JP3256710B2 - 感震装置 - Google Patents

感震装置

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JP3256710B2
JP3256710B2 JP33364992A JP33364992A JP3256710B2 JP 3256710 B2 JP3256710 B2 JP 3256710B2 JP 33364992 A JP33364992 A JP 33364992A JP 33364992 A JP33364992 A JP 33364992A JP 3256710 B2 JP3256710 B2 JP 3256710B2
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば石油暖房機やガス
燃焼機器や電気機器の制御装置等に取付けられ、傾斜・
転倒や地震等の震動を感知して前記制御装置に検知信号
を送る感震装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の感震装置としては、例えば図11
に示すような皿状の底部を有した容器に慣性球を配置し
た常時閉路型のものが知られている。この感震器101
は通常の非動作時には図11(A)の如く、慣性球10
2が容器103の皿状底部103Aのほぼ中心に位置
し、操作軸104を介して可動接点板105を押圧し、
該可動接点板に固着された接点105Aと固定接点板1
06の接点106Aを接触させている。この感震器10
1に所定の値以上の水平加速度や傾斜が与えられると図
11(B)の如く、慣性球102は容器中央部から移動
するため、可動接点板105に与えられていた押圧力が
解除され、接点105A,106A間は開放される。こ
のような常時閉路型の感震器は慣性子が静止している状
態で接点を閉じているため、接点間の接触圧力は慣性子
の質量に依存しており、そのため接触状態を安定させる
ための充分な接触圧力を得ようとすると慣性子が大型化
してしまい、感震器としての小形化には自ずと限界があ
る。
【0003】また実開昭52−128961号公報に記
載された所謂振り子式のものや実開昭52−89653
号公報に記載された所謂倒立式のものもまた同様な理由
等で小型化は困難であった。
【0004】また図11の様な構造の常時閉路型の感震
器では、それが取り付けられた暖房機等が床や畳の上に
置かれている場合にはその近くを人が通ったり近くの道
路上を自動車が走行したりまた建設工事等による地面の
振動が外乱ノイズとなって慣性子が上下に動き、瞬間的
に感震器をオフにすることがある。そのため従来の感震
器を取り付ける機器にはこのノイズによる信号と地震や
機器の傾斜による信号とを区別する機能を持たせる必要
があった。
【0005】これに対して本出願人は例えば特願平4−
272387号において図12の如き常時開路型の感震
器を提案している。この常時開路型の感震器111は、
導電端子112を充填材113Aで気密に絶縁固定した
金属製の蓋板113と金属製の容器114とからなる密
閉容器中に導電性の慣性球115が配置されている。通
常の非動作時には慣性球115は容器114の皿状底面
114Aのほぼ中央に配置され、導電端子112に導電
的に固着された接触板116と慣性球115は接触しな
い。この感震器111に所定の値以上の水平加速度や傾
斜が与えられると図12に点線で示す如く慣性球115
が転動し接触板116に接触する。こうして導電端子1
12−接触板116−慣性球115−容器114の経路
で電路が構成される。
【0006】またこのとき接点板が剛体だと慣性球との
接触が剛体同士の衝突になり、地震の如き振動数の低い
水平振動が与えられた時にも接触時間が非常に短くなる
ためにオン時間の比較だけでは振動数の高い外乱ノイズ
や電気的ノイズとの判別が難しくなる。しかし図12の
感震器では接触板116はしなやかで弾性に富む導電性
の部材であり、且つ慣性球115との接触において変形
しながら摺動接触し慣性球115の運動を吸収するた
め、地震の様な水平方向の加速度を与えられた場合には
オン時間が短くなることはない。
【0007】このような常時開路型の感震器では慣性子
が接触子との接触を重力に依存するだけでなく接点の駆
動力として運動エネルギーが付加されるため、常時閉路
型の感震器と比較して小さな慣性子を使用しても接点間
の接触圧力は充分に得ることができる。また図12の如
き構造であれば前述の振動ノイズを原因とした慣性球の
上下振動による信号は発生しにくく、また水平方向の振
動に対しては確実に接触時間が長くなるためにノイズ振
動との判別が容易になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の常時閉路型の感
震器においては、例えば配線途中のリード線やコネクタ
ーを介して取り付けられる場合、コネクターの抜けやリ
ード線の断線等による配線不良があると感震器が動作し
オフになったのと同様の状態を制御部が検知し保護すべ
き機器が作動しないため、常に異常を発見することがで
きる。
【0009】しかし、常時開路型の感震器においては、
コネクターの抜けやリード線の断線等による配線不良が
あっても制御部は正常な状態にあるのと同様の状態とし
て認識するため、常には配線不良による異常を発見する
ことができず、常時閉路型の感震器の接続部に単に置き
換えただけでは傾斜や振動によりスイッチ自身が動作し
ていても信号が検知されないという問題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の感震装置
のおいては正規姿勢で静止時には開放されており振動を
受けたり傾斜した時に電気的に接続される一対の接点を
有する感震素子と、該感震素子の接点が開放している時
の接点間の電位差を規定するために接点と並列に抵抗
器、ダイオード、コンデンサーのいずれかを接続し、
の電圧の変化から接点の開放された状態と、感震素子の
接点が所定の加速度を受けて閉じた状態と、感震器とマ
イコンとの接続が為されていない状態を区別できる検出
機能を有する事により制御対象機器を停止したり警報を
発したりするよう構成した事を特徴としている。
【0011】
【実施例】以下、図を参照しながら説明する。図1
(A)は例えば石油ファンヒータ等に取り付けられる常
時開路型感震装置を示すものである。この図において感
震器1は感震素子2と検出用抵抗器R1によって構成さ
れている。感震素子2は正規姿勢で静止時には接点間が
開放され、所定の値以上の水平方向の加速度を受けたり
所定の角度以上に傾斜したりした時に接点が電気的に接
続される常時開路型(以下常開型という)の感震素子で
ある。そのスイッチとしての形態は一例として前述の特
願平4−272387号の様なものが考えられるが特に
その形を限定するものではなく、例えば振り子式や倒立
式のものや、液体金属等の様な導電性液体を使用した公
知の常開型感震素子を含むものである。検出用抵抗器R
1は感震素子2の接点間に並列に接続されている。ま
た、検出用抵抗器R1の抵抗値は感震素子2の接点間抵
抗よりも通常高く選定することが好ましい。
【0012】3は感震器1と制御基板とを接続するリー
ド線であり、感震器1とはコネクター4,4で、また制
御基板にはコネクター5,5によって接続される。
【0013】6はA/Dコンバーターを内蔵したマイコ
ンであり、感震器1の一方の端子がコネクター4、リー
ド線3、コネクター5を介してA/Dコンバーター入力
端子6Aに電気的に接続されている。コネクター5とA
/Dコンバーター入力端子6Aとの間には抵抗器R2の
一端が接続されその他端には標準電圧VRefが印加され
ている。感震器1の残る他方の端子はコネクター4、リ
ード線3、コネクター5を介して接地されている。なお
Vccは電源電圧である。
【0014】例えばここで感震器1が正規姿勢であり尚
且つ静止していれば、感震素子2の接点間は開放されて
いるため、この時の測定点aの電圧Vaは抵抗器R1及
びR2に依存しVa=VRef×R1/(R1+R2)とな
る。
【0015】また傾斜や振動により感震素子2が作動す
ると、感震素子の接点間抵抗を抵抗器R1に比べ非常に
小さいと見做すと抵抗器R1の両端は短絡されるため
に、測定点aは接地部と同電位になりこの時実質的に電
圧Va=0Vになる。
【0016】さらにコネクター4及び5の取り付け不良
や、リード線3の断線等による感震器1の非接続状態で
は測定点aはVRefと同電位になる。
【0017】以上の様に感震器の状態によって変化する
測定点aの電圧Vaによって決まるA/Dコンバーター
の出力を監視することにより、所定の値以上の傾斜及び
水平方向の加速度を検知することにより制御対象装置、
本実施例においては石油ファンヒータの燃焼装置や燃料
ポンプ等を停止したり、表示装置やブザー等により警報
を発したりすることができる。またさらには感震器とマ
イコンとの接続が為されていない状態、例えばコネクタ
ーの外れや配線の断線を確実に検知し、同様に制御対象
装置の停止や警報を発することができ、感震器の非接続
を原因とする制御装置の非動作を防ぐ所謂フェイルセー
フ機能を有する検出装置を得ることができる。
【0018】また特願平4−272387号の感震器の
様に地震と外乱振動とで出力時間が変化するものにおい
ては、この回路のマイコン6に感震器1からの信号の判
断機能を持たせ、例えば地震による震動を検出するため
に、1回の継続時間が40ミリ秒以上のオン信号及びオ
フ信号が所定の時間内、例えば3秒間に3回以上出力さ
れた時に地震と判断して信号を出力するようにすること
により、地震と外乱ノイズを確実に判別することができ
る。
【0019】また例えば、図1(B)に示すように、感
震素子2と直列に抵抗器rを接続するとともにその両端
に並列にコンデンサーCを接続することにより、マイコ
ン6に特別な判断機能を持たせないでも地震の振動以外
のノイズ振動での感震器1の動作による所定時間以下の
信号や、サージ電流や電源電圧の変化等の電気的なノイ
ズをこの回路により吸収し地震による信号と誤認しない
ようにすることもできる。この実施例での測定点aの電
圧Vaの変化、及びマイコン6による検出についての詳
しい説明は省略するが、図1(A)の場合と同様に感震
器1が正常に接続され且つ感震器1の接点が開放状態に
ある場合及び感震器1が動作し接点が接続された場合、
及び感震器1が正常に接続されていない場合を判別する
事ができるように設定される。
【0020】また同様の方法、若しくは他の周知の方法
による振動ノイズの除去は以下の実施例においても可能
である。
【0021】次に本発明の他の実施例について図2を参
照して述べる。なお図1と対応する構成要素には同じ記
号を付し詳しい説明は省略する。また便宜上、抵抗器や
マイコン等には同じ記号を使用しているがその抵抗値等
は回路の設計により変更されることはもちろんであり、
またマイコン6の機能も異なるものであることはもちろ
んである。図1の感震装置ではソフトウェアによりA/
Dコンバーターの出力を常時監視する必要が有るため、
例えば前述の様にマイコンに感震器からの信号の判断機
能をもたせる等、機能を多く付加することによりソフト
ウェアが大きくなるとソフトウェアーのセンサー出力を
監視する時間間隔が長くなり、感震素子2のオン信号を
取りこぼしてしまう可能性がある。
【0022】そこで図2に示すように測定点aをA/D
コンバーター入力端子6Aに接続すると同時に割込ポー
ト端子6Bにも出力する構成とすることにより、A/D
コンバーター出力を常時監視する必要がなくなる。例え
ば感震装置本体に電源を投入した時点で1回だけ感震器
1の接続状態及び装置の傾きを調べるためにA/Dコン
バーター出力から感震器の状態を判定する。次に感震器
からの信号が入力されない間は一定時間毎に感震器の状
態を監視することもできる。傾斜等により感震器1が動
作し接点間が接続されると、割込ポートへの印加電圧は
Lowになるので割込みがかかり、ソフトウェアーはA
/Dコンバーターの出力をチェックし対処することがで
きる。
【0023】次に図3を参照して他の実施例について述
べる。なおこの図においても図1及び図2と対応する構
成要素には同じ記号を付し詳しい説明は省略する。この
実施例についてはA/Dコンバーターは使用せず、マイ
コンの3ステート出力端子と入力端子を使用している。
感震器1の一方の端子はコネクター4、リード線3、コ
ネクター5を介して抵抗器R2及びマイコンの入力端子
6Cに接続されており、感震器1の他方の端子も同様に
して抵抗器R3及びマイコンの入力端子6Dに接続され
ている。
【0024】通常、出力端子6Cは高抵抗状態にありこ
の状態では事実上どこにも接続されていないため、感震
器1が動作していない時には入力端子6Dに入力される
電圧をV1とするとV1=VRef×R3/(R1+R2
+R3)になる。
【0025】また傾斜等により感震器1が作動し接点間
が電気的に接続されると、入力端子6Dに入力される電
圧をV2とするとV2=VRef×R3/(R2+R3)
になる。
【0026】さらに配線のチェックを行う時には出力端
子6Cが切り換えられ電圧Voutを出力する。通常この
出力電圧はVout≧VRefである。このとき入力端子6D
に入力される電圧をV3とするとV3=Vout×R3/
(R1+R3)となる。またこの時断線や配線不良等に
より感震器1が接続されていないと、入力端子6Dは電
圧が印加されないため当然0Vになる。
【0027】この条件下でマイコンが入力電圧V1をL
ow、V2及びV3をHighと判断するように抵抗器
R1、R2、R3を調整することにより、通常感震器が
非動作時には入力端子6Dに入力される電圧Vinがマイ
コンによるロジックレベルの判定でLowであれば正
常、Highであれば傾斜等により感震器が動作したと
して対処することができ、また配線チェック時にはVin
がHighであれば配線は正常、Low(0V)であれ
ば異常有りと判る。この回路によればA/Dコンバータ
ーを内蔵しないマイコンを使用でき、またA/Dコンバ
ーターを別の機能例えば温度や燃焼状態の監視に振り分
けることができる。
【0028】次に本発明のさらに別の実施例について説
明する。図4において感震器1の一方の端子は共通接続
されたコンパレーター7Aの反転入力端子及びコンパレ
ーター7Bの非反転入力端子に接続され、他方の端子は
接地される。またコンパレーター7Aの非反転入力端子
には標準電圧VRefが抵抗器R3を介して接続印加され
ており、またコンパレーター7Bの反転入力端子には標
準電圧VRefが抵抗器R3及びR4を介して接続印加さ
れると共に抵抗器R5を介して接地されている。また標
準電圧VRefは抵抗器R2を介して感震器1とコンパレ
ーター7A及び7Bの入力側の共通配線に接続印加され
ている。またコンパレーター7A及び7Bの出力は共通
接続されて電流変化を電圧変化に置き換えるための抵抗
器R6を介して電源電圧Vccが印加されると共にマイコ
ン6に入力される。
【0029】この構成において例えば抵抗器R1乃至R
5をすべて同じ値にするとコンパレーター7Aの非反転
入力端子に印加される電圧Vbは2/3・VRef、コン
パレーター7Bの反転入力端子に印加される電圧Vcは
1/3・VRefとなる。また感震器1とコンパレータ7
A及び7Bの入力側の共通配線に印加される電圧Vaに
対して感震器1の状態変化を表わすと表1の様になる。
【0030】
【表1】
【0031】この様にコンパレーターからの出力を共通
接続してワイヤードオア出力としてマイコン6に入力す
ることにより、マイコンの入力は一つで傾斜や振動等の
異常や配線の異常をどちらも検知することができる。
【0032】また図5の回路ではコンパレーター7A及
び7Bの夫々の出力に電流変化を電圧変化に置き換える
ための抵抗器R6及びR7を介して電源電圧Vccが印加
されると共に別々にマイコンへ入力されている。この場
合には、感震器1とコンパレーター7A及び7Bとの入
力側の共通配線に印加される電圧Vaに対する感震器1
の状態変化、及びコンパレーター7Aからの出力out
1、コンパレーター7Bからの出力out2を表わすと
表2の様になる。
【0033】
【表2】
【0034】この様にコンパレーター7A及び7Bの出
力を夫々別々にマイコンへ入力することにより、傾斜と
異常配線とを分離して検知することができる。またコン
パレーターを使用することによりマイコンへの入力が最
低1箇所あればよく、マイコンのA/Dコンバーターや
3ステート出力端子は感震器の監視には必要なくなり省
略したり他の機能に振り分けたりすることができる。
【0035】つぎにさらに他の実施例について説明す
る。図6はこの実施例の回路図であり図7は図6の回路
の出力端子側aの電圧及び入力端子側bの電圧、及び感
震器11の動作状態と、時間との関係を示す図である。
図6において感震器11は感震素子2と並列に接続され
たダイオードDにより構成されている。感震器11の一
方の端子はマイコン6の出力端子6Eに接続され、他方
の端子はマイコン6の入力端子6Fに接続されている。
ダイオードDはマイコンの出力端子側aから入力端子側
bへ通電する向きにされている。入力端子6Fはコンデ
ンサーCを介して接地されており、また出力端子6Eと
入力端子6Fとは抵抗器Rを介して接続されている。
【0036】この回路の動作について説明すると、まず
出力端子6Eは所定の時間T1の間ハイレベル出力とな
り出力電圧VHiを出力し、感震器11のダイオードDを
通してコンデンサーCが素速く充電される。次に出力端
子6Eは所定の時間T2の間ローレベル出力に切り換え
られ出力端子側aの電圧はVLowに下がるが、通常の感
震器不動作時には入力端子側bはコンデンサーCが充電
され且つダイオードDが入力端子側bから出力端子側a
には通電しないため、抵抗器Rを介して入力端子側bは
放電する。所定の時間T2が経過すると出力端子6Eは
再び切り換えられハイレベル出力となりその後前記の動
作を繰返す。このとき抵抗器Rの抵抗値を時定数から適
当な値に設定して緩やかに放電することにより、入力端
子側bがマイコン6によりハイレベルと判断される状態
にある内に次の出力端子6Eからハイレベル出力が行わ
れるため入力端子6Fは動作中の全時間ハイレベル状態
を検出し異常なしと判断する。
【0037】傾斜等の異常により感震器11が動作する
とコンデンサーCは感震素子2の接点を通じて急速に放
電するので入力端子側bもローレベルになり、入力端子
6Fは感震器11の動作を検出し異常発生と判断するこ
とができる。
【0038】またもちろん断線等の異常配線時にはコン
デンサーCは抵抗器Rを介して充電されるのみであるた
め、入力端子側bはハイレベルにならずマイコン6は異
常を検知することができる。
【0039】つぎにさらに他の実施例について説明す
る。図8はこの実施例の回路図であり図9は図8の回路
の出力端子側aの電圧及び入力端子側bの電圧、及び感
震器21の動作状態と、時間との関係を示す図である。
図8において感震器21は感震素子2と並列に接続され
たコンデンサーCから構成されている。感震器21の一
方の端子はマイコン6の出力端子6Gに接続され、他方
の端子はマイコン6の入力端子6Hに接続されている。
また入力端子6Hは抵抗器Rを介して接地されている。
【0040】この回路の動作について説明すると、出力
端子6Gからは電圧Voutで時間幅Tのクロック出力が
一定周期ごとに出力される。通常は入力端子側bの電圧
は図9に示すように出力端子6Gの出力直後にハイレベ
ルになる。このときコンデンサーCと抵抗器Rによって
構成される微分回路によって決まる時定数に従って入力
端子b側の電圧は徐々に降下してやがてローレベルにな
り、出力側aからの出力が停止するとコンデンサーCは
放電して初期の状態に戻る。
【0041】この時に時間T1のタイミングでマイコン
6は入力端子6Hの電圧の判定を行う。この時間T1は
感震器21が確実に接続されていれば入力端子側bが充
電により必ずハイレベルである時間に設定され、よって
マイコン6はハイレベルを検出した時には接続配線に異
常がないと判断して制御対象とされる機器の状態を継続
する。次にマイコン6は時間T2のタイミングで入力端
子6Hの電圧の判定を行う。この時間T2は感震器21
が通常の不動作状態であれば入力端子側bは放電により
必ずローレベルである時間に設定され、よってマイコン
6はローレベルを検出した時には感震器21は動作して
いないと判断して制御対象とされる機器の状態を継続す
る。このマイコン6による判定はクロック出力に合わせ
て繰り返される。
【0042】ここで感震器21が断線や配線不良により
接続されていないと、出力端子6Gから出力電圧Vout
が出力されても入力端子側bは充電されず、ローレベル
つまり0Vのままであるため、時間T1のタイミングの
判定でマイコン6は入力端子側bがハイレベルになって
いないことを検出し、確実に配線異常を検知することが
できる。
【0043】また、感震器が動作した場合にはコンデン
サーCが短絡されるため、出力電圧がかけられている
間、微分回路が成り立たないため入力端子側bの電圧も
下がらずハイレベルを維持する。そのため、時間T2の
タイミングの判定でマイコンは入力端子側bがハイレベ
ルであることを検出し感震器1の動作を検知することが
できる。
【0044】つぎにさらに他の実施例について説明す
る。図10はこの実施例の感震装置の回路図である。こ
の感震装置において感震器1は内部に感震素子2と抵抗
器R1とが並列に接続されており、その一方の端子には
抵抗器R2を介して標準電圧VRefが印加され、他方の
端子はコイルL1を介して接地されている。また直列に
接続された抵抗器R3とコイルL2の一端に標準電圧V
Refが印加され、他端は接地されている。抵抗器R1,
R2,R3の抵抗値の関係はR1+R2=R3とされて
いる。またコイルL1及びコイルL2は差動リレーを構
成しており、常閉接点SW1を開閉する。SW1の一端
には電源電圧Vccが印加され他端はコイルL3及びスイ
ッチSW2により構成される自己保持回路を介して、例
えば石油ファンヒータの燃焼装置や燃料ポンプ等の制御
対象機器8に接続されている。
【0045】その動作について説明すると、電源投入時
に図示しない電源スイッチと機械的又は電気的に連動す
る自己保持回路のスイッチSW2をオンにすることによ
り制御対象機器8に通電され起動され、自己保持回路に
よりスイッチSW2はオン状態を維持する。前述の抵抗
値の関係から通常感震器の非動作時には、コイルL1及
びL2に流れる電流値は一致している。この時コイルL
1とコイルL2は同じ強さの磁束を逆方向に発生するよ
うにされているため、磁束を互いに打ち消しあい、常閉
接点SW1は閉じており、制御対象機器8は通電駆動さ
れる。
【0046】振動や傾斜により感震器1が動作すると抵
抗器R1が短絡されるためコイルL1に流れる電流が増
し、磁束の均衡は破れ接点SW1は開放される。その為
制御対象機器8への通電は確実に遮断され停止される。
またこの時、自己保持回路のスイッチSW2も開放され
自動的には復帰しないようにされているために、感震器
1が復帰して感震素子2が開放状態になり、コイルL1
及びL2の磁束が再び打ち消しあい常閉接点SW1が接
続されても燃焼器の再動作は行われない。
【0047】また断線等により感震器1が非接続状態に
あると、コイルL1には電流が流れないためにコイルL
2の磁束により接点SW1は開放されるため、確実に制
御対象機器8を停止できる。
【0048】なお、実施例の感震器については直接制御
対象機器の電源のオン−オフを行う構造で説明したが、
差動リレー及び自己保持回路を介してマイコンに信号を
送り制御対象機器を制御するようにすれば、接点容量が
小さいリレーやスイッチを使用することもできる。さら
にこの構造によれば電源投入時に感震器側に過大な突入
電流が流れたり、感震器を接続するリード線等でサージ
電流を拾った時にも、マイコンや制御対象機器はその配
線が独立しているために過大な電流等から保護される。
【0049】なお上記の各実施例においてはコネクター
及びリード線を介して感震器と制御装置とが接続された
ものを例に述べたが、取付方法をこれに限定するもので
はなく、例えばプリント基板等に直接感震器が取り付け
られたものであれば、ハンダ付けやカシメによる取り付
けの不良や、感震器の取り付け忘れを確実に検知するこ
とができる。
【0050】
【発明の効果】本発明の感震装置によれば、正規姿勢で
静止時に接点間が開放されており振動を受けたり傾斜し
た時に接点が電気的に接続される感震素子を使用して
も、配線不良による異常を確実に検知することができ、
高い信頼性を有する感震装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感震装置の実施例の回路図。
【図2】本発明の感震装置の他の実施例の回路図。
【図3】本発明の感震装置の他の実施例の回路図。
【図4】本発明の感震装置の他の実施例の回路図。
【図5】本発明の感震装置の他の実施例の回路図。
【図6】本発明の感震装置の他の実施例の回路図。
【図7】図6の実施例の出力端子の電圧及び入力端子の
電圧及び感震器の動作状態と、時間との関係を示す図。
【図8】本発明の感震装置の他の実施例の回路図。
【図9】図8の実施例の出力端子の電圧及び入力端子の
電圧及び感震器の動作状態と、時間との関係を示す図。
【図10】本発明の感震装置の他の実施例の回路図。
【図11】従来の常閉型感震器の例。
【図12】本発明に使用する常開型感震素子の一実施
例。
【符号の説明】
1,11,21:感震器 2:感震素子 3:リード線 4,5:コネクター 6:マイコン 7A,7B:コンパレーター 8:制御対象機器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01H 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正規姿勢で静止時には開放されており振
    動を受けたり傾斜した時に電気的に接続される一対の接
    点を有する感震素子と、 該感震素子の接点が開放している時の接点間の電位差を
    規定するために接点と並列に接続された抵抗器を有し、 接点間に検出用の電圧を印加し、その電圧の変化から接
    点の開放時と、感震素子の接点が所定の加速度を受けて
    閉じた時と、感震器が正常に接続されている時と接続が
    為されていない時との区別ができる検出装置を有する事
    により制御対象機器を停止したり警報を発したりするよ
    う構成した事を特徴とする感震装置。
  2. 【請求項2】 正規姿勢で静止時には開放されており振
    動を受けたり傾斜した時に電気的に接続される一対の接
    点を有する感震素子と、 該感震素子の接点が開放している時の接点間の電位差を
    規定するために接点と並列に接続されたダイオードを有
    し、 接点間に検出用の電圧を印加し、その電圧の変化から接
    点の開放時と、感震素子の接点が所定の加速度を受けて
    閉じた時と、感震器が正常に接続されている時と接続が
    為されていない時との区別ができる検出装置を有する事
    により制御対象機器を停止したり警報を発したりするよ
    う構成した事を特徴とする感震装置。
  3. 【請求項3】 正規姿勢で静止時には開放されており振
    動を受けたり傾斜した時に電気的に接続される一対の接
    点を有する感震素子と、 該感震素子の接点が開放している時の接点間の電位差を
    規定するために接点と並列に接続されたコンデンサーを
    有し、 接点間に検出用の電圧を印加し、感震器の状態に応じて
    連続的に変化する電圧を検出することで接点の開放時
    と、感震素子の接点が所定の加速度を受けて閉じた時
    と、感震器が正常に接続されている時と接続が為されて
    いない時との区別ができる検出装置を有する事により制
    御対象機器を停止したり警報を発したりする構成した事
    を特徴とする感震装置。
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