JP3562777B2 - 赤外用結像レンズ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、赤外光用の結像レンズに関し、特に、広い波長領域の赤外光を結像可能なレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
赤外光を用いて周囲を監視する監視カメラなど、近年、赤外光領域を用いた製品が増加している。例えば、3μm以上の遠赤外領域には、大気の赤外線透過特性から透過率が非常に高くなる帯域があり、3〜5μmの波長領域がその1つである。従って、この赤外光を用いた多種多用な光学装置を実用化され、また、開発されている。
【0003】
この領域では波長が可視光の約8倍と長いので、透過率および分散値から可視光領域の光学材料を使用することは不可能である。従って、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、ジンクセレン(ZnSe)あるいは硫化亜鉛(ZnS)などの高価な材料のレンズが用いられる。さらに、赤外光を用いたレンズにおいては、3〜5μmといった広い波長幅の光を結像させるため色収差を小さく補正する必要がある。特開昭61−132901号に赤外光用の色消し光学系が記載されており、この光学系では、上記の光学材料のうち分散の大きなZnSを色収差補正用の負レンズとして採用することによって色収差を補正している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
光学装置に使用される波長幅の広い赤外光の結像用レンズは、小型で、かつ安価であり、さらに、色収差が小さく補正された高性能のものが要望される。特開昭61−132901号の光学系は、ZnS製レンズを用いて色収差が小さくなるように補正しているが、ZnSの屈折力が小さいため複数のレンズが必要となっている。従って、実際の光学系を構成するレンズの枚数は7枚と多くなる。また、複数の色収差補正用のレンズをリレーするために光学系が長くなり、小型化を図ることが難しい。
【0005】
そこで、本発明においては、光学装置に用いられることの多い3〜5μm程度の幅広い赤外光を収光し結像可能な結像レンズであって、色収差が良好に補正され、小型で、さらに安価な結像レンズを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明においては、まず、物体側から像側に向かって順に、正の屈折力の第1のレンズ群と、負の屈折力の第2のレンズ群と、正の屈折力の第3のレンズ群によって結像レンズを構成し、第1および第3のレンズ群をシリコン製のレンズとし、さらに、第2のレンズ群に、物体側から順に正の屈折力のシリコン製のレンズと、負の屈折力のゲルマニウム製のレンズとを設けるようにしている。この赤外用結像レンズにおいては、第2のレンズ群の負の屈折力のゲルマニウム製のレンズの物体側に、第1のレンズ群のシリコン製のレンズと、それよりも近い位置に、第2のレンズ群の正の屈折力のシリコン製のレンズとが配置される。例えば図1に波長4μmの屈折率を示してあるように、シリコン製のレンズ(Si製レンズ)は赤外光に対してZnS製レンズやZnSe製レンズと比較し屈折力が大きいので、レンズの曲率を緩くできる。従って、発生する収差を少なくでき、さらに、レンズの表面における反射も少なくできるので透過率も向上される。また、ゲルマニウム製のレンズ(Ge製レンズ)の屈折力も、図1に示すようにZnS製レンズやZnSe製レンズと比較し大きく、また、分散はSi製レンズより大きい。従って、Ge製レンズはSi製レンズに対して色収差補正用の負のレンズに適しており、さらに、ZnS製レンズやZnSe製レンズより屈折力が大きいので少ない枚数で色収差を補正できる。このように、正の屈折力のSi製レンズと負の屈折力のGe製レンズを用いた3群構成によって、広い波長領域の赤外光を色収差が小さくなるように補正可能な結像レンズを提供できる。
【0007】
このような結像レンズを小型で安価に提供するためには、各レンズの径を小さくすることが重要である。特に、コストの高いGe製レンズのレンズ径を小さくすることが望ましい。そこで、本発明においては、第1および第2のレンズ群が以下の条件(1)を満足するようにしている。
【0008】
0.31 < d1−2 /(f1 −|f2 |) < 1.75・・・(1)
ただし、f1 は第1のレンズ群の焦点距離、f2 は第2のレンズ群の焦点距離であり、d1−2 は第1のレンズ群と第2のレンズ群との空気間隔をそれぞれ示している。
【0009】
このように第1および第2のレンズ群の空気間隔を設定することにより、3つレンズが短い間隔で設定された、いわゆるトリプレット型と異なり、第1群のレンズ群に対しGe製レンズを含めた第2群のレンズの径をほぼ半分程度にすることが可能となる。従って、高価なGe製レンズの径を小さくでき、安価な結像レンズを実現できる。d1−2 /(f1 −|f2 |)の値が0.31程度以下になると第1および第2のレンズ群の間隔が狭くなるので、像面湾曲、コマ収差が悪化してしまい、さらに、第1および第2のレンズ群の径を大きくする必要があるので、高価になってしまう。一方、d1−2 /(f1 −|f2 |)の値が1.75程度以上になると、第1および第2のレンズ群の間隔が広くなるので、諸収差の補正には有利となるが、結像レンズの全長が延びてしまい小型化が図れない。
【0010】
さらに、良好な倍率色収差および軸上色収差を得るためには、以下の条件(2)を満足することが望ましい。
【0011】
0.1 < d2−3 / f < 1.0 ・・・(2)
ただし、fは第1、第2および第3のレンズ群の合成焦点距離であり、d2−3 は第2のレンズ群と前記第3のレンズ群との空気間隔をそれぞれ示している。
【0012】
d2−3 /fが0.1程度以下になると第2および第3のレンズ群の間隔が狭くなるので、倍率色収差あるいは軸上色収差が悪化してしまう。一方、d2−3 /fが1.0程度以上になると、諸収差の変動は少なくなるが、第2のレンズ群あるいは第3のレンズ群の径を大きくする必要があるので、結像レンズが高価になってしまう。また、第2および第3のレンズ群の間隔が広くなるので、結像レンズが長くなり、小型化が図れない。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の結像レンズを実施例1〜6に基づきさらに詳しく説明する。実施例1〜6の各結像レンズは基本構成はほぼ同様であり、物体側から像側に向かって第1のレンズ群G1、第2のレンズ群G2および第3のレンズ群G3が配置されており、それぞれのレンズ群のレンズデータは後述する通りである。以下に示す各実施例のレンズデータにおいて、fは全系の焦点距離(mm)、FNOはFナンバー、ωは画角、r1 〜r12は物体側から順番に並んだ各レンズあるいはフィルタ面の曲率半径、d1 〜d12は物体側から順番に並んだ各レンズあるいはフィルタ面の間の距離、e1 〜e12は物体側から順番に並んだ各レンズあるいはフィルタ面の有効半径、n1 〜n6 は物体側から順番に並んだ各レンズあるいはフィルタの4μmの波長の赤外光に対する屈折率を示してある。
【0014】
〔実施例1〕
図2に本発明の実施例1に係る結像レンズの構成を示してある。本例の結像レンズ10は、正の屈折力の第1のレンズ群G1、負の屈折力の第2のレンズ群G2および正の屈折力の第3のレンズ群G3から構成されている。さらに、第3のレンズ群G3の像側には、結像レンズ10に続いて赤外光の検出系を熱的に遮断するなどの目的を備えたフィルターL4およびL5を設けてある。本例の結像レンズ10の第1のレンズ群G1は、正の屈折力を備えたSi製のメニスカスレンズL1で構成されている。また、第2のレンズ群G2は、正の屈折力を備えたSi製のメニスカスレンズL21および負の屈折力を備えたGe製のメニスカスレンズL22によって構成されている。さらに、第3のレンズ群G3は、正の屈折力を備えたSi製のメニスカスレンズL3によって構成されている。このように、本例の赤外光用の結像レンズ10は、計4枚のレンズで構成されており、各レンズおよびフィルタのデータは以下の通りである。
【0015】
上記データの第2面と第3面の間隔d2(49.4) が第1群および第2群のレンズの間隔d1−2 に相当する。また、第6面と第7面の間隔d6(50.0) が第2群および第3群のレンズの間隔d2−3 に相当する。従って、条件(1)および(2)の値は以下の通りとなり、本例の結像レンズ10は、各条件を満たしている。
【0016】
d1−2 /(f1 −|f2 |)= 0.84
d2−3 / f = 0.5
本例の結像レンズ10の各面の有効半径は、第1のレンズ群G1のSi製レンズL1が約44mm、第2のレンズ群G2のSi製レンズL21が約31mm、Ge製レンズL22が約23mmであり、さらに、第3のレンズ群G3のSi製レンズL3が約18mmである。従って、第2および第3のレンズ群の有効半径を第1のレンズ群のほぼ半分程度にすることができ、特に、Ge製レンズL22の有効半径を第1のレンズ群の半分程度にすることができる。従って、第2および第3群のレンズの小型化が図れ、特に高価なGe製レンズを小さくできるので、小型で安価な結像レンズを実現できる。
【0017】
図3に本例の結像レンズの諸収差図を示してある。球面収差図においては3μm、4μmおよび5μmの各波長の赤外光の収差状況を示してあり、いずれの波長においても色収差は小さく、良好に補正に補正できていることが判る。また、非点収差図においてはメリディオナル画像(M)およびサジタル画像(S)を示してあり、歪曲収差および非点収差も良好な値を示していることが判る。このように、本発明により、3〜5μmの広い赤外光領域におけて、色収差およびその他の収差が良好な結像レンズを4枚という少ないレンズ構成で実現でき、結像系を小型化できる。さらに、Ge製レンズを含めた第2および第3群のレンズのレンズ径も小さくできる。従って、本発明により、幅広い赤外光に対し諸収差が良好に補正できる高性能の結像レンズを安価に提供できる。
【0018】
〔比較例〕
図4に異なる結像レンズの構成を示してある。本例の結像レンズ10は、第2のレンズ群G2が負の屈折力を備えたGe製のメニスカスレンズL22単体によって構成され、計3枚のレンズによって結像レンズが構成されている。他の上記の実施例1の結像レンズと共通する部分には同じ符号を付して説明を省略する。各レンズおよびフィルタのデータは以下の通りである。
【0019】
上記データの第2面と第3面の間隔d2(52.8) が第1群および第2群のレンズの間隔d1−2 に相当する。また、第4面と第5面の間隔d4(50.0) が第2群および第3群のレンズの間隔d2−3 に相当する。従って、条件(1)および(2)の値は以下の通りとなり、本例の結像レンズ10は、各条件を満たしている。
【0020】
d1−2 /(f1 −|f2 |)= 1.339
d2−3 / f = 0.5
本例の結像レンズ10においても上記の実施例と同様にGe製レンズL22の有効半径を第1のレンズ群の有効半径の半分程度にすることができる。このように、本例の結像レンズにおいても、第2および第3群のレンズの小型化が図れ、特に高価なGe製レンズを小さくできるので、小型で安価な結像レンズを実現できる。さらに、本例の結像レンズは全体が3枚構成であり、いっそう小型で安価である。
【0021】
しかしながら、図5の本例の結像レンズの諸収差図から判るように、実施例1と比較し3μmおよび5μmの波長の球面収差が大きい。
【0022】
〔実施例2〕
図6に本発明の実施例2に係る結像レンズの構成を示してある。本例の結像レンズ10は、実施例1と同様の4枚のレンズによって構成されており、共通する部分には同じ符号を付して説明を省略する。各レンズおよびフィルタのデータは以下の通りである。
【0023】
上記データの第2面と第3面の間隔d2(67.8) が第1群および第2群のレンズの間隔d1−2 に相当する。また、第6面と第7面の間隔d6(20.0) が第2群および第3群のレンズの間隔d2−3 に相当する。従って、条件(1)および(2)の値は以下の通りとなり、本例の結像レンズ10は、各条件を満たしている。
【0024】
d1−2 /(f1 −|f2 |)= 1.704
d2−3 / f = 0.2
本例の結像レンズ10の各面の有効半径は上記の通りであり、Ge製レンズL22を含め第2および第3のレンズ群の各面の有効半径を第1のレンズ群の半分程度あるいはそれ以下にできる。さらに、本例の結像レンズ10は、第2群および第3群のレンズの間隔d2−3 を短く設定してあり、全体の長さが短く、コンパクトな結像レンズとなっている。
【0025】
図7に本例の結像レンズの諸収差図を示してある。本図から判るように、実施例1と比較し3μmおよび5μmの波長の球面収差が若干大きいが、十分に小さな値に補正されている。また、その他の諸収差も良好な値を示しており、性能の良い結像レンズが実現できている。さらに、本例の結像レンズは全体がコンパクトな構成となっており、また、Ge製レンズを含んだ第2および第3のレンズ群のレンズ径を小さくできるので、小型で安価な赤外光用の結像レンズを提供できる。
【0026】
〔実施例3〕
図8に本発明の実施例3に係る結像レンズの構成を示してある。本例の結像レンズ10は、実施例1と同様の4枚のレンズによって構成されており、共通する部分には同じ符号を付して説明を省略する。各レンズおよびフィルタのデータは以下の通りである。
【0027】
上記データの第2面と第3面の間隔d2(49.4) が第1群および第2群のレンズの間隔d1−2 に相当する。また、第6面と第7面の間隔d6(50.0) が第2群および第3群のレンズの間隔d2−3 に相当する。従って、条件(1)および(2)の値は以下の通りとなり、本例の結像レンズ10は、各条件を満たしている。
【0028】
d1−2 /(f1 −|f2 |)= 0.97
d2−3 / f = 0.5
本例の結像レンズ10の各面の有効半径は上記の通りであり、Ge製レンズL22を含め第2および第3のレンズ群の各レンズを第1のレンズ群のほぼ半分にできる。
【0029】
図9に本例の結像レンズの諸収差図を示してある。本図から判るように、各波長の球面収差は非常に小さく補正されており、3〜5μmの広範囲において色収差が良好な結像レンズを提供できる。
【0030】
〔実施例4〕
図10に本発明の実施例4に係る結像レンズの構成を示してある。本例の結像レンズ10は、実施例1と同様の4枚のレンズによって構成されており、共通する部分には同じ符号を付して説明を省略する。各レンズおよびフィルタのデータは以下の通りである。
【0031】
上記データの第2面と第3面の間隔d2(26.0) が第1群および第2群のレンズの間隔d1−2 に相当する。また、第6面と第7面の間隔d6(50.0) が第2群および第3群のレンズの間隔d2−3 に相当する。従って、条件(1)および(2)の値は以下の通りとなり、本例の結像レンズ10は、各条件を満たしている。
【0032】
d1−2 /(f1 −|f2 |)= 0.64
d2−3 / f = 0.5
本例の結像レンズ10の各面の有効半径は上記の通りであり、実施例1と同様にGe製レンズL22を含め第2および第3のレンズ群の各レンズを第1のレンズ群のほぼ半分にできる。さらに、本例の結像レンズ10は、第1群および第2群のレンズの間隔d1−2 を短く設定してあり、全体の長さが短く、コンパクトな結像レンズとなっている。
【0033】
図11に本例の結像レンズの諸収差図を示してある。本図から判るように、いずれの波長においても色収差およびその他の収差も良好であり、性能の良い結像レンズが実現できている。さらに、本例の結像レンズは全体がコンパクトな構成となっており、また、Ge製レンズを含んだ第2および第3のレンズ群のレンズ径を小さくできるので、小型で安価な赤外光用の結像レンズを提供できる。
【0034】
〔実施例5〕
図12に本発明の実施例5に係る結像レンズの構成を示してある。本例の結像レンズ10は、実施例1と同様の4枚のレンズによって構成されており、共通する部分には同じ符号を付して説明を省略する。各レンズおよびフィルタのデータは以下の通りである。
【0035】
上記データの第2面と第3面の間隔d2(20.16)が第1群および第2群のレンズの間隔d1−2 に相当する。また、第6面と第7面の間隔d6(36.46)が第2群および第3群のレンズの間隔d2−3 に相当する。従って、条件(1)および(2)の値は以下の通りとなり、本例の結像レンズ10は、各条件を満たしている。
【0036】
d1−2 /(f1 −|f2 |)= 0.32
d2−3 / f = 0.365
本例の結像レンズ10の各面の有効半径は上記の通りであり、実施例1と同様にGe製レンズL22を含め第2および第3のレンズ群のほとんどを第1のレンズ群のほぼ半分あるいはそれ以下にできる。さらに、本例の結像レンズ10は、第1群および第2群のレンズの間隔d1−2 と、第2群および第3群のレンズの間隔d2−3 の両間隔を短く設定してあり、全体の長さが短く、コンパクトな結像レンズとなっている。
【0037】
図13に本例の結像レンズの諸収差図を示してある。本図から判るように、いずれの波長においても色収差は良好に補正されており、その他の収差も良好である。従って、本例でも小型で安価な諸収差が良好に補正された赤外光用の結像レンズを提供できることが判る。
【0038】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明においては、シリコン製のレンズとゲルマニウム製のレンズを用いた3群構成によって3〜5μmの広い範囲の赤外光を結像可能なレンズを実現している。本発明の結像レンズは、屈折力の大きなシリコン製のレンズとゲルマニウム製のレンズを用いているので、それぞれのレンズの曲率を緩くでき、3群構成のレンズ枚数が3あるいは4枚程度と少ない構成で広い波長領域の赤外光に対し、色収差およびその他の収差が小さくなるように補正でき、さらに、透過率の高い明るいレンズを実現できる。従って、本発明により、小型で安価な高性能の赤外光用の結像レンズを提供できる。さらに、結像レンズを構成する各レンズ群の条件を上記の範囲に設定することにより、第2および第3のレンズ群の径を小さくすることができ、結像レンズ全体をさらに小型化できると共にコストの低減を図れる。特に、第2のレンズ群のゲルマニウム製のレンズの径を小さくできるので、本発明の製造コストへのインパクトは大きく、本発明により、コンパクトで安価な高性能の赤外光用の結像レンズを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】赤外光の光学系に用いられる代表的な光学材料の波長4μmの赤外光の屈折率を示す表である。
【図2】本発明の実施例1の結像レンズの構成を示す図である。
【図3】図2に示す結像レンズにおける諸収差図である。
【図4】比較例の結像レンズの構成を示す図である。
【図5】図4に示す結像レンズにおける諸収差図である。
【図6】本発明の実施例2の結像レンズの構成を示す図である。
【図7】図6に示す結像レンズにおける諸収差図である。
【図8】本発明の実施例3の結像レンズの構成を示す図である。
【図9】図8に示す結像レンズにおける諸収差図である。
【図10】本発明の実施例4の結像レンズの構成を示す図である。
【図11】図10に示す結像レンズにおける諸収差図である。
【図12】本発明の実施例5の結像レンズの構成を示す図である。
【図13】図12に示す結像レンズにおける諸収差図である。
【符号の説明】
G1・・第1のレンズ群
G2・・第2のレンズ群
G3・・第3のレンズ群
10・・結像レンズ
L1〜L5・・レンズおよびフィルタ
Claims (5)
- 物体側から像側に向かって順に、正の屈折力の第1のレンズ群と、負の屈折力の第2のレンズ群と、正の屈折力の第3のレンズ群とを有し、
前記第1および第3のレンズ群はシリコン製のレンズで構成され、
前記第2のレンズ群は、物体側から順に正の屈折力のシリコン製のレンズと、負の屈折力のゲルマニウム製のレンズとを備えていることを特徴とする赤外用結像レンズ。 - 請求項1において、前記第1および第2のレンズ群が以下の条件を満足することを特徴とする赤外用結像レンズ。
0.31 < d1-2 /(f1 −|f2 |) < 1.75
ただし、f1は前記第1のレンズ群の焦点距離、f2は前記第2のレンズ群の焦点距離、d1-2は前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との空気間隔をそれぞれ示す。 - 請求項2において、前記第1、第2および第3のレンズ群が以下の条件を満足することを特徴とする赤外用結像レンズ。
0.1 < d2-3 / f < 1.0
ただし、fは前記第1、第2および第3のレンズ群の合成焦点距離、d2-3は前記第2のレンズ群と前記第3のレンズ群との空気間隔をそれぞれ示す。 - 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記第2のレンズ群の負の屈折力のゲルマニウム製のレンズの物体側であって、前記第1のレンズ群の前記シリコン製のレンズよりも近い位置に、前記第2のレンズ群の正の屈折力のシリコン製のレンズが配置されている、赤外用結像レンズ。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載の赤外用結像レンズを有する光学装置。
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