JPH09145754A - 周波数検出装置 - Google Patents
周波数検出装置Info
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- JPH09145754A JPH09145754A JP7310591A JP31059195A JPH09145754A JP H09145754 A JPH09145754 A JP H09145754A JP 7310591 A JP7310591 A JP 7310591A JP 31059195 A JP31059195 A JP 31059195A JP H09145754 A JPH09145754 A JP H09145754A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の周波数検出装置は線間電圧の1周期を
検出周波数の更新周期とするため用途によって応答性に
難があった。また、代表相の線間電圧を取り込み周波数
を検出していることから、そのうち1相の電圧が低下す
ると線間電圧の位相がずれて検出誤差が生じる恐れがあ
った。 【解決手段】 三相交流の全ての相電圧を取り込み、相
電圧がゼロクロスする点でレベルが反転するロジックレ
ベル信号を個々の相毎に生成する波形整形器11、12、13
と、ロジックレベル信号の1周期毎にタイミング発生器
31、32、33より出力された演算開始信号に基づき、個々
の相毎に1/T演算を行う1/T演算器41、42、43と、
相電圧が顕著に低下した相を検出する入力断検出器81、
82、83と、相電圧が顕著に低下していないことを条件
に、各相の1/T演算結果を相電圧の周期の1/3周期
毎に切り替えて検出周波数として出力する出力選択器9
とを有して構成される。
検出周波数の更新周期とするため用途によって応答性に
難があった。また、代表相の線間電圧を取り込み周波数
を検出していることから、そのうち1相の電圧が低下す
ると線間電圧の位相がずれて検出誤差が生じる恐れがあ
った。 【解決手段】 三相交流の全ての相電圧を取り込み、相
電圧がゼロクロスする点でレベルが反転するロジックレ
ベル信号を個々の相毎に生成する波形整形器11、12、13
と、ロジックレベル信号の1周期毎にタイミング発生器
31、32、33より出力された演算開始信号に基づき、個々
の相毎に1/T演算を行う1/T演算器41、42、43と、
相電圧が顕著に低下した相を検出する入力断検出器81、
82、83と、相電圧が顕著に低下していないことを条件
に、各相の1/T演算結果を相電圧の周期の1/3周期
毎に切り替えて検出周波数として出力する出力選択器9
とを有して構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統の交流電
圧の周波数を検出する周波数検出装置に関する。
圧の周波数を検出する周波数検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電力系統の交流電圧の周波数検出装置を
制御目的に使用する際には、周波数検出装置が十分な検
出精度を有していることの他に、入力交流電圧に重畳す
る外来のノイズや高調波、さらには系統事故や機器操作
によって生ずる電圧位相の急激な変化に対して、周波数
を誤検出しないような対策を講じることが肝心である。
−般的に、電力系統の交流電圧を高精度に周波数信号に
変換するためには、三相のうち代表相の線間電圧を入力
し、その入力電圧の立上がりまたは立下かりのゼロクロ
ス点から次の周期のゼロクロス点までの周期Tより、1
/Τに相当する演算を行って周波数を得る方式がとられ
る。また、外来のノイズや高調波などのように入力電圧
の周波数より十分に高い周波数成分の影響を避けるため
には、入力電圧をローパスフィルタに通して高い周波数
帯域の成分を取り除く方法がとられる。しかし、入力電
圧の過渡的な変動は、線間電圧の位相を変化させ、周波
数検出のタイミング信号として用いるゼロクロス点をず
らしてしまうため、入力電圧をフィルタに通すことでは
この影響を取り除くことができない。
制御目的に使用する際には、周波数検出装置が十分な検
出精度を有していることの他に、入力交流電圧に重畳す
る外来のノイズや高調波、さらには系統事故や機器操作
によって生ずる電圧位相の急激な変化に対して、周波数
を誤検出しないような対策を講じることが肝心である。
−般的に、電力系統の交流電圧を高精度に周波数信号に
変換するためには、三相のうち代表相の線間電圧を入力
し、その入力電圧の立上がりまたは立下かりのゼロクロ
ス点から次の周期のゼロクロス点までの周期Tより、1
/Τに相当する演算を行って周波数を得る方式がとられ
る。また、外来のノイズや高調波などのように入力電圧
の周波数より十分に高い周波数成分の影響を避けるため
には、入力電圧をローパスフィルタに通して高い周波数
帯域の成分を取り除く方法がとられる。しかし、入力電
圧の過渡的な変動は、線間電圧の位相を変化させ、周波
数検出のタイミング信号として用いるゼロクロス点をず
らしてしまうため、入力電圧をフィルタに通すことでは
この影響を取り除くことができない。
【0003】例えば図8に示す例では、R−S線間電圧
のうちR相の電圧がa点で50%低下してa′となった
場合を示している。これによりR−S線間電圧はb点か
らb′点に低下し、ゼロクロス点が電圧正常時のc点か
らc′点にずれる。このように電圧が低下した周期に生
じる位相ずれの結果、検出周波数に誤差を生じることと
なる。
のうちR相の電圧がa点で50%低下してa′となった
場合を示している。これによりR−S線間電圧はb点か
らb′点に低下し、ゼロクロス点が電圧正常時のc点か
らc′点にずれる。このように電圧が低下した周期に生
じる位相ずれの結果、検出周波数に誤差を生じることと
なる。
【0004】従って、周波数検出装置を入力電圧の位相
変化の影響が懸念される用途に使用する場合には、入力
電圧を分周したり出力の移動平均をとること等により過
渡的な位相変化の影響を入力電圧の数周期に渡り平均化
する手法が用いられる。
変化の影響が懸念される用途に使用する場合には、入力
電圧を分周したり出力の移動平均をとること等により過
渡的な位相変化の影響を入力電圧の数周期に渡り平均化
する手法が用いられる。
【0005】この種の装置としては、例えば特開平6−
152255公報の装置がある。図9はこの周波数検出
装置の構成を示している。
152255公報の装置がある。図9はこの周波数検出
装置の構成を示している。
【0006】波形整形器101は、電力系統における代
表相の線間電圧を入力信号A1として取り込み、この入
力信号A1に対してフィルタリングを含む波形整形を行
うことで、入力信号A1がゼロクロスするタイミングで
ロジックレベルが反転するロジックレベル信号A2を生
成してタイミング発生器103に出力する。
表相の線間電圧を入力信号A1として取り込み、この入
力信号A1に対してフィルタリングを含む波形整形を行
うことで、入力信号A1がゼロクロスするタイミングで
ロジックレベルが反転するロジックレベル信号A2を生
成してタイミング発生器103に出力する。
【0007】タイミング発生器103は、波形整形器1
より入力されるロジックレベル信号A2のー周期毎に後
述する1/T演算器104に対して1/T演算開始信号
T1を出力し、その後、1/T演算に要する時間を置い
て移動平均演算器106に対してデータ更新信号T2を
出力する。
より入力されるロジックレベル信号A2のー周期毎に後
述する1/T演算器104に対して1/T演算開始信号
T1を出力し、その後、1/T演算に要する時間を置い
て移動平均演算器106に対してデータ更新信号T2を
出力する。
【0008】1/T演算器104は、1/T演算開始信
号T1が入力されることにより、入力信号A1の周期T
の逆数(1/T)、すなわち入力電圧A1の周波数相当
のバイナリ信号である1/Τ演算結果S1を求めて移動
平均演算器106に出力する。なお、1/T演算器10
4の1/T演算結果S1は、タイミング発生器103か
ら移動平均演算器106に対してデータ更新信号T2が
出力された時点で既に求まっている。
号T1が入力されることにより、入力信号A1の周期T
の逆数(1/T)、すなわち入力電圧A1の周波数相当
のバイナリ信号である1/Τ演算結果S1を求めて移動
平均演算器106に出力する。なお、1/T演算器10
4の1/T演算結果S1は、タイミング発生器103か
ら移動平均演算器106に対してデータ更新信号T2が
出力された時点で既に求まっている。
【0009】移動平均演算器106は、データ更新信号
T2を入力すると、1/T演算器104で求めた1/T
演算結果S1を取り込み、今回の1/T演算結果S1を
含む過去所定回数前までの各々の演算で得た各値の平均
値を求め、その結果を検出周波数S3として出力する。
T2を入力すると、1/T演算器104で求めた1/T
演算結果S1を取り込み、今回の1/T演算結果S1を
含む過去所定回数前までの各々の演算で得た各値の平均
値を求め、その結果を検出周波数S3として出力する。
【0010】上記構成の周波数検出装置において、移動
平均処理区間のデータ数MをM=4(1/Τ演算結果信
号S1の4回分)とした場合の動作を説明する。1/T
演算器104で行われる1/T演算は入力電圧A1のー
周期毎に行われ、その都度1/T演算結果信号S1が更
新される。この1/T演算結果信号S1は移動平均演算
器106に入力され、この結果、図10に示すように、
移動平均区間a、b、cの1/T演算結果の平均値がそ
れぞれ検出周波数S3のa′、b′、c′となって出力
される。
平均処理区間のデータ数MをM=4(1/Τ演算結果信
号S1の4回分)とした場合の動作を説明する。1/T
演算器104で行われる1/T演算は入力電圧A1のー
周期毎に行われ、その都度1/T演算結果信号S1が更
新される。この1/T演算結果信号S1は移動平均演算
器106に入力され、この結果、図10に示すように、
移動平均区間a、b、cの1/T演算結果の平均値がそ
れぞれ検出周波数S3のa′、b′、c′となって出力
される。
【0011】以上のように、上記従来の周波数検出装置
では、入力電圧(相電圧)A1の1周期毎に更新される
1/T演算結果S1に移動平均処理を施すことで、出力
の更新周期を損なわず、系統事故や急激な負荷変動によ
る入力電圧変動の影響を平均化している。
では、入力電圧(相電圧)A1の1周期毎に更新される
1/T演算結果S1に移動平均処理を施すことで、出力
の更新周期を損なわず、系統事故や急激な負荷変動によ
る入力電圧変動の影響を平均化している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、周波数検出
装置における出力の更新周期は、できる限り短いことが
応答性の面から望まれる。上記従来の周波数検出装置は
一つの線間電圧の1周期を出力の更新周期としている
が、用途によっては、応答性が十分でない場合がある。
装置における出力の更新周期は、できる限り短いことが
応答性の面から望まれる。上記従来の周波数検出装置は
一つの線間電圧の1周期を出力の更新周期としている
が、用途によっては、応答性が十分でない場合がある。
【0013】また、上記従来の周波数検出装置では、代
表相の線間電圧を取り込み周波数を検出していることか
ら、何らかの原因で各相のうちの1相の電圧が低下する
ことで線間電圧の位相がずれてゼロクロス点もずれ、移
動平均処理を施すことによりその影響を平均化している
ものの、検出誤差が生じてしまう恐れがあった。
表相の線間電圧を取り込み周波数を検出していることか
ら、何らかの原因で各相のうちの1相の電圧が低下する
ことで線間電圧の位相がずれてゼロクロス点もずれ、移
動平均処理を施すことによりその影響を平均化している
ものの、検出誤差が生じてしまう恐れがあった。
【0014】本発明はこのような課題を解決するための
もので、線間電圧の1/3の周期で検出周波数を更新す
ることのできる応答性に優れた周波数検出装置の提供を
目的とする。
もので、線間電圧の1/3の周期で検出周波数を更新す
ることのできる応答性に優れた周波数検出装置の提供を
目的とする。
【0015】また、本発明は、過渡的な電圧変動や三相
のうちの二相までが欠相した状況においても、精度良く
周波数検出を行うことのできる周波数検出装置の提供を
目的とする。
のうちの二相までが欠相した状況においても、精度良く
周波数検出を行うことのできる周波数検出装置の提供を
目的とする。
【0016】さらに、本発明は、一つの線間電圧を監視
して周波数検出を行うものにおいて、監視している線間
電圧が電力系統の事故により一時的に低下しても誤差を
生じることなく周波数検出を継続することの可能な周波
数検出装置の提供を目的としている。
して周波数検出を行うものにおいて、監視している線間
電圧が電力系統の事故により一時的に低下しても誤差を
生じることなく周波数検出を継続することの可能な周波
数検出装置の提供を目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の周波数検出装置は、電力系統より検出され
た全ての線間電圧の信号を各々入力して、各線間電圧の
いずれかがゼロクロスするタイミングで反転するロジッ
クレベル信号を出力する三相波形整形手段と、三相波形
整形手段より出力されたロジックレベル信号の1周期毎
にタイミング信号を発生するタイミング信号発生手段
と、タイミング信号発生手段より出力されたタイミング
信号に基づいて三相交流電圧の周波数に相当する値を演
算する演算手段と、演算手段による演算が行われる毎
に、今回の演算から所定回数前の演算までの各演算で得
た各値の平均値を検出周波数として求める移動平均値化
手段とを具備して構成される。
に、本発明の周波数検出装置は、電力系統より検出され
た全ての線間電圧の信号を各々入力して、各線間電圧の
いずれかがゼロクロスするタイミングで反転するロジッ
クレベル信号を出力する三相波形整形手段と、三相波形
整形手段より出力されたロジックレベル信号の1周期毎
にタイミング信号を発生するタイミング信号発生手段
と、タイミング信号発生手段より出力されたタイミング
信号に基づいて三相交流電圧の周波数に相当する値を演
算する演算手段と、演算手段による演算が行われる毎
に、今回の演算から所定回数前の演算までの各演算で得
た各値の平均値を検出周波数として求める移動平均値化
手段とを具備して構成される。
【0018】この発明においては、線間電圧の周期の1
/3の周期で、三相交流電圧の周波数に相当する値を演
算し、移動平均演算を行うことで、検出周波数の更新周
期を線間電圧の周期の1/3に縮めることができ、応答
性の大幅な向上を図ることができる。
/3の周期で、三相交流電圧の周波数に相当する値を演
算し、移動平均演算を行うことで、検出周波数の更新周
期を線間電圧の周期の1/3に縮めることができ、応答
性の大幅な向上を図ることができる。
【0019】また、本発明の周波数検出装置は、電力系
統より検出された全ての相電圧の信号を各々入力して、
個々の相毎に、相電圧がゼロクロスするタイミングで反
転するロジックレベル信号を各々出力する波形整形手段
と、電力系統母線より検出された三相交流における個々
の相電圧の信号を各々入力して異常の疑いのある相を検
出する異常検出手段と、波形整形手段より出力された各
ロジックレベル信号の1周期毎にタイミング信号を個々
の相毎に発生するタイミング信号発生手段と、タイミン
グ信号発生手段より出力された各タイミング信号に基づ
いて三相交流電圧の周波数に相当する値を個々の相毎に
演算する演算手段と、演算手段によるいずれかの相の演
算が行われる毎に、異常検出手段によって該相の異常が
検出されなければその演算結果を選択して出力する出力
選択手段とを具備して構成される。 この発明において
は、相電圧が顕著に低下していないことを条件に、各相
の演算結果を相電圧の周期の1/3周期毎に切り替えて
検出周波数として出力することによって、相電圧の周期
の1/3周期で更新された検出周波数を得ることができ
る。
統より検出された全ての相電圧の信号を各々入力して、
個々の相毎に、相電圧がゼロクロスするタイミングで反
転するロジックレベル信号を各々出力する波形整形手段
と、電力系統母線より検出された三相交流における個々
の相電圧の信号を各々入力して異常の疑いのある相を検
出する異常検出手段と、波形整形手段より出力された各
ロジックレベル信号の1周期毎にタイミング信号を個々
の相毎に発生するタイミング信号発生手段と、タイミン
グ信号発生手段より出力された各タイミング信号に基づ
いて三相交流電圧の周波数に相当する値を個々の相毎に
演算する演算手段と、演算手段によるいずれかの相の演
算が行われる毎に、異常検出手段によって該相の異常が
検出されなければその演算結果を選択して出力する出力
選択手段とを具備して構成される。 この発明において
は、相電圧が顕著に低下していないことを条件に、各相
の演算結果を相電圧の周期の1/3周期毎に切り替えて
検出周波数として出力することによって、相電圧の周期
の1/3周期で更新された検出周波数を得ることができ
る。
【0020】また、この周波数検出装置においては、線
間電圧に代えて各相の相電圧を用いて周波数検出を行う
ようにしたことで、電力系統の事故によって全体の相電
圧が低下しても、位相変化によってゼロクロス点がずれ
ることがなくなり、検出周波数の誤差が生じない。
間電圧に代えて各相の相電圧を用いて周波数検出を行う
ようにしたことで、電力系統の事故によって全体の相電
圧が低下しても、位相変化によってゼロクロス点がずれ
ることがなくなり、検出周波数の誤差が生じない。
【0021】さらに、この周波数検出装置においては、
三相交流の全ての相電圧を用いているので、三相のうち
の一相或いは二相が欠相しても、それらの相の演算結果
による出力更新をキャンセルすることによって、誤差な
く周波数検出を行うことができる。
三相交流の全ての相電圧を用いているので、三相のうち
の一相或いは二相が欠相しても、それらの相の演算結果
による出力更新をキャンセルすることによって、誤差な
く周波数検出を行うことができる。
【0022】さらに、本発明の周波数検出装置は、電力
系統より検出されたある一つの線間電圧の信号を入力し
て、線間電圧がゼロクロスするタイミングで反転するロ
ジックレベル信号を出力する波形整形手段と、波形整形
手段より出力されたロジックレベル信号の1周期毎にタ
イミング信号を発生するタイミング信号発生手段と、タ
イミング信号発生手段より出力されたタイミング信号に
基づいて三相交流電圧の周波数に相当する値を演算する
演算手段と、演算手段による演算が行われる毎に、今回
の演算から所定回数前の演算までの各演算で得た各値の
平均値を検出周波数として求める移動平均値化手段と、
演算手段の演算結果に基づいて線間電圧の異常変動の有
無を判定し、異常変動が検出された場合、その演算結果
を移動平均値化手段による処理の対象から除外する手段
とを具備して構成される。
系統より検出されたある一つの線間電圧の信号を入力し
て、線間電圧がゼロクロスするタイミングで反転するロ
ジックレベル信号を出力する波形整形手段と、波形整形
手段より出力されたロジックレベル信号の1周期毎にタ
イミング信号を発生するタイミング信号発生手段と、タ
イミング信号発生手段より出力されたタイミング信号に
基づいて三相交流電圧の周波数に相当する値を演算する
演算手段と、演算手段による演算が行われる毎に、今回
の演算から所定回数前の演算までの各演算で得た各値の
平均値を検出周波数として求める移動平均値化手段と、
演算手段の演算結果に基づいて線間電圧の異常変動の有
無を判定し、異常変動が検出された場合、その演算結果
を移動平均値化手段による処理の対象から除外する手段
とを具備して構成される。
【0023】この発明においては、線間電圧の急変を検
出し、その電圧急変時の不当な演算結果について移動平
均値化手段による処理の対象から除外することによっ
て、電力系統の事故や機器操作誤り等による一時的な線
間電圧の低下による周波数検出への影響を抑制すること
ができ、誤差なく周波数検出を継続することができる。
出し、その電圧急変時の不当な演算結果について移動平
均値化手段による処理の対象から除外することによっ
て、電力系統の事故や機器操作誤り等による一時的な線
間電圧の低下による周波数検出への影響を抑制すること
ができ、誤差なく周波数検出を継続することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
て説明する。
【0025】図1は本発明の第1の実施形態である周波
数検出装置の構成を示す図である。同図に示すように、
この周波数検出装置は、三相波形整形器7、タイミング
発生器3、1/T演算器4、及び移動平均演算器6によ
り構成される。
数検出装置の構成を示す図である。同図に示すように、
この周波数検出装置は、三相波形整形器7、タイミング
発生器3、1/T演算器4、及び移動平均演算器6によ
り構成される。
【0026】三相波形整形器7は、図2に示すように、
電力系統母線より検出された全ての線間電圧、すなわち
R−S相線間電圧E11、S−T相線間電圧E12、T
−R線間電圧E13を取り込み、各線間電圧のいずれか
がゼロクロスするタイミングでロジックレベルが反転す
るロジックレベル信号A2を生成してタイミング発生器
3に出力する。
電力系統母線より検出された全ての線間電圧、すなわち
R−S相線間電圧E11、S−T相線間電圧E12、T
−R線間電圧E13を取り込み、各線間電圧のいずれか
がゼロクロスするタイミングでロジックレベルが反転す
るロジックレベル信号A2を生成してタイミング発生器
3に出力する。
【0027】タイミング発生器3は、三相波形整形器7
からのロジックレベル信号A2を取り込み、このロジッ
クレベル信号A2の1周期毎に、1/T演算器4に対し
て演算開始信号T1を出力し、1/T演算器4での1/
T演算に要する時間を置いて移動平均演算器6に対して
出力更新信号T2を出力する。
からのロジックレベル信号A2を取り込み、このロジッ
クレベル信号A2の1周期毎に、1/T演算器4に対し
て演算開始信号T1を出力し、1/T演算器4での1/
T演算に要する時間を置いて移動平均演算器6に対して
出力更新信号T2を出力する。
【0028】1/T演算器4は、タイミング発生器3か
らの演算開始信号T1に基づいて1/Τ演算を開始し、
測定対象とする三相交流電圧の周波数に相当する1/T
演算結果S1を求めて移動平均演算器6に出力する。こ
こで、タイミング発生器3からの演算開始信号T1は、
電力系統に異常がなければ線間電圧の周期Tの1/3の
周期で発生する。したがって、1/T演算器4は、前後
の演算開始信号T1の間の時間に3を乗じてTを求める
ことによって、1/Τ演算結果を得ることができる。な
お、この1/T演算器4の1/T演算結果S1は、タイ
ミング発生器3から移動平均演算器6に対してデータ更
新信号T2が出力された時点で既に求まっている。
らの演算開始信号T1に基づいて1/Τ演算を開始し、
測定対象とする三相交流電圧の周波数に相当する1/T
演算結果S1を求めて移動平均演算器6に出力する。こ
こで、タイミング発生器3からの演算開始信号T1は、
電力系統に異常がなければ線間電圧の周期Tの1/3の
周期で発生する。したがって、1/T演算器4は、前後
の演算開始信号T1の間の時間に3を乗じてTを求める
ことによって、1/Τ演算結果を得ることができる。な
お、この1/T演算器4の1/T演算結果S1は、タイ
ミング発生器3から移動平均演算器6に対してデータ更
新信号T2が出力された時点で既に求まっている。
【0029】移動平均演算器6は、出力更新信号T2が
出力されると、1/T演算器4で求めた1/Τ演算結果
S1を取り込み、今回の演算結果S1を含む過去所定回
数前までの各々の演算で得た各値の平均値を求め、これ
を検出周波数S3として出力する。
出力されると、1/T演算器4で求めた1/Τ演算結果
S1を取り込み、今回の演算結果S1を含む過去所定回
数前までの各々の演算で得た各値の平均値を求め、これ
を検出周波数S3として出力する。
【0030】図3は三相波形整形器7の構成例を示すブ
ロック図である。この三相波形整形器7において、R−
S線間電圧E11、S−T線間電圧E12、T−R線間
電圧E13は各々フィルタ71R、71S、71Tで高
調波成分が取り除かれた後、ロジック化回路72R、7
2S、72Tでロジック信号に波形整形され、ロジック
化出力E31、E32、E33として出力される。符号
反転検出器73R、73S、73Tは、120゜づつ位
相のずれたロジック化出力E31、E32、E33を入
力して、符号が反転するタイミングでONする符号反転
検出信号E41、E42、E43を出力する。符号反転
検出信号E41、E42、E43はOR回路74でOR
がとられ、そのOR結果はT形フリップフロップ75に
入力される。この結果、T形フリップフロップ75か
ら、60゜毎にON、OFFする1周期120゜のロジ
ックレベル信号A2が出力される。
ロック図である。この三相波形整形器7において、R−
S線間電圧E11、S−T線間電圧E12、T−R線間
電圧E13は各々フィルタ71R、71S、71Tで高
調波成分が取り除かれた後、ロジック化回路72R、7
2S、72Tでロジック信号に波形整形され、ロジック
化出力E31、E32、E33として出力される。符号
反転検出器73R、73S、73Tは、120゜づつ位
相のずれたロジック化出力E31、E32、E33を入
力して、符号が反転するタイミングでONする符号反転
検出信号E41、E42、E43を出力する。符号反転
検出信号E41、E42、E43はOR回路74でOR
がとられ、そのOR結果はT形フリップフロップ75に
入力される。この結果、T形フリップフロップ75か
ら、60゜毎にON、OFFする1周期120゜のロジ
ックレベル信号A2が出力される。
【0031】かくしてこの周波数検出装置によれば、線
間電圧の周期の1/3の周期で1/T演算、移動平均演
算を行うことで、検出周波数の更新周期を線間電圧の周
期の1/3に縮めることができ、応答性の大幅な向上を
図ることができる。
間電圧の周期の1/3の周期で1/T演算、移動平均演
算を行うことで、検出周波数の更新周期を線間電圧の周
期の1/3に縮めることができ、応答性の大幅な向上を
図ることができる。
【0032】次に、発明の第2の実施形態について説明
する。
する。
【0033】図4は本実施形態の周波数検出装置の構成
を示すブロック図てある。同図に示すように、この周波
数検出装置は、三相交流の個々の相毎に各々対応して設
けられた波形整形器11、12、13、入力断検出器8
1、82、83、タイミング発生器31、32、33及
び1/T演算器41、42、43と、1つの出力選択器
9とから構成される。
を示すブロック図てある。同図に示すように、この周波
数検出装置は、三相交流の個々の相毎に各々対応して設
けられた波形整形器11、12、13、入力断検出器8
1、82、83、タイミング発生器31、32、33及
び1/T演算器41、42、43と、1つの出力選択器
9とから構成される。
【0034】波形整形器11、12、13は各々、電力
系統母線より検出された全ての相の相電圧AIR、AI
S、AITを取り込み、相電圧AIR、AIS、AIT
がゼロクロスするタイミングでロジックレベルが反転す
るロジックレベル信号A21、A22、A23を生成し
てタイミング発生器31、32、33に出力する。
系統母線より検出された全ての相の相電圧AIR、AI
S、AITを取り込み、相電圧AIR、AIS、AIT
がゼロクロスするタイミングでロジックレベルが反転す
るロジックレベル信号A21、A22、A23を生成し
てタイミング発生器31、32、33に出力する。
【0035】入力断検出器81、82、83は各々、三
相交流の各相の相電圧AIR、AIS、A1Τの中で電
圧が顕著に低下した相を検出して、その旨を入力断信号
D1、D2、D3として出力選択器9に出力する。
相交流の各相の相電圧AIR、AIS、A1Τの中で電
圧が顕著に低下した相を検出して、その旨を入力断信号
D1、D2、D3として出力選択器9に出力する。
【0036】タイミング発生器31、32、33は各
々、波形整形器11、12、13からのロジックレベル
信号A21、A22、A23を取り込み、ロジックレベ
ル信号の1周期毎に、1/T演算器41、42、43に
対して1/T演算開始信号T11、T12、R13を出
力し、1/T演算に要する時間を置いて出力選択器9に
対して出力更新信号T21、T22、T23を出力す
る。
々、波形整形器11、12、13からのロジックレベル
信号A21、A22、A23を取り込み、ロジックレベ
ル信号の1周期毎に、1/T演算器41、42、43に
対して1/T演算開始信号T11、T12、R13を出
力し、1/T演算に要する時間を置いて出力選択器9に
対して出力更新信号T21、T22、T23を出力す
る。
【0037】1/T演算器41、42、43は各々、タ
イミング信号Tll、Τ12、T13に基づいて1/T
演算を開始し、R相、S相、T相の相電圧の周波数に相
当する1/T演算結果S11、S12、S13を出力選
択器9に出力する。
イミング信号Tll、Τ12、T13に基づいて1/T
演算を開始し、R相、S相、T相の相電圧の周波数に相
当する1/T演算結果S11、S12、S13を出力選
択器9に出力する。
【0038】出力選択器9は、R相、S相、Τ相の1/
T演算結果Sll、S12、S13を取り込み、その中
から出力更新信号T21、T22、Τ23と入力断信号
D1、D2、D3を用いて出力を選択し、検出周波数S
3として出力する。
T演算結果Sll、S12、S13を取り込み、その中
から出力更新信号T21、T22、Τ23と入力断信号
D1、D2、D3を用いて出力を選択し、検出周波数S
3として出力する。
【0039】図5はこの周波数検出装置における各相毎
の1/T演算結果Sll、S12、S13と検出周波数
S3の各出力タイミングを示している。
の1/T演算結果Sll、S12、S13と検出周波数
S3の各出力タイミングを示している。
【0040】R相、S相、Τ相の1/T演算結果S1
1、S12、S13は、各相の相電圧の1周期毎に更新
され、各相間の出力更新周期は相電圧の周期の1/3づ
つずれている。
1、S12、S13は、各相の相電圧の1周期毎に更新
され、各相間の出力更新周期は相電圧の周期の1/3づ
つずれている。
【0041】したがって、出力選択器9は、相電圧が顕
著に低下していないこと(入力断信号D1、D2、D3
が出力されていないこと)を条件に、各相の出力更新信
号T21、T22、Τ23に応じて各相の1/T演算結
果S11、S12、S13を相電圧の周期の1/3周期
毎に切り替えることによって、相電圧の周期の1/3周
期で更新される検出周波数S3を得ることができる。
著に低下していないこと(入力断信号D1、D2、D3
が出力されていないこと)を条件に、各相の出力更新信
号T21、T22、Τ23に応じて各相の1/T演算結
果S11、S12、S13を相電圧の周期の1/3周期
毎に切り替えることによって、相電圧の周期の1/3周
期で更新される検出周波数S3を得ることができる。
【0042】かくしてこの周波数検出装置によれば、あ
る相の相電圧が顕著に低下した場合を除き、相電圧の1
/3の周期で検出周波数を更新することができ、応答性
の飛躍的な向上を図ることができる。
る相の相電圧が顕著に低下した場合を除き、相電圧の1
/3の周期で検出周波数を更新することができ、応答性
の飛躍的な向上を図ることができる。
【0043】また、この周波数検出装置によれば、線間
電圧に代えて三相交流の各相の相電圧を用いて周波数検
出を行うようにしたことで、電力系統の事故によって全
体の相電圧が低下しても、位相変化によってゼロクロス
点がずれることがなくなり、検出周波数の誤差が生じな
い。
電圧に代えて三相交流の各相の相電圧を用いて周波数検
出を行うようにしたことで、電力系統の事故によって全
体の相電圧が低下しても、位相変化によってゼロクロス
点がずれることがなくなり、検出周波数の誤差が生じな
い。
【0044】さらに、この周波数検出装置によれば、三
相交流の各相の相電圧を用いているので、三相のうちの
一相或いは二相が欠相しても、それらの相の1/T演算
結果による出力更新をキャンセルすることによって、誤
差なく周波数検出を継続することができる。
相交流の各相の相電圧を用いているので、三相のうちの
一相或いは二相が欠相しても、それらの相の1/T演算
結果による出力更新をキャンセルすることによって、誤
差なく周波数検出を継続することができる。
【0045】次に、発明の第3の実施形態について説明
する。
する。
【0046】図6は本実施形態の周波数検出装置の構成
を示すブロック図てある。
を示すブロック図てある。
【0047】この周波数検出装置は、波形整形器1、タ
イミング発生器3、1/T演算器4、異常値除外回路1
0及び移動平均演算器6から構成される。
イミング発生器3、1/T演算器4、異常値除外回路1
0及び移動平均演算器6から構成される。
【0048】波形整形器1は、電力系統母線から検出さ
れた代表相の線間電圧を入力信号A1として取り込み、
この入力信号A1に対してフィルタリングを含む波形整
形を行うことで、線間電圧がゼロクロスするタイミング
でロジックレベルが反転するロジックレベル信号A2を
生成してタイミング発生器3に出力する。
れた代表相の線間電圧を入力信号A1として取り込み、
この入力信号A1に対してフィルタリングを含む波形整
形を行うことで、線間電圧がゼロクロスするタイミング
でロジックレベルが反転するロジックレベル信号A2を
生成してタイミング発生器3に出力する。
【0049】タイミング発生器3は、波形整形器1から
のロジックレベル信号A2を取り込み、このロジックレ
ベル信号A2の1周期毎に、1/T演算器4に対して1
/T演算開始信号T1を出力し、1/T演算に要する時
間を置いて異常値除外回路10及び移動平均演算器6に
対してデータ更新信号T2を出力する。
のロジックレベル信号A2を取り込み、このロジックレ
ベル信号A2の1周期毎に、1/T演算器4に対して1
/T演算開始信号T1を出力し、1/T演算に要する時
間を置いて異常値除外回路10及び移動平均演算器6に
対してデータ更新信号T2を出力する。
【0050】1/T演算器4は、タイミング発生器3か
らの1/T演算開始信号T1に基づいて1/Τ演算を行
い、その1/Τ演算結果S1を異常値除外回路10に出
力する。なお、1/T演算器4の1/T演算結果S1
は、タイミング発生器3から異常値除外回路10に対し
てデータ更新信号T2が出力された時点で既に求まって
いる。
らの1/T演算開始信号T1に基づいて1/Τ演算を行
い、その1/Τ演算結果S1を異常値除外回路10に出
力する。なお、1/T演算器4の1/T演算結果S1
は、タイミング発生器3から異常値除外回路10に対し
てデータ更新信号T2が出力された時点で既に求まって
いる。
【0051】異常値除外回路10は、タイミング発生器
3からの出力更新信号T2に応じて1/T演算器4より
1/T演算結果S1を取り込み、前回以前に得た正常時
の1/T演算結果との偏差を求め、この偏差がー定値を
越えていない場合は正常と判断して1/T演算結果S1
を移動平均演算器6に出力すると共に次回の偏差計算に
供するよう保持し、偏差がー定値を越えている場合は異
常と判断して、保持されている正常時の1/Τ演算結果
を移動平均演算器6に出力する。
3からの出力更新信号T2に応じて1/T演算器4より
1/T演算結果S1を取り込み、前回以前に得た正常時
の1/T演算結果との偏差を求め、この偏差がー定値を
越えていない場合は正常と判断して1/T演算結果S1
を移動平均演算器6に出力すると共に次回の偏差計算に
供するよう保持し、偏差がー定値を越えている場合は異
常と判断して、保持されている正常時の1/Τ演算結果
を移動平均演算器6に出力する。
【0052】移動平均演算器6は、タイミング発生器3
からの出力更新信号T2を入力すると、異常値除外回路
10より1/T演算結果S2を取り込み、今回の演算結
果S1を含む過去所定回数前までの各々の演算で得た各
値の平均値を求め、その結果を検出周波数S3として出
力する。
からの出力更新信号T2を入力すると、異常値除外回路
10より1/T演算結果S2を取り込み、今回の演算結
果S1を含む過去所定回数前までの各々の演算で得た各
値の平均値を求め、その結果を検出周波数S3として出
力する。
【0053】図7は電力系統の事故発生(1LG)時の
線間電圧の位相と周波数検出値との関係を模式的に表し
た図である。
線間電圧の位相と周波数検出値との関係を模式的に表し
た図である。
【0054】事故発生に伴う線間電圧の急激な変動によ
る周波数検出値への影響は、事故発生時と事故除去時の
各サイクルにおいて現れる。
る周波数検出値への影響は、事故発生時と事故除去時の
各サイクルにおいて現れる。
【0055】事故発生に伴う電圧低下時のR−S相の線
間電圧のゼロクロス点は、R相の電圧をy=Αsin θ、
S相の電圧をy=Β(sin θ+ l20゜)とすると、 Αsin θ=Βsin (θ+ 120゜) =Β( sinθ cos 120°+ cosθ sin 120°) =Β(-0.5 sinθ+0.866cosθ) 両辺を cosθで割って tanθ= 0.866Β/(A+ 0.5B) θ= tan-1( 0.866Β/(A+ 0.5B)) t=(1/2πf) tan-1( 0.866Β/(A+ 0.5
B)) で与えられる。これより、f=50ΗzでS相の電圧が
低下した際の検出周波数の変動量Δfは以下の表1に示
すようになる。
間電圧のゼロクロス点は、R相の電圧をy=Αsin θ、
S相の電圧をy=Β(sin θ+ l20゜)とすると、 Αsin θ=Βsin (θ+ 120゜) =Β( sinθ cos 120°+ cosθ sin 120°) =Β(-0.5 sinθ+0.866cosθ) 両辺を cosθで割って tanθ= 0.866Β/(A+ 0.5B) θ= tan-1( 0.866Β/(A+ 0.5B)) t=(1/2πf) tan-1( 0.866Β/(A+ 0.5
B)) で与えられる。これより、f=50ΗzでS相の電圧が
低下した際の検出周波数の変動量Δfは以下の表1に示
すようになる。
【0056】
【表1】 この値は、実際の周波数が1サイクル当たりに変動する
量の数倍に相当するので、電圧位相の急変による検出周
波数の変動を正常な周波数の変動と識別することが可能
となる。
量の数倍に相当するので、電圧位相の急変による検出周
波数の変動を正常な周波数の変動と識別することが可能
となる。
【0057】このように、本実施形態の周波数検出装置
によれば、新たな1/T演算結果と前回以前の正常時の
1/T演算結果との偏差を基に電力系統の事故や機器操
作誤り等による線間電圧の急変を検出し、その電圧急変
期間(事故発生時と事故除去時のサイクル)の不当な1
/Τ演算結果についてはこれをキャンセルし、この不当
な1/Τ演算結果に代えて前回以前の正常時の1/Τ演
算結果を移動平均演算器6に継続して入力することによ
って、一時的な線間電圧の低下による周波数検出への影
響を抑えることができる。
によれば、新たな1/T演算結果と前回以前の正常時の
1/T演算結果との偏差を基に電力系統の事故や機器操
作誤り等による線間電圧の急変を検出し、その電圧急変
期間(事故発生時と事故除去時のサイクル)の不当な1
/Τ演算結果についてはこれをキャンセルし、この不当
な1/Τ演算結果に代えて前回以前の正常時の1/Τ演
算結果を移動平均演算器6に継続して入力することによ
って、一時的な線間電圧の低下による周波数検出への影
響を抑えることができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の周波数検
出装置によれば、線間電圧の周期の1/3の周期で、三
相交流電圧の周波数に相当する値を演算し、移動平均演
算を行うことで、検出周波数の更新周期を線間電圧の周
期の1/3に縮めることができ、応答性の大幅な向上を
図ることができる。
出装置によれば、線間電圧の周期の1/3の周期で、三
相交流電圧の周波数に相当する値を演算し、移動平均演
算を行うことで、検出周波数の更新周期を線間電圧の周
期の1/3に縮めることができ、応答性の大幅な向上を
図ることができる。
【0059】また、本発明の周波数検出装置によれば、
代表相の線間電圧に代えて各相の相電圧を用いて周波数
検出を行い、且つ相電圧が顕著に低下していないことを
条件に、各相の演算結果を相電圧の周期の1/3周期毎
に切り替えて検出周波数として出力することによって、
相電圧の周期の1/3周期で更新された検出周波数が得
られ、また、電力系統の事故によって全体の相電圧が低
下したり、三相のうちの一相或いは二相が欠相しても、
精度良く周波数検出を行うことができる。
代表相の線間電圧に代えて各相の相電圧を用いて周波数
検出を行い、且つ相電圧が顕著に低下していないことを
条件に、各相の演算結果を相電圧の周期の1/3周期毎
に切り替えて検出周波数として出力することによって、
相電圧の周期の1/3周期で更新された検出周波数が得
られ、また、電力系統の事故によって全体の相電圧が低
下したり、三相のうちの一相或いは二相が欠相しても、
精度良く周波数検出を行うことができる。
【0060】さらに、本発明の周波数検出装置によれ
ば、線間電圧の急変を検出し、その電圧急変時の不当な
演算結果について移動平均値化手段による処理の対象か
ら除外することによって、電力系統の事故や機器操作誤
り等による一時的な線間電圧の低下による周波数検出へ
の影響を抑制することができ、誤差なく周波数検出を継
続することができる。
ば、線間電圧の急変を検出し、その電圧急変時の不当な
演算結果について移動平均値化手段による処理の対象か
ら除外することによって、電力系統の事故や機器操作誤
り等による一時的な線間電圧の低下による周波数検出へ
の影響を抑制することができ、誤差なく周波数検出を継
続することができる。
【図1】本発明に係る第1の実施形態の周波数検出装置
の構成を示す図
の構成を示す図
【図2】図1の三相波形整形器の動作を示す図
【図3】図1の三相波形整形器の構成例を示す図
【図4】本発明に係る第2の実施形態の周波数検出装置
の構成を示す図
の構成を示す図
【図5】図4の周波数検出装置における各相毎の1/T
演算結果と検出周波数の各出力タイミングを示す図
演算結果と検出周波数の各出力タイミングを示す図
【図6】本発明に係る第3の実施形態の周波数検出装置
の構成を示す図
の構成を示す図
【図7】電力系統の事故発生(1LG)時の線間電圧の
位相と周波数検出値との関係を示す図
位相と周波数検出値との関係を示す図
【図8】線間電圧低下時の周波数検出の誤差発生の原理
を説明するための図
を説明するための図
【図9】従来の周波数検出装置の構成を示す図
【図10】従来の周波数検出装置におけるロジックレベ
ル信号と検出周波数と関係を示す図
ル信号と検出周波数と関係を示す図
1………波形整形器 3………タイミング発生器 4………1/T演算器 6………移動平均演算器 7………三相波形整形器 9………出力選択器 10………異常値除外回路 11、12、13………波形整形器 31、32、33………タイミング発生器 41、42、43………1/T演算器 81、82、83………入力断検出器
Claims (3)
- 【請求項1】 電力系統の三相交流電圧の周波数を検出
する周波数検出装置において、 前記電力系統より検出された全ての線間電圧の信号を各
々入力して、前記各線間電圧のいずれかがゼロクロスす
るタイミングで反転するロジックレベル信号を出力する
三相波形整形手段と、 前記三相波形整形手段より出力されたロジックレベル信
号の1周期毎にタイミング信号を発生するタイミング信
号発生手段と、 前記タイミング信号発生手段より出力されたタイミング
信号に基づいて前記三相交流電圧の周波数に相当する値
を演算する演算手段と、 前記演算手段による演算が行われる毎に、今回の演算か
ら所定回数前の演算までの各演算で得た各値の平均値を
検出周波数として求める移動平均値化手段とを具備する
ことを特徴とする周波数検出装置。 - 【請求項2】 電力系統の三相交流電圧の周波数を検出
する周波数検出装置において、 前記電力系統より検出された全ての相電圧の信号を各々
入力して、個々の相毎に、相電圧がゼロクロスするタイ
ミングで反転するロジックレベル信号を各々出力する波
形整形手段と、 前記電力系統母線より検出された三相交流における個々
の相電圧の信号を各々入力して異常の疑いのある相を検
出する異常検出手段と、 前記波形整形手段より出力された各ロジックレベル信号
の1周期毎にタイミング信号を前記個々の相毎に発生す
るタイミング信号発生手段と、 前記タイミング信号発生手段より出力された各タイミン
グ信号に基づいて前記三相交流電圧の周波数に相当する
値を個々の相毎に演算する演算手段と、 前記演算手段によるいずれかの相の演算が行われる毎
に、前記異常検出手段によって該相の異常が検出されな
ければその演算結果を選択して出力する出力選択手段と
を具備することを特徴とする周波数検出装置。 - 【請求項3】 電力系統の三相交流電圧の周波数を検出
する周波数検出装置において、 前記電力系統より検出されたある一つの線間電圧の信号
を入力して、前記線間電圧がゼロクロスするタイミング
で反転するロジックレベル信号を出力する波形整形手段
と、 前記波形整形手段より出力されたロジックレベル信号の
1周期毎にタイミング信号を発生するタイミング信号発
生手段と、 前記タイミング信号発生手段より出力されたタイミング
信号に基づいて前記三相交流電圧の周波数に相当する値
を演算する演算手段と、 前記演算手段による演算が行われる毎に、今回の演算か
ら所定回数前の演算までの各演算で得た各値の平均値を
検出周波数として求める移動平均値化手段と、 前記演算手段の演算結果に基づいて前記線間電圧の異常
変動の有無を判定し、異常変動が検出された場合、その
演算結果を前記移動平均値化手段による処理の対象から
除外する手段とを具備することを特徴とする周波数検出
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7310591A JPH09145754A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 周波数検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7310591A JPH09145754A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 周波数検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09145754A true JPH09145754A (ja) | 1997-06-06 |
Family
ID=18007100
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7310591A Withdrawn JPH09145754A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 周波数検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09145754A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010084968A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Mitsubishi Electric Corp | 冷凍サイクル装置 |
JP2012026836A (ja) * | 2010-07-22 | 2012-02-09 | Shindengen Electric Mfg Co Ltd | 分散型電源の周波数検出方法及び系統連系保護装置 |
JP2012154656A (ja) * | 2011-01-24 | 2012-08-16 | Hioki Ee Corp | 測定装置および測定方法 |
JP2013104777A (ja) * | 2011-11-14 | 2013-05-30 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 交流電圧又は電流の周波数検出装置およびその方法 |
-
1995
- 1995-11-29 JP JP7310591A patent/JPH09145754A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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