JPH09147575A - 電流型センス回路 - Google Patents
電流型センス回路Info
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- JPH09147575A JPH09147575A JP7322416A JP32241695A JPH09147575A JP H09147575 A JPH09147575 A JP H09147575A JP 7322416 A JP7322416 A JP 7322416A JP 32241695 A JP32241695 A JP 32241695A JP H09147575 A JPH09147575 A JP H09147575A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電流型センス回路のスイッチング速度を高く
する。 【解決手段】 電流型センス回路において、活性/非活
性を制御する1個のMOSトランジスタが接続されてい
た節点T7を、差動の一方の側と他方の側で互いに節点
T71、T72に分離し、且つ活性/非活性を制御する
MOSトランジスタQ71、Q72を介して接地した。
する。 【解決手段】 電流型センス回路において、活性/非活
性を制御する1個のMOSトランジスタが接続されてい
た節点T7を、差動の一方の側と他方の側で互いに節点
T71、T72に分離し、且つ活性/非活性を制御する
MOSトランジスタQ71、Q72を介して接地した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリLSI等で
微小な差動入力信号を検出する目的で用いられる電流型
センス回路に係り、特にそのスイッチング特性を改良し
た電流型センス回路に関するものである。
微小な差動入力信号を検出する目的で用いられる電流型
センス回路に係り、特にそのスイッチング特性を改良し
た電流型センス回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電流型センス回路については、詳
しくは文献(柴田、「低電圧メモリにおける電流型セン
ス回路の構成法」電子情報通信学会 技術報告 ICD
95−28 1995年5月)を参照されたい。上記文
献に基づいて、以下に従来技術を説明する。
しくは文献(柴田、「低電圧メモリにおける電流型セン
ス回路の構成法」電子情報通信学会 技術報告 ICD
95−28 1995年5月)を参照されたい。上記文
献に基づいて、以下に従来技術を説明する。
【0003】図4はその従来の電流型センス回路の回路
図である。T1、T2は差動入力用の第1、第2の入力
端子、T3、T4は差動出力用の第1、第2の出力端
子、T5〜T7は回路節点である。Q1〜Q4はPchM
OSトランジスタ、Q5〜Q7はNchMOSトランジス
タ、R1、R2は抵抗、C1、C2は出力端子T3、T
4の負荷容量である。φSAE はセンス回路全体の活性/
非活性を制御するための信号で、高レベル電圧に制御さ
れることでオンしてセンス回路が動作可能となる。抵抗
R1、R2はダイオード接続したMOSトランジスタ等
で代用することも行なわれる。この回路では、入力端子
T1、T2に差動の電流信号を入力することで、出力端
子T3、T4に差動の電圧信号が得られる。
図である。T1、T2は差動入力用の第1、第2の入力
端子、T3、T4は差動出力用の第1、第2の出力端
子、T5〜T7は回路節点である。Q1〜Q4はPchM
OSトランジスタ、Q5〜Q7はNchMOSトランジス
タ、R1、R2は抵抗、C1、C2は出力端子T3、T
4の負荷容量である。φSAE はセンス回路全体の活性/
非活性を制御するための信号で、高レベル電圧に制御さ
れることでオンしてセンス回路が動作可能となる。抵抗
R1、R2はダイオード接続したMOSトランジスタ等
で代用することも行なわれる。この回路では、入力端子
T1、T2に差動の電流信号を入力することで、出力端
子T3、T4に差動の電圧信号が得られる。
【0004】この回路は、入力電流信号を電圧信号に変
換する初段と、該初段の出力の増幅を行なう増幅段とか
ら構成されている。まず初段は抵抗R1およびその抵抗
R1を負荷とするトランジスタQ1からなる第1のゲー
ト接地型増幅回路と、抵抗R2およびその抵抗R2を負
荷とするトランジスタQ2からなる第2のゲート接地型
増幅回路とから構成される。第1のゲート接地型増幅回
路は入力端子T1と回路節点T7の間に接続され、第2
のゲート接地型増幅回路は入力端子T2と回路節点T7
の間に接続される。本来のゲート接地型増幅回路では、
MOSトランジスタQ1、Q2のゲート電極は交流的に
接地され、この回路でもそのように接続することができ
るが、ここでは、そのゲート電極を互いに他方のゲート
接地型増幅回路の出力節点T5、T6に接続すること
で、トランジスタQ1、Q2のゲート・ソース間電圧の
変化量を大きくし、MOSトランジスタQ1、Q2の実
効的なトランスコンダクタンスを改善している。
換する初段と、該初段の出力の増幅を行なう増幅段とか
ら構成されている。まず初段は抵抗R1およびその抵抗
R1を負荷とするトランジスタQ1からなる第1のゲー
ト接地型増幅回路と、抵抗R2およびその抵抗R2を負
荷とするトランジスタQ2からなる第2のゲート接地型
増幅回路とから構成される。第1のゲート接地型増幅回
路は入力端子T1と回路節点T7の間に接続され、第2
のゲート接地型増幅回路は入力端子T2と回路節点T7
の間に接続される。本来のゲート接地型増幅回路では、
MOSトランジスタQ1、Q2のゲート電極は交流的に
接地され、この回路でもそのように接続することができ
るが、ここでは、そのゲート電極を互いに他方のゲート
接地型増幅回路の出力節点T5、T6に接続すること
で、トランジスタQ1、Q2のゲート・ソース間電圧の
変化量を大きくし、MOSトランジスタQ1、Q2の実
効的なトランスコンダクタンスを改善している。
【0005】増幅段はトランジスタQ3、Q5からなる
第1のCMOSインバータ増幅回路と、トランジスタQ
4、Q6からなる第2のCMOSインバータ増幅回路に
より構成される。第1のCMOSインバータ増幅回路は
入力端子T1と回路節点T7との間に接続され、回路節
点T6の電圧信号を入力し増幅して出力端子T3に出力
する。また、第2のCMOSインバータ増幅回路は入力
端子T2と回路節点T7との間に接続され、回路節点T
5の電圧信号を入力し増幅して出力端子T3に出力す
る。初段の出力振幅が小さい場合は増幅段に貫通電流が
流れるが、これは回路動作の本質ではないので、以下の
説明では零とする。
第1のCMOSインバータ増幅回路と、トランジスタQ
4、Q6からなる第2のCMOSインバータ増幅回路に
より構成される。第1のCMOSインバータ増幅回路は
入力端子T1と回路節点T7との間に接続され、回路節
点T6の電圧信号を入力し増幅して出力端子T3に出力
する。また、第2のCMOSインバータ増幅回路は入力
端子T2と回路節点T7との間に接続され、回路節点T
5の電圧信号を入力し増幅して出力端子T3に出力す
る。初段の出力振幅が小さい場合は増幅段に貫通電流が
流れるが、これは回路動作の本質ではないので、以下の
説明では零とする。
【0006】図4に示した従来の電流型センス回路の動
作は以下の通りである。回路は対称に設定されているも
のとする。すなわち、トランジスタQ1とQ2、Q3と
Q4、Q5とQ6、抵抗R1とR2、負荷容量C1とC
2は、各々その回路定数が等しいものとする。
作は以下の通りである。回路は対称に設定されているも
のとする。すなわち、トランジスタQ1とQ2、Q3と
Q4、Q5とQ6、抵抗R1とR2、負荷容量C1とC
2は、各々その回路定数が等しいものとする。
【0007】最初に平衡状態について説明する。このと
きは入力端子T1、T2に流れる差動入力電流が等しい
ので、その入力端子T1とT2、出力端子T3とT4、
回路節点T5とT6はそれぞれ等電位となる。出力端子
T3、T4の電位は入力端子T1、T2の電位と節点T
7の電位(ほぼ接地電位)の中間電位となり、負荷容量
C1、C2には出力端子T3、T4の電圧に応じた電荷
が蓄積されている。
きは入力端子T1、T2に流れる差動入力電流が等しい
ので、その入力端子T1とT2、出力端子T3とT4、
回路節点T5とT6はそれぞれ等電位となる。出力端子
T3、T4の電位は入力端子T1、T2の電位と節点T
7の電位(ほぼ接地電位)の中間電位となり、負荷容量
C1、C2には出力端子T3、T4の電圧に応じた電荷
が蓄積されている。
【0008】上記の平衡状態からトランジスタQ1を流
れる電流がΔIだけ増加し、トランジスタQ2を流れる
電流がΔIだけ減少した場合について考える。このと
き、節点T5の電位はΔVだけ上昇し、節点T6の電位
はΔVだけ低下する。入力端子T1、T2から流れ込む
電流量の総和は変化しないので、スタティックには節点
T7の電位は変化しない。
れる電流がΔIだけ増加し、トランジスタQ2を流れる
電流がΔIだけ減少した場合について考える。このと
き、節点T5の電位はΔVだけ上昇し、節点T6の電位
はΔVだけ低下する。入力端子T1、T2から流れ込む
電流量の総和は変化しないので、スタティックには節点
T7の電位は変化しない。
【0009】しかし、節点T6の電位が低下すること
で、負荷容量C1はトランジスタQ3を介して矢印の経
路で電荷の充電が起こり、出力端子T3の電位は高レベ
ルとなる。負荷容量C2については、トランジスタQ
6、Q7を介して矢印の経路で電荷の放電が起こり、出
力端子T4の電位は低レベルとなる。電荷の充放電はダ
イナミックな動作である。
で、負荷容量C1はトランジスタQ3を介して矢印の経
路で電荷の充電が起こり、出力端子T3の電位は高レベ
ルとなる。負荷容量C2については、トランジスタQ
6、Q7を介して矢印の経路で電荷の放電が起こり、出
力端子T4の電位は低レベルとなる。電荷の充放電はダ
イナミックな動作である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのとき、ト
ランジスタQ7はセンス回路の活性化信号φSAE によっ
て導通状態に制御されているが、有限の導通抵抗を有す
る。このため、負荷容量C2から電荷の放電があると、
この放電電流はトランジスタQ7の両端に逆起電力を発
生し、共通節点T7の電圧レベルが上昇する。この節点
T7の電圧レベル上昇は負荷容量C2の放電が終るまで
の一時的なものであるが、この期間、節点T6の電圧レ
ベル低下を妨げるので、結果的にセンス回路のスイッチ
ング時間の遅延をもたらすことになる。これは、センス
回路を高速動作させる上で問題となっていた。
ランジスタQ7はセンス回路の活性化信号φSAE によっ
て導通状態に制御されているが、有限の導通抵抗を有す
る。このため、負荷容量C2から電荷の放電があると、
この放電電流はトランジスタQ7の両端に逆起電力を発
生し、共通節点T7の電圧レベルが上昇する。この節点
T7の電圧レベル上昇は負荷容量C2の放電が終るまで
の一時的なものであるが、この期間、節点T6の電圧レ
ベル低下を妨げるので、結果的にセンス回路のスイッチ
ング時間の遅延をもたらすことになる。これは、センス
回路を高速動作させる上で問題となっていた。
【0011】本発明の目的は、上述の問題を解決して、
スイッチング特性の改善された電流型センス回路を提供
することにある。
スイッチング特性の改善された電流型センス回路を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、第1の入
力端子と第1の回路節点との間に接続され、該第1の入
力端子に入力する電流信号を電圧信号に変換して出力す
る第1のゲート接地型増幅回路と、第2の入力端子と第
2の回路節点との間に接続され、該第2の入力端子に入
力する電流信号を電圧信号に変換して出力する第2のゲ
ート接地型増幅回路と、上記第1の入力端子と上記第2
の回路節点との間に接続され、上記第2のゲート接地型
増幅回路の出力電圧を入力し増幅して第1の出力端子に
出力する第1のCMOSインバータ増幅回路と、上記第
2の入力端子と上記第1の回路節点との間に接続され、
上記第1のゲート接地型増幅回路の出力電圧を入力し増
幅して第2の出力端子に出力する第2のCMOSインバ
ータ増幅回路とを設け、上記第1の回路節点と上記第2
の回路節点を、相互に分離し且つその各々を所定のイン
ピーダンス素子を介して接地したことを特徴とする電流
型センス回路として構成した。
力端子と第1の回路節点との間に接続され、該第1の入
力端子に入力する電流信号を電圧信号に変換して出力す
る第1のゲート接地型増幅回路と、第2の入力端子と第
2の回路節点との間に接続され、該第2の入力端子に入
力する電流信号を電圧信号に変換して出力する第2のゲ
ート接地型増幅回路と、上記第1の入力端子と上記第2
の回路節点との間に接続され、上記第2のゲート接地型
増幅回路の出力電圧を入力し増幅して第1の出力端子に
出力する第1のCMOSインバータ増幅回路と、上記第
2の入力端子と上記第1の回路節点との間に接続され、
上記第1のゲート接地型増幅回路の出力電圧を入力し増
幅して第2の出力端子に出力する第2のCMOSインバ
ータ増幅回路とを設け、上記第1の回路節点と上記第2
の回路節点を、相互に分離し且つその各々を所定のイン
ピーダンス素子を介して接地したことを特徴とする電流
型センス回路として構成した。
【0013】第2の発明は、上記第1の発明において、
上記第1の回路節点と上記第2の回路節点を独立に各々
第1、第2のスイッチング素子を介して接地し、又は独
立に各々第1、第2の抵抗を介して接地したことを特徴
とする電流型センス回路として構成した。
上記第1の回路節点と上記第2の回路節点を独立に各々
第1、第2のスイッチング素子を介して接地し、又は独
立に各々第1、第2の抵抗を介して接地したことを特徴
とする電流型センス回路として構成した。
【0014】第3の発明は、上記第1の発明において、
上記第1の回路節点と上記第2の回路節点に独立に各々
第3、第4の抵抗の片端を接続し、該第3、第4の抵抗
の他端をその導通抵抗が上記第3、第4の抵抗の抵抗値
より充分に小さい第3のスイッチング素子を介して接地
したことを特徴とする電流型センス回路として構成し
た。
上記第1の回路節点と上記第2の回路節点に独立に各々
第3、第4の抵抗の片端を接続し、該第3、第4の抵抗
の他端をその導通抵抗が上記第3、第4の抵抗の抵抗値
より充分に小さい第3のスイッチング素子を介して接地
したことを特徴とする電流型センス回路として構成し
た。
【0015】
[第1の実施の形態]図1は第1の実施の形態の電流型
センス回路を示す回路図である。図4で説明したものと
同一のものには同一の符号を付しその詳しい説明は省略
する。Q71、Q72はNchMOSトランジスタであ
る。図4に示した従来回路とは、トランジスタQ71、
Q72を用いて図4に示した節点T7をT71、T72
に分離し、そのトランジスタQ71、Q72を共通の活
性化信号φSAE で制御しているところが異なる。
センス回路を示す回路図である。図4で説明したものと
同一のものには同一の符号を付しその詳しい説明は省略
する。Q71、Q72はNchMOSトランジスタであ
る。図4に示した従来回路とは、トランジスタQ71、
Q72を用いて図4に示した節点T7をT71、T72
に分離し、そのトランジスタQ71、Q72を共通の活
性化信号φSAE で制御しているところが異なる。
【0016】すなわち、抵抗R1とその抵抗R1を負荷
とするトランジスタQ1からなり、入力端子T1に入力
する電流信号を電圧信号に変換して節点T5に出力する
第1のゲート接地型増幅回路は、入力端子T1と回路節
点T71との間に接続する。また、抵抗R2とその抵抗
R2を負荷とするトランジスタQ2からなり、入力端子
T2に入力する電流信号を電圧信号に変換して節点T6
に出力する第2のゲート接地型増幅回路は、入力端子T
2と回路節点T72との間に接続する。また、節点T6
の電圧信号を入力し増幅して出力端子T1に出力するト
ランジスタQ3、Q5からなる第1のCMOSインバー
タ増幅回路は、入力端子T1と節点T72との間に接続
する。さらに、節点T5の電圧信号を入力し増幅して出
力端子T2に出力するトランジスタQ3、Q5からなる
第2のCMOSインバータ増幅回路は、入力端子T2と
節点T71との間に接続する。上記第1のゲート接地型
増幅回路のトランジスタQ1のゲート電極は節点T6に
接続するが、交流的に接地しても良い。また、上記第1
のゲート接地型増幅回路のトランジスタQ2のゲート電
極は節点T5に接続するが、これ交流的に接地しても良
い。
とするトランジスタQ1からなり、入力端子T1に入力
する電流信号を電圧信号に変換して節点T5に出力する
第1のゲート接地型増幅回路は、入力端子T1と回路節
点T71との間に接続する。また、抵抗R2とその抵抗
R2を負荷とするトランジスタQ2からなり、入力端子
T2に入力する電流信号を電圧信号に変換して節点T6
に出力する第2のゲート接地型増幅回路は、入力端子T
2と回路節点T72との間に接続する。また、節点T6
の電圧信号を入力し増幅して出力端子T1に出力するト
ランジスタQ3、Q5からなる第1のCMOSインバー
タ増幅回路は、入力端子T1と節点T72との間に接続
する。さらに、節点T5の電圧信号を入力し増幅して出
力端子T2に出力するトランジスタQ3、Q5からなる
第2のCMOSインバータ増幅回路は、入力端子T2と
節点T71との間に接続する。上記第1のゲート接地型
増幅回路のトランジスタQ1のゲート電極は節点T6に
接続するが、交流的に接地しても良い。また、上記第1
のゲート接地型増幅回路のトランジスタQ2のゲート電
極は節点T5に接続するが、これ交流的に接地しても良
い。
【0017】このセンス回路において、回路は対称に設
計されているものとする。すなわち、トランジスタQ1
とQ2、Q3とQ4、Q5とQ6、Q71とQ72、抵
抗R1とQ2、負荷容量C1とC2は回路定数が等しい
とする。
計されているものとする。すなわち、トランジスタQ1
とQ2、Q3とQ4、Q5とQ6、Q71とQ72、抵
抗R1とQ2、負荷容量C1とC2は回路定数が等しい
とする。
【0018】次に動作を説明する。平衡状態では入力端
子T1、T2に流れる差動入力電流が等しいので、入力
端子T1とT2、出力端子T3とT4、回路節点T5と
T6、T71とT72はそれぞれ等電位となる。出力端
子T3、T4の電位は、入力端子T1、T2の電位と節
点T71又はT72の電位(ほぼ接地電位)の中間電位
となり、負荷容量C1、C2には出力端子T3、T4の
電圧に応じた電荷が蓄積される。
子T1、T2に流れる差動入力電流が等しいので、入力
端子T1とT2、出力端子T3とT4、回路節点T5と
T6、T71とT72はそれぞれ等電位となる。出力端
子T3、T4の電位は、入力端子T1、T2の電位と節
点T71又はT72の電位(ほぼ接地電位)の中間電位
となり、負荷容量C1、C2には出力端子T3、T4の
電圧に応じた電荷が蓄積される。
【0019】上記平衡状態からトランジスタQ1を流れ
る電流がΔIだけ増加し、トランジスタQ2を流れる電
流がΔIだけ減少する場合について考える。このとき、
節点T5の電位はΔVだけ上昇し、節点T6の電位はΔ
Vだけ低下する。
る電流がΔIだけ増加し、トランジスタQ2を流れる電
流がΔIだけ減少する場合について考える。このとき、
節点T5の電位はΔVだけ上昇し、節点T6の電位はΔ
Vだけ低下する。
【0020】節点T6の電位が低下することで負荷容量
C1はトランジスタQ3を介して矢印の経路で電荷の充
電が起こり、出力端子T3は高レベル電圧になる。負荷
容量C2につていは、トランジスタQ6、Q71を介し
て矢印の経路で電荷の放電が起こり、出力端子T4は低
レベル電圧になる。負荷容量C2の放電電流はトランジ
スタQ72に流れ込まないので、節点T72の電位上昇
が発生することはない。このため、負荷容量C2の放電
は節点T6の電圧レベルの低下を妨げない。
C1はトランジスタQ3を介して矢印の経路で電荷の充
電が起こり、出力端子T3は高レベル電圧になる。負荷
容量C2につていは、トランジスタQ6、Q71を介し
て矢印の経路で電荷の放電が起こり、出力端子T4は低
レベル電圧になる。負荷容量C2の放電電流はトランジ
スタQ72に流れ込まないので、節点T72の電位上昇
が発生することはない。このため、負荷容量C2の放電
は節点T6の電圧レベルの低下を妨げない。
【0021】さらに、負荷容量C2の放電電流は、トラ
ンジスタQ71に流れ込むので、その両端に逆起電力が
発生し、節点T71の電圧レベルが上昇する。これは、
負荷容量C2の放電が終るまでの一時的なものである
が、この期間は節点T5の電圧レベルを上昇させる要因
となる。ところが、節点T5は本来的に電圧上昇動作で
あるので、負荷容量C2からの放電電流はこの変化を助
長することになる。
ンジスタQ71に流れ込むので、その両端に逆起電力が
発生し、節点T71の電圧レベルが上昇する。これは、
負荷容量C2の放電が終るまでの一時的なものである
が、この期間は節点T5の電圧レベルを上昇させる要因
となる。ところが、節点T5は本来的に電圧上昇動作で
あるので、負荷容量C2からの放電電流はこの変化を助
長することになる。
【0022】かくして、負荷容量C2の放電電流が節点
T6の電圧レベル低下を妨げることを防止し、且つ節点
T5の電圧レベル上昇を助長させることで、センス回路
のスイッチング動作を加速させる。
T6の電圧レベル低下を妨げることを防止し、且つ節点
T5の電圧レベル上昇を助長させることで、センス回路
のスイッチング動作を加速させる。
【0023】[第2の実施の形態]図2は本発明の第2
の実施の形態を示す電流型センス回路の回路図である。
図1に示した回路とは、MOSトランジスタQ71、Q
72に代えて、抵抗R3、R4を使用して、回路節点T
71、T72を分離しているところが異なる。スイッチ
ング動作を加速する点では、図1に示した回路と同様で
ある。
の実施の形態を示す電流型センス回路の回路図である。
図1に示した回路とは、MOSトランジスタQ71、Q
72に代えて、抵抗R3、R4を使用して、回路節点T
71、T72を分離しているところが異なる。スイッチ
ング動作を加速する点では、図1に示した回路と同様で
ある。
【0024】この図2の回路では、センス回路の活性/
非活性を制御するスイッチング素子を使用しないので、
回路構成が簡素化される。ただし、入力端子T1、T2
の側に活性/非活性を制御するスイッチング素子を接続
することもできる。
非活性を制御するスイッチング素子を使用しないので、
回路構成が簡素化される。ただし、入力端子T1、T2
の側に活性/非活性を制御するスイッチング素子を接続
することもできる。
【0025】[第3の実施の形態]図3は第3の実施の
形態を示す電流型センス回路の回路図である。この回路
は、図2の回路において、抵抗R3、R4を抵抗R5、
R6に代えると共に、その接地側を回路節点T8に共通
接続して、その節点T8と接地との間に、センス回路の
活性/非活性を制御するスイッチング用のトランジスタ
Q8を接続したものである。
形態を示す電流型センス回路の回路図である。この回路
は、図2の回路において、抵抗R3、R4を抵抗R5、
R6に代えると共に、その接地側を回路節点T8に共通
接続して、その節点T8と接地との間に、センス回路の
活性/非活性を制御するスイッチング用のトランジスタ
Q8を接続したものである。
【0026】図2に示した回路で入力端子T1、T2側
に活性/非活性の制御のためのスイッチング素子を使用
しない場合、消費電流が大きくなる問題があったが、こ
の図3に示す回路では、トランジスタ8により活性/非
活性を制御するので、その問題が解消される。また、図
1の回路に比べて回路構成も簡素化される。
に活性/非活性の制御のためのスイッチング素子を使用
しない場合、消費電流が大きくなる問題があったが、こ
の図3に示す回路では、トランジスタ8により活性/非
活性を制御するので、その問題が解消される。また、図
1の回路に比べて回路構成も簡素化される。
【0027】この図3に示す回路では、トランジスタQ
8を付加することによって、負荷容量C2の放電電流で
節点T6の電圧レベル低下を妨げるという従来技術の欠
点を再現することになるが、抵抗R5、R6の抵抗値に
比べてトランジスタQ8の導通抵抗を充分低く設定する
ことで、その影響を充分低く抑えることができる。
8を付加することによって、負荷容量C2の放電電流で
節点T6の電圧レベル低下を妨げるという従来技術の欠
点を再現することになるが、抵抗R5、R6の抵抗値に
比べてトランジスタQ8の導通抵抗を充分低く設定する
ことで、その影響を充分低く抑えることができる。
【0028】[その他の実施の形態]なお、上記した各
実施の形態では、説明の都合上、Q1〜Q4をPchMO
Sトランジスタ、Q5〜Q7、Q71、Q72、Q8を
NchMOSトランジスタとしたが、MOSトランジスタ
の導電型(Nch、Pch)を入れ替えた相対な回路におい
ても本発明は適用可能であり、同等の効果を発揮する。
ただし、相対な回路では、入力電流の向きと、センス回
路の活性化信号φSAE の極性(低レベル電圧/高レベル
電圧)が異なる。
実施の形態では、説明の都合上、Q1〜Q4をPchMO
Sトランジスタ、Q5〜Q7、Q71、Q72、Q8を
NchMOSトランジスタとしたが、MOSトランジスタ
の導電型(Nch、Pch)を入れ替えた相対な回路におい
ても本発明は適用可能であり、同等の効果を発揮する。
ただし、相対な回路では、入力電流の向きと、センス回
路の活性化信号φSAE の極性(低レベル電圧/高レベル
電圧)が異なる。
【0029】
【発明の効果】以上から第1の発明によれば、出力端子
の負荷容量の放電電流によりスイッチング動作が妨げる
ことを防止できるばかりか、むしろその動作を加速でき
る利点がある。このため、メモリLSI等において、メ
モリセルからの微小信号を検出する回路として適用し、
高速にデータ読み出しを行なうことができるという優れ
た効果がある。また、第2の発明によれば、スイッチン
グ素子を介して接地するものでは従来と同様にその部分
で活性/非活性を制御でき、抵抗を介して接地するもの
では回路構成が簡素化される。さらに、第3の発明によ
れば、活性/非活性の制御と共に回路構成の簡素化が達
成できる。
の負荷容量の放電電流によりスイッチング動作が妨げる
ことを防止できるばかりか、むしろその動作を加速でき
る利点がある。このため、メモリLSI等において、メ
モリセルからの微小信号を検出する回路として適用し、
高速にデータ読み出しを行なうことができるという優れ
た効果がある。また、第2の発明によれば、スイッチン
グ素子を介して接地するものでは従来と同様にその部分
で活性/非活性を制御でき、抵抗を介して接地するもの
では回路構成が簡素化される。さらに、第3の発明によ
れば、活性/非活性の制御と共に回路構成の簡素化が達
成できる。
【図1】 第1の実施の形態の電流型センス回路の回路
図である。
図である。
【図2】 第2の実施の形態の電流型センス回路の回路
図である。
図である。
【図3】 第3の実施の形態の電流型センス回路の回路
図である。
図である。
【図4】 従来の電流型センス回路の回路図である。
Q1〜Q4:PchMOSトランジスタ、Q5〜Q7、Q
71、Q72、Q8:NchMOSトランジスタ、R1〜
R6:抵抗、T1、T2:入力端子、T3、T4:出力
端子、T5〜T8、T71、T72:回路節点、C1、
C2:負荷容量、φSAE :活性化信号、ΔI:電流の増
大分、−ΔI:電流の減少分、ΔV:電位の上昇分、−
ΔV:電位の下降分。
71、Q72、Q8:NchMOSトランジスタ、R1〜
R6:抵抗、T1、T2:入力端子、T3、T4:出力
端子、T5〜T8、T71、T72:回路節点、C1、
C2:負荷容量、φSAE :活性化信号、ΔI:電流の増
大分、−ΔI:電流の減少分、ΔV:電位の上昇分、−
ΔV:電位の下降分。
Claims (3)
- 【請求項1】第1の入力端子と第1の回路節点との間に
接続され、該第1の入力端子に入力する電流信号を電圧
信号に変換して出力する第1のゲート接地型増幅回路
と、 第2の入力端子と第2の回路節点との間に接続され、該
第2の入力端子に入力する電流信号を電圧信号に変換し
て出力する第2のゲート接地型増幅回路と、 上記第1の入力端子と上記第2の回路節点との間に接続
され、上記第2のゲート接地型増幅回路の出力電圧を入
力し増幅して第1の出力端子に出力する第1のCMOS
インバータ増幅回路と、 上記第2の入力端子と上記第1の回路節点との間に接続
され、上記第1のゲート接地型増幅回路の出力電圧を入
力し増幅して第2の出力端子に出力する第2のCMOS
インバータ増幅回路とを設け、 上記第1の回路節点と上記第2の回路節点を、相互に分
離し且つその各々を所定のインピーダンス素子を介して
接地したことを特徴とする電流型センス回路。 - 【請求項2】上記第1の回路節点と上記第2の回路節点
を独立に各々第1、第2のスイッチング素子を介して接
地し、又は独立に各々第1、第2の抵抗を介して接地し
たことを特徴とする請求項1に記載の電流型センス回
路。 - 【請求項3】上記第1の回路節点と上記第2の回路節点
に独立に各々第3、第4の抵抗の片端を接続し、該第
3、第4の抵抗の他端をその導通抵抗が該第3、第4の
抵抗の抵抗値より充分小さい第3のスイッチング素子を
介して接地したことを特徴とする請求項1に記載の電流
型センス回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32241695A JP3225480B2 (ja) | 1995-11-17 | 1995-11-17 | 電流型センス回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32241695A JP3225480B2 (ja) | 1995-11-17 | 1995-11-17 | 電流型センス回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09147575A true JPH09147575A (ja) | 1997-06-06 |
JP3225480B2 JP3225480B2 (ja) | 2001-11-05 |
Family
ID=18143427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32241695A Expired - Fee Related JP3225480B2 (ja) | 1995-11-17 | 1995-11-17 | 電流型センス回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3225480B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9318189B2 (en) | 2012-11-21 | 2016-04-19 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Sense amplifier circuit |
-
1995
- 1995-11-17 JP JP32241695A patent/JP3225480B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9318189B2 (en) | 2012-11-21 | 2016-04-19 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Sense amplifier circuit |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3225480B2 (ja) | 2001-11-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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