JPH09145997A - 赤外用結像レンズ - Google Patents

赤外用結像レンズ

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JPH09145997A
JPH09145997A JP30086595A JP30086595A JPH09145997A JP H09145997 A JPH09145997 A JP H09145997A JP 30086595 A JP30086595 A JP 30086595A JP 30086595 A JP30086595 A JP 30086595A JP H09145997 A JPH09145997 A JP H09145997A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い波長領域に対応して色収差を小さく補正
可能な赤外光用の結像レンズを提供する。 【解決手段】 物体側から像側に向かって正の屈折力の
第1のレンズ群G1と、負の屈折力の第2のレンズ群G
2と、正の屈折力の第3のレンズ群G3によって結像レ
ンズを構成し、第1および第3のレンズ群をシリコン製
のレンズL1およびL3とし、さらに、第2のレンズ群
に負の屈折力のゲルマニウム製のレンズL22を設け
る。シリコン製およびゲルマニウム製のレンズは屈折力
が大きいので、レンズの曲率を緩くでき、収差の発生度
合いを少なくできる。さらに、第2および第3のレンズ
群の径を小さくすることによって高価なゲルマニウム製
のレンズを含め小型できるので、安価に結像レンズ10
を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外光用の結像レ
ンズに関し、特に、広い波長領域の赤外光を結像可能な
レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】赤外光を用いて周囲を監視する監視カメ
ラなど、近年、赤外光領域を用いた製品が増加してい
る。例えば、3μm以上の遠赤外領域には、大気の赤外
線透過特性から透過率が非常に高くなる帯域があり、3
〜5μmの波長領域がその1つである。従って、この赤
外光を用いた多種多用な光学装置を実用化され、また、
開発されている。
【0003】この領域では波長が可視光の約8倍と長い
ので、透過率および分散値から可視光領域の光学材料を
使用することは不可能である。従って、シリコン(S
i)、ゲルマニウム(Ge)、ジンクセレン(ZnS
e)あるいは硫化亜鉛(ZnS)などの高価な材料のレ
ンズが用いられる。さらに、赤外光を用いたレンズにお
いては、3〜5μmといった広い波長幅の光を結像させ
るため色収差を小さく補正する必要がある。特開昭61
−132901号に赤外光用の色消し光学系が記載され
ており、この光学系では、上記の光学材料のうち分散の
大きなZnSを色収差補正用の負レンズとして採用する
ことによって色収差を補正している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】光学装置に使用される
波長幅の広い赤外光の結像用レンズは、小型で、かつ安
価であり、さらに、色収差が小さく補正された高性能の
ものが要望される。特開昭61−132901号の光学
系は、ZnS製レンズを用いて色収差が小さくなるよう
に補正しているが、ZnSの屈折力が小さいため複数の
レンズが必要となっている。従って、実際の光学系を構
成するレンズの枚数は7枚と多くなる。また、複数の色
収差補正用のレンズをリレーするために光学系が長くな
り、小型化を図ることが難しい。
【0005】そこで、本発明においては、光学装置に用
いられることの多い3〜5μm程度の幅広い赤外光を収
光し結像可能な結像レンズであって、色収差が良好に補
正され、小型で、さらに安価な結像レンズを提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、まず、物体側から像側に向かって順に、正の屈折
力の第1のレンズ群と、負の屈折力の第2のレンズ群
と、正の屈折力の第3のレンズ群によって結像レンズを
構成し、第1および第3のレンズ群をシリコン製のレン
ズとし、さらに、第2のレンズ群に負の屈折力のゲルマ
ニウム製のレンズを設けるようにしている。例えば図1
に波長4μmの屈折率を示してあるように、シリコン製
のレンズ(Si製レンズ)は赤外光に対してZnS製レ
ンズやZnSe製レンズと比較し屈折力が大きいので、
レンズの曲率を緩くできる。従って、発生する収差を少
なくでき、さらに、レンズの表面における反射も少なく
できるので透過率も向上される。また、ゲルマニウム製
のレンズ(Ge製レンズ)の屈折力も、図1に示すよう
にZnS製レンズやZnSe製レンズと比較し大きく、
また、分散はSi製レンズより大きい。従って、Ge製
レンズはSi製レンズに対して色収差補正用の負のレン
ズに適しており、さらに、ZnS製レンズやZnSe製
レンズより屈折力が大きいので少ない枚数で色収差を補
正できる。このように、正の屈折力のSi製レンズと負
の屈折力のGe製レンズを用いた3群構成によって、広
い波長領域の赤外光を色収差が小さくなるように補正可
能な結像レンズを提供できる。
【0007】このような結像レンズを小型で安価に提供
するためには、各レンズの径を小さくすることが重要で
ある。特に、コストの高いGe製レンズのレンズ径を小
さくすることが望ましい。そこで、本発明においては、
第1および第2のレンズ群が以下の条件(1)を満足す
るようにしている。
【0008】 0.31 < d1-2 /(f1 −|f2 |) < 1.75・・・(1) ただし、f1 は第1のレンズ群の焦点距離、f2 は第2
のレンズ群の焦点距離であり、d1-2 は第1のレンズ群
と第2のレンズ群との空気間隔をそれぞれ示している。
【0009】このように第1および第2のレンズ群の空
気間隔を設定することにより、3つレンズが短い間隔で
設定された、いわゆるトリプレット型と異なり、第1群
のレンズ群に対しGe製レンズを含めた第2群のレンズ
の径をほぼ半分程度にすることが可能となる。従って、
高価なGe製レンズの径を小さくでき、安価な結像レン
ズを実現できる。d1-2 /(f1 −|f2 |)の値が
0.31程度以下になると第1および第2のレンズ群の
間隔が狭くなるので、像面湾曲、コマ収差が悪化してし
まい、さらに、第1および第2のレンズ群の径を大きく
する必要があるので、高価になってしまう。一方、d
1-2 /(f1 −|f2 |)の値が1.75程度以上にな
ると、第1および第2のレンズ群の間隔が広くなるの
で、諸収差の補正には有利となるが、結像レンズの全長
が延びてしまい小型化が図れない。
【0010】さらに、良好な倍率色収差および軸上色収
差を得るためには、以下の条件(2)を満足することが
望ましい。
【0011】 0.1 < d2-3 / f < 1.0 ・・・(2) ただし、fは第1、第2および第3のレンズ群の合成焦
点距離であり、d2-3 は第2のレンズ群と前記第3のレ
ンズ群との空気間隔をそれぞれ示している。
【0012】d2-3 /fが0.1程度以下になると第2
および第3のレンズ群の間隔が狭くなるので、倍率色収
差あるいは軸上色収差が悪化してしまう。一方、d2-3
/fが1.0程度以上になると、諸収差の変動は少なく
なるが、第2のレンズ群あるいは第3のレンズ群の径を
大きくする必要があるので、結像レンズが高価になって
しまう。また、第2および第3のレンズ群の間隔が広く
なるので、結像レンズが長くなり、小型化が図れない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の結像レンズを実施
例1〜6に基づきさらに詳しく説明する。実施例1〜6
の各結像レンズは基本構成はほぼ同様であり、物体側か
ら像側に向かって第1のレンズ群G1、第2のレンズ群
G2および第3のレンズ群G3が配置されており、それ
ぞれのレンズ群のレンズデータは後述する通りである。
以下に示す各実施例のレンズデータにおいて、fは全系
の焦点距離(mm)、FNOはFナンバー、ωは画角、r
1 〜r12は物体側から順番に並んだ各レンズあるいはフ
ィルタ面の曲率半径、d1 〜d12は物体側から順番に並
んだ各レンズあるいはフィルタ面の間の距離、e1 〜e
12は物体側から順番に並んだ各レンズあるいはフィルタ
面の有効半径、n1 〜n6 は物体側から順番に並んだ各
レンズあるいはフィルタの4μmの波長の赤外光に対す
る屈折率を示してある。
【0014】〔実施例1〕図2に本発明の実施例1に係
る結像レンズの構成を示してある。本例の結像レンズ1
0は、正の屈折力の第1のレンズ群G1、負の屈折力の
第2のレンズ群G2および正の屈折力の第3のレンズ群
G3から構成されている。さらに、第3のレンズ群G3
の像側には、結像レンズ10に続いて赤外光の検出系を
熱的に遮断するなどの目的を備えたフィルターL4およ
びL5を設けてある。本例の結像レンズ10の第1のレ
ンズ群G1は、正の屈折力を備えたSi製のメニスカス
レンズL1で構成されている。また、第2のレンズ群G
2は、正の屈折力を備えたSi製のメニスカスレンズL
21および負の屈折力を備えたGe製のメニスカスレン
ズL22によって構成されている。さらに、第3のレン
ズ群G3は、正の屈折力を備えたSi製のメニスカスレ
ンズL3によって構成されている。このように、本例の
赤外光用の結像レンズ10は、計4枚のレンズで構成さ
れており、各レンズおよびフィルタのデータは以下の通
りである。
【0015】 f = 100 FNO= 1.2 ω = 3.44° r1 = 128.119 d1 = 7.62 e1 = 44.13 n1 = 3.4289 Siレンズ r2 = 205.086 d2 =49.4 e2 = 42.95 r3 = 43.035 d3 = 6.0 e3 = 24.6 n2 = 3.4289 Siレンズ r4 = 61.919 d4 = 3.332 e4 = 23.1 r5 = 70.513 d5 = 3.6 e5 = 20.9 n3 = 4.0255 Geレンズ r6 = 33.471 d6 =50.0 e6 = 18.3 r7 = 87.452 d7 = 5.0 e7 = 22.17 n4 = 3.4289 Siレンズ r8 =1942.812 d8 = 2.346 e8 = 21.8 r9 = ∞ d9 = 2.0 e9 = 21.8 n5 = 3.4289 Siレンズ r10= ∞ d10= 4.0 e10= 21.8 r11= ∞ d11= 2.0 e11= 21.8 n6 = 4.0255 Geレンズ r12= ∞ e12= 21.8 上記データの第2面と第3面の間隔d2(49.4) が第1群
および第2群のレンズの間隔d1-2 に相当する。また、
第6面と第7面の間隔d6(50.0) が第2群および第3群
のレンズの間隔d2-3 に相当する。従って、条件(1)
および(2)の値は以下の通りとなり、本例の結像レン
ズ10は、各条件を満たしている。
【0016】d1-2 /(f1 −|f2 |)= 0.84 d2-3 / f = 0.5 本例の結像レンズ10の各面の有効半径は、第1のレン
ズ群G1のSi製レンズL1が約44mm、第2のレン
ズ群G2のSi製レンズL21が約31mm、Ge製レ
ンズL22が約23mmであり、さらに、第3のレンズ
群G3のSi製レンズL3が約18mmである。従っ
て、第2および第3のレンズ群の有効半径を第1のレン
ズ群のほぼ半分程度にすることができ、特に、Ge製レ
ンズL22の有効半径を第1のレンズ群の半分程度にす
ることができる。従って、第2および第3群のレンズの
小型化が図れ、特に高価なGe製レンズを小さくできる
ので、小型で安価な結像レンズを実現できる。
【0017】図3に本例の結像レンズの諸収差図を示し
てある。球面収差図においては3μm、4μmおよび5
μmの各波長の赤外光の収差状況を示してあり、いずれ
の波長においても色収差は小さく、良好に補正に補正で
きていることが判る。また、非点収差図においてはメリ
ディオナル画像(M)およびサジタル画像(S)を示し
てあり、歪曲収差および非点収差も良好な値を示してい
ることが判る。このように、本発明により、3〜5μm
の広い赤外光領域におけて、色収差およびその他の収差
が良好な結像レンズを4枚という少ないレンズ構成で実
現でき、結像系を小型化できる。さらに、Ge製レンズ
を含めた第2および第3群のレンズのレンズ径も小さく
できる。従って、本発明により、幅広い赤外光に対し諸
収差が良好に補正できる高性能の結像レンズを安価に提
供できる。
【0018】〔実施例2〕図4に本発明の実施例2に係
る結像レンズの構成を示してある。本例の結像レンズ1
0は、第2のレンズ群G2が負の屈折力を備えたGe製
のメニスカスレンズL22単体によって構成され、計3
枚のレンズによって結像レンズが構成されている。他の
上記の実施例1の結像レンズと共通する部分には同じ符
号を付して説明を省略する。各レンズおよびフィルタの
データは以下の通りである。
【0019】 f = 100 FNO= 1.2 ω = 3.44° r1 = 114.150 d1 = 7.62 e1 = 44.73 n1 = 3.4289 Siレンズ r2 = 207.103 d2 =52.8 e2 = 43.73 r3 =-642.858 d3 = 3.6 e3 = 20.05 n2 = 4.0255 Geレンズ r4 = 251.263 d4 =50.0 e4 = 19.79 r5 = 42.465 d5 = 4.7 e5 = 19.4 n3 = 3.4289 Siレンズ r6 = 72.642 d6 =10.0 e6 = 18.6 r7 = ∞ d7 = 2.0 e7 = 18.6 n4 = 3.4289 Siレンズ r8 = ∞ d8 = 4.0 e8 = 18.6 r9 = ∞ d9 = 2.0 e9 = 18.6 n5 = 4.0255 Geレンズ r10= ∞ e10= 18.6 上記データの第2面と第3面の間隔d2(52.8) が第1群
および第2群のレンズの間隔d1-2 に相当する。また、
第4面と第5面の間隔d4(50.0) が第2群および第3群
のレンズの間隔d2-3 に相当する。従って、条件(1)
および(2)の値は以下の通りとなり、本例の結像レン
ズ10は、各条件を満たしている。
【0020】 d1-2 /(f1 −|f2 |)= 1.339 d2-3 / f = 0.5 本例の結像レンズ10においても上記の実施例と同様に
Ge製レンズL22の有効半径を第1のレンズ群の有効
半径の半分程度にすることができる。このように、本例
の結像レンズにおいても、第2および第3群のレンズの
小型化が図れ、特に高価なGe製レンズを小さくできる
ので、小型で安価な結像レンズを実現できる。さらに、
本例の結像レンズは全体が3枚構成であり、いっそう小
型で安価である。
【0021】図5に本例の結像レンズの諸収差図を示し
てある。本図から判るように、実施例1と比較し3μm
および5μmの波長の球面収差が若干大きいが、十分に
小さな値に補正されている。また、その他の諸収差も良
好な値を示しており、性能の良い結像レンズが実現でき
ている。さらに、本例の結像レンズは3枚構成と最小限
のレンズ枚数であり、Ge製レンズを含んだ第2および
第3のレンズ群のレンズ径を小さくできるので、小型で
安価な結像レンズを実現している。
【0022】〔実施例3〕図6に本発明の実施例3に係
る結像レンズの構成を示してある。本例の結像レンズ1
0は、実施例1と同様の4枚のレンズによって構成され
ており、共通する部分には同じ符号を付して説明を省略
する。各レンズおよびフィルタのデータは以下の通りで
ある。
【0023】 f = 100 FNO= 1.2 ω = 3.42° r1 = 98.757 d1 = 7.62 e1 = 43.7 n1 = 3.4289 Siレンズ r2 = 130.499 d2 =67.8 e2 = 42.1 r3 = 38.787 d3 = 6.0 e3 = 21.6 n2 = 3.4289 Siレンズ r4 = 51.166 d4 = 3.332 e4 = 19.75 r5 = 74.661 d5 = 3.6 e5 = 18.31 n3 = 4.0255 Geレンズ r6 = 36.971 d6 =20.0 e6 = 16.4 r7 = 89.601 d7 = 5.0 e7 = 15.45 n4 = 3.4289 Siレンズ r8 = 492.583 d8 = 2.346 e8 = 14.9 r9 = ∞ d9 = 2.0 e9 = 14.9 n5 = 3.4289 Siフィルタ r10= ∞ d10= 4.0 e10= 14.9 r11= ∞ d11= 2.0 e11= 14.9 n6 = 4.0255 Geフィルタ r12= ∞ e12= 14.9 上記データの第2面と第3面の間隔d2(67.8) が第1群
および第2群のレンズの間隔d1-2 に相当する。また、
第6面と第7面の間隔d6(20.0) が第2群および第3群
のレンズの間隔d2-3 に相当する。従って、条件(1)
および(2)の値は以下の通りとなり、本例の結像レン
ズ10は、各条件を満たしている。
【0024】 d1-2 /(f1 −|f2 |)= 1.704 d2-3 / f = 0.2 本例の結像レンズ10の各面の有効半径は上記の通りで
あり、Ge製レンズL22を含め第2および第3のレン
ズ群の各面の有効半径を第1のレンズ群の半分程度ある
いはそれ以下にできる。さらに、本例の結像レンズ10
は、第2群および第3群のレンズの間隔d2-3 を短く設
定してあり、全体の長さが短く、コンパクトな結像レン
ズとなっている。
【0025】図7に本例の結像レンズの諸収差図を示し
てある。本図から判るように、実施例1と比較し3μm
および5μmの波長の球面収差が若干大きいが、十分に
小さな値に補正されている。また、その他の諸収差も良
好な値を示しており、性能の良い結像レンズが実現でき
ている。さらに、本例の結像レンズは全体がコンパクト
な構成となっており、また、Ge製レンズを含んだ第2
および第3のレンズ群のレンズ径を小さくできるので、
小型で安価な赤外光用の結像レンズを提供できる。
【0026】〔実施例4〕図8に本発明の実施例4に係
る結像レンズの構成を示してある。本例の結像レンズ1
0は、実施例1と同様の4枚のレンズによって構成され
ており、共通する部分には同じ符号を付して説明を省略
する。各レンズおよびフィルタのデータは以下の通りで
ある。
【0027】 f = 100 FNO= 1.2 ω = 3.44° r1 = 141.221 d1 = 7.62 e1 = 44.2 n1 = 3.4289 Siレンズ r2 = 236.629 d2 =49.4 e2 = 43.1 r3 = 49.388 d3 = 6.0 e3 = 25.47 n2 = 3.4289 Siレンズ r4 = 71.711 d4 = 3.332 e4 = 24.0 r5 = 88.703 d5 = 3.6 e5 = 22.16 n3 = 4.0255 Geレンズ r6 = 41.571 d6 =50.0 e6 = 19.9 r7 = 92.736 d7 = 6.2 e7 = 22.42 n4 = 3.4289 Siレンズ r8 = 936.568 d8 = 2.346 e8 = 21.82 r9 = ∞ d9 = 2.0 e9 = 21.82 n5 = 3.4289 Siフィルタ r10= ∞ d10= 4.0 e10= 21.82 r11= ∞ d11= 2.0 e11= 21.82 n6 = 4.0255 Geフィルタ r12= ∞ e12= 21.82 上記データの第2面と第3面の間隔d2(49.4) が第1群
および第2群のレンズの間隔d1-2 に相当する。また、
第6面と第7面の間隔d6(50.0) が第2群および第3群
のレンズの間隔d2-3 に相当する。従って、条件(1)
および(2)の値は以下の通りとなり、本例の結像レン
ズ10は、各条件を満たしている。
【0028】d1-2 /(f1 −|f2 |)= 0.97 d2-3 / f = 0.5 本例の結像レンズ10の各面の有効半径は上記の通りで
あり、Ge製レンズL22を含め第2および第3のレン
ズ群の各レンズを第1のレンズ群のほぼ半分にできる。
【0029】図9に本例の結像レンズの諸収差図を示し
てある。本図から判るように、各波長の球面収差は非常
に小さく補正されており、3〜5μmの広範囲において
色収差が良好な結像レンズを提供できる。
【0030】〔実施例5〕図10に本発明の実施例5に
係る結像レンズの構成を示してある。本例の結像レンズ
10は、実施例1と同様の4枚のレンズによって構成さ
れており、共通する部分には同じ符号を付して説明を省
略する。各レンズおよびフィルタのデータは以下の通り
である。
【0031】 f = 100 FNO= 1.2 ω = 3.44° r1 = 87.074 d1 = 7.62 e1 = 42.5 n1 = 3.4289 Siレンズ r2 = 143.142 d2 =26.0 e2 = 41.4 r3 = 45.872 d3 = 6.0 e3 = 25.6 n2 = 3.4289 Siレンズ r4 = 58.59 d4 = 3.333 e4 = 23.61 r5 = 81.955 d5 = 3.6 e5 = 21.86 n3 = 4.0255 Geレンズ r6 = 35.058 d6 =50.0 e6 = 19.1 r7 = 112.158 d7 = 5.0 e7 = 23.38 n4 = 3.4289 Siレンズ r8 =-1063.878 d8 = 2.346 e8 = 23.1 r9 = ∞ d9 = 2.0 e9 = 23.1 n5 = 3.4289 Siフィルタ r10= ∞ d10= 4.0 e10= 23.1 r11= ∞ d11= 2.0 e11= 23.1 n6 = 4.0255 Geフィルタ r12= ∞ e12= 23.1 上記データの第2面と第3面の間隔d2(26.0) が第1群
および第2群のレンズの間隔d1-2 に相当する。また、
第6面と第7面の間隔d6(50.0) が第2群および第3群
のレンズの間隔d2-3 に相当する。従って、条件(1)
および(2)の値は以下の通りとなり、本例の結像レン
ズ10は、各条件を満たしている。
【0032】d1-2 /(f1 −|f2 |)= 0.64 d2-3 / f = 0.5 本例の結像レンズ10の各面の有効半径は上記の通りで
あり、実施例1と同様にGe製レンズL22を含め第2
および第3のレンズ群の各レンズを第1のレンズ群のほ
ぼ半分にできる。さらに、本例の結像レンズ10は、第
1群および第2群のレンズの間隔d1-2 を短く設定して
あり、全体の長さが短く、コンパクトな結像レンズとな
っている。
【0033】図11に本例の結像レンズの諸収差図を示
してある。本図から判るように、いずれの波長において
も色収差およびその他の収差も良好であり、性能の良い
結像レンズが実現できている。さらに、本例の結像レン
ズは全体がコンパクトな構成となっており、また、Ge
製レンズを含んだ第2および第3のレンズ群のレンズ径
を小さくできるので、小型で安価な赤外光用の結像レン
ズを提供できる。
【0034】〔実施例6〕図12に本発明の実施例6に
係る結像レンズの構成を示してある。本例の結像レンズ
10は、実施例1と同様の4枚のレンズによって構成さ
れており、共通する部分には同じ符号を付して説明を省
略する。各レンズおよびフィルタのデータは以下の通り
である。
【0035】 f = 100 FNO= 1.2 ω = 4.61° r1 = 92.01 d1 = 8.73 e1 = 49.1 n1 = 3.4289 Siレンズ r2 = 123.22 d2 =20.16 e2 = 47.3 r3 = 61.22 d3 = 7.0 e3 = 35.14 n2 = 3.4289 Siレンズ r4 = 77.0 d4 =12.34 e4 = 33.0 r5 = 95.42 d5 = 5.0 e5 = 22.56 n3 = 4.0255 Geレンズ r6 = 43.371 d6 =36.46 e6 = 19.62 r7 = 89.31 d7 = 7.0 e7 = 23.3 n4 = 3.4289 Siレンズ r8 = 435.35 d8 =21.81 e8 = 22.65 r9 = ∞ d9 = 2.0 e9 = 22.0 n5 = 3.4289 Siフィルタ r10= ∞ d10= 4.0 e10= 22.0 r11= ∞ d11= 2.0 e11= 22.0 n6 = 4.0255 Geフィルタ r12= ∞ e12= 22.0 上記データの第2面と第3面の間隔d2(20.16)が第1群
および第2群のレンズの間隔d1-2 に相当する。また、
第6面と第7面の間隔d6(36.46)が第2群および第3群
のレンズの間隔d2-3 に相当する。従って、条件(1)
および(2)の値は以下の通りとなり、本例の結像レン
ズ10は、各条件を満たしている。
【0036】d1-2 /(f1 −|f2 |)= 0.32 d2-3 / f = 0.365 本例の結像レンズ10の各面の有効半径は上記の通りで
あり、実施例1と同様にGe製レンズL22を含め第2
および第3のレンズ群のほとんどを第1のレンズ群のほ
ぼ半分あるいはそれ以下にできる。さらに、本例の結像
レンズ10は、第1群および第2群のレンズの間隔d
1-2 と、第2群および第3群のレンズの間隔d2-3 の両
間隔を短く設定してあり、全体の長さが短く、コンパク
トな結像レンズとなっている。
【0037】図13に本例の結像レンズの諸収差図を示
してある。本図から判るように、いずれの波長において
も色収差は良好に補正されており、その他の収差も良好
である。従って、本例でも小型で安価な諸収差が良好に
補正された赤外光用の結像レンズを提供できることが判
る。
【0038】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、シリコン製のレンズとゲルマニウム製のレンズを用
いた3群構成によって3〜5μmの広い範囲の赤外光を
結像可能なレンズを実現している。本発明の結像レンズ
は、屈折力の大きなシリコン製のレンズとゲルマニウム
製のレンズを用いているので、それぞれのレンズの曲率
を緩くでき、3群構成のレンズ枚数が3あるいは4枚程
度と少ない構成で広い波長領域の赤外光に対し、色収差
およびその他の収差が小さくなるように補正でき、さら
に、透過率の高い明るいレンズを実現できる。従って、
本発明により、小型で安価な高性能の赤外光用の結像レ
ンズを提供できる。さらに、結像レンズを構成する各レ
ンズ群の条件を上記の範囲に設定することにより、第2
および第3のレンズ群の径を小さくすることができ、結
像レンズ全体をさらに小型化できると共にコストの低減
を図れる。特に、第2のレンズ群のゲルマニウム製のレ
ンズの径を小さくできるので、本発明の製造コストへの
インパクトは大きく、本発明により、コンパクトで安価
な高性能の赤外光用の結像レンズを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】赤外光の光学系に用いられる代表的な光学材料
の波長4μmの赤外光の屈折率を示す表である。
【図2】本発明の実施例1の結像レンズの構成を示す図
である。
【図3】図2に示す結像レンズにおける諸収差図であ
る。
【図4】本発明の実施例2の結像レンズの構成を示す図
である。
【図5】図4に示す結像レンズにおける諸収差図であ
る。
【図6】本発明の実施例3の結像レンズの構成を示す図
である。
【図7】図6に示す結像レンズにおける諸収差図であ
る。
【図8】本発明の実施例4の結像レンズの構成を示す図
である。
【図9】図8に示す結像レンズにおける諸収差図であ
る。
【図10】本発明の実施例5の結像レンズの構成を示す
図である。
【図11】図10に示す結像レンズにおける諸収差図で
ある。
【図12】本発明の実施例6の結像レンズの構成を示す
図である。
【図13】図12に示す結像レンズにおける諸収差図で
ある。
【符号の説明】
G1・・第1のレンズ群 G2・・第2のレンズ群 G3・・第3のレンズ群 10・・結像レンズ L1〜L5・・レンズおよびフィルタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から像側に向かって順に、正の屈
    折力の第1のレンズ群と、負の屈折力の第2のレンズ群
    と、正の屈折力の第3のレンズ群とを有し、前記第1お
    よび第3のレンズ群はシリコン製のレンズで構成され、
    前記第2のレンズ群は負の屈折力のゲルマニウム製のレ
    ンズを備えていることを特徴とする赤外用結像レンズ
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1および第2
    のレンズ群が以下の条件を満足することを特徴とする赤
    外用結像レンズ。 0.31 < d1-2 /(f1 −|f2 |) < 1.75 ただし、f1 は前記第1のレンズ群の焦点距離、f2
    前記第2のレンズ群の焦点距離、d1-2 は前記第1のレ
    ンズ群と前記第2のレンズ群との空気間隔をそれぞれ示
    す。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記第1、第2およ
    び第3のレンズ群が以下の条件を満足することを特徴と
    する赤外用結像レンズ。 0.1 < d2-3 / f < 1.0 ただし、fは前記第1、第2および第3のレンズ群の合
    成焦点距離、d2-3 は前記第2のレンズ群と前記第3の
    レンズ群との空気間隔をそれぞれ示す。
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