JPH09147728A - 漏電発生による通電遮断装置 - Google Patents

漏電発生による通電遮断装置

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JPH09147728A
JPH09147728A JP29961295A JP29961295A JPH09147728A JP H09147728 A JPH09147728 A JP H09147728A JP 29961295 A JP29961295 A JP 29961295A JP 29961295 A JP29961295 A JP 29961295A JP H09147728 A JPH09147728 A JP H09147728A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで、かつ家屋内への設置が容易に行
える漏電発生による通電遮断装置を提供する。 【解決手段】 ケース部12の外方には、外部商用電線
16から漏電遮断器18を介して家屋22内に配設され
た屋内商用電線24に脱着自在に接続可能な電源端子1
4が突設されている。ケース部12内には電源端子14
に接続される屋内商用電線24に漏電を発生させる漏電
電流制限部30と漏電発生スイッチ部32とから成る漏
電発生部が設けられている。またケース部12内には、
ケース部12に加わる振動若しくはケース部12の傾き
を検知すると共に、振動若しくは傾きが所定値を越えた
場合には漏電発生部を作動させる検出センサ40と駆動
回路42とから成る検知部が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は漏電発生による通電
遮断装置に関し、一層詳細には地震に際にその振動を検
知して屋内商用電線に漏電を発生させ、家屋に一般的に
設置されている漏電遮断器を作動させて家屋への通電を
遮断させる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の漏電発生による通電遮断装置につ
いて説明する。まず、電気機器が振動したり傾いたりし
た際の安全性を確保するため、電気機器本体内部に振動
や傾きを検出した際に漏電を強制的に発生させる漏電発
生部を別途設け、電気機器へ電力を供給する電気機器と
は別体の電源接続部に備えられている漏電遮断器を作動
させることで電気機器への通電を遮断させるものが特開
平4-297258号に開示されている。この発明では電気機器
本体に感振センサと共に漏電発生部を設けるだけで、各
家屋に広く用いられている漏電遮断器を用いて電気機器
への通電を遮断することができ、新たに遮断器を設ける
必要がなく、よって複雑な配線を屋内商用電線に施すこ
とがないという効果がある。また、実開昭58-35260号に
記載されている発明は、漏電ブレーカの動作確認用のテ
スト回路に設けられたテストスイッチに並列に感振スイ
ッチを接続し、この感振スイッチとテスト回路とで漏電
発生部を構成し、これによって振動発生時に漏電ブレー
カを作動させて通電を遮断させ、地震等の場合に家屋内
に在る全ての電気機器の加熱等による火災の発生を防止
できるとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の通電遮断方法には次のような課題がある。いずれ
の発明も振動等を検知して漏電を発生させる漏電発生部
が電気機器や漏電ブレーカ自体の内部に設けられてお
り、従って家屋内に在る既存の電気機器を全て買い換え
たり、また配電盤の漏電ブレーカを電気工事により交換
しなければならず、費用と時間がかかるという課題があ
る。従って、本発明は低コストで、かつ家屋内への設置
が容易に行える漏電発生による通電遮断装置を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、ケース部
と、該ケース部外方に突設され、外部商用電線から漏電
遮断器を介して家屋内に配設された屋内商用電線設備に
脱着自在に接続可能な電源端子と、前記ケース部内に設
けられ、前記電源端子に接続される前記屋内商用電線に
漏電を発生させる漏電発生部と、前記ケース部内に設け
られ、該ケース部に加わる振動若しくはケース部の傾き
を検知すると共に、該振動若しくは傾きが所定値を越え
た場合には前記漏電発生部を作動させる検知部とを具備
することを特徴とする。この構成を採用すると、検知部
が振動等を検出して漏電発生部を作動させて屋内商用電
線に漏電を発生させることによって、各家屋に通常設置
されている漏電遮断器を使用して家屋の通電を遮断する
ことができ、コストがかからない。また、漏電発生部と
検知部はケース部内に配され、ケース部外部には屋内商
用電線に脱着自在に接続可能な電源端子が設けられてい
るため、屋内商用電線の工事を行わずに単体で家屋内に
容易に設置することが可能である。
【0005】また、漏電発生部は具体的には、前記電源
端子と前記ケース部外方に設けられた接地用端子とを所
定の値の抵抗を介して接続することで漏電を発生させ
る。また、前記電源端子は、特に前記屋内商用電線に接
続されたコンセントに脱着自在なプラグ端子に形成すれ
ば、家屋内への設置が一層容易に行える。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて添付図面と共に詳述する。 (第1実施形態)まず、漏電発生による通電遮断装置1
0の基本的な構成について図1〜図4を用いて説明す
る。12はケース部であり、電気絶縁性を有する材料、
例えば合成樹脂材料等を用いて箱体に形成されている。
14は電源端子であり、ケース部12外方に突設され、
外部商用電線16から漏電遮断器18(一般には配電盤
20に配設されている)を介して家屋22内に配設され
た屋内商用電線24に脱着自在に接続可能な形状に形成
されている。電源端子14は、一例として屋内商用電線
24に接続されたコンセント26に脱着自在なプラグ端
子に形成されている。屋内商用電線24は家屋22の各
部屋等に配線されて、さらにそこにはコンセント26が
接続されて、種々の電気機器28a、28bを接続して
使用可能となっている。
【0007】漏電発生部はケース部12内に設けられ、
電源端子14に接続される屋内商用電線24に漏電を発
生させる機能を有し、漏電電流制限部30と漏電発生ス
イッチ部32とから構成される。漏電電流制限部30は
屋内商用電線24に接続され、そして漏電発生スイッチ
部32は漏電電流制限部30と接地用端子34との間に
介挿されている。漏電電流制限部30は一例として各電
源端子14に一端が接続された2本の抵抗36と、その
抵抗36の他端にそれぞれアノード端子が接続され、互
いのカソード端子同士が接続された2本のダイオード3
8とから構成される。また、漏電発生スイッチ部32は
一例としてフォトトライアックを用いて形成され、フォ
トトライアックのトライアック部がダイオード38のカ
ソード端子と接地用端子34との間に介挿されている。
トライアック部がオン状態となると、電源端子14から
漏電電流制限部30を介して接地用端子34へ電流が流
れ得る状態となる。そして流れる電流値は抵抗36の値
で設定される。なお、漏電発生スイッチ部32はその
他、リレーや、トランジスタ、FET等の半導体スイッ
チ素子を用いて構成するようにしても良い。検知部はケ
ース部12内に設けられ、ケース部12に加わる振動若
しくはケース部12の傾きを検知すると共に、振動若し
くは傾きが所定値を越えた場合には漏電発生部を作動さ
せる機能を有し、検出センサ40と駆動回路42とから
構成される。
【0008】さらに、ケース部12内に設けられた他の
回路の構成、および上記回路の詳細な構成について説明
する。まず、44は整流平滑部であり、各電源端子14
間に接続されて、屋内商用電線24から供給される交流
電圧を直流電圧に変換する。46は電源部であり、整流
平滑部44から出力される直流電圧から、ケース部12
内に設けられた電気回路、つまり検知部や漏電発生部等
に供給する定電圧を発生させる。なお、一例として本実
施形態ではツェーナーダイオード38を用いて構成され
ているが、これに限定されるものではない。
【0009】検出センサ40は、ケース部12に加わる
一定基準値以上の振動やケース部12の一定基準値以上
の傾きを検出する機能を有する。検出センサ40は、発
光ダイオード40a、その光を受光するフォトトランジ
スタ(一例してNPN型)40b、および振動や傾きが
一定基準値未満の場合においては発光ダイオード40a
の光をフォトトランジスタ40b方向に反射する反射位
置にあり、振動や傾きが一定基準値以上の場合には反射
位置から移動して発光ダイオード40aの光をフォトト
ランジスタ40b方向に反射しない非反射位置に移動す
る反射体48とから構成される。具体的には、図4に示
すように底面がロート状に形成され、ロート状の頂点部
分に透孔49が形成された容器50と、該容器50に収
納された球体に形成された反射体48と、容器50の下
方に設置され、透孔49から容器50内を臨み、容器5
0内に光を送出する発光ダイオード40aと透孔49内
の光を受けるフォトトランジスタ40b(本例では一体
型に形成されている)とで構成されている。振動等が一
定基準値未満の場合には反射体48はロート状の容器5
0の底面形状に従って重力により透孔49を塞ぐ反射位
置に有り、よって発光ダイオード40aから出力される
光は反射体48に反射してフォトトランジスタ40bに
到達する。また、振動等が加わると反射体48は容器5
0の底面を透孔49から離間する方向に移動し(非反射
位置に移動し)、これにより発光ダイオード40aから
の光が反射体48に当たらず、また反射された場合でも
反射光の方向が変化してフォトトランジスタ40bに到
達しないようになる。駆動回路42は、トランジスタを
用いて反転増幅回路に構成され、フォトトランジスタ4
0bからの信号を反転して出力する機能を有する。漏電
発生スイッチ部32のフォトトライアックの発光ダイオ
ード部は、この駆動回路42の出力信号がLowレベル
がとなった場合に駆動されて電流が流れ、フォトトライ
アックのトライアック部がオン状態となる。
【0010】次に、通電遮断装置10の動作について説
明する。最初に、本実施形態の漏電発生による通電遮断
装置10の各電源端子14をそれぞれ、屋内商用電線2
4に接続する。電源端子14がプラグ端子に形成されて
いる場合には、コンセント26に差し込めばよい。ま
た、鰐口クリップや圧着端子に形成されている場合に
は、例えば配電盤20等の屋内商用電線24の配線部分
に接続させればよい。また接地用端子34は、コンセン
ト26に接地用の端子52が図2のように設けられてい
る場合には端子52に接続し、またこのような端子52
がコンセント26に設けられていない場合には接地用端
子34に電線を介して接地棒を接続して大地に埋めるよ
うにする。そして、地震が発生して家屋22が振動した
場合や倒壊した場合には、コンセント26に取り付けら
れたケース部12に振動等が加わり、またケース部12
が傾いて検出センサ40が作動し、駆動回路42によっ
て漏電発生スイッチ部32が駆動されてそのトライアッ
ク部がオン状態となり、漏電電流制限部30を介して電
流が接地用端子34から大地に流れ、屋内商用電線24
に漏電が生じる。この漏電電流は漏電電流制限部30に
よって、漏電遮断器18が感知する範囲(30mA程度
から100mA程度の範囲)に設定されている。屋内商
用電線24に漏電が生じると、配電盤20に既設の漏電
遮断器18がこの漏電を検知して屋内商用電線24と外
部商用電線16とを切り離し、外部商用電線16から屋
内商用電線24への電力の供給が停止する。
【0011】このように、地震の際にこれによる振動や
傾きを検出して強制的に漏電を発生させ、一般のほとん
どの家屋22に設置されている漏電遮断器18を作動さ
せることで、家屋22への電力供給を停止し、よって家
屋22内で使用されているすべての電気機器への電力を
停止できるので、地震時の電気機器内部や屋内商用電線
24が元となった出火を未然に防ぎ、火災の発生を防止
できる。特に本実施形態の漏電発生による通電遮断装置
10は、従来例では各電気機器や漏電遮断器毎に組み込
まれていた漏電発生による通電遮断機構を、各電気機器
から切り離して1つのケース部12内に収納して単体に
形成し、しかも例えばコンセント等、屋内商用電線24
に容易に接続できる電源端子14を外方に突設させるこ
とにより、電気的な知識がない人でも容易に既存の家屋
に電気工事なしに設置することができることが大きな利
点となっている。
【0012】また、上記の実施形態ではケース部12の
形状は設置の容易性を考慮して、既設のコンセントに接
続可能な構造としているが、例えば図5に示すような自
立型のケース部12として家屋22内に置き、電源端子
14や接地用端子34は、それぞれ電線14aの先端に
コンセントに接続可能なプラグ端子14bや、やはり電
線34aの先端に接地棒34bが配された形状としても
良い。この場合には、自立型のケース部12が地震によ
り倒れたり、揺れたりした場合に内部に配された検知部
が漏電発生部を作動させて漏電を発生させることにな
る。
【0013】また、検出センサ40の構造は、例えば図
6や図7に示す構造も取りうる。これらの検出センサ4
0も基本的には図4の検出センサ40と同様に、発光ダ
イオード40a等の発光素子とフォトトランジスタ40
b等の受光素子、および振動によって発光素子が出力す
る光の受光素子への到達状態を変化させる反射体(もし
くは遮蔽体)48から構成されている。図6は2対の発
光ダイオード40aとフォトトランジスタ40bとが、
各光路が十文字状にクロスするように離間して配置さ
れ、その光路の交点部分に遮蔽体48がバネ56によっ
てケース部12から吊るされて配置されている。この構
成により、振動が生じていない場合には遮蔽体48が各
発光ダイオード40aからのフォトトランジスタ40b
への光を遮っているが、振動等がケース部12に加わっ
た際には上下方向、左右前後方向に遮蔽体48が移動
し、振動等が一定の基準値以上となり遮蔽体48が光路
から外れるとフォトトランジスタ40bが光を受け、漏
電発生部を作動させる信号を出力するという構成であ
る。
【0014】また、図7はケース部12内に固定された
支持枠58と、支持枠58に釣支され、同じく支持枠5
8に取り付けられたリング体60内に下端が挿入されて
横方向の移動が規制された遮蔽体48と、遮蔽体48の
下端を挟んで設けられた1対の発光ダイオード40aと
フォトトランジスタ40bとから構成される。なお、6
2は重りであり、遮蔽体48の振動等に関する感度を調
整するためのものである。この検出センサ40は、特に
大きな災害を引き起こす地震は縦揺れが伴うことに着目
し、誤動作を少なくするために横揺れでは反応しにくい
構造としている。動作は上記検出センサ40と同様に縦
揺れに伴って上下に移動する遮蔽体48が発光ダイオー
ド40aとフォトトランジスタ40bとの間の光路を遮
るか否かで振動を検知する構成である。なお、上記の検
出センサ65はいずれも光学式のものであるが、例えば
図8に示すようにマイクロスイッチ64の作動レバー6
6の先端に重り62を配し、振動等によってこの重り6
2が上下に移動して作動レバー66を動かし、マイクロ
スイッチ64の接点をオン・オフさせることで振動を検
知する構成としても良い。この検出センサ40を用いた
場合には図3の回路中のフォトトランジスタ40bをマ
イクロスイッチ64の接点で置き換えてもよいし、さら
に回路を簡略するため、漏電発生スイッチ部32をマイ
クロスイッチ64の接点で置き換えるようにしても良
い。
【0015】(第2実施形態)本実施形態は、通電遮断
装置70の基本構成である上述した第1実施形態に、マ
イクロコンピュータ等を追加して、より細かな通電遮断
動作を行わせるようにしたものである。図9を用いて、
各構成について説明すると共に、その概要動作について
も併せて説明する。72は外来ノイズ吸収部であり、ア
レスタ等のサージ吸収素子を用いて形成され、外部商用
電線16からのノイズからケース部12内に設けられた
電気回路を保護する機能を有する。なお、この外来ノイ
ズ吸収部72は上述した整流平滑回路44の機能も併せ
て有する。74は後述するマイクロコンピュータ(以
下、単にMPUと言う)のバックアップ用補助電源であ
り、蓄電池やコンデンサ等により構成される。通常は、
電源部44から出力される直流電圧によって充電されて
いる。76は不揮発性記憶部であり、特に電源供給が停
止しても記憶されたデータが消えない不揮発性メモリ
(EEPROM)を用いて構成されている。
【0016】78は報知部であり、ブザー78aや、L
ED、LCD等の表示器78bで構成され、MPUによ
り駆動されて通電遮断装置70の作動状態、例えば検出
センサ40の作動状態や他の回路が正常か否かの情報を
音や光、文字により外部に伝える機能を有する。報知部
78はケース部12の外面に設けられている。80はM
PU用の監視ICである。監視IC80はMPUのソフ
トウェアが暴走を起こした時にリセットをかけに行く機
能を有する。また、検出センサ40にはセンサ故障信号
および振動検出信号を出力する機能が設けられている。
特に、光学式のものでは発光ダイオード40aに寿命が
あるため、例えば図3の発光ダイオード40aのアノー
ド端子から信号を取り出してセンサ故障信号とし、MP
Uに入力しておく。これにより、発光ダイオード40a
が故障してオープン状態となった場合にはセンサ故障信
号は正常時のLowレベルからHighレベルとなるの
で、MPUは発光ダイオード40aが故障したと判断で
きる。また、振動検出信号は基準値以上の振動を検知し
た場合に出力され、当該信号はMPUに入力される。
【0017】82はMPUであり、入力される各信号や
データを処理し、検出センサ40の監視を行うと共に、
駆動回路の機能も有しており漏電発生スイッチ部32を
オン・オフ駆動可能である。また、84はスタート用ス
イッチであり、ケース部12外表面に設けられ、MPU
82に接続されている。また、MPU82内にはRO
M、RAM等から成り、MPU82の動作プログラム等
が記憶される記憶部86が含まれている。また、タイマ
機能も含まれている。MPU82の機能を説明する。ま
ず、通電遮断装置70が屋内商用電線24に接続され、
ケース部12内の電気回路に電源が供給されると、監視
IC80がリセット信号をMPU82に出力し、MPU
82は記憶部86に記憶されたプログラムに従って動作
を開始し、報知部78、記憶部86のデータ領域のイニ
シャライズを行うと共に、内部のステータス情報のクリ
アも行う。そしてスタート用スイッチ84が押下される
と、入力される各信号やデータを処理しつつ、検出セン
サ40の監視を開始する。なお、MPU82は予め決め
られた一定時間内は、振動検出信号が入力されても漏電
発生スイッチ部32の駆動を行わない。これは、ケース
部12の設置直後は上述した検出センサ40が設置の際
に加わった振動等によって振動検出信号を出力している
場合もあるから、検出センサ40の反射体(反射球も含
む)もしくは遮蔽体の振動がおさまるのを待つためであ
る。
【0018】また、MPU82は内部のタイマ機能を用
いて通電遮断装置70が設置されてから寿命データが示
す期間(例えば5年とか7年等)経過後に、報知部78
を作動させて外部にその旨を知らせる。また、センサ故
障信号の状態を常時監視しており、発光ダイオード40
aが故障してオープン状態となった場合にはやはりその
旨を報知部78を作動させて外部に知らせる。また、一
旦振動等が基準値以上となり、振動検出信号が入力され
た場合には、漏電発生スイッチ部32への駆動信号を駆
動状態で保持する。これは、例えば地震が発生してから
漏電発生スイッチ部32がオン状態となる前に、地域に
電力を供給している電力会社側で電力供給を停止してし
まった場合には、漏電を屋内商用電線24に発生させる
ことができず、よって漏電遮断器18が作動しないとい
う事態が生ずる。この状態において、電力会社側で再度
電力供給を開始したような場合に第1実施形態で説明し
た通電遮断装置70の構成では、倒壊したり、また電気
機器が散乱した家屋22に電力が供給されてしまい、電
気による出火の危険性が生ずる。よって、本実施形態の
ようにMPU82で漏電発生スイッチ部32への駆動信
号を駆動状態で保持する構成とすれば、再度電力会社か
ら電力供給が行われた場合でも、その瞬間に強制的に漏
電を屋内商用電線24に生じさせることが可能となり、
出火を防止することができる。そして、駆動信号を駆動
状態で保持する具体的な構成としては、動作履歴を計測
データとして不揮発性記憶部76に記憶しておくソフト
ウェア的な保存方法と、ラッチリレー等を用いたハード
ウェア的な保存方法がある。なお、MPU82では、振
動検出信号の検出回数や動作時間、停電回数等の履歴を
取り、計測データとして不揮発性記憶部76内に記憶す
ることができる。また、その履歴データは、ケース部1
2内部に設けられ、MPU82と接続されたメンテナン
ス用インターフェース回路88を介して、検出回数の累
積値や通電遮断装置70の累積動作時間等をチェックで
きる構成とすれば、通電遮断装置70のメンテナンスが
行えるという効果もある。
【0019】以上、本発明の好適な実施例について種々
述べてきたが、本発明は上述の実施例に限定されるので
はなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施
しうるのはもちろんである。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る漏電発生による通電遮断装
置を用いると、検知部が振動等を検出して漏電発生部を
作動させて屋内商用電線に漏電を発生させることによっ
て、各家屋に通常設置されている漏電遮断器を使用して
家屋の通電を遮断することができ、コストがかからな
い。また、漏電発生部と検知部はケース部内に配され、
ケース部外部には屋内商用電線に脱着自在に接続可能な
電源端子が設けられているため、屋内商用電線の工事を
行わずに単体で家屋内に容易に設置することが可能であ
る。よって、一般家屋への普及性が極めて高く、地震の
ように広域的に発生する災害のように多くの家屋が同じ
レベルの地震対策を行っていないと効果的な災害対策が
図れないようなものに対しても有効であるという著効を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る漏電発生による通電遮断装置の使
用形態を示す説明図
【図2】図1の通電遮断装置の外形を示す斜視図
【図3】図1の通電遮断装置の第1実施形態の構成を示
すブロック図
【図4】図1の検出センサの構成を示す説明図
【図5】通電遮断装置のケース部の他の例を示す斜視図
【図6】他の検出センサ(光学式)の構成を示す説明図
【図7】他の検出センサ(光学式)の構成を示す説明図
【図8】他の検出センサ(機械式)の構成を示す説明図
【図9】本発明に係る漏電発生による通電遮断装置の第
2実施形態の構成を示すブロック図
【符号の説明】 10 通電遮断装置 12 ケース部 14 電源端子 16 外部商用電線 18 漏電遮断器 22 家屋 24 屋内商用電線 30 漏電電流制限部(漏電発生部の一部を構成する) 32 漏電発生スイッチ部(漏電発生部の一部を構成す
る) 40 検出センサ(検知部の一部を構成する) 42 駆動回路(検知部の一部を構成する)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース部と、 該ケース部外方に突設され、外部商用電線から漏電遮断
    器を介して家屋内に配設された屋内商用電線設備に脱着
    自在に接続可能な電源端子と、 前記ケース部内に設けられ、前記電源端子に接続される
    前記屋内商用電線に漏電を発生させる漏電発生部と、 前記ケース部内に設けられ、該ケース部に加わる振動若
    しくはケース部の傾きを検知すると共に、該振動若しく
    は傾きが所定値を越えた場合には前記漏電発生部を作動
    させる検知部とを具備することを特徴とする漏電発生に
    よる通電遮断装置。
  2. 【請求項2】 前記ケース部外方には接地用端子が突設
    され、 前記漏電発生部は、前記電源端子と前記接地用端子とを
    所定の値の抵抗を介して接続することで漏電を発生させ
    ることを特徴とする請求項1記載の漏電発生による通電
    遮断装置。
  3. 【請求項3】 前記電源端子は、前記屋内商用電線に接
    続されたコンセントに脱着自在なプラグ端子に形成され
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の漏電発
    生による通電遮断装置。
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