JPH0914448A - ガスケット - Google Patents

ガスケット

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JPH0914448A
JPH0914448A JP7179596A JP17959695A JPH0914448A JP H0914448 A JPH0914448 A JP H0914448A JP 7179596 A JP7179596 A JP 7179596A JP 17959695 A JP17959695 A JP 17959695A JP H0914448 A JPH0914448 A JP H0914448A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
gasket
positioning
knock pin
positioning hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP7179596A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Akaishi
宏 赤石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP7179596A priority Critical patent/JPH0914448A/ja
Publication of JPH0914448A publication Critical patent/JPH0914448A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少なくとも二枚のプレート2,3を積層し、
これらのプレート2,3に、当該ガスケットが装着され
る面に設けられた位置決め突起を挿入する位置決め孔9
を設けたガスケットについて、ガスケットに反りがあっ
ても、この反りによって位置決め孔9が位置決め突起か
ら外れることがなく、もって装着作業性に優れたガスケ
ットを提供する。 【構成】 何れかのプレート2における位置決め孔9の
内周縁に、位置決め突起に係合する抜止め突起10を設
けて、装着作業時に、この抜止め突起10を位置決め突
起に係合させることにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、密封装置の一種である
ガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車エンジンのエンジンブ
ロックとシリンダヘッドとの間に挟着使用されるヘッド
ガスケットとして、図8および図9に示すガスケット1
が知られている。
【0003】すなわち、このガスケット1は、互いに積
層されたプレートストッパ2およびプレートアクション
3を備えて所定の平面形状に成形されており、この平面
内に、エンジンの燃焼室の平面形状(円形)に見合った
形状(円形)のボア部4が複数(図8において三箇所)
設けられている。各ボア部4の周縁に、プレートストッ
パ2のボア側端部2aを厚さ方向に略U字形に折り返し
てスペーサ6を挾み込んだボア回り用の一次シール5が
設けられ、この一次シール5の外周側とガスケット1全
体の外周縁とにそれぞれ、ハーフビード8を備えた水回
り用の二次シール7が設けられている。
【0004】またこのガスケット1は、所要数(図8に
おいて二箇所)の位置決め孔9を備えており、図10に
示すように、エンジンブロック21の上面22に立設さ
れた位置決め突起としてのノックピン23にこの位置決
め孔9をそれぞれ嵌合することによって、装着時におけ
る平面的な位置決めがなされるようになっている。位置
決め孔9はプレートストッパ2およびプレートアクショ
ン3を厚さ方向に貫通しており、かつ円柱形を呈するノ
ックピン23の外径寸法より稍大きい内径寸法d1 を備
えた円形(正円形)に形成されている。
【0005】しかしながらこのガスケット1には、図1
0に示したような「反り」が発生し易い特性があり、こ
れを原因として、以下のような問題がある。尚、この
「反り」は素材の巻き癖またはビード成形時の変形によ
って発生するものである。
【0006】すなわち、上記ガスケット1をエンジンブ
ロック21とシリンダヘッド(図示せず)の間に装着し
ようとして、このガスケット1をエンジンブロック21
の上面22に載せ、更に上方から押さえ付けて「反り」
を戻しながら位置決め孔9をノックピン23を嵌合し、
押え力を解除すると、この押え力を解除するのと同時
に、ガスケット1に「反り」が復元されてしまう。した
がってこの「反り」の大きさh1 がノックピン23の有
効長さh2 より大きいと、位置決め孔9がノックピン2
3から外れてしまうことになり、これによってガスケッ
ト1を旨く装着することができない。尚、このことは、
作業が自動組立である場合に、「反り」が予定されてお
らず、よってその修正が利かないために、対応が特に困
難である。したがって、これらのことから上記従来技術
には、「反り」をもったガスケット1の装着作業性が良
くない問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、ガスケットに「反り」があっても、この「反り」に
よって位置決め孔がノックピン等の位置決め突起から外
れることがなく、もって装着作業性に優れたガスケット
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のガスケットは、少なくとも二枚のプレート
を積層し、前記プレートに、当該ガスケットが装着され
る面に設けられた位置決め突起を挿入する位置決め孔を
設けたガスケットにおいて、何れかの前記プレートにお
ける前記位置決め孔の内周縁に、前記位置決め突起に係
合する抜止め突起を設けることにした。
【0009】
【作用】上記構成を備えた本発明のガスケットのよう
に、何れかのプレートにおける位置決め孔の内周縁に位
置決め突起に係合する抜止め突起が設けられていると、
装着作業時に、この抜止め突起が位置決め突起に係合す
るために「反り」の復元が阻止される。したがって、こ
れにより位置決め孔が位置決め突起から外れるのを防止
することが可能となる。
【0010】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
【0011】図1および図2に示すように、当該実施例
に係るガスケット1は、互いに積層されたプレートスト
ッパ2およびプレートアクション3を備えて所定の平面
形状に成形されており、この平面内に、エンジンの燃焼
室の平面形状(円形)に見合った形状(円形)のボア部
4が複数(図1において三箇所)設けられている。各ボ
ア部4の周縁に、プレートストッパ2のボア側端部2a
を厚さ方向に略U字形に折り返してスペーサ6を挾み込
んだボア回り用の一次シール5が設けられ、この一次シ
ール5の外周側とガスケット1全体の外周縁とにそれぞ
れ、ハーフビード8を備えた水回り用の二次シール7が
設けられている。
【0012】プレートストッパ2およびプレートアクシ
ョン3を厚さ方向に貫通して、位置決め突起としてのノ
ックピン23(図5参照)に嵌合する所要数(図1にお
いて二箇所)の位置決め孔9が設けられており、図3お
よび図4に拡大して示すように、一つの位置決め孔9
が、プレートストッパ2に設けられた孔部分9aと、プ
レートアクション3に設けられた孔部分9bとによって
形成されている。
【0013】プレートアクション3は、装着時、上面2
2にノックピン23を立設したエンジンブロック21側
(図5参照、同図において下側)に配置されるもので、
このプレートアクション3に、円柱形を呈するノックピ
ン23の外径寸法より稍大きい内径寸法d1 を備えた円
形(正円形)の孔部分9aが設けられている。これに対
して、プレートストッパ2は、装着時、プレートアクシ
ョン3の外側、すなわちシリンダヘッド(図示せず)側
(図5において上側)に配置されるもので、このプレー
トストッパ2に、ノックピン23の外径寸法より稍大き
い短径d1 と、これより更に大きい長径d2 とを備えた
楕円形の孔部分9bが設けられ、この楕円形の長径位置
に、それぞれ爪状を呈する一対の抜止め突起10,10
が互いに対向して設けられている。一対の抜止め突起1
0,10の先端同士の間隔cはノックピン23の外径寸
法より稍小さく設定されている。また孔部分9a,9b
は互いに同軸上に配置されている。
【0014】上記構成を備えたガスケット1を、図5に
示すように、エンジンブロック21とシリンダヘッド
(図示せず)の間に装着しようとして、このガスケット
1をエンジンブロック21の上面22に載せ、更に上方
から押さえ付けて「反り」を戻しながら位置決め孔9を
ノックピン23を嵌合し、押え力を解除すると、この押
え力を解除するのと同時に、ガスケット1は「反り」を
復元しようとするが、一対の抜止め突起10がノックピ
ン23を挾んで、それぞれその根元部分から撓んでノッ
クピン23に弾性的に係合しているために「反り」の復
元が阻止され、位置決め孔9がノックピン23から外れ
るのが防止される。したがって位置決め孔9がノックピ
ン23に嵌合した状態のまま装着作業を続行することが
でき、これにより「反り」をもったガスケット1の装着
作業性を従来より向上させることができる。
【0015】尚、抜止め突起10を設けたプレートスト
ッパ2の孔部分9aの形状は、楕円形に限られず、この
楕円形の短径d1 および長径d2 と同寸法となるような
長方形、またはこれに類似した形状であれば良い。
【0016】また抜止め突起10をプレートストッパ2
のみに設けて、プレートアクション3に設けなかったの
は、以下の理由による。
【0017】すなわち、抜止め突起10をプレートスト
ッパ2およびプレートアクション3の双方に設けると、
挿入荷重および抜け荷重が大きくなり過ぎて、装着時に
設備機械に過大な負担を掛ける虞がある。また一旦、装
着したガスケット1を何らかの理由によって一時的に取
り外すときに、ガスケット1が大きく変形してしまう虞
がある。したがってこれらの点に鑑みて、板厚が比較的
薄いプレートストッパ2のみに抜止め突起10を設ける
ことにしたものである。尚、因に、共にステンレス等の
金属製であるプレートストッパ2およびプレートアクシ
ョン3は、通常、プレートストッパ2の板厚t1 が約
0.1mm、プレートアクション3の板厚t2 が約0.
25mmである。
【0018】また上記構成のガスケット1においては、
プレートストッパ2の孔部分9aの開口形状を楕円形と
した上で、その長径位置に一対の抜止め突起10を設け
ているために、プレートストッパ2の孔部分9aの開口
形状を、プレートアクション3の孔部分9bと同じ大き
さの円形としたままで抜止め突起10を設ける場合より
も、抜け止め突起10の長さを実質的に長く設定するこ
とが可能である。したがってこの抜止め突起10に、大
きな撓みによる大きな弾性復元力を発生させることがで
き、これにより大きな抜止め力を得ることができる。
尚、上記したように、プレートストッパ2の孔部分9a
の開口形状は、楕円形の他、長円形や長方形であっても
良い。またプレートストッパ2の孔部分9aの開口形状
を三角形として、その内角のそれぞれに都合三本の抜止
め突起10を放射状に設けることにしても良い。
【0019】上記したように、本発明において、ガスケ
ットがプレートを二枚積層するものである場合には、位
置決め突起を設けた面に近い方のプレート(上記実施例
におけるプレートアクション3)に、位置決め突起の断
面に合った形状の孔部分が設けられ、位置決め突起を設
けた面から遠い方のプレート(上記実施例におけるプレ
ートストッパ2)に、楕円形等を呈する孔部分と抜止め
突起とが設けられる。
【0020】また本発明は、ガスケットがプレートを三
枚以上積層するものである場合にも適用される。この場
合は、図6に示すように、抜止め突起10を設けたプレ
ート2が一番外側(図上上側)に配置されるが、図7に
示すように、この抜止め突起10を設けたプレート2が
他の二枚のプレート3,11によって両側から挾まれる
位置に配置されても良い。この場合、抜止め突起10を
設けたプレート2のすぐ外側(図上上側)のプレート1
1の孔部分9cの開口形状を、抜止め突起10を設けた
プレート2の孔部分9aの短径、長径と同寸法にする
と、抜止め突起10の弾性変形が外側のプレート11に
よって阻害されないために、抜止め突起10の弾性復元
力をそのまま利用することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0022】すなわち、上記構成を備えた本発明のガス
ケットにおいては、何れかのプレートにおける位置決め
孔の内周縁に位置決め突起に係合する抜止め突起が設け
られて、装着作業時に、この抜止め突起が位置決め突起
に係合するようになっているために「反り」の復元が阻
止され、位置決め孔が位置決め突起から外れるのを防止
することができる。したがって、これによりガスケット
の装着作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るガスケットの平面図
【図2】図1におけるA−A線拡大断面図
【図3】位置決め孔の拡大平面図
【図4】図3におけるB−B線断面図
【図5】装着状態を示す断面図
【図6】本発明の他の実施例に係るガスケットの装着状
態を示す要部断面図
【図7】本発明の他の実施例に係るガスケットの装着状
態を示す要部断面図
【図8】従来例に係るガスケットの平面図
【図9】図6におけるC−C線断面図
【図10】ガスケットの「反り」および装着作業を示す
説明図
【符号の説明】
1 ガスケット 2 プレートストッパ(プレート) 2a ボア側端部 3 プレートアクション(プレート) 4 ボア部 5 一次シール 6 スペーサ 7 二次シール 8 ハーフビード 9 位置決め孔 9a,9b,9c 孔部分 10 抜止め突起 11 プレート 21 エンジンブロック 22 上面(面) 23 ノックピン(位置決め突起)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも二枚のプレート(2)(3)
    を積層し、前記プレート(2)(3)に、当該ガスケッ
    ト(1)が装着される面(22)に設けられた位置決め
    突起(23)を挿入する位置決め孔(9)を設けたガス
    ケット(1)において、何れかの前記プレート(2)に
    おける前記位置決め孔(9)の内周縁に、前記位置決め
    突起(23)に係合する抜止め突起(10)を設けたこ
    とを特徴とするガスケット。
JP7179596A 1995-06-23 1995-06-23 ガスケット Pending JPH0914448A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7179596A JPH0914448A (ja) 1995-06-23 1995-06-23 ガスケット

Applications Claiming Priority (1)

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JP7179596A JPH0914448A (ja) 1995-06-23 1995-06-23 ガスケット

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JPH0914448A true JPH0914448A (ja) 1997-01-14

Family

ID=16068502

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JP7179596A Pending JPH0914448A (ja) 1995-06-23 1995-06-23 ガスケット

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JP (1) JPH0914448A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09100915A (ja) * 1995-10-06 1997-04-15 Wakai Sangyo Kk 弾性パッキン
JP2006097721A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Kokoku Intech Co Ltd 二重吸着ガスケット
JP2018184942A (ja) * 2017-02-24 2018-11-22 ユニゾン・インダストリーズ,エルエルシー タービンエンジンの熱シール

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020403