前記観察面に対して垂直な方向からみた距離
と同じになるように補正するステップとを備える。
【0013】本発明の請求項5に係る課題解決手段にお
いて、前記観察面と前記観察平面とのなす角の測定は、
電子顕微鏡に備えられている電子銃から照射される電子
ビームを静電レンズを介して前記観察面上の2つの地点
に順に焦点を合わせ、前記静電レンズに与えられている
電圧に基づいて前記2つの地点のそれぞれにおける焦点
距離を求めて、その前記2つの地点の高さの差を求め、
前記高さの差と前記観察平面の方向の前記2つの地点の
間の距離とによって前記角を算出する。
【0014】本発明の請求項6に係る課題解決手段は、
電子顕微鏡に用いられ、観察の対象である試料の観察面
上の所望の2点間の距離を測定する測長装置であって、
前記試料上方からみた像を取り込む観察部と、取り込ま
れた前記像の前記2点間の距離を測定して測定距離とし
て出力する距離検出部と、前記観察面と前記試料上方か
らみる方向に垂直な観察平面とのなす角を測定して測定
角として出力する傾き検出部と、前記測定距離と前記測
定角とを受けて、前記測定距離を前記測定角に基づい
て、前記観察面に対して垂直な方向からみた距離と同じ
になるように補正する測定距離補正部とを備える。
【0015】本発明の請求項7に係る課題解決手段は、
電子顕微鏡に用いられ、観察の対象である試料の観察面
上の所望の2点間の距離を測定する測長装置であって、
前記試料上方からみた像を取り込む観察部と、取り込ま
れた前記像の前記2点間の距離を測定して測定距離とし
て出力する距離検出部と、前記観察面と前記試料上方か
らみる方向に垂直な観察平面とのなす角を測定して測定
角として出力する傾き検出部と、前記測定角を受けて、
前記観察平面と前記観察面とが平行になるように前記試
料を傾けるための駆動部とを備える。
【0016】本発明の請求項8に係る課題解決手段は、
電子顕微鏡に用いられ、観察の対象である試料の観察面
上の所望の2点間の距離を測定する測長装置であって、
前記試料上方からみた像を取り込む観察部と、前記試料
上方からみる方向に垂直な観察平面と前記観察面とのな
す角を測定して測定角として出力する傾き検出部と、取
り込まれた前記像と前記測定角とを受けて、取り込まれ
た前記像を測定した前記角に基づいて前記観察面に対し
て垂直な方向からみた像と同じになるように補正する画
像補正部と、前記画像補正部が補正した前記像を受け
て、補正した前記像の前記2点間の距離を測定して測定
距離として出力する距離検出部とを備える。
【0017】本発明の請求項8に係る課題解決手段は、
電子顕微鏡に用いられ、観察の対象である試料の観察面
上の所望の2点間の距離を測定する測長装置であって、
前記試料上方からみた像を取り込む観察部と、前記試料
上方からみる方向に垂直な観察平面と前記観察面とのな
す角を測定して測定角として出力する傾き検出部と、取
り込まれた前記像と前記測定角とを受けて、取り込まれ
た前記像を測定した前記角に基づいて前記観察面に対し
て垂直な方向からみた像と同じになるように補正する画
像補正部と、前記画像補正部が補正した前記像を受け
て、補正した前記像の前記2点間の距離を測定して測定
距離として出力する距離検出部とを備える。
【0018】本発明の請求項9に係る課題解決手段は、
電子顕微鏡に用いられ、観察の対象である試料の観察面
上の所望の2点間の距離を測定する測長装置であって、
前記試料上方からみた像を取り込む観察部と、取り込ま
れた前記像の前記2点間の距離を測定して測定距離とし
て出力する距離検出部と、前記観察面上の複数の部位に
おける前記観察面と前記試料上方からみる方向に垂直な
観察平面とのなす角をそれぞれ測定して測定角として出
力する傾き検出部と、前記測定角を受けて記憶する記憶
部と、取り込まれた前記像の前記2点間の距離を測定し
て測定距離として出力する距離検出部と、前記記憶部が
記憶している前記測定角のうち、前記2点に最も近い前
記部位における前記測定角を選択する選択部と、前記測
定距離と前記選択部が選択した前記測定角とを受けて、
前記測定距離を前記測定角に基づいて、選択した前記測
定角における前記部位における前記観察面に対して垂直
な方向からみた距離と同じになるように補正する測定距
離補正部とを備える。
【0019】本発明の請求項10に係る課題解決手段に
おいて、前記傾き検出部は、前記試料に電子ビームを照
射するための電子銃と、前記観察面上で前記電子ビーム
の焦点を合わせるための静電レンズと、前記焦点を前記
観察面上に合わせるために前記静電レンズに与える電圧
を調節する制御部と、前記観察平面方向に移動でき、そ
の移動距離が検出できる前記試料を載置するためのステ
ージと、前記電圧と前記ステージの移動距離とを受け
て、前記電圧に基づいて求まる焦点距離と前記移動距離
とに基づいて前記測定角を検出して出力する角検出部と
を備える。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1におけるS
EMに用いられ、観察の対象である試料の観察面上の所
望の2点間の距離を測定する測長方法を示す図である。
図1において、1は観察の対象である試料、2は試料1
の観察する位置を劈開すること等で形成した観察面、3
は試料1を固定するための試料ホルダ、4は試料1上方
からみる方向に垂直な観察平面、5は電子銃、6は電子
銃5から照射される電子ビーム、7a,7bは観察面2
上の電子ビーム6の焦点、8は電子ビームの焦点を合わ
せるための静電レンズ、9は焦点7a,7bにおける試
料1の高さの差、10は試料1を試料ホルダ3に固定す
る際に締めるネジ、θは観察面2と観察平面4とのなす
角である。
【0021】図2は試料ホルダ3の断面図である。図2
において、11は試料ホルダ3に設けられた溝、12は
ネジ10で試料1を固定する際に試料1の割れを防ぎ固
定を補強するためのスペーサ、その他の符号は図1中の
符号に対応している。
【0022】次に、測長方法を説明する。図3は測長方
法を示すフローチャートである。まず、ステップ100
を参照して、試料1を試料ホルダ3に固定する。固定方
法は、図2に示すように試料ホルダ3の溝11に試料1
及びスペーサ12を入れネジ10を締めて固定する。次
に、試料1を固定した試料ホルダ3をSEMの所定の位
置に載置する。試料1を試料ホルダ3に固定する際、目
視にて観察面2と観察平面4とが平行になるように試料
1を調整して固定する。一般にこの状態では、図1に示
すようにゼロでない角θが生じている。
【0023】次に、ステップ101を参照して、角θを
測定する。角θの測定方法は、図1を参照して、電子銃
5が試料1上方から試料1の一端に静電レンズ8を通し
て電子ビーム6を照射する。次に、静電レンズ8に与え
られる電圧を調節して観察面2上に焦点7aを合わせ
る。その時の静電レンズ8に与えられる電圧値を記憶し
ておく。次に、その状態のまま観察平面4に沿った方向
に試料ホルダ3を移動させて、試料1の他端に電子ビー
ム6を照射する。その際、試料ホルダ3の移動距離を記
憶しておく。次に、静電レンズ8に与えられる電圧を調
整して観察面2上に焦点7bを合わせる。その時の静電
レンズ8に与えられる電圧値を記憶しておく。次に、記
憶しておいた2つの電圧値からそれぞれの焦点距離を求
める。焦点距離は、静電レンズ8に与えられる電圧によ
って決定されるため求めることができる。次に、2つの
焦点距離によって差9を検出する。次に、差9と記憶し
ておいた試料ホルダ3の移動距離によって角θを算出す
る。
【0024】次に、ステップ102を参照して、試料1
上方からみた像の所望の2点間の距離を測定する。その
測定法方は、まず、試料1上方からみた像を取り込む。
次に、その取り込まれた像をモニターに表示する。次
に、像が表示されたモニターに2つのラインカーソルが
表示される。使用者はそれぞれのラインカーソルを所望
の点にあわて、試料1上方からみた像の2点間の距離X
を測定する。
【0025】図4は距離Xを示す。図4において、xy
平面は観察平面4に相当し、φは試料1上方からみた上
記2点の線分(すなわちxy平面上に写像された上記2
点の線分)とx軸とのなす角、その他の符号は図1中の
符号に対応している。ここで距離Xとは、角θのために
図4に示すようにxy平面上の見かけ上の距離となって
いる。しかし、実際の2点間の距離とは観察面2上の距
離X’でなければならない。このため、ステップ103
を参照して、ステップ102で測定した見かけ上の距離
Xを角θに基づいて補正して距離X’を算出する。その
算出の式を以下に示す。
【0026】
【数1】
【0027】即ち、距離Xを、観察面2を垂直な方向か
らみた距離と同じになるように補正する。なお、角φは
上記線分のx軸成分に対するy軸成分の比から求めるこ
とができる。
【0028】次に、ステップ104を参照して、距離
X’を出力する。その出力は、例えば、モニター上に表
示させる。
【0029】本実施の形態によると、試料の傾きを認識
して補正するため、実際の距離との誤差が少なくなり、
測定の精度があがる。
【0030】実施の形態2.図5は本発明の実施の形態
2におけるSEMに用いられ、観察の対象である試料の
観察面上の所望の2点間の距離を測定する測長装置を示
す図である。図5において、13はSEMの鏡体、14
は静電レンズ(図示せず)を含み電子銃5からの電子ビ
ーム6の焦点を観察面2上に合わせるためのレンズ系、
15は試料1からの二次電子を検出することで試料1上
方からみた像を取り込む観察部である二次電子検出器、
16は試料ホルダ3を載置し、試料ホルダ3を観察平面
4に沿った方向に移動して、その移動距離が検出できる
精密ステージ、17はレンズ系14の静電レンズに与え
られる電圧と精密ステージ16の移動距離とを受けて、
角θを測定して測定角として出力する角検出部、18は
試料1上方からみた像の観察面2の任意の2点間の距離
を測定して測定距離として出力する距離検出部、19は
測定距離と測定角とを受けて、測定距離を測定角に基づ
いて補正する測定距離補正部、20は測定距離を表示す
る出力部である出力装置、その他の符号は図1中の符号
に対応している。
【0031】次に構成について説明する。鏡体13内の
下部に精密ステージ16が設けられている。鏡体13内
の上部に電子銃5が設けられている。鏡体13内の電子
銃5の下方にレンズ系14が設けられている。鏡体13
には二次電子が検出できる位置に二次電子検出器15が
設けられている。また、焦点を観察面2上に合わせるた
めに静電レンズに与える電圧を調節する制御部(図示せ
ず)が設けられている。二次電子検出器15が取り込ん
だ像を距離検出部18が受ける。精密ステージ16の移
動距離と静電レンズに与えられる電圧値とを角検出部1
7が受ける。距離検出部18が出力する測定距離と角検
出部17が出力する測定角とを測定距離補正部19が受
ける。測定距離補正部19が出力する測定距離を出力装
置20が受ける。また、二次電子検出器15が取り込ん
だ像を受けて、その像を表示するためのモニター(図示
せず)が設けられている。
【0032】角検出部17,距離検出部18及び測定距
離補正部19は電子顕微鏡の計算機50に含まれる。レ
ンズ系14,精密ステージ16及び角検出部17により
傾き検出部を構成する。
【0033】次に動作について、まずSEMの試料1の
観察の動作は従来と同様である。まず、電子銃5からレ
ンズ系14を介して観察面2の表面に電子ビームを照射
する。二次電子検出器15は電子ビーム6によって生じ
た二次電子を検出する。モニター(図示せず)は二次電
子検出器15が取り込んだ試料1上方からみた像を表示
する。
【0034】次に、角θを測定する動作を説明する。ま
ず、精密ステージ16は試料ホルダ3を移動させて、図
1に示すように、電子銃5が照射した電子ビーム6を試
料1の一端に照射できる位置に移動させる。次に、電子
銃5はレンズ系14を通して電子ビーム6を照射する。
制御部は静電レンズに与えられる電圧を調節して観察面
2上に焦点を合わせる。角検出部17はその電圧値を受
けて記憶しておく。次に、精密ステージ16は試料ホル
ダ3を移動させて、図1に示すように、電子銃5が照射
した電子ビーム6を試料1の他端に照射できる位置に移
動させる。角検出部17はその移動距離を受けて記憶し
ておく。次に、電子銃5はレンズ系14を通して電子ビ
ーム6を照射する。制御部は静電レンズに与えられる電
圧を調節して観察面2上に焦点を合わせる。角検出部1
7はその電圧値を受けて記憶しておく。角検出部17は
実施の形態1のステップ101で説明した角θの算出の
方法と同様に、記憶している電圧値に基づいて、図1に
示す差9を検出し、差9と移動距離により角θを算出し
て測定角として出力する。
【0035】測定角を算出した後、SEMの使用者が試
料1の観察面2上の所望の2点間の距離を距離検出部1
8によって測定する。距離検出部18の動作は実施の形
態1のステップ102の測定方法に相当し、ラインカー
ソルをモニターに表示させて、使用者がそのラインカー
ソルを動かして、2点を指定する。距離検出部18は、
その2点間の距離を測定して測定距離として出力する。
【0036】モニターに表示されるラインカーソル間の
距離とは、角θのために図4に示す距離Xである。しか
し実際の2点間の距離は距離X’である。このため、測
定距離補正部19は測定距離と測定角とを受けて、見か
け上の距離Xを角θに基づいて補正して距離X’を算出
する。その算出の方法は実施の形態1のステップ103
の説明と同様である。
【0037】出力装置20は距離X’を出力する。
【0038】本実施の形態によると、試料の傾きを自動
的に認識して補正するため、実際の距離と誤差が少なく
なり、測定の精度があがるSEMが得られる。
【0039】実施の形態3.図6は本発明の実施の形態
3におけるSEMに用いられ、観察の対象である試料の
観察面上の所望の2点間の距離を測定する測長方法を示
すフローチャートである。
【0040】測長方法を説明する。まず、ステップ20
0を参照して、試料1を試料ホルダ3に固定してSEM
の所定の位置に載置する。ステップ200は実施の形態
1で説明したステップ100と同様である。
【0041】次に、ステップ201を参照して、角θを
測定する。ステップ201は実施の形態1で説明したス
テップ101と同様である。
【0042】次に、ステップ202を参照して、測定し
た角θの分だけ試料1を傾ける。これにより図1に示す
試料1の観察面2と観察平面4とが平行になる。
【0043】次に、ステップ203を参照して、試料1
上方からみた像の観察面2上の所望の2点間の距離Xを
測定する。ステップ203は実施の形態1で説明したス
テップ103と同様である。このとき、測定される距離
Xは角θがゼロであるため観察面2を垂直な方向からみ
た距離である。
【0044】次に、ステップ204を参照して、距離X
を出力する。
【0045】本実施の形態によると、試料の傾きを認識
して、観察面と観察平面とが平行になるように試料を傾
けるため、実際の距離が測定できる。
【0046】実施の形態4.図7は本発明の実施の形態
4におけるSEMに用いられ、観察の対象である試料の
観察面上の所望の2点間の距離を測定する測長装置を示
す図である。図7において、21は試料ホルダ3を載置
し、試料ホルダ3を観察平面4方向に移動して、その移
動距離が検出できるユーセントリック(Tilt(ステージ
の傾き)を制御できるステージ)の精密ステージ、その
他の符号は図5中の符号に対応している。また、精密ス
テージ21は測定角を受けると、測定角の分だけ傾斜す
る駆動部でもある。角検出部17及び距離検出部18は
電子顕微鏡の計算機50に含まれる。
【0047】次に構成について説明する。主たる構成は
図5に示すSEMと同様である。異なる部分は、図5に
示す精密ステージ16をユーセントリックの精密ステー
ジ21に置き換える。また、計算機部50において、精
密ステージ21の移動距離と静電レンズに与えられる電
圧値とを角検出部17が受ける。距離検出部18が出力
する測定距離を出力装置20が受ける。角検出部17が
出力する測定角を精密ステージ21が受ける。レンズ系
14,精密ステージ21及び角検出部17により傾き検
出部を構成する。
【0048】次に動作について、まずSEMの試料1の
観察の動作は図5に示すSEMと同様である。
【0049】次に、角θを測定する動作は図5に示すS
EMと同様である。このとき、精密ステージ21は図5
に示す精密ステージ16と同じ動作をする。
【0050】測定角を算出した後、精密ステージ21は
測定角を受けて、ステージの傾きを制御し、測定角の分
だけ試料1を傾ける。これにより図7に示す試料1の観
察面2と観察平面4とが平行になる。
【0051】その後、SEMの使用者がモニターのライ
ンカーソルで指定した試料1の観察面2上の所望の2点
間の距離を距離検出部18によって測定して測定距離と
して出力する。距離検出部18の動作は実施の形態2の
動作と同様である。モニターに表示されるラインカーソ
ル間の距離は、角θがゼロであるため実際の2点間の距
離である。
【0052】出力装置20は測定距離を出力する。
【0053】本実施の形態によると、試料の傾きを自動
的に認識して、その傾きがゼロになるように試料を傾け
るため、実際の距離が測定できるSEMが得られる。
【0054】実施の形態5.図8は本発明の実施の形態
5におけるSEMに用いられ、観察の対象である試料の
観察面上の所望の2点間の距離を測定する測長方法を示
すフローチャートである。
【0055】測長方法を説明する。まず、ステップ30
0を参照して、試料1を試料ホルダ3に固定してSEM
の所定の位置に載置する。ステップ300は実施の形態
1で説明したステップ100と同様である。
【0056】次に、ステップ301を参照して、角θを
測定する。ステップ301は実施の形態1で説明したス
テップ101と同様である。
【0057】次に、ステップ302を参照して、試料1
上方からみた像を取り込む。
【0058】次に、ステップ303を参照して、取り込
まれた像のうち前記試料が傾斜している方向(図4で説
明するとy軸の方向)の像の長さをCOSθで割る。C
OSθで割ることで、像が観察面2を垂直な方向からみ
た像と同じに補正される。例えば、図9に示すCOSθ
で割る前の画像信号は、COSθで割ることで、図10
に示す画像信号に変換される。従って、試料1上方から
みた距離Xも、観察面2から垂直な方向からみた距離
X’になる。
【0059】次に、ステップ304を参照して、補正し
た像をモニターに出力する。
【0060】次に、ステップ305を参照して、モニタ
ーに表示される像の所望の2点間の距離を測定する。そ
の測定法方は、実施の形態1のステップ102と同様で
ある。モニターには、観察面2を垂直な方向からみた場
合と同様な画像が表示されているため、測定される距離
Xは観察面2を垂直な方向からみた距離である。
【0061】次に、ステップ306を参照して、測定し
た距離Xを出力する。
【0062】本実施の形態によると、試料の傾きを認識
して取り込まれた像を補正し、その像上の2点間の距離
を測定することで、実際の距離との誤差が少なくなり、
測長の精度があがる。
【0063】実施の形態6.図11は本実施の形態にお
けるSEMに用いられ、試料の観察面上の所望の2点間
の距離を測定する測長装置を示す図である。図11にお
いて、22は二次電子検出器15が取り込んだ像と角検
出部17が出力する測定角とを受けて、取り込まれた像
を測定角で補正して出力する画像補正部、その他の符号
は図5中の符号に対応している。角検出部17,距離検
出部18及び画像補正部22は電子顕微鏡の計算機50
に含まれる。
【0064】次に構成について説明する。主たる構成は
図5に示すSEMと同様である。異なる部分は計算機部
50において、二次電子検出器15が取り込んだ像と角
検出部17が出力する測定角とを画像補正部22が受け
る。画像補正部22が出力する補正した像を距離検出部
18が受ける。距離検出部18が出力する測定距離を出
力装置20が受ける。レンズ系14,精密ステージ16
及び角検出部17により傾き検出部を構成する。
【0065】次に動作について、まずSEMの試料1の
観察の動作は図5に示すSEMと同様である。
【0066】次に、角θを測定する動作は図5に示すS
EMと同様である。
【0067】測定角を算出した後、画像補正部22は測
定角と取り込まれた像とを受けて、その像のうち試料1
が傾斜している方向の像の長さ(ピッチ)をCOSθで
割って像を補正する。モニターは補正した像を受けて表
示する。モニターに表示される像は、観察面2を垂直な
方向からみた像と同様な像となる。
【0068】その後、SEMの使用者がモニターのライ
ンカーソルで指定した試料1の観察面2上の所望の2点
間の距離を距離検出部18によって測定する。距離検出
部18の動作は実施の形態2の測定方法と同様であり、
ラインカーソルをモニターに表示させて、使用者がその
ラインカーソルを動かして、2点間の距離を測定する。
【0069】出力装置20は測定距離を出力する。
【0070】本実施の形態によると、試料の傾きを認識
して取り込まれた像を補正し、その像上の2点間の距離
を測定することで、実際の距離との誤差が少なくなり、
測長の精度があがるSEMが得られる。
【0071】実施の形態7.図12は本実施の形態にお
けるSEMに用いられ、試料の観察面上の所望の2点間
の距離を測定する測長方法を示すフローチャートであ
る。図13は試料1の一具体例を示す図である。図13
のうち上図は試料1を斜め上方からみた図、下図は試料
1を横からみた図である。本実施の形態では図13に示
すように大型の試料1を用いる。
【0072】次に、測長方法を説明する。まず、ステッ
プ400を参照して、試料1を試料ホルダ3に固定して
SEMの所定の位置に載置する。ステップ400は実施
の形態1で説明したステップ100と同様である。
【0073】次に、ステップ401を参照して、観察面
2上の多数の部位の角θを測定して記憶する。ステップ
201は実施の形態1で説明したステップ101と主と
して同様である。但し、ステップ101では試料1の両
端に電子ビームを照射するようにしたが、ステップ40
1では、角θを測定する部位の近傍の両端に電子ビーム
を照射して、角θを測定する。この方法で、観察面2上
の複数の部位における角θを測定し、その角θをメモリ
ー等の記憶装置に記憶しておく。なお、ここでの角θと
は観察面2上の部位における観察面2の微小な面と観察
平面4とのなす角である。
【0074】次に、ステップ402を参照して、試料1
上方からみた像の所望の2点間の距離を測定する。ステ
ップ402は実施の形態1で説明したステップ102と
同様である。モニターには試料1上方からみた像が表示
される。
【0075】モニターに表示されるラインカーソル間の
距離とは、角θのために図4に示す距離Xである。な
お、ここで図4に示している観察面2は大型の試料1の
観察面2の微小な面であり、角θはこの微少な面と観察
平面4とのなす角である。しかし、実際の距離は距離
X’である。このため、まず、ステップ403を参照し
て、記憶している観察面2上の各部位における角θのう
ち、2点に最も近い観察平面4上の部位における角θを
選択する。その選択方法は、例えば、2点の座標と記憶
されている角θにおける部位とによって、最も2点に近
い部位を判断して角θを選択する。次に、ステップ40
4を参照して、見かけ上の距離Xを選択した角θに基づ
いて補正して、距離X’を算出する。その算出の方法は
実施の形態1で説明したステップ103と同様である。
【0076】次に、ステップ405を参照して、補正し
た距離X’を出力する。
【0077】本実施の形態によると、試料の傾きを認識
して補正するため、実際の距離との誤差が少なくなり、
測長の精度があがる。特に試料1が大型になればなるほ
ど効果が大きくなり、所望の2点間の距離が微少なほ
ど、実際の距離との誤差が少なくなる。
【0078】また、ラインカーソルで指定した2点にお
けるそれぞれの観察面2と観察平面4とのなす角が大き
ければ大きいほど、補正をしても実際の距離との誤差が
小さくならないため、なるべく、指定した2点における
それぞれの観察面2と観察平面4とのなす角が等しい場
合が望ましい。
【0079】実施の形態8.図14は本実施の形態にお
けるSEMに用いられ、試料の観察面上の所望の2点間
の距離を測定する測長装置を示す図である。図14にお
いて、23は計算機50内のメモリー等の測定角を記憶
する記憶装置である記憶部、24は記憶部に記憶された
測定角を選択する選択部、その他の符号は図5中の符号
に対応している。なお、試料ホルダ3は大型の試料1を
固定できる試料ホルダである。角検出部17,距離検出
部18,測定距離補正部19,記憶部23及び選択部2
4は電子顕微鏡の計算機50に含まれる。
【0080】次に構成について説明する。主たる構成は
図5に示すSEMと同様である。異なる部分は計算機5
0において、角検出部17が出力する測定角を記憶部2
3が受ける。記憶部23が記憶している測定角を選択部
24が選択する。距離検出部18が出力する測定距離と
選択部24が選択した測定角とを測定距離補正部19が
受ける。
【0081】次に動作について、まずSEMの試料1の
観察の動作は図5に示すSEMと同様である。
【0082】次に、角θを測定する動作は図5に示すS
EMと同様である。但し、観察面2上の各部位における
角θを測定する。なお、ここでの角θとは実施の形態7
で説明したように観察面2の微少な面と観察平面4との
なす角である。その測定の方法はステップ401と同様
である。記憶部23は角検出部17が出力する各部位に
おける測定角を受けて記憶しておく。
【0083】記憶部23が観察面2上の各部位における
測定角を記憶した後、SEMの使用者が試料1の観察面
2上の所望の2点間の距離を距離検出部18によって測
定する。距離検出部18の動作は実施の形態2の測長方
法と同様であり、ラインカーソルをモニターに表示させ
て、使用者がそのラインカーソルを動かして、2点を指
定し、距離検出部18がその2点間の距離を測定する。
【0084】モニターに表示されるラインカーソル間の
距離とは、角θのために図4に示す距離Xである。な
お、ここで図4に示している観察面2は大型の試料1の
観察面2の微小な面であり、角θはこの微少な面と観察
平面4とのなす角である。しかし、実際の距離は距離
X’である。このため、選択部24は、記憶している観
察面2上の各部位における測定角のうち、2点に最も近
い観察面2上の部位における測定角を選択する。その選
択方法は、実施の形態7において説明した方法と同様で
ある。次に、測定距離補正部19は測定距離と選択した
測定角とを受けて、見かけ上の距離Xを測定角に基づい
て補正して距離X’を算出する。その算出の方法は実施
の形態1のステップ103の説明と同様である。なお、
補正した距離X’は選択した測定角における部位におけ
る観察面2に対して垂直な方向からみた距離と同じにな
る。
【0085】出力装置20は距離X’を出力する。
【0086】本実施の形態によると、試料の傾きを自動
的に認識して補正するため、実際の距離との誤差が少な
くなり、測長の精度があがるSEMが得られる。
【0087】また、ラインカーソルで指定した2点にお
けるそれぞれの観察面2と観察平面4とのなす角が大き
ければ大きいほど、補正をしても実際の距離との誤差が
小さくならないため、なるべく、指定した2点における
それぞれの観察面2と観察平面4とのなす角が等しい場
合が望ましい。
【0088】なお、実施の形態1〜8において電子顕微
鏡としてSEMを用いたが、その他の電子顕微鏡(例え
ば透過電子顕微鏡:Transmission Electron Microscop
e)にも用いることができる。
【0089】
【発明の効果】本発明請求項1によると、試料の傾きを
認識して補正するため、実際の距離との誤差が少なくな
り、測長の精度があがるという効果を奏す。
【0090】本発明請求項2によると、試料の傾きを認
識して、その傾きがゼロになるように試料を傾けるた
め、実際の距離が測長できるという効果を奏す。
【0091】本発明請求項3によると、試料の傾きを認
識して出力装置に表示される画像を補正し、その画像上
の2点間の距離を測定することで、実際の距離との誤差
が少なくなり、測長の精度があがるという効果を奏す。
【0092】本発明請求項4によると、試料の傾きを認
識して補正するため、実際の距離との誤差が少なくなり
測長の精度があがるという効果を奏す。
【0093】本発明請求項5によると、電子ビームの焦
点を合わせる際に与えられている電圧に基づいて、試料
の傾きを認識することができるという効果を奏す。
【0094】本発明請求項6によると、試料の傾きを自
動的に認識して補正するため、実際の距離との誤差が少
なくなり、測長の精度があがるSEMが得られるという
効果を奏す。
【0095】本発明請求項7によると、試料の傾きを自
動的に認識して、その傾きがゼロになるように試料を傾
けるため、実際の距離が測長できるSEMが得られると
いう効果を奏す。
【0096】本発明請求項8によると、試料の傾きを認
識して出力装置に表示される画像を補正し、その画像上
の2点間の距離を測定することで、実際の距離との誤差
が少なくなり、測長の精度があがるSEMが得られると
いう効果を奏す。
【0097】本発明請求項9によると、試料の傾きを自
動的に認識して補正するため、実際の距離との誤差が少
なくなり、測長の精度があがるSEMが得られるという
効果を奏す。
【0098】本発明請求項10によると、従来の電子顕
微鏡に用いられる静電レンズに与えられる電圧を用いて
測定角を得られるという効果を奏す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における試料の観察面
上の所望の2点間の距離を測定する測長方法を示す図で
ある。
【図2】 試料ホルダの断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1における測長方法を示
すフローチャートである。
【図4】 試料の見かけ上の距離を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態2における試料の観察面
上の所望の2点間の距離を測定する測長装置を示す図で
ある。
【図6】 本発明の実施の形態3における試料の観察面
上の所望の2点間の距離を測定する測長方法を示すフロ
ーチャートである。
【図7】 本発明の実施の形態4における試料の観察面
上の所望の2点間の距離を測定する測長装置を示す図で
ある。
【図8】 本発明の実施の形態5における試料の観察面
上の所望の2点間の距離を測定する測長方法を示すフロ
ーチャートである。
【図9】 変換前の画像の一具体例を示す図である。
【図10】 変換後の画像の一具体例を示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態6における試料の観察
面上の所望の2点間の距離を測定する測長装置を示す図
である。
【図12】 本発明の実施の形態7における試料の観察
面上の所望の2点間の距離を測定する測長方法を示すフ
ローチャートである。
【図13】 大型の試料の一具体例を示す図である。
【図14】 本発明の実施の形態8における試料の観察
面上の所望の2点間の距離を測定する測長装置を示す図
である。
【符号の説明】
1 試料、2 観察面、3 試料ホルダ、4 観察平
面、5 電子銃、6 電子ビーム、7a,7b 焦点、
8 静電レンズ、9 差、10 ネジ、11 溝、12
スペーサ、13 鏡体、14 レンズ系、15 二次
電子検出器、16精密ステージ、17 検出装置、18
距離検出部、19 測定距離補正部、20 出力装
置、21 精密ステージ、22 画像補正部、23 記
憶部、24選択部、50 計算機。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子顕微鏡に用いられ、観察の対象であ
    る試料の観察面上の所望の2点間の距離を測定する測長
    方法であって、 前記試料を所定の位置に載置するステップと、 前記観察面と前記試料上方からみる方向に垂直な観察平
    面とのなす角を測定するステップと、 前記試料上方からみた像の前記2点間の距離を測定する
    ステップと、 測定した前記距離を測定した前記角に基づいて前記観察
    面に対して垂直な方向からみた距離と同じになるように
    補正するステップと、を備えた測長方法。
  2. 【請求項2】 電子顕微鏡に用いられ、観察の対象であ
    る試料の観察面上の所望の2点間の距離を測定する測長
    方法であって、 前記試料を所定の位置に載置するステップと、 前記観察面と前記試料上方からみる方向に垂直な観察平
    面とのなす角を測定するステップと、 測定した前記角だけ前記試料を傾けて前記観察面と前記
    観察平面とを平行にするステップと、 前記試料上方からみた像の前記2点間の距離を測定する
    ステップと、を備えた測長方法。
  3. 【請求項3】 電子顕微鏡に用いられ、観察の対象であ
    る試料の観察面上の所望の2点間の距離を測定する測長
    方法であって、 前記試料を所定の位置に載置するステップと、 前記観察面と前記試料上方からみる方向に垂直な観察平
    面とのなす角を測定するステップと、 前記試料上方からみた像を取り込むステップと、 前記取り込まれた像を測定した前記角に基づいて前記観
    察面に対して垂直な方向からみた像と同じになるように
    補正するステップと、 補正した前記像の前記2点間の距離を測定するステップ
    と、を備えた測長方法。
  4. 【請求項4】 電子顕微鏡に用いられ、観察の対象であ
    る試料の観察面上の所望の2点間の距離を測定する測長
    方法であって、 前記試料を所定の位置に載置するステップと、 前記観察面上の複数の部位における前記観察面と前記試
    料上方からみる方向に垂直な観察平面とのなす角をそれ
    ぞれ測定して記憶しておくステップと、 前記試料上方からみた像の前記2点間の距離を測定する
    ステップと、 記憶している前記角のうち、前記2点に最も近い前記部
    位における前記角を選択するステップと、 測定した前記距離を選択した前記角に基づいて、選択し
    た前記角における前記部位における前記観察面に対して
    垂直な方向からみた距離と同じになるように補正するス
    テップと、を備えた測長方法。
  5. 【請求項5】 前記観察面と前記観察平面とのなす角の
    測定は、 電子顕微鏡に備えられている電子銃から照射される電子
    ビームを静電レンズを介して前記観察面上の2つの地点
    に順に焦点を合わせ、前記静電レンズに与えられている
    電圧に基づいて前記2つの地点のそれぞれにおける焦点
    距離を求めて、その前記2つの地点の高さの差を求め、
    前記高さの差と前記観察平面の方向の前記2つの地点の
    間の距離とによって前記角を算出する請求項1,2,3
    又は4記載の測長方法。
  6. 【請求項6】 電子顕微鏡に用いられ、観察の対象であ
    る試料の観察面上の所望の2点間の距離を測定する測長
    装置であって、 前記試料上方からみた像を取り込む観察部と、 取り込まれた前記像の前記2点間の距離を測定して測定
    距離として出力する距離検出部と、 前記観察面と前記試料上方からみる方向に垂直な観察平
    面とのなす角を測定して測定角として出力する傾き検出
    部と、 前記測定距離と前記測定角とを受けて、前記測定距離を
    前記測定角に基づいて、前記観察面に対して垂直な方向
    からみた距離と同じになるように補正する測定距離補正
    部と、を備えた測長装置。
  7. 【請求項7】 電子顕微鏡に用いられ、観察の対象であ
    る試料の観察面上の所望の2点間の距離を測定する測長
    装置であって、 前記試料上方からみた像を取り込む観察部と、 取り込まれた前記像の前記2点間の距離を測定して測定
    距離として出力する距離検出部と、 前記観察面と前記試料上方からみる方向に垂直な観察平
    面とのなす角を測定して測定角として出力する傾き検出
    部と、 前記測定角を受けて、前記観察平面と前記観察面とが平
    行になるように前記試料を傾けるための駆動部と、を備
    えた測長装置。
  8. 【請求項8】 電子顕微鏡に用いられ、観察の対象であ
    る試料の観察面上の所望の2点間の距離を測定する測長
    装置であって、 前記試料上方からみた像を取り込む観察部と、 前記試料上方からみる方向に垂直な観察平面と前記観察
    面とのなす角を測定して測定角として出力する傾き検出
    部と、 取り込まれた前記像と前記測定角とを受けて、取り込ま
    れた前記像を測定した前記角に基づいて前記観察面に対
    して垂直な方向からみた像と同じになるように補正する
    画像補正部と、 前記画像補正部が補正した前記像を受けて、補正した前
    記像の前記2点間の距離を測定して測定距離として出力
    する距離検出部と、を備えた測長装置。
  9. 【請求項9】 電子顕微鏡に用いられ、観察の対象であ
    る試料の観察面上の所望の2点間の距離を測定する測長
    装置であって、 前記試料上方からみた像を取り込む観察部と、 取り込まれた前記像の前記2点間の距離を測定して測定
    距離として出力する距離検出部と、 前記観察面上の複数の部位における前記観察面と前記試
    料上方からみる方向に垂直な観察平面とのなす角をそれ
    ぞれ測定して測定角として出力する傾き検出部と、 前記測定角を受けて記憶する記憶部と、 取り込まれた前記像の前記2点間の距離を測定して測定
    距離として出力する距離検出部と、 前記記憶部が記憶している前記測定角のうち、前記2点
    に最も近い前記部位における前記測定角を選択する選択
    部と、 前記測定距離と前記選択部が選択した前記測定角とを受
    けて、前記測定距離を前記測定角に基づいて、選択した
    前記測定角における前記部位における前記観察面に対し
    て垂直な方向からみた距離と同じになるように補正する
    測定距離補正部と、を備えた測長装置。
  10. 【請求項10】 前記傾き検出部は、 前記試料に電子ビームを照射するための電子銃と、 前記観察面上で前記電子ビームの焦点を合わせるための
    静電レンズと、 前記焦点を前記観察面上に合わせるために前記静電レン
    ズに与える電圧を調節する制御部と、 前記観察平面方向に移動でき、その移動距離が検出でき
    る前記試料を載置するためのステージと、 前記電圧と前記ステージの移動距離とを受けて、前記電
    圧に基づいて求まる焦点距離と前記移動距離とに基づい
    て前記測定角を検出して出力する角検出部と、を備えた
    請求項6,7,8又は9記載の測長装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110945641A (zh) * 2019-10-30 2020-03-31 长江存储科技有限责任公司 用于校准粒子束的垂直度的方法以及应用于半导体制造工艺的系统

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110945641A (zh) * 2019-10-30 2020-03-31 长江存储科技有限责任公司 用于校准粒子束的垂直度的方法以及应用于半导体制造工艺的系统

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