JPH09145916A - カラーフィルタ - Google Patents

カラーフィルタ

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JPH09145916A
JPH09145916A JP32989795A JP32989795A JPH09145916A JP H09145916 A JPH09145916 A JP H09145916A JP 32989795 A JP32989795 A JP 32989795A JP 32989795 A JP32989795 A JP 32989795A JP H09145916 A JPH09145916 A JP H09145916A
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JP
Japan
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resin
color filter
protective film
photopolymerizable acrylate
weight
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JP32989795A
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English (en)
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Tomohisa Honda
知久 本田
Tsuneaki Suzuki
庸哲 鈴木
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工程が簡便であり、かつ、優れた平坦性
を備え、表示品質に優れた信頼性の高いカラー液晶表示
装置を可能とするカラーフィルタを提供する。 【解決手段】 少なくとも光重合性アクリレートポリマ
ー、2官能以上の多官能光重合性アクリレートモノマー
および開始剤を含有し、前記光重合性アクリレートポリ
マーと前記多官能光重合性アクリレートモノマーとの割
合が70:30乃至40:60の範囲内である樹脂配合
物を、着色層を形成した透明基板上に着色層を覆うよう
に塗布し、この樹脂配合物膜を露光、現像して着色層上
に保護膜を形成してカラーフィルタとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラーフィルタに係
り、特に表示品質に優れ信頼性の高いカラー液晶表示装
置を可能とするカラーフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、フラットディスプレイとして、カ
ラーの液晶表示装置が注目されている。一般に、カラー
液晶表示装置は、カラーフィルタと対向電極基板とを対
向させ、その間隙部(1〜10μm)に液晶層を形成し
た構造である。カラーフィルタは、透明基板上にブラッ
クマトリックスと複数の色(通常、赤(R)、緑
(G)、青(B)の3原色)からなる着色層を備え、こ
の上に保護膜と透明電極が順に積層された構造である。
そして、各色の着色層R、G、Bのそれぞれの画素に対
応する部分の液晶層の光透過率を制御することによりカ
ラー画像を得るように構成されている。
【0003】カラーフィルタを構成する保護膜は、着色
層の保護とカラーフィルタの平坦化の役割を果たしてい
る。一般に、カラー液晶表示装置では、カラーフィルタ
の透明基板表面のうねりに起因するギャップムラ、R、
G、B画素間でのギャップムラあるいはR、G、Bの各
画素内でのギャップムラが存在して表面の透明電極の平
坦性が損なわれると、色ムラ、コントラストムラが生
じ、画像品質の低下を来すことになる。特にSTN方式
のカラー液晶表示装置では、平坦性が画像品質に大きな
影響を与えるため、保護膜での平坦化の機能は極めて需
要である。
【0004】保護膜は、カラーフィルタと対向電極基板
との接着性、カラーフィルタと対向電極基板とを接着し
た後の表示品質検査で不良と判断された場合のカラーフ
ィルタの再利用適性を考慮して、透明基板上の着色層を
被覆する特定領域にのみ形成することが好ましい。この
ため、保護膜形成は、硬化すべき部分をマスクによって
限定することが容易な光硬化性の樹脂を用いて行われて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
保護膜は、上述のような各種のギャップムラが存在する
場合、その表面平坦性が不十分であり、STN方式のカ
ラー液晶表示装置用のカラーフィルタに要求される表面
凹凸が0.1μm以下というレベルの達成が困難であっ
た。特に、樹脂によってブラックマトリックスを形成し
た場合、このブラックマトリックスは所定の遮光性を得
るためにクロム蒸着のブラックマトリックスに比べて厚
みが大きくなる。このためR、G、Bの各画素内で、ブ
ラックマトリックス上にかかる部分とそうでない部分と
のギャップムラが大きくなり、保護膜に要求される平坦
化機能がより厳しいものとなるが、このような高度の平
坦化機能を発現する保護膜は未だ得られていない。
【0006】本発明は、上記のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、製造工程が簡便であり、かつ、優れた
平坦性を備え、表示品質に優れた信頼性の高いカラー液
晶表示装置を可能とするカラーフィルタを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明のカラーフィルタは、透明基板と、該
透明基板上に形成された着色層と、該着色層を覆うよう
に形成された保護膜とを備え、該保護膜は、少なくとも
光重合性アクリレートポリマー、2官能以上の多官能光
重合性アクリレートモノマーおよび開始剤を含有し、前
記光重合性アクリレートポリマーと前記多官能光重合性
アクリレートモノマーとの割合が70:30乃至40:
60の範囲内である樹脂配合物を塗布し露光、現像して
形成されたものであるような構成とした。
【0008】このような本発明では、樹脂配合物に含有
される光重合性アクリレートポリマーと多官能光重合性
アクリレートモノマーとの割合が70:30乃至40:
60の範囲内であり、着色層を覆うように塗布された樹
脂配合物は良好なレベリング性を示し、各種のギャップ
ムラを吸収して、その塗布面は平坦性が極めた高いもの
となり、この樹脂配合物膜を露光、現像して形成される
保護膜も平坦性が極めて高いものとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。
【0010】図1は本発明のカラーフィルタの一例を示
す概略構成図である。図1において、本発明のカラーフ
ィルタ1は、透明基板2に所定のパターンで形成された
着色層3およびブラックマトリックス4と、着色層3を
覆うように形成された保護膜5を備えている。
【0011】このようなカラーフィルタ1を構成する透
明基板2としては、石英ガラス、パイレックスガラス、
合成石英板等の可撓性のないリジット材、あるいは透明
樹脂フィルム、光学用樹脂板等の可撓性を有するフレキ
シブル材を用いることができる。この中で特にコーニン
グ社製7059ガラスは、熱膨脹率の小さい素材であり
寸法安定性および高温加熱処理における作業性に優れ、
また、ガラス中にアルカリ成分を含まない無アルカリガ
ラスであるため、カラー液晶表示装置に使用するカラー
フィルタに適している。
【0012】カラーフィルタ1を構成する着色層3は赤
色パターン3R、緑色パターン3Gおよび青色パターン
3Bがモザイク型、ストライプ型、トライアングル型、
4画素配置型等の所望の形態で配列されてなり、ブラッ
クマトリックス4は各着色パターンの間および着色層3
形成領域の外側の所定領域に設けられている。
【0013】着色層3は、染色基材を塗布し、フォトマ
スクを介して露光・現像して形成したパターンを染色す
る染色法、感光性レジスト内に予め着色顔料を分散させ
ておき、フォトマスクを介して露光・現像する顔料分散
法、印刷インキで各色を印刷する印刷法、透明基板上に
予め透明導電層を形成し、この透明導電層上にポジレジ
スト層を形成し、フォトマスクを介して露光・現像して
透明導電層の所定箇所を露出させた後、透明基板を電着
液中に浸漬した状態で透明導電層に通電して電着を行い
着色層を形成する電着法等、いずれの方法を用いて形成
してもよい。この着色層3は、ブラックマトリックス4
を形成した後に、各色毎にそれぞれ所定の箇所に形成さ
れる。
【0014】また、ブラックマトリックス4も、上記の
染色法、顔料分散法、印刷法、電着法のいずれを用いて
も形成することができ、また、クロム蒸着等により形成
してもよい。
【0015】カラーフィルタ1を構成する保護膜5は、
少なくとも光重合性アクリレートポリマー、2官能以上
の多官能光重合性アクリレートモノマーおよび開始剤を
含有する樹脂配合物を、着色層3とブラックマトリック
ス4が形成された透明基板2上に塗布し、その後、所定
のフォトマスクを介して露光し、現像して形成されたも
のである。そして、本発明は、この樹脂配合物における
光重合性アクリレートポリマーと多官能光重合性アクリ
レートモノマーとの含有割合が70:30乃至40:6
0の範囲内であることを特徴としている。これにより、
樹脂配合物は優れたレベリング性と、透明基板や着色層
との良好な密着性と、現像性とを兼ね備えたものとな
る。したがって、例えば、ブラックマトリックス4が樹
脂を用いて形成したものであり、クロム蒸着のブラック
マトリックスに比べて厚みが大きくなり、図示例のよう
に赤色パターン3R、緑色パターン3Gおよび青色パタ
ーン3Bの周辺部がブラックマトリックス4上に盛り上
がるように存在し、各画素の中央部と周辺部とのギャッ
プムラが大きい場合であっても、塗布された樹脂配合物
の高いレベリング性によってギャップムラが吸収され、
平坦な塗布面が形成される。このような樹脂配合物膜を
露光して現像することにより形成される保護膜5は、高
い平坦性を備え、STN方式のカラー液晶表示装置用の
カラーフィルタに要求される表面凹凸が0.1μm以下
というレベルを達成するものである。
【0016】上述のような保護膜5を形成するために使
用可能な光重合性アクリレートポリマーとしては、o−
クレゾールノボラックエポキシアクリレート、フェノー
ルノボラックエポキシアクリレート等のエポキシアクリ
レート、ポリエステルアクリレート、ポリウレタンアク
リレート、ポリエーテルアクリレート、オリゴマアクリ
レート、アルキドアクリレート、ポリオールアクリレー
トおよびメラミンアクリレート等を挙げることができ
る。
【0017】また、このような光重合性アクリレートポ
リマーは、樹脂配合物の現像をアルカリ現像可能とする
ために酸性基を導入したものとすることが好ましい。導
入する酸性基としては、カルボキシル基、スルホン基、
チオカルボキシル基、スルフィン基等が好ましい。この
ような酸性基の導入は、光重合性アクリレートポリマー
中の水酸基に無水フタル酸、無水コハク酸、無水マレイ
ン酸等の酸無水物を反応させることにより行うことがで
き、水酸基の酸性基化は30〜70%程度、好ましくは
50%程度とする。
【0018】また、保護膜5を形成するために使用可能
なアクリレートモノマーとしては、1,4−ブタンジオ
ールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ペンタ
エリスリトールトリアクリレート、トリメチロールプロ
パントリアクリレート、ペンタエリスリトールアクリレ
ートおよびジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
等を挙げることができる。
【0019】そして、上述のように、樹脂配合物におけ
る光重合性アクリレートポリマーと多官能光重合性アク
リレートモノマーとの含有割合は、70:30乃至4
0:60の範囲内とする。多官能光重合性アクリレート
モノマーの含有割合が上記の範囲未満の場合、樹脂配合
物のレベリング性が不十分であり、保護膜5の平坦性が
悪く、表面凹凸が0.1μm以下というレベルの達成は
困難になる。また、多官能光重合性アクリレートモノマ
ーの含有割合が上記の範囲を超える場合、樹脂配合物の
アルカリ現像性が低下し、また、保護膜5の透明基板2
や着色層3に対する密着性が不十分となり好ましくな
い。
【0020】また、本発明で使用可能な開始剤として
は、ベンゾフェノン、あるいは、イルガキュアー18
4、イルガキュアー369、イルガキュアー651、イ
ルガキュアー907(いずれもチバガイギー社商品
名)、ダロキュアー(メルク社商品名)等を挙げること
ができる。このような開始剤は、樹脂配合物中に固形分
比1〜3重量%の範囲で含有されることが好ましい。
【0021】保護膜5の形成は、上述の光重合性アクリ
レートポリマーと、2官能以上の多官能光重合性アクリ
レートモノマーと、開始剤とを混合してなる樹脂配合物
を、スピンコーター、ロールコーター、スプレイ、印刷
等の方法により塗布して行うことができる。この樹脂配
合物の塗布膜に対する露光は、フォトマスクを介して紫
外線を照射することにより行える。また、露光後の現像
は、溶剤現像が可能であるが、廃液処理等の関係からア
ルカリ現像が好ましく、この場合、上述のような酸性基
を導入した光重合性アクリレートポリマーを使用するこ
とができる。
【0022】尚、本発明では、樹脂配合物に、さらに、
シランカップリング剤を添加してもよい。使用するシラ
ンカップリング剤としては、ビニルシラン、アクリルシ
ラン、エポキシシラン、アミノシラン等を挙げることが
できる。
【0023】より具体的には、ビニルシランとして、ビ
ニルトリクロルシラン、ビニルトリス(β−メトキシエ
トキシ)シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルト
リメトキシシラン等を使用することができる。
【0024】また、アクリルシランとしては、γ−メタ
クリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリ
ロキシプロピルメチルジメトキシシラン等を挙げること
ができる。
【0025】エポキシシランとしては、β−(3,4−
エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルメチルジエトシキシラン等を挙げる
ことができる。
【0026】さらに、アミノシランとしては、N−β−
(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピル
メチルジトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン等を使用することができる。その他の
シランカップリング剤として、γ−メルカプトプロピル
トリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシ
シラン、γ−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、
γ−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、γ−クロ
ロプロピルメチルジエトキシシラン等を使用することが
できる。
【0027】また、本発明では、光重合性アクリレート
ポリマーとして、酸性基を導入した光重合性アクリレー
トポリマーを使用する場合、樹脂配合物中にエポキシ樹
脂を添加することができる。このエポキシ樹脂は、露
光、現像後に存在する未反応の酸性基と反応し、これに
よって、保護膜5に耐アルカリ性を付与するためのもの
である。使用するエポキシ樹脂としては、フェノールノ
ボラック型のエポキシ樹脂、クレゾールノボラック型の
エポキシ樹脂等を挙げることができる。このようなエポ
キシ樹脂は、樹脂配合物中に固形分比10〜30重量%
の範囲で含有することが好ましい。エポキシ樹脂の含有
量が10重量%未満では、保護膜に十分な耐アルカリ性
を付与することができず、一方、エポキシ樹脂の含有量
が30重量%を超えると、光硬化に供しないエポキシ樹
脂量が多くなりすぎ、樹脂配合物の保存安定性、現像適
性が低下するので好ましくない。
【0028】カラーフィルタ1を構成する保護膜5上
に、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(Zn
O)、酸化スズ(SnO)等、およびその合金等を用い
て、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法等の一般
的な成膜方法により透明導電膜を形成し、必要に応じて
フォトレジストを用いたエッチングにより所定のパター
ンとして透明電極を形成することができる。この透明電
極の厚みは20〜500nm程度、好ましくは100〜
300nm程度とすることができ、その表面の平坦性
は、表面凹凸が0.1μm以下というレベルにある。
【0029】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。試料1の作成 厚み1.1mmのガラス基板(旭硝子(株)製AL材)
上に、下記の組成のブラックマトリックス用感光性樹脂
をスピンコート法により塗布し、その後、70℃のオー
ブン中で30分間乾燥した。次いで、所定のパターンの
フォトマスクを介して塗布面に水銀ランプを用いて露光
を行い、水によるスプレー現像を1分間行って、ブラッ
クマトリックスのレリーフパターン(厚み1.3μm)
を形成した。さらに、その後、150℃で30分間加熱
して硬化処理を施した。
【0030】 (ブラックマトリックス用感光性樹脂の組成) ・カーボンブラック … 8重量部 ・ポリビニルアルコール/5%スチルバゾリウムキノリウム (感光性樹脂) … 5重量部 ・水 … 87重量部 次に、ブラックマトリックスを形成したガラス基板上
に、下記の組成の赤色感光性樹脂をスピンコート法によ
り塗布し、その後、70℃のオーブン中で30分間乾燥
した。次いで、所定のパターンのフォトマスクを介して
塗布面に水銀ランプを用いて露光を行い、水によるスプ
レー現像を1分間行って、赤色画素を形成すべき領域に
赤色のレリーフパターンを形成した。さらに、その後、
150℃で30分間加熱して硬化処理を施した。
【0031】次に、下記の組成の緑色感光性樹脂を用い
て、赤色のレリーフパターン形成と同様の工程で、緑色
画素を形成すべき領域に緑色のレリーフパターンを形成
した。
【0032】さらに、下記の組成の青色感光性樹脂を用
いて、赤色のレリーフパターン形成と同様の工程で、青
色画素を形成すべき領域に青色のレリーフパターンを形
成し、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色からなる着
色層を作成した。これらのレリーフパターンは、中央部
の厚みが1.3μmであり、ブラックマトリックス上の
盛り上がり部分は、中央部よりも1.0μm高いもので
あった。
【0033】 (赤色感光性樹脂の組成) ・ピラゾロンレッド(赤色顔料) … 10重量部 ・ポリビニルアルコール/5%スチルバゾリウムキノリウム (感光性樹脂) … 5重量部 ・水 … 85重量部 (緑色感光性樹脂の組成) ・リオノールグリーン2Y−301(緑色顔料) … 9重量部 ・ポリビニルアルコール/5%スチルバゾリウムキノリウム (感光性樹脂) … 5重量部 ・水 … 86重量部 (青色感光性樹脂の組成) ・ファストゲンブルー(青色顔料) … 3重量部 ・ポリビニルアルコール/5%スチルバゾリウムキノリウム (感光性樹脂) … 5重量部 ・水 … 92重量部 次に、上記の着色層を形成したガラス基板上に、下記の
組成の樹脂配合物A−1をスピンコーターを用いて塗布
(塗布量(乾燥時)1.2g/m2 )した。
【0034】 (樹脂配合物A−1の組成) ・o−クレゾールノボラックエポキシアクリレート (水酸基の50%が無水フタル酸と反応したもの)…13.72重量部 ・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート … 5.88重量部 ・イルガキュアー369 … 0.4重量部 ・酢酸3−メトキシブチルアルコール … 80重量部 尚、上記の樹脂配合物A−1におけるo−クレゾールノ
ボラックエポキシアクリレートとジペンタエリスリトー
ルヘキサアクリレートとの含有割合は70:30であ
る。
【0035】その後、樹脂配合物の塗布膜から100μ
mの距離にフォトマスクを配置してプロキシミティアラ
イナにより2.0kWの超高圧水銀ランプを用いて着色
層の形成領域に相当する領域にのみ紫外線を10秒間照
射した。次いで、0.05%水酸化カリウム水溶液(液
温23℃)中に1分間浸漬してアルカリ現像し、樹脂配
合物の塗布膜の未硬化部分のみを除去して保護膜を形成
し、カラーフィルタ(試料1)を得た。試料2の作成 樹脂配合物中のo−クレゾールノボラックエポキシアク
リレートとジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
との含有割合が50:50である下記の組成の樹脂配合
物A−2を使用した他は、試料1と同様にしてカラーフ
ィルタ(試料2)を作製した。
【0036】 (樹脂配合物A−2の組成) ・o−クレゾールノボラックエポキシアクリレート (水酸基の50%が無水フタル酸と反応したもの)… 9.8重量部 ・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート … 9.8重量部 ・イルガキュアー369 … 0.4重量部 ・酢酸3−メトキシブチルアルコール … 80重量部試料3の作成 樹脂配合物中のo−クレゾールノボラックエポキシアク
リレートとジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
との含有割合が40:60である下記の組成の樹脂配合
物A−3を使用した他は、試料1と同様にしてカラーフ
ィルタ(試料3)を作製した。
【0037】 (樹脂配合物A−3の組成) ・o−クレゾールノボラックエポキシアクリレート (水酸基の50%が無水フタル酸と反応したもの)… 7.84重量部 ・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート …11.76重量部 ・イルガキュアー369 … 0.4重量部 ・酢酸3−メトキシブチルアルコール … 80重量部比較試料1の作成 樹脂配合物中のo−クレゾールノボラックエポキシアク
リレートとジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
との含有割合が90:10である下記の組成の樹脂配合
物C−1を使用した他は、試料1と同様にしてカラーフ
ィルタ(比較試料1)を作製した。
【0038】 (樹脂配合物C−1の組成) ・o−クレゾールノボラックエポキシアクリレート (水酸基の50%が無水フタル酸と反応したもの)…17.64重量部 ・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート … 1.96重量部 ・イルガキュアー369 … 0.4重量部 ・酢酸3−メトキシブチルアルコール … 80重量部比較試料2の作成 樹脂配合物中のo−クレゾールノボラックエポキシアク
リレートとジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
との含有割合が30:70である下記の組成の樹脂配合
物C−2を使用した他は、試料1と同様にしてカラーフ
ィルタ(比較試料2)を作製した。
【0039】 (樹脂配合物C−2の組成) ・o−クレゾールノボラックエポキシアクリレート (水酸基の50%が無水フタル酸と反応したもの)… 5.88重量部 ・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート …13.72重量部 ・イルガキュアー369 … 0.4重量部 ・酢酸3−メトキシブチルアルコール … 80重量部各試料の評価 各カラーフィルタ(試料1〜3、比較試料1〜2)の保
護膜について、下記の条件で表面凹凸、基板密着性を測
定、評価し、また、使用した樹脂配合物の現像適性を評
価して、結果を下記の表1に示した。
【0040】(表面凹凸の測定条件)テンコール社製の
α−Stepを使用して、走査長500μmで表面凹凸
を測定した。
【0041】(基板密着性の評価条件)JIS K54
00碁盤目試験に準じて、試料に1mm間隔で縦11
本、それに交差するように横11本の切り込みをカッタ
ーで入れて、計100個の切片を碁盤目状に形成し、こ
の上に粘着テープ(ニチバン(株)製 セロハンテー
プ)を貼り、その後、粘着テープを上方向に引っ張り剥
して、残った切片の数から下記の基準で評価した。
【0042】評価基準 ○:100個の切片がすべて残っている ×:1個以上の切片が粘着テープとともに剥離される (現像適性の評価条件)0.05%水酸化カリウム水溶
液(23℃)に1分間浸漬して未露光部分を完全に除去
したときの保護膜パターンの外周形状を下記の基準で評
価した。
【0043】評価基準 ○:外周形状が直線性を保ち、うねり、欠け、膨潤等が
みられない ×:外周形状に直線性がみられず、うねり、欠け、膨潤
等が生じている
【0044】
【表1】 表1に示されるように、樹脂配合物中のo−クレゾール
ノボラックエポキシアクリレートとジペンタエリスリト
ールヘキサアクリレートとの含有割合が70:30乃至
40:60の範囲内にある試料1〜3は、着色層の中央
部と周辺部との間に1.0μmのギャップムラが存在す
るにもかかわらず、保護層の表面凹凸は0.1μm以下
であり、優れた平坦性を備えることが確認された。
【0045】これに対して、樹脂配合物中のo−クレゾ
ールノボラックエポキシアクリレートとジペンタエリス
リトールヘキサアクリレートとの含有割合が90:10
であり、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの
含有割合が本発明よりも少ない比較試料1は、保護膜形
成に使用する樹脂配合物のレベリング性が不十分であ
り、着色層の中央部と周辺部との間に存在する1.0μ
mのギャップムラを吸収することができず、保護膜の表
面凹凸が0.1μmを超えるものであった。
【0046】また、樹脂配合物中のo−クレゾールノボ
ラックエポキシアクリレートとジペンタエリスリトール
ヘキサアクリレートとの含有割合が30:70であり、
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの含有割合
が本発明よりも多い比較試料2は、保護膜形成に使用す
る樹脂配合物のレベリング性は良好であり、着色層の中
央部と周辺部との間に存在する1.0μmのギャップム
ラを吸収して保護層の表面凹凸は0.1μm以下である
が、保護膜と透明基板との密着性、および、樹脂配合物
の現像適性が劣り、実用に供し得ないものであった。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば透
明基板上に着色層を形成し、少なくとも光重合性アクリ
レートポリマー、2官能以上の多官能光重合性アクリレ
ートモノマーおよび開始剤を含有する樹脂配合物が、上
記の着色層を覆うように透明基板上に塗布され、塗布さ
れた樹脂配合物は、光重合性アクリレートポリマーと多
官能光重合性アクリレートモノマーとを70:30乃至
40:60の割合で含有するので、良好なレベリング性
を示し、各種のギャップムラを吸収して平坦性が極めて
高い塗布膜となり、この樹脂配合物の塗布膜を露光、現
像することにより着色層上に保護膜を形成するので、保
護膜の平坦性が高く、表面凹凸が0.1μm以下の優れ
た平坦性を有するカラーフィルタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーフィルタの一例を示す概略構成
図である。
【符号の説明】
1…カラーフィルタ 2…透明基板 3…着色層 4…ブラックマトリックス 5…保護膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板と、該透明基板上に形成された
    着色層と、該着色層を覆うように形成された保護膜とを
    備え、該保護膜は、少なくとも光重合性アクリレートポ
    リマー、2官能以上の多官能光重合性アクリレートモノ
    マーおよび開始剤を含有し、前記光重合性アクリレート
    ポリマーと前記多官能光重合性アクリレートモノマーと
    の割合が70:30乃至40:60の範囲内である樹脂
    配合物を塗布し露光、現像して形成されたものであるこ
    とを特徴とするカラーフィルタ。
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