JPH09146435A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電器や現像装置のオン・オフ時の立上り特
性の相違等により印刷開始時及び印刷終了時に生じる記
録用紙の汚れを防止する。 【解決手段】 用紙搬送ベルト１を介して感光ドラム３
に対して接離可能に設けられた転写ローラ９と、この転
写ローラを感光ドラムに対して離間させて用紙搬送ベル
トを感光ドラムから離間させるとともに、転写ローラを
感光ドラムに対して接近させて用紙搬送ベルトを感光ド
ラムに当接させるためのローラ接離機構とを設け、印刷
開始時において感光ドラムの表面上の帯電開始位置が感
光ドラムと用紙搬送ベルトとの当接位置を通過した後
（時間Ｔ＋ｔ経過後）に、用紙搬送ベルトが感光ドラム
へ当接させ、印刷終了時において感光ドラムの表面上の
帯電終了位置が感光ドラムと媒体搬送ベルトとの当接位
置を通過する前（時間Ｔ＋ｔ経過前）に感光ドラムから
媒体搬送ベルトを離間させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザプ
リンタ等の画像形成装置に関し、特にベルト状の搬送手
段を用いて転写紙を搬送する画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の画像形成装置として例えばカラ
ーレーザプリンタにおいては、装置本体内部に張設した
無端帯状の媒体搬送ベルトとしての用紙搬送ベルト１０
１に、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）、イエロー（Ｙ）
等の複数の印刷ステーション１０２を連続して配置して
構成される。

【０００３】各印刷ステーション１０２は、図６に示す
ようにそれぞれ静電潜像保持体としての感光ドラム１０
３、その周りに配設した帯電器１０４、レーザダイオー
ドを備えた露光装置、現像装置１０６、ドラムクリーナ
１０７、除電ランプ１０８からなる電子写真プロセス機
構を備える。また、この用紙搬送ベルト１の内側には、
用紙搬送ベルト１を挟んで各感光ドラム１０３に対向す
るように転写ローラが配置されている。

【０００４】この転写ローラ９は導電部材で構成し、高
圧電源により転写電圧を給電する。また、上述したよう
に用紙搬送ベルト１も導電部材で構成されているため、
この転写ローラ１０９とともに全体で転写器を構成して
いる。

【０００５】このようなプリンタ装置においては、従
来、用紙搬送ベルト１０１を駆動するベルト搬送モー
タ、感光ドラム１０３を駆動するドラムモータ、感光ド
ラム１０３に接触してトナーを付着させる現像装置１０
６の現像ローラ１０６ａを駆動する現像モータ等をそれ
ぞれ別個に設け、所定のタイミングによって制御してい
る。

【０００６】すなわち、記録用紙に画像形成を行う際に
は、記録用紙を用紙搬送ベルト１０１に載せるべく記録
用紙の給紙動作を開始し、これとほぼ同時に用紙搬送ベ
ルト１０１、感光ドラム１０３、及び帯電器１０４を駆
動して感光ドラム１０３への帯電を開始する。その後、
図６に示す時間Ｔが経過したとき現像装置１０６へ通電
を開始することによって、感光ドラム１０３上の帯電開
始位置が現像装置１０６の現像ローラ１０６ａとの接触
位置Ａに到達する前の感光ドラム１０３上の未だ帯電器
１０４で帯電していない部分にトナーが無駄に付着する
ことを防止している。

【０００７】そして、印刷データに基づいて露光装置１
０５により露光が行われて形成された静電潜像をトナー
で顕在化し、このトナー画像を転写ローラで用紙に転写
するという一連の印刷データによる画像形成が終了する
と、帯電器１０４を停止しそれから時間Ｔが経過した後
に現像装置１０６への通電を停止することによって、感
光ドラム１０３上の帯電終了位置が現像装置１０６の現
像ローラ１０６ａとの接触位置に到達した後の感光ドラ
ム１０３上の帯電器１０４で帯電しなくなった部分にト
ナーが無駄に付着することを防止している。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような画
像形成装置に使用される帯電器１０４や現像装置１０６
を通電又は断電した場合に、これらの回路の容量特性の
相違により停止状態から定常状態に達するまでの時間や
定常状態から停止状態に達するまでの時間も相違するた
め、帯電器１０４に時間Ｔだけ遅れて現像装置１０６を
通電又は断電したとしても、感光ドラム１０３の帯電開
始位置と帯電終了位置（クロスポイント）で僅かにトナ
ーが付着することがある。この場合には、図７に示すよ
うに記録用紙のベルト搬送方向の両端部（記録用紙の上
下部）に用紙搬送ベルトの幅方向にライン状の汚れ１１
１として現れてしまうという問題があった。

【０００９】そこで、本発明は、このような印刷開始時
及び印刷終了時に生じる記録用紙の汚れを防止すること
ができる画像形成装置を提供しようとするものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は、静電潜像保持
体の表面を帯電し、露光により静電潜像を形成し、その
静電潜像を可視像化する印刷ステーションを無端帯状の
媒体搬送ベルト上に複数配置し、媒体搬送ベルトにより
搬送された記録媒体に印刷ステーションにより可視像化
したトナー画像を転写する画像形成装置において、媒体
搬送ベルトを介して静電潜像保持体に対して接離可能に
設けられた転写ローラと、この転写ローラを静電潜像保
持体に対して離間させて媒体搬送ベルトを静電潜像保持
体から離間した印刷待機時状態にするとともに、転写ロ
ーラを静電潜像保持体に対して接近させて媒体搬送ベル
トを静電潜像保持体に当接した印刷時状態にするための
ローラ接離機構とを設け、印刷開始時において静電潜像
保持体の表面上の帯電開始位置が静電潜像保持体と媒体
搬送ベルトとの当接位置を通過した後に、媒体搬送ベル
トが静電潜像保持体へ当接するようにローラ接離機構を
駆動し、印刷終了時において静電潜像保持体の表面上の
帯電終了位置が静電潜像保持体と媒体搬送ベルトとの当
接位置を通過する前に静電潜像保持体から媒体搬送ベル
トを離間するようにローラ接離機構を駆動するものであ
る。

【００１１】このような構成の本発明においては、印刷
開始時において静電潜像保持体の表面上の帯電開始位置
が静電潜像保持体と媒体搬送ベルトとの当接位置を通過
した後に、媒体搬送ベルトが静電潜像保持体へ当接する
ようにローラ接離機構を駆動することにより、帯電開始
位置に付着するトナーによるライン状の汚れが用紙搬送
ベルトや記録用紙へ付くことはない。

【００１２】また、印刷終了時において静電潜像保持体
の表面上の帯電終了位置が静電潜像保持体と媒体搬送ベ
ルトとの当接位置を通過する前に静電潜像保持体から媒
体搬送ベルトを離間するようにローラ接離機構を駆動す
ることにより、帯電終了位置に付着するトナーによるラ
イン状の汚れが用紙搬送ベルトや記録用紙へ付くことも
ない。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明をカラーレーザプリ
ンタに適用した場合の実施の形態を図面を参照して説明
する。

【００１４】図１は、本実施の形態にかかるカラーレー
ザプリンタの構成を示す断面図で、２1 〜２4 は装置本
体内部に張設した無端帯状の媒体搬送ベルトとしての用
紙搬送ベルト１に連続して配置された４個の印刷ステー
ションである。

【００１５】各印刷ステーション２1 〜２4 は、静電潜
像保持体としての感光ドラム３の周囲に帯電器４、露光
装置５、現像装置６、ドラムクリーナ７、除電ランプ８
を対向配置している。各印刷ステーション２1 〜２3 の
現像装置６はそれぞれイエロー（Ｙ）、マゼンタ
（Ｍ）、シアン（Ｃ）のカラートナーを収納し、また、
印刷ステーション２4 の現像装置６はブラック（Ｋ）の
トナーを収納し、下部に回転自在に設けた現像ローラ１
０により感光ドラム３にトナーを供給するようになって
いる。

【００１６】上記用紙搬送ベルト１は導電材からなり、
その表面を絶縁層で被覆している。そして導電材が接触
するように１対のガイドローラ１４，１５に掛け渡され
ている。ベルト搬送方向の下流側にあるガイドローラ１
５は駆動ローラであり、図示しない駆動装置に連結して
いる。また、ベルト搬送方向の上流側にあるガイドロー
ラ１４は従動ローラであり、用紙搬送ベルト１に張力を
与えるために図示しないバネで懸架している。

【００１７】これらガイドローラ１４，１５の軸は、こ
れら両軸との接線が印刷ステーションの感光ドラム３に
接触しないように離間した状態で、プリンタ本体の筐体
に回転自在に取付けられている。この筐体には上記印刷
ステーション２1 〜２4 も固定されている。

【００１８】また、この用紙搬送ベルト１の内側には、
用紙搬送ベルト１を挟んで各感光ドラム３に対向するよ
うに転写ローラ９が配置されるとともに、用紙搬送ベル
ト１の弛みをとったり所定の張力を維持するテンション
ローラ１２が配置されている。この転写ローラ９は導電
部材で構成し、高圧電源により転写電圧を給電する。ま
た、上述したように用紙搬送ベルト１も導電部材で構成
されているため、この転写ローラ９とともに全体で転写
器を構成している。

【００１９】これら転写ローラ９及びテンションローラ
１２は一体となって図２に示すローラ駆動機構３１によ
り、感光ドラム３に対して接離できるようになってい
る。具体的には、このローラ駆動機構３１は、用紙搬送
ベルト１の張設方向に沿って設けられ、かつ用紙搬送ベ
ルト１の幅方向に離間して対向配置されたローラ接離機
構としての一対のリンク機構３２を備える。図２は、こ
のリンク機構のうち一方側のものを示しており、他方側
のものも同様の構成であるため他方側のものは説明の都
合上省略している。

【００２０】このリンク機構３２は、用紙搬送ベルト１
の張設方向に沿って同方向へ摺動自在に設けられたリン
クプレート３３、転写ローラ９を取付ける転写ローラ用
リンク３４及びテンションローラ１２を取付けるテンシ
ョンローラ用リンク３５で構成される。

【００２１】上記転写ローラ用リンク３４の基端部はリ
ンクプレート３３に上方に向けて回転自在に取付けられ
ており、転写ローラ用リンク３４の先端部には転写ロー
ラ９が回転自在に取付けられている。また、テンション
ローラ用リンク３５の基端部はリンクプレート３３に下
方に向けて回転自在に取付けられており、テンションロ
ーラ用リンク３５の先端部には、テンションローラ１２
が回転自在に取付けられている。

【００２２】これら転写ローラ用リンク３４及びテンシ
ョンローラ用リンク３５の中間部３６，３７は、それぞ
れ筐体に固定された支持フレーム３８にそれぞれ回転自
在に取付けられている。従って、転写ローラ用リンク３
４及びテンションローラ用リンク３５はリンクプレート
３３を用紙搬送ベルト１の張設方向に摺動することによ
り揺動し、そのリンク３４，３５の先端の転写ローラ９
及びテンションローラ１２は上下に移動する。

【００２３】上記リンク機構３２のリンクプレート３３
の一端には、リンク駆動部４１が接続している。このリ
ンク駆動部４１は、リンク駆動モータ４２を備える。そ
して、このリンク駆動モータ４２は減速ギア列４２ａ、
クランクギア４３、及びクランク４４を介してリンクプ
レート３３に接続している。

【００２４】図２（ａ）は印字待機時状態を示している
が、この状態からリンク駆動モータ４２が図中点線矢印
の方向へ回転すると、リンクプレート３３は実線矢印の
方向へ移動する。これにより、同図（ｂ）に示すような
印刷時状態になる。すなわち、転写ローラ用リンク３４
が立上状態になって用紙搬送ベルト１ごと持上げ、この
用紙搬送ベルト１を介して感光ドラム３に当接するとと
もに、テンションローラ１２が横倒状態になって用紙搬
送ベルト１に所定の張力を維持するようになる。

【００２５】これに対し、同図（ｂ）に示すような印刷
時状態からリンク駆動モータ４２が図中点線矢印の方向
へ回転すると、リンクプレート３３は実線矢印の方向へ
移動する。これにより、同図（ａ）に示すような印刷待
機時状態になる。すなわち、転写ローラ用リンク３４が
横倒状態になって用紙搬送ベルト１ごと持上げ、この用
紙搬送ベルト１を介して感光ドラム３に当接するととも
に、テンションローラ１２が立上状態になって用紙搬送
ベルト１の緩みを解消するようになる。

【００２６】さらに、プリンタ本体について説明すれ
ば、上記用紙搬送ベルト１の搬送開始位置には、図１に
示すようにベルト帯電器１１を配置している。このベル
ト帯電器１１は用紙搬送ベルト１に記録用紙を帯電吸着
させるためのものである。また、用紙搬送ベルト１の下
方には、記録媒体としての記録用紙１８を積層して収納
した給紙装置１９を着脱自在に設けている。この給紙装
置１９の上側には記録用紙１８をピックアップする給紙
ローラ２３及び搬送路１３へ記録用紙１８を導く搬送ロ
ーラ等を設けている。

【００２７】一方のガイドローラ１４近傍には、給紙装
置１９から用紙搬送ベルト１の端部へ記録用紙１８を案
内する搬送路１３を設けている。また、他方のガイドロ
ーラ１５の外側に定着装置２０を近接して配置してい
る。

【００２８】上記リンク駆動モータ４２やドラムモータ
等各部の駆動制御は、図２に示すプリンタ本体の制御部
４５からの制御信号により図４及び図５に示すような駆
動制御を行うようになっている。また、この制御部４５
は印刷ステーション内の各部の制御も行うようになって
おり、特にここでは帯電器４や現像装置６への通電制御
も行っていることを図３に示している。また、図４は搬
送ベルト１及び各印刷ステーション２1 〜２4 の感光ド
ラム３の駆動タイミングとローラ駆動機構の駆動状態と
の関係を示す図で、図５は各印刷ステーションにおける
感光ドラム３、帯電器４、現像装置１０６の現像ローラ
１０６ａへの通電制御タイミングを示す図である。

【００２９】本プリンタ装置において印刷を行う際に
は、図２（ａ）に示すような印刷待機時状態、すなわち
用紙搬送ベルト１が感光ドラム３から離間している状態
で、先ず図４（ａ）及び図５（ａ）に示すような制御信
号によってベルト搬送モータをオンして用紙搬送ベルト
１を駆動する。

【００３０】続いて、各印刷ステーション２1 〜２4 の
ドラムモータを図４（ｂ），（ｃ），（ｄ），（ｅ）及
び図５（ｂ）に示すような制御信号によって駆動して感
光ドラム３を始動する。これとほぼ同時に各印刷ステー
ション２1 〜２4 において図５（ｃ）に示すように帯電
器４への通電を行う。その後、同図に示す時間Ｔが経過
したとき現像装置６へ通電を開始する。

【００３１】この時間Ｔは、図３に示すように感光ドラ
ム３上の帯電開始位置が現像装置６の現像ローラ１０と
の接触位置に到達する時間である。感光ドラム３上の帯
電開始位置より前の非帯電部分にトナーが無駄に付着す
ることを防止するために遅延制御させるものである。こ
のように時間Ｔだけずらしても、帯電器４と現像装置６
の立上り時間の相違により、感光ドラム３上の帯電開始
位置に上述したような長手方向にライン状のトナー付着
が生じる場合がある。

【００３２】その後、現像装置６へ通電を開始してから
図５に示す時間ｔが経過してからリンク駆動モータ４２
を駆動して図４（ｆ）及び図５（ｅ）に示すようにロー
ラ駆動機構３１を印刷時状態へと変化させる。すなわ
ち、転写ローラ９を立上げて感光ドラム３へ用紙搬送ベ
ルト１を当接させる。

【００３３】この場合、少なくとも感光ドラム３上の帯
電開始位置が感光ドラム３と用紙搬送ベルト１との当接
位置を通過してから感光ドラム３の用紙搬送ベルト１へ
の当接が完了するようにローラ駆動機構３１を遅延して
制御すればよいため、例えば上記時間ｔは、感光ドラム
３上の帯電開始位置が感光ドラム３と用紙搬送ベルト１
との当接位置を通過する時間より長めに設定する。

【００３４】これにより、ローラ駆動機構３１が印刷時
状態へと移動している間に、感光ドラム３上の帯電開始
位置に付着したライン状のトナーは感光ドラム３と用紙
搬送ベルト１との当接位置を十分通過するようになる。
このため、ライン状のトナーは用紙搬送ベルト１で搬送
されてきた記録用紙に付着することなく、ドラムクリー
ナ７により除去される。これにより、従来、印刷開始時
に生じていた記録用紙の汚れを防止することができる。

【００３５】また、印刷を終了する際には、図２（ｂ）
に示すような印刷時状態、すなわち用紙搬送ベルト１が
感光ドラム３に当接している状態から各印刷ステーショ
ン２1 〜２4 において図５（ｃ）に示すように帯電器４
への通電を停止する。これとほぼ同時又はそれ以前（印
刷データによる記録用紙への転写が終了した後）に、リ
ンク駆動モータ４２を駆動して図４（ｆ）及び図５
（ｅ）に示すようにローラ駆動機構３１を印刷待機時状
態へと変化させる。すなわち、転写ローラ９を横倒しに
して感光ドラム３から搬送ベルト１を離間させる。

【００３６】なお、このローラ駆動機構３１を印刷待機
時状態へと変化させるタイミングの一例として帯電器４
への通電停止時又はそれ以前としたが、必ずしもこれに
限定されることはなく、感光ドラム３上の帯電終了位置
が感光ドラム３と用紙搬送ベルト１との当接位置に達す
る前に感光ドラム３から用紙搬送ベルト１が離間するよ
うにすれば他のタイミングで設定してもよい。

【００３７】そして、帯電器４への通電を停止してから
時間Ｔが経過したとき現像装置６へ通電を停止する。こ
の時間Ｔは、図３に示すように感光ドラム３上の帯電終
了位置が現像装置６の現像ローラ１０との接触位置に到
達する時間であり、印字開始時に遅延させる時間Ｔと同
様の時間である。これは感光ドラム３上の帯電終了位置
より後の非帯電部分にトナーが無駄に付着することを防
止するために遅延制御させるものである。

【００３８】このように時間Ｔだけずらしても、帯電器
４と現像装置６の立下り時間の相違により、感光ドラム
３上の帯電終了位置に上述したような長手方向にライン
状のトナー付着が生じる場合がある。しかしながら、感
光ドラム３上の帯電終了位置に付着したライン状のトナ
ーが感光ドラム３と用紙搬送ベルト１との当接位置に到
達する前に用紙搬送ベルト１は既に感光ドラム３から離
間しているため、このライン状のトナーは用紙搬送ベル
ト１で搬送されてきた記録用紙に付着することなく、ド
ラムクリーナ７により除去される。これにより、従来、
印刷終了時に生じていた記録用紙の汚れも防止すること
ができる。

【００３９】その後、図４（ａ）及び図５（ａ）に示す
ような制御信号によってベルト搬送モータをオフして用
紙搬送ベルト１を停止させるとともに、各印刷ステーシ
ョン２1 〜２4 において図５（ｃ）に示すように感光ド
ラム３を停止させる。こうして、記録用紙への印刷が終
了する。

【００４０】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、帯
電器や現像装置を通電又は断電した場合に、これらの回
路の容量特性の相違により停止状態から定常状態に達す
るまでの時間や定常状態から停止状態に達するまでの時
間が相違すること等により印刷開始時及び印刷終了時に
生じる記録用紙の汚れを防止することができる画像形成
装置を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の要部構成を示す断面図。

【図２】図１に示す転写ローラやテンションローラを駆
動するローラ駆動機構の作用を説明する図で、（ａ）は
印刷待機時の場合であり、（ｂ）は印刷時の場合であ
る。

【図３】本実施の形態における作用説明図。

【図４】本実施の形態における各部の制御タイミングを
示す図。

【図５】本実施の形態の１つの印刷ステーションにおけ
る各部の制御タイミングを示す図。

【図６】従来のカラーレーザプリンタにおける作用を説
明する図。

【図７】従来のカラーレーザプリンタにおける作用を説
明する図。

【符号の説明】

１…用紙搬送ベルト（媒体搬送ベルト） ２1 〜２4 …印刷ステーション ３…感光ドラム（静電潜像保持体） ４…帯電器 ６…現像装置 ９…転写ローラ １８…記録用紙（記録媒体） ３１…ローラ駆動機構 ４５…制御部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 静電潜像保持体の表面を帯電し、露光に
   より静電潜像を形成し、その静電潜像を可視像化する印
   刷ステーションを無端帯状の媒体搬送ベルト上に複数配
   置し、前記媒体搬送ベルトにより搬送された記録媒体に
   前記印刷ステーションにより可視像化したトナー画像を
   転写する画像形成装置において、前記媒体搬送ベルトを
   介して前記静電潜像保持体に対して接離可能に設けられ
   た転写ローラと、この転写ローラを前記静電潜像保持体
   に対して離間させて前記媒体搬送ベルトを前記静電潜像
   保持体から離間した印刷待機時状態にするとともに、前
   記転写ローラを前記静電潜像保持体に対して接近させて
   前記媒体搬送ベルトを前記静電潜像保持体に当接した印
   刷時状態にするためのローラ接離機構とを設け、印刷開
   始時において前記静電潜像保持体の表面上の帯電開始位
   置が前記静電潜像保持体と前記媒体搬送ベルトとの当接
   位置を通過した後に、前記媒体搬送ベルトが前記静電潜
   像保持体へ当接するようにローラ接離機構を駆動し、印
   刷終了時において前記静電潜像保持体の表面上の帯電終
   了位置が前記静電潜像保持体と前記媒体搬送ベルトとの
   当接位置を通過する前に前記静電潜像保持体から前記媒
   体搬送ベルトを離間するようにローラ接離機構を駆動す
   ることを特徴とする画像形成装置。