JPH09144427A - 排煙窓の開閉装置 - Google Patents

排煙窓の開閉装置

Info

Publication number
JPH09144427A
JPH09144427A JP32510795A JP32510795A JPH09144427A JP H09144427 A JPH09144427 A JP H09144427A JP 32510795 A JP32510795 A JP 32510795A JP 32510795 A JP32510795 A JP 32510795A JP H09144427 A JPH09144427 A JP H09144427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
window frame
wire rope
smoke exhaust
shoji
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32510795A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Nishijima
功 西嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ryobi Ltd filed Critical Ryobi Ltd
Priority to JP32510795A priority Critical patent/JPH09144427A/ja
Publication of JPH09144427A publication Critical patent/JPH09144427A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 滑車の張り出し量が少なく、施工が容易で
あり、多数の障子の開閉が簡単に行える低コストの排煙
窓の開閉装置の提供。 【解決手段】 窓枠の面のうち建物の内壁面側で内壁面
と平行な可視面1aに、ディスク面が平行となる固定滑
車13が回転可能に支持される。窓枠1と障子5間にリ
ンク機構60が取付けられる。リンク機構60の窓枠側
端部は、可視面1aに設けられた移動手段に回動可能に
支持される。移動手段は動滑車28を有し、ワイヤーロ
ープ9が固定滑車13と動滑車28に沿って走行する
と、動滑車28が移動してリンク機構の端部を移動し、
リンク機構が傾動して障子5が開閉される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は排煙窓の開閉装置に
関し、特に揺動開閉式の排煙窓の開閉装置に関する。
【従来の技術】建物に固定された窓枠と窓枠に回動可能
に設けられた障子を有し、障子を開閉するための開閉機
構が備えられている排煙窓において、特開昭63−19
463号公報に記載される排煙窓の開閉装置では、一端
を窓枠に他端を障子に回動可能に取付けられた折畳み可
能なリンク機構が設けられ、また障子の回動自由端側と
窓枠との間には固定滑車を介してワイヤーロープが掛け
渡され、建物の内壁面に取付けられた巻上げ器を操作し
てワイヤーロープを送り出し巻取ることで遠隔の障子を
開閉させている。リンク機構の一端は、建物の内壁面と
直角な窓枠の不可視面に回動可能に取付けられ、またリ
ンク機構の他端は、障子の外枠面であって窓枠の不可視
面と対向する面に回動可能に取付けられているため、障
子を閉鎖したときに、リンク機構は障子の外枠面と窓枠
の不可視面間に折り畳まれることとなり、リンク機構が
見えないために外観をすっきりしたものとすることがで
きる。
【0002】また実開平2−68973号公報記載の排
煙窓の開閉装置でも、障子を閉じた時にリンク機構が障
子と窓枠との間に収納される構成であり、建物の内壁面
と直角な窓枠の不可視面側に凹部が形成され、凹部内に
リンク機構を駆動するための駆動モータと、該駆動モー
タにより回転駆動される外周に螺旋状の多条溝を形成し
た回転軸と、回転軸に螺合して設けられたスライド部材
が設けられている。スライド部材にはリンク部材の一端
が回動可能に設けられ、リンク部材の他端が障子に回動
可能に支持されている。駆動モータの駆動により回転軸
が回転し、スライド部材が回転軸の軸方向に移動するこ
とでリンク部材の揺動角度が変化して、障子の開閉が行
われる。かかる構成によると、排煙窓の開閉を行うため
の構成部品が窓枠内部に収納され、窓枠外部から構成部
品が見えないためにすっきりとした外観となる。また開
閉装置は回転軸の回転により開閉を行うものであるた
め、ワイヤーロープを掛け渡されることなく、外観がす
っきりしたものとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭63−
19463号公報記載の排煙窓の開閉装置では、窓枠と
障子間でワイヤーロープを案内するための固定滑車は、
窓枠の可視面や障子の内側面に対して直角の向きに突出
して支持されているので、開閉窓全体の美観を損ねてい
た。
【0004】また、実開平2−68973号公報に記載
の排煙窓の開閉装置は、リンク機構を駆動するための駆
動モータや回転軸やライド部材等をぞれぞれ個別に取り
付ける必要があるため、設置のための作業が煩雑とな
る。また取付け場所が建物の内壁面と直角な窓枠の不可
視面側の凹部内であるために、不可視下で作業する必要
があり施工が困難である。更に、排煙窓の障子を多数並
設する場合には、それぞれの障子に対応してそれぞれの
駆動モータを設置する必要があり、構成が複雑となるば
かりかコスト高となる。
【0005】そこで本発明は、滑車の張り出し量が少な
く、施工が容易であり、多数の障子の開閉が簡単に行え
る低コストの排煙窓の開閉装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、窓枠と、該窓枠に回動可能に設けられた障
子を有する排煙窓の該障子を開閉するための開閉装置で
あって、一端を該窓枠に他端を該障子に回動可能に取付
けられた折畳み可能なリンク機構を有し、建物の内壁面
に取付けられた巻上げ器を操作してワイヤーロープを送
り出し巻取り、該障子を開閉させる排煙窓の開閉装置に
おいて、該窓枠1の面のうち建物の内壁面側でかつ該内
壁面と平行な可視面1aには該ワイヤーロープ9の走行
を案内するために該可視面に直角な回転軸12を備えた
固定滑車13が回転可能に取付けられ、該リンク機構6
0の該一端を該可視面に沿って移動させるための移動手
段20、120が該可視面上に設けられ、該ワイヤーロ
ープ9は該巻上げ器8と該固定滑車12と該移動手段と
の間で該建物の内壁面及び該可視面と平行に張設され、
該移動手段は該ワイヤーロープ9を介して該巻上げ器8
の操作に従動して動作することを特徴とする排煙窓の開
閉装置を提供している。
【0007】ここで、該移動手段20は、可視面1a上
に固定されたベース21と、該ベース21から突設され
た軸受22と、該ベース21上に固定して設けられた緩
衝手段23と、該軸受22と該緩衝手段23との間に回
転可能に延設され外周に螺旋状の多条溝を形成した回転
軸24と、該回転軸24に螺合して設けられリンク機構
60の一端を回動可能に支持したスライド部材25と、
該スライド部材25上に回転可能に支持され該固定滑車
12との間で該ワイヤーロープ9を張設案内する動滑車
28と、該回転軸24に同軸に配置され該固定滑車13
と該動滑車28間のワイヤーロープ9の長さが増加する
方向にスライド部材25を付勢する付勢手段29とによ
って構成され、該回転軸24に対する取付け位置を変更
可能にかつ該付勢手段29の端部と当接するバネ押さえ
30が設けられているのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態による
排煙窓の開閉装置について図1乃至図7に基づき説明す
る。排煙窓は、窓枠1と窓枠1に一端が回動可能に設け
られた複数の障子5(5A、5B、・・・5X)を有
し、障子5を開閉するための排煙窓の開閉装置が備えら
れている。なお明細書中、窓枠1の面のうち、建物の内
壁面側でかつ内壁面と平行な面を可視面1aと称し、図
1で示される平面図に表れている窓枠の面をさす。
【0009】排煙窓の開閉装置は、一端を窓枠1に他端
を障子5に回動可能に取付けられた折畳み可能なリンク
機構60を有する。リンク機構60は、障子5が閉めら
れたとき、窓枠1の面のうち建物の内壁面と直角な面1
b(図4、以下「不可視面」と称す)と、該不可視面1
bに対向する障子5の外側面5a(図1)との間の空間
に、折畳み可能に設けられており、しかして、障子5を
閉めたときに排煙窓全体の外観の向上に寄与するもので
ある。また窓枠1の可視面1aには、ブラケット41が
取付けられている。
【0010】リンク機構60の一端は、窓枠1の可視面
1aに敷設された後述する移動手段20に回動可能に取
付けられており、移動手段20によってリンク機構60
の一端が可視面に沿って移動して、障子5を開閉させて
いる。具体的には、リンク機構60は、アーム61と、
リンク63を有する。アーム61の一端はブラケット4
1に回動可能に支持され、アーム61の他端にはローラ
62が回転可能に取付けられている。障子5にはローラ
62を転動可能に収容するための断面コの字状のレール
51が取付けられている。そしてレール51には、障子
5の最大開窓角度を決定するストッパー52がネジ止め
されている。なお、障子の最大開窓角度を変更可能とす
るために、ネジ止めのためのネジ穴51aがレール51
に複数螺刻されている。アーム61の中間部には、リン
ク63の一端が回動可能に接続され、リンク63の他端
は移動手段20に回動可能に接続されている。
【0011】可視面1aには、固定滑車取付台11が取
付けられ、固定滑車取付台11には可視面1aに対して
垂直な回転軸12、12を備えた固定滑車13、13が
回転可能に取付けられている。
【0012】可視面1aには更に移動手段20が敷設さ
れている。移動手段20は、可視面1a上に固定された
ベース21と、ベース21上に設けられた軸受22と、
ベース21上に固定された緩衝装置23と、軸受22と
緩衝装置23との間に回転可能に延設され外周に螺旋状
の多条溝が形成された回転軸24と、回転軸24に螺合
して設けられたスライド部材25と、スライド部材25
上に取付けられた断面コの字状の動滑車取付台26と、
動滑車取付台26に回転可能に取付けられた動滑車28
とを有する。動滑車28は、可視面1aに対して直角な
回転軸27(図2)に支持される。そしてリンク63の
他端は、動滑車取付台26に回動可能に取付けられてい
る。
【0013】これら移動手段20の構成部品は、あらか
じめベース21上に組み立てておくことができ、窓枠1
に対する施工が容易なものとなる。またこの構成による
と固定滑車13や動滑車28の主要面(ディスク面)は
可視面1aに対して平行となっており、可視面からの大
幅な滑車の突出が生じない。
【0014】回転軸24には固定滑車13と動滑車28
間のワイヤーロープ9の長さが増加する方向にスライド
部材25を付勢する圧縮コイルバネ29が巻回して設け
られている。よってスライド部材25は、圧縮コイルバ
ネ29の付勢力により回転軸24の軸方向に降下可能で
あり、巻上げ器8の巻上げ操作により回転軸24の軸方
向に上昇移動する。また回転軸24には、圧縮コイルバ
ネ29の付勢力を調整可能とするバネ押え30が位置変
更可能に固定して設けられている。即ち圧縮コイルバネ
29はバネ押え30とスライド部材25との間に支持さ
れており、バネ押え30の位置を変更すれば、圧縮コイ
ルバネのスライド部材25に対する付勢力が変更可能と
なる。
【0015】緩衝装置23は、固定滑車13と動滑車2
8間のワイヤーロープ9の長さが増加する方向にスライ
ド部材25が移動することにより生じる回転軸24の回
転を抑制する緩衝機構を有する。即ち緩衝装置23は、
図6及び図7に示されるように、回転軸24に接続され
た入力軸71と、入力軸71と同軸に配置された出力軸
72と、入力軸71の回転を伝達遮蔽するクラッチ手段
73と、出力軸72に同軸に接続される回転体74と、
回転体74を収納するケース75とを備える。回転体7
4とケース75間にはシリコンオイル76が封入されて
いる。そしてシリコンオイル76の封入のためにOリン
グ77が介装されている。またケース75の開口端部は
蓋78により閉鎖されている。ここでクラッチ手段73
は、入力軸71と一体に設けられた入力側クラッチ板7
3Aと、出力軸72と一体に設けられた出力側クラッチ
板73Bと、入力側クラッチ板73Aと出力側クラッチ
板73Bとを巻回して両者を接続するスプリング73C
とにより構成される。
【0016】入力側クラッチ板73Aが一方に回転する
と、スプリング73Cは巻方向に捻られ、スプリング7
3Cの内径が小さくなり、入力クラッチ板73Aと出力
クラッチ板73Bとはスプリング73Cを介して一体と
なる。従って、入力軸71の回転は出力軸72に伝達さ
れる。出力軸72が回転すると、回転体74はシリコン
オイル76による粘性摩擦により入力軸71に負荷を与
えるので、入力軸71の回転が緩衝、抑制される。反対
に入力側クラッチ板73Aが前記回転と反対に回転する
と、スプリング73Cの内径は大きくなり、入力軸71
の回転は出力軸72に伝達されない。従って入力軸71
は、負荷が作用することなく回転できる。
【0017】建物の内壁面に取付けられた巻上げ器8に
は、ワイヤーロープ9を巻取るための図示せぬドラム
と、ドラムのワイヤーロープ9繰出し方向への回転を阻
止する図示せぬラチェット機構と、ドラムをワイヤーロ
ープの巻上げ方向に回転させるハンドル8aと、該ラチ
ェト機構を解除してドラムをワイヤーロープ繰出し方向
へ回転可能とする解除ボタン8bが備えられている。そ
して上述した移動手段20は、1個の障子5の両側位置
の窓枠可視面1aにそれぞれ設けられている。即ち図1
に示されるように、障子5が複数並設される場合には、
窓枠1の最側縁部の可視面1aには障子5A用の1組の
固定滑車13、13と、1個の移動手段20が設けら
れ、最側縁部の隣の上下方向に延びる可視面1aには、
障子5A用、5B用の1組の固定滑車13、13が設け
られると共に、障子5A用の移動手段20と障子5B用
の移動手段20とが並設されている。
【0018】従って、巻上げ器8から延びるワイヤーロ
ープ9は、図1で示される左端の固定滑車13で直角に
案内されて動滑車28に至り、動滑車28で反転して第
2の固定滑車13に導かれる。そして、ワイヤーロープ
9は、第2の固定滑車13で直角に案内され、窓枠可視
面のうちの上部水平方向可視面に沿って延び、第2組目
の固定滑車13に至り、同様に直角に向きを変えて、並
設された移動手段20、20の共通の動滑車28に至
り、同様に反転される。ここでは、隣合ったスライド部
材25、25に断面コの字状の動滑車取付台26’が跨
いで設けられ、隣合ったスライド部材25、25は一体
的に動作するものである。
【0019】このようなワイヤーロープの張設は、それ
ぞれの障子とそれに対応する窓枠に応じて同様になさ
れ、ワイヤーロープ9の先端は、最終の固定滑車取付板
11’に接続固定される。よってワイヤーロープ9は、
固定滑車取付板11’と巻上げ器8との間で、固定滑車
13と動滑車28を介し、建物の内壁面及び窓枠1の可
視面1aと平行に張設され、スライド部材25は巻上げ
器8の操作に従動して動作可能となる。
【0020】次に本発明の第1の実施の形態による排煙
窓の開閉装置の動作について説明する。図2、図3に示
される障子5の閉鎖状態では、アーム61とリンク63
は、窓枠1と障子5との間に折畳まれて位置している。
また巻上げ器8の図示せぬラチェット機構により、巻上
げ器8の図示せぬドラムはワイヤーロープ繰り出し方向
への回転が阻止されている。また動滑車28は、最上方
位置にある。
【0021】この状態から解除ボタン8bを押圧操作す
ると、図示せぬラチェット機構が解除され図示せぬ巻上
げ器8のドラムが繰り出し方向に回転可能となる。よっ
て圧縮コイルバネ29の付勢力により、動滑車28を支
持するスライド部材25は、固定滑車13から遠ざかる
方向に移動して、ワイヤーロープが繰り出されて行く。
【0022】スライド部材25が固定滑車13から遠ざ
かる方向に移動(下降)することにより、スライド部材
25と螺合している回転軸24が回転する。このとき回
転軸24の回転は、緩衝装置23により抑制されるの
で、圧縮コイルスバネ29の付勢力は緩衝装置23によ
り制御されることとなり、スライド部材25が急激に下
降することを防止することができる。
【0023】図4に示されるように、スライド部材25
の下降により、スライド部材25に回動可能に支持され
たリンク63の回動端位置も同様に下降し、その結果ア
ーム61とリンク60との相対角度が変化する。する
と、アーム61のローラ62はレール51内を摺動しつ
つ障子5は除々に開窓されてゆく。なお図4は障子5が
30度程度に開かれた状態を示している。
【0024】圧縮コイルスバネ29の付勢力によりスラ
イド部材25が更に下降すると、図5に示されるように
障子5の開窓角度は更に60度程度に増加するが、ロー
ラ62がストッパー52に当接することにより、障子の
開窓動作が終了する。なお、図5では、ストッパー52
は中間のネジ穴51aに固定されているが、図4で示さ
れる開窓角度が所望の場合には、ストッパ52は図の左
端のネジ穴51aに固定される。このように、所望の開
窓角度を得るために、レール51に取付けられているス
トッパー52のネジを緩め、ストッパー52をレール5
1内で移動し、所望の開窓角度に対応する位置にストッ
パー52をネジ止めすればよい。
【0025】また、障子5の開力は、圧縮コイルバネ2
9の付勢力によって左右される。よって所望の開力を得
るために、圧縮コイルバネ29の付勢力を調整する必要
があるが、バネ押え30の回転軸24に対する固定位置
を変更することによって容易に調整が可能である。
【0026】次に排煙窓の閉窓動作について説明する。
巻上げ器8のハンドル8aを操作してワイヤーロープ9
を巻取ると、ワイヤーロープ9は固定滑車13、動滑車
28を介して、動滑車28を圧縮コイルバネ29の付勢
力に抗して上昇させる。動滑車28の上昇により、スラ
イダ部材25も上昇移動して、回転軸24を逆回転させ
るが、このとき緩衝装置23に内蔵されたクラッチ手段
73は遮断されるので、回転軸24の逆回転は妨げられ
ず、従ってスライダ25はスムースに上昇できる。そし
て、上述したのと逆の動作により、リンク62、アーム
61を介して障子が閉窓される。
【0027】本発明の第2の実施の形態による排煙窓の
開閉装置について図8に基づき説明する。ここで第1の
実施の形態と同一の構成については同一の符号を付し、
説明を省略する。可視面1aに取付けられた移動手段1
20は、ベース121と、ベース121上に設けられた
伸縮可能な押出しシャフト124aを備えたステイダン
パー機構124が備えられている。ステイダンパー機構
124は、図示せぬスプリングケース内の圧縮スプリン
グに、ケース端部の開口から挿入した押し出しシャフト
124aを進退可能に締結し、ケース内に封入したオイ
ルの流れ抵抗により、押出しシャフト124aの進退速
度を制御する装置である。よって、圧縮スプリングによ
り押出しシャフト124aは障子5を開放する方向に付
勢されるとともに、障子5の開放の衝撃はオイルの流れ
抵抗によって緩和されるものである。そして押出しシャ
フト124aの先端には、Lの字状の動滑車取付台12
5が固定され、動滑車取付台125には第1の実施の形
態の動滑車28と同様な可視面に対して直角な回転軸を
備えた図示せぬ動滑車が回転可能に取付けられている。
また動滑車取付台125にはリンク機構のリンク63の
一端が回動可能に支持されている。
【0028】次に本発明の第2の実施の形態による排煙
窓の開閉装置の作用について説明する。障子5を開く場
合には、第1の実施の形態と同様に解除ボタン8b(図
1)を押圧すると、ステイダンパー機構124の伸長力
により、押出しシャフト124aが下降し、動滑車取付
台125も一体に下降して、ワイヤーロープ9を繰出す
と共に、リンク63の回動端部を下降させる。なおこの
とき、押出しシャフト124aは、ステイダンパー機構
124のケース内に封入されたオイルの粘性摩擦により
抵抗を受けるので、急激に下降することがなく、従って
障子が急激に開かれて衝撃を受けることが防止できる。
リンク63の回動端部の移動とそれに伴うアーム61の
回動は、第1の実施の形態と同様である。
【0029】障子5を閉じる場合には、巻上げ器8によ
りワイヤーロープ9を巻取ると、ワイヤーロープ9は動
滑車を持ち上げるように固定滑車13と動滑車間を走行
する。即ちワイヤーロープ9の張力がステイダンパー機
構124の付勢力に勝り、押出しシャフト124aは短
縮方向に移動する。このときケースに内蔵されたオイル
の粘性抵抗が作用せず、排煙窓は円滑に閉窓される。
【0030】以上本発明の実施の形態の構成上の特徴を
要約する。 (1)緩衝装置23は、固定滑車13と動滑車28間の
ワイヤーロープ9の長さが増加する方向にスライド部材
25が移動することにより生じる回転軸24の回転を抑
制する緩衝機構を有すること。 (2)リンク機構60を構成するアーム61の端部には
ローラ62が回転可能に支持され、障子5には取付け位
置変更可能にストッパ52が該ローラ62と当接可能に
固定されており、ストッパ52の固定位置を変更するこ
とにより、障子の開き角度が調整できること。 (3)移動手段120は、可視面1a上に固定されたベ
ース121と、ベース121に固定され、伸縮可能な押
出しシャフト124aを備えたステイダンパー機構12
4と、押し出しシャフト124aに固定され、リンク機
構60の一端を回動可能に支持した支持部材125と、
支持部材125に回転可能に支持され固定滑車13との
間でワイヤーロープ9を張設案内する動滑車とを有し、
支持部材125はステイダンパー機構124の伸長力と
巻上げ器8の巻上げ操作により押出しシャフト124a
の伸縮方向に往復移動する構成であること。
【0031】本発明の排煙窓の開閉装置は上述した実施
の形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば
上述した実施の形態では、図1に示されているように、
障子が複数並設された排煙窓の開閉装置であって、巻上
げ器8の操作により全体の障子を開閉させるためのもの
である。そのために、隣合った障子5に対する動滑車2
8を共有する。従って、隣合ったスライド部材25、2
5に断面コの字状の動滑車取付台26’が跨いで設けら
れ、隣合ったスライド部材25、25は一体的に動作す
るものである。しかし障子が並設された排煙窓ではな
く、単一の障子のみの排煙窓であっても、本発明を適用
できるのはもちろんである。
【0032】
【発明の効果】以上説明した本発明の排煙窓の開閉装置
によれば、固定滑車及び動滑車が窓枠に対してそのディ
スク面が平行に取付けられる共に、動滑車が窓枠に対し
て平行に移動するので、障子の開窓、閉窓どちらのとき
もワイヤーロープが窓枠から屋外に突出せず、全体の美
観が保たれる。また、開閉装置は窓枠の可視面に取付け
るのみでよく、施工が簡易なものとなる。更に、移動手
段を構成している付勢手段の付勢力を調整するためのバ
ネ押さえが設けられており、バネ押さえの取付け位置を
変更することにより、付勢手段の付勢力を容易に変更す
ることができ、障子の開力を容易に調整することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による排煙窓の開閉
装置を示す平面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態による排煙窓の開閉
装置の閉窓状態を示す部分拡大平面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態による排煙窓の開閉
装置の閉窓状態を示す側面図。
【図4】本発明の第1の実施の形態による排煙窓の開閉
装置の開窓状態(障子開放角度30度)を示す側面図。
【図5】本発明の第1の実施の形態による排煙窓の開閉
装置の開窓状態(障子開放角度60度)を示す側面図。
【図6】本発明の第1の実施の形態による排煙窓の開閉
装置の緩衝装置の縦断面図。
【図7】図6のVII−VII線に沿った断面図。
【図8】本発明の第2の実施の形態による排煙窓の開閉
装置の開窓状態(障子開放角度30度)を示す側面図。
【符号の説明】
1 窓枠 1a 可視面 5,5A、5B、5X 障子 8 巻上げ器 9 ワイヤーロープ 13 固定滑車 20、120 移動手段 21 ベース 22 軸受 23 緩衝手段 24 回転軸 25 スライド部材 28 動滑車 29 付勢手段たる圧縮コイルバネ 30 バネ押さえ 60 リンク機構 61 アーム 63 リンク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓枠と、該窓枠に回動可能に設けられた
    障子を有する排煙窓の該障子を開閉するための開閉装置
    であって、一端を該窓枠に他端を該障子に回動可能に取
    付けられた折畳み可能なリンク機構を有し、建物の内壁
    面に取付けられた巻上げ器を操作してワイヤーロープを
    送り出し・巻取り、該障子を開閉させる排煙窓の開閉装
    置において、 該窓枠の面のうち建物の内壁面側でかつ該内壁面と平行
    な可視面には、該ワイヤーロープの走行を案内するため
    に該可視面に直角な回転軸を備えた固定滑車が回転可能
    に取付けられ、 該リンク機構の該一端を該可視面に沿って移動させるた
    めの移動手段が該可視面上に設けられ、 該ワイヤーロープは該巻上げ器と該固定滑車と該移動手
    段との間で該建物の内壁面及び該可視面と平行に張設さ
    れ、該移動手段は該ワイヤーロープを介して該巻上げ器
    の操作に従動して動作することを特徴とする排煙窓の開
    閉装置。
  2. 【請求項2】 該移動手段は、可視面上に固定されたベ
    ースと、該ベースから突設された軸受と、該ベース上に
    固定して設けられた緩衝手段と、該軸受と該緩衝手段と
    の間に回転可能に延設され外周に螺旋状の多条溝を形成
    した回転軸と、該回転軸に螺合して設けられ該リンク機
    構の一端を回動可能に支持したスライド部材と、該スラ
    イド部材上に回転可能に支持され該固定滑車との間で該
    ワイヤーロープを張設案内する動滑車と、該回転軸に同
    軸に配置され該固定滑車と該動滑車間のワイヤーロープ
    の長さが増加する方向にスライド部材を付勢する付勢手
    段とを有し、該回転軸に対する取付け位置を変更可能に
    かつ該付勢手段の端部と当接するバネ押さえが設けられ
    たことを特徴とする請求項1記載の排煙窓の開閉装置。
JP32510795A 1995-11-20 1995-11-20 排煙窓の開閉装置 Pending JPH09144427A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32510795A JPH09144427A (ja) 1995-11-20 1995-11-20 排煙窓の開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32510795A JPH09144427A (ja) 1995-11-20 1995-11-20 排煙窓の開閉装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09144427A true JPH09144427A (ja) 1997-06-03

Family

ID=18173202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32510795A Pending JPH09144427A (ja) 1995-11-20 1995-11-20 排煙窓の開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09144427A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200497275Y1 (ko) * 2022-11-25 2023-09-18 주식회사 선테크 도어용 완충 구조

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200497275Y1 (ko) * 2022-11-25 2023-09-18 주식회사 선테크 도어용 완충 구조

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4760622A (en) Compound winding apparatus and counterbalance systems
US6736185B2 (en) Sliding operator for between the glass window coverings
US5572829A (en) Power operated garage door
US20060118250A1 (en) Blind assembly for insulated window
CN1936250B (zh) 门体关闭装置
JP6846858B2 (ja) ロールスクリーン
JP2007002607A (ja) ヒンジ装置、及び該ヒンジ装置を備えた折り畳み式の自動昇降ゲート
JPH09144427A (ja) 排煙窓の開閉装置
JP4037075B2 (ja) 自閉式引戸装置
JP4638631B2 (ja) 自閉式連動引戸装置
JP4031486B2 (ja) 建具
JP6860641B2 (ja) ロールスクリーン
JP2004143753A (ja) ブラインド内蔵複層ガラス
JPH112064A (ja) 引き戸の自閉装置
US20060027338A1 (en) Sealed window louver control mechanisms
KR200386851Y1 (ko) 롤 타입 스크린용 감속장치
JP3332356B2 (ja) 建物その他の物品の開口部の開閉装置
JPH08270310A (ja) 外倒し窓
JPH10129959A (ja) エレベータドア開閉装置
JP2541757B2 (ja) 減速装置付引戸
JP3705767B2 (ja) 側窓ダンパーと回転窓装置
JP2708580B2 (ja) 上下二分割シヤッター
US20050139331A1 (en) Overhead door apparatus with enclosed counterbalance mechanism
KR100878118B1 (ko) 자동차의 도어 글래스 개폐장치
JPH0680361A (ja) エレベータのドア開閉装置