JPH0914518A - 補強高圧ホース - Google Patents

補強高圧ホース

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Publication number
JPH0914518A
JPH0914518A JP27565095A JP27565095A JPH0914518A JP H0914518 A JPH0914518 A JP H0914518A JP 27565095 A JP27565095 A JP 27565095A JP 27565095 A JP27565095 A JP 27565095A JP H0914518 A JPH0914518 A JP H0914518A
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JP
Japan
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reinforcing layer
layer
tensile load
braid angle
angle
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Application number
JP27565095A
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English (en)
Inventor
Nasuo Aoyanagi
奈須雄 青柳
Norio Kimura
憲雄 木村
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/639,342 priority patent/US6112771A/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外傷に対して強く、引張り荷重に対して抵抗
力があり、しかも伸びが小さい上に永久伸びも小さく、
また柔軟性に富むため、曲げ力も大きくならず、耐久性
を向上させることが出来る補強高圧ホースを提供する。 【解決手段】 補強高圧ホース本体10は内面ゴム層1
1上に、編組角度100 °〜115 °の範囲で編組したワイ
ヤーブレードから成る内圧負担補強層12と、層間ゴム
13を介して芳香族ポリアミド繊維により約50°〜100
°の編組角度で編組した引張り荷重負担補強層14と、
更に層間ゴム15を介して略静止角度以上の編組角度ま
たは内圧負担補強層12と同角度ないし小さい編組角度
で編組したワイヤーブレードから成る鋼線補強層16と
が順次積層され、その外周を外面ゴム層17により被覆
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、土木機械,建設
機械,産業機械等で使用されるドラム巻取り用の補強高
圧ホースにかかわり、更に詳しくは特に掘削等で引張り
荷重がかかるジェットホース等の補強高圧ホースの改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地盤等の掘削等で使用される補強
高圧ホースは、ホース本体をドラムに巻取ったり、巻き
出す作業が繰返し行われ、ホース本体には曲げ力や、長
手方向に引っ張り力が繰返し作用する上、外面ゴム層に
は摩擦力が作用する。即ち、無加圧時には、引張り荷重
がかかり、引張り荷重が無い時には、内圧がかかるとこ
ろに使用されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般の補強
高圧ホース(例えば、直径25mmの場合)の構成として
は、例えば、図8に示すように内面ゴム層1と外面ゴム
層2との間に、金属ワイヤでスパイラルまたはブレード
で編組された少なくとも2層以上の補強層3a,3b
と、補強層3a,3b間に中間ゴム層4を介在させて構
成され、補強層3a,3bは、静止角度(例えば、109.
5 °) 前後で編組されている。
【0004】然しながら、このような従来の補強高圧ホ
ースでは、上述したように補強層3a,3bが静止角度
前後で編組されているため、引張り荷重に対して伸びが
大きく、耐引張り荷重が小さいと言う問題があった。例
えば、編組角度が108°で、2層構造の補強層を備え
た高圧ホースでは、加荷重250Kgf に対して8%以上
の伸びがあり、また2層構造の補強層を備えた高圧ホー
スでは、加荷重1000Kgf に対して40%以上の伸び
があった。
【0005】また従来の補強高圧ホースとして、実公昭
51−42095号公報に開示されているように、補強
層として、内圧負荷を負担するワイヤーブレードと、引
っ張り荷重を負担する糸ブレードとが使用され、内圧を
負担するワイヤーブレード層の編組角度としては、静止
角度の109.5 °,引っ張り荷重を負担する糸ブレード層
の編組角度は、60°〜90°で、糸の切断時の伸びが
8〜14%である。
【0006】然しながら、このような構造の補強高圧ホ
ースは、糸の強力により、耐引張り荷重に限度があり、
糸の伸びが大きいために、加荷重時のホースの伸びが大
きくなると言う問題があり、また外面ゴム層には、引っ
張った際に摩擦力が作用して損傷すると言う問題があっ
た。更に、他の従来の補強高圧ホースとしては、特公平
1-33904 号公報に開示されているように、内面ゴム層と
外面ゴム層との間に、金属ワイヤで構成された少なくと
も2層以上の補強層と、補強層間に中間ゴム層を介在さ
せて構成され、内面ゴム層側の補強層は、内圧を負担す
るもので、静止角度の109.5 °,外面ゴム層側の補強層
は、引っ張り荷重を負担するもので、編組角度は80°
〜100°に設定されている。
【0007】然しながら、このような補強高圧ホース
は、柔軟性に富むため、巻取ったりする場合には良い
が、例えば土木機械等で使用される補強高圧ホースで
は、引っ張り荷重が5ton 以上と大きい場合に、ホース
の伸びが大き過ぎ、永久伸びも大きくなってしまうと言
う問題がある。また、ホースの伸びを小さくするため
に、最外層の補強層の編組角度を80度以下にすればする
ほど伸びは小さくなるが、ホースの曲げ力が大きくな
り、ドラム等に巻取ったりするには不便であって、使用
し難いと言う問題があった。
【0008】また従来の補強高圧ホースの構成として
は、例えば、図9に示すように内面ゴム層1と外面ゴム
層2との間に、金属ワイヤでスパイラルまたはブレード
で編組され、中間ゴム層4を介在させて少なくとも2層
以上で構成された内圧負担補強層補強層3A,3Bと、
この内圧負担補強層3A,3Bの外側に外傷防止用の鋼
線補強層3Cとで構成したものが知られているが、この
ような従来の補強高圧ホースは、外傷防止用の鋼線補強
層3Cの編組角度(αz )が内圧力を負担する内圧負担
補強層補強層3A,3Bの編組角度(αx ,αy )より
も大きく形成されていたため、高圧ホースの製造工程
で、マンドレルを引き抜く時、図10に示すように、外
傷防止用の鋼線補強層3Cが内圧負担補強層補強層3
A,3Bを拘束し、マンドレルを引き抜き難くし、ホー
スの生産性を著しく悪化させていた。
【0009】即ち、従来の高圧ホースの製造工程では、
図6に示すようにホース本体20からマンドレル21を
引き抜く場合、マンドレル21の一端をクランプ治具2
2によりクランプし、ホース本体20の端末部20aを
ホルダ治具23により矢印方向に移動させながらホース
本体20からマンドレル21を引き抜く作業を行ってい
た。
【0010】然しながら、図10の編組角度の模式図か
ら明らかなように、外傷防止用の鋼線補強層3Cの編組
角度(αz )が内圧力を負担する内圧負担補強層補強層
3A,3Bの編組角度(αx ,αy )よりも大きく形成
されていると、前記ホルダ治具23によりホース本体2
0の端末部20aを圧縮しながら引き抜く際、内圧負担
補強層補強層3A,3Bが拡径するのを外傷防止用の鋼
線補強層3Cが拘束して円滑に引き抜くことが出来ない
と言う問題があった。
【0011】即ち、マンドレル21の引抜き時に、ホー
ス本体20の端末部20aは、20a’に移動すること
により、外傷防止用の鋼線補強層3Cの編組角度αz
αz’に変化し、S2 だけ拡径する。一方、内圧負担補
強層補強層3Aまたは3Bの編組角度αx は、αx ’に
変化し、S1 だけ拡径しようとする。ところが、編組角
度はαx <αz の関係から、S2 <S1 となり、S2
拡径が小さく、S1 の量の拡径が起こり難くなり、S1
とS2 との差(S1 −S2 )だけ、内圧負担補強層補強
層3Aまたは3Bを拘束し、マンドレル21を締付ける
ため、マンドレル21を引抜き難くすると言う問題があ
った。
【0012】この発明は、かかる従来の問題点に着目し
て案出されたもので、外傷の対して強く、引張り荷重に
対して抵抗力があり、しかも伸びが小さい上に永久伸び
も小さく、また柔軟性に富むため、曲げ力も大きくなら
ず、取扱に便利で、かつ耐久性を向上させることが出
来、またホースの製造工程においてマンドレルの引き抜
き性を良好にし、ホースの生産性を著しく向上させるこ
とが出来る補強高圧ホースを提供することを目的とする
ものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するため、内面ゴム層と外面ゴム層との間に、少な
くとも3層以上の補強層を介在させて一体的に成形して
成る補強高圧ホースにおいて、前記補強層を、内圧を負
担する少なくとも一層以上の内圧負担補強層と、この内
圧負担補強層の外側に少なくとも一層以上の引張り荷重
を負担する引張り荷重負担補強層と、この引張り荷重負
担補強層の外側に外傷防止用の鋼線補強層とで構成した
ことを要旨とするものである。
【0014】前記内圧負担補強層が、有機繊維補強層ま
たは鋼線補強層であり、引張り荷重負担補強層が、有機
繊維補強層である。また、前記引張り荷重負担補強層の
有機繊維補強層の編組角度が、50°〜100 °で編組し
た補強層であり、前記引張り荷重負担補強層の有機繊維
は、切断時の伸びが6%以下で、デニール当たりの引張
り力が15gf/d以上である。
【0015】このような有機繊維としては、例えば、ポ
リパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO繊
維),全芳香族ポリエステル繊維(ポリアクリレー
ト),芳香族ポリアミド繊維(アラミド繊維)等を挙げ
ることが出来る。更に、前記外傷防止用の鋼線補強層
は、編組角度が静止角度以上であり、前記内圧負担補強
層と引張り荷重負担補強層との間に、層間ゴム層を介在
させることも可能である。
【0016】また、前記外傷防止用の鋼線補強層の編組
角度を、内圧負担補強層の最も大きい編組角度と同角度
または小さい編組角度に設定することを要旨とするもの
である。更に、前記内圧負担補強層の編組角度を
(α1 ),引張り荷重負担補強層の編組角度を
(α2 ),外傷防止用の鋼線補強層の編組角度(α3
とし場合、編組角度の配列を、(α2 )≦(α3 )≦
(α1 )に設定するものである。
【0017】この発明は、上記のように構成され、補強
層を、内圧を負担する内圧負担補強層と、この内圧負担
補強層の外側に少なくとも一層以上の引張り荷重を負担
する引張り荷重負担補強層と、この引張り荷重負担補強
層の外側に外傷防止用の鋼線補強層とで構成することに
より、外部からの衝撃,打撃に対しては、鋼線補強層が
保護するので、引張り荷重負担補強層の外傷を有効に防
止でき、また特に内圧負担補強層を、略静止角度に編組
した有機繊維またはワイヤーにより構成し、また前記引
張り荷重負担補強層は、有機繊維を材料として50°〜
100 °の編組角度で編組した補強層を用いることによ
り、引張り荷重に対して抵抗力があり、しかも伸びが小
さい上に永久伸びも小さい補強高圧ホースを得ることが
出来るものである。
【0018】また、引張り荷重負担補強層として、有機
繊維を使用しているために、柔軟性に富み、曲げ力も大
きくならず、取扱に便利で、かつ耐久性を向上させるこ
とが出来るものである。また、外傷防止用の鋼線補強層
の編組角度が、内圧負担補強層の最も大きい編組角度と
同角度または小さい編組角度に設定することにより、ホ
ースの製造工程において外傷防止用の鋼線補強層が内圧
負担補強層の拡径するのを拘束せず、円滑にマンドレル
を引き抜くことが出来、ホースの生産性を著しく向上さ
せることが出来るものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づきこの発明
の実施の形態について説明する。なお、従来例と同一構
成要素は、同一符号を付して説明は省略する。図1は、
この発明の第1実施形態を示す土木機械,建設機械,産
業機械等で使用されるドラム巻取り用の補強高圧ホース
の一部切欠した断面図を示し、前記補強高圧ホース本体
10は、内面ゴム層11上に、編組角度100°〜11
5°の範囲で編組したワイヤーブレードから成る内圧負
担補強層12と、層間ゴム13を介して芳香族ポリアミ
ド繊維により約70°の編組角度で編組した引張り荷重
負担補強層14と、更に層間ゴム15を介して略静止角
度(例えば、109.5 °)の編組角度により編組したワイ
ヤーブレードから成る鋼線補強層16とが順次積層さ
れ、その外周を外面ゴム層17により被覆している。
【0020】また、図2はこの発明の第2実施形態を示
す補強高圧ホースの一部切欠した断面図で、この実施形
態は、内圧負担補強層12a(略静止角度)と引張り荷
重負担補強層14a(50°〜100°の編組角度)と
を、芳香族ポリアミド繊維により構成し、引張り荷重負
担補強層14aの外側には、層間ゴム15を介して略静
止角度(例えば、109.5 °)以上の編組角度で編組した
ワイヤーブレードから成る鋼線補強層16を積層し、そ
の外周に外面ゴム層17を被覆して構成している。
【0021】上記、第1実施形態及び第2実施形態にお
ける引張り荷重を負担する引張り荷重負担補強層14
は、芳香族ポリアミド繊維で50°〜100 °の編組角度
で編組されている。前記、編組角度が50°以下の場合
には、引張り荷重に対するホースの伸びは小さくなる
が、曲げた時の力が大きくなり、曲がり難いホースとな
り、使用しずらくなる。
【0022】また、編組角度が100°以上の場合は、
ホースを曲げた時に曲げ易くなる半面、引張り荷重に対
してホースが伸び易く、使用し難く、また寿命も短くな
る。また引張り荷重負担補強層14を構成する芳香族ポ
リアミド繊維は、切断時の伸びが6%以下で、デニール
当たりの引張り力が15gf/d以上であり、好ましくは、
伸びが4%以下で、デニール当たりの引張り力が20gf
/d以上の芳香族ポリアミド繊維である。
【0023】前記伸びが6%より大きい場合には、引張
り荷重がかかった時に、糸自身も伸びるので、ホースと
しては角度変化による伸びと、糸の伸びがプラスされ、
ホース伸びが大きくなり、使用ずらくなる。また、デニ
ール当たりの引張り力が15gf/d未満の場合には、糸の
引張り力が小さいと、大きな引張り力に耐えるのが難し
く、また耐えるためには、多量の糸を打ち込む必要が生
じ、ホース径が太くなり、それにつられて曲げ力も大き
くなり、使用し難くなるものである。
【0024】また、前記層間ゴム15a,15bは、必
ずしも介在させなくても良い。上記の各実施例では、芳
香族ポリアミド繊維による補強層が1層設けてあるが、
2層以上設けることも可能である。更に、鋼線補強層1
6を静止角度以上に編組とした理由は、ホースを曲げた
時に曲げ易くするためである。
【0025】次に、この発明の実施形態における、引張
り荷重とホース伸びとの関係を示すグラフ(図3)と、
曲げ半径と曲げ力との関係を示すグラフ(図4)とにつ
いて説明する。このグラフにおける実施形態のホース
は、内径31.8mmで、内圧負担補強層12が、直径0.35mm
のワイヤーブレードを使用し、引張り荷重負担補強層1
4として、1500d/2 の芳香族ポリアミド繊維を使用し、
更に最外層側の鋼線補強層16として、直径0.20mmのワ
イヤーブレードを使用して3層構造としたものである。
【0026】図3に示す引張り荷重とホース伸びとの関
係については、従来ホースの編組角度が110°に対し
て,この発明の実施形態では、50°〜100 °の編組角
度で編組され、引張り荷重に対して伸びの小さいホース
を得ることが出来ることが判った。また、図4に示す曲
げ半径と曲げ力との関係については、引張り荷重負担補
強層14の編組角度を50°以上とすれば、比較的小さ
い曲げ力で曲げることができ、ドラムに巻付けることが
出来ることが判明した。
【0027】次に、図5は高圧ホースの製造工程におい
て、補強高圧ホース本体10からのマンドレル21の引
き抜き性を良好としたこの発明の第3実施形態を示す補
強高圧ホースの一部切欠した断面図を示している。この
実施形態は、内面ゴム層11上に、層間ゴム13aを介
在させた編組角度107°〜110°の範囲で編組した
ワイヤーブレードから成る2層の内圧負担補強層12
A,12Bと、層間ゴム13bを介して芳香族ポリアミ
ド繊維により約70°の編組角度で編組した引張り荷重
負担補強層14と、更に層間ゴム15を介して94°〜
110°の範囲の編組角度により編組したワイヤーブレ
ードから成る鋼線補強層16とが順次積層され、その外
周を外面ゴム層17により被覆して構成されている。
【0028】この第3実施形態では、外傷防止用の鋼線
補強層16の編組角度を、内圧負担補強層12A,12
Bの最も大きい編組角度と同角度または小さい編組角度
に設定して構成するものである。即ち、図7に示す編組
角度の模式図からも明らかなように、外傷防止用の鋼線
補強層16の編組角度(α3 )を、内圧負担補強層12
A,12Bの最も大きい編組角度(α1 )と同角度また
は小さい編組角度に設定することにより、ホースの製造
工程において外傷防止用の鋼線補強層16が内圧負担補
強層12A,12Bの拡径するのを拘束せず、円滑にマ
ンドレル21を引き抜くことが出来、ホースの生産性を
著しく向上させることが出来るものである。
【0029】つまり、マンドレル21の引抜き時に、ホ
ース本体20の端末部20aは20a’に移動すること
により、外傷防止用の鋼線補強層16の編組角度α
3 は、α 3 ’に変化し、S3 だけ拡径する。一方、内圧
負担補強層補強層12Aまたは12Bの編組角度α
1 は、α1 ’に変化し、S1 だけ拡径しようとする。外
傷防止用の鋼線補強層16の編組角度α3 は、内圧負担
補強層補強層12Aまたは12Bの最も大きい編組角度
(α1 )と同角度または編組角度より小さく設定されて
いるので、拡径S3 はS1 より大きくなるので、その結
果、内圧負担補強層補強層3Aまたは3Bを拘束すると
言うことがないため、マンドレル21を締付けることが
なく、マンドレル21を円滑に引き抜くことが出来るも
のである。
【0030】即ち、上述したように、高圧ホースの製造
工程では、図6に示すようにホース本体20からマンド
レル21を引き抜く場合、マンドレル21の一端をクラ
ンプ治具22によりクランプし、ホース本体20の端末
部20aをホルダ治具23により矢印方向に移動させな
がらホース本体20からマンドレル21を引き抜く作業
を行っているが、この引き抜きの際、上記のように外傷
防止用の鋼線補強層16の編組角度を、内圧負担補強層
12A,12Bの最も大きい編組角度と同角度または小
さい編組角度に設定することにより、鋼線補強層16が
内圧負担補強層12A,12Bの拡径するのを拘束せ
ず、円滑にマンドレル21を引き抜くことが出来るもの
である。
【0031】なお、上記のマンドレル21の引き抜き性
を良好にすると共に、外傷に対して強く、引張り荷重に
対して抵抗力があり、しかも伸びが小さい上に永久伸び
も小さくなるため、内圧負担補強層12A,12B,引
張り荷重負担補強層14,外傷防止用の鋼線補強層16
の編組角度の配列を、内圧負担補強層の編組角度を(α
1 ),引張り荷重負担補強層の編組角度を(α2 ),外
傷防止用の鋼線補強層の編組角度(α3 )とし場合、
(α2 )≦(α3 )≦(α1 )に設定するのが好まし
い。
【0032】以下の表は、この発明の第3実施形態にお
ける実施例を示し、直径25mm,長さ20mの高圧ホー
スで、ワイヤーブレードから成る2層の内圧負担補強層
と、芳香族ポリアミド繊維で編組した1層の引張り荷重
負担補強層と、ワイヤーブレードから成る1層の外傷防
止用の鋼線補強層で構成されている。内圧負担補強層の
ワイヤ径は、0.3mm,外傷防止用の鋼線補強層ワイヤ
径は、0.25mmを使用し、実験結果を以下の通りであ
る。 〔試験方法〕 引抜き性:圧縮力 700 Kgfにて20mのマンドレル引き抜
いた。
【0033】破壊圧力:JIS K 6330 に準拠した。 インパルステスト :圧力150Kgf/cm2の台形波 曲げ半径250mmの条件でJIS K 6330に準拠した。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】この発明は、上記のように補強層を、内
圧を負担する少なくとも一層以上の内圧負担補強層と、
この内圧負担補強層の外側に少なくとも一層以上の引張
り荷重を負担する引張り荷重負担補強層と、この引張り
荷重負担補強層の外側に外傷防止用の鋼線補強層とで構
成したので、外傷に対して強く、引張り荷重に対して抵
抗力があり、しかも伸びが小さい上に永久伸びも小さ
く、また柔軟性に富むため、曲げ力も大きくならず、取
扱に便利で、かつ耐久性を向上させることが出来る効果
があり、また外傷防止用の鋼線補強層の編組角度を、内
圧負担補強層の最も大きい編組角度と同角度または小さ
い編組角度に設定するので、ホースの製造工程において
マンドレルの引き抜き性を良好にし、ホースの生産性を
著しく向上させることが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態を示す土木機械,建設
機械,産業機械等で使用されるドラム巻取り用の補強高
圧ホースの一部切欠した断面図である。
【図2】この発明の第2実施形態を示す土木機械,建設
機械,産業機械等で使用されるドラム巻取り用の補強高
圧ホースの一部切欠した断面図である。
【図3】この発明の実施形態における引張り荷重とホー
ス伸びとの関係を示すグラフ説明図である。
【図4】この発明の実施形態における曲げ半径と曲げ力
との関係を示すグラフ説明図である。
【図5】この発明の第3実施形態を示す土木機械,建設
機械,産業機械等で使用されるドラム巻取り用の補強高
圧ホースの一部切欠した断面図である。
【図6】マンドレルの引き抜き工程を示す説明図であ
る。
【図7】この発明のマンドレル引き抜き時における内圧
負担補強層の編組角度と、鋼線補強層の編組角度との模
式図を示す説明図である。
【図8】従来の補強高圧ホースの一部切欠した断面図で
ある。
【図9】従来の他の補強高圧ホースの一部切欠した断面
図である。
【図10】従来のマンドレル引き抜き時における内圧負
担補強層の編組角度と、鋼線補強層の編組角度との模式
図を示す説明図である。
【符号の説明】
10 補強高圧ホース本体 11 内面ゴム
層 12 内圧負担補強層 13 層間ゴム 14 引張り荷重負担補強層 15 層間ゴム 16 鋼線補強層 17 外面ゴム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面ゴム層と外面ゴム層との間に、少なく
    とも3層以上の補強層を介在させて一体的に成形して成
    る補強高圧ホースにおいて、前記補強層を、内圧を負担
    する少なくとも一層以上の内圧負担補強層と、この内圧
    負担補強層の外側に少なくとも一層以上の引張り荷重を
    負担する引張り荷重負担補強層と、この引張り荷重負担
    補強層の外側に外傷防止用の鋼線補強層とで構成したこ
    とを特徴とする補強高圧ホース。
  2. 【請求項2】前記内圧負担補強層が、有機繊維補強層ま
    たは鋼線補強層であり、引張り荷重負担補強層が、有機
    繊維補強層である請求項1に記載の補強高圧ホース。
  3. 【請求項3】前記引張り荷重負担補強層の有機繊維補強
    層の編組角度が、50°〜100 °で編組した補強層であ
    る請求項1または請求項2に記載の補強高圧ホース。
  4. 【請求項4】前記引張り荷重負担補強層の有機繊維は、
    切断時の伸びが6%以下で、デニール当たりの引張り力
    が15gf/d以上である請求項1ないし請求項3に記載の
    補強高圧ホース。
  5. 【請求項5】前記外傷防止用の鋼線補強層は、編組角度
    が静止角度以上である請求項1ないし請求項4に記載の
    補強高圧ホース。
  6. 【請求項6】 前記外傷防止用の鋼線補強層の編組角度
    が、内圧負担補強層の最も大きい編組角度と同角度また
    は小さい編組角度に設定した請求項1ないし請求項4に
    記載の補強高圧ホース。
  7. 【請求項7】 前記内圧負担補強層の編組角度を
    (α1 ),引張り荷重負担補強層の編組角度を
    (α2 ),外傷防止用の鋼線補強層の編組角度(α3
    とし場合、編組角度の配列を、(α2 )≦(α3 )≦
    (α1 )に設定した請求項1ないし請求項4に記載の補
    強高圧ホース。
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KR100676959B1 (ko) * 2006-08-04 2007-02-01 구광모 페인트 분사용 호스
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