JPH09144088A - 吐水装置 - Google Patents

吐水装置

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JPH09144088A
JPH09144088A JP30105995A JP30105995A JPH09144088A JP H09144088 A JPH09144088 A JP H09144088A JP 30105995 A JP30105995 A JP 30105995A JP 30105995 A JP30105995 A JP 30105995A JP H09144088 A JPH09144088 A JP H09144088A
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JP
Japan
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water
hose
storage holder
operation panel
discharge head
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Application number
JP30105995A
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English (en)
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Tatsumi Hamanaka
龍美 濱中
Tadahiro Honda
忠洋 本田
Satotoshi Kawabata
学利 川幡
Yuki Hiyoshi
由紀 日吉
Kouji Uchiza
興司 内座
Takeyuki Shimamoto
岳雪 島本
Yoshihiro Kiyofuji
義弘 清藤
Koji Yamaguchi
孝二 山口
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンドシャワー式の吐水具を持つ設備におい
て使い勝手を向上させると共に特に自動水栓として好適
に使用できる吐水装置を提供すること。 【解決手段】 吐出ヘッドを着脱自在とすると共にこれ
に接続したホースを収納ホルダに抜き差しできるように
し、このホースを給水や給湯の供給源に接続した吐水装
置において、吐出ヘッドを装着する先端側が下となるよ
うな傾きを収納ホルダに持たせると共に、傾斜した面で
あって正面側に臨む部分に操作盤を備える。また、操作
盤からの電気配線も収納ホルダの中を潜らせてコントロ
ーラ等との間に接続し、このときコードがホースに接触
しないようにしてホースが動くときにコードが引っ張ら
れたり断線したりすることを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給水及び給湯のた
めの吐水装置に係り、特に自動水栓方式としたものにお
いてその使い勝手を更に改善した吐水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえばキッチンのシンクに備える湯水
混合栓としては、給水及び給湯配管をその本体に接続し
て、操作用のハンドルによって吐水及び止水するもの
が、手動操作式のものとして最も一般的な構成である。
また、このような手動操作式のものに代えて、給水及び
給湯配管中に組み込んだ電磁弁を開閉させるようにし、
その操作をスイッチや人の手を感知するセンサを利用し
て行うようにした自動水栓も広く利用されるようになっ
た。
【0003】また、たとえば実公平4−21891号公
報に記載されているように、ハンドシャワーを洗面器に
固定したホルダに出し入れ自在とし、ハンドシャワーに
接続したホースがホルダの中を抜けて動けるようにした
ものもある。
【0004】このような吐水及び止水の操作方式の違い
は使い勝手にもそれ相応の差異をもたらすが、水栓の本
体に対する吐水端の位置やこの吐水端までのプロフィル
は、従来の各種の水栓を含む吐水装置において殆ど共通
のパターンが見られる。
【0005】たとえば、図14はシングルレバー式の湯
水混合栓にハンドシャワーを備えた例であり、その本体
51から斜め上に突き出したスリーブ状のホルダ52に
ハンドシャワー53の基端を出し入れ自在とし、このハ
ンドシャワー53に接続したホース54を本体51に内
蔵した弁要素51a側に連通させている。
【0006】このような湯水混合栓の形態の基本は、吐
出端として備えるハンドシャワー53の先端が前側に突
き出して、たとえばシンクの上に被さるようにすると共
に、斜め上の姿勢に立ち上げることによってシンクの中
での洗い物作業の邪魔にならないようにするというもの
である。すなわち、図示の例のように、シンク周りのカ
ウンターに本体51の下端側を固定するものでは、たと
えば壁固定式の湯水混合栓であればその吐水管をほぼ水
平としていてもシンクから高く離れた位置に吐水端を位
置させることができるのに対して、斜め上にホルダ52
を立ち上げないとシンクとの位置関係が適正に保てない
ことから、このような斜めに立ち上げた形態とすること
が要求される。
【0007】また、湯水混合栓だけでなく、たとえば先
に挙げた公報に記載のもののように、洗面器に設けたホ
ルダにホースを通してハンドシャワーをこのホルダに対
して出し入れ自在としたものでも、ホルダを斜め上に立
ち上げた姿勢としている。
【0008】このように、カウンターや洗面器の上面に
その下端を固定するデッキタイプの湯水混合栓やハンド
シャワー等では、吐水管やハンドシャワーが斜め上に突
き出る形態としたものが主である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ホースを接
続したハンドシャワーを備える設備では、ホースを斜め
上に引き出して使うときにその表面に水を浴びるので、
この水がホースの下側に伝ってホルダ部分の中に入り込
みやすい。このため、従来からホースとホルダとの間に
シール機構を設けて水の浸入を防止するようにしている
が、機構が複雑になるほかシールのための部材がホース
の表面に突き当たるので、ホースの出し入れの操作の抵
抗となるほか音も発生しやすい。
【0010】一方、自動水栓の分野ではその操作のため
のスイッチとしてたとえばキッチン用の場合ではキャビ
ネットの下端部に設けたフットスイッチ等が使用される
ほか、パブリック用ではセンサを利用した吐水と止水と
が可能である。フットスイッチは配管中に組み込んだ電
磁弁の開閉操作用であって、たとえば流量や混合水温度
の調整等のスイッチは、使い勝手の面から水栓の本体側
に設けることになる。
【0011】したがって、図14の場合では、ホルダ5
2の上面かハンドシャワー53の先端側の上面にこれら
のスイッチを備えることになるが、ホルダ52は斜め上
に立ち上がっているので、正面からはこれらのスイッチ
が後ろを向く姿勢となり、操作がし難くなるほかその位
置の確認にも戸惑う。
【0012】また、ハンドシャワー53の先端のヘッド
53aにスイッチを設ける場合では、ホルダ52に備え
る場合に比べると操作性の面での支障はない。しかしな
がら、自動水栓であれば、コントローラとの間にコード
を接続するので、頻繁にこのコードをホース54と一緒
に抜き差しすることになり、コードの皮膜を補強したり
する等の必要があるほか、水周り機器であることから漏
電による事故の発生の可能性も高くなる。
【0013】更に、図14の例において、ハンドシャワ
ー53をホルダ52に差し込んでいるとき、このハンド
シャワー53はホルダ52と同じ傾きに保持される。し
たがって、ハンドシャワー53の先端のヘッド53aは
その真下のシンク方向を向かせるためには、このヘッド
53a部分を鋭角状に曲げた形状とするしかない。この
ため、たとえばヘッド53aからの吐出の形態を集中ま
たは散水に切り換えるような機構を組み込む場合では、
設計上の制約を受けやすくなるほか、全体のデザイン設
計の自由度も規制されることになる。
【0014】このように、吐水端側を斜め上の姿勢とす
るような湯水混合栓やハンドシャワー付きの設備では、
ホースを伝う水の浸入を防ぐためのシール機構が複雑に
なるほか、自動水栓とした場合のスイッチの配置に関す
る問題があり、またハンドシャワー自身の設計にも制約
を受ける。
【0015】本発明において解決すべき課題は、ハンド
シャワー式の吐水具を持つ設備において使い勝手を向上
させると共に特に自動水栓として好適に使用できる吐水
装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、基端にホース
を接続した吐出ヘッドと、該吐出ヘッドを着脱自在で且
つ前記ホースを抜き差し可能とした中空の収納ホルダと
を備え、前記ホースの上流端を流体の供給源に接続した
吐水装置であって、前記収納ホルダは、少なくとも前記
吐出ヘッドの基端を装着する部分を斜め下向きの姿勢と
してなることを特徴とする。
【0017】このような構成において、流体の供給源を
電動操作可能とすると共に、収納ホルダに操作盤を備
え、この操作盤からの電気配線をホースと接触しない位
置関係として収納ホルダの内部に潜らせて配線したもの
とすることができる。
【0018】また、操作盤は、収納ホルダの斜め下向き
の姿勢部分であって正面を臨む面に配置することができ
る。そして、操作盤に、操作対象が異なる複数のスイッ
チを収納ホルダの先端側から奥側に向けて、使用頻度の
順に配列したものとしてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】たとえば、収納ホルダをキッチン
等のカウンターに固定する場合にその基端をカウンター
から立ち上げたものであれば、収納ホルダの上端部を手
前側に曲げて吐出ヘッドの基端を装着する部分を下向き
の姿勢とすると、この収納ホルダはその立ち上げ部分か
ら吐出ヘッドの取付け部までの間に上に凸となる形状を
持つことになる。
【0020】したがって、斜め下の傾斜を持つ収納ホル
ダの形態であれば、吐出ヘッドを引き出すときにはホー
スは必ず斜め下に移動して収納ホルダの先端から抜け出
る。このため、吐出ヘッドを収納ホルダから引き出して
使うときにホースも外に出て水を浴びることになるが、
ホースが収納ホルダから抜け出た部分では表面に付着し
た水にとってはホースが収納ホルダに向けて上勾配なの
で、収納ホルダへの水の浸入がない。また、収納ホルダ
の先端が斜め下を向いていることから、たとえば斜め上
に開口するようなホルダに比べて、水の入り込みがより
効果的に防止される。
【0021】電動操作式の場合では、その操作盤を収納
ホルダに設けていても、収納ホルダの中に電気配線を通
ときにこの配線がホースと接触しないような位置関係持
たせることによって、吐出ヘッドを抜くときのホースの
動きとは無縁で配線の保持が可能となる。
【0022】操作盤を収納ホルダの斜め下向きの部分に
配置すれば、正面からスイッチの配置の確認がしやすく
なる。そして、操作盤に配列するスイッチを使用頻度の
順に手前側から奥側に位置させることによっても、誤操
作の低減と使い勝手の向上が図られる。
【0023】
【実施例】図1は本発明の吐水装置を備えた流し台の斜
視図である。
【0024】図において、キャビネット31の上端に固
定したカウンター32にシンク33を設け、このシンク
33の奥側のコーナー部に本発明の吐水装置1を配置し
ている。
【0025】吐水装置1は自動水栓式であって、キャビ
ネット31の正面の下端部に備えたフットスイッチ34
によって吐水及び止水の操作を可能としたものである。
キャビネット31の内部にはコントローラ35を備える
と共に、外部からの給水配管36a及び給湯配管36b
を接続したバルブユニット37を設ける。このバルブユ
ニット37は給水配管36a及び給湯配管36bからの
それぞれの流路中に電磁弁を備えると共に、水と湯との
混合比を設定可能な混合弁機能を持つものである。
【0026】図2は吐水装置1への給水及び給湯の概略
図及び図3は制御系の概略図である。
【0027】バルブユニット37は、給水管36a及び
給湯管36bにそれぞれ接続した電磁弁37a,37b
を備えると共に、給水管36a及び給湯管36bから分
岐させた流路に自動温度調節機能を持つ混合弁37cを
設け、この混合弁37cの下流にも電磁弁37dを配置
した構成である。そして、吐水装置1には各電磁弁37
a,37b,37dを経由する水,高温の湯及び適温の
湯を、吐水装置1に設ける操作部(後述)の操作によっ
て供給可能とする。
【0028】このような吐水の制御は、図3に示すよう
に、フットスイッチ34及び吐水装置1の操作部によっ
て信号をコントローラ35に入力し、各電磁弁37a,
37b,37dの開閉動作を制御することによって行わ
れる。
【0029】図4は吐水装置1の縦断面図及び図5はそ
の平面図である。
【0030】吐水装置1は、図1において示したカウン
ター32の上面に固定したブロック2に旋回自在に取り
付けた収納ホルダ3とその先端に取り外し可能とした吐
出ヘッド4とを備えたものである。そして、この吐出ヘ
ッド4に接続したホース5を収納ホルダ3の中に通して
その基端をバルブユニット37に接続し、図4に示すよ
うに吐出ヘッド4を収納ホルダ3に差し込んだ状態また
は図6に示すようにホース5と共に収納ホルダ3から引
き出して使える構成を持つ。
【0031】収納ホルダ3は、図4に示すように、ブロ
ック2から垂直に立ち上げてその上端部から円弧状に曲
がる形状を持ち、吐出ヘッド4を装着する部分を斜め下
向きに傾斜させた円形断面の外管3aを外郭材として備
えると共に、吐出ヘッド4の装着部に近い側の上面に操
作盤6を設けたものである。そして、この操作盤6から
コントローラ34までの配線及びホース5とを分離して
収納ホルダ3の中に納めるために操作盤6の基端(図4
において右端)の近傍からブロック2側にかけて内管3
bを組み込んで二重管構造としている。
【0032】図7は操作盤6部分の側面縦断面図、図8
は図7のA−A線矢視による縦断面図である。
【0033】操作盤6は、収納ホルダ3の外管3aの先
端に一体に固定されたものであり、その内部にはスイッ
チ基板6aを収納すると共にその表面に合成樹脂製の皮
膜6bを設け、これらのスイッチ基板6aと皮膜6bと
の間に4個のタクトスイッチまたはメンブレイン式のス
イッチを4個配置したものである。これらのスイッチ
は、図5に示すように、操作盤6の手前側から順に停止
スイッチ6c,水スイッチ6d,適温スイッチ6e及び
熱湯スイッチ6fを並べたものとして構成され、停止ス
イッチ6cを除く水スイッチ6d〜熱湯スイッチ6fの
それぞれにはこれらが操作されたときに点灯するLED
6d−1,6e−1,6f−1を備えている。
【0034】なお、これらのLED6d−1,6e−
1,6f−1は、吐水開始か終了の間の期間を通じて、
短い時間幅で間欠的に点灯させることによって点滅状態
となるようにせ制御するものとする。このような点滅に
よって、頻繁な使用に対しても消費電力を低減すること
ができ、たとえば電池を電源とする場合にはその寿命を
引き延ばすことができる。
【0035】各スイッチ6c〜6fにスイッチ基板6a
を介して接続した9本の信号線7aは、4本及び5本ず
つの組みに分けられて図8に示すように操作盤6に組み
込んだ2個のコネクタ7bによって捕捉されると共に、
これらの信号線7aを束ねた2本のコード7cとして収
納ホルダ3の中に配線される。これらのコード2cは、
操作盤6に取り付けたブラケッ6gを通して、外管3a
と内管3bとの間に差し込まれ、図9及び図10に示す
ように、内管3bによって包囲されたホース5とは分断
されて配線されている。そして、ブロック2を下に抜け
させてこれらのコード7cをそれぞれコントローラ35
に接続することにより、操作盤6の操作によって電磁弁
37a,37b,37dのそれぞれの動作を設定可能と
する。
【0036】このような操作盤6による操作では、水ス
イッチ6dを押すと、図2に示したバルブユニット37
において電磁弁37aのみが開弁し、給水管36aから
水がホース5に供給される。また、適温スイッチ6eを
押すと、各電磁弁37a,37b,37dが開弁すると
同時に混合弁37cによって適切な温度に設定した混合
水がホース5に供給される。また、熱湯スイッチ6fを
押すと、電磁弁37bのみが開弁し、たとえば60°C
程度の湯をホース5に供給可能とする。
【0037】また、停止スイッチ6cは、各スイッチ6
d,6e,6fによって設定した吐出を全て停止させる
ものである。
【0038】このような各スイッチ6a,6c,6d,
6fの配置は、使用頻度が高いものを操作盤6の手前側
から順に配列したものである。すなわち、停止スイッチ
6cは操作の際に必ず押すものであるから、これを最前
列の配置とし、流し台での洗い物作業では環境温度によ
っても異なるが水の使用頻度が最も高いからこれを2番
目に位置させている。そして、湯の使用は水よりも使用
頻度が低いことから3番目以降の配列とし、60°C程
度の高温の湯はたとえば鍋に付着した油分等の除去等の
ような特別の場合しか必要としないので、適温スイッチ
6eを水スイッチ6dの次に位置させ、熱湯スイッチ6
fは最も奥側の配置とすることが好ましい。このような
各スイッチ6c〜6fの配置では、熱湯スイッチ6eが
最も奥側に位置しているので、他のスイッチ6c〜6e
に比べるとこの熱湯スイッチ6eを操作するときには使
用者に注意を促すことができ、使用に際していきなり熱
湯が吐出されるようなことが防止される。
【0039】なお、フットスイッチ34は、従来の自動
水栓と同様に、これを一度蹴ると吐水装置1からの吐水
が開始され、その後に再び蹴れば吐水を停止させる信号
を出力するものである。そして、フットスイッチ34に
よって操作するときには、前回の操作のときに例えば水
スイッチ6dの操作による給水であったときには、バル
ブユニット37もこれと同じ給水動作が行われるように
コントローラ35によって制御するが、前回の操作時に
熱湯スイッチ6fの操作による給湯であった場合には、
熱湯ではなく適温の湯が吐出されるように制御する。こ
れは、使用するときに熱湯がいきなり吐出されて使用者
が驚くことがないようにすることを目的としたものであ
る。
【0040】図11は収納ホルダ3の先端部と吐出ヘッ
ド4の要部を拡大して示す縦断面図、図12(a)及び
(b)はそれぞれ図11のF1−F1線及びF2−F2
線による断面図、図13は図11のG−G線矢視による
断面図である。
【0041】収納ホルダ3の先端側の内部には、吐出ヘ
ッド4に接続したホース5の表面に付着した水を取り除
くための環状のパッキン8を組み込むと共に、その前方
には吐出ヘッド4をその所定の位置に拘束する保持リン
グ9を一体に固定する。
【0042】また、吐出ヘッド4の基端には流量調整の
ための調整環10をその軸線周りに回転可能に取り付け
ると共に、この調整環10にはブッシュ11をネジ11
a接合によって連接する。また。調整環10の内部に
は、ホース5の先端に嵌合固定したコネクタ12を組み
込み、このコネクタ12とブッシュ11の先端部によっ
てホース5の内周及び外周を拘束してホース5が吐出ヘ
ッド4側に連結している。また、ブッシュ11と保持リ
ング9は、それぞれが軸線方向に対向する部分に係合部
11b、9aを形成し、ブッシュ11の係合部11bを
保持リング9の係合部9aの中に差し込むことにより、
図11に示すように、吐出ヘッド4を収納ホルダ3に固
定保持することができる。
【0043】また、ブッシュ11及び収納ホルダ3のそ
れぞれの先端側の外周及び内周にはスプライン11c,
3cを設ける。収納ホルダ3のスプライン3cは図12
の(a)に示すように、その内周壁のほぼ3/4の範囲
に形成されたものであり、ブッシュ11のスプライン1
1cも同図の(b)に示すように外周面のほぼ1/4の
範囲に設けたものである。これらのスプライン3c,1
1cを備えることによって、吐出ヘッド4を収納ホルダ
3に差し込むときに吐出ヘッド4に組み込んだ調整環1
0の軸線回りの姿勢を横向きから縦向きに変えて保持す
ることができ、吐出ヘッド4の吐出方向を設定すること
ができる。また、図12に示すスプライン3c,11c
の位置関係によって、吐出ヘッド4を上下反転した上向
きの姿勢では収納ホルダ3の中に差し込むことができ
ず、吐出ヘッド4からの吐水方向は下側か左右のいずれ
かに限られる。したがって、吐出ヘッド4を収納ホルダ
3にセットしているときには、上向きに吐水されること
はなく、たとえば熱湯に設定していたときでもこの熱湯
を不意に浴びることがない。
【0044】更に、調整環10は、吐出ヘッド4の外郭
から外に突き出る形状の操作用の摘まみ10aを備える
と共に、コネクタ12と同軸配置となる連絡路10bを
形成して吐出ヘッド4の基端部に水密状に連接されてい
る。そして、連絡路10bを形成した周壁の2ヵ所には
流路孔10cを開け、吐出ヘッド4の内周壁には下流の
吐水端まで連通させた流路溝4cを形成している。
【0045】このような調整環10の組み込みによっ
て、図13では流路孔10cが流路溝4cに整合して連
絡路10bから流路溝4cに向かう流路が最大開度に設
定され、ホース5から吐出端側への流量は最大に設定さ
れる。そして、摘まみ10aを図12において半時計方
向に回すと、流路孔10cが次第に流路溝4cからずれ
るようになり、連絡路10bから吐出ヘッド4側への流
路が絞られて流量が小さくなるように設定される。
【0046】ここで、本発明の吐水装置1では、収納ホ
ルダ3は吐出ヘッド4を装着する部分を手前側に突き出
すと共にその先端側が下向きに次第に傾斜した姿勢であ
る。この場合、図1に示したようにシンク33の奥側に
設置する場合では、吐出ヘッド4を収納ホルダ3にセッ
トしたとき、吐出ヘッド4の先端はブロック2の位置か
ら260〜300mmとすると共に、カウンター32の
上面から吐出ヘッド4の下面までの高さは180mm程
度とする。
【0047】また、ホース5は吐出ヘッド4を引き出し
て使うときに一体となって移動するので、内管3bに対
するホース5の速やかな動きを促すと共に部分的な屈曲
変形を防止するため内管3bの曲がりの半径は90mm
程度とする。そして、内管3bの最上端から吐出ヘッド
4のまでの傾斜角度(図4においてAで示す)は20°
程度とすると共に、吐出ヘッド4の集中吐水口4a及び
泡沫吐水口4bのそれぞれの開口軸線が鉛直線となす角
度(図4においてBで示す)は15°程度とする。
【0048】以上の構成において、吐出ヘッド4を収納
ホルダ3に取り付けたまま使うときには、操作盤6の各
スイッチ6d,6e,6fを押せば、水や適温の湯及び
熱湯がそれぞれ吐出ヘッド4から吐出され、停止スイッ
チ6cを押せば吐出が停止される。なお、フットスイッ
チ34を用いる操作も、先に述べたよう吐水と止水の操
作が同様に可能である。
【0049】このような操作盤6を用いる取扱いでは、
操作盤6をその外郭部材の一部として含む収納ホルダ3
は先端側が前屈みとなるような傾斜なので、キャビネッ
ト31の手前に立つ人に対して操作盤6の全体が臨むよ
うな姿勢となる。したがって、各スイッチ6c〜6fの
位置の確認がしやすくなるほか、これらのスイッチ6c
〜6fは先に述べたようにその使用頻度が高いものから
低い順に手前側から奥側に配置されているので、使い勝
手の向上と共に誤操作の防止のほか、急な吐出によって
使用者が驚いてしまうようなことが防止される。
【0050】また、吐出ヘッド4を収納ホルダ3に取り
付けたままで使用するときには、この吐出ヘッド4も前
屈みの姿勢であるが、吐出ヘッド4からの湯や水の吐水
方向は鉛直軸に対して15°程度の角度しかないように
曲げられる。このため、吐水がシンク33の前縁を超え
てしまうようなことはなく、シンク33の底面に直交す
る向きに吐水が当たることもないので水撥ねも抑えられ
る。
【0051】更に、収納ホルダ3及びブッシュ11のそ
れぞれに設けたスプライン3c,11cによって、吐出
ヘッド4の向きを変えた姿勢に保持することができ、集
中吐水口4a及び泡沫吐水口4bを含む面を横に向けた
りして吐出方向を変えることができる。このため、収納
ホルダ3の先端側が下向きに傾斜していても、吐出ヘッ
ド4からの吐水方向を横にも向けることができ、様々な
洗い物作業に適した吐水の形態が得られる。そして、図
12及び図13で説明したように、摘まみ10aによっ
て調整環10を回転操作することによって、吐出ヘッド
4側でも最終的な流量の調整が可能であり、バルブユニ
ット37側での流量調整を厳しく設定しなくても、実際
の使用に支障のない給水や給湯が可能となる。
【0052】吐出ヘッド4を手に持って使うときには、
図6に示すように、吐出ヘッド4をホース5と共に収納
ホルダ6から引き出せば、従来のハンドシャワー式の湯
水混合栓として使える。このように、ホース5を引き出
して使用する間では、収納ホルダ3の先端からブッシュ
11が抜けてしまって、収納ホルダ3の先端側は外に開
いた状態になるが、図11から明らかなように収納ホル
ダ3はその開放端側が下向きの傾斜となっているので、
吐出ヘッド3からの吐水を浴びてもパッキン8部分にこ
れが及ぶことがない。また、吐出ヘッド4を収納ホルダ
3先端より高く上に上げて使ってホース5の先端側が上
向きの姿勢になっても、ホース5は収納ホルダ3の先端
ブッシュで最も深くなるほぼU字状に曲がるだけでホー
ス5を伝う水は収納ホルダ3の中に浸入することがな
い。
【0053】このように、ホース5は収納ホルダ3の姿
勢に倣って斜め下向きに引き出されるので、キャビネッ
ト31側への水の浸入が防止されるほか、ホース5を収
納するときにパッキン8によってその表面の水を拭うよ
うにしておけば、水切りされた水分が収納ホルダ3の先
端から自然に流れ落ちる。したがって、ホース5を収納
するときの水切り機構も簡単なもので済むだけでなく、
強いシール圧をパッキン8からホース5に作用させる必
要もないので、ホース5を出し入れするときの抵抗も小
さくなり、更に使い勝手が向上する。
【0054】吐出ヘッド4を収納ホルダ3に戻してしま
うと、ブッシュ11の係合部11cが収納ホルダ3の中
の保持リング9の係合部9aの中に入り込み、これらの
係合部11c,9aの弾性係合力によって吐出ヘッド4
を収納ホルダ3の先端に固定保持できる。したがって、
収納ホルダ3の先端が前下がりの姿勢であっても、吐出
ヘッド4が下にずれたり滑り落ちることはない。
【0055】更に、ホース5は、操作盤6が位置してい
る部分を除いて内管3bの中に収納された状態で吐出ヘ
ッド4の出し入れに伴って移動する。一方、操作盤6の
スイッチ基板6aに接続された9本の信号線7aは、図
8に示したように、ホース5が占める部分を避けるよう
にしてコネクタ7bが保持されている。したがって、ホ
ース5が移動しても、操作盤6部分では信号線7aはこ
のホース5に接触しない状態に保たれ、コネクタ7bか
らコントローラ35までのコード7cは内管3bの外側
であって外管3aに囲まれた部分に収納されているの
で、これらのコード7cも同様にホース5と接触しな
い。
【0056】このように、ホース5に対して信号線7a
及びコード7cが接触しないので、吐出ヘッド4を頻繁
に引き出して使用しても、これらの信号線7aやコード
7cがホース5が動くときに引っ張られることがない。
このため、信号線7aやコード7cの破断が防止される
ほか信号線7aとスイッチ基板6aとの間の結線が緩む
ようなこともなく、水周り機器として使っても漏電等を
招くことなく安全に使用できる。
【0057】
【発明の効果】本発明では、収納ホルダが吐出ヘッドを
受ける部分を斜め下向きの姿勢としたことによって、ホ
ースを引き出したときでも水が収納ホルダの中に入り難
くなり、キャビネット等への水の浸入が確実に防止され
る。また、ホースを斜め下に向けて引き出せるので、た
とえば斜め上に引き出す従来構造に比べると、吐出ヘッ
ドをたとえばシンクの底部側に直ぐに位置させることが
でき、ホースを無闇に振り回したりすることなく、楽に
洗い物等の作業ができる。
【0058】また、電気配線を備えていても、ホースの
動きと無縁な関係とすることによって配線の保全を図る
ことができ、水周り機器としても安全に使用できるほ
か、操作盤の位置やスイッチの配列等を好適な使い勝手
とすることにより、より操作性を向上させた設備の提供
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の吐水装置をキッチンのシンクに備え
た例の概略斜視図である。
【図2】 吐水装置への水及び湯の供給系統の概略図で
ある。
【図3】 水及び湯の供給系統における制御の概略を示
す図である。
【図4】 図1に示した吐水装置の縦断面図である。
【図5】 図4の吐水装置の平面図である。
【図6】 吐出ヘッドを収納ホルダから引き出した状態
を示す概略図である。
【図7】 収納ホルダに一体に備える操作盤部分の縦断
面図である。
【図8】 図7のA−A線矢視による縦断面図である。
【図9】 収納ホルダの二重管構造を示す図であって、
同図の(a)及び(b)はそれぞれ図4のB−B線及び
C−C線矢視による横断面図である。
【図10】 ホース及びコードの配線構造であって、同
図の(a)及び(b)はそれぞれ図4のD−D線及びE
−E線矢視による横断面図である。
【図11】 吐出ヘッド部分の拡大して示す縦断面図で
ある。
【図12】 (a)は図11のF1−F1線矢視に、及
び(b)はF2−F2による断面図である。
【図13】 図11のG−G線矢視による断面図であ
る。
【図14】 従来の水栓を示す一部切欠左側面図であ
る。
【符号の説明】
1 :吐水装置 2 :ブロック 3 :収納ホルダ 3a:外管 3b:内管 3c:スプライン 4 :吐出ヘッド 4c:流路溝 5 :ホース 6 :操作盤 6a:スイッチ基板 6b:皮膜 6c:停止スイッチ 6d:水スイッチ 6e:適温スイッチ 6f:熱湯スイッチ 7a:信号線 7b:コネクタ 7c:コード 8 :パッキン 9 :保持リング 9a:係合部 10 :調整環 10a:摘まみ 10b:連絡路 10c:流路孔 11 :ブッシュ 11a:ネジ 11b:係合部 11c:スプライン 12 :コネクタ 31 :キャビネット 32 :カウンタ 33 :シンク 34 :フットスイッチ 35 :コントローラ 36a:給水管 36b:給湯管 37 :バルブユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川幡 学利 北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東 陶機器株式会社内 (72)発明者 日吉 由紀 北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東 陶機器株式会社内 (72)発明者 内座 興司 北九州市八幡東区尾倉2丁目1番2号 吉 川工業株式会社内 (72)発明者 島本 岳雪 北九州市八幡東区尾倉2丁目1番2号 吉 川工業株式会社内 (72)発明者 清藤 義弘 北九州市八幡東区尾倉2丁目1番2号 吉 川工業株式会社内 (72)発明者 山口 孝二 福岡県遠賀郡芦屋町山鹿夏井ケ浜852 中 央橘設計株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端にホースを接続した吐出ヘッドと、
    該吐出ヘッドを着脱自在で且つ前記ホースを抜き差し可
    能とした中空の収納ホルダとを備え、前記ホースの上流
    端を流体の供給源に接続した吐水装置であって、前記収
    納ホルダは、少なくとも前記吐出ヘッドの基端を装着す
    る部分を斜め下向きの姿勢としてなる吐水装置。
  2. 【請求項2】 前記流体の供給源を電動操作可能とする
    と共に、前記収納ホルダに操作盤を備え、該操作盤から
    の電気配線を前記ホースと接触しない位置関係として前
    記収納ホルダの内部に潜らせて配線してなる請求項1記
    載の吐水装置。
  3. 【請求項3】 前記流体の供給源を電動操作可能とする
    と共に、前記収納ホルダに操作盤を備え、該操作盤を、
    前記収納ホルダの斜め下向きの姿勢部分であって正面を
    臨む面に配置してなる請求項1記載の吐水装置。
  4. 【請求項4】 前記操作盤に、操作対象が異なる複数の
    スイッチを前記収納ホルダの先端側から奥側に向けて、
    使用頻度の順に配列してなる請求項3記載の吐水装置。
JP30105995A 1995-11-20 1995-11-20 吐水装置 Pending JPH09144088A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006144324A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Inax Corp 自動水栓
JP2006144331A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Inax Corp 水栓
JP2016211188A (ja) * 2015-05-01 2016-12-15 株式会社Lixil 吐水装置
JP2017166266A (ja) * 2016-03-17 2017-09-21 株式会社ケーブイケー 水栓

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